情動、衝迫、欲求、エロス的力動、意味、価値、強度、
時間性、空間、そして現前地平、これらのことは同じ出来事の、
すなわち始原的世界分節という出来事の諸側面にほかならない。
──竹田青嗣「本質学2」48
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はじまりの地平は、いまここに
つねにはじまりの地平でありつづけている
過去 現在 未来
他者、社会、世界
からだ、思考、感情
すべては現前意識の水面に現象している
現象するものを目撃し、染まり、まみれている
世界の色づかせる作動が先行してことばが励起し
心は動き、ことばに手を伸ばし、ことばを結ぶ
現前するものから逆算して自らを規定するまえに
一切の現象の地平、「われ」を適切にもてなす作法がある
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世界分節の始原の地平にいつか苦い感情が姿を見せる
干上がり、砂漠化し、切断のエロスに魅せられた心がいる
ある感情はあるとき、あるものの死を裏書きするように
切り捨てるように、記述を確定するように動いていく
貧しく、やせ細った、酷薄な世界の姿を証明するように
ふさわしいことばを選んで心はみずからを強化していく
ことばたちを、ある必然性において、その逆の方角へ
価値あり価値なしを告げる始原の告知を聴き切ったあと
新たな世界の現われを導く〝ことば〟を連結するように
新たな「ありうる」を告げ、ささえるものとなるように
いま、ここに、つねに見出されるべき「よき感情」がある
アトリエを起点に有象無象が集う
あの〝場〟の光景、展開はとても豊かだった。
今回合流して、そんなふうに思い知りました。
願わくは、さらなる展開へ
ありがとうございます