本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

タワーリング・インフェルノ

2013-09-22 06:31:41 | Weblog
■本
84 不謹慎 酒気帯び時評50選/坪内 祐三、福田 和也

 気楽に読める時評対談集なのですが、話題が広範囲で玉石混交(おそらく意図的にそうされているのでしょうが)なので、続けて読むと結構しんどいです。当時のいろいろな話題の人や歴史上の人物を容赦なくぶった切っているにもかかわらず、お二人の育ちのよさと根本的に人間に対する敬意があるので毒舌にも品があります。手軽に知識の幅が広がるので、雑誌の1コーナーとして読むにはいい企画だと思います。巻末の「対談10年で語られた本100冊」リストは、小説から学術書さらにはグルメ評論まで幅広く取り上げられていて、読書の幅を広げるのに有益な興味深いリストでした。


■CD
78 AM/Arctic Monkeys
79 小さな生き物/スピッツ

78 デビュー当時の勢いに渋さ、クールさを付け加えた格好いい作品です。作品ごとに音がどんどん分厚くなって風格さえ漂っています。ミディアムテンポのヴォーカルが立った曲が多いのも自信の表れでしょうか?真っ向勝負の正統派ロックアルバムです。

79 新機軸はさほどないですが、安心のスピッツ節です。聴いていてほっこりします。内省的だがポジティブな歌詞と切ないメロディのバランスが絶妙です。過度にドラマティックな展開を排した、歌謡曲っぽい懐かしい印象の曲が多い気がします。


■映画
61 鷹の爪GO~美しきエリエール消臭プラス~/監督 FROGMAN 
62 タワーリング・インフェルノ/監督 ジョン・ギラーミン 、アーウィン・アレン

61 映画公開日翌日の土曜日に観たので、コアなファンが多いのか劇場の一体感が半端なかったです。特に、予算ゲージの増減時の笑いが凄く、家で観るのとは違う貴重な体験をさせてもらいました。スポンサー企業の使い方がどんどん洗練されてきて、ハム係長とのコラボや「DOCOMO」のロゴが出たところは特に大爆笑でした。宙戦争ものの過去のハリウッド大作のパロディを随所に盛り込みながら、キャラの特徴を活かしたいつものギャクも堪能でき大満足です。総統と吉田君のピュアさを出した、適度なメッセージ性も効果的で子どもと一緒に観ても安心の内容です。来場者特典の「鷹の爪6」はいろんな意味で期待が裏切られ、脱力します。

62 パニック映画の最高傑作と言うだけあって、長時間の作品にもかかわらずダレずに最後まで惹きつけられました。格好いい人は限りなく格好よく、ダメな人はとことんダメに描く徹底ぶりがキャラを立て、登場人物が多いにもかかわらず、わかりやすくすることに成功しています。特にスティーヴ・マックィーンのシブさに痺れます。ポール・ニューマンも悪くはないのですが、スティーヴ・マックィーンの前ではそのオーラも霞んでしまいます。フレッド・アステアも落ちぶれた詐欺師の枯れた切ない感じをうまく演じていて、男気満載の映画にアクセントを与えています。メッセージ性を程よく押さえ、エンターテイメント大作に徹しているところもよいです。
コメント
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