近畿地方は6月21日、梅雨入りしたあと、毎日小雨模様でうっとうしい日が続いている。大雨が降った後、晴れて陽が昇ってきたので、この日以外に見れないと思って野々池貯水池の合歓の樹を見に行った。
大雨の影響だろうか、幾つかの合歓の花は落ちていたが、大半はまだまだ勢いがあって咲いている。2年ほど前までは、野々池には大小2本の合歓の樹があって、一本は大木で背丈が優に16m強。もう一本は疎水沿いから水を分岐した水路の近くにあり、こちらの方の背丈は3mほどで、毎年決まって同時期に花を付けていた。ところが、気が付くと、疎水の分岐水路添いの樹は根元からバッサリ切られた。小さい合歓の樹の方が花をすぐ近くで観察できるので写真映りも良かったのだが、今は大木が一本だけとなった。その大木も数年前の台風で大きな枝が折れていたが、数年経った現在、見事に復活し、かっての見事な合歓の樹に戻っている。現役の頃、会社への行き帰り、この季節になると何時もこの合歓の樹をみて季節を感じてきたので、野々池貯水池の中でも好きな花の一つだから、元気に咲く合歓の花を見ると季節を感じ安心する。
合歓の樹は、その種をみるとマメ科だと直ぐに分かるが、この花弁が豆に変化するのはなかなか想像できない。しかし、冬になると種をつけ、それが冬の風と共に飛び散り、家のベランダにも飛んでくるし、野々池貯水池の土手には、風に乗って飛来した種から伸びた1m弱のねむの木に成長した時期もあった。しかし、年2回の土手の一斉草刈で刈られて伸びきらず、現在も花を咲かす合歓の樹は一本だけ。その合歓の樹のすぐ近くに、オニユリの小さな蕾が咲く順番を待っている。