大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第12輪 大阪鋼巴 2-2 濱水手

2008-05-12 05:14:49 | ガンバ大阪
勝てる試合だった、という悔しさはある(それはこれだけでなく、どの試合でも思っているが)。と同時に、中澤(ボンバーじゃなくて、ウチの聡太君)のミスをロニーにかっさらわれて決められていたら負けていたという場面を思うとあそこは助かった、負けなくてよかったという思いもある。試合後の感想というのはそういう複雑な気持ちが混ざっていた。

それでも、ACLのタイ遠征からその日の深夜便で帰って来て、3日休養を当てたのであるから(マリサポはこれ聞くと何と贅沢な、と思うかもしれない)、疲れがあるとはいいながらもまだ動けた方だとは思う。ACLの疲労に関して一つ自分の見解を書いておく。他の人たちが、コップの水を飲んで半分しか残ってない、という風に言うなら、私は、いやまだ半分残ってるやんけ、という風に言う。

そう考えると、立ち上がりはまだ動けていたし、むしろ連戦の中で中盤の連動性は一番良かった。ただ、だからこそ後半足が止まるという落とし穴が待っていたのかもしれない。そうなるとコップの水を飲み干してしまう前に、前半はペース配分を抑えておく必要があるだろうし、全体的な運動量に陰りが出た時に選手交代で手を打っていく必要があったかもしれない。

ルーカスのここしか、ないという値千金のゴールで2-1でリードを奪った時点で水本を投入して中央の守備を厚くするという選択はあったとは思う。ここで躊躇していたのは、水本を準備していて(遠目からにはガンバの選手が3人くらいベンチ裏でアップしていたように映ったが)投入する準備を進めている間に追いつかれたのか、それとも、既に交代枠2人を使い、3人目を投入して万が一追いつかれた場合の攻撃カードが切れなくなるのを恐れていたからなのか・・・ただ、後者が理由であるなら、攻撃カードとして播戸投入で前線をかき回すか、倉田を投入して中盤を厚くするという選択がないといけなかったのであるけどもね。

けれども、根本的な原因を探っていくと、勝ちきれなかった原因はやはり大宮戦と同様の玉突き布陣というところに行き着くかもしれない。名古屋戦で明神を、チョンブリ戦では遠藤をベンチから外したのであれば、誰をどこで使うかはハッキリするのであるけども、皆が揃ってしまうと適材適所の配置が出来なくなってしまう問題というのは今に始まったことではない。ないけれども、いい加減カントクには気づいて欲しいんだけどもね。実際、試合の後半でヤットは2列目のポジションでプレーしていながら、シュートではなくパスを選択する場面もあり、終盤2度の決定機でシュートをふかしてしまっている。まあ、そこで寺田不在というのを痛感するわけですが、彼はケガしているのか?

マリノスについてなんだけども、試合前に自らの選択で、前半風上に立つエンド変更を申し入れていたが、実際始まってみるとパスをつないで来るプレーを選択していた。まあ、中盤で寄せが速くて、運動量が(ガンバと比べて相対的ではあるが)終盤でも落ちなかったのはお見事で、去年からのプレッシングの遺産というのは生きているような気がする。

ただ、風上を選択したのなら、タメてタメて、DFラインの裏に一発放り込んで坂田を走らせるという展開が一番ガンバにとってイヤな戦術だったと思うのであるが・・・まあ、大島にポストプレーをやらせてロニーを飛び込ませるというのが今のマリノスの攻撃の核なんだろうな。大島が後半消えていたせいか、そこで坂田を投入してきたのだが、ガンバのDFラインが下がり気味のところでの坂田はあまり怖くはなかった。入れるなら、後半の頭あたりから入って来られてウラを取られて行く方がイヤだったのだが。

それでも後半右から左サイドにポジションを帰ると山瀬功治というのは、明神が見ていたにも関わらず次第に抑えが効かなくなって来た。2点目の同点ゴールは山瀬のドリブルを止め切れなかったところから始まっているし、中澤(しつこいようだけどもボンバーじゃない方)のマークの受け渡し方の問題もあったにせよ、相手の守備陣系を崩すというドリブルの一義的な目的を果たしていたのだから、やっぱり坂田と並んでガンバにとっては脅威ではあった。最初の失点はロニーが自ら打ったこぼれダマに反応していたのだから見事としか言いようがない。

そしてマリノスの守備であるけども、中澤(今度はボンバーの方)の壁はやはり厚かった。この人がスゴイのは頭だけでなく、足元の方もであるが、そこら辺が同姓の誰かさんとは大違いやなw そして二川のシュートを2度に渡って防いだエノテツは神、としか言いようがない。桑原監督も、坂田の投入タイミングは遅かったけども、ウチの下平相手に田中隼磨を当てて同点ゴールを引き出した。下平にとっては厳しかったかもしれないけども、北京五輪でミチが抜けることを考えると、彼も実戦で使える目処をつけておかないといけない。その意味で隼磨サンには鍛えてもらいましたよ。

で、ACLのグループ突破を決めたタイミングでもあるので、この場を借りて申し上げておきたいのは、かつてマリノスがACLでの苦労と経験が受け継がれて来たからこそ、今回ガンバは決めることが出来たということです。その点には素直に感謝したいと思います。Jリーグから補助金を貰い、移動の負担も軽減して貰ったり、ACLの試合後のリーグ戦は日曜に組んで貰ったりと・・・マリノスが闘っていた時よりも遥かに恵まれている。だから、我々は苦しくても言い訳はしないし、この苦しいトンネルを潜り抜けた先に一寸の光が見えて来ることを信じている。

この日の試合は、大阪府の少年サッカー大会の開会式の為、開会式の後にバクスタは少年サッカーの子供と引率者らによって埋め尽くされた。今のガンバの集客力を考えると何もそこまでサービスせんでもええやないかと思うし、むしろ有料入場者数を集める機会を逸しているとすら思う。実際通路の売店なんて子供らでごったがえしていて、モノを買える雰囲気じゃなかった。子供らへの感想ですか?まあ、ブギーマンの歌に出てくる歌詞にこういうのがありましたな:

子はかすが~い~ ブリブリ元気
罪の無い笑顔~ ふりまき

そう、まさにこういう感じですわw 相手が子供であるからしてスンゴく突っ込みにくかったですね。開会式の時にガンバスが止まって選手が降りてくると子供らはピッチでエラい人の挨拶そっちのけで、ピョンピョン跳ねながらガンバの選手たちを見入っていたわけです。メインイベント自体は面白い試合やっていたとは思うのであるが、ちゃんと見てくれてたかな?試合そっちのけでゲーム弄くっていた子ばっかりだったと思うけどもね(子供って90分集中が続かない生き物だから仕方ない点もあるけど)。この中から将来プロサッカー選手とまでは行かなくとも、サッカーを理解した観客というのが一人でも多く出てきて貰うのが僕の願いなんですが。でも、連休もしくは連休明けの時期にやるホームゲームでこういう招待やるんなら、来年以降この時期だけ海外に脱出していた方がいいかな、とは思ったよ。