大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

ACL?見てますよ。 1万人以上の警官動員と言われた中で参戦した浦和サポの皆さんお疲れ様でした

2013-02-26 23:55:39 | ACL/A3
ガンバの出ないACLを見るのは2007年年以来か。部外者だけども、見続けています。ACLを興業として発展させるには、当事者以外の人たちをどれだけ巻き込めるかに掛かっているとは思っているわけ。

まあ、出場しているクラブをぬるく応援するか、或いは対戦クラブの方に肩入れしてみるかは人それぞれだし、自分だってその時々によって変わるから、部外者がどのようなスタンスで見ればいいかという問いに正解はない。だからこそ、自分の気の赴くままに見ればいいんだとは思うわけです。実際ガンバが出ている時でも色んな反応があったけども、まあ、好きなように見てくれればいいと思ったし、結果が出なくて酷評された時でも全くスルーされるよりはマシだとは思っていた。

仙台の人たちにとってはほろ苦いアジアデビューではあっただろう。一つだけ仙台を弁護するとしたら、ブリーラムやムアントンなんかを見れば判るけども、あちらの方がシーズンが先に始まっている分、早めに対戦する時には、ホームであれアウェーであれ、タイのクラブの方が動けていたりもする。まあ、仙台に関しては深夜のBS日テレの録画が頼りなんだけども(勇人をチェックしておきたいし)、その辺りどうだったんだろうか?

広州と浦和の試合についてはG+で観戦した。広州の方がビルドアップ時には3バックで、浦和が攻め込んでいる時に5バック気味になるのは、浦和の攻撃時のフォメの変化をリッピが研究した成果だったのだろうか?悔やまれるのが最初の失点時での森脇のスライディングだったけども、槙野は上手くムリキに誘い込まれたな・・・日本を代表するDFの彼にしてみれば、これは取れる、と思ってスライディングを仕掛けたんだろうとは思うから、相手が一枚上手だった。あれはムリキの方を寧ろ褒めるべきか。

そして、現地に応援に行った浦和サポさんたちの頑張りは労ってあげたいです。これは中国アウェーを経験したからこそ理解出来る。声もよく出ていました。現地メディアの報道では、7千人の警察官の他に4千人の武装警察官(中国では警察組織は2つあって武警は軽装備の軍隊の警察といったところ)が動員されていたらしい。

もっとも中国では何事も数字が誇張される傾向が強いので動員された警官の人数がホンマにその通りだったかは判らないけども、かつてない程の厳戒態勢だったに違いない。

現地遠征されたレッズサポさんらは、なんでそない大げさな警備体制敷くのかと思われたに違いない。まあ、広州恒大にしても、現地公安当局にしても、揉め事を起こされて外交問題にまで発展されたくはないんですわ。

中国人がw

守備の改善内容はゴールをどこに置くかで違って来る

2013-02-24 11:44:35 | ガンバ大阪
暫くの間なかなかブログが更新出来ていなかったけども、オフの間は海外サッカーに限らず、ラグビー、バスケット、アメフトやアイスホッケー等とサッカーに共通点の多い対戦型の競技のゲームをテレビ観戦する傍で、開幕後のアウェー遠征の手配も着々と進めてました。每年中超の視察で家を空ける時期以外は、行ける試合は基本現地でサポートする予定です。

今の時点気になることと言えば、健太監督がやろうとしているサッカーの方向性というところか。去年のガンバを見る限りにおいては、攻撃に力点を置くと失点も増え、失点を減らそうとすると、今度は得点力が落ちるといった、現象が見られた。

だからまあ、健太なんかは外から観ていて、単に守るだけとか攻めるだけとかいった形に囚われず、攻守において均等にフットバランスを置いて行くことを念頭に置いてキャンプで指導して来たと思われる。

そうした健太イズムがどこまで浸透しているかは、自分は開幕戦まで待つしか無い(残念なが今日のTMの鳥取戦は現地で見ることがないので、もしご覧になっておられた方がいらしたら、レポートを待ちたいのですが)。

その開幕戦でのチェックポイントとしては、

1.攻守の切り替え
2.セットプレーの守備
3.守備時のポジショニング
4.攻撃時の自由度

といったところか。それで大体どのくらい守備の改善に力を入れているかが見えて来るだろうとは考えてます。とりわけ注目したいのが3と4かと。

3に関して言うと、健太監督が評論家時代にも指摘して居た事だが、守備時の約束事の徹底で、例えばコンちゃんがボール奪いに前に飛び出す(相手から見ると食い付く)場面で藤春が中に絞るか、或は東京時代の高橋秀人のようにコンちゃんが飛び出したポジションを鯔が埋めてるか、といった、所はチェックしておきたい。

逆に言えば、藤春がそれでも修正していなかったとしたら、その理由は何なのかと想像して見るのも良いのかもしれない。攻撃の事を考えるとそこまで負担を掛けられないからなのか?或は単に藤春自身が指示されても直らないからなのか・・・

4の攻撃時の自由度なんだけども、健太がガンバのサッカーを変えるつもりはない、という風に言っていたのが本当なら、前線での流動的なポジションチェンジを残しながら如何にして失点を減らすかなんていう、サッカーを少しでも知ってる人たちからしたら、相反するような課題に取り組むことになる。

失点を減らすというと根本的には攻撃時にボールロストした時点から守備が始まるんだけども、その時点でポジショニングがグチャグチャであるよりも、元のポジションにステイしている方がファーストディフェンスは掛けにくい。この発想の最たる例は、一昨年の浦和を率いていたペトロであったし、今のザックジャパンもペトロとは同一ではないけども、ポジションチェンジを求めてはいない(そのせいか、前目のポジションの選手たちの中には不満そうにプレーしている選手も居る)。ただ、そのやり方というのは、確かに失点は減るけども、そうなると得点もあまり稼げなくってしまうという問題も抱えてしまう。

だからまあ、根本的に守備を改善しようとするのならば、前線の選手たちに対するポジショニングの問題も本来は避けて通れないわけなんだが、それが攻撃力とのバーターになってしまうっいう事例はいくつかのチームではあった。そこで、攻撃力を維持するべく、前線の自由度というのがどこまで残っているかを見るのも、蓋を開けてからのお楽しみではある。

まあ、今のところ情報は少ないんだけども、浦和のペトロとかザックみたいにポジションチェンジを禁止するような話というのは漏れ伝わってはいない。また、こないだのガンバTVで岡山とのTMでの得点シーンを見る限りでは、レアンがサイドへ流れた時に家長が中へ入ったり、或いは藤春がインターセプトして家長に預けた後に、何と逆サイドへ流れてボレーを叩き込んだりもしていることから、前線での自由度はまだ充分残っている。

だとしたら、健太監督の目指しているサッカーというのは、今まで3点取らないと勝てないチームだったのを、2対1くらいで勝てるような収支に持って行こうという事なのかもしれない。

昔のNBAに例えれば(といってももう20年近く前になるが)、ガンバはいわばサンズみたいなもので、サンズの場合自分らが一試合で100点取れていれば、99点以内に相手の得点を抑えてればOKだという発想に基づいていた。

逆に同時代におけるニックスは90点しか取れていなかったので、相手を89点までに抑えないと勝てない。仮に失点が92点だったなら、それがサンズよりも少ないものであったとしても自軍が90点しか取れていなかったらそれは失敗になる。

まあ、ガンバにおける守備の改善というのは最終的に収支を2対1に持っていく、という緩やかなゴールを設定に基づいたものになるかもしれない。それは他の守備の堅いチームからすれば確かに緩いだろうが、本来守備の改善とか、攻撃力アップというのは最終的に一試合での得失点をプラスに持っていく為の手段でしかなく、それが目的化してしまうと、皮肉なことに本来自分たちの持っていた持ち味が失われる可能性もあるという事例を過去いくつか見てきたわけなんだし。

まあ、その意味では一失点くらいは多めに見てあげましょうw