本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

グーグル ネット覇者の真実

2013-10-07 05:45:26 | Weblog
■本
88 グーグル ネット覇者の真実/スティーブン・レヴィ

 二人の青年が創業した当初から、すさまじい勢いで成長し大企業となりさまざまな問題を抱えるに至った2011年ごろまでのグーグルを描いたノンフィクションです。情報の量と質の両面で非常に充実していて、グーグルのことを知るにはとてもよい本です。クロームやアンドロイドに象徴される技術のオープン性とその一方での検索アルゴリズムなどの徹底した秘密主義、世界をよくするという青臭いまでの理想主義と中国での検閲問題やプライバシー問題を軽くみる姿勢といったグーグルが持つ力と比較してのモラルの危うさ、などこの企業の持つ相反する要素をリスペクトはしながらも、ニュートラルに描かれているのが好ましいです。ベンチャー企業設立当初の熱狂と混乱、成長過程での成熟と官僚化、大企業となった後の周囲からの恐れと社内のリスク回避姿勢、など、ベンチャー企業のそれぞれの過程での魅力や問題を学ぶケーススタディとしても秀逸だと思います。かなりの大著で固有名詞もたくさん出てきて読むのに苦労しますが、単純にベンチャー企業に情熱を捧げた青年達の群像劇として読んでも滅法面白い本です。


■CD
81 Mechanical Bull/Kings of Leon

 前作「Come Around Sundown」は土臭い作品でしたが、本作はポップでスタイリッシュだった前々作「Only By the Night 」とのちょうど中間のような、骨太さとモダンさが絶妙にマッチした作品になっています。疾走感溢れる力強いロックチューン満載です。サウンドと同様にヴォーカルの声も癖が減った感じでとても聴きやすいです。その「聴きやすさ」このバンドの持つ独自性が減ったともとらえることができ、そのあたりで評価が分かれるかもしれません。


■映画
64 50回目のファースト・キス/監督 ピーター・シーガル
65 怪盗グルーのミニオン危機一発/監督: ピエール・コフィン、 クリス・ルノー

64 ギャグが若干下品過ぎるところが気になりますが、「記憶障害の女性との恋愛」というコメディで扱うにはデリケートな題材を、後味のよいロマンティック・コメディとして仕上げた手腕は素晴らしいと思います。ハワイの美しく雄大な自然がバックなためか、普段は気になるアダム・サンドラーやドリュー・バリモアの大味な演技もとてもチャーミングに思えます。80年代にヒットした楽曲の使い方も巧みでハワイ風のゆったりとしたアレンジが作品にマッチしています。

65 非常によくマーケティングがなされている印象の作品です。主役のグルーよりも前作で人気のあったミニオン(怪盗グルーの手下の謎の黄色の生き物)のキモかわいさが全開の作品でとても楽しめます。ギャグの質量ともすばらしく、全編笑いっぱなしでした。CGアニメらしいダイナミックな映像も満載で、最後にお約束の感動もあり、大ヒットも納得の傑作です。
コメント
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