本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

2010-10-18 05:44:38 | Weblog
■本
82 夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです/村上 春樹
83 疲れすぎて眠れぬ夜のために/内田 樹

82 村上春樹さんのインタビュー集。雑誌「考える人」2010年夏号「村上春樹ロングインタビュー」と合わせて一気読みしました。河合隼雄さんとの対談集「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」でも繰り返し語られていた、「無意識のレベルまで降りていってものがたりを汲み上げていく」創作方法とその危険性について、さらに踏み込んで語られていて興味深いです。ご本人は普通とおっしゃっていますが、小説を書く面では間違いなく村上春樹さんは「選ばれた人」であるということに改めて気づかされる本です。日本にいるとよくわからなかったのですが、想像以上に海外でも人気があることがよくわかりました。

83 最近、内田樹さんの本にはまっています。視点のユニークさと論理展開の明解さで読んでいて少し賢くなった気がするところがよいです。語り口が面白く、単純に読んでいて楽しいですし。内田さんの他の本で語られている内容とかぶるところも多いですが、自分自身のことから家族、日本社会のこともで、いろいろと考えさせられます。就職活動や仕事に疲れた方に、特に1,2章は是非読んでみて欲しいです。単に心が楽になるだけでなく、いろんな行動指針が得られるかもしれません。

■CD
円高を前向きに捉えるために輸入版CDを衝動買いです。

38 Wake Up/John Legend, Roots
39 Suburbs/Arcade Fire
40 Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust/Sigur Ros
41 Write About Love/Belle & Sebastian

38 渋い、格好いい。John Legendは大好きなアーチストですが、Rootsと組んだカバー集の本作も外れなし。アイデア優先の楽曲が多い昨今、久しぶりに技巧の高さを堪能できる作品です。

39 ファースト、セカンドにあった狂気さや神経症的な緊迫感が気迫になって、普通のアーチストになった感じがします。まだ、聴きこんでませんがちょっと物足りないかも。

40 Napsterで聴いたときから大好きだったので、CDでも買いました。39の作品とは異なり、作品を出すたびに底知れない不気味さが増してきます。本作はこれまでの内省的な作風と異なり、外に広がっていく高揚感も漂っていて、聴くたびに心に何か引っかかるものが残ります。

41 40のSigur Rosと同じく、静寂の中に漂う奇妙さが魅力のBelle & Sebastianですが、本作は、よく言えば円熟味のある落ち着いてわかりやすい作品、悪く言えば、底の浅い作品といった印象です。好みの問題かもしれませんが、僕は初期の作品の方が好きです。
コメント
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