プロ野球のセ・リーグでは3位争いが面白い。
数年前から始まったクライマックス・シリーズでは上位の3チームが日本シリーズをかけて出場争いに加わることが出来るようになったのである。
今年は”例の成金”チームの巨人が独走態勢でリーグ優勝。原監督と小笠原選手が嫌いでないのでこれ以上の悪口は言わない。2位は中日だ。
中日といえば、今年はエースの川上憲信と4番打者の福留孝介が大リーグへと渡米してしまって、投打に大穴が空いた筈だ。しかし常時2位とはなかなかのものである。
開幕前に落合監督が『大穴があいたけれど、却って良いかも知れないネ。』とトボケて言っていたのであるが言葉どおりである。TVなどの前でもパフォーマンスの少ない落合監督で何処か影の薄いところがあるが、敵ながら大した監督である。
翻って3位争いはこの間まさに阪神タイガース・ヤクルト・広島の3チームによるデッドヒートである。▼阪神タイガースが一歩抜け出せそうで直ぐにヤクルトに捕まると言う経過である。広島は2ゲーム差ぐらいだがしつっこく諦めてはいない、困ったものである。
6チーム中で5チームがこの時期になっても諦めない試合を展開しているという状況はそれなりに観ていて面白い。
セ・リーグでクライマックス・シリーズが始められた当初は阪神タイガースはペナント開始と同時に首位独走という状況であった。しかし、日本シリーズ出場は2位以下のチームに必ず持っていかれてしまっていた。
クライマックス・シリーズが恨めしく余計なものがあると憎らしく思っていたものだが、今年はクライマックス・シリーズ様々である。
一時は諦めていたペナントシリーズだった。しかし後半になって、俄然ナイターをTVで観るという楽しみがいつものように蘇って来たのである。
有り難や!クライマックス・シリーズ様。