本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

魂のゆくえ

2009-06-14 07:52:53 | Weblog
■本
47 経営戦略を問いなおす/三品 和広
48 恋愛の1/2/鴻上 尚史

47 タイトルどおり、利益をあげるという観点から、挑発的な文体で実践的に「経営戦略を問いなおす」いい本です。膨大な定量的なデータを元に論理的でありつつ、現状に対する危機感からか、「成長戦略」などこれまで常識とされていた日本企業の戦略について、熱く警鐘を鳴らしています。MBA的なフレームワークを復習しつつ、その限界にも触れられていて、経営戦略の概論的知識を持っている人にも、違う側面からいろいろと考える材料を提供してくれる本だと思います。結局会社は経営者の器以上には大きくならないことがよくわかります。この考えを日本と言う国家に当てはめると少し怖くなりますが。最後に筆者から、「文系学生」、「中堅社員」、「幹部社員」向けに熱いメッセージがあるので、それぞれの立場の方に特にお勧めです。もちろん参考にすべきメッセージですが、ただ、このように必ずしも戦略的に生きる必要があるかは個人的には疑問です。経営者として成功した人も、結局はさまざまな偶然(もちろんその偶然のチャンスを掴み取る才覚をそれぞれの方はお持ちだったと思いますが)に左右されていて、成功した後に見たら、それぞれの決断や出会いが重要な意味を持っていたというケースも多いような気がします。自分にあったやり方で自分の理想形に向けて、自分を高める努力をし続けるということがポイントだと思います。

48 SEXについて取り上げられている本や映画を紹介しながら、SEXについて考える本です。名作「恋愛王」の続編といった感じの本です。学生時代に「恋愛王」を感動しながら読んだにも関わらず、全く恋愛スキルが上がらなかった僕としては、この本により、充実したSEXライフが送れるということはまずないとは思います。しかし、SEXも含めて人間に対する理解を深める、ということがこの本のもう一つのテーマだとすれば、人間に対する許容範囲は少し広がった気がします。あらためていろんな人間がいて、それぞれの性に対する意識も違うなあ、と感じました。やはりテレがあるのか、月並みな感想ですみません。


■CD
13 魂のゆくえ/くるり

 前作はオーケストラとの共演という斬新なアプローチもあり、派手めな印象の作品でしたが、今回はどちらかといえばオーソドックスな作風の地味目で聴き込むにつれて良さが上がっていくタイプの作品です。夜にお酒でも飲みながらしみじみ聴くと一日の疲れが吹き飛ぶ作品です。作品の完成度と音楽に向かう姿勢の真摯さは日本の現役のバンドの中で随一ではないでしょうか? くるりというバンドに対する信頼感が改めて高まる傑作です。ある程度の年齢に達しないとこの良さはわからないかもしれませんが。
コメント
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