大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

中国をダシにして自国批判する連中がサッカー界にもおるぞ

2015-03-31 00:29:46 | 中国サッカー
私がニュースについて深読みをする習慣が身についたのは、中国ウォッチングをおいて、かの国のニュースに触れるようになってからだった。勿論、かの国において西側諸国並の報道の自由を求めることは出来ないので(報道の自由度に関わらず、どの国においても権力者側はメディアを使って大衆をコントロールしようとするが)、そこから何が読み取る事ができるかを常に考えている。

一つの例を上げれば、かの国において腐敗防止だの海賊版撲滅だのというスローガンを掲げたりするのは裏返せばそれがどんな状態にあるのかということを言っているようなものであり、そしてうわべだけの対策をするもののそれは大抵、コントロールされる下の側が巧妙な抜け道を考えたりする(これを中国語では、上有政策、下有対策という)のが彼の国の日常である。

そう考えると、今回習近平国家主席のサッカー強化策というのをどう見たらいいのか。

まず、彼がぶちまけた、サッカー重点校を2年で2万校増やすというのは今現在の中国でのサッカー競技人口を考えるとどうやって集めるのかが想像つかない。一国の人口が多いというけれども、実際に中国足協が発表している登録人数は8000人程度しかない。そんな中で、中国には7000人のメッシが居るなんていう話の根拠はなんなのか、ってことですよw アーセナルの方で出た論文だって原文のソースが明らかになってないけど、その論文の著者は基本中国の現状について無知すぎるんじゃないだろうか?そうでなかったら知っていても敢えて中国の市場の重要性を如何にアピールする為に粉飾しているかのいずれかになる。4年前にも書いたけど、一国の人口が競技レベルに反映された実例ってインドのクリケットしかないわけで、NZのラグビーやカナダのアイスホッケーを見てみ?

更に、父母にしてみたら我が子がサッカー上手いからという理由でサッカー重点校に入れたとして、その後の社会の受け皿があまりにも狭すぎる。この中でプロになれる選手がほんのごく一握りでしかなく、日本における体育推薦(中国では体育特長生というが)という制度にしても十分使われている印象がない。若手人気作家である韓寒の小説「三重門」の中で主人公の林雨翔が母親の麻雀仲間のコネで「体育が優秀」という理由で一筆貰って、市の重点校に体育推薦枠で潜り込もうとしたものの、点数がわずか3点しか足りずに仕方なく県の重点校に進学するという下りがあるけども、その話からしても、中国の「体育特長生」は日本のスポーツ推薦とは意味合いがかなり違う。

そう、昔も今も学業成績が一番進路を左右するのが中国の現状で、「高考」の点数によって行ける大学のレベル(一番上が「一批 イーピー」二番目が「ニ批アルピー」)に振り分けられたりもするわけだから、今まではスポーツなんかするよりも勉強することを父母たちは我が子に望んでいたわけ。

そんな状況において、中国はプロにもなれず、かと言って進学する学力も十分にないアスリート崩れの選手を量産しようとするのが習近平主席の政策であったりもする。もっとも、親の言われるままに真面目に勉強し続けて北大や清華大のような名門大学を出ても就職にありつけずに、蟻族やねずみ族を量産して深刻な社会問題にしてしまうんだから、いろんな選択肢を残すのも悪くはないんだけども、問題はそうしたスポーツ一筋だったアスリートたちへの受け皿をどう作るかじゃないですかね?その対策すら考えずにいたずらに体育重点校を増やしてどないすんの?

だからまあ、筆者なんかは、確かにいろんな弊害があるものの、学業成績だけでなく運動能力等の一芸を評価して進学出来たり、或いは就職出来る枠を残している日本の教育システムというのも捨てたもんじゃないな、と思ったりもするわけですね。

で、ここで注意を促しておきたいのは、中国を引き合いに出して日本の現状について批判する連中って基本的には中国に関して関心がないわけで、中国を自らの批判において都合よく利用しているにすぎないわけ(最近の事例が、AIIBに参加しなかったら日本が孤立するって話。普段からさんざんアメリカに追随する日本外交を批判してきた連中がですよw)。その古い典型が恐らく南アフリカ大会前に3戦全敗論をぶち開けた高名なサッカーライター(なんていう風には認めたくはないけども)なんだけども、最近またぞろ形を変えてACLにおけるJリーグの体制批判にも出てきているから要注意だ。


長居行って改めて思ったこと~日本のことが知られていないのが日本の最大の強みである件

2015-03-29 21:59:21 | サッカー全般
代表ウィークでJ1が中断期間であるため、今季はJ2に居るセレッソと横浜FCの試合を観に行ってきました。まあ、基本的には散らし役やってるチンが目当て(竹島さんが行ってなかったらデポナビでまたリスナーからお叱り受けまっせw)で行ったわけなんだけども、それ以外にも色々と現場行って分かることもあった。

例えばセレッソなんだけども、前線のフォルラン、玉田それにカカウは基本的にはあまり下がらない。時折カカウがサイドの守備に下がったり、或いは前線で張っているフォル玉なんkは相手のDFがオーバーラップすればそれを追いかけるべくS下がることはあるけど、基本的には前に残って相手に常に後ろ4枚を残させておく。そうすれば後ろの方でゴール中央付近で人が足りない状況というのは回避出来る。また、数的同数となっても山下の対人の強さで抑え切れたりもする。セットプレーにおいてもカカウがやや下がり気味になるけども、フォル玉と合わせて3人が前に残る。その分相手も後ろにカウンター対策で人を割かないといけないんで、相手の攻撃の人数を削っていることにはなる。

実はセットプレーにおいて前に3人残すと事例はあまり見られないけども、ウチで言えばセホーン体制が正にそうだったw ただ、このやり方っていうのは後ろで数的優位を保つとかではなく、最悪数的同数でも対人には負けないっていうのが前提であったりするわけで、ウチなんかは西野政権時には、対人よりもビルドアップやラインコントロールの方の資質をCBに求めていたのに、それがいきなり対人の強さがCBに求められる状況の中で対応しなければならなかったわけだから(だからこそ後年セホーンは、もし自分が「監督」であれば、GKとCBの補強を求めていたと、インタビューの中で振り返っている)。

日本のサッカーにおいて決定力不足というのがしばし語られるんだけども、その決定力不足の原因として、日本ではFWに過度の守備が求められるという声はしばし海外のサッカー関係者やJでプレーした選手らからはよく聞かれる。それは守備において必ず後ろで一人余らせるような対応で保険をかける為にFWにも守備負担が大きくのしかかるわけなんだけども、裏返せば、(世界レベルで見て)フィジカルの強いCBやシュートストップに優れたGKの人材不足だったりもするからなわけよね。

その意味で、セレッソにとって試金石となりそうなのが、千葉、磐田、大宮(ムルジャが出る場合だが)といった強力な外国人FWを擁するところかな、とも思ったりもする。あと、セレッソにとって気がかりなのは、今のこのやり方を継続していくには、前線のメンツをこれからも維持していくっていうのが条件になるんだけど、そうなると夏までの契約であるフォルカカが居なくなるとまた一からチームを作り直す必要があるかと。

ただ、今のやり方を傍から見ると、契約の関係上なのかどうかは知らないけども、基本的にはメンバーを揃えてから、現行のスタメンで前線の選手らが生きる形っていうのを決めていった感じがするけどもね。だからまあ、夏には再構築する必要があっても、それはそれでやりようがある、ってアウトゥオリ監督が考えているのかもしれない。いや、実は監督だってプロなんだから、最初はこんなんで一体どないせい、って思ったでしょうよw だからまあ、そういう意味では、鹿島の監督を離れてから日本の情報に疎くなっていたところでオファーを出して行けたのが良かったかもしれないなんて思ったりもする。

実は、サッカーに限らず、あらゆるジャンルでの日本の強みというのは、極東の遠い島国で、欧米人にしてみらば基本情報が乏しく、ディープな情報を入手しようにも、日本語という読み書きに関しては世界で最も複雑な構造を持った言語(実際筆者が知るかぎりにおいては、漢字文化圏の中国・韓国語話者を除けば、日本語の読める外国人って本当に少ないパーセンテージだったりもする)と日本人の外国語下手っぷりが幸いしている分、化けの皮が剥がれることなく、COOL JAPANをアピール出来ることじゃないかって思うんですよねw 実際クルピ時代にもリスクを冒す攻撃偏重のやり方でGKがなかなか見つかりにくい時にも韓国からジンヒョン君を連れてきている。隣の韓国なら比較的日本の情報は入って来やすいはずなんだけどもそれでも連れてこれたということは、欧州や南米ならもっと隠し通せるわけでしょう?日本の情報発信力の弱さを逆手に取るという戦略なんですね。

日本国内だと同じ日本人から見たら問題がはっきりと見えてしまうので、外国から人材を連れてくるという事例はいくつか見られる。磐田のGKカミンスキー然り、そして横浜FCの現監督も然り。赤帽にしても素さんんしても(あと、腐ったミカンが居ると言い放った元コーチにしても)、結局はカズを使わないということでクラブから追われたんだけども、後任監督で日本人を連れてこようにも、結局カズを使わないわけにはいかない、というしがらみがある為、まともな日本人なら誰もやりたがらない。それであれば、日本のことを知らない外国人の方がいい、っていう中で候補を絞って最終的に今の監督に落ち着いたのかもしれない。まあ、欧州で日本サッカーのイメージは本田、香川、長友、内田辺りが比較的名前が知れ渡っているけど、Jクラブの内情なんかは伝わりにくいし、日本語という言語自体が情報の防護壁になっている。

まあ、今日の試合でもカズはセレッソから見ても脅威とは感じられてはいなかった。それどころか開始早々流血してもセレサポからイジられたりしていたしw 交代で下がる時には場内拍手されてた。まあ、ルス監督にしても、監督引き受けて失敗したな、と思っているかどうかは定かではないけども、確実に言えるのは、敢えてカズに引導を渡す為に使わせ続けさせられてるってことだろう。素さんが去年の最終節でカズをベンチ外にしていたのは素さんなりの最後っ屁だったと解釈しているんだけども、そんな先週を使わせるっていうことは裏返せばそれが何を意味するかってことなんですな。

そして、一番わかり易い事例を挙げると、何といっても日本代表監督なわけ。日本人からすれば今の代表が利権の巣窟で選手起用なんかもスポンサーの意向が反映されやすいということはよく解っている。そこで、外国人でかつ世界のトップのレベルを知っている監督ということでハリル監督に白羽の矢が立った。実際、監督から見ると代表選手たちが世界で戦う為に足りないものを感じて、フィジカル強化のメニューを渡したという話なんかは協会にしてみればニンマリなんだろう。

問題は、ハリル監督が日本についてまだ何も知らないと言っていい状態であることだ。大体フィジカルを強化してガチムキになってしまうと今度は体のキレが落ちたなんて話はザラにある(実際欧州帰りの選手なんかはピッチの質の違いからかこの問題にぶち当たることが多い)。まあ、監督の渡したメニューがどんな効果をもたらし、或いはどんな副作用をもたらすのかはやってみないと判らないということろか。ただ、日本人監督という選択を放棄した時点で、そこはある程度ガマンしないといけない部分ではあるかもしれないけどもね。

代表での藤春には何を求めるべきか?

2015-03-25 00:21:21 | ガンバ大阪
甲府戦の録画を見直してみると、藤春ってよう代表に選ばれたな、って思ってしまうわ。だって、甲府の方も藤春の裏のスペースが弱点だと解っているせいか、石原や松橋を使って藤春の裏を突いてくるんだけども、こんなに狙われる選手を代表に呼んでしまって大丈夫なのか、ってw ビルドアップにしても逆サイドの米倉のように中盤でと絡んでいるわけでもなく、寧ろ高い位置に張り出して幅を取り(これはこれで大切な役割だが)、開いたスペースにSHが下がって受けたりもしている。

ただ、そんな藤春を使っている時にこちらも彼のところを狙われることくらいは織り込み済みであったりもするわけよね。だからまあ、藤春のところにボールが運ばれると岩下がカバーに寄り、大森ないし阿部が下がってカバーし、はたまたこの試合ではニセ9番とも言うべき宇佐美までがケアしたりもする。そうすることによって、相手の方には彼ら本来の形とは違うやり方に持って行かせてしまうっているということ。甲府の試合をずっと見ているわけではないんからなんとも言えないんだけども、藤春のところをしっかり対応できれば相手の攻めてを消してしまえる。こちらからすれば裏抜けでアドリアーノに一発やられるのが一番怖い感じだったけども、裏のスペースはCBの上下動(統計見ると走行距離がSBよりも上)によって上手く消せていたし、甲府がサイドに色気出したことで、アド自身が前を向いてフィニッシュに行く機会も殆どなかったのではないか?

そう、ガンバに居たわずか半年でも彼はゴールを量産していたんだけども、それは彼自身がフィニッシュによく絡んでいたからでもあったわけ。悪く言えば、数打ちゃ当たるタイプですけどもねw 前線で起点になる動きを期待するというのはちょっと違うかな、という気はするけどもね。去年徳島に入ってから強引に前向こうとしたひとりよがりっぷりが目立ってしまって(それで昨年の最終節は出ていなかった)いたのを見ると、アドは基本多くのチャンスを与えてくれる上位チーム(それはJ1上位に限らずJ2上位でもいいんだけども)で活躍出来る選手かもしれない。

その意味で得点を多く挙げられるのは勿論FW個人の資質もあるんだけども、その選手に対してお膳立て出来る中盤は本当に偉大だな、と。

FWと言えば微妙な評価なのがパトであって、確かに2点目のゴールなんかは彼が裏に走ってキープしたことで宇佐美がシュート打てる空間をクリエイトしたことには異論はないんだけども、この試合でいくつかあるクロスにも、直線的な動きで入るせいかイマイチら合わせられていないし、裏に抜けだした場面なんかは絶対決めないといけないわけ。多分頭で合わせられなかった場面なんかは赤嶺なんかだと合わせられた可能性があるかもしれないけど、その辺は周りとのコンビネーションの具合を見て出場機会が増えて行けばいいとは思いますね。

チーム全体で言えば、本来はコンちゃんが怪我しないっていう前提での開幕ダッシュを目論んでいたんだろうな、というのが伺えるわけなんだけども、心配なのはこのタイミングで代表に行ってしまうこと。まあ、怪我持ちである浦和の興梠なんかも選ばれたということは、恐らく今回は監督の意向というよりは、代表に選手を送り込みたいクラブや代理人の意向が大きく働いた可能性があるということかもしれない。確かに移籍市場において選手を評価する客観的な基準が、代表歴があるかどうかということであるなら尚更自分とこのクライアントを一人でも多く代表に送り込みたいっていう思惑が働いてもおかしくはないんだけども。

まあ、そんな中で藤春が呼ばれたわけなんだから、彼には守備面での不安定さがまだまだあるにしても、思い切って彼の持ち味であるスプリントと攻撃参加をアピールして来てほしいとは思う。戦術的な約束事は後から叩き込めばいいわけで、速く走る能力っていうのは教えられるものではなく、持って生まれたものであるわけで、そこに目をつけられたらいいかな。

チーム間の実力が拮抗した争い、という部分は崩してはいけないと思う

2015-03-20 00:31:42 | ACL/A3
ガンバ君、浦和君、そして鹿島君のテストの点数の悪さが目立っているせいでJリーグ自体がエラい言われようなんだけども(多分他サポの皆さんの中でもそれが我慢出来ない人たちっているかもしれない。出来の悪い3人が廊下に立たされてもそれは一向に構わないとして、自分らも含めてレベル低いように言われることが歯がゆいんじゃないかって。これについては後述しますけどもね)、柏君が一人頑張ってくれているおかげで、実は3人共傾向と対策を立てていなかったので赤点ケテーイ、というのがバレてしまっているんじゃないかってw そのことにを気づかせてくれてくれた柏なんかはある意味Jリーグを救ってくれているのかもしれないんだけども、って書くとちょっと待たんかーい、って言われるのは間違いないw

実のところ、ACLにおいて言われている通説って強ち間違いではないものの、そうした通説で全て切って捨てられるほど単純ではないかな、と思わせられてしまうことが多い。例えば球際の激しさというのはよく言われているけども、ACLでは吹かない審判も居れば吹く審判もいる。だから球際で負けないようい激しく当たってもピっと笛を吹かれてしまったりもする(それが昨日同点FKを入れられるファウルを取られた藤春のプレーにもそれは当てはまる)。
だからまあ、柏が上手くやっているのを見ると、確かに対戦相手との兼ね合いもあるんだけども、戦い方と(ACLに向けての)コンディショニングを含めた準備ができていればって思ったりもした。それはガンバだけでなく、鹿島なんかにも言えることで、広州恒大は確かに金満クラブだけども、なんか妙にイタリアンな路線に走ってカマーチョなんかを監督に持ってきたりするくらいの迷走たっぷりだったんだけど、鹿島自体が今調子が底であるせいか勝てていない。

だからこそ、残りの3試合という追試でそれなりに結果を出さないといけないんじゃないか、って思うわけですよね(去年セレッソとやった時には平野がスタメンだったことを思えば外国人FWの質が一年前よりはグンと上がっていたブリーラムだとはいえ)。ガンバ君だけに限らず浦和君も鹿島君もw 仮に突破の目がなくなったとしても、今目の前の試合で戦わないとこの先のリーグ戦でも立て直せない気がするわけよね。

ということで、広州には何があっても見届けるつもりでは居ます。

ところで、ACLに勝ち抜く為にということでよく出てくるのはビッグクラブ待望論ってやつですね。確かにACL対策っていう側面だけで言うのならそれは別に間違ってはいないものの、その方向に引っ張って行くということは国内における格差を容認するっていうことを意味するんだけども、それは国内リーグの競争力を失いかねないんじゃないかと危惧したりする。実は中超なんかだと、その辺資金力格差による上位下位の勢力が固定化してしまい、国内リーグにおいて競争が出来ていない問題があるわけ。これは毎年夏に中国に行って色んな地域において中超のリーグ戦を見てきている筆者が言うから間違いないんだけど、中盤でのゆるさとかトランジションの遅さを見るとJとは比べ物にならないことは常々感じてはいる。そうした国内リーグの基盤の弱さからすれば、現在ブンデス行っている中国人選手が日韓に比べたら殆ど居ないのが現実ではある。なんだかんだ言いながら外国人枠が撤廃されているブンデスにおいて、それこそ世界中の選手らと競争にさらされる中で頑張っている日本人選手が多いという現状を見ると、Jリーグっていうのは良質な選手を輩出していると思いません?w といっても別に話を逸らしているわけじゃないですよw

あと、Jリーグの売りはなにかってことを考えると、世界に類を見ない拮抗したリーグだということが言えるんじゃないかってことです。そこら辺モータースポーツで言えば、拮抗したレースの面白さを見せる為に色んなレギュレーションで工夫を凝らしているスーパーGT(そういえば、某モータージャーナリストで、F1がワールドカップならスーパーGTはJリーグにたとえていた人が居たっけ?)によく似ているけども、あれも日本人が考え出したレギュレーションによってレースが盛り上がっているわけなんだし。

逆にF1なんだはチーム間の格差を容認しているのは純粋に早さを追求しようとする努力を認めるってことなわけで(それも結局程度問題で、だからこそ、もう廃止されたけども最終戦ポイント倍ルールなんてことをやってもうたw)、その意味では一分一秒の速さを追求する予選の方が決勝より面白いという人も居るくらいではある。その意味でF1とスーパーGTって言うのは最初から見るポイントが違うってことよね・・・

まあ、その意味では1シーズン制を一番維持しやすかったのは欧州よりは日本ではあったわけですけどもね。この辺Jリーグのマーケティング戦略の問題なんだけども、Jリーグというリーグが何を売りにして行くかを決めて戦略を打ち出さないといけないんじゃないか、と思うわけですね。東南アジアなんかでも欧州サッカーが普通に見られる現状では、プレーレベルという点をリーガやプレミアと比較してもしょうがないんだとしたら、もう少し欧州にはない拮抗した争いを売るのもひとつの手だろう。

勿論それがACLにおいて勝ち抜く上でマイナスではあるかもしれない。ただ、我々に求められているのはJリーグのアイデンティティというのを失わずに異種格闘技戦を戦うことじゃないかっていう気がするわけよね。総合的に考えた場合に。

確かにチャンピオンシップは見ないよりは見た方がいいのかもしれないが・・・

2015-03-16 23:31:50 | サッカー全般
TBSが4年ぶりの地上波中継を行った東京と横浜FMの試合はスコアレスドローで低調な試合内容ではあった。今タブレット使ってオンデマでこの試合をながら見で、ブログを書いているところではありますけどもねw まあ、応援している当事者のサポと第三者目線で見ている人間との間には感じ方に温度差があるけども、一応第三者目線で見てる限りにおいてあまり食い入るように見ようというものではなかった。まあ、その分お口直しで西ブルの超人的活躍を圧縮版でチェックする事にしますが、ってそれは別の競技やがなw

ま、この試合の視聴率がどうこうとか言うのはTBSはあまり意識していないかもしれない。というのも、TBSにとっての本当の狙いはチャンピオンシップの放映権であって、その為の先行投資じゃないかっていう気はするけども。

ただ、地上波で露出が増えるのはJリーグにとっては必要なことではあるけども、製作コストとの利益率で判断するスカパーと違い(それ故赤字続きな為に減額をスカパーからずっと求められている)、地上波の場合視聴率がモノサシになるんだとすると、この試合なんかは首都圏動詞のチームの試合で、両チームのサポの大半が現地に詰めかけているんだとしたら録画を含まない視聴率というのはあまり期待できないかもしれない。首都圏をターゲットにするのであれば、首都圏クラブが地方アウェイに出ている試合なんかの方が、アウェイに行けないサポの人たちに見てもらえるんじゃないかって思うんだけどもね。まあ、それでもTBSにしてみればこれで実績作りましたってことなんでしょう。04年のチャンピオンシップの夢よもう一度、ということなんだけども、これで視聴率取れなかったらいよいよ詰んでしまうし、それこそ中西ちょっと出てこいや!っていう展開にはなるw

結局のところ、さっきも述べたようにスカパーの減額要請とか、カルビーやコナミといった馴染みのあるスポンサーが契約を更新しなかったというのもJリーグが金策に走ったことと無関係ではないのかもしれない。この点はあまりハッキリとは言われてはいないんだけども、「表向き出てくる理由は本当の理由ではない」という原則に照らし合わせるとそういう推論が導き出せるんだろうけども。スポンサーにしてみればスカパーに中継の優先権があると、確かに安定した放映権料はJリーグには見込めるけども、世間全体の露出が落ちてしまうという不満がある。

そして、スカパーからすれば持ち出しばっかりが増えてなかなか加入者が増えないという不満があるわけよね。新潟の社長さんによると、今季からは入場者数やスカパーの視聴者数によって配分金が変わるということらしい。裏返せばこの不採算部門を何とかせえや、という風に言われ続けているからこそ、加入者を増やす為の努力が実らないんなら減額してくれ、というところまで来ているわけでしょう。そういう減額を回避する為の地上波中継で収入を補い、なおかつスカパーへの加入という形に導きたいんだろうと。地上波中継というのはショーウィンドウみたいなもんだということですね。そのためにはテレビ局にアピール出来るコンテンツとしてのチャンピオンシップを持って行くということなんだけども。

そこでひとつの疑問が湧いてくる。そういうことが背景にあるからこそ2ステージ制でチャンピオンシップ導入が必要なのだとすれば、密室だけで決めるのではなく、もっとオープンに危機的状況を訴えた方がサポーターの理解は得られたのではないか、と。確かにそれはそうだろう。ただ、やっぱり危機的状況だということは言えなかったし、増収分を配分金に当てるという直球的な言い方は、(本当はそれが狙いだとしても)口が裂けても言えなかったんだろう。つまり、本音ベースで危機的状況について説明しだすと、もっとスポンサーが逃げ出すかもしれないし、そうなると多くのクラブが経営危機に陥るかもしれない。不安を口にすればそれが連鎖するんで、表向きもっともな理由つけるから本当は察してくれ、ということをJリーグは言いたいのかもしれないんだけどもそれが十分に伝わっていない。まあ、これは理解していないサポーターよりも情報の発信源であるJリーグの方が十分説明責任を果たしていないということではあるんだけどもね。

今のところ私自身はポストシーズン制でのチャンピオンシップを導入する必要性は理解はしているものの、2ステージ制のデメリットとして、ステージ優勝に絡めないところの消化試合増加の問題も同時に理解している(ただ、それを否定するとそれに変わる代案は元に戻すことではなく、1シーズン制でも上位チームのプレーオフということになるんだということも理解している)。

まあ、どんな制度でも一長一短はあるんだから、その長の部分だけでもそれなりの成果があってほしいとは思うんだけども、決める過程自体がアレだったので、CSに関しては以前と違って反感を買っているところが懸念材料かもしれない。レギュレーションを替える経緯がアレだったので、こんなもん誰が見るかっていう人も居るだろうし、そもそも自分の応援するクラブがそこまで行けなかったら見ない、という人たちも前にも増しているかもしれない。今のJリーグが置かれた状況を考えればCSは見ないよりは見た方がいいとは思うけども、見ない人を一概には責められなかったりする。結局のところ、そういう状況を作り上げたのは、Jリーグに他ならないからだ。

鳥栖遠征から戻って来て~低調な序盤にはそれなりの付き合い方がある

2015-03-15 23:32:59 | ガンバ大阪
この時期にあんまり多くを期待すると多分失望が大きくはなるんで、それを避けるには過度の期待をすべきではない、ということは前にも書いていたっけ。まあ、以前のように鳥栖にチンチンにやられてた時と違って完全にやられてたのが失点場面のみって考えればポジティブにはなれるけど、裏返せば今まではどんだけ酷かったか、ということなんだけどもw

元々自分はその時の感情に任せる形で毒を吐いたりはしません。まあ、毒を吐く人が居るのは分かるけども、そもそもそういう人って他人が無理くりにポジろうが何しようがその人自身には関係なく、自分の中の毒を吐いてスッキリしたら翌日には切り替えているっていう人たちなんでしょう。だからまあ、ツイッターのアカウントでそういうタイプのフォロワーさんとかへの私なりの対処法は、試合のある日限定でこちらからミュートしてしまうんですな。で、頃合いを見計らってミュートを解除するって形を取る形をとって、自身の精神の安定を図ろうとしている。

健太監督のチームは清水時代の最終年以外は序盤は低空飛行なんだけども、そんなアレなガンバの状態だからこそ、今回の旅のメインの目的は、遠征にかこつけて九州にいる他サポの知り合いの人たちと会って色々と語り合うっていうことが今回の遠征の意義であったりもするw 自分が遠征すると必ずついでの用事を作ったりする方なんだけど、逆に言えば試合だけ応援して帰るっていうスタイルが性に合わなかったりもする。色んなものに触れて、色んな人たちと会って話することで、複眼的にある物事を考察しようとするのが私のやり方ではある。

折角だから試合に少しだけ触れると、健太監督的にはこの試合でなんで負けたのか、っていう思いがどこかにはあるのだとは思う。パトが前半の決定機を2回外したうち、最初のボレーは結構難しいものだった(それでもかつて浦和に居たワシントンなら決めてたんだろうけど)けども、強いて言うなら前半終了間際のヘッドの方は、って思っているかもしれない。失点時におけるオさんがミヌに抜かれたところを咎めての米倉との交代なんだとしたら、サイドバックの選手には少なくとも縦を切る守備を求める、というメッセージが込められたものだろう。選手には最低限果たすべきタスクをこなしてほしい、そこから外れるようなミスをする選手には容赦しない、という考えならば、ACLでホールディングでPK与えてしまった小椋なんかは余程頑張らないと健太監督の信頼は取り戻すことは難しいのかもしれない。またそれを基準にしていくのならば、個人の守備のミスについては修正を重ねていくものだろうとは思う。

気になる点があるとしたら前線の選手の起用についてか。リンスについては、DFラインの裏かバイタルにスペースが空かないと生きない選手だから、この試合は終盤パワープレーやるんなら赤嶺とパトの2トップにして放り込むっていう手もあったかもしれない。まあ、ウチってあまりそれをやらないのは、パワープレーにはリスクがあるという躊躇がどこかにあるからなんだろう。確かに中盤すっ飛ばすっていうのはそういうことでもあるわけよね。寧ろ現地で見ていて相手の2ラインの間で受けられるフタ不在っていうのが痛いとは思ったけども、その辺監督はどう考えているんだろうなあ・・・

開幕戦雑感

2015-03-09 00:05:43 | ガンバ大阪
ACLで対戦した他の相手、特に城南なんかのようにドカドカと裏に放り込んで来るわけでもなく、寧ろ丁寧につないで、サイドで起点を作って中のボランチやセンターバックをこじ開けようというスタイルで東京が挑んでくれた分こちらも持ち味を出せたとも言えるかもしれないし、東京も開幕戦でまだまだ完成途上ではあるかもしれないけど、ある程度はやりたいようにやれたんじゃないだろうか。ガンバと東京との試合って言うと一方的にどちらかがタコ殴りになる試合は少なく(例外が去年の味スタのゲームだったが)、お互いがそれぞれに攻守において持ち味を出し合える試合(オープンな打ち合いになる川崎なんかとやる時とは違った意味ではあるが)になることがあるんだけども、昨日は正にそんな感じだったかもしれない。ゴン中山が言う東京に攻撃の形がないって言うのは多分彼が磐田の黄金期に培ったサッカー観に基づいたものだろうとは思う。東京に形がないわけではないけど、ゴンから見たらそれが物足りないものだったかもしれない。実際前田は真ん中に張っていて、磐田や日本代表でのようにサイドへ降りてくるような流動性はない。けど、それはボール失った後の切り替えやファーストディフェンスへの行きやすさを意識したもんだろうとは思うんだけどもね。ここらへんは見る人の主観によって評価が別れるところかもしれないけども。

審判の判定もまたゲームには影響していたけども、こちらからすれば不満があるとすれば、明神に対する武藤の足の裏を見せたタックルがイエローだけだったことだが、もし退場なら武藤にやられることはなかったかもしれないけど、皮肉にも東京が攻守のバランスを意識するようになる分、逆に難しい試合になっていただろうし、アイスホッケーで言うフル・ストレングスの状態で在り続けたからこそゲームの質を下げることはなかったんだろうとは思ったりもする。

逆に東京の側からすれば一度岡部主審がコーナーフラッグを指しながら、メイン側の副審が無反応だったためにプレーオンに切り替えた為に失点したというところか。主審の位置からすれば明確にゴールラインを割ったかなんていうのがわかりにくいからこそ副審の方を見たのかもしれないけど、一度コーナーフラッグを指していたんだから、東京の選手らをセルフジャッジとは一概に攻められないかもしれないけどもね。

とまあ、一応こんな具合に淡々と振り返っていますw というのも今の状態だと、序盤での期待値はそんなに大きくはなく、4月以降から徐々に上げていくような感じだから今はそんなに大きく目くじらを立てる気はないんよね。交代策ですか?折角リードを奪っていたんだからクロージングの選手交代ができればということだったかもしれないけども、これも人の問題が大きいのかね?ACLでのPKを与えたプレーへの懲罰からか、東京のような相手なら終盤3ボランチでのクロージング要員になり得た小椋はベンチ外だったわけだし。最後失点するまで実は健太的には大きく守備組織が破綻することがなく守れていたと踏んでいたからこそ、誰かを変えることによってバランスやマーキングをズラすようなリスクを冒したくはなかったのかもしれない。これは去年の仙台戦でもあったことだけれども。或いは交代で入れられる選手の質の問題があったということか?ただ、それなら井出口をベンチ入りさせた理由はというと使える場面はあまりないけど単に小椋に対する懲罰だったのかってことになるし、あとフタがベンチにすら入れないのはなぜなのかという疑問も湧いて来るけどもねえ。まあ、それでも終盤金縛りに合うのが健太監督らしいけどw

敢えて気になる点があるとしたら、健太監督ってリードするとプレスの初動位置を下げることでリスクを減らす傾向にあるんだけども、そのやり方だと跳ね返し系ではない大輝への負担は増すし、かといってラインコントロールという観点で大輝を使い続けるんならば、もう少し終盤の前プレ要員として丁度去年佐藤を使っていたような感じで赤嶺を入れることで(丁度彼がゼロックスで西川のところまでプレスかけていたように)前への運動量を活性化させるっていうことは考えてもいいんじゃないですかね。その辺のロジックというのを一度整理した方がいいかもしれない。次節の鳥栖って、磐田や京都での監督業において、もっと戦力が整ったチームでなら結果を出せまっせ、というアピールが功を奏した森下(プロスポーツにおける監督業で渡り歩いている人たちは、その辺次の就活に向けて、売り込み先への説明が出来たりもする。一つの傍証が、映画「マネーボール」においてビーンGMとハウ監督のやりとりだが)率いる鳥栖なんだけども、今のラインの運用だと豊田相手にはちと厳しいし、加えて今季は数年前と同様に割りとPKの基準が厳しくなっている。新潟の大野が取られたプレーも手で押さえたわけでもない分だけ厳しいかとは思うけども、押したという判断を下されたりもしたわけだし。

その意味で、一度西野君を岩下か大輝かのどちらかに替えて入れるというのもやっていいかな、とは思うんだけど、ベンチ入りが城南アウェイのみというのが今の現在位置なのかな・・・小見幸隆さんの言うCBを獲った方がいいというアドバイスに対しては、彼の復帰こそがその答えだと言いたいんだけども。

序盤は生暖かく見守るんだが・・・あと、ポストシーズン制の未来予想図も

2015-03-07 00:52:46 | ガンバ大阪
気が付くともうリーグ開幕戦か。ACLの城南戦は、サポもアウェイの洗礼をモロに受けて、あちらのサーバーの問題か何か知らんけども、チケット発券に待たされたり、アウェイゴル裏の売店で何故か日本でもあまり見かけないPOSシステムが作動しないんでモノが売れないという状態で、蝗軍団だったら全員餓死しそうな状態w まあ、あとで手売りすることで解決したんだけど、最初からそうしろやw

試合はというと、中盤でボールを捌ける明神の存在というのが改めて浮き彫りになったかな、というとこかな。彼も年齢的には往年のスタミナが落ちているんで、連戦こなすのはしんどいんで小椋との併用になるというのは分かる。ただまあ、小椋に関してはPK与えてしまった軽率なプレーもさることながら、それ以上に問題なのは彼が出ている時に、ヤットがビルドアップで下がってしまい、2CBの間に入って3バックのセンターのポジションのようなところからゲームを作らざるを得ないところで攻撃に影響があることかな。勿論こういう形ってリバプールなんかでもジェラードがそれくらいの位置に下がってビルドアップするわけだけども、パススピードと精度は段違いなわけなんで一概に比べられないけども、ガンバにおいてはそこが影響が出やすい。

その意味ではコンちゃんが戻って来るまでは明神にある程度頑張ってもらわないとっていうところではあるんですけどもね。

ターンオーバーについてだけども、前にも指摘したけどもスーパーカップをこのタイミングで持ってくるんなら(ちなみに韓国では同等の大会は廃止されている)ウチにしても浦和にしても、それを敢行するのは間違ってはいない。もっとも、ターンオーバーというのは別に捨てゲームではないのだから、結果が出なかったことは素直に受け止めないと、いつかどこぞのクラブみたいに単に日程だとかクラブ予算だとか、或いは海外への移動だとか、はたまた過密日程にだけ文句をつけてしまうのと同レベルになってしまうもんね。ただ、村井さんがACLとれってハッパかけている割には言っていることとやっていることとが一致していないくらいのことは言っていいでしょうw

コンディション的にはこれから上げていくし、リーグ戦とACLとでは別の大会なんだから、そこは分けて考えたらいいとは思う。某辛口評論家みたいにブラジル見習えなんていうつもりもない。寧ろACLとの並行日程で調子が上がらないまま監督を解任してしまってその後取り返しのつかないことになった近隣の事例を見ればそれはやってはならないと考えるわけ。実際、去年のセレッソにしてもポ将はその罠にハマってしまい、最後ACLでは選手批判までやって墓穴を掘ってしまったとはいえ、彼を解任しなければ少なくともセレッソは降格を免れていたかもしれない。そう言えば昨シーズン序盤、セレッソと監督を交換したら当面の課題は解消されるけども、長期的には別の問題が出るだろう、って書いたことあったっけw ポ将はウチだったら東京やセレッソでやる時よりは自分のやりたいサッカーの土台がある分やれるかもって思ってたこともあったけど閑話休題。

ただ、健太監督のチームは清水時代の最後のシーズンを除いてはスロースタートだということは解っているけども、そのコンディショニングだと結局はACLでは勝てない監督っていうレッテルを貼られてしまい、段々とチーム内外でも求心力を失いかねないので、これからは巻き返していかないといくことも大切だ。ガンバは健太監督に代表監督の話が来たら送り出すって言っているのは、実はACL制覇を目標に掲げた場合において彼のやり方にどこか疑問を持っているからではないかって思ったりもする。じゃあ、それよりもACLで勝てる監督っていうと・・・またアキラ再登板なんですかw 

まあ、そういうことにならないように、リーグでもACLでも頑張って行きましょう。序盤はある程度低空飛行は覚悟だけどもその中で少しでも実りのある戦いができればというところかな。え、3冠取ったのにそんな程度なのかって?うん、まあ今はあんまり期待し過ぎると、失望に変わりやすい時期だとは思うんでね。だから期待しすぎず、見守って行くことっていうのが自分の今のスタンスですけどもね。それで勝ったりしたらその時は喜んだらいいんじゃないですかね。2ステージ制というのはそういうのを可能にしてしまうというか、前後期のどちらかを捨てることが出来るわけでしょ?

ついでに2ステージ制について言うなら、1シーズン制によって失ったチャンピオンシップでの収益を取り戻すために復活させた手段で、かつ前後期にステージ優勝で、ポストシーズン制で総合優勝で盛り上げようという狙いが見て取れる。

ただ、このやり方の問題点というのは、アキラが言っていたように前期より寧ろ後期にピークを持っていくコンディショニングをとるチームが出てきたり、はたまた04年のマリノスのように前期優勝すると、後期の後半を死んだふりしてチャンピオンシップに照準を合わせるチームも出てくるかもしれない。つまり、かつてのパ・リーグがそうであったように、ステージの優勝争いに絡めないと旨味がないために消化試合が増えるっていう問題点は出てくるだろう。

だからまあ、欧州での5大リーグ以外の小国リーグではプレーオフ採用のところが多いけども、その多くは1シーズン制であったりするのはそうした問題と無関係ではないんだろうとは思うわけです。長いシーズンにおける1勝の価値を大事にするのであれば、欧州のような1シーズン制で上位チームによるプレーオフの方がどの時期に勝つのでも等価値であったりもするわけ。

とはいえ、筆者自身ポストシーズン制を否定しているわけではない。寧ろ近未来予想としては、レギュレーションを変更することはあるかもしれないけど、基本はポストシーズン制をやることには変わりないだろうと考えている。というか、前のようにリーグ3、4位までに入ればACL出場の可能性があるという1シーズン制に比べれば、今回はステージ1,2位に入らないとポストシーズン制の旨味にあずかれないとしたら、MLBのワイルドカード枠拡大じゃないけども、将来的にはポストシーズン制への出場枠が拡大される傾向になるだろうとは思う。そうなると、降格圏のチームに対してもそのうちに、エールディビジョン並みの、昇降格プレーオフなんていう形のものを用意するかもしれないけどもね。

逆に言えば商売のためにやるポストシーズン制って麻薬みたいなもんで、1シーズン制堅持がベストだと考えている人からすれば誠に申し訳ないんだけども、一回味をしめればそう簡単にやめられなくなるかもしれない(残念な話だが)。もし、それをやめるとしたら、

1.思っていたよりテレビの放映権料やスポンサー料が見込めずビジネス的には寧ろ損をしてしまっている状態に陥る
2.過密日程などによってリーグ運営に支障をきたす(平日の試合が増えて動員に影響するといった浦和などの配慮からか、そう簡単に平日の試合は増やせないジレンマに陥っている)

の2つの要素が重なりあった時にやーめたということになるかもしれない。その中でありえそうなのが2なんだけども、Jリーグを代表強化の為の手段と考えているJFAにしてみればJリーグが日程をこれ以上過密にすることに我慢がならないんじゃないだろうか?本音を言えば、協会は代表の合宿や試合のためにもっと時間を割きたいと考えているわけでね。

因みに、協会とJリーグをなんか一緒くたにしてクソミソに言う人が居るんで言っておくと、ここで整理しておきたいのは、協会から提案された秋春制はJリーグが反対しているんだけども、2ステージ制はJリーグの側から出た改革案だということだろう。某夕刊紙記者の記事の信ぴょう性はアレなんだけど、彼の書いていた通り、2ステージ制導入過程において協会はちょっと皮肉を込めて言っていたんだとすると、協会の本音は、お前ら何余計なことしてくれんだ、代表が日本のサッカーを支えているのがまだ判らんのかこの大馬鹿者、って言うものだろう。

まあ、その意味では協会がJリーグの日程に文句言ってくる可能性がないわけではないんだけども、秋春制の問題ではJリーグの独立性が保たれていたんだとすれば、協会はJリーグのやることには干渉は出来ないだろう。

ま、どんな制度にも一長一短はある。1シーズンでリーグ優勝を決めるというやり方でも、戦力的に突出したチームが独走していまうっていう問題もあるし、現に今のブンデスなんかはバイヤンが国内のライバルクラブから主力選手をゴッソリ引き抜くことで補強プラスライバルチームの弱体化を果たしてしまい、今は独り勝ち状態にある。F1に至ってはチームごとのマシンの性能がほぼ勝敗を決めてしまうのを避けるために、昨年最終戦で勝てばコンストラクターズポイントが倍になりますっていう、クイズ番組みたいなことをリアルでやっていたわけw・・・まあ流石に1年で廃止したけども。

個人的にはポストシーズン制を導入するんなら、レギュラーシーズンはF1でいうところのポールポジションを決める為の予選であることを理解しないといけないかな、とは思いますけどもね。つまり、制度によって劇的に何かがよくなるとか今の問題を解決出来るという幻想を筆者はとっくに捨てている。つまり、あるやり方に変えるんなら、その長所短所を理解した上で楽しめばいいんじゃないですかね。

韓国遠征から戻って来て

2015-03-04 23:57:18 | ACL/A3
試合の話に入る前に腑に落ちない話といえば、今季韓国で行われた試合における観客動員数なんだけども、平日の試合という中で全北や水原でも1万数千人集めているっていうことかな。自分が今回遠征して分かったけど、この時期のソウルやその近辺地域は、身を切るくらいに寒かった。試合当日は小雨だったし、試合後残念会を東大門の焼肉屋に入る前にまだチェックインしていなかったサポさんが先にチェックインすることになったんで、その間ホテルのロビーで暖を取らせてもらったりもしたくらい。

そして、晴れていた翌日の昼でもホテルをチェックアウトしてから外に出ると、空気が冷たかった。同じ時期の東京や大阪に比べても寒いんだから、こんなに入るはずがないし、この時期に普段Kリーグは見ないけどACLだからちょっと見に行ってみようという韓国人がどれだけいるのかって思ってしまうわね。最近バスケットのリーグ統合問題に熱心な御仁もKBLでさえも5千人入るっていう風に言っていたけども、KBLで平日にやっている試合でもそんなに入らないって某ライターさんがツイッターで速攻否定しておられたわけですけどもね・・・今回現場で見ていてパッと見ただけでは2千も行っていないんじゃないかって思ったけども・・・

まあ、こういうからくりって、普段から白髪三千丈の国のことをウォッチしていたら、そこまではいかないけども、多少の誇張や水増しがあるんだろう、ということは容易に推測がつくw 誰かが、韓国への年間訪問者数が国際線の到着便数と照らし合わせても合わないということを指摘しているわけだけども、おそらくACLでの動員の少なさを嘆く某ライターにしても、韓国を見習う論をぶちまけるブッチー(あ、言うてもうたw)にしても、多分、そういうカラクリを知ってて言っているところがあるんじゃないかっていう風に思うわけですね。これは丁度TOEFLの国別受験者の平均得点がアジア最低レベルだという統計のカラクリを知ってた上で危機感を煽っている英語教育関係者なんかとよく似ているところがあるかもしれんね。多分サッカー界でもその手の連中ってもうすでにうじゃうじゃいるわけでしょw まあ、そういう連中をのさばらせてしまった責任は感じますけどもねw

結果が出なかった後でこういうのもあれなんだけど、こんな時に外野が色々とやかましくなるんだけども、もう少し一時の時流に流されないような視点っていうものを持っていないといけないかな、と思ったりもする。試合についてのことはまた改めて書きますんで今回はこの辺で。


今季の武器であるスカウティングを如何に落としこむか?

2015-03-02 07:29:50 | ガンバ大阪
リーグ開幕の一週間前に前シーズンのリーグとカップ戦覇者-三冠達成のために浦和が今回は繰り上げ出場だったわけだが-が対戦するスーパーカップの試合は欧州でのスーペルコパやコミュニティシールドなどと同様にリーグ開幕前にシーズン開始が近いことを告げる大会ではあるわけだけども、極東においてはACLの日程がどんどん前倒しになっていく関係上でACLの日程の間に試合が挟まれて来るような日程になると、双方ともターンオーバーを敢行して来るのは致し方ないのかもしれない。欧州での場合は、CLの日程というのはリーグが開幕してから行われるんだという違いをここで抑えておけば、この時期にスーパーカップをやるのが適切かは議論の余地があるかもしれない。

そうすると、その代案は、もっとACL開幕の前に持ってくることかもしれない。実際中超の超級杯なんかは2/14に杭州で試合をやっているわけだから。中国ではこの時期北京なんかの北方は寒すぎるんで、温暖地に持ってきているわけなんだけども、日本の場合だと・・・うーん、日程を前倒しにして温暖地でやりますかw 或いはセリエAが以前中国でスーパーカップを持ってきたみたいに、アジアでのマーケット進出も考えて、台湾や香港みたいなところでやるのもいいけどもねw それっとお前が行きたいだけちゃうかって?まあ、そうですけどもねw でも結局集客が一番見込めるのが結局首都圏だから、そこでやるとしたら実際には2週間早めても客足に響くっていう判断なんだろうなあ・・・

これについては何を重視するかなんだけども、ACLに配慮するんだとしたらこの時期のスーパーカップの日程はないだろうし、スポンサーに対する配慮(富士ゼロックス様にはある意味頭がさがる思いですけどもね)プラス集客を考えるのであればACLに影響を及ぼすことは避けられないっていうジレンマに陥るわけです。ま、この問題は何が正解なのかは、何をより重視するかにもよるとしか言いようがないですけどもね。

試合の方はスーパーカップの試合を単独で捉えるよりはACLの試合と連続して仕上がりぶりや、或いは前の試合をスカウティングした影響というものを見ていくと色々と見えて来るかもしれない。宇佐美の先制ゴールも水原戦での森脇の失点時の対応を見ていたのは彼のコメントからも見て取れる。

ただ、森脇にしても全く彼自身修正の意図がないわけではなかった。寧ろ先制ゴールは森脇自身が修正しようとしていたからこそ生まれたものではないかと思ったりもする。水原戦で決勝ゴールを決められた時には、セットプレーにおいて彼自身がレオに向かってずっとマークしていたがためにボールを見失い、彼の背中に当って決勝ゴールが生まれた。けれども、今回CKからパトがファーに流した時点で森脇は宇佐美へのマークを外してボールの方向を見ていたことは、ようつべでの別アングルでの動画を見ればよくわかる。皮肉にも連戦の最中の中で生まれたゴールと言えるかもしれない。ゴルフで言えば右にスライスばっかりするんで左よりに打ってみたら今度は逆方向に飛んで行ったみたいなw

今季は割とスカウティングの情報が色んな形では影響してくるかもしれない。昨日デポナビを聞いていると、こないだのACLの広州富力戦での試合後に岩下が相手のデータがあるあまり意識しすぎて、右足のコースを切ったつもりでももう少し強く寄せればよかったと反省のコメントを述べている。守備の選手にとって難しいのは情報がない相手には対応に苦慮するんだけども、情報があっても今度はそれを意識しすぎてしまうっていう悩みもある(だからあまりデータを選手に渡し過ぎない方がいいとJFKは語っていたことがあるが)。

この辺スカウティングはしっかりしているけどもそれをどのように自分たちに落としこんでいくか、が問われるところですけどもね。