本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

恋しくて

2016-11-05 09:46:42 | Weblog
■本
84 いちばんやさしいLINEビジネスコネクトの教本/豊田義和、荒川夏実
85 恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES/村上 春樹

84 LINEのビジネス活用について知りたくて読みました。「いちばんやさしい」かどうかはわかりませんが、くどすぎるくらい丁寧に、LINEビジネスコネクトについて説明してくれるので、このサービスについてよく理解できました。事例が豊富なところも参考になります。要は開封されにくくなった電子メールの代わりに、LINEというプラットフォームを活用して、ONE to ONEマーケティングが実現できるソリューションなのですが、親しみやすいコミュニケーションの場という特性や、スタンプというインセンティブ、さらにはAIを活用した自動応答による省力化など、なかなかよく考えられています。そのサービス利用料金の高さを見て、LINEが手に入れたパワーに恐れおののいてしまいました。

85 村上春樹さんが興味を持った海外作家の恋愛小説を、自ら翻訳されたアンソロジーです。村上春樹さん書き下ろしの「恋するザムザ」という、カフカの「変身」の続編的な作品も収録されていて、また、村上さん自身の各作品の解説もあり、ファンの方にも楽しめる内容です。僕自身、齢を取ったのか、青年期の恋愛小説よりも、「薄暗い運命」や「モントリオールの恋人」といった、閉塞感たっぷりの中年のラブ・ストーリーの方に心を動かされることが多かったです。どの作品も魅力的ではあるのですが、初めて読む作家の小説ばかりで、かなり読むのに苦労しました。慣れ親しんだ作家の作品ばかり読んでいる、自分の偏った読書習慣に気づけたのも収穫でした。


■映画
76 ニック・オブ・タイム/監督 ジョン・バダム

 ヒッチコック作品をモダンにしたかのようなサスペンス・ムービーです。主人公を演じるジョニー・デップが、娘を人質に取られ、理不尽な要求に振り回されます。映画の中の時間と実際の時間の流れをほぼ連動させた、「24 -TWENTY FOUR-」のような作品ですが、1時間半とスピーディーに展開する点がよいです。なかなか事態が好転せず、最後の最後にやっと救われる展開も爽快感があります。癖の強い、ジョニー・デップやクリストファー・ウォーケンが普通の演技をしているのが新鮮ではありますが、もったいない気もします。結構組織力がある悪役が、素人の主人公に暗殺を命じる背景がよくわからなくて、結果的に失敗確率を高めただけにしか見えない点が少し残念でした。
コメント
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