大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J乙聯賽 第14輪 濱FC 2-1 福岡黄蜂

2008-05-20 00:59:45 | サッカー全般
埼スタ参戦の夜は一泊した後、翌日は考えていた、横浜FCの試合観戦に三ツ沢を訪れた。去年もFutre氏を尋ねてご一緒させていただいたけども、あの時は国立開催であったため、FCの本来のホームである三ツ沢(ネーミングライツの企業には申し訳ないけれども、こちらの方がシックリくるものですから)を今回訪れるのを実は楽しみにしていたのであった。

三ツ沢の感想ですが、楽しい空間だったと思いますね。前日の埼スタとは全く違う(どちらが良くてどちらが悪いというつもりはなく)、まったりした雰囲気なんだけども、個人的にこの雰囲気は嫌いではない。天気のいい日曜日、暑くもなく寒くもない、絶好のサッカー日和において、このスタジアムのメインスタンドのホームベンチ近くの最前列に座ってサッカーを見るというのが、埼スタとはまた違った感じで有意義な体験となった。

雰囲気もさることながら、ベンチやピッチとの近さがまたいい。ベンチには都波監督が目の前に座り、立ち上がっては選手に指示を送っている。その指示に聞き入るのはあのキングカズ。対戦相手のベンチにはリティが立っている。彼らを間近で見るだけで、一人のミーハーなサッカーファンに立ち返ってしまうw 対戦相手の福岡には監督だけでなく、中島やジャンボこと大久保など、かつて在籍していた選手がいるということで、ホームのサポの皆さんも中島に声援を送っておられる方もいた。あと、福岡の黒部が羞恥心のつるの剛士にソックリだという指摘には一同大爆笑だったよw

つまり、この場に来て自分が思ったのは、皆それぞれにサッカーを楽しんでいる、ということだ。カウンターでアンデルソンに預ける横浜と、左サイドに中島を走らせて起点を作り、サイドからクロスを入れてジャンボに合わせようとする福岡との試合内容はいかにもJ2なレベルでしかないだろう。ただ、そうした中で毎試合ホームに足を運んでおられる人たちというのは、もっとポジティブだし、その気持ちがなければサッカーをこの場で楽しめない。マンUの試合をテレビで見ていたら、何も考えなくてもC・ロナウドが観客を楽しませる為の仕事を全てやってのける。だが、J2での試合を楽しもうと思えば、ホームチームを勝たせようとサポートする熱い気持ちもさることながら、それ以上に自分で見所を見つけないといけないだろう。要は視点を替えてみればこの場において十分サッカーを楽しめる、ということなのである。

カズについてであるが、アンデルソンが挙げた先制点となるスルーパスを出したのはお見事だったとは思う。ただ、欲を言えば、福岡の3バックのサイドを突く形で彼が突破するところをもう少し見たかったけども。前にも書いたが今のサイド全盛のサッカーにおいて、全盛期のカズを持って来たら面白いとは書いた。勿論それは仮定の話ではないのだけども、今J2のレベルでもサイドを広く使う戦術で、かつ時間限定であれば十分この人はやれるのだが(その意味では去年の最終戦で、浦和の阿部が疲れて対応が遅れたとはいえ、その片鱗を見せて決勝ゴールをアシストした)。

と、ここまで書くと、リティがシドニーFCの監督時代何故彼を欲しがっていたのかが判るような気がした。CWCの興行目的というのはあったにせよ、要はサイドアタッカーとしてのカズを買っていたのかな、と今になって思うけども。

一方の福岡であるが、アビサポがリティ解任を求めている理由が、この試合を見て何となく判った(多分横浜のサポも判っているとは思うけど)。サイド攻撃から電柱にクロスを上げる戦術は確かに単調である。ただ、なまじっか監督が世界的に有名な人で、ライト層にはアピールする存在であり、かつ日本語も判る人だからツッコミにくいんだよなあ・・・埼スタの試合後に職場のレッズサポから、「ワタシ、リティが好きだから解任しないようにって福岡サポの人に言っといて」って言われたんですよ。そのことをアビサポの知人に伝えると、「じゃあ、その人には一度でいいからウチの試合を見て欲しいですね」という答えが返ってきたわけですが。

またオージーらが日本の審判の判定基準に合わせられていない。彼らが極めて、「フィジカル」なプレーを得意とするのは、ガンバがACLアウェーでメルボルンと対戦した際に、接触プレーでガシガシやられたからよく判る。けど、ルダンが進路妨害で2枚目のイエローをもらって退場になったあたりはなあ・・・まあ、本人にしてみればフツーにプレーしていたつもりなんだろうけども、なんでこの程度のプレーで退場になるんだとばかりに、日本の判定基準に戸惑っている感じがした。

その審判であれば、この日の主審が池田であることが試合前からスタンドの中では囁かれていた。私はこの審判のことはあまりよく知らないので、判定に注目していた。後ろからのチャージにはキッチリ取っていてそれに関してはあまり基準にブレはない。もっとも、最近は流す傾向にあるJの中ではやや神経質すぎるかもしれない。

けど、ファウルを取る基準がしっかりしているからまだいいかな、と思っていたら、前日の岡田のスローイン同様、CKとGKの判定を間違えてスタンドからブーイングを受けたりしていた。やれやれ、そのうちJ1に上がって笛を吹くんだろうけども、鍋島や佐藤みたいな感じの審判がまた一人増えるんだろうなあ、と思うと心配のタネがまた一つ増えたよ。

試合後にはFutreさんご夫妻とは別れ、地下鉄の駅まで行こうと思ったが行き方が思い出せなくて、付近にいるサポさんに尋ねると、ちょうどそこまで行かれる方がいらっしゃったので、横浜FCのこととガンバのことをお互い話しながら道中ご一緒させて頂いた。来年はJ1でもう一度ここへ来たいと思ってますよ。