そらみつ みそら file  ~To Provide You With Unity~

こころとからだについて、気がついたことを書いていきます。
『』の中の言葉は、見えない世界から伝わってきたものです。

対立より奥にあるもの

2010-04-04 06:29:35 | Weblog
その男性は若くして大会社を父親から引き継ぎました。
引き継ぎの実体は、クーデターでした。
昔ながらのやり方で会社を大きくしてきたお父さまですが、社会が激変した現在にはそぐわない型がたくさん残っていました。
強引なやり方ではありましたが、会社のためにその男性のとった行動は正解だったと言えます。

ただ、その後の舵取りは大変なものでした。
お父さまのつくってきたものが大きく、彼のやりたいこととのギャップがありすぎたからです。
社内外からの声なき批判、冷たい目、思いもよらなかった仕打ちがありました。
また、お父さまからも当然、受け入れられていません。

まず彼がしなくてはいけないことは、
『お父さまのやってきたことに敬意をあらわしていくこと』
と伝えられました。
先代を立てて、あらゆることを笑って受け入れていくことが第一段階でした。
そして、徐々に彼を支持する者が増えてくることになります。
それでもまだしこりとして残るのは、お父さまからの冷ややかな思いです。

そんな中、つい先日のセッションで、男性の”秘密の扉”が突然ひらかれました。
鍵がかちゃっと開き、中から小さい男の子が
「お父さんを助けたいんだ!」
と大声で叫んだのです。
そしてしばらく後、お父さまが出てきて、
「息子を磨こうという気持ちをもっている」
と話しました。

会社という大きな存在を間において、親子は対立を深めてしまいました。
しかし、二人の心の奥底をのぞいてみると、お互いへの深い思いやりがあったのです。
男性は
「お父さまの彼への慈悲をよく理解できる」
と言いました。

家の中、そして会社が変わり始めるのは、間もなくだと思います。




昨日は山梨で桜が満開でした。


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コメント
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