大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽3輪 神戶勝利船 4-0 大阪鋼巴 - 今のガンバは過去のガンバとも戦っているという件

2023-03-04 23:30:53 | ガンバ大阪
神戸が前節の札幌戦で挙げたゴールが前プレで嵌めたものであったので、それへの対策としてボール回しをポヤートス監督は考えて選んだスタメンだったのかもしれない。ただ、そうであれば試合の入り方はもう少し慎重であるべきだったけども、前節の鳥栖戦でも結構入りはバタバタしていたんで、その綻びがこの試合に早々と露呈していたのかもしれないが...まあ、ホンマに立ち上がりの悪いチームやねw

けど、個人的に気になるのは、現時点での完成度の違いで神戸に大敗した事よりも、今のガンバが過去のガンバにすら負けてしまいそうだと言う事ではある。というのも、今のガンバは過去のガンバがどんなに酷い状態の時にでも選手たちの間で共有していた攻撃のイメージを捨て去ってしまっているように思えるからだ。

例えば、サイド攻撃一つとっても、以前なら片方のサイドで2-3人のユニットでもってディフェンスを引き付けておき(時にはSBがSHを追い越したりして)中央のDFの枚数を剥がす意図が見て取れた。それがうまく行ったり、行かなかったり、或いはサイドで崩しても中へのクロスが合わないということはあったとしても、その前に中央で数的同数の状態を作り、一件何でもないように見えても、実は相手からすれば潜在的なピンチの状況に追い込んでいた。三冠取った2014年だったか、ホーム新潟戦での試合が象徴的で、3人のユニットで相手4枚を引き付けた上で宇佐美が中に切れ込んだクロスバー直撃弾があり、フタのゴールでも左サイドでの数的不利から抜け出してのものだったと記憶している。

ちょうど一年前の同時期でのアウェイの磐田戦でクロスからレアペが合わせたシーンにしても、右サイドで3人が組んで磐田のDFを3枚引き付けていた。このように、真ん中でイーブンの状態で勝負するためサイドへ相手の守備人数を使わせる方法論は、ここ10年間、監督が変わり、戦術やスタイルの志向に変化があれども、選手たちの間でサイド攻略の際に共有されていた。

ところが、今のガンバ見ていると左サイドの山見にいい形でスルーパスは通るけども、そこから先は結局山見による単騎の仕掛けにとどまっている。それゆえ山見がスタメンということもあるのだろうけども・・・そこからフィニッシュへ持って行くにも物足りない、というか彼は三笘でもないし、ましてキリアンでもないw

結局のところ、今のガンバはこれまで持っていた得意な形を捨ててまで、新しいことに取り組んでいる状態ではある。まあ、勿論新しい形の良さは柏戦での同点ゴールで宇佐美が抜ける道筋を周りの選手のポジションで開いてあげたことで、得たものもあれば失ったものもあるという話なんだけども。

従って、ポヤートス監督にこのまま長期間任せるには、選手の入れ替えが必要にはなるのだが契約の問題で入れ替えはすぐにはできないため、短中期的に修正するとしたら和洋折衷式にするという選択肢がある。つまりこれは料理と同じで日本人向けに味を合わせてるというヤツで、大半の日本人は本場の味というのがどういうものかを知らない為にごまかせてるんで、そうすれば、本場スペインの戦術が浸透という風にメディアに取り上げられるw

それと、ポヤートス監督で気になるのが選手起用。開幕戦のメンバーをベースに熟成を図るというのであればまだ一つの継続性が感じられたけども、今までのところメンバーを入れ替えながら使っている。これは内部事情が十分伝わっていないので分からないが、コンディション、練習での出来、そしてスカウティングとの関係で決めたりもしているのかもしれない。メンバー固定も流動メンバーもそれぞれ一長一短あるので、矢野阪神の猫の目スタメンを批判して序盤は固定メンバーで行くべきと主張し、球団上層部を超えて本社トップにアピールして監督の座を手に入れた人が必ずしも正しいとは言うわけではないw まあ、シーズン始まって見ると、もしかすると新監督には前任者とは別の形の批判が集中するかもしれんけども、閑話休題。

一つ注文をつけるとしたら、もし選手を入れ替え続けるのであればそれに伴うロジックは一貫しているべきではないか?もし誰が出てきても今のサッカーが出来るようにする(まあ、実際それは選手それぞれに特性があるんでそううまくは行かないのであるが)のであれば、例えば攻撃時の433から守備時の442に変化する時点でのインサイドハーフへの負担が大きいため、宇佐美がチームの牽引役を求められるのは分かるにしても、彼の動きが落ちた時でもアンタッチャブル扱いはあってはいけない。ポヤートス監督は宇佐美にはかなり期待しているのは分かるのだが、その分宇佐美への負担が大きすぎるのが気になるけども。

総じて今のガンバは、今までにない形を取り組むために、過去持っていた武器すらも捨ててしまっているところはある。それが本当にいいのかは誰にも分からない。けど、大きな岐路に立たされているのは確かである。