マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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木屋ノ口出世地蔵法要

2008年09月28日 07時42分56秒 | 大和郡山市へ
大和郡山市内で数多く行われる地蔵盆。

そのうちのひとつに北郡山町木屋ノ口自治会で守られている出世地蔵尊がある。

奈良掘の東側で隣町の塩町で醤油醸造であった豪商駒井家は「木屋」を屋号としていたことから、この木屋への出入り口として呼ばれていた木屋ノ口。

テントを張って子供の名前が記された奉納提灯をぶら下げる。

お地蔵さんの前にはお膳と呼ばれる御膳が供えられる。

アズキの赤飯椀、菜のおひたし椀、カボチャの炊きもの椀、ニューメンの汁もの椀にナスビとキュウリの漬け物椀が置かれる。

明日は赤飯が白米飯に替わる。

昔、お地蔵さんからご利益を授かったと地域外のお方が毎年お供えを届けてくださるんじゃと嬉しそうに会長はおっしゃる。

15時過ぎ、九条町の光傳寺から僧侶を迎えて法要が始まる。

なむあみだーと、お経があげられると手を合わせて拝む。

この出世地蔵尊は数年後に立ち退きとなる。

西方にある近鉄橿原線の踏切道では絶えず交通渋滞が発生している。

これを解消する地下道工事によってお地蔵さんは移設の対象となったが移転先はまだ決まっていない。

当日の夕刻19時からは西国三十三ヶ所のご詠歌を受け継がれた町内の導師が来られるというがブッキングを避けるため来年の楽しみとしておきましょう。

(H20. 8.23 Kiss Digtal N撮影)