そらみつ みそら file  ~To Provide You With Unity~

こころとからだについて、気がついたことを書いていきます。
『』の中の言葉は、見えない世界から伝わってきたものです。

鼻を通した「ん」

2023-11-18 13:50:04 | 癒しの手法

自分を落ち着かせるときに、息の吐き方はどうあるのが良いのかを、僕は「細く長く」という以上には伝えてこなかった。

鼻から吐くか、口から吐くかも、まずは本人のやりやすさが一番だと思ってのことである。

だが、「細く長く」をやりやすくするには、どういうやり方でも同じにはならない。

やはり一定の法則がある。

 

「あ」「い」「う」「え」「お」それぞれを長く延ばしたときに、身体はどのように反応しているか、自分の身体で確認してみると面白い。

言霊の基本はこんなところにもある。

これらの5つの音を出すためには、普通の人は口を開けて、息を口から吐き出すことになる。

体内を繊細に観察するには難しい。

 

僕自身が実践しているのは鼻を通した「ん」に近い。

ハミングにはハミングなりの作用があるが、換氣では無声が良いと思う。

だがそれも、ただ吐き出すのだと、エネルギーは鼻先から外に放出されていくだけだ。

だから送り出す目標を自分の身体の内に作る。

それがいわゆる臍下丹田だ。

そこに向けると、下腹部に強過ぎない心地よい緊張ができ、心を鎮めてくれる。

雑念妄念を吸収するような底知れない深い感覚が「ん」にはある。

ただ、「ん」より精妙に呼吸が使えればそれが望ましい。

 

臍下丹田の位置は、「落ち着くところ」というのが正解で、正確には表現しにくいのではないかと思う。

自分にとって、送り届ける先としてちょうど良い塩梅のところを、繰り返し試しているうちに見つかる。

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