大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第12輪 川崎前鋒 0-1 浦和紅寶石 大宮松鼠 1-2 札幌孔薩多爾  

2008-05-11 00:31:31 | サッカー全般
ガンバの試合がなかったので2試合見た。自分が見て興味深かった点について簡単に書いておくと、

まず、TBSチャンネルにて川崎vs浦和戦。前半から中盤で早い寄せがあり、そこから早い球出しでお互い3バックの両サイドを突く緊迫した展開。自分が注目していたのは、ボランチに入っていた闘莉王。これはもう浦和にとって奇策とは言えなくなって来ているものだろう。

というのも今年の浦和は去年と比べると編成上、後ろ(DF)は人が残り、FW・サイドアタッカーについては補強している。しかし唯一補強していなかったポジションは長谷部の抜けたボランチである。今思えば長谷部が持っていた展開力・突破力というのは結構効いていた。こう書くと、展開力といえば阿部がいる、と言われるかもしれないけども、その阿部を敢えてリベロにおいて闘莉王を中盤に置くというのは、一つには、闘莉王がリベロだと(自分が攻め上がる関係で)ラインを下げてしまう傾向にあるからだと思われる。阿部の方がビルドアップが出来るだけでなく、ラインの押し上げもできるようになる。そこで、闘莉王のポジションを上げることによって、彼が持つフィード能力・フィジカルの強さや、最終ラインの位置に戻って頭でクリアできる高さ(今の最終ラインは坪井が居ない分高さがない)を行かせるポジションということでエンゲルス監督はボランチに抜擢しているのだろうと推測する。今年の浦和が去年と違うのは、監督が選手を適材適所に配していることと、交代枠もフルに使って控え選手にもチャンスを与えてチーム内を活性化していることに尽きる。

先日の鹿島遠征の後に、都内でレッズサポの人と食事しながら話していたのだが、去年は勝つにしても負けるにしても、交代枠を使わない、あるいは交代が遅いということに対して皆フラストレーションを抱いていたけども、今年はそれがないというのが大きいと彼は話していた(ちなみにこの人高校時代クラマーの薫陶を受けていた人です)。

決勝ゴールとなるPKを誘う場面でも、その闘莉王から高原への見事なフィードがきっかけとなっていたのだから、ある意味エンゲルスによる闘莉王システムが効を奏していると言える。PKの判定?うーん、井川がタックルを仕掛けたのはエリア外だが、引っかかったのは内側か?

解説の金田さんはボールに行っていたというくらいだから、むしろ井川の足がボールに行っていたか否かということの方が重要なのかもしれない(付記:まあ、ボールに仮にタッチしていたとしても、井川がその後足を上げてしまったところに高原がエリア内で引っかかったところをPKととるかダイブととるかは審判の判断だが)。どちらかと言えば、その後の川崎のゴールをオフサイドと判定された場面の方が誤審だったかもしれない。ポスト際に山田が残っていたからであるからだ。まあ、それだけでもって審判が全てにおいて浦和寄りだと断言するつもりはない。全体的にはファウルを流し気味かと思いきやあの場面PKを取ったりした、吉田主審の基準のない笛に両チームが振り回された感がある。

一方の川崎は、審判の泣かされた感があったものの、先制されてから浦和を押し込んでいった。これだとまるで去年の浦和の勝ち試合の再現VTRを見ているようであったが(今年はもう少し浦和は攻撃的になっている)、そこまで追い込んだ川崎の強さは相当なものだ。あそこまで徹底して守られると、なかなか点は取れない。だからあのオフサイドに取られた場面は惜しまれるのだろうが・・・

川崎-浦和戦が終わると、J Sports Plusにて大宮vs札幌戦を見た。早い時間帯で大宮のオウンゴールで札幌が先制したのは札幌にとってラッキーだったけれども、前線からアグレッシブにチェックに行っていた姿勢はよかった。その後大宮の攻撃を8枚ブロックで受けることになる。大宮であるが、以前のガンバとの試合後のエントリで、このようなことを私は書いた:

(引用開始)
今後ある課題をクリアーすればいいところまで行くかもしれない。それは何かって?1年前には考えもつかなかったことかもしれないが、今度は大宮と対戦する相手が大宮相手に引いて守る戦術で挑戦して来ることが近いうちに起こりうる、ということでこれを如何に打ち破るか、である。まあ、そうした相手の挑戦を受けられるのも強くなったチームが享受できる特権ではあるのだが。
(引用終わり)

早ッ!もうこんな時期に札幌の挑戦を受けることになるとは。しかも去年自分たちがやっていたことを相手にやられる時がこんなに早く来るとは・・・

ただ、札幌もただ単に引いて守るだけではなく、ボールを大宮が下げると前からプレスに行ってコースを消しに行き、ボールを奪うとカウンターでダヴィを前線に走らせる。引き気味ではあるけども、防戦一辺倒という感じでもない。だから同点にされたものの、最後にはCKの折り返しをダヴィが押し込んで決勝ゴールを奪ったのであった。追いついた時点でイケル、と思ってあの雨の中応援していた大宮サポには辛い展開だっただろうなあ・・・それでも内容はそんなに悪くは無かったのだとは思う。けど、これをテレビでのインタビューで三浦チャンに言われるとすんごく悔しいだろうけども。