マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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食材だけじゃない旬の駅トドロキタウン店の売りもの

2024年03月27日 07時40分39秒 | あれこれテイクアウト
美味しい食材を求めてやってきた旬の駅トドロキタウン店

今回で、入店何回目になるのだろうか。

店舗の入口前。

入る前に気がついた。

農作業に必要な用具を売っていた。

見て、これがなんであるのか、わかる方は家庭菜園若しくは農作業の手伝いをされているか、本式に農業を営んでいる方たちだろう。

手前にある黒い物体は、収穫した稲からコメを取ったあとのもみ殻を焼いてつくった燻炭(※くんたん)。

そう、籾殻山に火を点け、立てた煙突から煙が立ち上がる。

その工程に出来上がった焼き籾殻。

尤も煙で燻した炭状態のモノだから燻炭と呼ぶ。

燻炭の用途は、栽培地の土壌改良。

土地がふかふかになり、雑菌が増加しにくくなる。

出かけた先にあった畑を眺めて、そのようなことをされている畑地を探してみよう。

アスファルトなどで固めている町では、畑地は見られない。

ほんの少し、郊外に出れば見つかる稲作地域の燻炭焼き。

近年は、家庭菜園や花のガーデンつくりに多く利用されている。

ここまで読んでいただければ、三つの売り物がなんであるか、ご理解いただけたのではないだろうか。

そう、燻炭の右にあるのが籾殻。

用途は、これもまた畑作地や家庭菜園に園芸植物にも使っていただける効果大の虫よけ。

雑草抑制、土壌の乾燥防止に保湿。

効き目がなくなった、としても自然な土に還る。

燻炭も籾殻も、早い話がSDGs。

奥に見えるのは、どなたが見てもわかる稲藁である。



家庭菜園における稲藁の用途は、余りにも多い。

多様な用途に用いられる稲藁

野菜畑に多く見るケースは縦に立てて囲う風除け、霜除け、虫除け・・・

例えば、エンドウ豆など蔓性植物が伸びていく支えの誘因支柱。

スイカ、メロン、カボチャに無花果栽培の場合は、幹周りに束ごと敷くマルチング

雑草を蔓延させない点もあるし、防虫、土壌の保護などなど・・・

大きな袋に入れて売っていた燻炭に値札(※生産地は京都府精華町)が見える。

この量でたったの400円。

土壌が改良されれば安いもんだ。

また、籾殻は350円。

稲藁は300円。

こうした燻炭やもみ殻、稲藁は一般的なスーパーでは、まず売られることのない商品。

テレビが伝えるスーパーの美味しい総菜は、見てくれはいいし、買いに行きたくなる。

食に敏感、喰いは貪欲だが、園芸用品は、その趣味をされている方しか、気がつかない。

つまり視聴率アップにならない素材は、テレビ放送局は取り上げない。

なお、敢えてここでも伝えておくが、こうした稲藁は一般的に食べている日本の国民食。

つまりは粳米である。

この粳米の稲藁は、縄結いに適していない。

粳米の藁は、固くて結えないのだ。

正月になれば、しめ縄。

どなたさんのお家でも架けるしめ縄の原材料は糯米。

その藁はもち藁と呼んでいる。

もち藁は、粳米の稲藁と違って、しなぁっとする柔らかさを持つもち藁。

だからこそ、しめ縄用途に使われてきた


昨今は、糯米をつくる農家さんが急激に減少する傾向にきている。

後継者のいない家庭もあれば、土地の問題など事情はさまざま。

民俗行事取材の聞き取りに、多くの人から聞いた、現在の糯米の生産減。

その影響に、地元民によるしめ縄つくりが難しくなった。

神社のしめ縄は、欠かすことのできない神さんの依り代。

それを避けるために、専門業者にしめ縄つくりを発注するケースが少しずつ増えてきているが、最近は、よく見るようになった青々としたしめ縄。

原材料は藺草に替わってきている


よく似た現状に門松もしかりである。

植木屋或いは造園事業者に発注した綺麗な造りの門松。

これまで自生していた雄松に雌松も山にない。

竹林も消えたら、専門の植木屋・造園事業者に注文するしかない。

植木屋・造園事業者も材料の入手が難しくなり、門松を描いた印刷物に替えた事例もある時代に、今後、将来的にどうなっていくのか、危惧している状況にあることを知ってもらいたい、と思い、ここに付言しておく。

さて、ここ旬の駅トドロキタウン店で行われる大イベントの案内に目が動いた。

4日後の28日(日)午前11時にはじまる長崎県産・実演販売の「本まぐろ解体ショー」。



生本まぐろ・中とろのお造りが、なんと100gあたりが580円。

切りたて生本まぐろのにぎり寿司5貫が、あっと驚く500円。

大奮発価格の生本まぐろ。

まぐろが大好きなおふくろに食べさせてあげたいから、そりゃぁ行かないとね・・・

(R3.11.24 SB805SH 撮影)


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