大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

深谷よ、男なら決勝男になってみんかい!

2008-10-30 12:48:20 | サッカー全般
ナビスコ決勝特集ということでエルゴラで大分の深谷のインタビューが載っていたが、HGのコスプレやった彼が決勝の舞台にまで上り詰めて、こうしてインタビューを受けるようになったのは感慨深い。残念なのは、エルゴラが大分、というか九州全域で発売されていないんだけども、そういえば一昨年関西版が発売開始になる前にも関西でエルゴラを定期購読を申し込んで宅配して貰っていた人がいたっけ?
それで行けばエルゴラを駅やコンビニ売りしていない地域でも宅配を受け付けてくれるのか?

その深谷が大分というよりは九州にカップを持ち帰るという風に語っているから、これが来年エルゴラ九州版の発売開始の布石かもしれないが。

インタビュー全体を通して得た感想だが、深谷はなかなかしっかりした受け答えをしている。最少得点でも1点差で、堅守速攻を貫くだの、大分の人から「東京行きます」と声を掛けられると負けられないという意気込みを語ったかと思えば、監督は腰が悪いから胴上げするのは危ないかもしれない、とジョークを交えておどけたりもする(まあ、冗談抜きで確かに胴上げって結構危ない行為ではありますよ。だから野球でも賢いヤツは胴上げの輪で真似だけで済ませたり、あるいわ輪の前に陣取ってカメラを前に万歳したりする)。その話の流れで、深谷は大学時代の総理大臣杯で決勝ゴールを決めたから、今度もゴールを決めれば決勝男になれるかもしれない(笑)とも語っていますね。

けど、冗談抜きで大分が点を挙げるとしたら、以外にも深谷かもしれない、と彼のプレーを見てきて思うわけよ。

去年宮崎キャンプでガンバの練習試合を見た翌日に大分と仙台の練習試合を見ていたけど、この時は彼の受け持つ右サイドでつり出されては空いたスペースを狙われたりしていたから、正直彼がそんなにいいDFという感じはしなかったが、その認識を改めるようになったのは、その試合でCKから同点ヘッドを決めた場面だった。その時の印象が残ってたから、去年のホーム浦和戦で深谷がロスタイムで同点ヘッドを決めた時も、練習試合でのことがあるから彼が決めたことはそれほど驚きではなかった。

で、決勝なんだけども、予想では清水が攻めて大分が守るという展開になるのだが、ウェズレイも金崎も攻撃においてはマークが厳しいために少ない決定機で仕事するのは簡単ではない。となると、セットプレーにおいて意外な伏兵が決める、という可能性があって、それがこの深谷じゃないかと。ということでもし大分が勝つとすれば決勝MVPは大胆にも深谷、と予想しておきますw・・・ってここは笑うところじゃないな、失礼しました。

逆に言えば90分終えて試合が動かずに延長に突入した場合には、シャムスカは選手の疲労の度合いとかによっては、PKに持ち込んで勝つ、ということを考えるかもしれない。この間のリーグ神戸戦では上位に離されないために後半攻撃的に出るというリスクを冒したけども、カップ戦決勝は逆に負けない戦いをしてくるかもしれない。いや、頭では攻めるべきだと判っていても、攻守のバランスを取ろうと意識してしまうと、お互い負けない為のサッカーになるんだろうな・・・

で、PKとなると一番心配なのが家長。去年天皇杯の山形戦でのPKなんて5人の中では一番危なっかしい蹴り方していたけど、それ考えるとPK戦ではサドンデスに行くまで家長には蹴らせない方がいいかもしれない。

専門誌(紙)がよってたかって浦和叩きで、ガンバの扱いが小さい件

2008-10-29 04:46:46 | サッカー全般
ACL準決勝の特集記事ということで今週のサカダイとサカマガを買った。特にサカマガは下平のインタビュー記事が出ていたのでそちらを買ったのだけども、全体的に共にページを多く割いていたのは、ACL敗退の浦和。まあ、読者の数からすればあちらさんの方が多い以上はどうしてもそういう扱いになってしまうのかもしれない。けれども、エルゴラといい、サカマガ・サカダイといい、浦和批判の記事というのはある意味現体制に最も批判的なレッズサポーターの心情に沿ったものであるように感じてしまう。

ただ、記事のトーン自体が、落ち目になった存在を皆でよってたかってつるし上げているような感じが否めないわけです。エルゴラの古屋記者なんて、連勝街道を走っていた4-5月の時でさえ、ある主力が「根本的には何も変わってないですよ」と話していたと書いているんだけども、それならどうしてその時に記事にしなかったのだろうか?

そうした記事の趣旨は大体のところ「個人頼みのサッカーの限界」といった線で書かれている。確かにそれはその通りであろうけども、それが果たして全てであっただろうか?あの準決勝で対戦したチームのサポから見ればそれは一理あると思う一方で、一面的な見方のように思えてならない。

そもそも、サッカーにおいて、勝つ為には様々な戦術アプローチがなされるが、野球のように先発が6回まで踏ん張って、7回からセットアッパー、9回にはクローザーで締めくくるという、いわゆる勝利の方程式のような、これをやればより勝利する確立が高くなると、言えるものがない。例えば、攻撃的か守備的か、或いは3バックか4バックか、個人頼みか組織的であるかというスタイルや戦術は、その時々の戦術の習熟度や、対戦相手との相性だとかによってその成果は常に流動的である。06年にはガンバは浦和よりいいサッカーをしているという世間での評判は別にして浦和には一勝もできなかった。今は時計の振り子が反対側に触れている状態に過ぎないということも言える。

その意味で、浦和のACL準決勝第2戦での敗因というのを探っていけばそれは何もちっとも組織的サッカーができなかった、というものだけではない。別の角度から見れば、去年までのやり方を貫くには、前線での個の力が不足していたという見方も成り立つのではないか?

それを受けて今後浦和をどう建て直して行くかなんだけども、方法は大きく分けると2つあって、一つは今までの個人頼みから脱却して、組織的な戦術を植えつけること。もう一つは今までの強みである守備力を再度立て直して、その上でもう一度少ないチャンスをモノにしてくれる強烈な個を探してくること。どちらを取るにしてもこれをやったら間違いなく勝てるというものはない。ガンバだっていいサッカーをやっていると世間一般で言われていたとはいえ、それが一番勝てる方法論だという保証は得られなかったのであるから。

ただ、建て直しとして後者を選択したら、レッズサポーターからは猛烈な反発が起こるかもしれない。以前と違い、単に内容が悪くても勝ちきる、というような試合ではサポーターは最早満足できそうにもない。早い話そういうサッカーは見ていて全然オモんないんじゃ!とサポからNOを突きつけられている状態なのかもしれない。

そう考えると、大事なのは今後サポーターが見たいと思えるようなサッカーをクラブが打ち出していけるかということなんだが、その目的は勝つ確率が高いサッカーというよりは、見ていてワクワクするようなサッカーということなのだろう。

ただ、その際に面白いサッカー=一番勝てるサッカーであるとも限らない、ことも言えるんだから、そこのところを踏まえて目指すサッカーの方向性について考える必要はあるだろうけどもね。

決勝アウェーの話題に完全に乗り遅れている件

2008-10-28 12:52:04 | Weblog
えー、いろんな方からアデレードはどうするのか、と尋ねられました。「そういえば、決勝アウェーについて何も書いておられないですね」とも言われました。

ここまで書けばお判りだと思いますが、決勝のアウェーだけは欠席なんです。こう書けば、「ええ~!」という驚きの声が上がるとは思いますが、会社の年中行事と被ってしまうのでムリなんです。というわけで、いつもは僕が行って相棒留守番とは逆バージョンになってしまいます。

これで今年は豪州アウェーだけは行けなかったな・・・まあ、来年以降も海外遠征の旅は続くものだと信じて5万ANAマイルは取っておきたいとは思います。

J聯賽 第30輪 大阪鋼巴 1-3 清水皷動

2008-10-26 23:31:40 | ガンバ大阪
スタッツを見比べるとほぼ互角、というか最後に帳尻を合わせたという感じだったか。確かに遠藤不在な中においてもガンバはボールポゼッションにおいても上回り、チャンスも一応造れる。そして前半見せたようにラインは相変わらず高い。

ただ、ヤットが居たら中盤でもう少しスムースに廻せ、(カントクがよく用いる言葉で言うところの)アタッキングサードにまでボールを運べるのだが、彼が出停であった分、そこの部分で攻撃に画竜点睛を欠き、ボールを奪われると安田が上がったところをカウンターを受けてしまう。失点の場面において2点に智が絡んでいるから確かに彼の責任というのはあるんだけども、遠藤不在というのでバランスを崩していたのが遠因という気がする。

では、ヤット不在の中でどう点を取るかなんだけども、06年の終盤に同じ状況に直面した際には、マグノへの縦ポンを出した後はマグノが左サイドを駆け上がってアンリよろしくゴールを決めてくれた。つまり、ポゼッションを基軸においていたものの要所でカウンターを繰り出せた。この場合ポゼッションというのは守備時間を減らす手段にしか過ぎなかった。ただ、今のメンツでカウンターを決められるFWは居そうにないし、元々ヤット自体が遅攻で組み立てる分、ガンバがカウンターを遂行する為の早い押し上げというのをやっていない(だから切り替えが遅いとも言えるのだが)。

となると、あとはセットプレーで二川が直接入れるか、智の頭に合わせるかのどっちかだろうな、と思いながら見ていた。後半は押し込みが効いてロニーが頭で一点を返したけども、セットプレーでそう多くは得点できるものではない。となると、これから代表の日程でヤット抜きでやる場合にはどうやって攻撃を組み立てるかというアイデアがなかったら正直苦しい。確かなことはヤットが居ない時に居る時と同じことをやってはいけないということだ。そこらへんは、例えば中盤を厚くする4-2-3-1で播戸の1トップとか(まあこれはあくまでも一例に過ぎないが、彼にはつぶれ役で泥臭さを思い出してくれればとは思う)いう具合に何かしら違うことが必要なのかもしれない。

清水であるけども、4-3-1-2で4バックが低い位置取りで3ボランチとブロックを形成し、ミチのサイド攻撃には右のマルコス・パウロが市川と一緒にチェックする形でサイド攻撃の芽を摘んでいた。4バックの高木と青山は高さはあるんだけども、彼ら2人は低いラインを敷き、かつ3ボランチが前に居るからこそ守れるのかな、という気がしないでもない。

余談であるが、代表で高木が失点に絡んで批判されるのは、代表が清水でのそれと違っていて、ボランチが上がってしまって中盤がスカスカなところでカウンターを食らってしまい、そこで間合いを置いた形で高木が1対1にさらされてしまったからである。となると、代表で選考する際にはどのポジションでもそうだが、選ばれる選手が所属クラブのどの戦術でフィットしているのか、代表監督がやりたいサッカーにその選手がフィットするかどうかを考えるべきなんだけども、この意味では高木にしても大分の森重にしても、クラブと代表のサッカーにある戦術のズレにおける被害者であるかもしれない。

ただ、欧州基準で言えば、このシステムは決して攻撃的という意味でのいいサッカーとは言い難い。後方に人数を割いてしまうが為に攻撃においては前半に見られた縦ポンカウンターで原と岡崎を走らせるか、枝村に預けるしかなくなってしまう。まあ、ポゼッションする方はハーフウェイライン付近で奪われなければ怖くはないんだけども今回はそれをやられてしまったからなあ・・・

だからナビの決勝は確かに今の状態だけで言えば清水有利とは言えるかもしれないけど、筆者は逆に大分とやる分に関しては清水圧勝とかではなく、結構いい勝負になってしまうかもしれないと思ったりもする。それはこの日とは全く異なるスタイルの相手、というのもある。

それだけではなくもう一つ、「動あれば反動あり」という考えに基づくもの。まあ、これはガンバだってキモに銘じておかなければいけないんだけども。

この日はJR東海の「ぷらっとこだま」を使って新幹線で移動。帰りは隣の席に知り合いのサポさんがいましたが。試合前恒例のパルちゃんショーでは、パルちゃんから、「清水がナビスコを獲るから、ACLはガンバが優勝してくれ」なんて泣かせるメッセージが届いた(というかホンマにパルちゃんは言っていがのか?)。試合後の清水行きのバスが渋滞に巻き込まれて、1時間くらいバスに乗っている破目に。その後静岡駅前で帰りの新幹線が来るまで魚料理と地酒に舌鼓を打ってきましたとさ。

J聯賽 第30輪 神戸勝利船 1-0 大分三神

2008-10-25 22:37:01 | サッカー全般
酉サポさんの神戸観光をのガイド役を務めて来ましたよw まあ、気分は何となく1週間後の方に向いていましたかね・・・そう言えば、ウチらだって去年清水に負けた後は翌週勝てればいい、と切り替えたし、リーグ戦とカップ決勝というのは全く別物と考えるとあまり引きずらない敗戦と言えるかもしれない。

ただ、気になるのは、大分の勝ちパターンというのが段々と効かなくなって来ているということだろう。前節のF東戦では鈴木慎吾のFK一発が決まったのでそれを守りきって勝ったが、セットプレーの得点というのは、そう多く決まるものではない。まあ、大分の攻撃を見ていると放り込み主体で組織的な連携があまり取れてはいない。パスを繋いで連携を崩すガンバのサッカーを見てきたら、比べてはいけないとは解ってはいるけども攻撃に厚みがない。まあ、それも3-4-1-2のスタイルに起因してしまうわけで、両サイドが下げられてしまうと中盤で人数をかけられない為に攻撃が前の3人頼みになってしまうのは致し方ないか。それをムリに人数をかけてしまおうとすると(後半ある程度攻勢に出られた分守備が手薄になってしまった)、WBが高い位置にいると決勝点を奪われた場面のように素早いリスタートからノリオに左サイドの広大な裏のスペースを突かれてクロスを上げられると大久保の決められて万事休す。ことほどさように、大分の3バックに対して各チームがその対策として1トップで中盤を厚くし、そこから両サイドに飛び出す形をぶつけてきているのである。

勿論、大分だってこうした状態に手をこまねいたままでいるわけではない。前半はラインを高く保ち、3人で最終ラインを保つ。相手が人数をかけてくると高橋大輔が下がって変則4バックを保ったり、ホベルトが下がって対応したりする。前半は神戸が優勢に進めていたけども、大分が守備において集中力を発揮していた。特に大海、この試合リベロに入っていたあなたは一体何者ですか?1試合に1回、1回につき3分間倒れて(この間カップラーメンにお湯を入れて待つことができる)チームメイトに給水タイムと観る者にトイレタイムを提供する彼を知る者からすれば、この日のカバーリングとラインコントロールは紙じゃなかろうか。

まあ、そうは言っても大分にとって今が曲がり角かもしれないなあ、と思ったりもする。何度も書いたように3バックから4バックへの以降時期において3バックで行くというのは、攻撃においては強烈な個に頼らざるを得ないわけなんだが、そこら辺が弱いのかな、と。余談であるが、浦和が水曜のACLで敗れたのは、確かに個人頼みのサッカーが限界であったという見方はあるが、裏側から見れば、前線における強烈な個に頼るには余りにも弱すぎたからだという見方も成り立つ。今後の浦和がに大事なのは、組織サッカーになるか、それとも個人頼みを続けるか、どのようなサッカーを目指し、それに沿ったチーム作りをしていくかなんだろうけども・・・

ちなみに家長なんだけども、1トップ2シャドーの中で右のシャドーに入り、ポジションを左右に替える自由を貰ってプレーしたんだけども・・・まあ、足元でボールを貰いたがるクセは相変わらずで、スペースへの効果的な動き出しはない。ただ、左右両サイドから1本良質なクロスを入れるが、ガンバ時代から家長のクロスというのは今のミチよりは良かったわけやけどもね。となると、左のWBがベターなポジションかと思うんだけども、鈴木慎吾がナビスコ決勝で出場停止であるにも関わらず大分ではそのポジションで起用されることはないようだ。

神戸は大分の弱点を突くフォーメーションで攻め立てた。ただ、松田監督という人はプレッシングやフォーメーションに関しては戦術を打ち立てられるけども、ボールを奪ってからの攻撃というものについてはアイデアがあまりない。まあこれはプレッシング戦術に頼る監督にありがちな傾向ではあるんだけども。本来なら前半攻勢の際に得点を奪えたらこのチームは本当に強いと言えるけども、得点パターンがカウンターと速攻というのだけでは正直キツい。あ、榎本の反射神経と相手FKにおける指示は見事でしたな。鈴木慎吾のFKの際には左へ壁を寄せておいてしっかりとシュートコースを消していたし。前方への飛び出しが鋭いという感じではないが(それはどちらかと言えば榎本哲也の方だし)、セーブには安定感があった。

この日は酉サポ二人を新神戸まで迎えに行き、異人館へ案内した後、南京町の水餃子屋である「上海餃子」で昼食をとる。ガンバサポではあるけども、下川のゲーフラをしっかりと持たされましたよw

この日の大分と名古屋の結果で、ガンバも3位以内に入れる可能性は出てきた。明日は遠藤不在というのは痛い。06年の終盤は同じ不在でもマグノのカウンター一発があったけども、今ヤット抜きで攻撃の形を作って得点というのが簡単ではない分、他の選手が汗をかかないといけない。そこがカギかなと思う。

亞冠半決賽第2輪 大阪鋼巴 3-1 浦和紅寶石(兩場總比分 4-2)

2008-10-23 22:36:35 | ガンバ大阪
激闘の後から24時間経ったのは、試合後都内で一泊して、始発の新幹線で帰阪してからそのまま仕事に向かっていたからで、ここまで時間が経つと双方の立場からいろいろと言い尽くされているとは思う。その中でもとりわけ思ったことは、以下のことである:

・浦和はやはりここぞと言う時の集中力を発揮した。ただし前半だけ

・スタメンで堤を起用したようにDFの枚数を増やして攻撃は縦ポンでエジタカポンテに任せるものでしかない。言い換えれば後ろからの押し上げがない為見切りやすかった。まあ、それでも昨年まではワシ・ポンテの2枚で得点できたんだけども、エジミウソンのシュートが良くない。

・ガンバは後半勝負と考えていたが、前半ロニーにボールが収まらない

・ロニーに入れてもフツーならファウルを取れるところを流されていた。試合前に南北線の電車の中で隣の男性が読んでいた東スポによると、流しまくる「フリーマン」が主審の為、1stレグとは違った意味での「中東の笛」だった(闘莉王で埼スタでイエローを出せる勇気がある主審でもある)。

・後半4-2-3-1に替えて佐々木のところから攻め、CKを得るとすかさず同点ゴールを得た。智の得点パターンは当然浦和は警戒していたんだろうけどもなあ・・・

・後半はポゼッションで完全にガンバ。浦和は攻める時には連動性が皆無で、辛うじて阿部がスペースに走り込む動きを見せていたくらいか。闘莉王が最終ラインに入ったことでラインの押し上げが却って無くなり、中盤のスペースを有効に使うことができた。

・FWの枚数を増やすだけの浦和の交代は理解しかねる。堤をスタメン起用したからには、逆に点を取りに行く状況に追い込まれれば堤アウト梅崎インという選択があるかと思っていたが、結局出番なし。ならば、最初から、啓太をスタートさせて山田が右で平川が左というのが大一番では妥当な起用だったかもしれない。

終わって見れば両チームの状態・戦術の習熟度というのが反映された試合結果ということだっただろう。ヘンに浦和に勝たせて、内容がグダグダでもノックアウトステージで結果を残せるなんて錯覚させるよりも、ここで一つの区切りをつけてあげる方が今後の為にも良かったんじゃないでしょうかね。それに過去3年間で最も対戦の多かったガンバが介錯を務めさせて頂いたのも何かの縁でしょうか?この試合でも5万3千の大観衆で完全アウェー状態だったけども、06年のリーグ最終戦以来、浦和開催の埼スタで一番試合をこなしていたアウェーチームはこのガンバであることを忘れて欲しくはない。こうした経験の積み重ねによって埼スタアウェーの独特の雰囲気でも呑まれなくなったのが大きい。

ただ、今回は我々が勝ったけども、浦和とのナショナルダービーはまだまだ続く。今季はまだあと1試合残している。しかも万博においてである。今回は3人を出場停止で欠いていた浦和であるが、今度対戦する時にはまた状況が違うかもしれない。昨年ナビスコで5-2で圧勝した後のリーグ戦では永井の一発で苦杯をなめたのであるから、「リメンバー8・15」の気持ちでぶつかって行こう。浦和だって必ず捲土重来を期して来るのだしね。

そして、ACL決勝で戦うに当たっては、「勝ち上がった方は必ずカップを持ち帰ること」というレッズサポさんのエールに対して応えないといけないと思う。

危機感を持った浦和、こそ最も手ごわいという逆説

2008-10-19 23:59:26 | サッカー全般
ジュビロ戦のHTにも速報が伝わってきて浦和が神戸に負けたということを聞いたが、私自身それには驚かなかった。今の浦和が苦手にしている相手のスタイルには神戸というのもあったと思うからだ。

ただ、それだけに警戒心を強めた、というのがガンバサポとしての偽らざる心境である。逆に神戸相手に勝ってくれて、水曜行ける、という状態で来られたらつけ入るスキはあったように思えたからだ。準決勝第1戦の前のリーグ戦で千葉に敗れた後もあちらさんは危機感があったようで、準決勝第1戦になると見事な集中力を発揮している(逆に言えば今のリーグ戦でモチベーションが落ちているのかもしれないけども)。

今回もある意味第1戦の時と似たようなものだろう。チームの中でも、サポの間でも相当危機感を持って臨んでくるはずである。加えて、浦和のようなスタイルというのはポゼッションサッカーのガンバ相手に嵌りやすいという相性の問題もあるし、ガンバにしても浦和の弱点を突くというよりは自分たちのサッカーを貫くというような戦いをする。その意味では過去幾たびと煮え湯を飲まされた相手と対決する前に、身構えてしまうのだが。

そう考えるとサッカーの内容というのは自分ところの出来だけでなく、相手によっても変化するものだと言えるわけだから直近の試合の結果というのは本当にアテにならないものだ。そう考えると、レッズサポのブロガーの方たちが相当ネガっておられるようだけども、そこまでネガるかなあ・・・とも相手側にいながら思ったりもする。まあ、ガンバでも10試合勝てなかった時には同じような空気が支配していたから、そのような気持ちは判らないではないですが。

ところで、今まで筆者は浦和での様々な事例をケーススタディとして格好のテクストと見ているのであるが、今回は他サポの立場で僭越ながら、永井とエンゲルス監督の確執問題について触れておきたい。報道によれば永井はMFや右サイド起用に不満があったらしいのだが、結論から先に言えば、この件はお互いがプロフェッショナルとして自分の主張を貫き通した結果、永井はベンチから外れたものだということだ。

まず、ゲルトの考えを推測してみると、永井に右サイドのMFで守備もすることを求めた。元来の適材適所からすれば永井の右サイドはないと思うのだけども、今の浦和においてサイドの選手が終盤故障や累積で出られない状態や試合中にポジションを変更できるオプションが出来るメリット(まあ、実際そうした采配を取るかどうかは別にして)を想定して、選手を複数のポジションで使える目処を立てたいと思っていたのかもしれない。FWの選手を見渡してみると、永井ってシュートだけでなくパスやクロスも上手く、またボールを出してから自らスペースを見つけて走り込むのが上手かったりするもんだから、監督としてはついつい、コンバートを考えてみたくなるのだろうな・・・

一方、永井の方にしてみれば、自分は昨年ACLのMVPで去年までFWとして大舞台で勝負強さを発揮したというプライドがあるわけです。自分の出場機会を考えると複数のポジションをこなせる方が出番が増えるけども、あくまでもFWで勝負したいと考えている。確かに監督の方針に対して造反したわけなんだけども、「俺の本職はFWで他のポジションは出来ません」と言うのはある意味プロフェッショナルらしい主張だとは思う。勿論、その結果ベンチ外という憂き目にあったんだけども、サッカーの監督が持つ絶対的権力を考えたら監督の指示に従わなかった以上はやむを得ないかもしれない。それでも筆者は自分の主張を貫いた永井の態度は組織の構成員としては望ましくはないものの個人事業主のプロフェッショナルとしては立派だと思う。だからこれに関してどちらが悪いとか言うつもりはない。

問題はシーズン後どうなるか、である。永井とゲルトの確執の件というのは古今東西サッカーシーンにおいて多くのチームで起こった「よくある話」に過ぎない。そうした場合大抵監督と反りの合わなくなった選手の方が翌年居なくなったものである(実際過去数年間にガンバで起きた同様の事例もそうであった)。となると、永井だって来年移籍先を探さないといけなくなるし、自分の主張を貫いたのであればそれは覚悟しないといけない。ただ、普通に考えると彼は移籍せざるを得ないのであるが、浦和というクラブにおいてはそうした前例が当てはまるとは限らない。選手と監督の気持ちが離れていた場合に、監督を解任したクラブであるから。

付記:このエントリーを書いたのは、19日の深夜11時過ぎでしたが、今朝の報道によると、永井選手は水曜日ベンチ入りするとのことです。一応この試合に向けて調整していたということですが、いずれにしてもベストに近い形の浦和とやれることを我々も望んでいるので、ひとまずは良かったと思います。

J聯賽 第29輪 大阪鋼巴 2-1 磐田喜

2008-10-19 07:34:26 | ガンバ大阪
磐田の攻撃がはっきり言って前線の2トップ+トップ下の松浦頼みで、後ろからの押上げがなかった分、攻撃に厚みを感じることがなかったため、1-1に追いついてからは、ジウシーニョに抜け出された場面以外に決定的に危ない場面というのは他に感じなかった。だから後はこちらが2点目をいつ取るかという話ではあったけども、3バックで2トップにマンマークされてかつ一人余らしている相手に対して効果的な攻撃ができたとも言い難い。この日はルーカスがスタメン復帰したため、カントクお得意の舶来2トップがスタメンで復活。ロニーも前節に比べると前線でフィニッシュに絡む機会が多かったけどもやはりこの2人が先発するとどうしても下がってしまう。おまけにルーカスはボールを失う場面もチラホラ・・・

ただ、ルーカスが入ったことによって欲しかった高さが一応戻って来たのも確かだろう。失点場面ではFKからのクリアをCKにしてそこで松浦にミドルを決められてしまったが(あれは打った松浦を褒めるべき)、彼がセットプレーの際にニアで守ってくれるというのが大きい。更に同点場面ではルーカスがニアに囮の動きをしたことによって相手DFを引っ張りだしたため、磐田の高さをなくしたおかげでロニーがヘディングで合わせ、こぼれ球に明神が詰めることができた。

ただ、2点目というのが遠かった。この日の磐田は前にも書いたように攻撃は前線の3人任せであとは基本的には追い越し禁止ルールであるせいか、後ろでガチっとマンマークで固め、ヤットに対しても犬塚が松脂のように張り付いている。こういう仕事ができるからオフトは犬塚を抜擢しているんだろうけども。そのせいもあって、ゴール前でチャンス作るんだけども播戸があと一歩のところでフィニッシュの仕事に絡めない。ゴール前で貰ったのにスルーしてしまったりルーカスに譲ろうとしている場面もあった。その前にシュートへ持って行こうや。ただ、播戸とルーカスというFWの組み合わせは結構合っているとは思った。まあ、これで点が決まらずにカントクはしびれを切らして雅人投入。やはり雅人が仙石さんの言うよう「蒼黒のジョーカー」として、3人目の切り札で出てくるような選手層になった時にガンバは本当に強いな、と感じる。

磐田について言えば、確かにオフトによって残留仕様のチームに仕上がったように見える。この試合においても攻撃にさして人数をかけなかったのは、まず失点しないようにするというところから入っていたとは思う。ただ、降格圏内から抜け出そうと思えば、勝ち点3を重ねないといけないわけで、ここぞというところでのリスクテイキングが前の3人だけで点を取るのは苦しいと言わざるを得ない。その意味では最後まで残留争いはもつれるような気がする。あ、ヨシカツはよかったですよ。前半ロニーのヘディングを股を開かずに止めたのもそうだし、後半佐々木のシュートにも反応していた。その他DFにも的確なコーチングをしていてなかなかシュートをいい形で打たせなかったしね。

まあ、そんな手に汗握る試合をぶち壊しにしたと言えるのが主審村上とバクスタ側の副審やな。村上主審の流すんだかファウル取るんだか訳の判らない判定基準は首をかしげるばかり。去年のヤマハでもさんざん揉めたヤツを主審にまた据える人選をするって・・・Jリーグも盛り上げには必死です。バクスタ側の副審にしても、一度オンサイドの播戸にボールが出たところに旗を揚げてしまったりしている。オフサイドにいたルーカスはボールに触っていなかったんやけどもね。

磐田戦を前に3バックから4バックへという時代の趨勢について考えてみる

2008-10-17 07:32:34 | ガンバ大阪
来週水曜日はいよいよさいたまでの決戦を迎えるわけだが、その前にリーグ戦で磐田との対戦が待っている・・・と書くと、あちこちからプレッシャーを受けるわけですね。何がって、ここで負けるようなことがあれば残留争いしているチームの関係者・サポの皆さんから何言われるか。まあ、その意味では大宮には今年2敗もして上げているんですから、大宮残留をアシストしているはずなんだけども、あちらさんの現在の順位はご覧の通り。

まあ、それはともかく、ガンバからすれば3-4-1-2のチームと対戦するという意味では仮想浦和と言えるかもしれない。磐田と浦和はもちろんスタイルが違うから一概に比較はできない。しかし、前節の札幌戦で見て取れたのは、磐田は3バックでありながらかつ攻撃的といった前任者時代の論理的矛盾に一つの答えを出したように思える。解説の野々村氏が指摘していた、両サイドが下がって守備的になったとしても要はリスクを冒さずに守りきれればいいというコンセプトは確かに3-4-1-2においてなら理にかなっている。DFの人材的には田中誠のような3バックのリベロタイプに加賀のような(札幌時代からずっと)3バックのストッパータイプを擁するチームに4バックという選択はないし、人材がいても今の段階でDFシステムを変える猶予はない。むしろ今の置かれたチーム状態、3バックしかないことと、両サイドが下がってしまうという悪癖を逆手にとってオフト監督は残留仕様のチームに立て直したというところか。攻撃に関しては中央からの攻撃とセットプレーで点が取れればそれでOKなのだから(札幌戦では前半CKで2点挙げている)。

私自身このエントリで磐田の現状を揶揄しようとかいう意図は全くなく、むしろ現時点で一番ロジカルな選択をしたということは認めてはいる。ただ、これはガンバにも言えることなんだけども、欧州トレンドが数年たった後に日本に上陸してきている流れで、多くのチームが3バックから4バックへ大きな転換が起こっている時期においてガンバも磐田も3バックというものに拘りすぎたかな、とは思う。ガンバも勝てない8月において、カントクは従来と同じようにうまくいかない時に3バックに変更して建て直しを計ったのだけども、これまで以上に、他のチームに徹底して3バックの両サイド(特に左サイド)を狙われるようになった。前がかりになればなるほど3-4-1-2のシステムが破綻していく。従って今このシステムが成り立つのは浦和や大分や横浜FMのような堅守をベースにしたチーム(というかシステムが守備的にさせてしまう側面もあるのだが)においてということであり、だから前述したように3バック(というか3-4-1-2)と攻撃的というのは大きな論理的矛盾と言えるのである。その意味では磐田にとって大事なのは今年残留することもさることながら、残留してから来年以降どのような戦術システムでどのようなチーム編成をするかではないだろうか?

そのヒントは千葉にあるかもしれない。千葉は今年3バックから4バックへの変換を行ったのであるが、DFを見てみると去年に比べるとストヤノフや水本といった3バックタイプのDFを放出する代わりに、サイドバックの人材を見つけ(それがウチにいた青木良太というのは驚きだったが)、更にCBにボスナーという4バックにうってつけの人材を連れてきている。つまり、今後4バックが主流になっていく上で、今まで典型的な3バックタイプだった選手たちは以下のオプションから自分の居場所を見つけないといけなくなるかもしれない:

1.4バックのチームに残る場合

・4バックのセンターとして適応できるように努力する

(それができない場合)
・ボランチをやる(京都におけるシジがそう)
・サイドバックに居場所を求める(4バックにはSBが必要であるからそこにはチャンスがあるのだが)

2.他のチームへ行く場合

・今では数少ない3バックのチームに移籍する
・4バックでも一つカテゴリーを落とす(札幌時代のブルーノのようにJ2でなら4バックのセンターができるという選手がいるかもしれない)

その意味で、今年のガンバの補強失敗の一つの原因は、3バックのチームから水本や福元を入れていきなり4バックになじませたところにあったと言えるかもしれない。その教訓を生かして来季はシーズン通して4バックを維持できる為の補強ができるか、外国人枠1人とアジア枠を有効に使えるかどうかがカギを握るとは思う。

そして4バックというチーム編成を考えると、もう一つ気になるのはオーストリア滞在中のあの人の処遇である。手術後プレーできる状態に戻ったとはいえ、ベンチに入る機会すらない、となると来年1月の移籍市場において放出される可能性が極めて高い。となると、古巣復帰という選択が考えられるのであるが、今のガンバには残念ながら彼の居場所は用意されているわけではない。かといって、これまでの貢献度や知名度、そして引退後の彼の頭脳の必要性を考えると、一概にいらんともなかなか言いにくい。ここでも磐田同様、過去の功労者をどう扱うべきかという問題にガンバもぶち当たるんだけども・・・

世界杯亞洲區預選10強賽 日本 1-1 烏茲別克斯坦

2008-10-15 23:40:15 | サッカー全般
最終予選らしい苦難の道がいよいよウズベキスタン戦の後にやって来たのかな、という感じがしてくる。相手にはカウンターで先制された以外に脅威となる場面というのはなかった。だからまあ、このチームがグループの中で一番弱いんかな、という感じはしていたから、同点に追いついてからは負ける気はしなかったけども、やはり相手を突き放す場面において詰めの甘さは相変わらず。なぜか岡田監督は香川にご執心のようであるけども、セレッソの試合を見ていれば彼自身再三フィニッシュにおいて外し続けている仕様であれば大体判るものだけどもなあ・・・彼に関して言えば、フィニッシュにまで絡むポジショニングは確かに光るものがあるけども、そこからの精度というのに欠けるような気がする。ちなみに二川とか山瀬のお兄ちゃんってこういうヤツよりも劣っているとでも言うのだろうか?

この試合は失点場面云々よりも(今の彼のコンディションを考えるとむしろよくやっている方。むしろ、彼が後半パワープレーで前に上がってしまう程しかオプションを用意できない監督に問題がある。それならUAE戦で巻を入れたときにパワープレーのオプションを試すべきだった)むしろ2点目が取れなかったことが痛かったと思う。まあ、その攻撃にしても結局は俊輔を中心としてチーム作りしないといけない現実を考えると、彼がボールをキープできなかったら苦しいかなとは思う。

まあ、この試合を終えて大体3位以上は見えてきたから、あとはあのドーハで行われる試合において引き分け以上の結果を残せるかで大体2位以内が見えてくるとは思う。しかし、私が代表に求めるのは予選での結果だけではなく、本大会で勝ち抜く為のチームを作り上げていく上でのロジックだ。

そう考えると、高さを求めない布陣でいながら最後は闘莉王大作戦に出てしまうところや、長谷部と遠藤のボランチという組み合わせ、そしてスピードのある相手FWのカウンターには不安を見せるCBのセレクションというところにはメスを入れないといけないかな、と思う。特に前からボールを奪いに行って前後の距離が開いてしまう状態というのを何とかしないといけないのかな、とは思う。基本的に中澤と闘莉王というのは低いラインで止めることを身上としているところから(高木和道だってそうだろうし)前から奪いにいくやり方というのは真ん中に穴を開けやすい。そうした点に修正を求めないといけないんだろうけども、それは今の監督に求めるのは難しい。