本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

新平等社会

2009-04-20 06:57:34 | Weblog
■本
31 板谷バカ三代/ゲッツ板谷 西原 理恵子
32 新平等社会―「希望格差」を超えて/山田 昌弘

31 素直に面白いです。親戚の結婚式を無茶苦茶にして訴えられるなど、信じられないような突飛なエピソードが続きます。自分の感情をそのまま表現する家族に清清しさすら感じます。ごちゃごちゃ考えずにシンプルに感情を表現して楽しく生きればよい、という気にさせてくれます。挿入される西原さんの漫画もかなりエグメです。筆者のさりげない家族に対する愛情がほっこりした読後感を与えてくれます。いろいろ大変だけど家族を持つのもいいなあと思わせてくれる本です。

32 一方、家族を持って生きていくのは大変だと深刻に考えさせられる本です。さまざまなデータや実例を用いて、極めて論理的に日本社会におけるさまざまな格差の進展状況が表現されているので、読み進むにつれて逃げ場のないような息苦しさを感じます(ほめてます)。専業主婦の妻と二人の子どもを持つ、いまや崩壊しつつあるかつての標準家庭をかろうじて維持している自分が、とてもラッキーであることと、そのラッキーさがいつ崩壊してもおかしくないこと(リストラされたらその時点で終わり、国なんて何も助けてくれません)が生々しく実感できて暗い気分になると同時に、自己防衛しなければ、という意欲が少しわいてきました。海外の事例と比較しての格差問題に対する、日本政府の無策にも憤りを感じます。


■映画
13 レッドクリフ PartI/監督 ジョン・ウー

 評判ほどは面白いとは思いませんでした。テンポのよいアクション、登場人物のキャラの立て方や二丁拳銃ならぬ二刀流や鳩など、ジョン・ウー印であることは間違いないのですが、この監督の成功作品に見られる、突っ込みどころ満載の欠点を補うだけのパワーが感じられませんでした。劉備があまりに魅力のない、ヘタレキャラとして描かれているところも、漫画の三国志の印象が強い僕にとってはネガティブファクターでした。
コメント
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