大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

代表で気になるのは高原の離脱よりも

2008-05-30 07:12:35 | サッカー全般
遠藤&香川の二人の使われ方とフィット具合が気になってしまう。

まず、ヤットの方なんだけども、彼のコンディションは決して万全ではない。中断前の浦和戦ではベンチスタートだったし、ACLのチョンブリ戦ではベンチ外で試合前のアップでは別メニューで一人黙々とピッチ中央周辺をジョギングしていた。右ももに張りがある状態であれば、試合での起用できる時間というのは極めて限定的になるだろう。岡田監督だってその辺のことは十分判っている・・・と思いたいんだけどもコートジボワール戦でずーっと引っ張ってましたな。

しかも岡田ジャパンのプレスでボールを奪って速攻という攻撃のリズムと、中盤でタメを造って展開していくヤットのプレースタイルがどこか噛み合っていなかったし、もう少しヤットがタメていればな、と思う場面が時々見受けられたりもした。まあ、それでも守備において判断よく相手の攻撃を遅らせた場面もあったんんだけども・・・

ただ、ヤットには右足のセットプレーのキッカーとしての役割はこなせられるし、左CKからはいいボールは供給できる。そして、彼が居てくれてよかったと思える場面は、PKだろうw これは確率云々ではなく、安心感の問題なんだけども、4年前のオマーン戦で外してしまった俊輔と比べると、ヤットに蹴らせるのがベター。まあ、その彼を生かすベストポジションはボランチだとは思う。1列上げて使うと、どうしてもフィニッシュの場面で上手く絡めておらずチグハグな印象が残ってしまうんだけども。

もう一人岡田さん得意のサイドの若手抜擢路線(前回政権時の市川、今回の内田、長友に次いで)の中で呼ばれた香川なんですが、感想はと言えばSBで使うなよ。いくらサイドバックに人材がいないとはいっても、都並時代の使われ方みたいで、そんなにSB人材難であれば、どうして連れてこないんでしょうかね・・・ホラ、あのどこかのチームの7番の選手とか。本当なら彼こそ高いポジションで使って、セレッソで柿谷と時折見せるワンツーからの飛び出しといった持ち味を見せて欲しいとは思うのであるけども、これじゃあ、香川にはW杯予選の雰囲気だけを味合わせる為に連れて行くようなものだろう。

岡ちゃんに言わせればケガ人続出で本来任せられる人がそのポジションにいないということなんだろうけども、今回離脱者が出た時点で、代わりに誰かを呼び寄せるという選択も当然あったはずなのに、チームの熟成を考えて入れ替えはしなかった。離脱者だけを篩にかけただけなんだけども、それなら予選中でケガ人やコンディション不良の選手ばかりで思うようなメンバーを組むことが出来なかったという言い訳ができないのだが、それでいいんですね?

代表監督の評価を下す時に私自身は選手の選考というのも見ている。クラブの監督と違って確かに練習期間は限られてはいるが、その反面、チームに足りないところがあれば選手を呼ぶことができる。代表には結果が求められるがゆえ、勝つ為にベストな選考が求められると私は考えている。

例えば病み上がりの鈴木啓太などを帯同させているのは、これまでの代表実績を考慮しているのと、スタメンは今野で行くから啓太はバックアップでいいという考え方なのかもしれないが、バックアップでいいのなら明神の方が現時点ではベターだとは思うんだけどもね。

全国的に自粛モードが漂う中国

2008-05-29 06:40:55 | 中国サッカー
韓国のインチョンで開催される予定だったはずのトーナメントの試合時間がなかなかオフィシャルで発表されずに、おかしいなと思っていたら、北京国安が四川大地震の影響で参加を見合わせて来たということで中止の発表。

ここのところ中国全体で自粛モードが漂っているのは確かなようで、例えば中超の試合も地震発生後の超級、甲級の試合も延期されたりしている。その延期後の中超える試合において、入場料収入の一部を寄付に廻すという動きがあった。中国のポータルサイト「新浪体育」によれば、5月18日行われた寄付の動きは以下の通りである(金額は人民元):

試合カード 入場料収入 クラブ・ファン寄付総額
広州VS浙江   30万        10万
深圳VS遼寧   25万        50万
大連VS陜西   7万        210万
天津VS山東  統計中        45万
長沙VS成都   6万         5万
長春VS北京  統計中        211万
上海VS武漢  統計中        100万
河南VS青島   10万        52万

それにしても、入場料収入を寄付に廻す、という発想までは日本人からは出て来ないとは思うけどもね。裏を返せば中超のリーグ戦で入場料収入というのは、クラブ運営において小遣い程度でしかなく、大半はオーナー企業が宣伝目的で運営費を負担するという図式が成り立っているから気前よく入場料収入を寄付できるのかもしれないが。

ちなみに筆者は三ツ沢へ行った時にいくらか募金させて頂きました。

麒麟杯 日本 0-0 巴拉圭

2008-05-28 06:17:32 | サッカー全般
この試合は「CURVAさかゑ」にて観戦。まあ、前回の試合からある程度予想出来た結果ではあったが、それでも引いた相手に対してどんな仕掛けが出来るかを期待して見ていたけども、結局チグハグな展開だったなあ、というのが感想。それは岡田監督の選手起用に見て取れた。

というのも、この時期なら選手を試すよりも、メンバーを固定してチームの熟成を図るべきだと思っていたから、本来ケガ以外に選手の入れ替えをするべきではないと考えていた。仮に入れ替えるとしたら、誰が出ても戦術や布陣においてブレがあってはならないと考えていたが、巻の1トップですか?相手に応じて戦術を変える意図があるなら、この日の引いて守るパラグアイ相手に1トップというのは理解しかねるし、実際巻に対して殆どボールは収めることができなかった。

敢えて岡田監督の意図を理解しようと思えば、予選に向けて負けないチームというのを目指しているのかもしれないが、それでも選手交代において、鈴木啓太を長谷部と替え、中村憲とボランチを組ませると途端にバランスを悪くして相手にバイタルエリアを使われ出すと慌てて今野を入れるドタバタぶり。あれなら、啓太に代えて今野、ケンゴに替えて長谷部、という交代で良かっただろうに・・・

皮肉なことに良かったと言えるのが、後半相手が点を取りに来て前がかりになったところで、大久保や松井を中心に高い位置でのプレスからの逆襲が形として出来たことか。まあ、それなら最初から引いてくる相手に高い位置からプレスをかける、という選択肢もあったと思うんだけども・・・

来週のオマーン戦では多分4年前埼玉でやった試合の再現、という可能性も考えられる。その中で1点取ることが出来れば勝てるかもしれないが。

遅ればせながら、タイ遠征あれこれ(後編)-安全なスタジアムとは何かを考え直す

2008-05-27 07:04:02 | サッカー全般
さて、ACLのタイ遠征のことについて書くのがすっかり後回しになったけども、試合当日のことについて書こうか、と思ったけど、これは他の人が書いていることと重複してしまうことが多いわけですので、試合当日スタジアムで感じたことを今振り返ってみることにします。

タイのナショナルスタジアムの中も外も極めて牧歌的で危険な匂いもなく、相手のチョンブリサポもなかなかフレンドリーであったことは他に遠征された方たちも指摘されておられることではあるけども、世界的にはこうした雰囲気と、フットボールへの熱い情熱や熱いサポートの気持ちというのが共存しているケースというのは稀だろう。どちらかと言えば、熱くなればなるほど暴力という階段へ一歩ずつ足を踏み入れて行くことになるのがサッカーという競技に起こり得る現象だと言える。

となると、Jでも議論されている「安全なスタジアム」というものの定義を考えさせられてしまうのである。最近でこそ特定のクラブ間の対決に対してダービーだの、クラシコだのといった名前を冠して対決色を煽って盛り上げようとする傾向にあるが、そうしたクラブの営業上の思惑とは裏腹に、暴力というものを内臓してしまっているように思えてならない。それは、過去の東京ダービー然り、大阪ダービー然り、去年の横浜ダービー、九州ダービー然り、そして最近のナショナルダービー然り。欧州における同じ都市間や地域間における対立や因縁、更には欧州が抱える階級や貧富の差とかいった社会的な問題を背景にして展開される「ダービー」が持つ魔力というのを差し置いて「ごっこ」を楽しもうとしても、主催者の思惑通りいいとこ取りだけが出来る程、ダービーは甘くはない。その上でいくら安全対策を施したところで、それは危険をギリギリのところで回避する方策であって、「安全な」雰囲気を持っているとは言い難いだろう。つまり、「応援のヒートアップ」と「安全な雰囲気」というのは本来相反するものである。

結局、究極的に「安全な」スタジアムというのは我々がバンコクのあの夜に体験したスタジアムということなのであろう。ガンバサポを隔離する柵も緩衝地帯もない。試合前に現地の人たちがこちらのエリアに入って気さくに話しかけて来る。試合中でも我々のエリアの最前列から応援する様子を撮影していた地元サポもいたくらいである。試合が終わったらマフラーやユニ交換を求めて来る人たちもいた。それらが可能であったのは、彼ら自身が我々に対して友好的な態度を示していたからに他ならない。それはもはや、Jリーグのスタジアムですらもあまり体験できなくなったことである。

今後、Jリーグ-特に最高のカテゴリーのチーム同士や、地域間のライバルもしくは過去の因縁を引きずったチーム同士の対戦-において、主催者側は暴力を事前に防ぐか、発生しそうなら初期段階で押さえ込むような措置というのが必要になってくるだろう。応援やスタジアムの雰囲気というのは、タイではなく、欧州や南米をモデルに置いているのなら、悲しいけどもそうせざるを得なくなってしまうのではないか、と思う。だからこそ、今後も時々、タイでのあの試合の雰囲気-敵のサポにすら友好的に歩み寄ってくる-を振り返り、もうあの空間はACLの改編と共に味わえなくなってしまうんだろうなあ、と懐かしむことだろう。

これは聞き捨てならんぞ・・・女子バレーの世界最終予選の五輪出場条件の「変更」

2008-05-25 21:57:30 | Weblog
これは絶対書いておかないといけないな、と思った出来事が女子バレーにあった。先ほどセルビア戦の中継が終わったばかりであるが、番組の終わりの方でフジテレビの平井アナが世界最終予選での順位について話していたくだりを聞いて、聞き捨てならんぞ、と思った。FIVB(国際バレーボール連盟)の通達で、本来4位のドミニカ共和国に変わってカザフスタンが繰り上げで五輪出場が決まったという。参考のニュースサイトは以下の通り:

http://sankei.jp.msn.com/sports/other/080525/oth0805252120008-n1.htm

ドミニカにしてみれば五輪出場権を獲得していたはずなところだったのに、こういう形で逃してしまうとは・・・ドミニカの選手及びチーム関係者のお気持ちをお察しします。もっとも、FIVBにして言わせると前から決まっていたことらしい。その根拠が大会の公式プログラムに載っていたということらしいのだが、そのプログラムを是非一度入手してみたいもんですね。誰か持っていないかなあ・・・あ、埼スタの翌日にバレーボール見に行っておられた方がそう言えばいたっけ?

というのも、24日の時点でTBSやフジテレビに「変更」が伝えられたという記事がどうも引っかかるわけである。最初から決まっていたことなら、それを「確認事項」として伝えれば良かったはずだし、情報を受け取った側は「変更」という認識をしていたのだから、FIVBの言い分も随分怪しいものだと思う。もし仮に、FIVBの言うように開幕前から決まっていたことなら、産経の記者も指摘しているように、それを皆に判るように十分説明出来ていない、FIVBの運営上の不手際が残る。

余談ですが、日本がセルビアに負けた瞬間、思わずニンマリしてしまった僕はかなり根性捻じ曲がっております、ハイ。

付記:ここまで書いて気づいたのですが、大会を運営する当事者たちが、自分たちの認識のズレを責任転嫁する為にわざわざ「変更」という話を持ち出しているんじゃないか、という疑いがありますけどもねw

麒麟杯 日本 1-0 科特迪瓦

2008-05-25 11:44:02 | サッカー全般
松井がコートジボワールの守備陣をひきつけて裏にスペースが出来たところに、今野からのスルーパスに飛び出した長谷部がクロスを上げ、大久保がマーカーを引きつけたお陰で玉田がGKの股下を抜くシュートを決めたゴールが決勝点。まあ、大久保と玉田を並べ、中盤でプレスをかけて奪ってから早いカウンターで攻めるという意図がこのゴールシーンで具現化された形ではあるけども、これは身体能力の高い選手を揃えたコートジボワール相手というものを想定した布陣とゲームプランが効を奏したというに過ぎない。

予選で闘う相手は欧州・南米・アフリカの強豪ではなくアジアのチームであることを考えると、プレッシングのスタイルは残しても戦術はかなり違ってくる。予選で対戦するオマーンやバーレーンがさして高いラインを引くわけではなく、引いてカウンターを狙う戦術を取って来るということを想定すれば、果たしてこの試合が代表の強化の為になっているのか、マッチメーキングには大いに疑問だ。

対戦相手としてパラグアイもコートジボワールも申し分ない実力を兼ね備えているけども、ビッグネームが全て出揃っているわけではない。しかも、コートジボワールは中1日で日本戦に臨んだ為、メンバーを入れ替えてきたもののやはり、途中でガス欠を起こしてきた。けど、そのコートジボワールより先に運動量が落ちる日本って何なのだろうか・・・

攻撃に関して言うと、岡田監督が意図しているサッカーは、ダイレクトプレーによる速攻ということなんだけども、全体的に攻め急いでいるような感じで、もう少しタメが作れていればよかったとは思う。遠藤と長谷部って前後の位置が逆であったら面白かったのになあ・・・

守備に関しては楢崎に安定感があり(コーチングは的確だし)、真ん中は闘莉王と中澤で固めていると守備で大崩はしないところは収穫だろう。今回はアジア杯のようなPK戦がない以上w、当分楢崎で行くんだろうなあと思う(ヨシカツの確変や経験はまだまだ捨てがたいとはいえ)、今回のメンバーで固定して戦わないといけないだろう。となると、今回遠藤にポジションに俊輔が入る感じかな。あの早いテンポの中でヤットはいろいろと展開させようとしたけども、早いテンポの中では彼のタメて落ち着かせるプレーというのがあまりフィットしていない感じはする。まあ、早い話セットプレーの飛び道具という役割を担っているのが昨日のヤットであり、次の試合では俊輔であるんだけども。

ACL抽選雑感

2008-05-24 18:40:02 | ACL/A3
午後3時過ぎにAFCのサイトにて抽選結果を見守っていた。まあ、ガンバが中東アウェーを経験することになったのは予想通り。というか、今季ガンバがACLを闘うに当たってまず目標は2年前の悔しさを晴らすべく1次リーグを突破することが第一の目標であり、その上で中東のアウェーの厳しさを体験することがクラブにとっての財産であると考えていたので、その意味ではアデレードへ行くことよりはいい体験になるかもしれない。

ただ、行く方は大変である。例えばビザの取得。去年レッズサポの某氏が準決勝で対戦する可能性を見越してシリア大使館にビザを取得しに行かれたというのは読んでいた。さすがに関西に住んでいるとビザだけの為に東京まで行くというのはなかなか厳しいだろう。出来ることなら、クラブのオフィシャルツアーなどに参加して、申し込む際にパスポートを預けてビザを旅行社に取得して貰うのが現実的かもしれない(中国へ行くのに短期間でもビザが必要だった時代に、航空券を売る旅行会社を通じてビザを取得して貰っていたことを思い出した)。

そして現地のスタジアムの様子を動画で見たが、完全アウェーの雰囲気!それを見るとますます行きたくなるし、お盆休みの変わりに振り替えで取れる夏休み3日分をここにぶっこんでやろうかと考えてしまう。けど、現地に着いてからの(スタジアム内外のセキュリティ)を考えると、行きたい反面、行って大丈夫かという迷いはある。暫くの間行くべきか否か自問自答を間繰り返すことになるだろう・・・と過去そのようにして迷いながら海外のアウェーに何度も行ったのだけども、中国などとは比べるほどアウェーな空間が中東という地域であるから、行く行かないはじっくり考えたい。

その他の組み合わせであるが、浦和はクウェートのアル・カドシャとの対戦。聞けば、元浦和のアジエルが在籍していたらしいので、彼の在籍時と今とでは相手のチーム状況の違いがあるにしても、貴重な情報源かもしれない。

で、準決勝では浦和との再戦を希望しています。今度対戦する時には、同じく埼スタに行くことにはなるけども、日本だけでなくアジア全体で注目される試合において、スタジアムの安全の為にそこにいる者として出来ることをやるべきこと、守るべきことを貫きたいと思う。その上でお互い死力を尽くして頑張りたいものです。

反対側のヤマでは鹿島がアデレードと対戦。時差は少ないものの、ガンバがメルボルンとアウェーで対戦したように、ガチガチの体力勝負に持ち込まれる可能性というのがある。オージーとのサッカーの試合って、ある意味そうした体力勝負のチームに負けるか!という意地みたいなのが日本人にはあるから、鹿サポとしては燃えられる戦いになるだろう。また、注目しているのがこの時期のアデレードのコンディション。1次リーグで対戦するオージーらは、オフシーズンで試合感覚が遠のき、決して万全のコンディションとモチベーションではなかったとは思う。今度はシーズンに突入しており、コンディションが整った中で試合が出来るという点だ。

9月になると、3チームとも連戦のハードスケジュールの中でチーム状態を維持するのが厳しいとは思うけど、鹿島もガンバも1次リーグを突破し、史上初の8強に日本勢が3チーム名を連ねたのだから、3チームで準決勝へ行こう、と浦和と鹿島の皆さんにはエールを送りたいと思います。

代表、という厄介な友人とどう付き合っていくか

2008-05-24 10:06:45 | サッカー全般
他のJクラブにはナビスコがまだ残っているが、ACLの為に予選免除されたガンバは暫くの間中断期間中に入る。その間はW杯予選やユーロなどを追いかけていくことになるのであるけども、代表についての自分の考えを書いておきたい。

Jリーグのクラブのサポをやっていると、代表に対する思いが薄れているというのは多くのJサポが口にすることだ。確かに純粋にサッカーの試合としては代表戦というのはクラブチームの試合に比べると面白みに欠けてしまう。「絶対に負けられない戦い」というキャッチコピーが白々しく感じられてしまう。

また、本来なら応援するクラブの選手が代表に選出されるというのは本来の実力だけでなく、最近の試合で結果を出したことが認められた証左に他ならないのであるが、サポとしては代表に取られて怪我をするとまではいかなくても、疲労が溜まったり、過密日程でコンディションを崩してしまうくらいなら、代表にはいっそのこと選ばないでくれ、とも言いたくなる声が出てくるのも無理はない。

実際、鹿サポから見ればACL北京国安戦での負傷からやっと復帰したばかりの内田を代表にいきなり復帰させるのは勘弁してくれと思っているだろう。レッズサポは鈴木啓太が今のコンディションで代表に持っていかれるのは止めてくれと思っているかもしれない。そして筆者は、ガンバサポとして今回加地が思うところあって代表引退を決意したことに理解を示している。

ここまで書いていると、自分があたかも代表がどうでもいいみたいに捉えているように思われるかもしれないけど、実際はそうではない。気にしているけど、入れ込み方の度合いがガンバと代表とでは違うということだ。代表に全然関心がないというわけではない。ここでは、Jサポが代表に如何に付き合っていくべきなのかということを考えているのである。時には厄介者に見てしまいがちな代表であるが、それでも、今の日本のサッカーの発展の為にはまだまだ強い代表というのが必要だと思う。

それは何も、代表人気が即、Jリーグの人気に繋がるからと単純に考えているからではない。確かに代表を応援していた人たちがJリーグに流れて来るという現象はあるだろうが、それが全体のサッカーファンの中でもごくわずかなパーセンテージでしかないだろう。逆に、日本がW杯出場を逃したからといって、Jリーグの各チームの観客動員に影響を与えるかと言えばそうでもなく、Jクラブの観客動員は基本的にコアサポに依存しているから激減するとも考えにくい。

ただ、それでも代表というのはその国のサッカーのショーウィンドーであるという冷酷な現実も立ちはだかっている。代表の試合において、1試合で勝った負けた云々でその国のサッカーのレベルというのが客観的に測れるものではないが、結果によって世間では日本のサッカーの実力というものに対して厳しい審判が下る。代表が勝たなくなると、観客動員も減り、テレビ中継も減り、メディアの露出も減り、ひいてはスポンサー離れが現実のものになる。つまり、サッカー界全体のパイというものが小さくなるということである。そうなるとJリーグにとってもビジネスチャンスを拡大するということが難しくなってしまう。

日本がイングランドではない以上、まだまだ代表には強くあって欲しいと思うのはそうした理由からであって、だからこそクラブのサポとしては代表に自分ところの選手を取られるのが時には億劫である気持ちはあっても、代表に自分の応援するクラブの選手が選ばれるのは誇らしいことであるし、選ばれた選手たちが代表の試合で活躍するのを喜ぶというのは完全にJサポの身びいきは多少あるけども(ここが世間一般の代表を応援する人たちとの違うところ)代表戦はやはり気にかけてしまう。

とはいえ、過去に代表を応援する時には別にそうした理屈云々は別にして、純粋に自分の祖国を代表するチームを勝たせようと応援する。というわけで今晩の代表戦は現地には行けないけどもテレビの前で応援するし、またチャンスがあれば代表戦も行くぞ、と表明したように少しずつ準備はしています。それはどの試合かって?それは計画が整い次第発表しますよ。

結局ACLで中国アウェー遠征ならず・・・

2008-05-23 06:52:02 | 中国サッカー
1点でも取ってりゃ、勝って逆転突破だったのに・・・昨年中超覇者の長春でさえ、現在の順位が残留争いしているような状態ならやはりムリだったか。これで、中国勢って2年連続1次リーグ敗退で、06年の上海申花だってべトナムのクラブとの一騎打ちで勝ち上がったという幸運にしか過ぎなかったことを考えると、実質3年連続敗退、と言えるかもしれない。あーあ、これでACLでの中国アウェーがなくなってもうた・・・

けど、長春の状態を見ていると、改めてACLとリーグとの両立が難しいということを痛感させられる。そうなると今回ACLの出場枠が改められたけども、ACLに出場したクラブがリーグでは不振を引きずってしまったために翌年の出場権を失ってしまうということもあり得るし、折角優勝しても翌年出場できない、なんてこともあり得るかもしれない。この辺は、強豪クラブが恒常的に出場権を獲得してしまうほどに国内リーグで格差が開いている欧州とは異なるところだろう。ただ、アジアにおいて欧州CLのコンセプトを持ち込むとなると、先ほど指摘したように、出場するクラブにだけ負担を強いてしまうことになるかもしれないのである。

これに対して、AFCが今後どれだけのビジョンを描けるかが、大会の発展のカギを握るだろう。賞金額を引き上げることが根本的な解決になるとは思えない。となると、欧州CLのような大会収入の分配システムということになるのだが、大きなスポンサーがついていない以上、それが実現するのはまだまだ先のこと。となると、出場クラブが頑張ってACLの興行価値を少しづつ高めるしかないのだけども、それは果てしなく続く長い旅になりそうだ。

亞冠小組賽 最後1輪 大阪鋼巴 1-1 全南天龍

2008-05-22 07:19:08 | ガンバ大阪
最後の試合はお互い消化試合で控え中心のメンバーで臨んだ試合。その中で際立ったのはやはり二川だった。あの中にいると、彼の上手さが一際目立つし、先制ゴールとなったのもこの日キャプテンだった加地からの低いクロスボールをトラップし、DFを背にしながら反転してシュートを決めた。

その後失点の原因となったPKも彼のチャージで、まあハッキリ行ってあれでPKなの、という感じの当たりでしかないが、サポフィで確認した録画では副審からのアピールがあったとか。この試合の副審ってタッチの判定をとってもお世辞にもプロの試合で裁くレベルとは思えないし、主審も前半と後半とで判定基準がまるで変わってしまっている(前半は神経質にファウル取りすぎ)。ご一緒に観戦されていた東京サポのコール氏をして、「Jの審判の方がレベルが高い」と言わしめるものだ。その意味では、審判のレベルの低さも過去日本勢が苦戦していた原因であったかもしれない。

逆に言えば、今回ACLを闘って判ったのは、プレー、運営、審判などのあらゆる面において、日本は既にアジアの平均的な水準以上のところに来ているし、比較すべきは欧州の下位グループの国というところまで来てしまっているのではないか?

ただ、それを客観的に証明しようと思えば、アジアの舞台で結果を出さないといけないということになるだろう。個人的には、ACLでの勝敗がリーグの実力を計るモノサシだという見方には必ずしも同意しかねる。

例えば、去年の欧州CLでリヨンがレアル・マドリーに勝ったからといって、必ずしもリーグ1>リーガ・エスパニョーラという図式が成り立つ程単純ではない(寧ろ各国の中位チームが参加するUEFAカップこそがリーグのレベルを計るモノサシだとされている)。しかし、ACLに勝つことによって、サッカー界全体に対するPRは出来るし、ガンバと鹿島は昨年の浦和や川崎に続くことが出来てよかった。あとは、代表戦やな・・・

多分、コール氏の胸の内を察するに、FC東京だってACLに出られれば十分やれると思っておられるのではないだろうか。確かに日本のクラブはやれると思う。来季は出場枠が拡大され、1次リーグも2位以内までなら突破できるようになる。これだけでも随分違う。問題は、ガンバや鹿島はACL単体よりもむしろACLとリーグとを掛け持ちする分において序盤苦しんだということで、ACLを目指すJのクラブは今後前半少々順位を落としてもACLを闘うのか、或いはクラブの身の丈に合わせて最初からACLを捨ててリーグに専念するのか、いずれかの選択を迫られることになるだろう。

話を試合に戻すと、今回の若手の中で目立ったのは、前半の平井。積極果敢にドリブルで仕掛け、シュートを枠内に打ったところは、バレーよりも精度があるw その他、武井も明神のバックアップにはなるし、福元のフィードはなかなかいい。倉田は遠藤に代わって中盤でタクトを振れる。下平は1度ウラを取られてPKの原因を作ったけどそれはリスクを冒して上がった結果なのだから気にするな。それよりももっと積極的に上がって得意のクロスを上げて欲しい。中断期間中の韓国遠征ではこうした選手たちが如何に存在をアピールするかにかかっている。全南はやはり控え中心ということか、何度かチャンスを造るけども、そこはシモンエスとかサンドロ・ヒロシらがいないこともあってフィニッシュに精度がなかった。だからまあ、途中で危ない場面があっても引き分けで終われたのだが。

話変わるけど、ハーフタイムに鹿島のグループの結果をチェックしていて、クルンタイ・バンクが北京国安から追加点を奪ったという情報にはビックリしたよw 前回でこの試合が鹿島より早いと書いたけども、鹿島とは同じ時間キックオフでしたので、訂正致します。

24日にノックアウトステージの抽選。どこと当たるのだろうかが楽しみではある。