大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

南非世界杯八分之一賽 日本 0-0 巴拉圭 (巴拉圭以5-3點殺日本)

2010-06-30 23:23:56 | サッカー全般
W杯での日本の戦いが終わって、ガンバの日常へ復帰の準備をしようとしていたら、いきなり李根鎬移籍のニュースが入って来たけども、正直微妙かな。これだとショーキとタイプがかぶってしまうかなという心配はある。グノ自身も去年日本デビューした時は衝撃的ではあったけども、その後は研究されたか、キレをなくしたか得点を挙げていない。

とはいえ、彼が全くその後磐田できいてなかったかと言えばそうとも言い切れないだろう。前遼が点取れたのはひとえにグノとの「一高一快」という2トップはかくあるべしというコンビを形成し、そこでのコンビプレーがあったからこそだとは思うから。まあ、磐田としては得点を挙げていないFWに高い年俸払い続けてまで引き止めるという気がなかったのだからこそ、最近退団報道というのが出ていたわけだし。

グノがフィットするかどうかはひとえに前線の組み合わせ次第か。まあ、左サイドのスペースをルーカス、宇佐美、ショーキらと喰い合うことはないけども、グノを使うならばルーカスをFW起用するのは欠かせないかな、という気はしますね。今回獲得に至ったのは、序盤ショーキが離脱したことで、5バックを余儀なくされた事態を避けたいということだろうけども、宇佐美やショーキ、それに大塚とも競わせた上で使って欲しいとは思いますね。

さて、ようやく昨日のパラグアイ戦に戻りますが、決定機の数というか場面を比較すると日本が点取れそうな場面って、前半ペナルティエリア付近で本田がフリーになった場面だっけ。まあ、これは守備偏重の戦術故に攻撃に迫力が欠けるのは致し方なかったとは思うし、勝ち上がるとすればPKぐらいかな、という気はしていたが、肝心のPK戦でもパラグアイの選手らは川島の裏をかいて決めていってるもんねえ・・・120分で負けなかったというのが今の日本の精一杯ではあったか。

強いて言うなら、今のチームに両サイドのバックアッパーが居たらと思う場面があったわけで、方針転換したのがメンバー選出してからだった、というツケがやっぱり響いたかな、とは思う。岡田監督の英断は確かに立派だったけども、それを韓国戦の後にやるのであれば、23人の発表をギリギリまで待っていたらよかったかもしれない。ただまあ、12年前は今回の逆をやってしまっていていろんな波紋を呼んだから、どちらがいいか一長一短だけども、今回の場合においては早く選んだのが裏目に出たように思える。サイドアタッカーに石川が居ればと何度思ったことだろう。

ただ、今回は前回の失敗を教訓にしたと思えるところがいくつかある。一つには、戦い方の統一。前回はラインの押上を巡って中田ヒデとツネの意見が割れたけども、今回は守備から入る戦いに統一出来た。つまり、自分たちが弱いことを自覚することが出来てから一つの方向に皆が向いていった。これはベテランと若手選手が不仲で、グルキュフには練習ボールを回さないでおこうとベテランたちが画策していたと言われるフランスではありえなかったことであるが。

もう一つには皆が一つの方向を向いて走りだした後に、細部の部分で綻びが出たところに対して選手たちが自主的に修正していく力がついたことだ。これはデンマーク戦でのトマソンへの対応が一例ではある。前回は監督から自分らで考えてやれ、と言われてもどうしていいか判らなかったけども、今回は監督に言われるまでもなく自分たちでどうしたらいいのかを考え出せた。

まあ、これは方向性が定まっていたからこそ出来るものかもしれないが、監督が大枠を決めて細部を選手たちが積みあげていくボトムアップ型の組織の典型が今回の岡田ジャパンだったかもしれない。現に岡田監督自身が、一人のリーダーに引っ張られる組織というのを必ずしも理想としていないと発言したのを何かで読んだのだが、もしそうだとすれば、今回はその形が具現化したものかもしれない。

今回の日本の戦いは終わったのだけども、それを如何に総括するか。特になぜ上手くいったのかを分析出来ていなければならないとは思う。岡田さんが今後監督業を続けるかは判らない。もしかしたらまた日本代表のピンチの時に舞い戻るかもしれない。その時には今回の成功を総括出来ていなかったら、その時はドメネクの二の舞になる気がしてならないのである。

パラグアイ戦を前に~決定力向上という僥倖が続くのか?

2010-06-29 07:37:55 | サッカー全般
今大会に入る直前に岡田監督の大英断が功を奏してここまで勝ち上がって来たのが我らが日本代表ではあるんだけども、振り返ってみると大枠の部分は監督が決めたけども、ディテールの修正というのは選手らの判断に由る所が大きいかな、という気はしてきている。

象徴的だったのはデンマーク戦でのトマソンへのマークの受け渡しで、岡田監督は試合は2ボランチでスタートさせたのは、決してトマソンをスカウティングしていたわけではなくって、2ボランチでやれると踏んでいたからだろうけども、途中から阿部ちゃんが付くようになったというのは、ヤットや監督のコメント読む限りでは、選手からの提案があり、それを監督が承諾して変えたという経緯で戦術変更に至ったと読めるわけですね(まあ、それを監督は記者会見の場で、「指示した」と言っていたようですが・・・)。これは2002年のロシア戦で宮本らが自分たちの判断で敢えてラインを上げなかったというのによく似ているが、違いはあの時はずーっとトルシエはラインを上げろと言っていたけども、ツネは聞いてるふりしかしなかったということですな。今回は監督が事後承諾という形をとったというものであるわけです。

そう考えると、大会前と比べて選手たちは皮肉なことに、岡田監督の采配能力の低さ故に自分たちがやらないといけないということで、自立したということが言えるんだけどもね。実際オランダ戦を見る限りでも劣勢になった時に挽回する交代カードの切り方はあまり上手くはないイメージがするし、競走馬に例えれば先行逃げきり型かな、という気はする。

ただ、こうした戦い方が可能だったのは、ひとえに大会期間中だけは物凄く決定力が上がったということなんですね。カメルーン戦には本当にワンチャンスだけだったし、デンマーク戦はFK2本も決まる(しかもヤットのFKではデンマークは右隅に壁を作っていなかった)という僥倖に恵まれたからこそ、こうした戦い方が可能になったということを忘れてはならない。

だからまあ、上手く言ったからこそなぜ上手く行ったのか、それを可能にしたのは何かというのをしっかり詰めておかないと行けないし、そこで岡田監督の手腕がどれほど影響したのかというのを見極める必要があるとは思う。

というのも、フランスはそこら辺の見極めをせずにドメネクをここまで引っ張ったのは、ひとえに彼の政治力云々というよりも、なまじっか06年のW杯で決勝まで行ってしまったという成功体験が忘れれられなかったということが最大の理由であろう。それが今回の失敗につながっていたのだけども。そもそもドメネクなんて06年の予選でも敗退の危機に追い込まれた時にジダンの代表復帰で救われたということを分析出来ていればこうはならなかったに違いない。まあ、もっとも98年以来、フランスはジダンが居る居ないで全く別のチームになるのだが、あれぐらいの選手になるとそういう影響が出てしまうのは仕方なかったか・・・

そう考えると、これだけの成績を挙げたんだから何の検証もなしに岡田監督の続投を言い出すのは、愚の骨頂だとは思うんだけども、そこは岡田さんはバカじゃないから続けないだろうなあ・・・というよりも、進退伺いを出したというのもサポートしてくれない協会に対する当て付けだったとも取れるから、協会は形の上では引き止めても本人は続けないだろうね。実は犬飼さんって、惨敗を想定してその後に自分のやりたいカラーを打ち出せると考えていたから、一言「やれ」と言ったのかもしれないんだからこの人も本当のお人が悪いw

まあ、今晩のパラグアイ戦もパブリックビューイング行きます。不用意な形で失点とかやると、韓国戦のウルグアイみたいに、相手の猛攻をノラリクラリかわすやり方に長けてくるから、きちんと守って、セットプレーに賭ける、もしくはPKまで縺れ込んで川島が当たっているのに賭けるしかないかな。まあ、PKになるとなぜか闘莉王が蹴らせろとしゃしゃり出て、ホームランかっ飛ばしてしまうのが一番気がかりですがw

南非世界杯八分之一賽 烏拉圭 2-1 韓國 ~ 祝福韓国遇淘汰 !

2010-06-27 10:51:32 | サッカー全般
昨日の試合をテレビで見ていて、スアレスの挙げた2ゴールの瞬間は、ヨッシャー!と叫んだのは恐らく筆者だけではないでしょうw 久しぶりに胸のすくような試合でメシウマな気分になれましたわ。

お互いに決定的な場面があったが、勝敗を分けたのはFWの決定力の差。ウルグアイはスアレスの挙げたゴールは正にワールドクラスものだったし、あれはもうゴール決めたスアレスをホメるしかない(特に2点目のゴールなんかは)。1点目だってGKとDFの間にフォルランが低い高速クロスを出していて、韓国DFもGKも触れず、DFが触ったらオウンゴールになりそうな勢いやったしね。

逆に韓国は、前半パク・チュヨンがFKでポストを叩いたのと、後半彼がフリーになりながら枠にシュートを飛ばせなかったこと。そして、終了間際に途中出場のイドングが抜けだしてGKと一対一になりながらも雨のせいでボールが足元に収まらずにミートしなかったのが痛かったか。まあ、後半は確かに韓国がサイドを広く使って有効な攻撃を仕掛けていたけども、ウルグアイが中を固めていて、奪ったら前の3人で素早くカウンターを仕掛けるところから、全般的にはウルグアイのペースで試合が進んでいったかな。

ただ、個人的に不満があるとしたら審判で、前半韓国の浅いラインを飛び出した場面ではギリギリ残っていたのに副審は旗を上げていたし、あと韓国はエリア内でハンドをやったのに主審は取っていない。きちんとジャッジしていれば前半で試合が終わっていたところではあります。審判って人によるけども、妙に試合を演出してしまう人ってやっぱりいるからなあ・・・まあ、韓国なんか散々審判に今まで助けられ、この試合でも助けられてそれで負けたんだから言い訳の余地なし。

で、日本が対戦するパラグアイというのもある意味ウルグアイに似たチームではありますね。この試合の韓国見ていると全般的には動きが重かったし、前半は確かにFWが前からチェイシングしていたけども、これは後半持たないんじゃないかと思ったりもした。実際パク・チュヨンなんかは後半どこか精細を欠いて、決定的な場面でシュートを枠に飛ばせなかったのはその疲れがあったかな、という気がしないでもない。これは高地で合宿を組んで、低地と高地を行ったり来たりするという調整法が関係しているのかもしれないが。

逆に日本は酸素の比較的多い低地のジョージに滞在し、高地で試合する分には大会前の高地トレーニングで順応していた分韓国よりはコンディションがいいかもしれない。コンディションを比較すれば日本の方が比較的よく出来るという期待はあるが、問題は試合の入り方かな。不用意な失点すると、南米勢は狡猾さを発揮してくるわけだから、0-0の状態を如何に続けて行けるかですね。

今日から決勝トーナメント - 当ブログでは韓国なんぞ応援しませんが何か?

2010-06-26 18:00:28 | サッカー全般
言いたいことはタイトルに書いていますがw、まあそういうことです。お隣だからとか、同じアジアの国でアジアの出場枠を守る為とかいうだけで応援なんぞは致しません。枠を守る為という理由ならば突破した時点でその目的というのは達成なんだから、その理屈で言うならば韓国が日本よりも上へ行くことを望んでは行けないわけなんだけどもね。

まあ、といっても別に韓国が嫌いとか言う理由ではなく(実はACLで4回行ったけども未だにあの国は中国より馴染めないのだが)、あっちが日本応援しないんなら、こっちだって韓国を応援する義理なんかはないからだと思ったわけよ。これが中国なら、自国が出場した日韓W杯でも、日本を応援する人たちというのは一部には存在したわけよ(勿論日本なんか大嫌いだから応援しないという連中が大半なんだが)。ただ、韓国においては、韓国内においても日本を応援するというグループなんかが存在するという話は少なくとも今まで伝わっては来ない。いや、いるよというのならば是非ともどなたか教えて頂きたいくらいだけども多分居ないでしょう。これは、韓国が「一個の哲学」(小倉紀蔵)という顔をのぞかせている一例と言っていいかもしれない。

この辺がクラブチームの対戦でもあるACLとの違いだろう。例えば我々が去年アウェイのFCソウル戦で、ソウルワールドカップスタジアムに乗り込んだ時には、FCソウルなんかが大嫌い(FCソウルは相当嫌われている)というKリーグの他サポの皆さんがアウェイのゴル裏に駆けつけて下さいました。その時全北のサポさんからチョ・ジェジンの顔の書かれたビッグフラッグを渡されたんだっけ・・・だから、クラブチームの試合においては厳密には国家の代表の試合というわけではない(そういう側面がないとは言い切れないけども)から、他国のチームを応援するのはアリだし彼らもそういう理屈が判っている(但し中国ではACLはクラブの名を借りたテストマッチという位置づけだが)。

ただ、代表ではそうした日本を応援する人たちが居るどころか日本が勝てなかったりすると喜んでいる人たちが大半だとすれば、相互主義の観点から、我々も韓国を応援する必要はない。それが当ブログの主張である。

それでも韓国を応援するならそれはそれで個人の自由だから構わないけども、自分から見れば、右の頬を殴られたら殴り返すんではなく、左の頬を差し出すような行為に感じるのである。

南非世界杯小組賽第3輪 日本 3-1 丹麦

2010-06-25 06:59:08 | サッカー全般
いやあ、こういう時に限って、試合開始時間にしっかり目が覚めるもんですなあ。仕事が遅くなってイタリアースロバキア戦を少し見たけども、イタリアがチームとしての体をなしていない状態だったのでこれ以上見てもしゃあないから少し仮眠を取ることにしたんだけども。

試合について言えば何も言うことはないですw FKが2本も決まってしまってしまうと今後の試合でもう決まらなくなるんじゃないかと心配になって来るくらいですw 2点目のヤットのFKなんかは、向こうも本田が蹴るもんだと思っていたところの裏をかいたわけだけどもそれを入れてしまうヤットは流石。

これを見てしまった後、ハーフタイムの時にふと思ったことは、本当にヤットはここまでよく頑張って来たな、と。今年は短いオフの後に代表のスケジュールをこなし、クラブでもACLなどで連戦が重なった為にコンディションがなかなか思うように上がらなかった。そして4月には欠場していた期間もあったが、徐々にコンディションを仕上げて来てこのW杯に照準を合わせた本人の努力を振り返ると感慨深くなる。

次は決勝トーナメントでパラグアイ戦か。試合前は、一次リーグ突破したら決勝トーナメントはオマケだと書いたけども、組み合わせ考えるとベスト8まではチャンスがないわけではないかな・・・流石に準々決勝となると、ポルトガル、スペイン、スイスもしくはチリみたいなところとやるわけだから。勿論パラグアイだって一次リーグの試合観る限りではあのグループの中で一番いいサッカーやっていたし、コンビネーションでの崩しを得意とするスタイルは、パワープレーに頼ったデンマークやカメルーン以上に手ごわい相手だ。実は日本って、パワープレーに対してはこの試合でボンバーがベントナー相手にやっていたように体を先にぶつける形で対応するといった、デカブツ対策である程度対応出来る。本当は機動力のあるFWにスペースを与えて動き回られる方が遥かにイヤなんですがね。

決勝トーナメント進出が決まったんだから、ここから新たな挑戦する気持ちで頑張っていこう。本日は皆さん勝利の余韻に浸って下さい!

デンマークとの決戦を前に

2010-06-24 07:37:29 | サッカー全般
デンマーク戦が明日の深夜か・・これが一日後ならPVも考えたんやけどもね。家で観戦することになるか。

引き分けでも突破OKという形にまで持ってきたのは見事ではあるんだけども、裏返せばイーブンのスコアでリスクを冒さなかったからこそここまで持ってこれたとも言えるわけで、今度はどうするかですな。

正直90分でスコアレスドローで逃げ切れる程サッカーって甘くはない。だからまずは1点取って勝つ、ということを考えて行けばいいとは思うんだけども、今の日本にその1点を取るということをどれだけ求めていいものだろうか?デンマークが前がかりになって来たところの逆手を取ってカウンターで点取る、なんて芸当がここでできたら本当にすげえと思うけども、今の日本って攻撃がカウンター型ではなく、カメルーン戦でのゴールに象徴されるようにある程度人数かけないと形が作れない。そして何よりも少ないチャンスの中で得点に結びつけられる絶対的なストライカーも居ない。オランダ戦での岡崎を責めてもしょうがないわけで、だからこそ岡田監督はなるべく攻撃の形を作れるように高い位置から奪うハイプレスの戦術を浸透させようとしたわけでね。まあ、方針転換を図った以上、守備は安定したけども攻撃がイマイチというのはある意味致し方ないかな、とは思うけども。

そうなると、仮に1点先制された状態だと日本はかなり苦しくなることは覚悟しなければならない。

だったらば、後半15分過ぎで、0-0ならば難しい判断だけども、そのまま逃げ切る為の選択をして、矢野や稲本を投入して逃げ切りに図るということも考えた方がいいのかな、という気がするし、仮に追いかける展開になったとしても、オランダ戦で交代で出た3人の出来を考えると、守備固めで入った選手にそのまま攻撃を任せてもいいような気がする。

苦しくシンドイ試合にはなると思うけども、あと一試合頑張ろう。決勝トーナメント以降いうのは今の日本代表にとっては一次リーグ3試合を頑張ったご褒美と思っておけばいいかな・・・

南非世界杯小組賽第2輪 日本 0-1 荷蘭

2010-06-20 10:18:06 | サッカー全般
現時点では考えられる最高の負け。この後行われたデンマークとカメルーンの試合も、帰宅して少し仮眠を取ってからテレビ観戦し、その後少しまた寝て今ブログを書いています。

前半オランダはポゼッションは握っているもののどこか遠慮気味で、それは日本のカウンターもケアしていたせいか、両サイドの上がりもあまり見られなかった。しかし、後半日本の両サイドの裏にボールを入れてラインを下げさせ、日本のラインが下がりだす。そして左サイドからファン・ブロンクホルストが攻め上がって攻撃のスイッチが入りだすと、クロスを上げて、一旦は闘莉王が跳ね返したものの最後はラインが下がっていた為にファン・ペルシに拾われて、渡ったパスにスナイデルが弾丸ミドルを決めた。

失点場面では川島を責めることは出来ないし、むしろあれは今大会特有の伸びるボールゆえのものじゃないかと。その意味ではセットプレーでは本田や俊輔がFKを蹴っても「落葉球(無回転シュートを中国語でこう言う)」は蹴れないんで、むしろ直線的に蹴れる選手に蹴らせるのがいいんじゃないかと思ったりしたんだが。

その後オランダはペースダウンし、日本が出てくるのを待って、韓国戦のようなアルゼンチンと同様にカウンターの罠にはめてやろうということを意識していたように見受けられたんだけどもね。ここでもっと果敢に行くべきだという声もあったし、或いは前半からもっと攻撃的に行くべきだったという声もあるだろう。ただ、それを言うからには、4,5点取られても同じ負けに過ぎないという認識が共有出来るかである。実際韓国はそれをやったし、彼らのやり方を全面否定しないけども、彼らの1次リーグ突破というのが現時点では日本より厳しいものだというのも忘れてはならない。

日本の試合の後、デンマークがカメルーンを2-1で破ったことで、次は正に「引き分けでも突破OK」という状況が出来上がったわけだが、難しいのは、90分スコアレスドローで終えられるほどサッカーは単純ではない、ということ。そうすると攻めの気持ちを持ってバランスを保ちつつも仕掛けて行く勇気が求められることになる。これはオランダ戦とは逆の勇気ではある。オランダ戦あのようなゲームプランを選択したことで、イーブンのスコアの中で仕掛けていくという成果があまり見せられなかった。それが0-1の敗戦の代償ではあるんだけども、それは岡田監督が選んだのだから仕方がない。

逆にデンマークの方なんかが、カメルーン相手に3-1で終わっていたら、総得点で上回れるわけだから、彼らこそ引き分けでOKな戦い方を90分やれそうな感じがしたわけで、その意味ではカメルーンのGKはよくぞあわや3点目という場面をセーブしてくれました。でもまあ、ソングが出場した今朝の試合みたいな内容だったら日本も危なかったなあ・・・

本日のオランダ戦をどう臨むか

2010-06-19 11:02:51 | サッカー全般
いよいよ日本にとっての最大の難敵と戦うことになるのだけども、考えようによっては日本からしたら失うものは何もないだけに、この試合をどうやり過ごすかが問題になって来るかとは思う。

考えられるのは、去年の対戦での反省を踏まえて、前半はプレスを温存して引き、後半から積極的に前に出るという戦い方か。これはアルゼンチン相手に韓国が取ったゲームプランではあるけども、その場合は前半セットプレーで失点しないということが前提になる。試合前にはオランダのビルドアップを封じるということで前に出ることも考えているという岡田監督のコメントが出ていたが、これを90分続けることが難しいならばどの時間帯で効果的に行うかですな。もっともその場合例によって中盤がスカスカになる可能性は否めないのだが・・・

今朝の新聞によると、トルシエが東シナ海は小舟では渡れても、太平洋は渡れないというような発言をしていたから、は最少失点差に留める負け方で終えろということだろう。確かに筆者もそういう考えは理解出来る。

ただ別の見方をすると、それやったとしても上手く行く保証がないのがサッカーというものではないだろうか?カメルーンとデンマークの試合如何では最後は勝ちに行かないといけない状態というのも出てくるかもしれない。例えばデンマークがカメルーンに2点差で勝ってしまうとかね・・・韓国だってアルゼンチン相手にトルシエが言うような形で終えるという選択もあったけども、それをしなかったのは、同じグループのもう一つの試合の結果というのが判らないからではなかったか?個人的には絶対的に正しいとまでは行かなくても、あの試合で韓国が点を取りに行った志は決して間違ってはいなかったものだとは思うんだけどもね。

だからまあ、トルシエの考えというのは別に否定はしないけども、今の日本代表の雰囲気ってそれをやるようなものにはなっていない。そうなると、ここではヘンに星勘定なんかしてる場合ではなく、この試合で全力でぶつかって、その結果仮に負けであっても、何か手応えをつかみとって最後のデンマーク戦につなげるっていう風に考えるしかないのかな・・・

韓国の敗戦に思うこと

2010-06-18 07:11:24 | サッカー全般
昨日はアルゼンチンと韓国の試合をウルトラカフェで観戦した。4-1というスコアは今の両者の力の差を如実に表したものだったが、だからといってあまり韓国のことを大敗と揶揄出来るほど今の日本にそんな余裕はないわ。まあ、韓国がこういう負け方をしてメシウマだという根性ネジ曲がった人も居るけどもね・・・ちなみに筆者だって結構ネジ曲がってますw

でも、昨日の韓国は点を取りに行った結果としてアルゼンチンにカウンターを食らったわけであって、そういう攻撃的姿勢というのは認めてあげていいのではないかと思う。前半終了間際にアルゼンチンの不用意な自陣のパス回しをイ・チョンヨンがカットして1点返してからは韓国が後半攻めに出る場面が増えたんだけども、テレビで見ていて、そういう時に点入れられなければ却ってカウンターで失点なんてことなりかねん、と思いながら見ていた。実際そういう形でアルゼンチンが中盤で網を張っていて、飛びついてきたところを奪って素早くカウンターを仕掛ける。そうすることで、メッシとかイグアインって前線にスペースが出来る分、所属するバルサやレアル・マドリーでやっていることをそのまま実行出来るわけですね。

だからまあ、前半の2失点はともかく、後半の2失点は点を取りに行った結果として起こったものと割り切るしかない。というか、少なくとも杉山茂樹なんかは、この試合での韓国をボロクソに言うことはないだろうと思うし、もしそれするんなら彼の見識を疑う。

ただ、個人的には韓国の姿勢というのは理解はするけども、これが唯一無二正しかった、というつもりはないわけです。全ての人に対して玉砕することを求めるのは酷であって、まあこれは高校野球での松井の敬遠論争を彷彿とさせるものですが・・・

つまり、グループリーグ突破を目指すんならば、リスクを犯さない勇気、という選択もあったわけですね。最小の得失点差で終えて3戦目の引き分けで突破にかけるというものだが、この試合の後のギリシャvsナイジェリアの試合結果を見ると、ギリシャが勝ったことで韓国にも突破の目が残るんだけども、1-4の負けは得失点差争いになると響いて来るかな、という気がしないでもない・・・

でも、そういう選択をしなかったというところに韓国の志を感じはするし、サッカーって最少失点で負けるというような器用なことはあまり出来ないのかもしれない。フランス大会で岡田ジャパンは0-1で敗れた時になぜリスクを犯さないと、岡田監督は批判されていたんだけども、あの交代だって彼なりに考えて点をとりに行った交代だったかもしれないんよね。それが外野から見たら?な起用法であったとしても。

さあ、土曜のオランダ戦はどういう戦いを見せてくれるでしょうか?

2010南非世界杯小組賽第一輪 日本 1-0 喀麦隆

2010-06-15 07:40:16 | サッカー全般
サッカーにおいて自チームの状態が悪くても相手がそれ以上に悪ければ勝つことがあるということは当ブログで最近書いていたことだが、正にそれが現実のものとなった。個の能力という点ではあちらが上だし、現に後半江藤がマークについていたヤットや阿部らを降りきって抜いてみせたドリブルは圧巻だったけども、彼らの攻撃自体がチームとして組織化されていなかったし、決勝ゴールの場面でも本田が右サイドで受けてからゴール前に並んだ時にきちんとマークの受け渡しが出来ずに最後あそこで本田をフリーにさせてしまったところをみると、攻守においてチームとして機能していなかったように思える。まあ、それを生み出したのは、本田のフリーランニングとそれに呼応して左サイドからポジションチェンジして囮になった大久保の飛び出しなんだが。ヤットからの展開に松井のクロスもお見事でした。

それでも後半70分以降に日本の運動量が落ちてきた後にカメルーンの猛攻に、ヒヤリとした場面があったものの、闘莉王や中澤を中心としたブロック守備は最後まで破綻することがなかった。また、この試合の主審の笛に対しても上手く対応してボンバーなんか後半接触がないにも関わらず大げさに倒れてファウルをもらってたりしてたからね。

勝因を挙げるならばソングが試合に出なかったことから伺えるカメルーン内部の問題(別に怪我だったという話は聞かないし)はあったにしても、この試合の為に敢えて今までやってきたことを捨ててまで、低いラインからのブロック守備に立て直した岡田監督の決断力だろう。確かにハイプレスというものにボンバーと闘莉王で形成されるCBのラインの押上が乏しかったけども、この二人の跳ね返し力から逆算すれば、今の方が守備においては理にかなっているとも言えるわけですね。改めて、86年メキシコ大会のアルゼンチンサポーターじゃないけども、「ぺルドン岡田、グラシアス」の言葉を贈りたいと思います。

これで一応一次リーグ突破ラインである、1勝1敗1分への可能性が一応見えてきた。となると、次に岡田監督が考えてそうなのは、オランダに負けるにしても最小失点で終わることであり、デンマークには引き分けることかな・・・つまりここでは臆病であることの勇気が求められるんだけども、果たしてそれが上手く行くかどうか。それは次の低地でのオランダ戦でどれだけ守備が破綻せず持ちこたえられるかに掛かっている。

ここでようやく皆さん岡田監督が言っていた「ベスト4」という言葉の本当の意味がわかりかけて来たんじゃないかと思う。現実的にはベスト16ではあると思うんだけども、それを達成する為に敢えて一段高い目標を設定してレベルアップを図るというものではあったはずなんだけども・・・まあ、今となっては言葉が一人歩きしてしまった感が強いけども、その責任はその言葉をいろんな形で流通させてしまったメディアというよりも、むしろ発信源となった当のご本人にあるものなんだけどもね。