大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

手負いの獅子ほど怖いものはない、の柏戦

2008-09-30 08:00:08 | ガンバ大阪
ヴェルディに快勝してガンバ復活、と素直に喜ぶのもまあ、いいとしよう。ただ、本当に苦しいのはここからで、次が何と9試合勝ちなしの柏。まあ、ウチだってついこの間までは似たような状態だったな。降格だの残留だのという言葉がサポの間から聞こえて来たっけ?まあ、確かに今思えば大げさな、と思うかもしれないんだけども(というか、今の勝ち点や順位だって微妙なんだが)、これはその当時勝てなかったら余裕がなくなってしまうということを表していたものだろう。だから今のレイサポの気持ちって凄くよく判る。

先日の川崎戦をテレビで見た時には、後半に関して言えば内容は悪いものではなかった。2点は共にフランサが起点になっているだけあって、この人の鬼キープはJリーグでは反則です。それだけに悔やまれるのは前半の4失点ということになるんだろうけども。後半の5失点目では菅野がエリア外で手を使って退場になる代わりに失点を防いでいれば、今回は、俺たちの南が先発になってたんやけどもねw 

今節相手は古賀が出場停止明けで復帰してくる代わりにこちらは明神が出停となる。まあ、明神もシリアへ行って帰ってきて、ここのところ連戦続きだった為にどこかで休みが必要だし、累積は連戦の中で消化して貰えればドSのカントクだって流石に控え選手を使わざるを得なくなるから実質ターンオーバーにはなりうると思っていた。けど、柏戦に出られないのは本人にとっても、相手にとっても残念なことかもしれない。そうなるとどうかな。ボランチに遠藤・橋本が戻り、2列目のポジションには寺田・二川となるのか?

まあ、向こうは必死になってくるとは思うけど、柏さんからはカントクと選手を貰っているからといって優しさを発揮しない方向でお願いしますw

付記:柏サポさんからのコメントを頂き、古賀選手が2試合の出場停止だったことを知らずに書いてしまいましたので、お詫び申し上げます。ただ、彼がいるいないに関わらずこの時期に柏との対戦って難しいものになるかな、という気はしますね・・・

J聯賽 第27輪 大阪鋼巴 3-1 東京緯爾迪

2008-09-29 01:23:49 | ガンバ大阪
今の両方のチーム状態の差がそのままスコアに表れた試合。それは攻撃の調子のよさもそうだし、3枚の交代がいずれも機能したチームと、負けているのに2枚の交代枠を残したチームの監督のベンチワークにも現れていた。最初の2点はロニーがポストとなって効いていた。最初の得点は、ロニーに当ててから、左サイドに展開するという最近確率したガンバの攻撃パターンから生まれたもので、あとでやべっちで確認するとヤットのシュートはポストに当たっていたものだった。2点目の明神のゴールもポストに当たって決まるという、ノーサイドなゴールw 普段のガンバならいくらゲームを支配していても決めれるところでポストに嫌われたりして勝てる試合を落としたりすることが多いけども、たまにはこういうツキがある試合もあっていいでしょう。

守備にしても、失点場面以外にはヴェルディの攻撃陣のフィニッシュの精度のなさにも助けられたが、全体的にはラインを高く押し上げてコンパクトな中盤にまとまっていたため、非常に安定していたと言える。下平もミスパスがある以外においては守備がかなり良くなって来た。この辺中澤と同様にガマンして使い続けた成果が今になって現れて来たということが言えるだろう。

播戸が水曜日のアル・カラマ戦もそうなんだが、もう一つ試合に入りきれていないいないかな、という気はした。気合が入っているんだろうけど、気合が空回りしている状態かな。名古屋戦でもそのまま見送ればCKなのに触ろうとした場面があったけども、あれはある意味イソップ状態やったんやろうね。どのみちマイボールなのに、「ボールが生きているうちはあきらめちゃダメだ!」と叫んでしまうヤツw

とはいえ、裏に抜ける動きで相手のDFラインを押し下げる効果はあったし、一度裏にぬけながら、ボレーでトラップし損ねた場面があったけども、あれをトラップして決められたらあなたはベルカンプです。だから、播戸に換えて佐々木を入れて4-2-3-1に変更したのは妥当だったとは思う。これが当たってカウンターからの押し上げで勇人が右サイドからミドルを突き刺したのはまん前で見ていたけど凄かったね。その後も同じく途中出場の二川がカウンターのチャンスを作っては、自らもフィニッシュに絡んでいたし。終了間際に出てきたミネイロなんか相手DFをタンカで退場に追い込むくらいの破壊力を見せたもんだから、この試合の交代は全て当たったと言えるだろう。

逆に言えば、ヴェルディなんかは負けているのだからもっと積極的な交代があっても良かったと思うし、大黒もベンチ入りしていたのだから、この試合投入すれば我々は盛大なブーイングで迎えたんだけどもね。ヴェルディに関して言えば守備において土屋が上下動したりするのは、このチームが4バックでもどちらかと言えばマンマークだからなのか?そうなると土屋の位置取りによっては、危険を招いてしまうかもしれない。

今回は前回のF東との試合同様、最前列で応援していた。そこにいたサポの中で秋田から来たという人がいて、私のブログの読者らしい。この場を借りてこの偏屈者が書いているブログを読んで下さっていることに感謝します。人が水が半分しかない、というところをまだ半分残っているという風に書いてしまうような変人が書いているブログですが、今後とも御愛読頂けると幸いです。

遠征に関しては、飛田給の駅に着くと、スタジアムへ出る方向の反対側にある中華料理屋でランチを取った(FC東京の選手らの写真やサインが飾ってある)。試合前には日テレの中継者までが出てきていたが、こういうところが首都圏を羨ましく感じる。ヴェルディの試合においてもフードパークというのがあったらしいが今回は食べた後なので行かなかった。試合後には飛行機に乗る前に浜松町駅の回転寿司で祝杯を挙げた。江戸前の寿司ってやつをじっくり味わってみたいけど、なかなか時間取れない。だからこの店で手ごろな値段でおいしいネタを握ってくれるからついつい寄ってしまうんですがね。

JBLの外国人枠=オン・ザ・コート・ワンからJリーグの外国人枠を考える

2008-09-27 23:09:13 | Weblog
味スタへ遠征する前日に、バスケットボールのJBLの開幕戦となる、パナソニック・トライアンズとレラカムイ北海道の試合を見に行った。目に付いたのはトライアンズのロスターで、去年と比べると、ティロ・キレットが退団していたこと。変わりに別の米国人選手が入っていたのだが、高さを考えるとキレットの方が良かったんじゃないかと思ったりもするんだけども、キレットが退団したのには何か理由があるのだろう。ただ、今季からオン・ザ・コートには外国人が一人だけとなった。このことによって何が変わるのか、ということについて注目してみた。

一番大きいのは、外国人が減ったことによって、各チームとも外国人をフロントラインに据えてガードはもっぱら日本人という分業制にシフトしていることだ。これによって、去年オーエスジーがケンタッキーユニットということでガードとセンターに外国人を置いていたやり方は確実に姿を消した。となると、ゲームの組み立ては専ら日本人のバックコートに頼らざるを得ないのだが、彼らはもはや外国人とマッチアップする機会がなくなってしまうことによってガードの能力が低下することが懸念される。この試合でトライアンズのガードが次々とシュートを決めていたのは、彼らがJBLで外国人と競り合うことで揉まれて来たという側面もあるからである。実際、オフィシャルガイドブックでも塚本清彦氏が指摘したように、オン・ザ・コートツーによってセンターだけでなく、ガードやフォワードにも能力のある選手が入ってきたことで、日本人選手の競技力が向上したのではなかったか?

まあ、こんな風にルールが変わったのは、外国人に頼りすぎて日本人選手が育たないから、というような一見ごもっともな論理が幅を利かせたからだろう。しかし、この開幕戦を見た限りでは、本来育成しなければいけないセンターにおいてさえ、そこに外国人を入れてしまうというケースが両チームの間で目立った。トライアンズには青野という7フッターが居るのではあるが、彼は開始早々外国人との1対1であっさりかわされて得点されるとそれ以後のセンターとしての出場時間は極めて限定されたものになってしまっている。大体清水コーチは新ルールの下では外国人と青野を併用することで高さを生かすことができるとインタビューで語っていたのに、もう開幕の時からそうした構想を崩しているではないか。

まあ、米国人とのマッチアップとなるといくら青野でもしんどいわな、と同情したくなることもある。そもそも米国のバスケットでは、NCAAのディヴィジョン1においては1万人以上の選手がプレーしていて、毎年この中からNBAにドラフト指名されるのは20数名しかいない。NBAから声がかからなかった選手たちは、NBDLへ行くか、NBAが下部組織と実質見なしている独立リーグへ行くか、はたまた外国のリーグへ行くしかバスケットを続ける手段がない。つまり、米国内にはそうした大学の選手の受け皿が圧倒的に不足しているだけであって、チャンスが与えれば外国のレベルの下がったリーグで活躍できる選手はゴマンと居る。

だからこそ、青野はそうした外国人と揉まれるべきなんだけども、肝心の現場がそれを放棄してしまっている。そうなると、次に訪れるかもしれない事態は、「外国人に頼っていては日本人センターが育たない」ということで女子のように、純国産でやってしまうことだ。

実はこの話はサッカーにとっても他人事で済むことではなく、今のように日本人の決定力不足というのが叫ばれているようになれば、外国人の排斥とまではいかなくても、縮小という声が出てきてもおかしくはない。ただ、バスケットの例を参考にすれば、外国人枠を1人もしくは2人に狭めれば、間違いなく、外国人枠をFWやMFといった攻撃的なポジションにますます各チームとも使おうとするに違いない。

先ほど、バスケットにおいて、ガードに外国人選手が居れば、それにマッチアップする日本人選手の能力も向上する、ということを書いた。では、サッカーにおいて見てみると、外国人FWの存在が、日本人DFの守備力を高めた、という側面は見逃せない。日本代表がアジアにおいてトップレベルでいられ、かつ五輪やW杯予選で結果が出せているのはまず守備力によるところが大きい。アジアの対戦国のFWに比べれば、Jリーグで対峙しているブラジル人FWの方が遥かに厄介な存在だ。反町ジャパンが得点力が低くても守備力において五輪予選で出場の切符を勝ち得たが、それはいみじくも、Jリーグの外国人枠というものが、日本人DFの能力向上には貢献したものの、日本人FWの能力向上には貢献できていないことを物語っている。

では、どうすればいいのかなんだけども、Jリーグにおいてもっともっと外国人DFが増えてくれることの方が望ましい。彼らと対峙することで、日本人FWが能力だって上がることになるだろう。問題は如何にして外国人DFを増やすかなんだけども、結局のところ外国人枠を一部緩和するということによって、各クラブがDFにおいても外国人を起用しようとする動きが高まって来るのを期待するしかないのかもしれない。勿論、中には外国人を全て攻撃的なポジションに配置するようなチームというのも出てくる可能性をはらんでいるんだけども、そういうチームって長期的にはどこか攻守のバランスを崩してしまうように思えてならない。その辺は結局のところ、サッカー界における神の見えざる手によってバランスが取れて来るんじゃないかという気がしてくるんだけどもね。

ACLに専念する、というのはどういうことなのか?

2008-09-27 09:16:17 | ガンバ大阪
今のガンバが置かれた状況からして、リーグよりもACL一本に賭けてみる価値があるのではないか、というようなことを関西の日刊で永島氏が書いていた。確かにそういう選択もあるとは思う。今の連戦続きで、今後全ての試合を勝ちに行くということになると、徐々にこれから疲労が蓄積していき(いや、今だって選手たちの疲労は相当なものだと思う)、終盤にはまたもや失速、ということもありえなくはない。鹿島の興梠の言う、浦和でも云々という言葉をより正しく使おうと思えば、去年浦和のような選手層を誇るチームですら終盤失速したというのなら、浦和より選手層の薄いガンバにはより大きな試練が待ち構えているかもしれないということだ。

そう考えると、リーグにおいては極端に言えば降格はせずに中位ぐらいのところにつけておけばOKで、あとはACLに向けて疲労の見えた選手をベンチスタートで休ませるとか、出停リーチの選手には連戦の中で累積を消化してもらうとか(ヴェルディ戦ではACL男の雅人が出停)いう選択が見えてくるのかもしれない。ただ、そういうやり方はある意味大きな賭けだろうな、とは思う。それでACLを取れるかどうかということもさることながら、来季のACLの出場権を得られる3位以内にまで入れなくなるリスクを同時に負うからだ。天皇杯があるじゃないかと言われる。確かにそうだ。だが、ACLで優勝してCWCに出るということになると天皇杯すら犠牲にせざるを得ないかもしれない(実際去年の浦和は天皇杯を若手中心で臨んで敗れた)。

極端に言えば、来年のACLに出場できない可能性をはらんだ上で敢えてACLを取りに行く、ということが、ACL一本に賭ける、ということなのかもしれない。そうなると、我々は割り切らないといけないのかもしれない。ACLには2年に1度出ることで良しとし、出場する年には納得の行くような結果を出せればいい、という風に。

実は中国の山東魯能、上海申花や、韓国の城南一和、水原三星のような強豪でさえも実はここ数年連続しては出場しておらず、山東は中国で一番資金力も戦力も整っているチームであるが2年に1度しか出場できていない。これは圧倒的な資金力・戦力の格差が出来上がっている欧州とは異なり、アジアにおいてはリーグとACLという2足のわらじが難しいことを意味している。ただ、先ほど述べた割り切りをするには、出場した年には結果を出し、出場しなかった年にはタイトルを獲得してACLにタイトルホルダーとして出る、ということがマストになってくるのであるが。

亞冠4分之1賽第2輪 大阪鋼巴 2-0 カ拉馬

2008-09-25 00:28:38 | ガンバ大阪
危なげない勝利。といっても、対戦相手には正直物足りなさを感じたのも事実だ。だから、セットプレーでヤラカさない限りは大丈夫だろうと思って見ていたものだった。

何しろ相手は勝たないといけない試合であるのにあまり前から来ない。2トップを敵陣に残す以外は皆自陣に引いてしまっている。第1戦では勝っているから引き気味に守っていたのかと思っていたが、どうやら状況が変わっても相手のサッカーは変化していない。オマケに記者会見の場においてウチのカントク相手に情報を聞き出そうとしていたのだから、一体何しに来ていたのだろうか?そして3バックなのは相変わらずなので、下平が上がってドリブルで仕掛けるとファウルでやっと止めてしまうというレベル。

まあ、もっともこういう相手ならさっさと前半で得点してしまっていれば勝負は着いていたし、後半は若手を投入して疲れの残る主力を休ませられたんだけどなあ・・・ACL男の雅人ではなく、播戸がスタメンというのも驚きだった。寺田のミドルのこぼれ球はやっぱり決めなアカンでしょ、バンちゃん・・・これを決めて居なかったら後半そのツケを払わされると思っていたら、やはり後半ポゼッションでは圧倒的でありながらも最後のところで崩しきれない状態が続く。まあ、先制するまで随分といいお付き合いしてしまったかな、という感じやな。シリア帰りの疲労も考慮しないといけないだろうからあまり贅沢は言わないし、この試合は準決勝にコマを進めることが全てと思っていた。だからこれはこれでいいんだけども、週末のリーグはやや心配になってくる。そこらへんは選手たちが相手の実力を見切って省エネに徹したと好意的に解釈したいけどもね・・・

それでも、雅人のゴールはお見事!あの狭い角度のところをニアの側に蹴りこんだ判断とシュートは解説者の堀池さんも思わず巧(かどうかは判らんけど)。これで雅人はACL5点目か・・・得点王のタイトルを狙えるようになってきたな。一昨年の得点王もウチにいたマグノだったんやけどね。

これで準決勝浦和と対戦することになったけども、このチームとは1年に5回は対戦させられることが決まっている運命ですなw えー、最後の一回は天皇杯の準決勝か・・・最初はホームだからそちらが難しいけども、まあ、ACLアウェーは全勝していますからね。もっともそれは相手の実力レベルも考えないといけないだろうから、その意味では埼スタアウェーというのは一番燃えるシチュエーションということになるし、個人的には厳しい戦いをACLで体験できるという意味で、この対戦は歓迎したいと思う。

BJ季前賽 滋賀湖星 85-72 富山雷鳥 ~仙石さんも頑張りました

2008-09-23 23:20:16 | Weblog
BJリーグの滋賀レイクスターズのプレシーズンゲームを見に行ったが。いろいろと見所はあった。

この日初めて知ったのだが、滋賀のゲームDJを仙石さんがやっていたのだった。まあ、サッカーとバスケットとではかなり勝手が違っていたかな。ガンバの試合の時のような絶叫調というのは相変わらずだったけども、バスケットという競技では選手交代が目まぐるしく、得点も多く入り、またファウルも記録されていく為に、誰が得点し、誰が交代で入り、誰がファウルをした、ということを説明しないといけない。明らかにゲーム中の仕事はサッカーの時よりもずっと多い。

まあ、自分の記憶が確かなら、JBLでも仕事したことがあるから、ある程度やり方は判っているとは思うからそれなりにキチンとやっていたとは思う。まあ、敢えて注文するとしたら、交代の際に誰某が入ったというだけでなく、誰に替えて誰が入るかというところまで言えたらより判りやすかったのではないか?

試合の方であるが、滋賀は今年できたばかりのチームであるが、米国人のフロントラインを揃えて米国人コーチが戦術を叩き込めばそこそこチームとしては機能するということを証明できたと言えるかもしれない。前半こそセンターのレイ・シェーファーのファウルトラブルで彼のPTが限定され、更には富山の速いテンポについていけずに一時はリードを許した。

だが、このチームはインサイドの高さを生かす為のセットオフェンスはしっかりしているし、高さがないラインアップでもスクリーンをかけて3ポイントを狙うプレーを持っている。フロントラインは外国人頼みであるせいか、バックコートの日本人のところで外国人との能力差が出てしまうのは致し方ないが、去年までエヴェッサにいた石橋がスタートして、ベンチからは元アルビのキャプテン藤原が出てプレーメーカーとなる。いきなり上位は難しくても、下位同士の対戦では上手くやれば勝てるかもしれない、ということを感じさせてくれる。2Qで追いつくと、後半はハーフコートのオフェンスを遂行し、2-3のゾーンで、相手のセンターのカマラには仕事をさせない。ファウルで止めてもカマラはフリースローがシャック並みであるから、ファウルで止められる。富山との差をキッチリと見せ付けることができてホームで快勝した。

チームとしては、コーチの描く戦術というのはある程度見えて取れたとは思う。だからエヴェッサとの開幕戦は楽しみではあるため、開幕2日目の日曜の試合には相棒クンと一緒に見に行く予定。去年まで3連覇していたチーム相手にどこまで組織力で食らいつけるかが見所。

しかし、滋賀県立体育館って大津駅からは遠いし、大阪から移動しようにもJRで往復2千円ぐらい使うし・・・アクセスは大津駅からタクシーで行って、帰りは隣のプリンスホテルでタクシー拾うとチケ代より交通費の方が高くつくw

ACL準々決勝第2戦展望-準決勝・埼スタへ行く為に

2008-09-23 10:13:59 | ACL/A3
えー、シリアから戻って来てお腹を下してしまいました。なんか周りの遠征組にもそのような傾向があるんですが大丈夫でしょうか?

改めてシリアでの試合を振り返って見ると同じキックオフ時間であっても、レッズと決定的に異なっていた条件はやはり気温と湿度だっただろう。30度以上の蒸し暑さだったクウェートと違い、シリアでは日中は日差しがキツいけどもカラっとした暑さで汗もあまり流れず、夜になると急激に気温が下がったことだ。当初行く前には長袖を持っていった方がいいと言われて、一応用意してスタに入ったけども、結局半袖で通してちょうどいいくらいだった。まあ、そこらへんがピッチ上のパフォーマンスに現れたかな、という気がしないでもない。だから準決勝クウェートとなるとシリア以上に苦しいだろうな。ただ、本当のアウェーというのはクウェートでもシリアでもなく、さいたまの方だという気はしますね。

なぜかクウェート行きに今からワクテカな人は置いておいてw、埼スタ決戦というのがベターかな、と思う。別にレッズがやりやすいなどと言うつもりはない。それどころかもし顔を合わせるとしたら、世間の遺恨モードに煽られて死闘は必至だろう。だから何度も対戦していて手の内を知っている(それは相手も同じ条件)相手とかいうのとは関係なく、単純に痺れる体験をしたいから、という気持ちですね。

それは即ち、5月以来ずっとくすぶってきたものに対して決着をつけたい、ACL準決勝第2戦、アウェーの埼玉スタジアムという最高のどアウェーの舞台で決勝進出をかけてやりたい(まあ、我々も埼スタアウェーを何度も経験したおかげで、さいたまに比べると今回のシリアでさえも屁みたいなもんや、と感じておりました)、という気持ちにも通じるわけです。

だからアウェーを体験できるのは、クウェートやシリアよりもむしろさいたまの方だし、そこでやりたいというのが率直の気持ちだから、赤い皆さん、準決勝で会いましょう、とエールを送っておきます。

その前に我々もアウェーの第一戦勝ったとはいえ、まだ半分が終わったに過ぎないことを覚えておこう。ホームの第二戦で結果を出してこそ次のステージに進めることだから。中東勢はセットプレーに関しては鋭さがあるので、そこは要注意。開始早々の失点という悪癖を修正して試合に臨みたい。後半疲労のせいで運動量が落ち出すのは致し方ない部分だが、それを我々の声で後押ししたい。

(引用開始)
闘え!闘え!どこまでも闘え!最後まで闘え!勇気を持って闘え!
(引用終わり-「いんちーらいみーの世に棲む日々」より)

選手たちだけでなく、サポーターに対してもこの言葉を送りたいと思う。選手たちと共に闘おう!

そして最後にもう一つのヤマだが、鹿島は確かに一番厳しい状態かもしれないが、アデレードと対戦してみて、相手のストロングポイントやウィークポイントというのが大体判ったとは思う。決して付け入るスキがないわけではない。こちらももし勝ち上がれば準決勝はジーコのチームと対戦する可能性というのもあるわけで、それも又大きな話題にはなるだろう。

J聯賽 第25輪 大阪鋼巴 2-1 京都不死鳥

2008-09-22 00:56:20 | ガンバ大阪
シリア帰りという苦しい状態の中で勝ち点3ゲットしたが、これでやっとリーグ戦の不勝記録を止めた。いやー、ホンマに長かったね。試合の後半でこの勝利によって今までの悪い流れを吹き飛ばしてくれ、とひたすら願っていた。内容が悪くないとはいえ、結局結果につながらなければ、選手もサポも自信が持てるものではなかったからだ。確かに後半疲れが出て防戦一方ではあったけども、シリアから帰って来た当日よりも寧ろその翌日・翌々日が一番疲れが出るということは私自身も今回経験して判ったことだ(時差ボケは帰りの飛行機ではなるべく寝る時間を少なくして、帰った翌日は夜の10時ごろ就寝することで翌朝目覚めることができました)。だから今回は結果が出たことでホッとしたというのが正直なところ。

試合の流れを大きく決定づけたのは、開始早々のCK。これは水本がクリアミスしたところを二川が突っかけたことでCKを得たものだが、水本はこの手のミスがまだまだあるんじゃないか?まあ、それはともかく、智が飛び込んで来るのを止められなかった京都というのは水曜の試合をカトQがスルーしたツケを早くも払わされることになった。相手を意識しすぎないようにする、という考え方は判らないでもないんだけども、ACLの同点ゴールを見ていればあれに気をつけろというのは判るはすなんだけもね。もっと言えば、京都がCKの守備にシジがガンバ時代にやっていたみたいに、ゴール前にマークにつかずにデンと立ちはだかっていればクリアできたんだけどもな。

その後佐藤のシュートが智の体に当たってコースが変わった分藤ヶ谷が逆を突かれて失点してしまったけどもその直後に二川・ルーカスとのダイレクトプレーで抜け出したロニーが落ち着いてシュートを決めた。このことは、ガンバがどん底の時に比べて戦力が戻り、新加入の選手がフィットして実力を発揮できるようになったことを象徴している。ロニーも裏へ抜け出した状態での一対一は確実に決めれる能力は持っていることを証明したのが大きい(何が言いたいのか、カンのいい人なら判りますねw)。

逆に言えばスタミナが後半落ちるということを考えると、前半で取れないと苦しいということにもなるわけで、この辺一点を争う場面で終盤まで迎えた場合どういう戦い方ができるか?いや、終盤に勝ち越すのが難しいだろうから、ならば如何に先手先手を取っていけるか、というのがカギなのかもしれない。そうなるとこの日のように序盤からラッシュをかけるというやり方もそうだし、早い時間での失点を避ける守備にも安定感が求められるのではないだろうか?

気になるのがルーカスのケガ。カントクは試合後のインタビューで長期離脱を示唆しているらしい。ルーカスは最近サポの間で酷評が続いているんだけども、彼が左右サイドに流れて起点になっているポストプレーはやはりターゲットとして効いていたとは思う。ガンバのサッカーにおいて、中盤とFWのボックスを基本形としつつサイドへ流れてはそのサイドで起点をつくりそこで三角四角形を形成しながら、前相手ゴールに向かって行くのだが、左右で起点を作れるルーカスが不在となるとガンバのサッカーの流動性に陰りが出るかもしれない。これが一つ。

もう一つはFWに高さがなくなることだ。ロニーが入ったことによってそのことがより一層クローズアップされる。だからロニーとルーカスの2トップがイマイチという声があっても、カントクは高さを前で欲しいんだろうな、と勝手に納得させていたものだ。これはバレーが居る時にはなかった問題だが、今の状態でルーカスが不在となると前線に高さが不足してしまうという問題も出てくる。

いずれにしても、こうした問題にどう対処するかは、水曜日のACLで見えて来るだろう。相手だってガンバと同様西から東へ移動してくる。カラマは過去2年ACLで韓国のチームと対戦し、いずれもアウェーでは負けている。時差ボケもあるかもしれない(東へ移動する時の方が時差ボケはつらい)。過去代表・クラブにおいて日本勢が中東のチームにホームで最後に負けたのはいつのことだろうか?そのことを考えると負けられない試合になる。だからこそ、試合運び(特に入り方)は非常に大きな問題とも言えるのではないだろうか?

京都戦を前に-所詮叶わぬ夢だとは思うんだが、ターンオーバーについて考察してみる

2008-09-20 18:55:44 | ガンバ大阪
シリアからドバイ経由のエミレーツで昨日夕方関空に到着した後にサポミには出席せず(というかできず)、そのまま帰宅。BSをつけるとアル・カラマ戦が映っていたので、VTRを見直した後に就寝。帰りの飛行機ではあまり寝なかったおかげで時差ぼけで深夜に目が覚めることなくそのまま爆睡できましたが、疲れが翌日になって溜まってきだした。まあ、一介のサポですらこうなんだから、激闘を終えて帰って来た選手たちの疲労は相当なものだろう。

しかし、試合は待ったなしでやってくるわけで、明日は京阪ダービーで京都がしっかりと手ぐすね引いて待っている。公式戦の連敗を止めたとはいえあくまでもそれはACLであって、リーグで勝っていないからベストメンバーを落としにくいのは判るんだけども、今回はミッドウィークの反省も踏まえて3人の交代枠を使うことを前提に一部入れ替えてもいいように思える。

もっとも、カントクはチーム間の連携を崩さないように固定メンバーで戦うのが好きな人なんだから、どうせ水曜とメンバーは代わらないかもしれない。けど、このまま残りのシーズンを戦う上で多少なりとも入れ替えはあってもいいようには思えるし、そうでないとこの先過密日程は戦えないかもしれない。また、折角ACLに向けて選手を集めて層を厚くしても使われなかったら、控え選手層にも不満がたまってしまって、移籍を考える選手が出てきても仕方がない。

その意味では、出て行った時と今とでは考えがちょっと異なるんだけども、水本が出て行った気持ちは判らないではない。彼のことをヘタレ呼ばわりするのは簡単だが、本人にしてみれば行ってみた先で試合に出ることができないとなれば出場機会を求めて出てしまう(そうでないと出場給が貰えない)わけであるから。もっとも、ガンバ時代はカントクは出場時間は短いけども終盤のクロージングで彼を起用していたから全然出番を与えなかったとは言わない。けどそれでもスタメン出場に拘ったというのなら判る(実際層の厚い強豪クラブで挑戦したいという志を抱いて移籍したけども、出番がないが故に出て行ってしまう例なんてそれこそ欧州にゴマンとあるわけだし)。

結局、ACLに向けて選手を集めても控え選手になかなか機会が与えられない。勿論、今年はACLがあってなかなか選手を試している状況がないというのは判らないではないが、それでもやりようがあったかもしれないな、と思うのは先月後半からナビスコにおいて寺田や倉田のパフォーマンスの良さを見ていたからである。遠藤や二川が不在であったというチーム事情故に出られたとはいえ、この二人が戻って来ても、出来が良かったら次も途中交代のオプションで起用してあげれば本人も調子を維持できるだろうし、頑張ればチャンスが巡ってくるという状況であればモチベーションも上がって来るのではないだろうか。今のままでは、主力が戻ったらどうせ俺はベンチやからな、と本人が腐ってしまわないだろうか?私はそのことを一番危惧している。

具体的にターンオーバーで弄くれるところはどこか?

・中盤の2列目-二川は連戦となるとキレを失う。まあ、いきなりチンと秋を同時にスタメン起用せよとまでは言わないにしてもどちらかをスタートさせて、ベンチからフタが出てくるようにするという手もあるし、実力のある選手をベンチに置いておくことで思い切った起用ができるのではないか。

・FW-ロニーは水曜日の試合ではボールをなかなか収めることが出来ていなかったし、先週の名古屋戦に比べてフィニッシュに絡めていない。FWには一応枚数は揃って来たのだから、好調な選手を起用すべきではないのか?播戸はスタメンでもいいし、雅人は途中出場の方がいい仕事をするとは思うのだが、ロニーと並べると高さがなくなるからなのか?これに関して言えば岡本を使い続ける機会を逸してしまったかな・・・

・左サイドバック-ミチが居ない以上左には下平が入っているが、比較的ガンバのことを知らないアル・カラマでさえ、途中から彼のサイドを徹底して突いてきた。窮余の一策は橋本を左サイドバックに持ってくることだろうが、彼が2列目でいい働きをしているところからするとカントクにとってはSBコンバートは難しいのだろうか?確かに彼がSBをするとなると左よりは加地不在の時の右だと思うし、クロスだって(あくまでも比較だが)本職の加地よりはいいと思う。まあ、そう考えると今のガンバにとってサイド攻撃というのは中央のDFの注意を引き付けておくだけのエサに過ぎないんだろうけどもね。

その他のポジションに目をやるとなかなか入れ替えは厳しいかな、という気がする。ただ、中盤の2列目とFWは人がいるし、左サイドには問題があるというのならそこを入れ替えてもいいようには思える。

以上、ありえないとは思いながらもターンオーバーについて考えてみましたが、それを妨げているのは何もカントクの思考だけではない、という現実もある。ええ、皆さんもご存知の通り、今や会長として君臨するあの御仁なんですがね・・・あの人の発言によってACLに出場しているクラブ(特に社長を務められたこともあるあのクラブ)は入れ替えがしにくくなってしまったかな、と思う。チャーター機も出して貰っているわけだし。

ターンオーバーがイカンと言っている理由って以下のものが挙げられるとは思う:

1.入れ替えられた選手を見たいと思っている客を裏切った
2.対戦相手に対して失礼だ

まず、1なんだけども、確かにコアなサポーターは入れ替えには納得するであろうけども、いわゆる過去の実力や実績に基づいて編成された「ベストメンバー」が揃うガンバを見たいと思っているお客さんや、誰某を見たいと思って見に来たんだけども、彼がスタメンでなかったとしたらそうしたお客さんをガッカリさせるかもしれない。

2であるが、いかにも日本的な論理だろう。かつてナビスコで千葉がゴッソリ選手を入れ替えて来て、セレッソがそんなやり方は失礼やないけ、とクレームをつけたことがあったようである(それでもセレッソはボロ負けしたんだけどもね)。

確かにそうした理由というのは判らないではない。ただ、言えるのは、ターンオーバーっていちいちそうした理由を気にしていたらやってられないだろうし、お客さんだとか対戦相手に対するリスペクトとかを考えたままでいて疲労を抱えたまま順位を落としても世間は誰も同情してくれない、ということである。

亞冠4分之1賽第1輪 大阪鋼巴 2-1 カ拉馬

2008-09-19 21:53:44 | ガンバ大阪
カラマのカは卡と書くんですが、タイトルでは文字化けを起こすのでカタカナ表記と致しました。

ダマスカス空港からホムスへ向かう辺り一面が砂漠に囲まれた道中(多少草木が生えている程度)にふといろいろなことを考えていた。この国では石油はとれない。となると、オイルマネーをバックにせずにかつ毎年ACLのノックアウトステージへ勝ち上がってきているこのチームには何か強さの秘密があるのではないか、と。

しかし、ホテルに着いてからACLの他のチームの試合(多分、サイパの試合だったと思うがリティは移っていない)を見ていると、中盤でのプレスは殆どなく、攻撃はロングボールのカウンターもしくは、個人技による突破に頼るのみ。正直Jリーグの方がまだ中盤のプレスがあるな、と思ったものだった。この試合においてもアル・カラマはフツーにヘディングで競り合ったのになぜか主審が反則を取った為に得たFKを藤ヶ谷が正面からやや横に飛んだ分を弾いてCKにしてしまったところを得点できたのみ。その後はガンバのパス回しが上回り、前半で早くも彼らは自陣に全員が引いてしまう光景を晒し出したため、彼らはその後苦しみまぎれのロングボールの放り込みしかなかったが、ガンバが高いラインコントロールで完全にシャットアウト。これでACL仕様のガンバがやっと戻ってきた。

開始早々にいつもの悪い癖が出て失点した時にはまたか、という思いがサポの間で広がったが、試合を続けるにつれて、中盤は完全に支配し、足りないのは誰かさんの言葉を借りれば、アタッキングサードでの攻撃の精度のみ。そのせいか、前半終わった時点で、この相手ならいけるぞ、という声が周囲から出てきたが、得点は正に時間の問題だった。

ただ下平は守備が軽く、相手も最初はガンバのことをよく知らないせいか、加地のサイドかれ攻めてきたが(加地さんが代表引退して忘れられていたんかな?)、下平のところが抜けると踏んだらそこを狙ってくる。これに関してカントクは手を打たないんだろうかね?ミチの場合だと守備に難があっても攻撃でサイドからの突破でトイメンを押し込んでしまうことがまだできるんだけども。この点については、橋本を左にもって行って守備に専念させて、加地をもっと前に上がらせるべきなんだが、加地の場合にはクロスがなあ・・・まあそれでもその方が安定するとは思うんですが、カントクは下平に試練を与えているということか?

そう、対戦相手だけで見れば先日対戦していた名古屋には及ぶべくもない。週末の京都との対戦がよりタフな試合になるに違いない。それは何も中東帰りの時差ボケや疲れだけが原因ではなく、単純に相手のレベルを比べればということである。それだけ今のJリーグはアジアの中で最も競争力のあるリーグになっているということだろう。だからこそACLによってそのことを証明しないといけない。そして勝ち抜くに連れてリーグとの掛け持ちは大変ではあるが、それも一つの試練だ。

攻撃に関しては、舶来2トップから播戸と雅人を投入し、下平を下げて3-4-1-2に変更してから活気づいた。まあ、これは相手も同じシステムでいる時ならこうした変更というのは時には有効ではあるのだけども。ルーカスは時折左右のサイドに開いて、中央にスペースを造ったりしているんだけども結局それってカントクというよりはルーカス個人の判断によるところが大きかったりするのかとも思ったりもする。テレビで見た鹿島の試合ではマルキーニョスが左に開くのは鹿島の戦術というのは全く違うのだろうけども。

遠征についてだが、前日のエミレーツ便でドバイまで移動。到着後は機内からトランジットターミナルまで移動(最初の停留所で降りる)。ドバイ空港は正に広く、免税店も充実。同じエミレーツで移動したため、荷物は関空からダマスカスまでスルー。ダマスカス空港は日本の地方空港を古びた感じにした様子だった。入国審査は割りと入念に行い、見るからに怪しげな外見をしている某氏と某氏はいろいろ根掘り葉掘り訊かれたらしいw ええ、ワタクシはスンナリと行きましたよ。

ホムスのホテルでは予約の確認が取れているのに時間はかかったけども、確認後チェックイン。なんと同じホテルにアル・カラマも泊まっていたことが後で判明したんですが。チェックイン後は仲間内で、たまたまACLの鹿島vsアデレード戦が放送されていたので、一緒に観戦した。内田のシュートが相手のDFに当たってゴールした直後になぜか織部が第4審判の方に対して吼えていたのはなんだったのか?オウンゴールではなく、篤人のゴールに訂正しろ、というアピールだったとしかその時点では考えられなかったが。

オージーと対戦する場合、彼らにゴール前に侵入されるとサイズのミスマッチを突かれてしまう(イバが競り負けた最初の失点場面はまさにそれ)ため、どちらかと言えばガンバがメルボルン相手にやったように高いラインコントロールが必要じゃないかと話していたが、後半鹿島もその辺りを修正してラインを上げていたように思える。逆に相手は高さはあるものの足元の技術に劣るため、低いクロスが有効だとは思うしそこらへんが出来れば第2戦は戦えるだろう。

ただ、気をつけるべきは、メルボルン戦もそうだったように、向こうでやる試合に関しては、主審のファウルへの判定基準は極めて緩く、相手にとって肉弾戦やりたい放題になってしまうことだ。ガンバがメルボルンとやった時はアウェーでの審判(アジア杯で宮本のPKサイド変更を認めた同一人物)には苦しみ、ホームでは審判に助けられた。鹿島の実力をもってすれば勝ち抜けるチャンスはまだ残っていると思うが、南半球までの長距離移動と審判の判定というのが勝敗を左右するように思える。

翌日はオプションのダマスカス観光を飛行機の出発の前に楽しんだ。ダマスカスに来てみて初めて判ったことは、この国にはスペインやフランスからの観光客が結構多い。やはり古代のメソポタミア文明と古代エジプト文明の間の地として栄えただけあって、国立博物館にはその関係の品が多く収められている。恐らくここへ観光に来る欧米人たちはそうした自分たちの文明のルーツを尋ねてやってきているということか。

今回サッカーの応援でシリアまで出かけたが、サッカーがなければ行くことがなかったシリアという国を多少なりとも知ることができたのが収穫だった。行く前は治安のことを心配する向きはあったけども、実際着いてみれば欧米人が結構来ているようにむしろ安全で観光名所はいろいろあるということが判った。まあ、人生の中で2度目があるかどうかはわからないが、今回お世話になった現地ガイドの人やホテルのスタッフの人たちなどには改めて感謝致します。