サロン嫌悪にはたしかな理由があった
居心地のよさに溺れることの居心地の悪さ
そんなうごめきがはっきりと告げていた
仲間のスケール、境界線確定、閉域性
疑われざる資格審査、否定項の共有
自覚成分が圧倒的に抜けたサロン文法
動かない善と悪、美と醜のライン設定
それって差別のプロトタイプだぜ
この直観だけは疑わなかった
もちろんおのれの正当性の根拠、アリバイには使えない
貧乏くさいことを云って終わりではない
それじゃあトンマの上塗り、同類になってしまう
だからなんなんだ?
そう。それが引き受けるべき問いの一つになった