大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽3輪 神戶勝利船 4-0 大阪鋼巴 - 今のガンバは過去のガンバとも戦っているという件

2023-03-04 23:30:53 | ガンバ大阪
神戸が前節の札幌戦で挙げたゴールが前プレで嵌めたものであったので、それへの対策としてボール回しをポヤートス監督は考えて選んだスタメンだったのかもしれない。ただ、そうであれば試合の入り方はもう少し慎重であるべきだったけども、前節の鳥栖戦でも結構入りはバタバタしていたんで、その綻びがこの試合に早々と露呈していたのかもしれないが...まあ、ホンマに立ち上がりの悪いチームやねw

けど、個人的に気になるのは、現時点での完成度の違いで神戸に大敗した事よりも、今のガンバが過去のガンバにすら負けてしまいそうだと言う事ではある。というのも、今のガンバは過去のガンバがどんなに酷い状態の時にでも選手たちの間で共有していた攻撃のイメージを捨て去ってしまっているように思えるからだ。

例えば、サイド攻撃一つとっても、以前なら片方のサイドで2-3人のユニットでもってディフェンスを引き付けておき(時にはSBがSHを追い越したりして)中央のDFの枚数を剥がす意図が見て取れた。それがうまく行ったり、行かなかったり、或いはサイドで崩しても中へのクロスが合わないということはあったとしても、その前に中央で数的同数の状態を作り、一件何でもないように見えても、実は相手からすれば潜在的なピンチの状況に追い込んでいた。三冠取った2014年だったか、ホーム新潟戦での試合が象徴的で、3人のユニットで相手4枚を引き付けた上で宇佐美が中に切れ込んだクロスバー直撃弾があり、フタのゴールでも左サイドでの数的不利から抜け出してのものだったと記憶している。

ちょうど一年前の同時期でのアウェイの磐田戦でクロスからレアペが合わせたシーンにしても、右サイドで3人が組んで磐田のDFを3枚引き付けていた。このように、真ん中でイーブンの状態で勝負するためサイドへ相手の守備人数を使わせる方法論は、ここ10年間、監督が変わり、戦術やスタイルの志向に変化があれども、選手たちの間でサイド攻略の際に共有されていた。

ところが、今のガンバ見ていると左サイドの山見にいい形でスルーパスは通るけども、そこから先は結局山見による単騎の仕掛けにとどまっている。それゆえ山見がスタメンということもあるのだろうけども・・・そこからフィニッシュへ持って行くにも物足りない、というか彼は三笘でもないし、ましてキリアンでもないw

結局のところ、今のガンバはこれまで持っていた得意な形を捨ててまで、新しいことに取り組んでいる状態ではある。まあ、勿論新しい形の良さは柏戦での同点ゴールで宇佐美が抜ける道筋を周りの選手のポジションで開いてあげたことで、得たものもあれば失ったものもあるという話なんだけども。

従って、ポヤートス監督にこのまま長期間任せるには、選手の入れ替えが必要にはなるのだが契約の問題で入れ替えはすぐにはできないため、短中期的に修正するとしたら和洋折衷式にするという選択肢がある。つまりこれは料理と同じで日本人向けに味を合わせてるというヤツで、大半の日本人は本場の味というのがどういうものかを知らない為にごまかせてるんで、そうすれば、本場スペインの戦術が浸透という風にメディアに取り上げられるw

それと、ポヤートス監督で気になるのが選手起用。開幕戦のメンバーをベースに熟成を図るというのであればまだ一つの継続性が感じられたけども、今までのところメンバーを入れ替えながら使っている。これは内部事情が十分伝わっていないので分からないが、コンディション、練習での出来、そしてスカウティングとの関係で決めたりもしているのかもしれない。メンバー固定も流動メンバーもそれぞれ一長一短あるので、矢野阪神の猫の目スタメンを批判して序盤は固定メンバーで行くべきと主張し、球団上層部を超えて本社トップにアピールして監督の座を手に入れた人が必ずしも正しいとは言うわけではないw まあ、シーズン始まって見ると、もしかすると新監督には前任者とは別の形の批判が集中するかもしれんけども、閑話休題。

一つ注文をつけるとしたら、もし選手を入れ替え続けるのであればそれに伴うロジックは一貫しているべきではないか?もし誰が出てきても今のサッカーが出来るようにする(まあ、実際それは選手それぞれに特性があるんでそううまくは行かないのであるが)のであれば、例えば攻撃時の433から守備時の442に変化する時点でのインサイドハーフへの負担が大きいため、宇佐美がチームの牽引役を求められるのは分かるにしても、彼の動きが落ちた時でもアンタッチャブル扱いはあってはいけない。ポヤートス監督は宇佐美にはかなり期待しているのは分かるのだが、その分宇佐美への負担が大きすぎるのが気になるけども。

総じて今のガンバは、今までにない形を取り組むために、過去持っていた武器すらも捨ててしまっているところはある。それが本当にいいのかは誰にも分からない。けど、大きな岐路に立たされているのは確かである。

2023 J聯賽 第二輪 大阪鋼吧 1-1 鳥棲砂岩

2023-02-26 20:33:47 | ガンバ大阪
サガン鳥栖さんってクラブの紹介を公式HPにて英語だけでなく中国語版でも載せてるんですね。それ見ると、文章は簡体字ではなく、繁体字で書かれているけどもサガン鳥栖の表記は今回の記事のタイトル通りにはなってる。

失点場面は情報の少ない樺山の個人技にしてやられたんで仕方ない所もある(その代わり黒川はその後のまた抜き対策で足を閉じていた)んで、今回の試合では2点目が取れなかったのが全てではある。

試合前からは、前節大敗した鳥栖は建て直そうと必死で来るわけなんで、今回の鳥栖は前節と同じで見ては行けないと、全体に戒める意味でツイートはしていた。

ただ、前半12分過ぎにオフサイドで取り消された武蔵による幻のゴール場面では、鳥栖側にはまだ前節の嫌な流れは残っていた(なので鳥栖公式ツイートでゴール取り消しを伝えた時にでも、川井監督にはちゃんとサッカーさせて欲しい、という抗議のリプがぶら下がっていたが)。そこらへん畳み掛けられなかったのがまだこちらの詰めの甘さではあるけども。

ただ、その詰めの甘さにしてもポヤートス監督のバランス志向も関係してるかもしれない。今朝も昨日の試合のブログ記事書く傍らDAZNの録画で福岡とセレッソの試合を流し見していたが、両者とも相手の最終ラインに割と強気の勝負パスを入れていた。それが撃ち合いに繋がり、カウンターのリスクはあるにしても、それやらないとサポーターは納得しないのだろう(余談になるが、途中出場の香川が76分にワントラップから振り向きざまのシュートや、80分にスライディングで奪った場面など見ると、マンUでプレーした才能は錆びついてはいないなと。まあ、ガンバザポとしてはそんなに興味持って彼を追いかけているわけではないが、ただダービーで対戦する頃にはコンディション上げて来ているのは間違いないのでそこは要注意かと)。

ちなみに、自分は最近、DAZNやらAbemaやら欧州の試合をPCやスマホで一瞥しながら作業ルーティンやってるけど、久保擁するレアル・ソシエダの試合なんか見ると、中盤が膠着状態の中でスイッチ入れる縦パス(ロングボールも含めて)入れてたりしてるんで、ポヤートス監督の求める理想形のように思えたりもする。そこでは久保がスイッチ入れる役割に収まってたりしてるけど、出来たら右足のシュート磨いて欲しいな、と思ったのがこないだのセルタ戦の後半で、折角久保がフリーでボール受けたにも関わらず左足に持ち替えたりしててシュートが遅れてしまったという場面。そのせいで、代表では堂安とタイプが被るため、この2人が交代する事になる事があるわけだが(そしてシュートの威力だけで言うと、堂安の方が現時点では上。もっとも、堂安がリーガでやれるかどうかはまた別問題ではあるけども)。

話を元に戻すと、今のガンバは勿論ラ・レアル基準で観るとまだまだ物足りない、というか比較するのが酷ではあるけどw ただ、2戦目になって前半から割とスイッチ入れる縦パスが増えてきたのは見て取れるし、リーガの試合と併せて見れば今のガンバの現在位置や目指す方向のゴールがイメージ出来て面白い(せっかくDAZN入ってるんなら、値上がりした分使い倒さないと損だし)。実際左サイドの山見へ展開してシュートという場面見ても分かるように、そういう形で前へ出してスイッチ入れる機会が増えた。

この試合を通して避けて通れないのが、ネタ・ラヴィの存在感で、自分がつけている俊輔のサッカーノートにも記してたが、前半38分の場面を改めてDAZNで見直したけども、中央で相手2人の間を抜いて左の山見につけて、最後宇佐美のポスト直撃弾に繋げたプレーは素晴らしかった。このプレー見ただけでこの試合のチケ代の元が取れた気分になる、と言いつつ観に行ってへんかったけどな(行かへんのんかい!w)。

その反面その前の時間帯辺りから鳥栖にはネタの脇の所をつつかれだしたけども、これはポヤートス監督の設計する陣形における構造上の問題で、鳥栖のサッカーも、そのスタイルの源流が元々欧州のオーソドックスなスタイルの隙を付くように設計されていたのも関係しているだろう。まあ、かつてのガンバも例えばナベ仙台に勝ってた時は、あちらの設計上生じたスペースを上手く使ってた時があった。

これについて言えば、完全無欠なチームなんてのはなく、両者の噛み合わせでそれぞれの強みと弱みが浮き彫りになるのがサッカーなんだと思うので、失点が樺山の個人技だけで抑えられたのは良しとしないと行けないかもしれない。 

逆に言うと、ポヤートス流のバランス取るリーガ式って最後のフィニッシュは札束で殴ると言う側面もあると言う事なんだろう。まあ、ベンゼマが居たら大抵の試合は詰みに持って行けるけどw それ言うてまうとおしまいなんでw  ウチの最後のピースが今のところジェバリにはなる。

そのジェバリは途中交代ながらもポストプレーやキックフェイントで存在感を見せた。まだ90分やれるコンディションではないものの、これから多分彼の出番は増えていくのは間違いない。

そこで気になるのはプレーエリア問題で、ジェバリは真ん中から左サイド使いたがる傾向にあるような気はした。ゲーム終了間際の宇佐美のシュートの場面でも去年まで居たパトならもう少し右に開いていたのかもしれないし、そうなると宇佐美にはまだシュートコースあったのかもしれない。因みに宇佐美はスイッチ役とフィニッシュとで両方タスクは求められている意味ではポヤートス監督の象徴的な存在で、それ故に彼はキャプテンとして期待されてる訳でもあるけども。

まあ、プレーエリアに関してはポジションチェンジする際にジェバリが左に開いたら左にいる選手が中に入り、ボールロストしても同じ形を保って相手の攻撃を遅らせるのがベストなんだろう。

ここまで見て来て、ガンバは個々のパーツ見てると不揃いではあるんだけども、その中で奏でるハーモニーに光を見出せて行けばそれはそれで楽しみではあると言える。

2023年J聯賽 揭幕戰 柏太陽神 2-2 大阪鋼巴

2023-02-20 00:12:05 | ガンバ大阪
シーズン前から今季のガンバがどのように変化して行くかは注目していた。那須さんのYouTubeでの練習風景の動画を観る限りでは、適切なポジション取りによってボールを動かして、かつスペース得ると言うもの。かつてのガンバは本当に狭いところばかり突いて行く事がお家芸で、それでよう引っ掛けていたw

これまでコロナ禍の期間中で、自分の生活スタイルがすっかり変化してしまい、かつてのようにガンバに対して時間や費用を多く注ぎ込める状態ではないものの、DAZNでは時間の許す限り今季のガンバの変化を見守るつもりではいたので、開幕戦は久しぶりにフルで生中継を観戦したけども、変化は着実に現れていた。

GKのプレー観ればそのチームの目指してるスタイルが解るという、荒井義行御大(この人ロングボール放り込みに手厳しかったけどw)の言葉通り、谷をスタメン起用して後ろから繋がせていたのからしてその意図が表れていた。まあ、個人的にはヒガシが蹴っていたのは、そうせざるを得なかった場面があまりにも多かったからだと思うのだが、ポヤートス監督がGK起用で自分の戦術の意図を表したのは理解出来る。

最も、試合後の会見で彼はスカウティングでハイボール処理を挙げて居たが、これが彼の真意なのかどうかは測りかねる。ただ、出場出来ないヒガシに対して気遣うコメントを出してる所は良いと思う。これがモウリーニョだったらメディアの前で選手をこき下ろすことで発奮を促すやり方なんだけど、発奮してその後良くなった選手はいいけども、それに反発した選手は数多くいたからw

柏がガンバの両サイドで刈り取ってカウンターという場面は何度もつくられたし、ポゼッションでは上回るものの、決定機の数からしたら負けてもおかしくない試合だったのだとしたら、負け試合を大崩れせずにアウェイで引き分けられたのが結果の収穫。大体ガンバは開幕戦いつも負け試合ばっかり見せられてたしw

試合後にポヤートス監督は徳島時代からドロー沼が多かったと言う声がTwitterから良く聞こえていた。まあ、確かに最後守り切れなかったんだけども、逆に言うと大崩れしないチーム作りをするかもしれないな、と個人的には思ってたりもする。

前半に左サイドバックの黒川が中に切れ込んで、武蔵とのワンツーでシュートで終わった場面においては、ワンツーした後に武蔵が左サイドに流れて行く形になっていたんだけども、多分これは前線で流動的になるのであれば、出来るだけ同じ形を維持するというものを目指しているのかもしれない。それで仮に相手に奪われてもしっかりとカウンターを防げると。

そう考えると武蔵はかつてのバルサで言うエトーのように、チームを機能させる為には換えが効かない存在になりつつある。まあ、同じ役割をポヤートス監督はジェバリにも求めてるし、出来ると踏んでるから呼んでるんだろうし、ボールに絡むプレーで序列が作られるかもしれないが、こうした武蔵の目立ちにくい働きももっと評価されるべきだろう。

例えば、逆転した2つのゴールシーンで、特に同点ゴールの場面。改めて見直すと、表層上はダワンが前に出たところで宇佐美へのチェックが緩くなっていたんだけども、その他にも2トップの相方の武蔵のポジショニングのお陰で柏のDF陣が宇佐美に対して厳しく行けて居ない。そしてもっと言えば食野も左サイドできちんとポジション取って仕事して居た(まあ、こう言う視点もかつてサカダイで荒井氏がトヨタカップでユーゴビッチのゴールの場面で提供したももので、この時氏はドリブルで持ち上がったサビチェビッチや、動き出しでDFを引っ張ったパンチェフだけでなく、サイドに張って居た選手も同様に仕事して居たと評していた)

最後に、ゲーム終盤の5バック変更の件だけど、5バックは重心が後ろに行きやすいため、W杯準決勝でモロッコがそれまでやった事のない5バックやってそれが裏目に出たという事はある。PK取られる前の場面では、前線が宇佐美のみとなってるため、変更前のように2トップによって中盤楔入れるパスのワイパーが出来ず、かつ5バック故にディエゴが前に出て迎撃しようとしたけど上手く狩れなかった。まあ、そこはディエゴがPK取られる前のプレーできちんと潰して欲しかったけども...

ただ、守り切れたかどうかというよりは寧ろ、自分たちのスタイルを貫く為の選択としてあれが良かったのか、と言う事よね...

とは言え、今季のガンバは生暖か国見守ろう。OBの加地さんの今季の予想が13位と言うことならまずはチームビルディングで、しっかりと戦術を浸透させることが大事なのだから。唯一の不安は、かつてのガンバは、今のガンバのようなチームの攻略に長けていた。つまり、スペーシングを逆手に取って空いてるスペースの中に侵入して行くみたいな...

そう言う形でやられる事が今後どこかであるかもしれないけども、それもまたガンバの成長の為に必要な事なのだと個人的には理解している

クルピを監督に迎え入れるには、我々はまだまだ幼すぎた

2018-03-11 16:15:02 | ガンバ大阪
このタイミングでブログで書こうと思ったのは、レヴィーの事を我慢していればそのうち良くなるだろうという風に観ている人たちがまだ少なからず居るだろうとは思うんで、それは今のガンバへの現状分析としては正しくないんのではないか、という事を書いておきたかったからだ。

仮にそういう見方が成り立つんだとしたら、セレッソ時代の様に序盤は5割前後の勝率とまでは行かないまでも少なくとも悪いなりに勝ち点を何処かで拾う事が出来て居ないといけないのではないかとは思うんだけど、現状は公式戦全敗中だとで、去年から負けなし記録更新中、しかも監督の放任主義姿勢は変わらず。

クルピ監督の事については、最近自分はツイッターにて、クルピセレッソというのは都並セレッソやソアレスセレッソの発展形だったのではないか、という内容を呟いた。

それはどういう事かというと、彼が指揮を執るチームというのは、良くも悪くもその前任の監督が作り上げた形に影響されるものではないかと。ソアレス監督が作り上げた442のブロック守備が翌年13年には柿谷中心のカウンターサッカーという形で花開いたし、その前にしても、自由の中で放し飼いにされて居たけども、その中でも当時の選手らには都並氏から教えられた事がベースにあった。これは都並氏が退任してからセレッソの監督時代に選手にいくら言っても出来なかった事が出来るようになったのは何故か、とセレッソの選手らに尋ねた時に帰って来た返事を何処かで読んだんだけど、どこだったかちょっと思い出せないのが残念だけど...都並氏の解説聞くと、この人なんで監督として成功できなかったのか不思議に思う事は合ったし、監督は理論だけでなく、色んな資質を持って無いと行けないのかと思ったけど、一応彼の遺産は残っては居たわけよね...

つまり、前任者が畑を耕して、種を蒔いて目が出た状態をレヴィーが引き継いで、自由という名の肥料をやる事によって収穫出来たのを、あたかも彼の功績のように宣伝されてしまったんよね...しかもよその下部組織から連れてきて自分らの畑に植え込んだのも、自分たちの育成の成果に宣伝するクラブでもあったし...

まあ、セレッソはセレッソで自分たちの成功を喧伝するのは当然なんで、それを悪く言うつもりはないんですけどね。問題はその内容を十分吟味せずに騙されてしまって飛びついたウチのフロントなんですけどもねw 同じ大阪に居てなぜそれが見抜けなかったのかという...

翻って今のガンバはどうかというと、片野坂退任後に組織というのが完全に瓦解してしまったんで、本当は畑を耕すどころか、草むしりから始めないと行けない所ではあるわけ。けど、前任者がああいう状態で終わってしまった訳なんで、レヴィーが来てさあ、君たち自由にやってくれ、なんて丸投げしても、どうしていいか分からん状態なんやろうとは思う。迷った時に立ち返る所がないままにやってるのが今の立ち位置ではある。

なので、レヴィーがセレッソで残した実績に敬意を評しながら敢えて言わせて貰うなら、我々はこの人を受け入れるにはまだ幼すぎたという事だし、今回はミスチョイスであった事ら認めざるを得ない。

そして、それは同時に、他人(特に今回の場合はお隣)の成功事例を十分咀嚼せずに、かつ自分たちの置かれた状況をまるで鑑みずに飛びついてしまったという事も指摘しておきたい。その意味でレヴィーの年俸は高い授業料やった...

で、問題は、今のガンバにレヴィーは適して居ないというのはみんな大体解りかけてるんだろうけど、じゃあ、この後どうするかという事で。今、火中の栗を拾える人って、中々のチャレンジャーだと思いますよw 社長がふざけたコメント出してるけど、裏読みすれば、水面下では後任候補に当たり出したという事かもしれないが、いい返事は貰えてないんでしょう。6年前の正信への、誠意の2年契約提示は、逆に言うとそう言う条件でないと引き受けてくれないと言う事だったのかは定かでは無いけども...あ、そう言えば彼戻って来てるんだっけ?w まさか、流石に2度目は無いとは思いたいけど...w

そうなると、現実的に直ぐに監督交代はないかもしれないんで、マテウス・ジェズス入って、コンちゃん戻ってどこまで修正出来るかを期待するしかないのかもしれない。監督自身が自ら動く気がないという事は。でも、4月アタマくらいまで引っ張る事になるかもしれないけど、それでも勝てたなければ...なんか頭がクラクラして来たぞw

なんで今はガンバアウェイにも行かずに他の事に目を向ける様にしていますけどもね。

本当はマテウス・ジェズスの様な選手はもっと早くから引っ張って来て、シーズン頭からやらせるべきだったけども、彼の加入を遅らせたのは誰だっけ?...

監督人事を考える上で、避けて通れない「2018年問題」

2017-08-16 00:47:33 | ガンバ大阪
監督交代って声はだいぶ高まって来ているけども、自分は一方的に監督だけを批判する気にはなれない。というのも、根本的には強化部が連れてくる選手と健太監督の戦術に合う選手とがかみ合っていないからだ。そして、監督を変えるにしても、多分それは自分たちが考える理由や、望む形とはまた違う理由や方向性のもとになされるだけだろう、というのも理解している。

だから何かを変えようと声を挙げても、自分が思っているものとは別の思惑の元に利用される可能性があるということは常に意識はしている。これはガンバの監督人事だけでなく、秋春制や2ステージ制においても見られたものだ。だからこそ、相手の微笑みに潜む冷徹な打算というのを見抜かないといけないだろうとは思う。

話を元に戻すと、お互いが契約が満了するまで、どちらからも関係を解消する動きを取らないというのは、互いに今の立場を利用しあっているからにしか映らない。

例えば泉澤なんかはテクニック系の選手だけども、健太監督のサッカーで必要とされるハードワーカータイプではない。彼は大森にはなりえない。他にアデミウソン。彼は基本球離れが良すぎるわけね。まあ、年代別のセレソンだったら、彼の出したいところへ走りこんでくれる見方がいて、彼が受けたい所へ出してくれる味方がいるんだろうけども、今のガンバが彼の周囲に人を集めて攻撃を仕掛けているわけでもない(その意味で、彼は西野時代のガンバならもっとフィットしていたかもしれないし、今でいうなら川崎行けばより阿部以上に恐ろしい戦術兵器になれるかもしれない)。どっちかと言えば、健太サッカーで言えば、パトや長沢の方が重宝される存在ではあるんだけども。あと、中盤ではコンちゃんや井手口、それに倉田が重宝されるのも、彼らが走れる選手であるからだろう。ビエルサならとっくにケツまくっているかもしれないしw(実はフロントはそれを期待している節がある)。

その意味では、今の順位は納得はしてしまう。むしろ、この関係をダラダラ続けていくのは、監督にとってもチームにとっても不幸なんじゃないかって思えてくるわけで、なら今すぐその関係を解消して、強化部だけでなく、ヤット先生が志向するサッカーを具現化してくれそうな監督に任せる方がいいかもしれない。いいよ、俺はちゃんときっちり見届けてやるよ。何かを試したいんなら、来季の頭からよりは今の順位と勝ち点なら、残り試合で色々と試すいいチャンスじゃないかって。記事に出てたけども、Jリーグ視察したイタリア人のマンドルリーニはヴェローナではルカ・トーニ頼みだったんで、多分方向性には合わないだろうけど、この時期欧州でフリーで就活している人たちは結構いるんだから、スペイン人監督にガンバの試合見せて、その上でヤット先生を使ってくれる候補の人にお願いしたら?

実は後任監督を選定するのに避けて通れないのは、「2018年問題」であるわけ。来年がヤットの契約最終年であるため、これを前提にして話を進めないといけないということだ。その後のことは、ヤットとの関係を清算しないことには前に進めない。

今季ヤットってスタメン出場しても途中交代させられることが多い。まあ、本人にしてみれば、戦術だけでなく(なかなかアクセル踏めない今のサッカーに不満な人は多いかもしれないが、ヤットは別の意味でもう少しブレーキをかけたがっている)、起用法に対しても不満はあるだろうね。

だからこそ、これは筆者の推測なんだけども、来季ヤットは自身のキャリアの集大成として自分のやりたいような環境を望むかもしれないな、と。おそらく延長した契約の中でも、全試合の何割かは試合に出してほしいという出場保証はついている(これは別段珍しくなく、その保証した割合に達していなければ、クラブが補償するというのはよくある)だろうし、次期監督の選定に関しても彼の意見がある程度反映されるだろうと。これはかなり危ない火遊びかもしれないけども・・・だからこそ、やるんなら今の方がリスクが少ないと冒頭で述べたわけ。それだけやって、それでもダメなら本人も諦めはつくでしょう。

で、もし監督を変えるとしたら、

1.ヤットはできるだけ試合に出たい
2.後任監督候補は出場保証内のギリギリの中での出場に出来れば留めたい

という相反する双方の思惑の中で折り合いがつかないといけなくなるだろう、と見ているわけ。後任監督さんには最初の方だけは我慢してヤットを使ってくれ、ということを納得させるしかないか。ただ、情報が知れ渡っている日本人監督でなり手がいるかどうかはわからない。だからこそ、情報が少なく、かつ先入観なしにフラットな目線で見られる外国人の方がいいかもしれない。

NBAでの事例を挙げると、コービー・ブライアントのフェアウェルツアーに近いものがあるなw コービーのラストシーズンも、スコットHCは酷使といっていいくらいにコービーを長く使っていた。まあ、その意図は今となってはよくわかる。実際にその後にプレイングタイムを制限したり、休養欠場というのが増えてきたわけだから。まあ、サッカーはアメスポと違って降格制度があるから、シーズン途中でタンクする選択肢があまりないんだけどもねw ただ、今の状態だったら、サッカーでも「タンク」する機会はあるわけだけども・・・健太監督に違約金払いたくないのと、後は円満に契約を満了させて、東京五輪監督に彼を送り出したい、という思惑はあるかもな・・・多分本人もそのポストには色気はあるだろうし(そうだとしたら市丸の出番は今後増えるし、ヤットは今季に関しては出場時間限定は続く。若手を抜擢するというのが健太監督の売りでもあるからだ)

それが冒頭で述べた、それぞれが今の立場を利用しあっている、という状況でもあるわけだけども・・

ダービー後に改めて思ったこと- 宿敵を倒すには宿敵を知る事から

2017-07-31 07:08:57 | ガンバ大阪
健太監督がセレッソで警戒する選手に、杉本と山村を挙げていたけども、先制点入れられた後に、やっぱりセビージャ戦と同様にジンヒョンのロングキックが得点源である事をもう少し警戒しとくんだったな、と悔んでいたけども。それにしてもジンヒョンは、ウィジョの同点ゴールといい、カウンターで抜け出したアデの一対一といい、何れも一度触ってる訳だから、改めて凄いキーパーだし、ダービーになると良く当たってるよなあと感心する。まあ、その彼からゴール奪ってこそ価値あるダービーのゴールと言えるだろう。

逆に言えばそれ以外は、幸いにもやられずに済んだ。その後あちらに二回程決定機があったけどもそれは決め切れなかった。一歩違えばスコアは逆になってもおかしくはなかったかもしれないけど、この日は現場とサポとダービーに賭ける情念が外させた、と言えたかもしれない(まあ、一瞬オフサイドと躊躇してたかもしれんけどw) 。でも、ダービーではレバタラ口にするようじゃ、まだまだかもしれんけどね。

逆に言うと、柿谷が言うように秋以降カップ戦で再戦する可能性はあるけど(ルヴァンカップの抽選前の月曜朝に原稿書いてます)その場合のチーム状態、特に代表でお互い選手抜かれて駒落ちは否めないけども、それでもダービーはダービー。トップであれ、U23であれ、育成年代であれ、勝たなくていいダービーなどはない。負けた時には言い訳はするつもりはない。そして今度はあちら側がリベンジする強い気持ちを持って臨んで来る事も忘れてはならない。

この試合こちら側は試合から遠ざかるゲーム感覚の問題と、あちら側の連戦疲労がどう影響するかは気になった。まあ、大宮との練習試合やれてたのも負けたとは言え、役には立っていたのだろう。そしてダービーでセレッソを叩く為の準備はしていたのはゲームプランでは伺えた。長沢とウィジョの先発は、CK守備でニアに長身の2人立たせる意味合いもあった。2点目のゴールもCKでのあちら側のゾーン守備のギャップに弦太が上手く入り込めたものだったし。

一方セレッソはルヴァンカップで選手全員入れ替えていたとは言え、試合続きではあった。セビージャとの試合は多分清武がセビージャいた頃から持ち込まれた話だったかもしれない、と試合観に行った時には思ったりもした。

本当は中断期間にもっとフィジカルを追い込む練習を尹晶煥監督はやりたかったのかもしれない。昨日のDAZNで他のチームの試合の実況聴くと、新潟が7日間で70キロ走り込んだとか、尹監督の古巣の鳥栖だって結構走り込んだとか言う話が出ていたし。

まあ、そんな事言うと、ガンバもなんか海外クラブとの親善試合やれって話になるんやろうけどw Jリーグは多分ガンバなんかにもこう言う試合を吹田スタジアムでやって欲しかったんだろうけどもね(^_^;)

話を元に戻すと、その時点でお互い持ってる武器を照らし合わせ、それをフル活用しなければダービーでは勝つ事が出来ない。勿論それは宿敵の事をより知ると言うことも含まれる。知己知彼,百戰不殆の本当の意味は、己と相手の戦力や状態を比較した中で、己の強さと弱さを知る事でもあるからだ。

その意味では私は私なりにセレッソをウォッチして行く事だろう。何でこんなにセレッソの試合観てるのかって思うことあるけどもw やっぱりダービーで倒したいからなのが原点かな

確かに今年はほぼ残留・・・でもこれでええんかJリーグ

2016-08-02 08:20:46 | ガンバ大阪
広島戦の試合前にアデのサイド起用というスタメン発表聞いてのけぞってしまったけども、そこをあまり突かれることがなかったのが幸いだった。まあ、考えてみれば広島のサイド攻撃がWBの単騎に頼る形が多いのを考えると、今回のようにサイドでの対応はまずSBが出ることにしてSHはペナ角のスペースを埋めるっていう形で十分対応は出来ると踏んでいたのなら、相手に応じた采配が出来たということなんだけど、これが4バックのチームでSBとSHがサイドでユニット組む形で来られたらちょっとアデのサイドはそう長くは使えないかもしれない。

一方で、この守り方を継続というのなら、SHが深い位置まで上下動する負担が減ることを意味するわけで、そうなると毒殺日記さんが言われるような堂安起用というのも考えていいかもしれないわけだけども。今季補強がなくなったのが、何とか赤字出さない形で乗り切るというものであるならそれはそれで寂しいけども、そういうところで現在のガンバに楽しみを見出したいとは思うけども・・・

逆に言えば今季のガンバの出来でようここまで勝点35まで積み上げたな、って思うんだけども、下のチームの状態見ていたら、それも納得してしまう。春先からずっと言い続けたけども、ダメはダメでもランクがあって、ガンバのそれと他の下位チームのそれとはやはり差があるとか、ウチも大概なんだけど下にはもっと酷いチームがある、っていう風に言い続けたことがある意味当たっていたわけだけども。

でも、正直これでええんかJリーグさん、って言いたくなるけどもね。というのも今のJリーグのクラブライセンス制度っていうのはある意味、上に金をじゃぶじゃぶ使わせてメインスポンサーに損失補てんさせるやり方に歯止めをかけようという狙いがあるのは判るわけで、それによってそうしたバックを持たないプロビンチャにマネーゲームに巻き込まないような形で保護するというものだ。それがなければもしかしたらガンバなんかは赤字覚悟で誰か補強出来たかもしれないし、残留争いしている名古屋なんかは今季に関してはもっと臨時財政出動出来たかもしれない。

まあ、中国なんかだとそういう歯止めが効かない制度になっていて、赤字ならクラブ売りゃええやん、っていうスタンスなんだけども、今季から買い手が見つからないから他の地域への移転はダメよ(但し同一の省内ならOK)っていうルールに変わったのだとしたら、資金力に劣る内陸部のクラブは厳しいかもしれない。

まあ、日本にしても中国にしてもそれぞれのやり方に良し悪しがあるのはわかるし、中国の場合はちょっと過剰過ぎるかもしれない。でも、レベル向上を考えると、そろそろ上が突き抜けていくことも考えないといけないかもしれないし、その上を目指して力を付けていく資本の論理や、上から下に移籍金などでお金が流れていく形をそろそろ構築していく必要があるかもしれないと思えて来た。

個人的には意見を言うと、プレミアリーグというのは避けられないとは思う。資金力とスタジアム(喩えば3万人以上のキャパ)の条件をクリアした10クラブでスタートし、プレミアとJ1とでは、最下位は自動降格で、もう一つは入れ替え戦という形で1部のクラブに参入権を与えるとか。最初の内は戦力云々というよりは前出の2点かな・・・となると柏や大宮はスタンド拡張が条件になるかもしれないし、長居持っているセレッソは初年度から入って来れたりもするわけだけどもw そうすると2万5千人くらいのキャパで考えていた広島は計画を見なおさないといけなくなるか・・・

今一度問う。このまま見殺しでいいのか?

2016-07-27 08:03:45 | ガンバ大阪
宇佐美が移籍した後の補強の考えに対する温度差っていうのは梶居氏と健太監督とのコメントを聞いているとやはり存在する。

そして、健太監督がパトの改良版みたいなFWを欲しがっているっていうのは、最近の彼の用兵や戦術見ていると伺えるんだけども、このエントリ書いている時点で動きはない。まあ、それは梶居サンの編成の失敗を認めるようなもんなんだけどもの。ここへ来て戦術アドですか・・・まあ、今の見どころはそこかな。個人的にはその戦術アドで行くならば彼と周りとの距離感を縮めるような布陣を模索しないといけないとは思うんだけども、それやらないの梶居サンの不満かもな。

勿論補強するにしても、現時点で使える金がどこまであるかによって決まることもあるし、仮に誰か取れたとしても、当たり外れがあるというのは判る。誰かを入れることによって内部の競争が活性化して別の誰かが伸びるっていうこともあるんで、そういうのを含めて、今の体制でもう一度勝負するっていうシグナリングにはなるとは思うんだが、このブログ書いている時点でどうやらそれもなさそうかな・・・まあ、登録の締め切りまで待ってみるけども。

自分が気になるのは、このまま補強をしないっていうことは何を意味するのかってこと。

あくまでも私自身の推測なんだけども、梶居氏は健太監督の体制を穏便な形で終わらせたいということを考えているかもしれない。今の年間順位や勝点考えるとこのままやり過ごせるだろう、っていう考えなんやけどもね。確かにシーズン途中で替えるっていうのはリスクはあるかもしれない。今年は他のチームで監督交代の動きが遅いというんおは、国内で監督実績のある人達なんかも、もしかしたら今とはいかないまでも1,2年以内にガンバの方で動きがあることを察知しているかもしれない。水面下では、私ならガンバをこういう風に変えられますよ、っていう売り込みはゴマンとあるんだろう。

ただ、そうであれば、今後彼は健太監督一人を批判の矢面に立たせてしまうんじゃないかって思うわけ。ガンバサポなら多かれ少なかれ彼の采配に対して不満はあるだろうけども、それでも今なお監督である彼をサポートする気のないフロントの思惑のまま彼を批判し続けるってことになるんじゃないかって。

健太監督の今の不満は、戦力だけでなく今のコーチングスタッフに対してもあるだろう。この人はガンバで監督がやりたい気持ちが強かっただけに、就任当初から、自分の腹心を連れてくるわけでもなく、フロントから与えられたコーチの顔ぶれで引き受けてくれた。そのことについてはすごく感謝している。普通外部から新しい監督連れてくるとなると、監督一人だけでなく、気心の知れたスタッフをその監督候補が連れ来たいはずだからだ。

そうなると、監督を替えるってなると、フロントが考える組閣人事を受けてくれる人ってなかなか居ない(外国人監督だと尚更)だけに、今度はコーチ人事を含めてフロントはある程度譲歩しないといけないかもな。まあ、今季はコーチ人事でやらかしただけに、そこは仕方ないけども。

こういう状況だから、自分自身ちょっとやる気をガッツリ削がれた気分にはなるわけよね・・・それなら自分なりのやり方でガンバとコミットしようと。それが今までに比べて多少距離を置くことになるかもしれない。自分でさえそうなら、今後の成績によっては、スタジアム動員に影響はモロに出ても、ガンバのフロントは文句言えないかもしれない。

今一度問う。このまま見殺しのままでいいのか?

1st stageという名の実験を振り返って

2016-07-08 23:49:34 | ガンバ大阪
宇佐美ロスによって両SHの運動量と推進力を活かす形とヤットのセットプレーの精度が良かった為に勝てたのが鹿島戦だったけども、軸のFWがいない、ヤットをボランチで使えないっていう問題は付いてくるかな。宇佐美が居た時にこの形で勝てたのは3節の大宮戦以来か。それ以来健太監督は色んな形を試してきた。

まず、ウサパトの2トップが運動量の面で機能しないと見るや、パトではなく長沢を宇佐美の相方に据えた。つまり、長沢にその分走れっていうことなんだけども、肝心な宇佐美の調子がその時上がらなかった。

次に一旦構想から外れたように思えたアデがなんだかんだ言いながら点を取れると見るや、サイドの運動量や守備に目を瞑ってサイド起用しだした。これが2試合程ハマったが、アウェイ東京戦でボロが出始めたことによって、ホーム湘南戦を最後にアデのサイド起用を諦めた。その分パトを名古屋戦以外ベンチスタートの序列に下げた。

こういう試行錯誤している中で、誰それ使えとか、ヤットはボランチだとか(それ出来るんだったらそうしてるわけでね。でもルヴァンカップの抽選に活かせる位だからどこかで活かすしかないわけでしょ?)、宇佐美をやっぱりトップ起用しろとかいう声がサポの間では出て来るのも無理はないけども、それやって無理だったからこそ今試行錯誤しているんじゃないかって思ったりもしていたりもした。

ここへ来てようやくサイドの運動量をベースにする形を思い出して来たんだけども、本当ならそこの部分ブレては欲しくなかったけども、前線に過剰な人材を抱えたら使わないっていうわけにも行かなかったのだろう、とは推測するし(でないと次から選手を貰えなくなる恐れがある)、健太監督は守備偏重で望んで決定機を決めきれないと、守備力削ってでも点取りに行くという傾向も見えたりもするからな・・・

ということで1st stage はAClの為に選手層を厚くしたつもりが、実は適材適所ではなかった為に人材の見極めに時間をかけた実験だったっていうことが言えるかもしれない。2ndではこの教訓を如何に活かすかなんだけども・・・

ここへ来てレナトっていう名前が出てきているけども、彼自身ピクシーの構想から外れ(しかも練習試合でツバ吐きやって公式戦出場停止処分食らってた)、しかも守備が怪しかったっていうところを見ると正直彼来てまた生態系が崩れたりしないかが気になる。まあ、もしかしてどこかで決めきれないとやっぱりFWの補強がいるっていう話になるかもしれないな。このブログのエントリ書いた後に続報あるかもしれないが、現時点での自分の予想を言うと、決まる時にはノーマークのところから決まるのがアデや淳吾の例から見てもとれるように、レナトの名前が出てくるという時点で、実は彼ではないかもしれない(東京なんかに決まったりでもしたら、本当にどう使うのって思うけどもw)。

何となくなんだけども、レナトでダメだった場合のプランBのFW候補はありそうな気はするかな。つまり、レナトの噂は、FWを探しているっていうことの裏返しでもあるわけなんだけども。まあ、今後のこと考えて、選手を補強できる期間が今シーズンはもう今月だけってことになるならそう動いているのかもしれない。逆に補強しなかったケースって、14年に原口が夏にドイツ移籍で抜けた後に現有戦力の底上げ図った浦和くらいか。あの時の浦和って興梠がケガするまではそれが上手く行っていたかもしれない。

まあ、今思えば興梠のケガというよりも、寧ろウチとの試合で先制されたことで焦って興梠を強行出場させたことが、ミシャのそのそのシーズンの敗着だったかもしれないな。負けていたとしても勝点差2位で首位だったわけだし。でも、あの試合の映像振り返ると、87分までスコアレスで進んでいて、勝てば優勝っていう雰囲気になってもうてたんよね・・・

だからまあ、浦和の例を見れば人を入れるだけが補強ではない、っていう事例はあるんだけども、終盤のアレのせいで・・・てことなわけだけども。まあ、サッカー選手でない方のビスマルクが言うように、こうやって色々他チームでの事例や教訓というのを学ぶことも大事なことですね。それをやっていないで監督人事でやらかして低迷しているオリ10クラブ(以下略

浦和戦雑感

2016-06-17 08:10:23 | ガンバ大阪
ヤットが決めるところ決めてくれれば完璧だった、ということなんだけどもヤットを一列上げるとやっぱりフィニッシュのところで不満が残るかな・・・まあ、それでもアデと一緒に組んで柏木にボール入るところをケアしていたわけなんで前線の守備はきっちりやってくれていたし、同姓対決でも競り負けていなかったわけだから、守備の建て直しという観点からすれば悪くはないかな、と。現状はアデとパトでFWの一枠を争うってことになるんだろうけども、そのせいか途中から入ったパトの守備意識がすごくよかった、というか普通ならやりすぎなくらい下がって守備して中盤のスペースまで埋めてくれたし、CKの守備ではストーンになってくれていた。

守備中心に考える場合は今度はどうやって点をとるかがカギになるかもしれない。宇佐美がいなくなると気になるのはそこだけども、守備を第一に考えたさいどの人選っていうのを意識すれば大崩れはしなくなるかな。

浦和は多分大きな岐路に立たされているかもしれない。ネットを徘徊すればミシャを擁護するレッズサポというのはほとんどいないし、解任反対の人がいるにしても、替えることのリスクを考えてのことだろうから何かしらミシャには不満があるのは間違いない。ここは難しいところかな・・・別に勝った後だから言うわけじゃないけどもw 

でも、プロスポーツにおいて、営業面を含めて本当に重要なのは、一時期だけ打ち上げ花火上げてそのあとしぼむことではなく、長期的に安定上位につけておくことだろうと個人的には考えています。優勝争いしていれば観客動員も安定はするし、どこかでタイトルをつかむチャンスが出てくるだろうとは思うけども。その観点で言えばミシャの5年間ってJ2降格という浮き沈みを経験したガンバに比べたらずっと安定していることも確かだ。あと、今年の成績だけを比較すれば言わずもがなだしw

まあ、監督人事については浦和の方で考えることですけども。ただ、タイトルを取るためにリスクを承知の上で変えるのか、それとも安定上位をキープすることでその上で上積みを狙うのかは、プロスポーツの運営を考える上で部外者にとっては興味深いテーマには映るかと。欧米のプロスポーツに比べたら日本では監督交代のサイクルが遅いとかいう人いるんだけど、そんな欧米でもタイトルとは無縁でもサッカーではアーセン・ベンゲルだとか、あるいはアメスポを例にとればボビー・コックスとかジェリー・スローンといった長期政権の事例がある。それは別に優勝しなくてもいいということではなく、コックスにしてもスローンにしても長期間安定した成績でプレーオフまで導いた実績への評価だったわけで。