固定されたこのような対立を止揚すること、
それこそが理性の唯一の関心事である。
合一する力が人間の生から消失し、
対立項が、その生動的な連関と相互作用を失って、
自立性を獲得するに至ったとき、哲学の欲求が生起する。
──『差異』(『ヘーゲル・コレクション』廣松/加藤編訳)
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ひとりひとり、一基、等しく任されてある意志
リアルの圏外へ抜ける連結装置を正しく行使する
リアルの専制、その帰結はたかが知れている
はかなくかけがえのない開口部があって
直列をほどき、光を通すように窓を開ける
未生の歌が次々に目覚める展開の地平
かぎりなく広がる連結の地平へ向かう
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