大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

3連勝して解ったJリーグの怖さ

2014-07-29 00:10:44 | ガンバ大阪
お互いそれなりにシュートを打っていて、神戸だって後半マルキのポスト直撃弾や、ハッシーのどフリーでのボレー不発(まあ、まともにシュートがミートしていたとしたら今でも彼はガンバに残ってるわね)っていう危ない場面は、ラインを下げ過ぎたせいということも言えなくもないけども、それも元々は夏場において宇佐美には決定力を温存してもらうつもりで前線での守備負担を減らしてしまったことの代償だと割り切るしかないか。試合序盤から前プレで来ていたのに決めきれずに体力を消耗していった神戸とは決定力で明暗を分けたのも、チームとして決定力発揮の為の前線の運動量を如何に確保するかを考えぬいたかどうか、というところにあるのだと言えるかもしれない。神戸の安達監督が言いたかったのも、要はあんだけシュート打ってんねんから決めんかい!ってことなわけだろうが・・・今後の安達監督に薄幸のあらんことをw あんな他人事みたいなコメント発していたら三木谷氏はどう思うんでしょうね・・・

ま、今の健太監督の描いた設計図にしても基本宇佐美ありきってところで成り立っているわけなんだけどもね。その宇佐美なんだけども、ボール持った時の彼については何も言うことはないけども、敢えて言うとしたら、清水戦でも見られたことだが、チームメイトが宇佐美に対してスペースに走りこんで欲しいと思ってスペースに出すんだけども、宇佐美が足下にほしがっていて動かなかったという場面。将来的にはまた海外で挑戦という意欲を持つんならオンザボールだけでなくオフザボールの動き出しも磨いて欲しいところではありますね。後はケガ明けということもあるのであまり多くは望めないかもしれないが、終盤でもう少し運動量という点で頑張って欲しいことがある。実は筆者は、後半において、

この先宇佐美が得点を決める確率<前線の運動量低下で招くピンチ

というのを考えると、宇佐美を下げて、秋をトップに持って行き、2列目にフタを入れることで前線の運動量のテコ入れを図った方がいいんじゃないかと思っていたわけですがね。敢えて宇佐美にはこういう時だからこそ辛めに言うけども、それは彼自身には世界へ羽ばたいて欲しいと思うからなんですよね・・・

しかし、それにしても中断前は16位で迎えていたのに3連勝であっという間に8位に上り詰めた、ってところにJリーグの難しさはある。だって、連敗が込むとあっという間に降格圏まで落ちてしまう恐怖も裏返せばあるということだから。そんなJリーグにおいて、監督人事だとか、選手の補強というものが即クラブの成績にダイレクトに反映されるわけだから、各クラブの社長さんたちは本当にそういうのを決める時って難しいし、精神的にもキツい思いをされておられるのだろう。


まあ、それでも8月までにある程度勝ち点を積み上げて行けば残留は見えて来るわけで、後は今後3連勝したことによって対戦相手のマークも厳しくなるであろうから、そこをどう突き破って行くかですな。


藤春よ、這い上がって来い

2014-07-25 06:46:37 | ガンバ大阪
今のガンバで1番替えのきかない選手は誰かと言うと、それがなんとオ・ジェソクだと言うと皆さん驚かれるかもしれない。え、そうでもないって?w まあ、最近ガンバサポさんの言うことって、ブログやツイッター見ると大体皆似たようなことを言うようになって来ているように感じられるんですねw だからまあ、試合の感想とかをじっくり書くまでもなくなって来たんですがねw

多分、藤春は今の戦術では出番がない。あるとすれば、両サイドバックのどちらかがケガもしくは有給の時のみ。ブロックを敷いた時に岩下が前へ飛び出していくシステムではオさんの絞りが不可欠で、一昨年は藤春が全くそれをやらなかった為に降格の憂き目にあった。というか、正信の分かっていたけどもあえて修正せずに藤春の成長にかけた。あと、藤春って時折マークを見失ったり、競り負けてしまったりする悪癖もあるんで、健太監督にしてはリスクはあるのかもしれない。藤春ってセホロペ時代に高い位置に張るポジショニングで成長していったけども、今のやり方だと出番が減ってしまっているのはそんなところにあるのかもしれない。この辺はクルピ退任後のセレッソで丸橋や酒本が精彩を欠くどころか守備面で足を引っ張ってるのとどこか似ているんだろうけども。

その分米倉が高い位置へ飛び出すことも多いんだけども、右サイドの方は西野君がカバーに徹するのでちょっと約束事の意味合いが異なる。まあ、その分西野君の手前のスペースにクリスティアーノに入られるところは米倉が絞るということで甲府戦では対応していた。

まあ、そういうことで、ボールサイドに絞る守備や真ん中を固める守備については出来ているわけなんで、藤春が出番を取り戻そうとするならば、まずは求められてる戦術的な動きに加えて、かつ攻撃面において自分の持ち味を発揮するっていうことをやらないと行けないことにはなる。ただ、それは今度攻撃面において、彼の初動の位置が下がる、ってことを意味するわけなんで、その壁を乗り越えてこそ、彼は真のサイドバックとして成長出来るんんじゃないかって思うわけです。

もっとも、こういう形って少ない好機をモノに出来る決定力というのがあってこそ成り立つものであって、多分シーズン当初からこれに近いものをやりたかったんだろうとは思うけど。だからまあ、得点シーン以外は見せ場はあまりなかったのが甲府戦だったけど、前節の甲府とお隣の試合を録画で見比べて見ると(ガンバサポって実は多かれ少なかれセレッソウォッチャーではある。逆はあまりないかもしれんけど)クオリティの違いがよくわかるw 秋のゴラッソの場面って、DFから消える動きでマークを外してるんだけども、それを演出するために宇佐美がマークを引っ張っているわけよね。セレッソ時代の秋って、シュートを打てども打てども入らなかった記憶があるんだけども、それでも数打ちゃ当たるを地で行ってなかったっけ?

おそらくそういった違いっていうのはフィニッシュの場面で体力を残しておいているか、というところに起因しているのかもしれない。この暑い夏においてゲーゲンプレスの導入に踏み切ったお隣(精一杯好意的に解釈してあげれば、涼しくなる秋以降に向けて今はヤンマー製のトラクターで畑を耕してから、種を撒いている状態んだんだろうが)と違って、ウチの場合ある程度割りきった形でやっていて、前プレにしても、こないだの清水戦でもパトリックや宇佐美が限定的に前プレ(それでもやっている時間帯においてはキッチリ点を取っているところは評価出来るが)を彼らの判断でやっているという程度でしかない。それは結局のところ、前で決定力を発揮してもらうには、守備負担を少なくする。その分後ろには負担がかかりがちなところをどう守るか、という発想に基いているわけ。

セットプレーの守備にしても、あちらが全員戻っているのに対し、こちらは宇佐美一人前に残しているってところにコンセプトの差が現れている。これはどっちがいいとか悪いとかいうことは現時点で決めつけるつもりはないし、どっちのやり方が良かったのかは、シーズンが終わった時点での順位を比較してみるしかないんだけども。そうなると、お隣さん今の監督のことを長い目で見てあげないと行けないんだが・・・

逆にウチの場合中長期的にはどこかでサッカーの衣替えっていうのが必要にはなるし、大輝なんかはその時こそ彼のラインコントロール能力が必要になってくるわけですけどもね。今はただただ、目の前の試合を一つ一つ取っていくしかないという立場ですわ。

おっと、藤春の件から話がだいぶそれてしまったw だからこそ、このまま藤春には今の控えには埋没してほしくはないし、これをきっかけに一回り大きくなって欲しいとは思うんですね。

天皇杯で見えた夏仕様のサッカー

2014-07-18 07:27:43 | ガンバ大阪
久しぶりにブログを更新しました。ツイッターではずっとつぶやいていましたけども、字数が足りなければこっちにも書いていきます。

ツェーゲン金沢戦の試合を見て、その翌日の竹島さんの選手へのインタビューのラジオ番組を聞いた中で、それらから感じ取れたのは、以下のとおり:

1)主な戦術的特徴

1. 基本宇佐美は守備,というか前プレ免除、秋が運動量で担保する
2.選手らのコメントから、サイドチェンジ、や裏抜けを増やす
3.守備時には素早く自分の持ち場に戻る(ただ、それに拘ってしまっての失点ではあったが)
4.戻ってから4-4のブロックを作る
5.ボールを奪う装置として岩下が上がる分、オさんが中に絞る(これは鯔の守備力を考えると致し方ないんだが)
6.奪う位置は下がるんで、西野君の高さが実は守備面で重要になってくる。岩下がケガの場合には大輝ではなく,実はコンちゃんがCBにスライドする可能性がある


2) 伺える意図

・ヤットにはもう遠慮しない(ただセットプレーのキッカーとしての居場所は残るが)
・岩下が上がって狩る守り方だと藤春の序列が下がる(オプションとして一列上げての藤春の切り札起用はありうるが)
・両ワイドの運動量が必要なので、その点ではリンスや大森の序列が阿部ちゃんや二川よりは上がる
・攻撃ではロングカウンターの運用が増えるので、そこにパトリックの推進力を加える

3) 問題点

・元々ガンバの守備陣は後ろで跳ね返す仕様ではない(実は、これが一番の難点。まあ、本当はエブソンってそこで使いたかったのかもしれないが)

・ボールへの取りどころがハッキリしにくい(ブロックを形成することに主眼が行きがちで、基本前から奪いに行く守備にはなっていない)

・その取れる位置が下がるので、前線の選手のイライラはつのることがある(時々秋が一人で前プレに行くんだけども、これは本当はチームとしての約束事を無視している。実際その時後ろの選手らは連動していなかった。まあ、前の選手って基本自分がボールに触れない場合にはじれてくる傾向にある。皮肉なことに去年秋が離脱していた時期に省エネサッカーで整合性がとれていた)


で、今のガンバの根本的な問題というのは、西野時代からやってきた従来のサッカーと、健太監督がやろうとしているサッカーとの間には人材の適性の齟齬というのが存在するということだ。長期的にはどちらかに修正の舵取りを行う必要があるかもしれない。まあ、今は置かれた順位というのを理解した上での戦略というものだろう。

気になることと言えば、後ろでブロック作っての迎撃システムっていうのが、一見するとそれが残留仕様なサッカーと思われているかもしれないけど、実はそれってよくある思い込みの誤解っていうやつかもしれない。最近欧州ではそうしたサッカーへの対策が施されてきつつある流れではあるんだけども。まあ、再開後健太監督がやろうとしているサッカーがうまくいなかったら、それこそ開き直って一か八か、っていうことになるかもしれない。

え、これってW杯でのどこかの国の代表によく似てないかって?w まあ、・・・例えそういう流れになるにしても、一度はどこかでうまくいくかどうかは別にして堅守速攻って形を突き詰めておくプロセスは必要かもしれない。それを省略してしまうと、だからガンバは守備力が、っていう風に無責任な外野は言うんだろうし。