大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

「ガンバ系ブロガーが選ぶ2011年ガンバ大阪ベストマッチ」

2011-12-31 10:44:30 | ガンバ大阪
これもすんなりと決まりそうなんですが、最終節の清水戦ですかねえ。東西のサポが一堂に会することが出来、西野監督を送り出すべく、最後までガンバらしさに拘って勝利で有終の美を飾ったこの一戦を推したいと思います。

それまでは最終節まで優勝争いに漕ぎ着けることが出来たけども、内容的にはもやもや感はありました。まあ、優勝という結果を残すためには致し方ないという風に割り切ればそれもありだったんだけども、なんかこう、どこかスッキリしなかったんだけども、清水戦の後半は前からプレスをかけるべく、こんな高いラインも久しぶりに見た、という程の最終ラインの押上げも見られた。あれが智のラストゲームになるとはなあ・・・

「ガンバ系ブロガーが選ぶ2011年ガンバ大阪MVP」~史上初のダブル受賞

2011-12-30 22:35:10 | ガンバ大阪
今年は年内が締め切りであるのをすっかり忘れてたw なんか、8月の終わりになって夏休みの宿題を慌ててやってしまうタイプやねw

ということで、今回のタイトルでは、多分得票数で一位じゃないかと思えるグノと、もう一人スンヨンの二人の同時受賞とさせて頂きたいんですが、タカギさんどうしても一人しか選んではいけないんですか?w

アドが抜けてからの一番の受益者はグノであることは7月の時点から言い続けていたことなんだけども、シーズン後半、苦しい時攻撃に行き詰ってカウンター頼みになった時に低い位置から前に持っていける推進力というのがあったからこそ助けられたようなものだった。他にも前線での献身的な守備や、ヘディングでの競り合いの強さ等も、FWとしての本来の働きを見せてくれたことから、して文句なしの選考でしょうね。この人がJリーグのベストイレブンに選ばれなかったのには不満があるし、韓国代表でも、彼を前線の軸に据えてやれば予選の苦しさなんかは乗り越えられそうなんやけどもね。

なんでスンヨンも一緒に、ということなんだけども、彼の存在というものがグノの安定したパフォーマンスに貢献したということも考慮して、ということなんですね。加えて、当初サイドバックとしては全く使えなくても後半は前線で豊富な運動量と縦の突破力を見せて、なんだかんだいいながら、気がついたら彼のトリコになってしまってるw だからまあ、2011年のガンバの話題の中心にはスンヨンがいたということも併せて、ダブル受賞という結論に達したわけです。

本当はグノも貴重な戦力として残って欲しい。けれども、スンヨンを切ってしまうとやはりグノも一旦契約を更新しながらも再考してしまうのは自然な流れなのかもしれない。だからまあ、自分としては今年を区切りにして、お互い新しい道を歩んでいくと前向きに考えた方がいいかもしれない。というのも、今年のグノの働きには感謝はしているものの、いつまでもグノ頼みというわけにもいかないんじゃないか、ということは後半のサッカーを見ていて思っていたわけです。

京都はACLに出られるのか、という考察ー04年の事例と最近の他国の辞退例とを比較する

2011-12-30 00:17:46 | サッカー全般
今日まで仕事していたんで天皇杯準決勝は生で見られず、串カツ屋で録画観戦したが、京都とマリノスの試合見ていると、どっちがJ1なんだか・・・まあ、これ以上はやめとこw 内容的に言えば京都の決勝進出は妥当な結果だろう。

で、京都がもし優勝した場合、J2クラブでも出場出来るのか、という問題が上がって来るわけなんだけども、結論から言うと、AFCの出場資格クラブではカップ戦の覇者という条件に関してはトップリーグというカテゴリの縛りはない。そう解釈すれば京都でも出場は可能なんだけども、もし辞退したら仙台かFC東京が繰り上げ出場するという噂も巷では上がっている。ただ、前回天皇杯に優勝した後でも出られなかったというところから持ち上がっている話なんだけども、あの時のACLというのは2年に渡る開催から、通年開催へと舵を切ろうとしていた時期であって、その際にどの優勝チームを参加させるか、という問題があった。

詳しくは、http://brotherjin.exblog.jp/2542899/

を読んで貰えればその時の経緯がよくお分かり頂けると思います。

だからまあ、前回京都は別に自分たちから辞退したわけではない、というよりは、協会が決めた優先順位のルールに従ったまでということに過ぎない。更にあの時と違ってACLの運営も出場資格についてもきっちりルールが決まっているということになれば、京都はたとえ優勝してもACLに出られる。J2の日程については協会とJリーグが話しあって調整してくれればいい。

それに最近のACLの事例を見ると、辞退するとそのまま棄権扱いとして空枠になってしまうというケースが考えられる。06年にインドネシアの2クラブがエントリに間に合わずに失格したケース。09年5月にUAEのシャルジャが国内リーグで降格回避の為に棄権してしまったケース。そして最近では中国の遼寧宏運が、プレーオフに負けたらAFCカップに回されることを嫌って辞退したケース。これらの場合国内の他クラブが代替で出たわけではなく、いずれも空枠になってしまっている。

そう考えると、京都が仮に天皇杯優勝した場合には、日程的にはシンドイだろうけども、棄権してしまうよりは、出場して何か経験を積むという方が日本のサッカーにとっても決してマイナスではないかもしれない。流石に京都にACLでの結果を期待するのは酷だろうから(その分Jリーグ3枠のチームが頑張ればいいことだし)、ACLをどう戦うのか(例えば昇格争いに専念する為にACLをターンオーバーして若手の経験の場に当てるとか)という点は当事者である京都が考えればいいだけのことだ。

よく、ACLの出場資格の議論になる場合に天皇杯の優勝チームを資格に定めているのは、確かにAFCの規定に基づくものだ。そのカップ戦枠に意味を見い出せるとしたら、一つはACL組への
救済措置(08年度優勝のガンバは正にこれで翌年のACL出場権を得た)ともう一つには、色々なチームに対してACL出場の門戸を開いているというところだろう。日本のサッカーの発展のカギは国際経験(特にアウェーでの厳しさ)を積み重ねるところにあるだろうけども、それを代表だけでなくクラブレベルでも色々なチームが経験するというところに意味がある。恐らく今後数年の間にはほぼJ1クラブ全てのチームに経験値が行き渡るだろうと筆者は考えているんだけども。あ、その文脈で考えると、東京がACL行くっていうのも意味があることだということをすっかり忘れてたw

スタジアム建設正式決定は茨の道への第一歩

2011-12-27 00:38:39 | ガンバ大阪
スタジアムの建設に関する議案は、ガンバが修繕費を負担する条件を受け入れていたわけだから、吹田市議会を通過するということはある程度予想出来ていた。だからまあ、嬉しくないと言えばそんなことはないんだけども、その分観客動員に関しては重たい十字架を背負わさせることになる、というのは一年前にも弊ブログで指摘したことであることは、長い間ブログを読んで下さっていた読者の方たちはお分かりだろう。アーセナルのような道をたどるということも書いたが、あちらはそれでも、ハイバリーの時代にもチケットが手に入らない人たち、シーズンチケットにもキャンセル待ちの人たちが相当いたこともあって、それが今のエミレーツの観客動員に繋がっている。それに比べたらガンバにはまだそれはない。

とまあ、のっけから重たくなるような話をしてしまって申し訳ないw けども、これは現実であるから仕方がないことなわけです。更に言うと、自分が前から主張し続けていることの一つには、どんな物事にも長所と短所があって、ある物事に賛成するということは、裏替えせればそれに伴うリスクだとか問題点というのは全体で引受なければならないんだということだ。それならば、これから緊縮財政路線で、選手の人件費にもあまり金は掛けられなくなることは理解しておかないといけなくなるだろう。

まあ、その流れの中で今回も智がハッシーや和道に次いで移籍していく流れがあるんだろうけども、ややこしいのは、その上で敢えてコンちゃんを億単位の年俸で連れてくるということだろう。まあ、誰かさんにしてみれば基本的には育成路線で行くんだけども、どうしても足りないところに関しては金を出して買う、ただその為には育成がしっかりしていないといけないというベクトルに沿ってやっているんだろうな(まあ、その金の掛け方は正直どうなの?というものだが)。

これは野球で言えばヤクルトに似たところがあって、育成で選手が育ってきているからこそクローザーのチャンヨンには金を出して引き止めるという一点買いは正にそれに当たる(ウチの場合そういう一点買いするだけの鑑識眼を誰かさんが持ちあわせているかが疑問なんだが)。コンちゃんをそんなに評価する、って思うんだが、多分これは能力的なものだけでなく、代表ブランドとかいうのも考えているのかねえ・・・逆に言えばガンバでパフォーマンスを落として代表に呼ばれなくなったら、コンちゃんの3年後が見えて来るから、もし来るんならしっかり覚悟を決めて来て欲しいもんです。

そう考えると、今後のガンバの課題としては、

・観客動員を如何に増やすか(これはサポ自身も背負わさせるものだ。一人一人は微力ではあるけども、誰か知り合いを万博に連れて来ることを少なくともこの2年ではやっておかないと行けないだろう)

・それに見合う内容と結果を、緊縮財政路線でやりくりする

・その為には育成組織の立て直し並びに指導法等の見直し(これに関しては欧州のイタリアやスペインあたりに指導者を派遣すると共にあちらからも、サルバンスのような育成のスペシャリストに来てもらうのがいいのだけども)

・育成では間に合わないポジションに特化しての補強。まあ、この部分が今のウチが弱いとこなんよねえ・・・

といったものが必要になるんだけども。それは結構な茨の道ではあるんだけども、スタジアム建設を望んだということはそういう道を歩むということを自ら選択したに等しいわけだからしっかりと足を踏みしめて歩いて行こう。

ところで、気になるこのが、社長の発言だろう。監督問題については慣れていなかったということで、「強化部」スタッフの責任を不問に付すと言っている。善意に解釈すれば、本当なら責任を追求されてもおかしくはない失態を誰かさんがやらかしているのに、彼らに批判が集中しないように庇っているということかもしれない。こういうタイプのトップというのは稀ではあるけどもいらっしゃいますね(てか、ここまで社長に言わせてしまって、誰かさんはホンマに恥ずかしくないんか?)。

その意味ではトカゲのしっぽ切りをしないというだけでも立派な態度ではあるんだが・・・ただ、それって裏返せば責任は私が取るという風に取れるんだけども。

天皇杯を見に、寒いけど長居へ行ってきた

2011-12-25 00:23:38 | サッカー全般
ということで、最終節日本平の東側を全て空けてくれた清水様に感謝の気持ちを込めて、昨日はユースカップを、そして今日は天皇杯の試合を、清水寄りの席で生暖かく観戦して参りましたが・・・まあ、清水のスタイルってワイドに広がる分セレッソからすれば、ガンバと同様にスペースを使いやすくなるんよね・・・だからまあ、局面で掛ける人数とか、一対一での勝負となれば村田を見れば判るように仕掛けやすくなる分セレッソの方がチャンスが多くなる。清水のサッカーの元になるオランダチックなスタイルってサイドで数的優位でつぶす発想がないのか、或いは村田があまり相手にマークされていない存在だったのかは判らないが一対一で仕掛けられたら、大体大時代に天皇杯でガンバとやった時みたいに彼の仕掛けが生きてくる。彼が仕掛ける分の後ろを見ていたのが酒本で、彼が上がりを自重して、その分前は村田に、逆サイドからの上がりを丸橋に任せることが出来た。

まあ、本来ならセレッソが90分で決着付けられる試合だったんだけども(でもPK戦でのジンヒョンの読みは素晴らしく、清水が最後に海人を出したのは今まで蹴ったことがなくてデータにない選手として蹴らせたのかもしれないが)、小松がねえ・・・ただ、小松が入ったことで後半彼がサイドに流れる動きを見せたりしたことで流動性が出てきてチャンスメーク出来たのも事実。ヘディングを外した場面なんかは、グノだったら間違いなく決めていたんだけども、点を取るのが小松でなくてもいい、というチームならば彼はもっと生きるかもしれないんだけども。川崎だとどうだろうか・・・

小松と並んで移籍が濃厚と言われているのが上本大海クンですか。彼がもし移籍するとしたら、年俸の評価とかだけでなく、やっているサッカーに対してなのかもしれない。というのも、今の彼が担っているタスクって結構厳しく、大分時代と違ってカウンターを食らいやすく、最後の砦として止めることを求められるわけで、ミスがすぐ失点に直結するポジションに居る。ただ、守備から入っていく仙台ならばまだ守備組織がしっかりしているからやりやすい、という風に考えていたとしたら、単に条件だけの問題ではなくなって来るかもしれない。

これは大海クンに限った話ではなく、守備の選手というのは基本的には自分たちが守備をしやすいような形をチームに求めるだろうし、攻撃の選手ならば逆に攻撃しやすいような形をチームには求めるようになるものだろう。そう考えれば、甲府において今季三浦氏が監督になったことに対するマイクと山本の考え方が違うのが判るかもしれない。

だからまあ、自分に課せられた守備のタスクをしっかり果たしたい、と考える選手たちに対しては仙台の堅守というのがいいイメージをもたらしているわけです(去年もセレッソとの争奪戦を制して角田を獲得している)。もっとも、その真逆のスタイルを行くセレッソにとっては悪い話ばかりではなく、川崎から横山を引っ張ることが出来たというのはいいことではあるんだけども。

そうしたコンテクストで考えると、ウチに入るのが濃厚だと言われているコンちゃんなんかは、もしウチに来るとしたら結構なチャレンジャーだとは思いますよw 

最後に引き際の美学を見せてくれたツネ~誰の思いのままにならない人生を選ぶ

2011-12-20 07:39:55 | サッカー全般
本題に入る前に少し野球の例を引き合いに(前にも書いたが、野球には組織論に関して学べるケースが色々と転がっているもんで)。中日の落合前監督が著書「采配」(この本面白いんでサッカーファンにも読んで欲しい)において、就任1年目でリーグ優勝を決めた後に、エースの山本昌が監督室にやってきて、落合前監督に対してもう一年だけやらせて欲しいと直訴したところ、落合前監督は、いつまで続けるかはお前自身が決めろ、と突き放したという話を書いておられる。まあ、山本昌ぐらいの実績を残したベテランであれば、ドラゴンズからクビを言い渡されにくい分、本人が引き際を決めなきゃいけない、という立場にはあるのだろう。落合前監督はそういうことを山本昌には言いたかったんだろうとは思うが(だから山本昌とか関西の球団の誰かさんとかは引き際を誤ってるんじゃないかな・・・)。

その意味で、ツネの場合には、神戸であれ、他クラブであれ、望めば現役を続行するという選択はあったんだけども、神戸に残ったとしても戦力としての期待がされているわけではないということは在籍中でも感じていただろうし、それならと自分の身の振り方を自分で決め、しかも今後はどこかの組織に属することはなく(あくまでも現時点での情報で。もっとも、神戸にしてみれば籍だけでも残しておいて欲しいと思っているのかもしれないが・・・)、フリーの立場でFIFAマスターを取得する為に勉強しなおすという選択も見事ではある。だからそういう選択をしたのならば、彼にはどこの組織にも見を置かずに、今後は自分の頭脳で勝負していく、ということで頑張って欲しいとは思う。

ツネの引退後の身の振り方については、神戸だけでなく、ガンバやJFAにしても欲しい人材ではあった分色んなオファーがあったと報じられている。けど、彼はそうしたオファーを全て振り切ったのは、これ以上自分を何かに利用されたくない、と思っているからだろう。それが現役の晩年不遇を味わった人間としての意地じゃないかと思っているし、彼のことを本当に考えているんなら、彼のやりたいようにさせてあげたらいいんじゃないか、ということを、かつて所属していたチームのサポとしては強調したいと思う。

今後彼がどんな道を歩むのかは誰にも判らない。ただ、言えることは、彼は予め敷かれたレールに乗ることを拒否したということだろう。それが現役の頃とは異なる、最初の人生の選択であったことを覚えておこう。

なんかエラいことになってまんなあ・・・

2011-12-17 10:42:27 | ガンバ大阪
G大阪監督オスカー氏浮上 呂比須氏HC(日刊スポーツ) - goo ニュース

人ごとみたいなタイトルを付けてしまったけどもw 今は当事者のサポであるのにそんな感じで監督選びを見ているわけですね。

でも、本当に呂比須氏には大変申し訳なく思っています。新監督選びの交渉にも立ち会ってくださるなんて・・・本当は通訳兼コーチぐらいに思っているんだとしたら本当に彼に対しても失礼の限りを尽くしていると思いますよ。まあ、監督として迎え入れられなかったということは呂比須氏には他のクラブで指導するという機会を奪ってしまったから、代替ポストを用意して面倒を見るということと、もし本人が日本での指導する機会を希望するならば、ガンバに籍をおいてS級ライセンス取らせてあげるということがせめてもの誠意だとは思いますね。

で、後任候補だけども、マンシーニというのが実は本来迎え入れたい監督だったんじゃないかって思えるけどもな・・・けど、マンシーニは今現在クルゼイロの監督していて、呼ぶとなったら違約金が発生するんで、とりあえず将来的な布石として呂比須氏だった、という気がするけども。まあ、これは日本代表監督にベンゲルを考えていたけども、ベンゲルがやんわりと断る形でトルシエを推薦したからというのによく似ている。つまり、何が何でもトルシエにやってもらおうとしていたわけではなかったんよね。

だからまあ、マンシーニを本命と考えていたら難しいんじゃないか、と思えるけども、そのことはブラジルに渡っておられる御仁が一番よく解っているんじゃないか?そうすると、プランBとして呂比須さんのつながりということでオスカーの可能性というのも有りうるのかな、とは思う。何しろオスカー(82年のブラジルを知る者としては、オスカールにこだわりたいんだがけどもね)が日本に来る際に言った一言がきっかけで、呂比須ワグナーというW杯戦士が誕生したわけだから。

実はまあ、オスカーの方が意外と良かったりもするんじゃないか、という気はする。今のガンバに足りない守備意識とかポジショニングとかを修正してくれる監督ということで足りないものを補ってくれそうな気もするし。

もっとも、なんでブラジル人監督にそこまでこだわるんだろうなあ、という気がしないでもない。今ならJで監督経験のある人が結構フリーになっているし、そこに話を持っていくのが現実的だとは思うんだが。前監督を上回れる人が居ない、と言っても、そもそもガンバとは違う条件、というがガンバより劣悪な条件や環境でやっていた人たちで、戦力のあるチームを任せたら結果が出せるんじゃないか、という可能性を持った人たちが居るんだけども。

世倶杯半決賽 桑托斯 3-1 柏太陽神

2011-12-15 07:31:46 | サッカー全般
柏とサントスの違いというのがフィニッシュの差。完膚なきまで叩きのめされたというわけではないんだけども、サントスにやられた失点見ていると、2点目はもう少し寄せていればというのを除けば相手をサントスを褒めるしかないよなあ・・・

ただ、柏も決してヤラレっぱなしではなく、サントスがリードを奪ってペースダウンしたけども、ネイマールは得点力のあるFWの特権として前線からあまり追いかけない分、柏はビルドアップのところから栗澤や大谷を経由して一応ボールは運ばせてくれる。決勝になればサントスはもっとギアを上げて来るんだけども、バルサ相手に勝ちたいのならネイマールやガンソにはもっと守備意識が必要だとは思うんだが・・・まあ、ネイマールなんかはレアル・マドリーなんかに行くとそこら辺モウリーニョには嫌という程叩きこまれるに違いないが、だからこそ行きたくないのだろうか?サントスならばまだ王様気分を味わわせてくれるとは思うんだけども。

全般的には中盤でスペースがあった分、柏はボールを運べたし、澤なんかもそうした状況だからやれたんじゃないか、という気がしないでもないんですね(南米だと中盤でスペースが飽きやすく、基本ピッチの3分の1での攻防になるというところで澤は出来ていたのかもしれないが・・・)。スペースがあり、しかも守る方にしてみれば事前情報があまりないという状況ならば基本的には仕掛ける方に有利になる(野球で言えば初顔合わせなら投手有利という原則とよく似ている)。仙台にいたボルジェスのゴールなんていうのは正にそうだろう。ちなみに、J2の仙台時代には、ブラジル人トリオだけで攻撃するやり方で最初はすごかったけども、徐々に相手にも研究されて、チアゴ・ネービスも離脱してということで最後は瓦解したんやけどもね・・・

しかしまあ、こういう試合を見ていると、やはりCWCって見るもんじゃなくて出るもんやな、という風に改めて思いましたよ。

柏の優勝をどう捉えるか?ー頑張れば手が届くという希望を与えているJリーグの象徴として

2011-12-13 23:33:18 | サッカー全般
柏が優勝出来たということは、昇格チームでも頑張ればタイトルに手が届く、という希望を与えたということが言えるだろう。これはここ2,3年の間に昇格組がいきなりJ1の上位に顔を出してきたというような流れの延長上に来ているということではあるんだけども。

Jリーグの歴史において、数年前の浦和のような存在は例外として今まで他を圧倒するような突出したというのは出現していない。それにはいい面と悪い面はあるかもしれないが、いい面というのは確実に出ている。それは欧州のようにやる前から圧倒的な力の差が付いている中での対戦というのではなく、欧州で言うところのプロビンチアのような存在でも上位に食い込んだりもできるビッグクラブし、昇格組でもいきなり優勝争いが出来るというところなのだが、それは戦力を持てるチームと持たざるチームとの差は、頑張れば手が届く、という範囲での格差でしかないからだと言えるかもしれない。

こうした現状に対して、やはり欧州のような一部のビッグクラブが出てきてリーグを引っ張る方がいいんじゃないか、という声も確かにあるだろう。まあ、これはサッカーにとどまらず、ビジネスや政治のジャンルでも言われている、突出したエリートが国を引っ張っていかないと行けないんだ、という発想によく似ているだろう(大前研一の教育論や人材育成論って根っこはそこなんだけどもね)。ただ、それはそのやり方は限られた一部のエリートを目指す人たちにとっては大きなインセンティブにはなるだろうけども、逆に言えば、頑張れば手が届くかもしれない、という下の側の人間のモチベーションを無視したものであるとも言える。つまり、ごく一部の勝ち組(嫌な言葉だけども)を除けばその他大勢の人たちは、いくら逆立ちしても叶わないというヒエラルキーを見せられるわけですね。

勿論どんなシステムにも一長一短はあるのだから、ビッグクラブ待望論というのはあっていいと思うんだけども、そこにもし個人的な見解を挟むのならば、欧州におけるヒエラルキーというのは基本的にどんな小さな都市にも地元民に愛されるクラブが存在するという底辺の広がりが前提となっているわけで、日本はプロリーグが始まって20年ぐらいの浅い歴史しかない状態だと、まずは裾野を広げるところからやっていかないといけないんじゃないか、と思うわけです。欧州には逆立ちしても叶わないくらいの圧倒的な力の差があっても、おらがチームがチェルシーやレアル・マドリーなんかに立ち向かっていくところを応援出来る文化があるけども、日本にそれを持ち込むと、どれだけの人が感心を持てるか、或いはどれだけのクラブがその格差を埋める為に頑張れるか、ということですね。

だからまあ、その意味では、今季の柏の優勝っていうのは決してレベルの低さを云々されるようなものでもなく、むしろ頑張れば手が届く、という夢や希望を与えているんじゃないかという意味においては、悪くない話ではあるんじゃないかと思うわけですね。

そう考えると、来季の東京ってどれだけやれるだろうか?優勝やACL圏内は判らないけども、結構いいところまで行くかもしれない、と書くと東京サポの知り合いの皆さんが喜ぶ内容のエントリになりましたねw

想定外だった、杭州の岡田監督

2011-12-10 10:51:46 | 中国サッカー
岡田氏がまさか中国で監督を引き受けるとは思わなかった、というのが正直な感想ではありますね。中国メディアによると、杭州の幹部が岡田氏は、「吃苦」チークー、つまり苦労を引き受ける準備ができていると語ったいたのだけども、そこが自分が見落としていた点かもしれない。あとは、補強方針かな。年俸は浦和の方が良かったんだけども(今回岡田監督の年俸は100万ドルにも達してないと言われている)、あそこは堀之内が退団する以外はぼぼ来季は現有戦力で戦うということを明言しているらしいし。そうなるとウチの元カントクは軸になるFWを連れてきてからチーム作りをするのを得意とするだけに、苦労はするかな・・・(もっとも、ペトロと違い、現有戦力でやりくりをするということを考えられ人だというのがせめてもの救いだが、だからこそガンバと同じものを求めるのではないと応援する方は理解すべきだろう)。

話を元に戻すと、岡田氏は杭州とは一応補強については話をしているみたいですが、交渉の席上でヤットの名前を出したってorz まあ、名前を挙げて頂いたのは光栄ですけどもw だからまあ、報知のあの記事は、名前が上がった選手を獲得するとなれば10億円ぐらいかかる、という想定を絡めて記者が話しをふくらませたんじゃないかという気がする。杭州は緑城が不動産の乱開発で投資資金を回収できずに、倒産の噂が流れているから、そんなに金は出せないと思うんだが・・・それで西安の企業が買収8000万元で買収するかもという話も出ているわけで。

その意味では、岡田氏は随分と冒険をするもんだと感心したりもするが、本人がそれを望んだとしたら頑張って欲しいとは思います。補強の話で言うと、ヤットやラファエルは違約金が高すぎるんで、現実的に可能なのは、年俸のみで済むジュニーニョぐらいかな、と。荷造りが間に合わなかったんだから、まあ、川崎かその近辺(てどこまでを指すのでしょうw)にいるんでしょうね・・・

ただ、ACLに再来年出てきた場合、岡田監督とジュニーニョというのは、条件付きで手強い存在にはなるかもしれない。それは、岡田監督が自軍のアジアにおける位置というものを現実的に見定めて、堅守速攻型のスタイルで立ち向かって来た場合というものだ(その場合、ジュニーニョはカウンターで最強の飛び道具となる)。

まあ、来年の中超視察には、杭州絡みというのを考えてみようかと思っています。