大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

亞洲杯三四名決賽 李雲在點殺 6-5 川口能活 (日本 0-0 韓國)

2007-07-29 01:09:12 | サッカー全般
まあ、今回は川口のPKにおける強運というのがなかった、豪州戦で使い切った為にPK負け。次回大会へのシード権は手にできなかったものの、サウジや韓国が予選に出ない上に、開催国を入れれば12の出場枠があるのだから、アジア杯がユーロ並みのレベルの高い大会ではないことは明らかだ。まあ、2010年のW杯以後に予選があるのだろうから、予選からじっくりチームを作り上げれば宜しい。

むしろ、オシムジャパンがW杯予選できちんと戦えるかどうかを総括すべきだろう。確かに豪州、サウジ、韓国相手に、あの暑い気候の中でオシムは自らのカラーを打ち出したチームに仕上げ、内容ではいずれも相手を上回っていたが、同時に、以下の問題点も曝け出してしまっている。

まずはセレクション。サウジ戦で阿部がタテを切りに行かずに、わざわざ中澤が待ち構えている中をケアしようとしたのは、CBとしての彼の経験値や連携不足の面があっただろう。自陣からのビルドアップを図って阿部を起用しようとしたのかもしれないが、どうも闘莉王がファーストチョイスにあった選手起用の中では場当たり的な感じが否めない。以前にも指摘したことだが、岩政を呼んでも良かったのだろうし、どうしてもビルドアップを云々するなら山口を呼ぶべきだ(その基準でいけば闘莉王なんて真っ先にダメなんだけども御大はなぜか彼を呼びたがる)。また、攻撃においてもパサーは揃っているがドリブルで局面を打開できる選手も必要。となると、今回山瀬功治や(憎たらしいけど)大久保が居なかったのは残念。いや、最初に候補として合宿に呼ばれた中では家長だっていたんだけどね。今挙げた、今回呼ばれなかった選手らを来年から始まるW杯予選に向けても試す必要はあるだろう。

2つ目は守備戦術。一人少なく、肉体的な疲労は相当来ているはずの韓国に空いたスペースを使われて走られるケースが多かった。走るサッカーは皮肉なことに、自軍の選手だけでなく、相手の選手も同時に走らせてしまう。対策であるが、ガンバがやっているみたいにラインをもっとコンパクトにしなければならないのだろうが、最終ラインが前線と連動していない為に、前でボールを奪われていたにもかかわらず相手にカウンターを許してしまう。まあ、御大はしきりにラインを上げろとか、ボールを奪われても下がるな、ということをしきりに叫んでいるとは思うんですがね。パス回しが多かった攻撃などと同様に笛吹けど選手踊らず、といったところだろうか。しかし、こういう現象って気候に関係なく去年のガーナ戦においても起こっていたような気がするんだが。となると、リスクを冒して攻めて点に結びつかないと逆に相手にやられるリスクが相対的に高いということで、1点勝負になることの多いW杯予選では大丈夫だろうか?

最後には選手交代。この日の試合でも3人目の交代枠を使ったのが延長後半で、しかも疲労と足を痛めていた高原を矢野と交代させただけ。高原はあと数分気力で頑張れたと思うんだけどね。矢野を入れるのなら、3トップにして前線のターゲットに置くなどしておかないと、空中戦で韓国のDFに競り勝つのは難しい。佐藤に対して低いボールを入れた時の方がまだ何とかなりそうな気がしたようでは点は取れない。その佐藤だって韓国のラインの網に掛ることが多かったが、なんだかガンバとの試合における彼を見ているようだったな。延長に入ることを見越していたというのなら、延長に入ってからすぐ交代させるべきだっただろうし、相手が一人少ない状況なら仮に交代枠を使い切った後に日本の選手がケガするアクシデントがあっても10対10だ。リスクを冒す大切さを説く人が交代でリスクを冒さなくてどうするよ。

以上のことから考えると、オシム監督には結構不安な点はある。続投が既定路線なのだろうが、この辺が改善されないと結構W杯予選では苦しいかもよ。

亞洲杯半決賽 日本 2-3 沙特

2007-07-26 01:00:02 | サッカー全般
最後は引篭もりのサウジからゴールを奪えずに準決勝で敗退。3点も取られたら今の日本代表が4点も取るというのはなかなか難しい。終盤ゴールを奪えなかったよりもその前に3点取られた守備というのが緒戦のカタール戦から最後のこの試合までずっと弱点を露呈して来た。やれやれ、これが宮本まで外して臨んだ結果だったのかね。むしろ宮本が持っていたロングフィードすら失ってしまったら、今の代表のCBはビルドアップも中途半端、守備は脆い、自陣から攻撃に時間をかけすぎるという負のサイクルを辿っている。結果だけで比べれば前回のアジア杯では2試合も無失点試合があったんだけどね。

攻撃面において引いた相手から点を取るのはセットプレーぐらいで流れの中から今の代表が点を取ることはできなかった。そうなれば、サウジのFWの個人技というのをなんとしてでも止めて欲しかったのだが、今の代表の選手たちは悲しいかな、サウジの9番のようなタイプの選手とあまりマッチアップの経験が無かった分、十分に対応し切れなかった。

やっぱりこの試合を見ていると、もっと日本の選手たちがクラブや代表において国際経験を積まないといけないということを痛感させられる。その為に以下の処方箋が考えられる:

・代表の試合を日本国内ではなく、なるだけ海外で行う

 3月のペルーとコパ・アメリカのペルーはユニが同じだけで、選手の顔ぶれだけでなく、コンディションや試合への取り組み方が違う。相手のアウェーへ出かけて、相手が本腰を入れて来るような所で試合を行うように、国際Aマッチデーを上手く利用して欲しい

・クラブレベルでアジアの大会に多く出る

 ACLやA3という大会に出ることでクラブの中で国際経験値を高めることが出来ることは既に経験上証明されている。問題は、これらの大会に出られるクラブというのが極めて限られているということだ。更に現行のACLの日程や出場枠では、折角ACLを経験しても国内リーグでも出場権を取らない限り(リーグ、カップ戦優勝もしくはそれに順ずる成績)、その経験値を翌年に生かすことができていない。

 これを改善するには、ACLの出場枠拡大という今川淵キャプテンを中心に進められている改革以外に、アジア版UEFA杯といった中位レベルのチーム同士でもタイトルが争われる大会を設けることだ。いきなりUEFA杯と同じことをやれというのが難しいのであるなら、A3をそのような大会として位置づけるのも一つの手ではないだろうか。これは協会主導のACLと違い、ナビスコ杯の覇者を出すのも、ACLに出られなかった上位チームを出すのもリーグのさじ加減で決められる。代表に選手を送り出しているのは大体J1の中位ぐらいのクラブだが、それらが一通りアジアでの戦いを経験することによってそのフィードバックが代表に返って来ると筆者は考えている。

そうなると、今の天皇杯は開催時期やACLの参加資格の問題についていろいろな議論はあるものの、それらを除けて考えると、もっと真剣に取り組んでもいいのではないだろうか・・・

・国内リーグの活性化

私見では、今のJリーグは割と面白い試合をやっているとは思う。少なくとも代表などと比べてはであるがw ただ、国内リーグでもっと様々なタイプの外国人選手と対戦し、経験を積まないと国際試合では対応に面食らうだろう。その意味でJリーグが始まった頃の数年間は色々な国の選手と対戦する機会があっただけでも随分貴重な体験を選手たちはできたとは思う。

まあ、外国人選手枠の拡大というのは個人的には慎重である方なのだが、AFC域内の選手についてはもっと自由化されてもいいとは思う。もっともそうはいっても中東や中国の選手たちは国内で十分すぎる程の収入があって今更物価の高い日本行きを希望するかどうかは判らない。ただ、ドラフト逃れの韓国人選手しか日本に来ようとしないという現状は変えられて然るべきだとは思う。

全國高中棒球賽 山形縣預選第3輪 山形中央 2-0 酒田西

2007-07-25 07:56:49 | Weblog
サッカー以外のことについて久しぶりに書く。みちのくダービーの翌日は山形をぶらりと観光するつもりでいたけども、新庄や米沢はちと遠いと感じたから、天童あたりへ寄ってみようと思い立ってホテルをチェックアウトしてから天童へ行こうと電車に乗ろうとすると、車内が高校生の集団で溢れかえっているではないか。学校はもう休みに入っているんじゃないかと思うので、この集団は何かと訝りながら彼らと同じ天童駅で降り立ってみると、ゾロゾロと高校生たちがある方向に向かって歩き出して行く。まあ、別にこちらは慌てる必要はないからと駅の傍にあるサテンで昨日のみちのくダービーと代表戦の新聞記事をじっくり読んでいると、高校野球の山形県大会の日程が載ってある。多分高校生らは野球場に向かったのだろう。この間の埼玉と同様に野球観戦も悪くはないな、と思って売店のおばちゃんに道を訊いてから球場に向かって歩いて行った。

しかし、天童という町は将棋で有名ではあるけども、駅の下に対局室があるくらいでその他の周りは住宅街になっている。天童温泉というのはあるのだろうけども、観光都市というよりは普通の住宅街に思えた。

球場へ着くと、濁声で有名な某監督の写真入りの楽天のポスターが貼ってある。2軍戦で使用するのだろうか?500円の当日券を購入してスタンドへ入ると、第1試合も終盤にさしかかっていた。席に着いてしばらく見ていたのだが、ガンバサポ的にオモロいと感じたのが、選手に対して声援を送る父兄の皆さんが、「○○君ガンバ!」という風に叫んでおられることだ。この辺の地域では頑張れ、という意味で「ガンバ!」という風に今でも言うのだろうか?こういう用法は私はかれこれ20年近く聞いたことがない、ていうか80年代で終了じゃないかと思っていたんだけどね。もっとも、ガンバ大阪のネーミングだって、イタリア語の「脚」と「頑張れ」を掛け合わせているのだろうし、先ほどの山形の父兄の皆さんじゃないけども、昔そのような用法があったという歴史があるからこういうネーミングが可能になったんだろうけども。

さて、この日1試合じっくり見させてもらったのは、山形中央と酒田西による第2試合。守備や走塁は酒田西の方がまとまっているように見えたのだが、やっぱり野球は投手が試合を作るもので、山形中央のエースがホンマにいい球放るんよ。真っ直ぐ主体のピッチングで酒田西をキリキリ舞させていくピッチングは実に見ていて気持ちいい。2回に山形中央が決勝点となる2ランを打った打者もお見事。打った瞬間からスタンドへ行ったと判る「文句なしのホームラン」と書くと、じゃあ文句のあるホームランって何やねん、という突っ込みは止めてくださいw 両翼100メートルあって風もあんまりない中で打ったのは大したもんだ。

けど、この試合見ていて驚いたことは、山形中央の外野の守備で、なんとセンターが左打者の時には左中間へ、右打者の時には右中間へシフトしているのであった。これはウチのエースの球を引っ張れる打者は県大会レベルではいない、という自信の表れなのだろう。今までこの高校は全然聞いたことがないのだけども、あとで調べてみると、県立で初めて体育科を導入した学校で、近年力をつけてきているらしい。エースに疲れが見え出すと、8回から更に長身の11番にスイッチ。高校野球でも継投が当たり前になって来たのだけども、この投手がまたエースと同じくらいいい球放るから相手としてはイヤになってくる。ただ、9回無死で完全に詰まった打球をライトがそらして2塁打にしたのは、細かいようだけども無駄やったかな。あそこで無理して取りにいかずに、シングルにとどめておく判断があってもよかったけどね。

このブログを書いている時点で、山形中央は準決勝まで勝ち残っている。次は羽黒との対戦。それを勝ち上がると、決勝は東海大山形。厳しい茨の道です。けど、こういう高校が山形にあるというのが判っただけでも今回の観戦は有意義なものだった。野球という競技が持つ裾野の広さを感じさせられたのだった。

それにしても、高校野球というのを自分は大阪に住んでいながらかれこれ10数年間見に行っていない・・・

東北比 日乙聯賽 第29輪 山形蒙迪奧 1-1 仙台維加泰

2007-07-22 09:09:07 | サッカー全般
NDと書いて、「エヌデー」と言うそうです(場内アナウンスより)。

山形空港に到着してから、山形駅まで移動しようとシャトルバスに乗り込んだが、東京発の便が遅れている関係で、発車が遅れると運転手が告げた。しかし、待てども待てどもバスは出ない。しばらくすると、16時10分に出る予定だったバスが18時30分だと運転手が言うではないか。やれやれ、東京発の便なんて結局は貨物便の為にあるようなもので、首都圏からは大体皆新幹線に乗って来るんじゃないのかね。バスを待っていたら試合に間に合わないということで、タクシーに乗ったのだが、やっぱり山形駅までは遠い。こういうことなら、スタジアムまでのアクセスも併せて考えたら天童駅にホテルをとっておいた方がよかった。今回泊まったルートイン(大浴場付きのホテルでお勧め)は天童にだってあるわけだしね。

ホテルにチェックインして荷物を部屋に置いてから、スタジアムに向かおうと山形駅のシャトルバス乗り場に向かったが、人はまばらで乗ったのは10数人程度。今日は代表の試合以外にも野球のオールスターが仙台で行われているから、仙台から来る人たちも少ないのかと思っていたが、スタジアムに着いた途端、ベガサポの声援がはっきりと響き渡っていた。あとで判ったのだが、ここは駐車場が広いために仙台から車で来ている人が結構いるということだ。

スタジアムの外の売店で焼き豚のロールを購入し(ついでにクロワッサンも試食させて頂きました)てからホーム側のゴール裏に回り込む。すると、反対側のゴル裏だけでなく、バクスタの向こう側もベガサポで埋め尽くされているではないか!いやはや、今日は何も客の入りを心配する必要はないな。代表よりもJのチームの試合の応援に駆けつけたアホばっかり(いい意味で言うてるんでっせ)のお陰でみちのくダービーが盛り上がってきた。とはいっても公式発表で9000人程度だったのは正直意外。NDってキャパは小さいのだろうか?もっと入っているように思えたんだけどな。

試合はといえば、立ち上がりから仙台が右サイドを基点に攻撃を仕掛けて山形ゴールに迫るが、山形がボランチとCBの4人で相手にラストパスを通させず、カットしたボールから速攻に転じる展開。どちらかと言えば、仙台の方がいい流れのように感じたが、先制したのは山形。なんなんですか、あの財前の切り替えしは!ヤットのFKがエロかったらしいけども、財前が相手に倒されてもバランスを崩さずに立ち上がりざますぐにドリブルで切れ込んでセンタリングなんてそれ以上にヤバかった。これを北村が決めてなんと山形先制!いやはや、財前ってすんごい選手やな。前半45分だけでサッカーをやるのならこの人は日本でもまだまだトップレベルだと思うけどね。これを生で見ただけどもこの試合わざわざ大阪から来た価値があると思った。

ただ、山形はここから突き放せなかったのが、勝ちきれない原因だったとは思う。後半にも決定的なチャンスがあったのに、北村が決め切れなかった。北村は確かに先制点を挙げてはいるものの、後半のフリーの場面で外したからこの試合の出来については正直微妙。あと、財前は替えるのは早すぎないだろうか?この人と臼井を替えるのは山形の交代パターン(ちょうどセレッソが森嶋を後半で引っ込めるみたいにね)だというのは知っているけども、もう少し引っ張ってもよかったと思うのは筆者だけだろうか?その他の山形の交代では、FWを入れ替えたりして前線からのプレスを強めるなどして、1対0での逃げ切り体制に入る意味ではよかったけども。

しかし、そうは問屋が卸さなかった。仙台が徐々にボールを支配してサイドチェンジを多用し、ゴール中央にクロスをどんどん放り込んで来る展開になってきた。ここで仙台はもう少しゴールの側を向いてのドリブルの仕掛けがほしかったのだが・・・この間関口がPKをゲットしたみたいに。まあ、それでもロペスなんかが持って上がる場面というのは確かに見ごたえがあったけども、裏にスペースがない状態でやるのはやっぱりしんどいやろな。あと、この試合の主審は甲府戦大活躍だったナベちゃんで、後半はカレー券を両チーム交互に配布していたという特記事項を記しておこう。

そうした展開が続いていくが、山形のGKシミケンの攻守もあってなかなかゴールが割れず、今日は仙台負けかと思いきや、後半終了間際に仙台の北村が鶴の恩返し弾を決め、結局試合はドロー。試合後に山形ゴル裏では拍手とブーイング(爆心地の辺り)が入り混じっていた。まあ、勝ちきれない試合が続いたらブーイングは出るだろうし、拍手するサポに対して「拍手する試合じゃねーだろ」と吐き捨てるサポがいるのもよくある光景なんだが。でも、こいういう熱さを持ち続ければいつかガンバの試合で山形へ行けるようになるんじゃないだろうか。それまでに財前が現役でい続けられるかが気になるけどね。

で、試合が終わってから山形駅までのバスの中でずっと携帯で代表戦の途中経過を追っていた。豪州が一人退場になったというから、多分一人少ない為に引いた相手を攻めあぐねていたのだろう。そうなると川口がPK戦で大活躍かな、ということを想像していたらホンマにその通りになったがな。夜は山形牛食べて祝杯を挙げたが、オーストラリア産のタン塩も食べておきました。

何の為に代表を勝たせるか?

2007-07-19 07:27:32 | サッカー全般
中国における「体育(スポーツ)」というのは基本的に国威発揚の為にあるわけで、選抜された一部のアスリートを除いて国民全体がスポーツをする為のソフトやハードが圧倒的に不足しているのが現状だろう。

子供らは一芸に秀でた者を除いてはほぼ全員、親の期待に応えるため日夜勉学に明け暮れる。その受験競争は日本よりも遥かに熾烈である。そこに日本のような部活という制度は存在しない。まあ、当然そこから進学するエリートというのは日本以上に頭でっかちな人間ばかりになる(だから最近私は日本の部活というシステムも悪くはないな、と見直すようになった。体育会的体質はあまり好きではないにしても)。

さて、サッカーのアジア杯であるが、中国にとってはGL敗退で全てが終わった。最低限のノルマすら果たせなかった監督や選手に対する風当たりは強い。だが、日本にとっての位置づけはどうか?

単にアジア杯で優勝するだけで、「日本よくやった!」とだけ言うのであればそれは共産圏やお隣の某国とさして代わりはない。問題は、代表が残した結果とか、サッカー人気というのを我々のフットボールライフにどれだけ還元できるかだろう。代表の成績が日本のフットボールの人気を左右する、代表至上主義的思想がよくまかり通ったりするのだけども、それならばJリーグだってその恩恵を受けていなければおかしい。今度の豪州戦はJ2の試合日程と重なっている(なんでこんな日程を組んだのか?)が、代表の試合を見る人の方が多いのは仕方がないにしても、同時にJ2を見に行く人の数だって普段通りにいなければ何の為の代表だ、と思ってしまう。

J1中断期間中にJ2のスタへ行こうと、週末山形行きを計画したのはナビスコのGL突破が決まるかが微妙だった5月中旬。まあ、日程が代表と重なっていたのだけども、山形行くならば、みちのくダービーを見たいと思っていたから代表戦が見れないのは仕方がない(それでも豪州相手だから少しばかり後悔はしているが)。その山形で代表に対するのと同じか、あるいはそれ以上の情熱を自チームに対して注ぎ込むサポに出会えることができたら今回の遠征はかなりの収穫があったと言えるだろう。

ほう、大分がホベルト、エジミウソン補強か・・・ガンバ優勝の為に

2007-07-18 07:43:25 | サッカー全般
大分が懸案のボランチをホベルト、エジミウソンの加入で解決できそうな見通しが立った。福岡に去年(正確に言えば今年のキャンプまで)いたホベルトと、去年まで大分にいたエジミウソンが入るとなれば守備面では多少は改善されるだろう。4月末での遠征で大分へ行くのはこれで最後だと内心思っていたのだが、やはりガンバの優勝をアシストしてくれるクラブが落ちるというのは忍びない。まあ、9.29までの最後の大分戦に向けてまだまだ時間がたっぷり残されているので、せいぜい虐殺されないように精進しておいて欲しい。その努力は多分万博では無駄かもしれないが、その翌週駒場での浦和戦ではきっと報われるに違いない。

ただ、この二人が入ったところでやっと去年並みの戦力に戻ったということであって決して戦力的に去年以上に上積みされているわけではない、ということは指摘しておこう。たしかに守備面ではある程度凌げても、攻撃力(とくにFWの決定力)がなければ残留はおぼつかないのであって、守備だけで残れるのであれば福岡なんて去年残留していなければおかしい。ホベルトは確かにいい選手には違いないが、それならなぜ福岡は放出したのか?なぜ弱い方時代は右サイドの選手であった久藤がボランチを務めているのか?そして彼らを補強する資金確保の為とはいえ、本来生え抜きの選手を放出して選手層を薄くしていることはどうなのか(松橋章太って結構ガンバからしてみればイヤなタイプの選手だったんだけどね)。

そう考えると大分は多分後半戦も苦しい戦いを強いられそうである。特に九石の芝の関係で9月末から遠征が続く時期というのは。となるとカギは夏場にどれだけ勝ち点を伸ばせるかである。懸案だったボランチの補強ができたのだからこれでシャムスカも言い訳はできないだろうし、これで浮上できなければ監督としての賞味期限は過ぎたということになる。

ところで、当ブログをたまたま御覧になったトリサポの皆さんはガンバ戦のチケをもう買っただろうか?出島限定の浦和戦のチケというのはかなり入手困難であるから、秋に遠征を計画しておられる方がいれば、是非とも万博のチケを買われることをお勧めする。チミたちが万博に来られる機会というのは生涯そう多くはない、というかもしかすると今年で最後になるかもしれないからである。

2007亞洲杯小組賽 日本 4-1 越南

2007-07-16 21:47:24 | サッカー全般
日本の貫録勝ち。失点するパターンは開始早々の事故みたいなオウンゴールしかないけども、落ち着いて試合を進めていれば個々の選手の能力は日本の方が圧倒的に上なのだから万が一負けるということは考えにくかった。実際同点に追いついた場面でも俊輔があれだけフェイントでマークを外してフリーでクロスを上げた場面なんてアジアの試合でもそう多く見たことがない。遠藤のFKなんていうのは普段彼のプレーを見慣れていれば、あれが決まってしまうのは納得。まあ、これだけ遠藤が目立ってしまって海外からオファーが来たらどうしようと悩んでしまいそうだがw

ハーフタイムが終わった時点で日本の敵は相手チームではなく、高温多湿な気候と自らのパスミスから招くピンチじゃないかと考えていた。その意味ではこの試合2回もボールを奪われた羽生はちょっと頂けないけどね。しかし、この試合前半は少し流して後半から前線のプレスを厳しくしていけば最終ラインもそれに合わせてラインを押し上げることができた。それによって、前半はクロスを上げてもセカンドボールを拾えなかったものの後半はポゼッションを高め、中盤でもボールを奪えるようになったために安心できたのだった。

4-1とリードした時点で俊輔、ヤット、巻を下げた。交代で入った佐藤寿人は今大会初めてだったが、前線から積極的にプレスをかけ、攻撃においても前へ積極的に飛び出していたが、前の2試合で彼を使っていればもう少しラクに試合を進められたかもしれない。

ともあれこれで決勝トーナメント進出。準々決勝で出てくるのはタイかオーストラリアか。この後の試合結果によって決まる。自分としてはオーストラリアが出てきてもOKだし、リベンジするなら早いほうがいい。もっとも、オージーたちは2点差以上つけて勝たないといけないんだけどね。

訂正:勝ち点が同じ場合には当該チーム同士の間の勝ち点、すなわち直接対決の結果が優先される、となると1-0でも豪州が勝てば次は因縁の対決が待っているのである。

2007美洲杯決賽 巴西 3-0 阿根廷

2007-07-16 09:28:54 | サッカー全般
生中継を見終えたところであるが、本当にこの結果には驚いた。クラブから選手を出してもらえずに1軍半の選手主体のブラジルが、ベストメンバーをそろえて大会最強の戦力を誇るアルゼンチンには太刀打ちできないんじゃないかと自分は考えていたからだ。それがフタを開けてみるとこのスコア。やっぱりブラジルはアルゼンチンとなるとライバル意識をムキ出しにして120パーセントの力を出してしまうし、またここ数年でも割と相性のいい相手なのだろう。

とはいえ、戦術的にドゥンガ監督は現実的な選択をしたと思う。後半なんか完全に守備に人数を裂いて攻撃はロビーニョとダニエル・アウベスのカウンターが主体。これは相手を格上と認めた上で勝つためにこの戦術をとったのだろう。その意味でブラジル本来のポゼッションサッカーは鳴りを潜めてボールを奪ったら手数をかけずに素早く攻めていくサッカーをブラジルは見せてくれたのだが、こう書いていると何がブラジル本来のスタイルなのかを云々することが空しくなってくるな。

なぜなら、彼らは対戦相手、ピッチ、天候などありとあらゆる条件を考慮に入れた上でその中で最良の戦術を選択することができるからである。そうすると、あの酷暑のベトナムで走るサッカーを指向するオシムジャパンって一体・・・逆にアルゼンチンは本来のいつものサッカーをやろうとした。これはこれで間違ってはいないと思うけど、ブラジルが守りを固めて来たのなら、メッシやテベスを共存させるよりは前でのターゲットを置いてそこにボールを入れるやり方が必要だったか。クレスポがケガだったのは勿論痛いけど、それならそれで代役の選手が必要だったとは思う。ディエゴ・ミリートというのは使えなかったのかね?

ともあれ、サッカーの面白さが凝縮されたコパ・アメリカはこれで終了。ドゥンガのクビも一旦はつながった。ブラジル協会は恐らくこの人にW杯まで任せようというのではなく、コパ・アメリカやコンフェデなどの国際大会での結果を見て続投させるかどうかを決めるつもりでいたのだとは思う。この先彼もいろいろなプレッシャーの下に晒されるとは思うけども、願わくば少しでも続けて欲しいと願っている。そしてJスポでは来月放送される予定なので、今回見逃した方たちは是非とも御覧あれ。

J聯盟杯1/4決賽 第2輪 大阪鋼巴 5-2 浦和紅寶石

2007-07-15 10:27:49 | ガンバ大阪
ナビスコ準々決勝において、お互い代表召集やら負傷やらで主力が抜けて苦しい台所事情だった。しかし、両者の間を分けたのは、最終ラインの面子の違いだっただろうか。欠場した選手の内訳を見ていると、闘莉王、坪井、阿部、啓太という守備の要がゴッソリ抜けた浦和に対し、ガンバはシジ、山口、中澤と高さのある3人が残っていた為、浦和にサイドを狙われても中央を固めていればよかった。

加えて播戸、家長(ルビサポの皆さん、「家永」ではありません念のため)、安田が戻って来たことも大きかった。かくしてガンバは、播戸の1トップで守備をガッチリ固め、攻撃は高さを生かしたセットプレーと、家長、播戸によるカウンターで取るべきところで点を取ることができた。

ガンバは第1戦に比べるとマグノ・入江が離脱したもののその穴を感じさせないような出来だったと言えるのに対し、浦和には上積みがなかった。小野が1点目を返した時にうまく裏に抜け出した場面だが、あれはやっぱりオフサイドっぽかったが・・・どうも最近万博での試合でバクスタ側の副審はひどいの一言に尽きる。だが、これ以外に伸二が特に目立った場面というのはあまり覚えていない。ガンバ戦しか見ていないからかもしれないが、ナマで伸二を見る限りこの人が自分の持ちうる才能を全て出したような気がするんだけどね。あとは永井。1点目のゴールは敵ながらあっぱれで、彼の持ち味が出ていた。しかし、安田のクリアミスを拾った場面ではシュートに自分で持ち込めずにポンテにプレーを絡ませてしまってオフサイドでみすみすチャンスを逃していたが、これがワシントンなら自分でシュートに持ち込んでいたところだろう。こちらから見ればこの2戦は永井サマサマだったんだけどね。ただ、この試合得点を決めた永井がベンチを暖めることができるチーム事情なのだから、層の薄いチームからすれば誠に羨ましい限りである。

前半を3-1で折り返したところで、バクスタSB席では後半浦和が動いてくることを仲間内で予想しあった。田中達也は当然出てくるだろう、と。正直後半頭から替えて来るかな、と思ったが、ハーフタイムで浦和の控え選手全体が練習していたのだから、相変わらず相手のカントクさんは動くのが遅い。けど、昨日の試合の前半ではSBから見ても向こう側のプレーが見えにくいほど雨が激しく降っていたわけで、その中で負傷から戻って来たばかりの達也を使うのはかなりリスキーだろう。オジェック監督もできることなら温存しておきたかったに違いない。後半追加点を奪われて(家長のヒールパスとシジのオーバーラップはお見事。闘莉王にはこんなことできひんやろ)、やっとオジェックは達也と、安田とのマッチアップでいいところのなかった山田に替えて平川を投入。これで少しは浦和の攻撃もよくなったんだけども、ドフリーのヘディングを達也が外してくれたのにはサンキュー。この辺が播戸との差かな。

かくして、浦和が本調子でなかったこともあったけども終わって見れば5-2。準決勝にコマを進めることができました。5点目を取った後に暫くの間あかーい人たちが静まり返ったのを見たのは気持ちよかったですね。ただ、ベストメンバーじゃなかったとか、雨の中でやっていたらホームのガンバ有利だとかいうエクスキューズを相手に与えてしまっているから、やっぱりお互いベストメンバーが揃う8月15日には完全決着をつけてやろう。

2007亞洲杯小組賽 日本 3-1 阿聯酋

2007-07-14 01:58:54 | サッカー全般
この試合は日本の貫録勝ち。前半はUAEのプレッシャーはなく、カタール戦に比べるとボールを廻しやすかったので、日本が得点を重ねて行くのは簡単だった。まあ、得点が俊輔や高原頼みなのは相変わらずだが、その中に遠藤が攻撃に絡んでチャンスを作っていったのは心強い。PKを取られたヤットの倒れ方だが、あれでPKを取るには?なんだが、バスケでいうならばさしずめシュート後にディフェンスにぶつかられてアフターショットのファウルでフリースローを貰ったようなものか。

この試合の審判って後半川口にイエロー出したり、日本にPKを与えてもおかしくない相手選手の接触を流したりしてかなり曖昧な判定基準だったが、前半のあのPKが結局効いていたため、後半カウンターで1点を返されても日本は落ち着いて試合を進め、最後には相手の足が止まっていたこともあって敵陣で余裕のボール回しを見せたのだった。

敢えて日本の問題点を挙げるとしたら、1つは高さ対策。後半UAEはひたすらタテにボールを放り込み(特に日本の右サイドに)、日本のDFの高さのなさをついてそこからセカンドボールを拾おうとした。試合を見ていれば判るように、あの暑さでは前から思いっきりプレスをかけていくことができないため、最終ラインを上げるにはリスクが大きすぎる。となると、ラインを下げている為にボールを奪われるとタテに放り込まれやすい。こういう時にこそもう一人高さのあるCBが必要だと思うんだけどね。

幸い、この試合で中澤の高さが効いていた。もっと大きな相手とやる場合にはDFの高さが不足しているように感じるのだが、その日本の弱点を突くことのできる豪州は同日にイラクに負ける失態を曝け出して予選リーグ敗退の危機に瀕している。まあ、最終戦を豪州が勝ち、日本が次のベトナム戦を勝って1位突破を果たせば皮肉なことに、日本が1位通過なのに2位のオーストラリアと対戦する破目になるが、別に気にすることはないだろう。W杯のリベンジを果たしたければむしろ早くやりたい、というくらいの意気込みが必要だとむしろ私は考えているくらいである。

もう一つは後半終了間際の試合運び。細かいけども一応ダメ出しする部分があるとすれば、水野がスローインを早く始めようとしたところ(相手選手が傍で倒れていたのだからむしろゆっくりやっていい)と駒野がシュートで終わらなかったことだ。勝ちきる為に遠藤が声を掛けて味方を落ち着けさせて、ボール回しを徹底していたのだからこそ苦言を呈するのだが、こういうところも徹底させて欲しい。ドーハの悲劇の起点がどうなったのかを考えれば、こういう細かいことでも修正が必要だと思うのである。