大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

健太監督 「お膳立てしたってるんやからちゃんと決めんかい」

2015-06-30 07:53:44 | ガンバ大阪
柏戦の後に健太監督のコメントで気になっていた部分は、宇佐美の左サイド起用があたかも機能していたような言い方だった。確かに前半パトに合わせるクロスを上げてはいたものの、後半での消えっぷりを見ると、この起用法が果たして良かったのかは疑問ではあったし、最後替えるとしたら宇佐美だったかもしれない、とも思ったりもしたわけ。

ただ、それが上手く行かなかったのは健太監督も本当は分かっていたんでしょう。アウェイ山形戦前の情報戦では左サイド継続を匂わせつつも、試合ではきっちり元の形に戻して宇佐美のハットトリックという結果に結びつけた。山形が石さんスタイルであったことも差し引いても中盤での距離感は修正出来ていた。現地ではあいにくの雨でNDスタジアムのグルメを堪能する余裕はなかったけども、前半から内容で圧倒していたこともあり、後半の3ゴールは妥当なもの。

欲を言えば、パトが裏に抜けだし、ギシをもかわしてあとは流しこむだけという状況では決めて欲しかった。最後健太監督は柏戦からの連戦で終盤運動量が落ちた分だけ、セーフティリードをしていたこともあってパトを引っ込めたんだけども、彼がパトに対していいたいことは、このエントリに挙げさせて貰ったコメントかもしれないと推測する。柏戦の後のコメントもこのコンテクストで考えれば合点がいく。基本この人のやり方だと守備は整備されるんだけども、その分攻撃においては強力なアタッカーを必要とはする(丁度、モウリーニョやカペッロといった人たちもそうであったように)。ただ、健太監督の続投を決めたんなら今後この人が求める基準のFWをどこまで連れてくることが出来るかが、カギを握るわけですけどもね・・・

ただ、山形戦での攻撃を見れば、ウサシューが上手く絡みだしていれば攻撃が上手く行くということは示せたかもしれない。あと、相手が山形っていうのも・・・

いや、別に山形が弱いというわけではなくw、元々ウチは石さんのチームには相性が良かったわけですw これは相手の実力とかいうよりも、前から当っていく石さんのスタイルというのだとガンバにはハマるかもしれないということなんだけども。石さんは自分が率いているチームの苦しさは解っているんだけども、己の美学を貫く形でクラブに遺産を残そうとしているかもしれないが。実はそんな山形の不器用さが結構好きだったりもします。

逆に言えばウチにとってここ3試合において後ろのスペースをキッチリ消された時が課題ではあるんだけども。

1ランク上を行くために必要なもの

2015-06-08 07:40:00 | ガンバ大阪
神戸戦はネルシーニョの術中にハマったというか・・・まあ、あのやり方はこちらの方のストロングポイントを消す代わりに相手側も決定機といえるようなものを作れないという形であるわけだけども、それだけに去年の7月以来のウチのリーグでの負けパターンが0-1というスコアであることを考えると実にこの人いやらしいやり方するな、という思いが試合中離れなかったわけだけども。後半大森が入って、終了間際に相手右CBと右サイドバックの間のペナ角の部分に入るやり方をもう少し突き詰められればなあ・・・つまり、ガッチリ守備を固められてウサパトが封じられた時にどう打開するかが今後の課題になってくるからなんだけども。

試合後帰宅して、パッパラー河合さんが見ずに録画を消してしまったJリーグタイム(ファースト優勝チームに送られるきらびやかなものを氏は目にすることがなかったんだけどw まあ、それより今のレイソルの順位が気になるでしょうね)で柏が広島から奪った同点ゴール見ると、3CBを上手く大津が横にズラして空いたスペースに大谷が飛び込んで来ていたわけなんだけども、こういう形は今のダルマさんが作り上げたのだろう。ただ、皮肉にもネルシーニョ時代と比べると、守備が落ちているんよね。攻撃で布陣を崩して攻めるのが失点の多さにモロに直結しているのが今の柏なんだけども、彼らから学ぶのはリスクをかける度合いとリスクマネジメントをどう天秤にかけるかということ。すなわち、リスクを冒すことが即柏化を意味するわけではないし、実際柏とガンバとの間にはいくつもの段階の違いがあるということを前提にした上での話なんだけどもね。

だからまあ、失点が多いクラブからすれば随分贅沢な話だとは思うんだけども、今の位置から1ランク上-すなわちACLを制覇してCWCでバルサと戦う-というランクまで行こうとすると今は課題を突きつけられているとも言えるわけで。それは2トップが行き詰まったらどう打開するのか。リスクをどこでどのくらい掛けるかーSHの守備タスクと中へ飛び込む度合いをどう整備するかetc-を少しずつ考えて行かないといけないわけで。もしかしたら多少その代償として多少の失点は増えるっていうことも覚悟しないとはいけないかもしれないけども。今まで健太監督は負けないところからスタートしてチームを作ってきたわけで、しかもACLと並行しての過密日程の中でよくやってきたとも言える(そのことには十分感謝している)。ただ、そこから先をどう考えるか、ですね。

手詰まりになった時に攻撃で二の矢、三の矢をどれほど用意できるか、という段階を考える時が来ているんだけども、それはチームがそれを考えるくらいにまで成熟しているとも言える証であるわけだから、他チームからすれば随分贅沢な話なんだけどもねw

広州恒大がカンナバーロを解任した件だが

2015-06-05 07:16:13 | 中国サッカー
ACLで対戦するかもしれない広州恒大がカンナバーロ監督を解任し、フェリポンを後任に向かい入れたことについて書いておきます。

まず、フェリポンをすぐ向かい入れたということは、カンナバーロ監督の能力にクラブが疑問符をつけていたからこそ、以前から後任監督人事に着手していたということが考えられるでしょう。なぜ今ごろになってなのか、ということは後任監督が決まった時点ということが言える。かつてACLのラウンド16直前になってイ・ジャンスから里皮(リーピー、リッピのことを中国語でこう表記する)にスイッチしたということもあるんでACLのグループステージが終わった時点というのはあまり関係はないかもしれない。

個人的には今季の恒大はACLを数年続けて出た勤続疲労もあり、かつ過密日程の中においては、寧ろ新人監督のカンナバーロはよくやっているようには思えた。勿論監督として経験の浅さが露呈した場面がないわけではないけども、それならなんで彼を監督にしたのか、というのがそもそもの疑問。恐らくリッピ等のイタリアン・コネクション絡みの人事だったと推測するけども(じゃあ、ペッつぁんは今後あそこで仕事出来るんですかね?)。

フェリポンに関して言うと、チェルシーでは一旦つまづいたらなかなか立て直せない状態で解任されたし、去年のW杯でもネイマールが負傷したとはいえ、ドイツとまともにやってまともにボロ負けしたというところからすると、一旦逆境に立たされるとなかなか立て直せない脆さがあるんじゃないかという気はする。まあ、そんな人が再建屋というのに適任かどうかはまずはお手並み拝見、といったところですけどね。勿論チェルシーやセレソンでダメだったからここでもダメと決めつける気はないし、そもそも監督としてそのクラブで成功するには、能力もさることながら、クラブの戦力やスタイルへの適性という部分にも左右されやすいということも言える。

だからまあ、セレッソでチームを造れているとは言い難いアウトゥオリなんかでも鹿島に迎え入れられたら脅威だという人が居るんだけども、それも結局のところチームに合う合わないという側面を見てのことだろうし。逆に言えばクルピがセレッソ以外のクラブに行っても成功するかは別問題ということも言えるかもしれない(多分セレッソ以外のチームでこの人のやり方を貫き通すとなれば、GKとCBの質が問われることになる)。

そこへ行くとフェリポンの場合今回のチームには国足(中国代表)の選手を多く抱え、外国人選手の質もアジアでは反則レベルだというチームを率いることが出来たんだから、一旦軌道に乗れればというところですけどね。逆に言えばそれで勝たせられなければ本当にもう監督としてはダメかも判らんけどね。

かつての鹿島のような試合巧者ぶりで勝った

2015-06-04 07:20:42 | ガンバ大阪
昨日の試合について書くネタもあんまりないんだけども、早いはなしゴール付近での攻守の質が勝敗を分けたということか。鹿島の場合曽ヶ端のパフォーマンスが落ちてきているというところから、さんま(寿人が広島時代につけたニックネームらしいが)がコンちゃんに先制アシストした場面でも、GKの人材に悩むチームの問題が浮き彫りに出たというところかな。

まあ、GKを連れてくる難しさはウチもかつては経験しましたけどもw、連れて来ようと思えばそのチームのGKの序列を一回チャラにした方がいいかもしれない。ウチがヒガシを呼べたのもそこだし、バルサがバルテスとの関係を終わらせたことによってデア・シュテーゲンだけでなくブラーボまで連れてこれたわけだし。鹿島の場合鳥栖の林にオファーしても釣れなかったんだとしたら、曽ヶ端との契約がどうなっているか判らないけども、GKを連れてくるとしたらそこは避けて通れないかもしれない。

そして2点目のPKをゲットした場面は微妙だったかもしれないが、宇佐美がゴールに向かって飛び込んで来るところに対して西が足を出したというプレーを見たら、しかもボールに行かずに引っ掛けたのなら、この日の吉田主審の基準を差し引いても妥当だったかな。ACLの時から感じていたんだけども、吹く審判が居るのであれば、バイタルエリアで積極的に仕掛ければエリア外であればヤットのFKを貰えるし、エリア内であれば宇佐美のこのプレーのようにゴールに向かって仕掛ければPKをも取れるということなんでこういう仕掛けって判定基準に応じてはもっとやればいいかもしれない(実際この試合ではFKの数では鹿島を上回っている)。もっとも、試合終盤において、判定基準を利用してファウル貰ったと思いきやプレーオンだったというような場面もあったけどもw

終わってみれば相手に決定機をさして作らせずに、往年の鹿島のようにサクっと勝ってしまったという展開だった。

ただまあ、欲を言えば更に突き放すチャンスというのはあっただろうということかな。鹿島相手にこんなこと言えるのは随分贅沢な話だというのはよく分かるけどもw、昔のガンバなら後半カウンターのチャンスにおいて更に突き放す決定力はあった。まあ、これはひとえに外国人ストライカーの技術の問題に行き着くんだし、基本パトに対して今以上のものを求めるのは酷かもしれない。昨日の試合でも終盤はバテていたんだけども、敢えて健太監督が引っ張ったのはセットプレーにおける守備面においても彼を置いておきたいという思惑があったからかもしれない。まあ、前節でニシムラによる不可解な一発レッドがなければ宇佐美=>リンスという交代はあったからかもしれないけど。けれども、健太監督って基本上手く行ってると感じたらそれを崩すような交代を嫌う節が見られるわけ(それが裏目に出るということもあったが)。

実を言うと、ウサパトがこのまま夏に動かないのであれば、ここ10年間において一年以上固定された、過去最長のコンビということになる。確かに今までシーズン途中で外国人の入れ替わりとかがあってチームを構築する難しさはあったけども、裏返せば相手に研究対応されて行き詰まる頃に上手く入れ替えが行ったということも言えるわけ。ウサパトが残って続けるんであれば、宇佐美も自分で行くことばかりを考えずに廻りを活かすことも考える必要がある。ウチが負ける時って、相手に2トップが抑えられて、ワンチャンスで失点するという展開なんだけども、裏返せばこの行き詰まりをどう打開するかも今後の課題ではあるわけですね。

最後に、ファーストステージの優勝争いについてだけども、今のウチに対してそんなに悲壮感は漂っていない。数字上の逆転はまだ残されているとはいえ、基本的には年間順位の方を見ている。鹿島はと言えば、秋田センセイのおっしゃるようにファーストはACLに注力して(敗退したけど、惜しかったんだけどもね)セカンドから巻き返すプランらしいけども、スタートの布陣を見てみると赤崎に1トップの資質があるかは別にして、基本ダヴィ待ちなのかな、と。高崎は鹿島ではフィットしなくなってしまったんならそうせざるを得ないというところか。昨日はジネイが居なかったのが痛かったかもしれないが。