大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

マリノスの一件から戦力外通告と若返りの問題について考えると・・・

2010-11-29 19:04:10 | サッカー全般
松田を皮切りにマリノスが続々とベテラン選手を戦力外にした為にマリサポの皆さんもウチに勝った喜びが吹き飛んでもうたかな・・・

対象となった選手たちへの通告の是非とか、その仕方とか言うのは色々と言われているけども、よそのチームのことなのでそのことについてはあまりとやかくは言わないけども。

ただ、今回マリノスのケースを見て考えさせられる点があるとすれば、若返りと戦力外通告の仕方について。それは、

・若返りは一気呵成にやるのがいいのか?それとも徐々に入れ替えて行くのがいいのか?
・戦力外通告というのを避けて、次の移籍先が決まるまで発表を伏せるのがいいのか?

この2点について改めて考えさせられるわけです。

今回マリノスが大鉈を振るった理由の一つに、若返りというのが挙げられるということだろう。若返りというのはガンバにも課せられたテーマではあるんだけども、ガンバはむしろ今回のマリノスのように一気呵成ではなく、少しずつ入替をしていこうという方針の元でやっている。一つには勿論、現有戦力での勝負を挑みたいカントクの意向というものを組んでいるのは確かだろう。

けれども、若返りという目的を一番手っ取く達成しようと思えば、ベテラン選手でも衰えたとはいえ、まだまだ働けるという余力を残した状態において入れ替えて行くという、今回のマリノスのやり方もありなのか、とも思ったりもする。例えそれが一時的にチームが低迷したとしても若手が正にピークを迎えようとする数年後に昇順を合わせているとすればなんだけども。

だからまあ、今回対象となった選手って、確かに減俸を提示すれば金額によっては呑んでくれたかもしれないし、そういう残し方もあったかもしれないけども、残したら残したで、居る以上どこかで使わないといけないというような障害が選手起用法において現れるかもしれない。その意味でカズシはフロントとの話し合いの上で思い切った入替を求めたのかもしれない。これがガンバだったら(セレッソもそうだが)、来季の構想から外れた選手たちには、次の移籍先が決まってから発表するという形を取るため、それまでは関係者の間に緘口令を敷いていたりする。まあ、マリノスだって正式にはオフィシャルで発表しようと思っていたんだけども、本人の口から漏れてしまったというのが誤算だったのだろう。

正直、筆者はマリノスの今回のやり方についていいとも悪いとも言えない。また、ガンバの方がまだマリノスよりマシだとも言い切れない。

ガンバの場合、今回のような戦力外通告という形で直截的なアプローチは取らないだけで、来季の構想から外れた選手たちには、その旨を伝えるけども、次の移籍先が決まるまでは伏せていたりする。このやり方だと確かに今回のマリノスのようにサポーターとの間に軋轢は起こらないかもしれない。ただまあ、退団する選手たちに別れの挨拶というのはこの間のルーカスのようなケースを除いては出来ないんだけども・・・

ただ、一つだけ言えるのは、今回マリノスで起こった出来事というのは決して対岸の火事なんかではなく、近いうちにウチでも起こりうることじゃないかと。今在籍しているベテラン選手たちとの別れというのが、今後1-3年の間(もしかしたら今季オフにも)いつかにはやってくるわけで、その時にクラブが、そして我々サポがどのような対応をするべきなのか?従来の流れからすると、去年のバンと同様に次が決まってから正式に発表という
形を取るには違いないんだけども、サポだってそんなにバカではないんだから実情は大体推測は出来るだろうけども・・・誰それはやっぱり年とって衰えたからなあ、という風に影で噂してしまうっていうのがいいんだか悪いんだか。

まあ、各チームによってやり方があるし、戦力外を通告するタイミングもチームの置かれた状況(残留争いしているクラブなら最終節が終わってから、というケースもある)を考えると何が一番いいとはハッキリとは言いにくい。ただ、マリノスのやり方を一概に否定はしないんだけども、ガンバってこの方面においてはある意味円満な退団という形には持って行ってるなとは思うわけです。

J聯賽第33輪 大阪鋼巴不敵 0-2 濱水手

2010-11-28 10:26:47 | ガンバ大阪
うーん。歌ばんの、○っきー氏がスカパーで応募したピッチサイドの席当たったりした分普段おなじみのコーチングが後ろから聞こえなかったせいで、最初の失点場面で俊輔が後ろから走りこんでいたのが明神には聞こえなかったんかなw 普段慣れないことするからこういうことになってしまう(と責任転嫁するのであった)わけよw

まあ、それはともかく、入り方がやっぱり温すぎたなあ・・・俊輔に対してはミチがついていたんだけども、ボールの斜めのポジションに入るというディアゴナーレが出来ていなかった、と例のイタリア人本に出てくるコーチなら一言言いそうな場面ではあったけども。そんでもって更にセットプレーで失点してしまうと、2点のリードがあれば横浜が余裕を持って4-4のブロックで対応してしまう。選手同士で話し合ったって言うのはこの戦術のことだったのだろうか?まあ、確かにこういう割り切った戦い方の方が現実的なんだけども、そうさせてしまったのがこの試合でのガンバだった。

試合前には、出場停止明けということもあって武井を先発させて俊輔を見させるのかと思ったけども、あっさりと元の三十路カルテットに戻してもうたね。ただ、フタは湘南戦は割と良かったけども、連戦で、更に寄せの早い相手となると殆ど消えてしまった。FWの起用にしてもチグハグで、確かにショーキってカントクが求めるレベルに達していないけども、彼は裏抜け専門の「待ち」に徹すれば力を発揮出来るタイプである以上、この試合での3人目の交代枠で投入したのは疑問ではある。だって裏にスペースない状況で投入するわけなんだからね。

自分はもともと、気合で負けた、という風に総括するのは安易過ぎるんであまり使いたくはない。ただ、連敗が続いていたマリノスの方が何とかしようという気持ちが、キックオフからの個々の選手には現れていた。松田にしても波戸にしても(基本的には3バックタイプの選手だろうか?)、この間のセレッソとの試合では、スピード不足を露呈してしまったけども、低いラインでブロック造って跳ね返す分に関しては能力を発揮出来るということだろう。

まあ、それ故に松田ってJ1で4バックのセンターとしてやって行くには少し厳しいと見られているのだろうか?この試合で勝利をもぎ取った直後に戦力外通告ですか・・・一方でルーカスのセレモニーを行っている時に他方でそういう話しがあったというのは、この時期が「ら」の季節であることを伺わせるものだろう。報知の記事を読む限りでは、カズシは当初来季の構想に入っていたんだけども、終盤の連戦の結果で心変わりしたんだろうか?それと高額年俸のベテランを切って収支を安定させたい社長の意向が一致したのかな・・・敢えて松田に同情するとしたら、通告そのものよりも通告の仕方やタイミングが悪すぎるということだけどもね。

まあ、ウチの方だってACLに出るとなった場合のビジョンっていうものがまるで見えて来ない中で、ACLを目指して最終節戦うことになるんだけども・・・今年だってACLを戦う為の編成というものをせずに貴重なバックアップ戦力をレンタルに出したのが弱化部なんだけどもね。

だからこそ、ACLに出たいという気持ちをもう一度整理する必要があるのではないだろうか。それは何のためなのか、出ることで何が得られるものなのか、ということを。自分が単にアウェイへ行きたいという海外旅行気分で行くとしたら、過去の経験からするとそれは違うと言いたい。むしろ旅行には一番似つかわしくないのがACLだったりする。今のままでACLに出るというには、クラブもサポもどこか覚悟が欠けているように思えるのは筆者だけだろうか?

それでも行きたいというのならば、我々だってそれなりの覚悟を固めた上で最終節をしっかりサポートする必要があるように思える。

横浜戦プレビュー

2010-11-27 07:34:30 | ガンバ大阪
自分らが勝った浦和に大敗したから今日対戦する相手は楽勝、なんて思わない方がいい。

というのも、火曜日の浦和って、先週土曜日にウチらが埼スタでやった時と別のチームと言っていいくらいの出来だった。まあ、それは早々とポンテが勝負強さを見せつけたということもあるし、ポンテに対する横浜のマークがなっていなかったのも確かだけども、ガンバ戦と異なるのは後半細貝を投入し、俊輔に対してはタイトにマークすることにしたのと、中盤でボールを奪い返すことが出来たということで攻撃にリズムが出せたということ。やっぱり細貝って、全くチームになっていなかった2年前からでも、浦和の中でにおいて阿部ちゃんと並んで「サッカーの出来る」選手だと改めて認識させられた試合だった。そして、フィンケのサッカーって一旦ハマればいいサッカーにはなるんよね。

一方の横浜はと言うと、俊輔の使われ方がイマイチよく判らない。埼玉遠征の帰りに録画でやっていたセレッソ戦を見ていた限りでは2トップの一角に位置していたっぽいが、浦和戦では2列目に。しかも攻守の切り替えにあまりついていけていないし、浦和がポンテを経由して攻撃を活性化させていったのに対して俊輔は後半完全に沈黙。

それに対してガンバだってやはり俊輔対策というのは意識するんだろうか?やっぱりボールを持たせたら精度の高いサイドチェンジは出せるわけだけだから、明神か、或いは出場停止明けで出てくる武井が見るのかもしれない。今のマリノス見ていると俊輔が戻ってパスサッカーを志向しているんだけども、その分チマとか天敵坂田の出番が減っているように思えるのだが。こういう時に割りきって守りを固めて裏へ出されるという割り切った戦いをカズシがやれば却って手負いのマリノスがイヤではあるんだけども・・・たとえ坂田が居ようが居まいが、チマとかオノユーが居れば彼らもそういう裏への飛び出しが上手いわけだし。

攻撃面で鍵を握るのはやはり勇人かな・・・浦和戦の後半でマリノスがCBの弱さをかき消す為なのか、ボランチにバイタルをケアさせて中をぐっと絞っていたため、左サイド(相手側から見たら右)で浦和に起点を作られていたけども、そうなると、後半ギアチェンジする際に投入する勇人が鍵かな、と思うんだけども。あ、相手がは小椋が今日の試合も出場停止だっけ。小椋不在というのが影響が一番デカイかな・・・

リーグ戦ではもう万博で5年も勝っていないのか。最後に勝ったのが渡辺の伝説のバックヘッドが決勝ゴールになった時か。相手のチーム状態とかいうのを意識せずに全力を尽くし、勝ってACLへの切符を手に入れよう。

ルーカス退団をこの時期に発表するのは・・・

2010-11-25 07:52:08 | ガンバ大阪
ガンバにしてみれば珍しい方かな・・・ガンバにしてもセレッソにしても、大阪のクラブって次が決まってから発表するということが多かったから。引退ではなく退団発表をこの時期にするということは、土曜日のマリノス戦で退団の挨拶をするという流れになるのだろう。ということは、絶対勝って気持よく送り出してあげよう。


J聯賽第32輪 大阪鋼巴 2-1 湘南比馬

2010-11-23 23:53:53 | ガンバ大阪
順位を考えると勝って当たり前とか、もっと差が付いてもおかしくはないとか言われるけども、実力差が有る故に相手はその差を埋めてくる対策をしっかり練ってくるだろうから難しい試合になることはある程度予想出来た。だからその分開始早々あっさりと先制してしまったら、追加店を奪えなければ逆に相手に流れが行ってしまうだろうな、と思っていたらホンマにそうなってしまうから、我ながらガンバの盛り上げ上手っぷりには呆れてしまう。どうせアントニオ猪木が途中から延髄斬りで反撃に出て、最後卍固めを決めて勝ってしまうんだみたいな結末は予想出来るんだけども、途中までハラハラさせてしまうのが万博劇場だったりするんやからねw 

湘南が4-1-4-1という岡田ジャパン方式で臨んできて、数少ないチャンスを狙って来るのは想定内。ただ、相手の術中にハマリかけていたところを勇人のゴールで勝ち越せたのは良かった。湘南がきっちりと前からプレスをかけてラインをコンパクトにして来る分、中盤から前線へ向けてのパスの出しどころを狙われてカットされていたから難しい展開ではあったけども。あと、都築は相変わらず反応とフィードがいいな。来年浦和の監督が変わればもう一度浦和に復帰するんだろうけども、その構想に入っていなければ、他のJ1の正GKとしても十分やっていけるだろう。というか、怪我さえ無ければ岡田ジャパンの一員としてW杯への道も開けていただろうし。

ガンバとしてはこの連戦の中でターンオーバーを敢行しているんだけども、この日はソータを休ませて、和道と智でCBを組んでいた。これが上手く当たり、高いラインコントロールに加えて、智のパスカットと和道のDFの間を埋めるカバーリングと飛び出してのアタックといった相乗効果も発揮出来た。だからまあ、DFとしては自責点ゼロか。土曜日のマリノス戦はというと、最近出れていない坂田がもしかしたら出てくるかもしれないというリスクを考えると、ソータと和道で裏のスペースを消すということをやるのかもしれないが・・・あとシモヘー君もクロスは良かった。この辺は普段あまり褒めない歌ばんの大先生も褒めておられたので間違いないですねw

これでACL出場権争いから一歩抜けだしたと思いきや、セレッソと清水がまだまだしぶとい。お隣りは絶対ACLというダンマクをサポが掲げているくらいの凄い意気込みを感じるけども、ウチらではそういったものはない。まあ、それは何度も出ているからとか言うのもあるけども、ACL出場というのはゴールではなくて、あくまでも世界へ打って出る為のスタートラインに立ったに過ぎないということをこちら側では皆判っているからではないだろうか?この辺はお隣りとは温度差があるかもしれない。

まあ、U-19の国際試合で南野君がゴールを決めても、中国メディアからは、「ガンバ大阪期待のホープ」の南野が決めたとしか書かれていない。いくらなんでもモノを知らなさ過ぎるんじゃないかと思うんだが、結局一度もACLに出ていないんならそういう扱いになってしまうわけ。だったら出るしかないということになるんだけどもね。

ただ、ACLの先輩としてアドバイスしておくことがあるとすれば、ACLに出るのであれば、憧れだけでは乗りきれない厳しさも待っているんだぞということか。あずきが大好物のオッサンに続投させるならば、天皇杯がもうないんだから、始動をもっと前倒しして準備を始めるということも同時に要求しないといけないんだからね。これまでのようなスロースタートでは済まされなくなるのは間違いない。

PS- この試合で主審を務めていた今村主審というのは、この間三ツ沢で観戦した試合でも主審を務めていた人だった。横浜FCサポのfutre氏によれば長い間J2で笛を吹いておられたらしい。最初は従来とは違う基準でアレっと思ったし、双方とも攻撃中にファウルを取ってもらえない違和感はあったと思うけども、彼がなるべく吹かないという基準でやっているのならば概ね納得の行くものだったように思える。審判もいよいよ世代交代の波が押し寄せて来たかな・・・

本日の湘南戦

2010-11-23 08:04:38 | ガンバ大阪
さて、埼玉遠征から戻って、本日は祝日ということでもう試合です。武井とミチが出場停止な分、左サイドには下平が入ることになるけども、ここで彼がスピードで負けることなくしっかり守備出来て、攻撃においてはルーカスや宇佐美と上手く左サイドで絡めてば面白いかなと思うんだけども。武井が居ないということになると、キャスティングで考えたらフタが戻って通常の形に戻すか、或いは智をボランチに入れて守備から入る終盤モードの戦いを継続するかなんだけども・・・

湘南はこの間の名古屋戦を見ていた限りでは内容は名古屋よりは良かった。まあ、これは名古屋が勝ちに徹するサッカーだったというのがあるんだけども、来季を見据えた戦いというのを意識しているように思える。となると、そんなにベタ引きでは来ずに向かって来るとなればこちらとしてはまだ対処のしようがあるかもしれない。まあ、この間のバーミンガムがチェルシー相手にやってのけた試合のようなことは勘弁して下さいwもっとも、ウチらはチェルシーみたいなビッグクラブではありませんけどもw

いずれにしても、来季ACLというのを見据えるのであれば、湘南には勝ち点3は必須。大阪相手といってもウチではなく、お隣りの大阪さん相手に湘南の皆さんには頑張っていただきたいですねw

J聯賽第31輪 大阪鋼巴 2-0 浦和紅寶石 

2010-11-21 17:09:41 | ガンバ大阪
飛行機で上京した後、モノレールで浜松町に向かい、そこから京浜東北線で王子まで行き、王子から地下鉄で浦和美園まで向かったのだが、王子駅で買った日刊スポーツによると浦和のフィンケ監督が今季限りで退任というニュースが出ていた。彼のスタイルとか育成路線というものに対してクラブの方が路線転換して来季は大型補強に動いているところに対して、何で前線に選手が居るのに大金を投じるのかとフィンケは疑問を投げかけていたらしいが・・・

退任が正式に発表されていない段階ではあるので、今季限りということについてはコメントしかねるけども、この記事を読むと、フィンケって良くも悪くもやはりフライブルクで長年監督を努めていたところから判るように育成型のクラブの監督が相応しいんだなと改めて思った。この2年間で彼のやってきたことは若返りとパスサッカーの土台造り。基本的に彼のサッカーの生命線は運動量であって、前線から激しくプレスをかけるサッカーには若い選手を多く登用しなくてはならない。そうするとポンテが段々と出番を無くして行くのかもしれない。上手い選手なんだけどもね。

ちなみに、美園の駅を降りると、彼の残留署名活動をやっていたサポーターの方達がこの声は必ずクラブに届けますと書いた表示物を掲げておられた。確かに力が衰えれば戦力外や引退が避けて通れなくなるのがスポーツ選手だが、応援していた人たちは簡単に割り切れるものではないかもしれない。それは人間がどんな時でも全て理性で判断出来るものではないという複雑な一面を持ちあわせている一例だろう。

実際、この試合の前半はそうした形が現れていた。浦和が開始早々から前プレそをかけて来るということはある程度想定していたから、前半を無失点で折り返すことが出来れば後半勝負をかけられる。仮に失点してもその後浦和が攻守のバランスを取ってリトリート気味になれば逆にこちらが押しこんで行けると踏んでいた。ただ、ガンバも3ボランチにしているんだけども、これだと却って明神と左右ボランチの距離感が問題になる。近くで明神へのサポートが足りなくなるとそこで奪われたり、或いは奪われた後に明神の左右両脇のスペースを使われてしまいかねない。まあ、途中でヤットが明神の近くへサポートに行くような形で修正したんだけども・・・そうすると今度は4-3-1-2の弱点である、ボランチが一方へ寄った時の逆サイドへ展開されてしまう。

こうなると浦和のプレスもあったかなかなか押し返せない。奪って相手の浅いラインの裏に出してもオフサイドを取られ、逆に中盤で奪われるとSBの裏へ出されて起点を造られる。ただ、この時エジミウソンにサイドへ開かれて起点を作られたんだけども、逆に中へあまり入ってこられる動きがみられないので、こちらとしては普通にゾーンで守っていて対応出来ていた。だからまあ、2回ほど冷や汗かかされる場面があったけども、それ以外守りで大崩れはないまま前半終了。これで後半こちらが交代カードをうまく使えばチャンスが出てくると考えていた。

ただ、後半開始からの交代はないままゲームが動いてヤットが先制。これで相手が前がかりになって来たけども、ボールは回させてもこちらがサイドへ追いやったりする分かつての浦和にあった縦への速さというのは失われたようには思える。まあ、ポゼッションサッカーに移行した代償なんだけども、今後は如何に縦へ早く出すことも織り交ぜるかが課題かもしれないが(ミドルだって柏木が後半打っていた意外にはあまり打っていなかった)・・・セットプレーでの2点目だが、その前にも和道がギシに弾かれたけども惜しいヘッドを当てていたし、浦和のDF陣に高さがなくなっている分どこかでチャンスがあると思っていたらルーカスが決めてくれましたな。これで大阪から遠征した甲斐があったというものです。

一方の浦和の方なんだけども、あくまでも他サポから見た視点ということでお断りした上で言うと、浦和の中においてフィンケはよくやっていたと思います。誤算だったのが、あのサッカーだと日本の夏を乗り切るのが厳しいということだったか。その辺彼自身が頑迷なパスサッカー主義者という一面があったのかもしれない。ドイツへ戻れば多分複数のクラブからのオファーはあるのだろう。ブンデスリーガでの監督の年俸って日本のそれよりも結構高くて、マガトやダウムなんかでも3億円程度と言われている。まあ、中堅レベルでも1億ン千万というところかもしれないが。

そうした条件を蹴って日本へ来てくれたフィンケってある意味貴重な存在ではあったと思う。これから戦術的な見直しを図る上で欧州からの監督を招聘出来ないかと筆者はいろいろと考えたりもするんだけども、、日本のクラブが出せる年俸レベルに合う有能な人を連れてくるのが結構難しいだな、これが。実は長友のいるチェゼーナのフィカデンティ監督がジローラモの知人で日本でも監督やってみたいと言っているそうだが、その人だってどこかのクラブへ連れてこれないだろうかと考えた時に問題は今どのくらいの年俸を貰っているかなんですがね・・・話がそれてしまいました。

あと、今になってなぜ闘莉王を出したのかという声が上がるかもしれないが、浦和時代と今って少し変わっているようにも思える。戦術的な約束って名古屋ってある意味浦和以上に欧州チックで、戦術の約束事が細かいんだけども(個々の選手のポジショニングについてはピクシーの方がある意味うるさい)、そこへきちんと闘莉王をはめ込んでいるピクシーって大したもんだと思うけども、これはフィンケとピクシーの選手へアプローチの仕方だけでなく、浦和と名古屋のクラブ全体での管理体制というものを深く掘り下げないと、浦和で出来なかったことが何故名古屋で出来ているのかを検証できないかもしれない。

久しぶりに埼スタ遠征

2010-11-19 07:36:27 | ガンバ大阪
去年は個人的な都合で断念した埼スタへの浦和戦参戦。今年は地域の役職やらなんやらとは関係ないんで勿論参戦致します。勿論と強く言い切ったのは、数ある関東遠征の中でもスタジアムやその雰囲気からすれば優先順位が高くなるからなんですね。

前回行ったのがACLの準決勝第2戦。あれから2年たつのか・・・まあ、その分あちらとしてはガンバに勝ちたいというモチベーションはかなり高いんじゃないだろうか?万博では2年連続後半ロスタイムで決められて負けているわけだし。そうすると、彼らのモチベーションの高さというのを受けて立つことになるだろう。

ここで気になるのが水曜日に120分やってしまった疲労。これは連戦が続く後になってじわじわと効いて来るものだとしたら、なんとか土曜日スタミナが持ってほしいところではある。水曜日は前線の選手のみターンオーバーを敢行したから、明日はハッシーがスタメン復帰はあり得るだろうか?最終ラインは浦和キラーの智がスタメン復帰したけども、ベテランに連戦は耐えられるか?ルーカスや宇佐美は出られてもベンチスタートということにはなるだろうね。しかし、ルーカスも交代枠を使いきってしまってから接触でまた痛めたけども、大丈夫か?フタも久しぶりに120分行ったからな・・・

一方の浦和なんだけども、ここ2試合見ていると早い時間帯からの高い位置でのプレスが効いて先制している。これは春先長居で見た時の印象に似ていて、あの時から高い位置でのプレスを前半からガンガンやってきて主導権を握ろうとした。

となると、明日の試合でもそうしたやり方を踏襲してくるというのは間違いないか。天気予報見ると昨日までは雨予報は出ていたけども、何とか持ってくれるか?ただ、京都戦でもドゥトラがしばし足を滑らせていたため、雨は試合中降らなくてもピッチ自体が濡れているというのも考えられるかもしれないが・・・まあ、これはあくまでも今朝の時点での予報に基づいて書いてますんで。いずれにしても、開始の時間帯での相手のプレスを如何にしてこちらのボール回しでいなしていけるかが鍵になってくるか。

まあ、自分の中では浦和って現在の順位よりももっと上にいてもおかしくはないサッカーは出来ていると思っているわけです。ただ、ああいうサッカーって夏場にはかなり厳しいだろうとは想像出来るわけで、今の浦和を見ているとウチだってかつては理想に拘泥し続けて夏場に失速していったことがあったのを思い出すんですが。そう考えると、理想を貫く一方で、それがままならない時には一時的にはリアリズムに逃げこむというようなことも必要ではあったりするのかもしれないのかもしれないけども・・・まあ、これは考えるのは簡単ですが行うのは難しいってやつでしょうけどもね。

天皇杯第4輪 大阪鋼巴 4-1 柏太陽神

2010-11-18 06:49:22 | ガンバ大阪
柏の布陣を見て、おや、っと思ったのが、4-2-2-2の布陣。今Jリーグでは数年前と打って変わって4バックが主流なんだが、その中で4-4-2の布陣を敷いているチームでも中盤の4枚のうち2列目はワイドに広がっていることが多い。まあ、いい時のガンバってそういう広がった中でのスペースを逆に利用するのが上手いんだけども、柏のこの布陣だと、ガンバと正対するような形になってしまいがちである。そうなると中盤からアタッキングサードに持っていく中で攻撃の目を潰されてしまう。その代わりにサイドでは割と自由にさせてくれるんで、ミチの攻め上がりは効果的だったんだけども・・・お互い中央に人が固まりがちな形で前半を終えてしまい、後半悪い流れの入り方で失点。

これが天皇杯恒例の下のカテゴリー相手に失点しては自分たちで苦しくしてしまうという毎年恒例のパターンというか、やらかす詐欺というかw お陰で延長までガンバ劇場を堪能させて貰いましたw MOMはやはり天皇杯になると本領発揮する勇人。中へ飛び込んでの同点ゴールといい、延長での最後ルーコンのスタジアム全員涙目ゴールの演出
した、右サイドからのクロスといい、途中出場の切り札としては文句なし。

こちらからするとパクどんがPKを与えてくれて、更にはあちらが一人退場になった時点でまあ大丈夫かなという展開だったんだけども・・・ただこの試合の早川主審の判定にはお互い面食らっていたか。前半でソータがキタジの前に入ってゴールキックにしようとしていたところをキタジが後ろから当たりに行ったところをイエロー貰ったり、或いはこちらの左サイドの攻撃でもこちらが倒したかな、というファウルでもなぜかこっちのFKになっていたっけ?まあ、こっちとしてもスローインなんかの判定で結構意地悪されていたよなあ・・・

柏は今のJ1の降格圏にいるチームよりは少なくとも強い。印象深かったのがFWの林で、恐らく彼をソータではなく智と競らせる意図があったんだろうが、ポストプレーは割とよかった。4-2-2-2だけども攻撃時にはサイドバックは広がるし、あと忘れては行けないのがこの試合でもしばし見られたパクどんの対角線フィード。ソータのそれを見ると正確さが段違いで良いんだけども、この人もう少しラインコントロールに慣れていたらな、とは思ったけどもね。ヘディングでも狙ったところに落とせる技術はあったわけだし。ただ、スピード系と対峙市た時がなあ、と去年日立台で寿人にぶっこ抜かれた場面では思ったけども・・・PKの場面も微妙ではあったけども、宇佐美の機動力にはやや手こずったかもしれない。全体的に柏はチームとしてはなかなかきっちりと繋ぐサッカーが出来ていたし、後半ロスタイムでもこちらがヒヤリとする場面ありました。

最後に柏サポーターの皆さんたちに敢えて一言。万博では夜9時を過ぎると鳴り物での応援は禁止されていますので、このルールは守って頂きたかったですね。これは事前にそうした通知が行き届いて居なかったのかもしれないけども・・・この間の広島サポーターの皆さんはきちんと守っていただいていたんですが、天皇杯になると全て勝手が違ってきたのかもしれません。

J聯賽第30輪 大阪鋼巴 2-0 廣島三箭 ~ルーカス、ありがとう

2010-11-15 07:42:17 | ガンバ大阪
相手にポゼッションとシュート数では負けたし、前後半の決定機でチュンソンが決めていれば逆のスコアになっていてもおかしくはない勝負ではあったけども(なんかチュンソンって、バレーとかハーフナーのように悪球打ちのイメージがしない?)、少ないチャンスをモノにしての勝利。守備の方で踏ん張りました。智が戻って来たことで高いラインコントロールは出来る(この試合での智は久しぶりに、相手のパスカットする読みの上手さを発揮していた)。となると、怖いのはチュンソンよりはむしろ寿人であって、彼が後半出てきた時のラインの駆け引きが勝負の分かれ目になると踏んでいたけども、その間に点を取ることが出来たことで勝負あり。実はフル出場は無理としても、後半頭から寿人が入って1トップになるのがこちらとしては一番イヤだったんだけども・・・ミシャは結局交代枠一つ残してくれていたお陰で後半アディショナルは2分で済んだもんね。

あ、この試合のバクスタ側の副審はファウルやオフサイドの判定については今季最高でした。普段から副審に対して手厳しい歌ばんのセンセイ方からはお褒めの言葉を頂きました。奥谷主審も後半の演出的な笛が少しありながらも、全般的には納得の行く判定。ただ、相手の広島側から見ると不満が残るのかもしれない。そうなると、奥谷主審の出身地との関係をまた疑われるかもしれない。松崎さんの本に匿名で出ていたのはどう見ても彼なんだし。それゆえかどうかは判らないが、彼がガンバの試合で笛を吹いたのは1年ぶりだっただろうか?ガンバとは結構相性のいい審判ではあるんだけども。それでもかつては?な笛も吹かれていたこともあったっけ・・・

後半から出てきたルーカスはやっぱりまだガンバには必要と思わせる働きぶりを見せてくれた。飛び出してくる傾向にある周作の動きを見て頭で決めた追加点もさることながら、ヘディングでの競り合いやポストプレーでは完璧。東京時代も最後の一年って一旦退団してからまた戻って来たんだっけ?まあ、退団と出ていたのは新聞報道だから正式に決まったわけではないけどもね。ガンバって、セレッソもそうなんだけども、退団する選手に対しては次が決まってからしか発表はしない。だから、退団する選手がホームの最終戦で挨拶をするということがないんよね。まあ、これには良し悪しあるんだけども、一番寂しい部分がそこだったりする。

だからまあ、ルーカスに残ってくれ、と思わせるような働きをこの試合でやってくれたルーカスには一言、

「ルーカス、ありがとう」

といつか言った言葉を繰り返したいと思う。