大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

最強の決定力を持つ甲府を警戒せよ!

2007-03-30 07:38:36 | ガンバ大阪
いよいよ、甲府遠征の時がやって来た。去年の試合では苦い思い出しか残らなかったが、今年は逆にこの時期に行けることを喜びたいと思う。調子が下降線を辿っている時期よりは調子がいい今だからこそ済ませられるし、相手が2億円近い経常利益を出しているために大物ブラジル人を補強する前に当たれるのもある意味ラッキーだし。

とはいえ、甲府はホームでは滅法強いチーム(まあ、それを言うとウチだって去年の今頃からリーグ戦で万博は無敗なんだけども)であるし、プレッシングや狭い場所でのパス回しを身上とするチームであるから、そう簡単に行く相手ではない。バレーが抜けた穴だって、攻撃の手数を増やすことでキチんと埋めているところがスゴイ。何しろ、先日のナビスコ名古屋戦では15本のシュートを放って1点をもぎ取っている。一発で決められないのなら何度でも攻めて得点の確率を高めるようにやってやるさ、っていう粘り強さには感服致します。まあ、一回や二回シュート外したぐらいでヘコんでいたらサッカーなんかやってられないですからねw

もっとも、今度のウチ相手に甲府の皆さんがポゼッションを高め、手数をかけてゴール前に攻め込める機会が何度あるんでしょうね?まあ、この間の名古屋戦と違って今度は一つ一つのチャンスを大事にしていかないといけなんじゃないでしょうか。





J聯盟杯小組賽 大阪鋼巴2-2神戸勝利船

2007-03-25 20:24:38 | ガンバ大阪
確かに今日は人が少ないという問題もあったのだが、残っている選手をとりあえずかき集め、FW3人がいるから4-3-3を選択といった感じ。といっても実際には播戸がやや引き気味だったことを考えると実質2トップに近い3トップといったところか。サイドに対する守備というのは開幕当初からの課題で対戦相手にも幾度と突かれているから判ってはいるのだけども、改めて加地のサイドの守備やゴール前での中へ絞る動き、家長が前線におけるキープ力等が如何に効いていたか痛感させられるものだった。

ただ、自分の中ではマグノが依然としてゴール前で休火山状態になっている方が気にかかっていた。キャンプで見た練習試合でもいい形で抜け出していたのだから動き自体は悪くないのだけども、GKと1対1の場面なのに阻まれたり、シュートを枠から外したりするような場面があった。これまで公式戦でのマグノのゴールがバレーの出ていない時であったのが単なる偶然であって欲しいのだが、この日もバレーが左サイドに開いたりすることが多くて、マグノは自分の得意な形には持ち込めていない。フリーの状態でシュートチャンスは3回ぐらいあったと記憶しているのだけども、何れも不発。やっぱりこの人が爆発してこそ「超攻撃」に相応しい攻撃力になると思うんだけどね。

対する神戸は・・・まあ、近藤ぐらいかな。最終ラインの裏に抜け出したり、前でゴツゴツ当たりに行ったという意味で相手の中で嫌らしさを感じたのは。その他は全体的に引いて、ガンバの横パスをカットしてカウンターを狙うんだけども、まあフィニッシュの精度というと・・・J2コールをしたゴル裏に訊いて欲しい。

まあ、今日の審判の判定傾向には合ったフィジカルなプレーを全体的に神戸はしていました。審判の名前を聞いて去年のアウェー甲府戦を思い出した。あの時も穴沢は全然ファウルを取ってくれなかったなあ・・・線審だってオフサイドを流しまくっていたし。それでいてシジクレイのヘディングゴールがオフサイドだって?11対14でやっているような試合だった。次のリーグの甲府戦の主審は誰?これまで、扇谷、岡田、西村、片山、高山と一通り当たっているんですがね。

この試合を引き分けたことで、グループ1位突破を狙うには、次の千葉戦が大事になってきた。どちらかと言えばリーグよりはナビスコに照準を合わせてきているチームだから、4月4日と11日の直接対決はより重要になる。

苦しいのは判っている。だけどそれでも勝つ!

2007-03-24 16:57:57 | ガンバ大阪
明日のナビスコ神戸戦はいきなり窮地に立たされる。代表でゴッソリ主力が抜けてしまったのだから、残りのメンバーでトップの状態を維持するのはなかなか難しいし、彼ら自体がなかなか替えの効かない存在である。まあ、リーグ戦とは違った意味で、控え選手たちがどこまで力を発揮できるかを見る別の楽しみはあるのだが。

控え選手たちを見るというだけでなく、チームとしての底力が今こそ試されるような時だろう。明日のような布陣というのは、ちょうどシーズン終盤に負傷や出場停止で出られない選手たちが居る中での、いやそれよりもっと厳しい状況でのスクランブル体制ということになる。

正直言って厳しい戦いになるだろう。だが、主力が居ないことを言い訳にするつもりはない。それでも勝つ!と言っておく。理由は、万博でやっているからとか、応援がガンバのコピーでしかないクラブに負けられない(しかし何ですかあの電車ジャックといいガンバそっくりのチャントといい)、とかいう小さな理由はある。しかし、

「ガンバ大阪であるから」

というよりも大きな理由などはない。その目的を遂行する為に明日も雨にも負けず万博へ行くことにする。1年中屋根のあるスタジアムでヌクヌクと温室栽培された神戸の諸君にはしっかりと万博の洗礼を浴びせてあげよう。

J聯盟杯小組賽 大阪鋼巴3-0広島三箭

2007-03-22 01:33:21 | ガンバ大阪
タイトルをつけるのは実に簡単だった。前回の分を少し直せば良かったのだからw

この試合は先週末の試合を少しヌルくしたようなものだっただろうか。真冬よりも寒い中の先週末と違って、「暑さ寒さも彼岸まで」を地で行くような、絶好のサッカー観戦日和。リーグ戦と違って客足も今一つだったかもしれないが、それでも訪れた広島の皆さんにはナマで強いガンバを見せられて何よりです。願わくば、3点取ってヌルい展開になったところで戸田さんが何かヤラカシて頂けるともっと盛り上がったと思うのですがw

この試合ではマグノを温存してバレーと播戸を組ませてみた。ここの部分が一番大きなテストだっただろう。それは別に播戸に代表選出の為の後押しというだけではなかったはずだ。確かに彼はノーゴールだったが、それでも献身的に動き、前線からの守備を行い(それはバレーもやっていたことだが)、彼の持ち味である一生懸命なところを見せていた。

ここで、私はふと考えてしまう。ガンバの2トップでベストなのはマグノ&播戸で、その次はバレー&播戸じゃないかと。マグノ&バレーというのはもう少し見てみないといいか悪いかわからないかな。先週の広島戦でマグノが放ったシュートなどを振り返ってみるとやや窮屈な状況で打っている感じがした。彼が仕事をできるようにするためにはスペースが必要だと思うのだけども、それを造るために献身的な動きをする相方が一番相応しいんじゃないかと。

順番から言えば日曜日にはバレーを休ませてマグノ&播戸の2トップということになるんだけども、これでマグノが点を取れば逆説的に播戸の存在が際立つんじゃないかと勝手には考えてしまうのだが、さて如何に?

一方の広島は、もう少し粘れる力があると思ったんだけども、2試合とも同じスコアであったことにいささか拍子抜けしてしまった。安田を入れて左サイドをスカスカにして駒野クンにはスイスイ上がれるようにお膳立てしてあげたんだけどね。試合前に買った中国新聞では、もっとドリブルで仕掛けたり、DFやMFがどんどん追い越していくような状況を作るような指示をミシャ監督は出していたようだったが。最も練習でやっているようなことを本番で必ずしもやれるとは限らないのがサッカーなんだけども、それを広島が意図していたのにやらせなかったのは、ガンバの前線からのプレスが効いていたからだろうか。

それでも前の試合で完敗したから2試合目に引篭もろうとしなかったのは立派です。我々相手に真っ向勝負を挑んで来た広島との勝負は今後とも目が離せないだろう。最終戦で戦う時は、優勝をかけて挑むのか、それとも我々が「THEガンバ」の失速状態になっているのかは判らないが、最終戦は目が離せなくなっているだろう。

その時にはガンバ側のゴール裏は満杯になっていますので、広島の営業の皆さんお喜び下さいw

J聯賽第3輪 大阪鋼巴3-0広島三箭

2007-03-18 23:41:27 | ガンバ大阪
試合前にMGを置くのと、浦和-甲府戦の試合の偵察の為にアズーリに寄った。浦和の試合はまあ、いつものようにワシントンで2点取ってからあとはドン引きスタイルの展開で、正直赤サポ以外には見たいという気を起こさせることはまずない試合内容だったし、そのことについて当ブログで長々と書くつもりはない。

むしろ気になったことは、マスターが、ホームの試合にも関わらずその日夜7時からの中継に4人程の予約が入っているのを教えてくれたことだった。万博でやるのにバーで観戦?まあ、確かに今日なんかは寒いしな。それに土曜日市内で仕事をしている人たちにとって仕事を終えてから駆けつけるには万博は余りにも遠すぎる。だから一概にそういう人たちを出不精だと決め付けるわけにはいかないし、行きたくても行けない人たちも数多く居る。

しかし、だからこそ思った。今日は行けなかった人たちが思わず行った人たちに嫉妬してしまうような内容の試合を見せてくれ。その為にたとえ寒かろうともそれを吹き飛ばす熱さを感じさせる応援をしよう、と。そしてそれは達成できたとは思う。

この日、開幕から好調の広島を迎えた試合は序盤戦のホームでの一番の山場と考えていた。広島は右サイド狙い(これも開幕してから対戦相手のお約束になってしまった)、それがうまくいかなければ逆サイドに中盤を経由して廻し、さらに右が空いたら右へサイドチェンジする形で狙って来たが、ガンバの方もこうした対策も板について来た感じだった(逆に甲府のように狭いスペースでのボール廻しから突破を図る攻撃に対する守備はまだ未知数ではある)。広島はもっと鋭いと思っていたのだが、寿人やウェズレイにボールが入らない為、正直相手の攻撃にはかなり拍子抜けした。もっとも、3点目を取れたのは広島が前がかりになって来たからであって、その心意気は認めてあげよう。下田が神でなかったらウチはあと2,3点は取れてはいたのだが、これもリードされている中で広島が攻めに行っているからこそ下田神降臨のシチュエーションが生じたとも言える。

この日は3-0と快勝した。だが、この日交代カードを切らなかった広島のペトロヴィッチ監督は水曜日の再戦に向けて何らかの修正や選手の入れ替えなどを図るだろう。リーグ最終戦においても何かと因縁のありそうな相手との、ナビスコでの再戦は楽しみになってきた。

THEガンバを演出してくれる広島の皆さん

2007-03-15 22:31:18 | ガンバ大阪
最近ちょくちょく互いのブログでコメントを交換させて頂いている広島サポさんがいらっしゃっいます。その方、「サンフレッチェ広島世界最強」のブログをやっておられて、開幕からことあるごとに、「THEガンバ」に勝ちたいと公言しておられるから、こちらも否応なくテンションが高まってくる。しかもこの週末のリーグ戦と水曜ナビスコの連戦スケジュールが組まれているのだから、もうたまりまへんな。

しかし、気になるのが、この方は「THEガンバ」という呼び方をされておられることですな。まあ、去年の広島との対戦なんて良くも悪くもガンバらしい試合だったと言えるんですがね。8月なんか3点取ってこら楽勝やと思ったら、わざわざ広島から来て下さった皆さんに2点を献上するサービス精神旺盛な結果になったし(試合後にウチのカントクが「THEガンバ」の一語で総括してみせた)、天皇杯にしても後半ロスタイムにまさかの同点ゴールを決められた後に延長まで引っ張り、却って遠藤完全復活を決定づけたとあってか、広島さんとやる場合には何故か、いい意味でも悪い意味でもガンバらしい試合になってしまう。まあ、その印象が多分強いからああいう呼び方をされるのだろう。

で、最新のエントリを拝見致しますと、ガンバに勝つ方法として、「ガンバと同じく超攻撃的」であれと仰っておられます。いやー、さすがによく判っておられる。万博の超攻“劇”場(byツレさん)においては相方にすら、ガンバの超攻撃スタイルを引き立てる為の攻撃性が求められるということを。そうでなければ、開幕の大宮戦のように砂を噛むような内容になってしまうわけですからね。

しかも、この方ガンバ相手に中盤を制したい、とも仰っておられますw 我々相手に真っ向勝負を挑んでくるその気概は大いに誉めてあげましょう。願わくばそちらの監督さんが90分に渡ってずっと攻撃的にやって頂けると我々としても存分に攻撃力を広島の皆さんに見せ付けることができ、下田さんの神っぷりを楽しむことができるので大いに盛り上がるんですがねw

いずれにしても、「超攻撃的」に挑んで来られるというのだから、我々もここは一つ敬意を持って迎えてあげよう。「世界最強」広島の攻撃力に対しては、銀河系最強!?の攻撃力で持って応対してあげようではないか。今年は一番最後の最後でも顔を合わせてガンバ優勝の瞬間の目撃者となるであろう広島の皆さんに対しては、ご挨拶代わりにこの連戦で超攻“劇”場を堪能してもらうとしますか。

山東魯能にとって上海が鬼門である件

2007-03-14 06:54:22 | 中国サッカー
また、負けてもうたか!中超第2節が先週末行われたが、中でも注目は上海で行われた上海申花対山東魯能のACL出場クラブ同士の対決。結果は1-0で上海申花の勝ち。

またしても山東魯能は上海で敗れた。あれ、考えてみれば去年山東が敗れた相手は全て上海のクラブでしかも上海で行われた試合じゃなかったっけ?去年は上海聨城に1-5で敗れた時には春の椿事だったし、優勝を決めた消化試合でも上海申花に敗れている。その時は上海がACLの第2戦の都合で週末に行われるよていだった分が延期されていたのだった。

今回は山東はACLで豪州遠征した帰りとあって時期がちと悪かったか。一方の上海は開幕から全てホームで試合する優遇振り。山東が上海で勝てないということも手伝って今季初白星を挙げた。

これで山東魯能にとっては上海が鬼門と認定されてしまった。本来鬼門というのは東北の方角を指すのではなかったか?まあ、その意味ではガンバにとって鹿島はまさしく鬼門だったのだが。何故上海で山東が負け続けるのかが不思議であるのだが、そんなに環境が合わないのか?ますます謎が深まるばかりだが(逆に済南でやっていたら上海はまず勝てないどころかボコられる可能性あり)。

中超の中で唯一Jリーグの中に入ってやっていけるのは山東魯能だけだと思っていたが(同じオレンジのユニということで清水ぐらいの力はあるだろう)、その山東が負ける上海アウェーというものは要注意ですぞ、赤い皆さん。もっとも上海が勝つといっても1点差勝ちしかできないだろうから、そういう時を考えると先にさいスタでやるホームでの試合に2点差以上つけて勝っておいた方がいいですな。

J聯賽第2輪 大阪鋼巴1-0鹿島鹿角 WITH ぐるなび (ベリンバウ編)

2007-03-13 01:02:59 | ガンバ大阪
現地参戦及びテレビ観戦者の皆さんによる試合観戦記を一通り読まれた読者の皆さんが多い中で如何にして読ませようかと考えたら、もう現地のぐるなびしかないでしょうw 最も当ブログは別段「食いしん坊万歳」でも「いい夢旅気分」でもなければ、ましてホットペッパーと提供しているわけではないけども。まあ、大阪へ戻ったのが深夜遅い時間で翌朝仕事となればどうしてもブログの更新が遅れてしまうから仕方ない。

今回鹿島遠征は成田から電車で鹿島神宮まで出向き、そこからスタジアムへ乗り込む予定だったが、その前に何か現地のグルメはないかと思って調べてみると、ありました、ブラジル料理店「ベリンバウ」が。最もここへ寄ったが為にとんだ珍道中になったんだけども。

鹿島神宮駅で降り立った後に、正月の天皇杯以来のキムラさんと再会。まあ、今回白い恋人は頂かなかったけども(どうでもええことウダウダ書いとるな)、自分には別の目的があるために挨拶もそこそこに、ベリンバウを探すことにした。駅の案内所で帰りのバスの切符を購入する際に店のことを訊いてみたのだが、案内所のおばさんもあまり詳しくはなかったので、タクシーで移動することにした。けど運転手にも地図を見せたのだが、あんまりよく判っていないらしくて、店に入る前の大通りの交差点を危うく逆方向に行きそうになった。やっとのことで店を見つけて入ってみた。

店の中は昼間のランチタイムだが、日曜日であるせいなのか、静かな雰囲気で客も数人程度。地元在住のブラジル人もいれば、この日の試合を見に来たと思われる親子連れの人たちもいた。ブラジル人のオーナーに席を案内されて、席に座ってメニューを見る。どうもランチタイムだからランチが一番オトクのようだ。シュラスコとかもあったのだが、どちらかと言えばパーティー用で、結構値が張る。その他和牛を使ったメニューもあるようなんだけども、やっぱりオージービーフに比べると高い(当たり前の話)。となると、まあ無難なのはランチセットだろうな。この日頼んだランチは、コメルシアウ(ブラジル風定食)といって、一枚の皿に、ステーキ(上に目玉焼きをのっけた)、ポテト、ソーセージを盛り合わせて、サラダとコーンスープ付きの1300円。食後にコーヒーを頼んだはずなんだが、何故か一番最初に出てくるんだが、日本語による意志の疎通がうまくいかなかったか?

食事を終えて、いざスタジアムへ向かおうと精算に向かうと、オーナーが試合の話題を振ってくる。そこでここからスタジアムへ行く道を訊いてトボトボ歩いて行ったのだけども、これが無謀な試みであったということが10分程歩いて気づいた。タクシー呼ぼうにも止まってくれる場所でもない。この際尋ねてみようと思い立って日曜営業していた不動産屋(吉本の芸人さんと結婚された某人気女性タレントがCMに出ているところなんですが)に飛び込んで窓口にいる社員さんに尋ねてみた。その人は丁寧にも地図を取り出して現在位置とスタジアムへの道筋を説明して頂いたのだが、いかんせん歩いて行くには遠すぎるところだ。筆者が途方に暮れそうなところ(いや、実はとっくに暮れていたのだが)を見計らってか、「タクシーを呼びましょうか」と声を掛けて頂いたので、お願いすることにした。

で、ここから筆者は、鹿島という町の底力を思い知らされることになるのである。タクシーを待っている間にいろいろと話をして(コーヒーまで出してもらった)いくうちに、その社員さんも結構サッカーを見ていることが判った。そして、驚いたことに彼から次の質問がなされた。曰く、「宮本選手が抜けた穴はどうですか?」

いやはや、アウェーへ遠征に行って、たまたま知り合った人にこんなことを訊かれたのは初めてでした。その後タクシーが来たので、お礼を言って出たのだが、乗ったタクシーの運ちゃんもまたオモロイ人やった。その人もアントラーズのファンクラブ会員だったというから鹿島恐るべし。

運ちゃんとの会話もまた楽しかった。その中で、印象に残っているのがいくつかあった。その中の1つ目「今日は雨が上がってきたから期待できるよ。ウチのピッチはすぐに乾くからね」。そうか、なら勝ったな!この日の試合雨上がりでもピッチが滑るんじゃないかという心配があったけども、試合を見る限りピッチの影響を感じた人は皆無だったんじゃないか。自分はさっきの言葉を聞いて、これならガンバのパスサッカーが生きるぞ、と思った。

2つ目、「開幕はしたんだけど、どうも調子が良くないんだけどな。特に後半になると動けなくなるんだよ」これについては、私のコメントは差し控えておこう。ただ、試合を観戦された某御大とは奇しくも意見は一致したのであった。

3つ目、「今日は車の入りがいつもより多いから、かなり入るだろうな」そうですか。ただ、それでも1万8千人と万博並みの動員数なんだけどなあ。普段は一体どのくらい入っているのだろう・・・それでも彼から見て多いと映ったのはマイカー参戦率が高かったということなのか?

余談であるが、スタジアムに着いてタクシーから降りる際に、なんとこの人和歌山出身の関西人で、昔は甲子園の横に駐車場を確保して阪神の試合を見に通っていたそうな。そっかあ、長いことこっちで住んでいると話し言葉もすっかり変わるんだろうなあ・・・大阪で生まれ育ち、他所で住んだこともない自分には、関東に移って大阪弁を話さなくなる自分が全く想像つかないんですがね。

ここまで書いてくると、鹿島という町は本当にJリーグの理想を一番体現した場所に思えてくる。サッカーに造詣の深い人たちが町中到る所にいる。鹿島の中においてアントラーズというのは、大阪における阪神のようなもの、いやそれ以上の存在と言えるかもしれない。

考えてみれば、サッカー先進国においては、この手の人たちというのがそれこそゴロゴロいるわけであって、サッカーの戦いというのは単にチーム対チームだけでなく、チームが根を下ろしているバックグラウンドをも巻き込むものじゃないだろうか。そう考えると、鹿島という場所がこれまで鬼門であったのは判るような気もする。昼間人口で5万8千人程度の小さな町が、これまで9つのタイトルを手にして来た奇跡を支えたのは、地域に根ざした草の根浸透度とは決して無関係ではないだろう。ならば、一昨年一度優勝したくらいでは、まだまだ彼らの偉業には足元にも及ばないし、まして今回勝ったくらいでは、まだまだ鬼門を払拭したわけでもないだろう。継続こそが一番大事なのだ。

今回はソロ参戦したために鹿島の知られざる一面を見ることができたのが収穫だった。大阪におけるガンバの草の根浸透度はまだまだかもしれないが、一歩ずつ階段を駆け上がっていこう、いつの日か彼らと肩を並べる為に。そして、私は今回お世話になった鹿島の皆さんにはお礼を申し上げると共に一言:

「来年も大阪から行きまっせ」

大連実徳がエラいことになってもうてる件

2007-03-09 07:07:39 | 中国サッカー
昨年ACLでガンバと対戦した為、名前を覚えておられる方も多いと思うが、中超の開幕戦で、長沙金徳(瀋陽から今年移転してきた)と対戦した大連のヤンコヴィッチ選手が対戦相手にツバを吐いたとされて、退場させられた挙句に5試合の出場停止処分を食らって大連がいきなり窮地に立たされている。

まあ、ヤンコヴィッチが退場させられた経緯については未だビデオでは確認できてはいないため何ともいえない(もっとも、大連実徳を追い続けている姜末記者によるとビデオで見てもなぜ退場になったのかが判らないと自身のブログで書いている)。サッカーにおいて主審の判定が全てであるから、退場を宣告されたら退場せざるを得ないし、その判定に基づいて出場停止の処分が決定されたのなら致し方ないと言えるだろう。Jリーグでもかつてジーコがボールにツバを吐いたことによって新シーズンから4試合の出場停止処分を下されたこともあったのだし。

ヤンコヴィッチも一度は中国を離れたいと漏らしていたようだが、後になってそれを撤回した(と、報道されている)。相手のラフプレーによって相当ストレスがたまっていたかもしれないが、彼のパスセンスとキープ力は中超では群を抜いているのだし、ベテランながらブルガリア代表に召集されるなどストイチコフの信頼も厚いのだから、まだまだ大連で頑張って欲しいところではある(イヤになったら千葉あたりに行ってもいいんだけどね)。

ただ、今後大連がヤンコヴィッチ抜きでどのくらい戦えるだろうか?今までゲームの組み立てを殆ど彼に依存してきたとあって、彼がいるいないとでは全く別のチームだと筆者は見ていたのであるから、この間に「老揚(ヤンコヴィッチへに対する敬称)依存症」から脱却できるかが見ものだろう。それが、韓国代表監督時代にバッシングを受け続けたボンフレーレ監督に果たして出来るだろうか?

2007亞冠賽 第一輪 阿拉瑪馬朗 1-3川崎正面 浦和紅宝石3-0佩西克

2007-03-08 00:14:42 | ACL/A3
ガンバは出ていなかったが、梅田のSことサポーターズフィールドにてACLを観戦。ちょうどこの日はナビスコや代表の試合などがないこともあってかACLを見る機会に恵まれた。

まずは、第一試合のアレマ・マラン対川崎戦。現地は30度を超す暑さと劣悪なピッチ条件(横パスでもバウンドしてしまう!)で川崎がなかなか持ち味を出せずにボールを前に運ぶこともできない。相手の後方からのタックルにかなり苦しめられたし、これが普段Jの試合で対戦相手に手を焼かせている川崎の攻撃なのかと首を傾げてしまう内容。だが、後半相手の足が止まったあたりから徐々にボールを支配するようになる。そして後半ミドルシュートをGKが弾いたところをマギヌンが押し込み勝ち越し。さらに終了間際に我那覇に替わって入った黒津が落としたボールを中村が決めて3-1で苦しみながらの勝利。この試合、スタジアムで相手サポで埋まり(なんか両手をクルクル廻して応援していたんですがw)、ピッチも劣悪で審判もファウルを流し気味という条件下にも関わらず川崎の選手たちはよく戦った。気がついたらいつの間にか川崎を応援していた(といってもACLだけですが)自分がいたのには驚いた。

この試合、関塚監督は我那覇に替えて黒津(昨年の最終戦でもセレッソを地獄に突き落としたからね)を投入して局面を打開したり、ACL要員で獲得した大橋を起用したりといった具合に交代カードを切ってきた。浦和と比べるとあまり選手層が厚いというわけではないのだろうが、勝つ試合の中でも黒津が途中出場で使えるという目処が立ったのだし、今後の試合に応じての交代要員を試すことができたとは思う。

それに比べて2試合目の浦和・・・オジェックは一体何をやろうとしているの?

浦和は当然のことながら大量点を狙いに言ったのだろうが、ワシントンはここ2試合がそうであったようにペナルティエリア付近でボールあまりもらえず、サイドに流れたり、下がってボールを受けたりしていたが、彼はマグノじゃないしねえ。マグノならそういう動きの他に前線から献身的なプレスを掛けてくれるんですが。右サイドはスカスカだったのでそこからは仕掛けられるんですがね。まあ、パス回しやサイド攻撃といったところにオジェック監督の意図が散りばめられているのだろうが、それにしても人もボールも動かないサッカーやってるな、ってつくづく思う。前半の2ゴールなんてペシクのGKのミスによって助けられたようなもの。

後半に入っても得点のニオイがしないためどないすんねん、と思いながら見ていたのであるが、ついに選手交代。ン、岡野?誰と替えるのかと思って見ていると、なんとワシントンだった。「え、オレを替えるの?」とワシントンが自分の胸を指していたのだが、明らかに交代には不満そうだった(画面には映らなかったが、交代後ユニを投げつけていたらしい)。まあ、今日のワシントンの出来ならば交代は仕方がないが、今後厳格なオジェックとは火種を残すのだろうか?

ワシントンが下がって岡野が入ることによって、レッズは天皇杯仕様のチームになっていった。すると、岡野が裏に飛び出すことによってチャンスを作りだし、伸二が自在にチャンスを作り出す。しかし、ネネよ、2回も好機があったのだからヘディングは決めようや。まあ、伸二にボールが廻ったりするとそれなりに楽しいのだが。ここで3点目のミドルシュートはご立派の一言。

しかし、26本シュート打ってたったの3点か。二桁得点とまではいかなくてももう少し点が入っても良かったというのが多分観戦していた人たちの共通した思いじゃないだろうか。

オジェックの采配であるが、去年のままでは行き詰る(事実、ワシントンはここまで無得点)為に今年から方向転換しようという意図は判る。ただ、選手起用についてだが、この試合彼は3人の交代枠をフルに使ったわけではない。相馬に替えて平川という意図は何だったのか?酒井を左で試すことは考えなかったのか?更に言えば、堀之内を試運転することは考えなかったのか?或いはDFを減らして攻撃の人数を増やすという交代は考えなかったのか?選手交代において、スーパー杯の時よりは選手が負傷から復帰しているとは思うのだけども、交代のテンポが随分と遅いような気がする。この辺りが、控え選手の使える目処をつけた川崎の関塚監督と選手交代において明暗を分けたように思える。