異なることば、異なる思考、異なる感性
異なる美意識、異なる価値コード、異なる歴史
みずからの生活圏では出会うことのなかった
異質な存在たちと場所と時間をともにする
はじめに感じる異和、おどろき、感心、反発、不協和、ゆらぎ
最初の遭遇から生じる心の泡立ちをどこへ向かわせるか
「みんなともだち」
いきなりそこへは行くことはできない
いきなり行けば矛盾と混乱は不可避になる
なぜか──
それぞれの生活圏には準拠する価値のコードがあって
その内部では、差別やいじめが象徴するように
ちがいを排除し、遠ざけ、コードを保守する心的な機制が働いている
(学校がそうであったら救いがない)
この心的機制を理想、ロマン的理念、先験的に設定された外部コード
つまり、メタ倫理の外からの注入によって乗り越えることはできない
(本質的な変化は、ひとりひとりの内側から起こるしかない)
相互のちがいを抹消するように同期するのではない
そう語り、ゴールを示すまえに、ひとりひとりたどるべきルートがある
「異者にとって、みずからも異者である」
この自覚と認識が第一歩目
この自覚と認識の共有が第二歩目になる
いいかえると、相互のちがいを承認しあって生きあう地平
そこへ向かうための最低の条件を手にすることができる
(その契機を知り、手にする場として学校があればいい)
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