大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

中超第2節-山東魯能が浦和行きが噂されたアンタールのゴールで勝利

2009-03-29 11:31:06 | 中国サッカー
昨日はバーレーン戦は見れないだろうと思っていたから、町内会に出る前にネットで中超第2節の山東vs陝西の試合を見ていた。もっとも、会合が早く終わったからバーレーン戦も途中から見られたんだけどもね。

感想を言えば、山東はACLでガンバと戦った時から、もっと言えばパンパシで大分とやった時からさして代わり映えはしていない。というか、中超自体が数年前からあまり代わり映えはしないと思う。その原因は中盤での競り合いがあまりないということなのだが、これは中国のサッカーにおいて中盤という概念が希薄であるからというような気がする。欧州や南米から指導者を招いてはいるけどもそのあたりが浸透せず、中盤でのプレスがなくスカスカなのは、ひとえに選手の意識であり、ひいては国民性の問題にまで行き着くのかもしれない、と最近考えるようになった。

逆に言えば、日本において、J1の下位チームでさえ、守備ブロックはしっかりしているし、中盤でプレスをかけてなるべく高い位置でボールを奪おうとする戦術は個々の選手の意識や指導力だけでなく、日本人だからこそできるものではないかと思ったりもする。まあ、これはあくまでも仮説にしか過ぎないのだけども、それを覆すには、中超でもJ並みのプレッシングを取るチームが出てくることですけどもね。

だからこの試合をPCの画面でにらめっこしている内にだんだん眠気を催してきたわけだけども、一応5.7の偵察の目的もあるから我慢して最後まで見ていましたが・・・やはり陝西中新の方のセンターバックが弱いしクロスに対する対応がヒドい。前半もヘディングで跳ね返しきれずに右に流れたボールを中央に帰されてゴル前でドフリーにしてしまったもんなあ・・・ところがそのドフリーの場面で山東の新外国人のアンタールがDFが目に入ったせいなのかは知らないけどもシュートをふかしてしまう。

ただ、陝西のCBが弱いというのが判ったせいか、山東は上手くその弱点をついてくる。後半生まれが決勝ゴールにしても、全くプレッシャーを受けていなかった右サイドの劉金東(リウ・ジンドン)からのクロスをアンタールが競り勝ってヘディングで決めたものだった。確かに、陝西はラインを下げすぎたことと(いくらJでライン低くてもペナルティエリアの横の線の前後付近ではラインコントロールしますって)、プレスを中盤でかけられなかった分、劉のクロスは正確に上げられたというのと、相手がそんなに競り合いに強くはないという点は差し引かねばならないが、それでも187センチの自身の長身を生かして決めたのだからご立派。

けど、だからといって浦和に欲しいタイプかな、というとどうでしょう?高さがあるのはいいとしても(ま、4番さんが上がっていくからお呼びでないか?)、ポジション的にはポンテと被るからというのが理由かな?ケルン時代はトップ下だったようだし。敢えて獲得しても、辛うじてフィンケのサッカーを浸透させる要員にはなったという程度かもしれない。というのも、ケルンって昨年ブンデス2部でやっていたし、ここ数年も1部と2部を行ったりきたりしているレベル。かつての高原、今の稲本、長谷部や大久保の例を考えると、アンタールが浦和に来て本当にやっていけるレベルかというと?かもしれない(下位のチームにいたから選手のレベルも低いとは一概に言えないとはいえ)。

で、そのアンタールはACLに出られるかというと・・・グループリーグにおいては登録が締め切られていた関係で出場することはできない。山東のクラブ幹部によるとクラブがノックアウトステージに上がれば出場できるから、当分は過密日程を乗り切るためのもので、そしてノックアウトステージに上がった時の為の備えというものらしい。ま、その為にはアンタール抜きでソウル相手にどこまでやれるかですな。

ところで、山東と北京とでは、ACLで見た限りにおいては北京の方がいいと言う人たちが結構居る。にも関わらず北京がなんでリーグ戦で山東の後塵を拝してしまったのかということを改めて検証してみる必要があると思ったりもした。この日の山東は相手のCBに高さがないということを見抜いて決勝点を挙げたのだが、そうした相手の弱点をうまく突いた勝利だったとは言える。ということは、リーグというのは短期間における実力の最大値を発揮することではなく、長期的に安定した力を発揮するということが大事で、それは例えば格下のチームに対しても絶対に取りこぼさずに勝ちを拾っていくということが大事だったりする。あるいはアウェーゲームであっても引き分けを拾ってくるということが出来たりするようなことも大事だったりする。

そうしたことの積み重ねが最終的にリーグでの成績に繋がっていくということであるなら、実は、山東や、鹿島や、あるいはセリエAでのインテルを見ていると、画面を通しても圧倒的な強さが伝わってくるというのではなく、どちらかと言うと取りこぼしが少ないということの積み重ねていっているという印象が強い。勿論それは長丁場を勝ち抜く上での強さであることには違いないんだけども、それが国外のカップ戦において置き換えられるものだとは限らないのだろう。

つまり、リーグにおける強さと、国外カップ戦の強さというのが異質なものでどちらが上か下かということは一概に比べられるものではない。実際、インテルがCL制覇を、リバプールがCLよりリーグ制覇をサポーターが求めているのだけども、皮肉なことにお互い求めているものを獲ろうとする余りに本来持っている強さ(インテルならリーグでの安定、リバポならCLでの勝負強さ)というのを失ってしまうリスクというのはあるかもしれない。

実は、今季ガンバに課せられた課題というのは、ACLを狙うのはいいとしてもそこからリーグでの成績を落とさずにどこまで戦えるかというものである。ACLというのは確かに面白いし、未知との遭遇をもたらしてくれたが、同時にリーグにおいてその実力を発揮させてもらえない、極論すれば、本来高いレベルでリーグ優勝争いできるチームがACLに足を引っ張られている、ACLが国内リーグのレベルを低下さえているという側面も否定はできないのである。

それでも、ACLで勝たないと「Jリーグのレベルが低い」とか言い出しかねないマスゴミがいるからどこかがACLにおいてJのレベルを証明しないといけないわけなんですがね。その意味において一方でACLにもっと力を入れろとハッパかけておきながら、他方でそれによって混戦模様の現状を見てJのレベルが落ちたなんていう越後屋って発言に全然針糸が通ってないな・・・

だからこそ、中断期間に入るまでのガンバは、4月のACL2試合をターンオーバーに充て、その分リーグでもできるだけ勝ち点を稼いで行くというACL組の中で新たな段階が求められているのかもしれない。そして5月7日の山東アウェーまでには1位突破を決めて最後のホームでのソウル戦はお互い消化試合でOKという風にしてしまいましょう。それが十分可能であることは、この日の山東のホームゲームで十分判ったのだから。

代表戦は見れないけれど&ACL中国アウェーのホテルは押さえた

2009-03-28 09:50:56 | サッカー全般
今日はW杯最終予選だけれども、町会がある為に生で観戦することができません。まあ、会合があるのがガンバの試合の日でなくて良かったというところですがね。

代表戦で「天敵」とマスゴミに位置づけられて、今回もあたかも自信たっぷりに報道されているバーレーンだけども(実はそれは不安の裏返しであったりもする)、今まで破れたのがアウェーで相手ペースを握られていた中での負けでしかないんで、今度はホームでこちらが主導権握れる中でやるのだから、よほどヘタ打たない限りにおいては負けないっしょ。

過去マスゴミは欧州の中堅チームでしかプレーしていないオージーの選手たちを「超豪華海外組軍団」とか、WBCでキューバのアマチュアレベルのノーコン投手を「160キロの豪腕」とかいう風に騒いでは、対戦相手が如何に手ごわいかを煽っていたんだけども、今回のバーレーンはそれ以下のレベルw まあ、自分は後出しジャンケンが嫌いだから先に書いておくけどもね。

え、万が一負けたらどうするって?その時は監督交代の絶好のチャンスw 内外から人材を求めるべきですがね・・・

むしろ不幸なのは、今回結果を出してしまうことで、岡ちゃんが本選で勝てる監督なのか、という検証作業が出来ずにジーコの時と同様に本チャンまで引きずってしまうということだとは思う。個人的にはオシムが病気で倒れてW杯予選まで殆ど時間が足りない中で引き受けてくれた岡ちゃんの男気には感謝しつつ、本選で任せられる監督かどうかというのを常に検証し、もっと高い目線で、このバーレーン戦を見なければいけないと思うんですが。つまり、本選で勝てる監督かどうかということを真剣にこの段階から議論して、W杯予選が終わった時点で一度岡田監督に任せていいかをJFAは検討しなければいけないということ。

ところで、GWの中国アウェーに関しては中国旅行専門サイトのビズエクスプレスからホテル予約を入れておきました。3年前に済南で泊まったところと同じホテルで、リーズナブルでインターネットも繋がるところ。市の中心地にはバスに乗っていけばOKでスタジアムにもタクシーでそんなにかからない。日本勢がまだどこも突破していない最後の鬼門、中国アウェーを突破して初めてガンバは名実共にアジア最強になれるとは思うんでそこは気合入れて行ってきます。ただ、4月の段階で山東とソウルが2試合ともドローでガンバがスリヴィジャヤ相手に2勝すると山東までが消化試合になってしまうんで、できればドロー以上で1位突破というシチュエーションで行けることを願ってますw

ACL-ヒマネタですが、4月は中韓で潰しあってもらいまひょ

2009-03-27 07:13:36 | ACL/A3
ちょっと甘い予想かもしれないけど、ガンバのグループにおいて、4月はFCソウルと山東魯能がホーム&アウェーで対戦するけど、これでお互い潰しあってくれればガンバとしては漁夫の利を得られるかもしれないな、と思ったりもする。今まで対戦した印象で言えば、ソウル>山東という実力の違いはあるけども、そこは中韓のライバル意識というかお互いに横たわる嫌悪感というのがサッカーの試合に昇華されることを期待しておきますw

中国サッカー界では長らく代表の試合で韓国に勝てないところから、「恐韓症(コンハンジェン)」という言葉で韓国に対する抜き難いコンプレックスがあり、それがACLにおいて恐韓症克服というモチベに繋がって来たわけで、それが中国ホームの試合での対韓国勢無敗という結果をもたらしている(もっとも日本勢だってまだ勝てていないから人のこと言えないけども)。まあ、4月8日の試合は山東のホームで行われるからそこは是非期待したいところですがね。逆に中国勢は韓国アウェーでは借りてきた猫のようになってしまうわけなんだけども・・・

つまり、過去の相性からすれば、単純にこの2試合でソウルの方が勝ち越せるとも考えにくいわけで、そうなるとお互い潰しあってくれるんじゃないかなあと思うわけですね。そして、グループリーグ突破がある程度見えた中で5・7の山東アウェーを心理的には少しは楽な状況で迎えるという気はするんだけども・・・

余談ではあるけども、中国人も韓国人も実はお互い相手のことが大嫌いなわけで、第三者からすればそれって自分らの所にある醜いう部分が相手に映し出されているからやろ、という気がしないでもない。つまり、近親憎悪に近いものですな。

というわけで、第三者的にも4月は中韓戦というのを野次馬根性で追いかけてみようかとも思います。

台湾からもWBC(世界棒球經典賽)優勝オメ -非常感謝台灣球迷的助威

2009-03-25 07:03:11 | Weblog
WBCの日本優勝を日本の次に大きく取り扱っていたのは台湾だった。グーグルニュースの台湾版でも体育記事ではトップに来ていたが、個人的に驚きだったのは、台湾籍の王監督が率いていた前回とは違い、台湾人が個人的に肩入れする存在がないにも関わらず、これだけ大きく取り扱ってくれたということだった。

これは何を意味するかというと、彼らが純粋に日本野球並びに日本が好きで、今回日本の優勝を祝福してくれたということなんですね。これが今後NPB(日本プロ野球)にとって市場拡大戦略において台湾が重要な位置を占めるかもしれない。台湾でも日本プロ野球のファンはたくさんいるけども、その大半が実はソフトバンクのファンだった。こう書けばその理由は大体見当はつくと思いますが・・・

ただ、王さんが第一線から退かれてからは、台湾人の日本プロ野球への嗜好は多様化するかもしれない。それが台湾人選手の所属するチームに向かうかどうかはわからないのだけども。

WBCを見ていると基本的にはメジャーのスカウトにとっての見本市のような感じがしていた。米国以外の国をやる気にさせて、それらの国から人材を吸い上げていくみたいな感じ。

ただ、それだからこそ逆に言えばNPBだって外に打って出る戦略が必要だとは思う。そのカギが、今回日本の優勝を祝福してくれた台湾の野球ファンにあるのではないかと思う。具体的には、ビザなしで日本に観光で入れる台湾人観光客の誘致であったり、NPBの公式戦またはオープン戦の台湾開催であったりもするのだが、各球団ともその辺もう少し力を入れてもいいだろう。

我們日本人都感謝台灣球迷們祝福日本拿到世界棒球經典賽的冠軍!
(私たち日本人は台湾の野球ファンの皆さんがWBC日本優勝を祝福してくださったことに感謝しています!)

中超開幕-大連実徳の凋落

2009-03-24 01:39:54 | 中国サッカー
西京極から帰宅したその夜に、ちょうど中超の開幕戦が行われていたな、ということでネットを開いてみたら、ACLに出場した天津泰達が大連実徳をホームに迎えて試合していたので見てみたが・・・

3年前ACLに出てガンバと対戦した大連実徳が全く別のチームに成り下がっていた現実がそこにあった。3年前ACLと掛け持ちしていた頃は国内リーグでもそれなりに苦しみながらも勝っていた記憶があった。あの当時と比べると・・・一応6人主力は残っているし、現役代表・元代表の選手が含まれている。まあ、攻守にわたって要であったヤンコヴィッチが一昨年いなくなってから、昨年に至っては大連海昌と名前を変えたもののついには残留争いをするところまで凋落した。

その大連は捲土重来を期して、今年からなんと、あのアン・ジョンファンを獲得したらしい。ACLの山東戦でああいうことがあったのに・・・別に中国のことが嫌いじゃなかったようです。

けど試合は結局、アウェーで天津と対戦して1-4で敗戦。開始早々に天津にFKからニアサイドで毛彪(マオ・ピヤオ)の頭に会わされてファーポスト際に決められたのが試合の流れを決した・・・まあ、あれはなかなかきれいなゴールだったな。その後大連もそれと同じような形で同点に追いついたけども、再びセットプレーからのこぼれダマを詰められると、更にオフサイドギリギリのところでカウンターで飛び出されてからクロスをあわせられて追加点を許す。更に4点目も許してしまって、こうなったらアン・ジョンファンを見せてくれよと思ったけども、結局出場せず。

総じてセットプレーで主導権握った天津が、川崎とやった時のように深いラインで守備を固めてしまった為にセットプレー以外に失点を許さない手堅い試合振りを見せていた。中盤のプレスはJと比べてそんなに激しくはいかない、というより全くないに等しい(千葉の方がまだ中盤があるという感じ)。ただ、川崎が注意すべきなのは、セットプレーで失点して相手に主導権を渡してしまうと苦しくなるからそこを気をつければ大丈夫かな、という感じですね。まあ、フツーの放り込みなら川崎山脈で対応できるとして、この試合の1点目みたいな感じでニアに飛び込んで来られるのに気をつけとけばそうはやられないでしょ。けど、先週の川崎ってACLでもリーグでも内容は良かっただけに、早い時間での失点が悔やまれるんだよなあ・・・だからそういうのを天津相手にやってしまってはダメだということですがね。

今年は中超も機会あるごとにネット中継で追っていくつもりであるけども、改めてJと比べると、Jって本当にアジアの中でレベルが高いな、と思う。中盤のプレッシャーなんてJ1下位のチームでさえフツーにかけてくるわけなのに中超ではそれが全くないのだから。だとすれば、今年こそ今まで日本勢が勝てなかった中国アウェーという鬼門突破を果たすべきだろう。その中国アウェーの遠征準備についてはまた別の機会に書くことに致します。

J聯賽 第3輪 京阪徳比 大阪鋼巴 1-2 京都不死鳥 ~ 這個輸球是可以接受的範圍

2009-03-23 01:17:55 | ガンバ大阪
またまた使ってしまった「この敗戦は受け入れられる範囲」というサブタイトル。

確かにこの日の村上主審についてはガンバサポにしてみれば言いたいことは山ほどある。ただ、審判の判定における相性の悪さはある意味運が悪いという部分もあるわけで、そうした判定によるツキというのは、長期的には中間に回帰するもので常に判定に泣かされるわけではない。確かにこの日は泣かされたかもしれないが、村上主審について言えば、一昨年のアウェージュビロ戦でヤットが倒されてもPKを流されたが、去年のホーム新潟戦においては千代ちゃんのバレーに対する接触をPKに取ってもらった幸運もあったわけよ。だからまあ、今季恐らくあと2,3回は少なくとも当たりそうな気はするけども、その時のいずれかは埋め合わせしてくれそうな気がするw もっとも、そういう判定基準ブレまくりの人ってガンバだけでなく他チームにとっても迷惑な気がするんですが・・・

審判や運についてもそういう割り切りが必要であるならば、試合内容についてもそれは当てはまることかもしれない。この日のガンバは、ACLの連戦を重ねた後であるにも関わらずあえてメンバーをいじらなかった。メンバーをいじったからといって代わりの選手が火曜日のソウル戦と同じパフォーマンスのレベルを示せるという保証はないし、勝っているチームをいじるな、という鉄則に従えばこれはこれで一つの方法である。実際最終ラインのコントロールがスムースに言ったというのもメンバー固定の成果ではある。

ただ一方で、メンバー固定による疲れというものも出たかもしれないし、京都の方もメンバーを見て判るようにガンバ対策として守備に強い選手を入れて来てしっかりと守備ブロックを作っていた。こう考えるとガンバは勝つ為の努力をしたが、努力が上手く行く時と行かない時というのに物事の結果は分布されていくものであるなら、この試合は上手く行かなかった方に目が出たということが言えるかもしれない。もっともPKがなく1点だけのビハインドならば引き分けには持っていけたかもしれないけども・・・

だからまあ、サポって個人差はあれど結果に一喜一憂する存在であるのは自分もサポの端くれとして承知しているけども、あまり結果に振り回されるべきではないとは思うんですね。

逆に言えば、これまで開幕から公式戦4連勝というのが、不安を残しながらスタートした開幕時のことを思えばあまりにも出来すぎていたという認識も必要なわけであって、対戦相手のレベルなどのツキにも助けられたというのならばその後にちょっと審判や対戦相手やピッチコンディション等に運がなかったこの試合でバランスが取れているのかもしれない。

誤解のないように言っておくと、私は今までガンバがやってきたことを殊更卑下しようとしているわけではない。むしろ、納得の行かないことというのは世の中において起こりうるわけだけども、その中で一人一人のサポを含めてタフになろうということを呼びかけようとしているつもりだ。要はどんな境遇にあっても如何に精神をコントロールしていくかということが求められるわけであって、去年のシーズンなんていうのは正にそれを学んだのではなかったか?これからまたアジアの高みに挑んで行くチームならばそのことを忘れて貰いたくはないと思う。その意味では今回の敗戦というのは少し自分たちの足下を見つめなおすいい機会であるとは思うのだけどもどうだろう?

ところで、今月ACL組のACLの後の週末リーグ戦の戦績を見ていると、ホームで連戦したケース(前節のガンバ、今節の名古屋と鹿島)は勝ちで、アウェーで対戦したケース(前節・今節川崎と今節のガンバ)は負けもしくは引き分けという結果になっている。これはホームとアウェーという条件もさることながら対戦相手のチーム状態にも左右されているところがあるように思える。ちなみに京都について言っておくと、中盤はFCソウルの方が攻撃力はあるが、全体的な守備力(特にCBの守備)については京都はソウルよりは堅いかもしれない。まあ、イ・ジョンスは水原にいたから当然だが、水本だって低いラインでブロック守備を形成する分には跳ね返せる。まあ、ガンバって高いラインどりをするからそれには合わなかったということなんだろうけどもね。そう言えば1年前にオージー相手にセットプレーで吹っ飛ばされてましたっけ?Jではファウル吹いてくれるからその意味ではアジア仕様ではないんだろうけどもね。

ACLの後、というのが肝心・・・の京都戦

2009-03-21 08:59:18 | ガンバ大阪
さて、火曜日ソウルでの大一番を終えて、明日は京阪ダービー(というネーミングを京都に上手く使われてるか?)なわけであるけども、ここで重要なのは、去年同様、ACLで強大なライバルとの戦いの後に気が抜けたというか、いや、別に選手らは手を抜いていないんだけどもモチベをなかなか上げて戦えなかった試合にどう備えるかということだ。特にACLアウェーの後ということで思い出すのが・・・あ、シリア帰りの後の京都戦かw そうそう、あの時は国内で勝てなかった時期に京都さんには連敗ストッパーになって頂いていたんですね、ありがとうございますw まあ、でもあの時は京都にずっと勝ち続けているとかいうことなんかちっとも考えていなかったな。

だからまあ、あの時の借りを、今回は藤ヶ谷ではなく太の方を出す形で返して下さい、と京都サポの知人には言われたんですがw しかし、選手入れ替えたりしてもうっかり勝ったりでもしたら京都さんの立場がなくなるので、多分明日も藤ヶ谷でしょう(本当はこの人功不調のムラがあるから微妙なんだけども・・・だからこそガンバの守護神なわけでw)。

それはそうと、マジメな話しすると、ACLでも4月の2試合はスリヴィジャヤで、山東とソウルが多分潰しあいやってくれるだろうとすると、これからの連戦をターンオーバーでやりくりしていくことが今後必要になって来るわけだけども、ここで肝要なのは、入れ替えで出てくる選手の出来には当たり外れがあるということだろう。それは、その選手の能力、コンディション、試合勘(試合から遠ざかっていたら尚更)といったことだけでなく、入れ替えによって選手間での連携にもよるところが大きい。

これは、欧州でもリバプールなんかが毎年序盤にターンオーバーを敢行してしまうことで、プレミアでも遅れを取ったりしているのだけども(その代わりシーズン後半はターンオーバーが上手くいって選手のコンディションは良かったりもする)。

その意味では、序盤で入れ替えるということは、どちらかと言えば本来の主力を休ませるということに主眼を置いているわけです。だから入れ替えた方がええんちゃうの、と言う人たちは入れ替えで出てきた選手がたとえ不出来だったとしてもある程度は受け入れないといけないだろうな、と思うわけよ。

今のガンバの現状を考えると、本当にやらないといけないのはまずは今までのところ十分でなかった連携(特に最終ラインの押し上げは)を高めることで、その為には固定メンバーが明日はいいのかな、と思ったりもするんだけども、ソウル戦での激闘の傷跡を考えると2,3人程ベンチスタートというのはやむを得ないかな、と思う。そうすると序盤戦は連携は不十分だけども、セットプレーとレアンの決定力に頼り、それをCBの強さで守るという耐えて勝つという展開が多くなるのは避けられないところか。

一方の京都ではあるけども、柳沢がスタメンから外れるという見方がありながら、前節は出ていたところからすると、誰某がケガとか病気とかいう情報があれば必ず出てくると見ていいのでしょう。イ・ジョンスはウチのパクどん同様、今年当たりの韓流DFの一人で水本が開けている穴をカバーしているとか?攻撃においては、流石に豊田の左というのはもうない、となると柳沢とどう併存させていくか模索中というところですか。ガンバ対策としてサイドを狙って来るのはもうどのチームでもデフォだから、ウチのサイドのケアにボランチとSHのサポートは大変だな・・・

2009亞冠小組賽第2輪 大阪鋼巴 4-2 FC首爾

2009-03-18 16:50:48 | ガンバ大阪
本当に苦しい戦いだったけども結果を残した。これによって、4月のスリヴィジャヤ戦はターンオーバーを視野に入れながら戦うことができるし、アウェー山東戦で勝てば、最後のホームでのソウル戦は完全に消化試合となって、その前後のアウェー浦和戦そして前半最後のホーム鹿島戦に集中できるようになる。このGLで一つずつ勝ち続ければ、連戦でのやりくりがしやすくなる。他のACL組が軒並みつまずいている中で、ガンバが勝ち続けられたのは、今思えば先週の山東戦での入れ替えが効いているかな、という感じもする(当初入れ替えを聞いた時に大丈夫かと思ったが・・・)が、そうなれば日曜の京都戦はどういう顔ぶれで臨むかが興味深いところだが。

先週のホーム開幕の磐田戦において、ご一緒した東京サポのコール氏に対し、この試合をFCソウルがどう見ているかですね、と言った。両サイドの守備(特に左側)がサスペンスを演出しているとなれば、DVDだけでなく、実際人を大阪に派遣してスカウティングはしていたには違いないソウルがそれを見逃さないわけはないんだけども、試合開始から案の定、ボールを奪うとサイドへ展開しそこから縦に出して攻撃してきた。

となると、下平の守備ってどうよということなんだけども、どうやらカントクはSBには守備よりもまず攻めあがって攻撃に絡むことを求めているような気がする。よっぽど酷ければ橋本を右に廻して安田左という応急処置はいつでもできる。ただ、そういう応急処置よりは、橋本をセントラルMFにおいて攻守に絡ませる方がまだ全体のバランスが安定すると考えているように思える。サイドの守備に関してはルーカスや雅人をヘルプに行かせることで、相手が狙って来たらそこで抑えるというもの。実際、この試合での雅人の運動量は凄かったし、1点目のゴールだけでなく、劣勢の中で勝ち越しの2点目を揚げたCKは彼の頑張りなしではありえなかったことだ。

下平の上がりについて言えば、彼にミチと同じことを求めるというのは酷だけども、上がった際に効果的にディフェンスを一枚引き付けたり、サイドから中へいいボールを供給できればそれで十分に効用がある。事実3点目のゴールなんていうのは今までレアンがルーカスしか見ていなかったのに、この時は下平に出したことによって、下平がグラウンダーのクロスを上げてジェジンがヒールで流したところへレアンが決めたのだし、直接得点に絡んでなくても、最初のゴールの前の攻撃においても下平が上がって相手ディフェンスを一枚引き付けて中を手薄くしていた。結局彼の上がりって中央でスペースを造り出す為のエサなんですな。

だからこそ、育てることと勝つことを両立させる難しさはあっても、彼を使い続けることでしか人材難の問題は解決しないと思いますね。去年だってソータを使い続けることで何とかモノになっていったわけだし。

試合全般を振り返ってみると、いつ決壊してもおかしくはなかったけども守備陣がよく体を張って守ったことで、流れを引き寄せて、セットプレーとカウンターで後半3点を取れた。審判の判定基準にはイラ立たされたが(何しろこちらの接触には笛を吹かれ、相手の当たりには流されていたのだから。レアンがエリア内で倒されたのに流された場面も含めて)、そうした逆境をモノともせずに勝利。試合終了間際に大塚が競り負けて失点したのは、勝ち点が並んだ場合、2チームの直接対決での勝ち点と得失点差が影響してくるという観点からすれば残念ではあったものの、大塚を使うということを考えると、ACLでのターンオーバーを視野に入れて戦うという方向性でいいんじゃないでしょうか。本当にタフな相手というのは手の内を知り尽くしたJリーグ勢同士の対戦ではありますからね。リーグ戦でしっかり勝てるような形に持っていく為にもっと連携を高める必要はあるが、この日ジェジンとレアンのコンビが良くなって来たのが一番の収穫だろう。

今回は去年同様1泊2日の旅であったけど、前回光陽とは異なり、ソウル市内であったため、空港からの移動や、市内での食事、そしてスタジアムへの移動とサポ仲間同士で行動したために本当に楽であった(まあ、少々の困難があった方が面白いけどもね)。試合後の打ち上げで、東大門で焼肉を食べていると、翌日(ブログを書いている時点では今日だけど)浦項で試合がある川崎サポさんらと遭遇。お互い1位通過を目指して頑張ろうと行っておきましたけどもね。こちらが1位であちらが2位だと万博でやるにしてもやりにくさはあるわけなもんで。そう考えるとACLでもリーグでもやはり同じ日本のクラブと当たるのはやりにくさがあるよなあ・・・

韓国との決戦前日

2009-03-16 12:40:25 | ガンバ大阪
相手の側から見ればこれは単にガンバvsソウルではなく、日本と韓国との戦いだと言える明日の試合。WBCの時期ともあってか否応なしに韓国側ってそういう捉え方をするだろう。まあ、そうでなくても、ACLで中国や韓国のチームとやる場合にはクラブ対クラブではなく、政治的な背景があってか国同士の代理戦争みたいな風に相手側にとられてしまうんですな(特に中国では抗日という言葉まで使ってくる)。

そういう相手だからこそ、やはり自然と負けられないという気持ちになってくる。それが、ガンバが昨年遣り残した、Kリーグ上位クラブとの直接対決というのであれば、

「やっと本当に骨のある相手に巡りあえた」、という気持ちになって来る。

さて、相手のFCソウルであるが、ターンオーバーを敷いてきているという情報があるので、「韓国に行こう」からメンバー表を抜粋させて貰いました:


(リーグ開幕アウェー全南戦)
【ソウル】GK1金鎬俊、DF3安泰垠、6金珍圭、22金致坤、8アディ、MF27李青龍、21寄誠庸■(61分11金勝龍)、20韓泰酉■、7金致佑、FW9鄭ジョグク(53分28李昇烈)、10デヤン(78分5ケビン)
SUB:41朴東錫、16高明振、19李相ヒョプ

(ACL)
【ソウル】GK1金鎬俊、DF3安泰垠、4朴容昊、8アディ、22金致坤、MF7金致佑、20韓泰酉、21寄誠庸、27李青龍(70分16高明振)、FW9鄭ジョグク(87分28李昇烈)、10デヤン(64分11金勝龍)
SUB:5ケビン、6金珍圭、19李相ヒョプ、41朴東錫

(リーグ2節江原戦)
【ソウル】GK1金鎬俊、DF3安泰垠、6金珍圭、22金致坤、5ケビン■、MF11金勝龍(H21寄誠庸)、20韓泰酉■、16高明振(44分7金致佑)、19李相ヒョプ、FW10デヤン(89分27李青龍)、28李昇烈
SUB:41朴東錫、8アディ、9鄭ジョグク

うーん。これを見ていると鄭ジョグクは江原戦では使わず、韓国代表のテクニシャンの寄誠庸と李青龍がベンチスタート。ジュビロに居たキム・ジンギュはACLでは出番なしか。まあ、寄誠庸と李青龍ようつべでイラン戦の動画見ていれば上手さが判ると思います(と言いながら貼らないいい加減さ)。キ・ソンヨンなんて大宮のマトに言わせると韓国で最高のテクニシャンっていうことになるらしいんだけども。

だからこそ彼らとの対戦を前にするとワクワクしてくる。というわけで、明日からソウルに向けて出発します。

J聯賽 第2輪 大阪鋼巴 4-1 磐田喜

2009-03-15 01:16:57 | ガンバ大阪
正直、今絶好調とは言い難い。得点はセットプレーと相手GK川口のミスによるもの。攻撃ではジュビロの中盤のプレス(特にロドリゴ効いていた)のせいでなかなか前半ボールを縦に入れられなかったし、両サイドバック(特に左サイドバック)の守備は相当ヤバい。PKにしても3点目はハンドだったかもしれないが、山東戦と違ってミエミエのハンドというわけではなかったから、この試合は同日のマンU-リバプール戦同様PK祭りだったw

ただ、ポジティブに考えれば去年は状態の悪さが2節までの結果に出て、かつエコパでのジュビロ戦ではエリア外でのファウルをPKに取られてしまったことを考えると、今年はツキに関しては逆の目が出ている。象徴的なのは磐田に2-1と追い上げられた中でジウシーニョに左サイドを破られて最後ロドリゴのミドルがポストを叩いた場面。上手く行かない時はなにやってもうまくいかないという典型的な場面だったと言える。

まあ、そうして巡って来たツキというのを生かし、得点においては補強選手が全て絡んだという点が収穫ではあります。PKだって、折角貰っても外してしまったり止められたりするケースが他チームにはあっても、ヤットの場合は安心して見ていられるわけですからね。PK貰ったのはラッキーだったなんて簡単に片付けられないでっせ、ガンバサポの皆さん。決めてこそ初めてそのツキは生かされるわけであって、PK決まるのは当たり前なんて・・・思っとんのかいw!

ちなみにこの試合、ヤットはコロコロPKではなかったけども、それだって代表でヨシカツと一緒に練習しているから、パターンを変えてみたということでしょうな。

決して良いとは言えない状態でも去年なら勝てなかったかもしれない試合を今年は拾えているというところが今のところプラスアルファだと考えている。そして、山東戦は相手が何もしていない中でミス連発という状態だったのに関してこの試合では一応相手が守備を修正して中盤でプレスかけて来たということであったから、同じミスでも今回の試合の方がまだポジティブには考えられるのであるけども。それがサッカーが相手によって変化する部分というヤツなんですがね。

そのジュビロであるが、先週の大敗からは守備を修正してきた。前から追いかけるというやり方ではなく、引き気味にして、ハーフウェイラインを越えて来る当たりからプレスをかけてボールを奪ってカウンターという戦術で、ガンバにはある程度ポゼッションは仕方ないが前ではボールを持たせないぞという意図が伺えた。そういう状況の中で、完璧に崩して得点というのはなかなか難しいが故に、パクどんによる2点目のゴールというのが大きかったとは思う。もっとも、この日のジュビロってCBが那須と茶野というタッパではガンバのターゲット(智、パクどん、ジェジン)に立ち向かうのは明らかに無謀すぎたのだけども。せめて昨年バレーを完封した加賀でも居ればフィジカルでは太刀打ちできるのだろうが、ヤンツー的には加賀って対人に強いタイプの、3バックでのマンマーカーでしかないため、4バックのセンターやるには向いていないのだろうか?

とすると、今磐田は昨年の3バックから4バックにシステムを変更した中で、守備の選手たちに守備の約束事がまだまだ浸透していないことと、4バックに適した人材というのが足りていないというところが現状か。そういえば松浦がスタメンから外されているのは、3-4-1-2のトップ下しかできないとヤンツーに見られているからなんだろう。

3点のリードという余裕もあってか、和道を投入し、パクどんを右SBに。まあ、守備固めとしてはこれはありかなとは思う。パクどんに上がらなくていいと言うのなら・・・と思っていたら2回ぐらいフツーに上がってくるもんな。じゃあ、思い切ってスタメン起用しちゃいますかって・・・でも元々上がるタイプじゃないしな。ついでに、下平について言っておくと、彼にミチと同じ上下動を求めるのは酷じゃないか、という気が。まあ、彼も本当は上がるタイプではなくてビルドアップに関わっていくタイプのような気がするんだけども、ガンバではサイド攻撃はSBに依存しているわけだからそこが悩みどころ。となると、パクどん右で下平左なら、パクどん思い切って上がれw、というとそれ言っちゃおしまいよというとこでしょうなあ・・・まあ、橋本を右SBに置くのが現実的なんだろうけども、3点目のPKとなる一連のプレーは高い位置でボール奪取したところはハッシーのボール奪取によるところだったから、カントク的にはあくまでもセントラルMF(ボランチじゃないよ)としての起用なんだろう。

最後に大塚クン。ヨシカツ相手に1対1決められなかったからと言ってヘコむことはありません。相手は代表のGKですから・・・ってもう呼ばれないかw まあ、あのシチュエーションでGK引き付けてファーに流し込むなんていう、フェルナンド・トーレスと同じことが出来るなら、キミは来年からプレミア行っていいからw でも、ルーキーにデビュー戦でやられたら他の選手の立場がなくなるわなw