本日無事に帰国したのだけども、今になって色々と思うことがあるのでそれを書き起こします。北京観光記?あ、それはもう誰かさんがやってくれるでしょうw
実は昨夜、北京での試合が終わった後にゴンティの近くのホテルに戻る道中で、向かい側で食べ物屋が並んでいるのに気づいたので、昼に北京ダック食べてから何も腹に入れてなかったので、食べて帰るかと思い、いろんな店の中で四川料理の麺類を出している屋台の店を見つけたので、そこで坦々麺を頼んだ。「辛いの食べれる?」とおかみさんが訊いてきたんで、大丈夫と答えて坦々麺にビールを流し込んでいると自分の座っている卓に地元のサポ二人組がやって来て、相席でいいかと聞いてきたから、「行(シン)」とOKの返事を返しておいた。そうすると彼らも同じものを頼んでいたんですな・・・こっちで食べる坦々麺はやっぱり辛さがキツイけども、昨日の夜は例年に比べるとまだまだ寒かったので(例年だとこの時期ジモティーは半袖に衣替えし始める)、やっぱりこういうので汗をかくのが良かった。
その後相席の二人組が少しサッカー談義をしているんで、話しを割って入るチャンスを少し伺っていると、大通りの車が「国安是冠軍(グオアンシゴワンジュン」というコールのリズムでクラクションを鳴らしていたんで、私は、国安がチャンピオンって鳴らしてますね、と水を向けてからトークがスタート。向かって右側の男性が、「君はどこの人」と訊いてきたから、日本人だと答えると、やっぱりそうか。最初君の言葉を聞いて中国人(北京人って自分らのなまり以外を認めていないわけ)とちゃうな、と思ったわと言うんですな・・・確かに発音に関しては中国人(特に北京人)に近づけるように努力はしたけども、ここ首都北京ではやっぱり話し方でよそ者だと判るわけですな。これは、他所から来た人が大阪弁をしゃべっていて、関西以外の人からは立派に大阪弁しゃべっているように聞こえていても、大阪人からしたら緒戦似非大阪弁にしか過ぎないという捉え方に温度差があるのに似ている(こういう温度差を解っていないのが、新井一二三氏であるが)。
ということで、ここでは日本人ということをカミングアウトしてもメイウェンティー(没問題)だと判断した私は、「実は日本人でガンバサポなんだけども、おめでとう。次にガンバとやれなかったのは残念だけども」と前置きして、「この試合を観るに当たって自分は北京国安のマフラーを巻いて、一言も日本語を話さなかったら誰も日本人とは判らないだろうと思ったんだよ」と真面目に言うと、右側の男性は「メイシャール(没事)」と中国北方の人間が大丈夫だよ、という言葉で答えてくれたけども、こっちからすれば全然大丈夫やないっちゅーねん。
その後もよもやま話をしたかな。大阪からは北京経由で鄭州まで行ったとか、ホテルはすぐそこだとか。或いは中国語はどこで学んだのかと左側の男性に訊かれて基本的には日本で、北京出身の先生に習ったというと、右側の男性がその後、この間フランス人とも話したら、ちょっとなまっているな、と思ったんで何処で習ったのか効いたら遼寧だって言うんだよ、なんて言うわけよ。あ、ちょっと中国語の判らない読者の皆さんからすればついて行きにくい話の方向に脱線しすぎたかな。そうやってすっかり打ち解けて、左側の男性からタバコそ勧められたけども、吸わないんでと丁重にお断りしました。
しかしまあ、こういう人たちだってきっと試合中には、川崎の選手たちに、「シャービー」という、日本語には敢えて訳したくないような言葉を叫んでいたんだろうな、とは思いますよ(だからメイシャールじゃないと言う事なんだが)。何が言いたいのかというと、日本人には面と向かっては、結構良い人やん、というおじさんたちになれる彼らが試合中になると日本を罵倒するような言葉を平気で吐き続ける、という二面性を持っているもんだということです。サッカーでの日中対決を見れば中国人ってトンデモない連中に思えるけども、実際にはフツーの人間で、そういう彼らがサッカーの国際試合においては群集心理も手伝ってああいう感じになってしまうんだろうな、とその夜地元のサポと話しながら思ったわけです。
だからこそ、そうしたことを前提にして、言うべきことを言って行くのがいいんじゃないかと思うんですね。例えば、航海体育場を離れる際にガンバサポのバスに対して居残っていた河南サポが外からバシバシ棒のようなもので叩いていたとか、或いはゴンティで川崎が前日練習している際に何者かにバスで落書きされていたなんていうのは、ハッキリ言って警備の問題ではある(試合の翌朝散歩していて判ったのだが、スタジアムの外は生活道路となっており、自転車や車が近道としてよく出入するし、一般人もフツーに入ってこれる)。こういうことについてはきちんと抗議した方がいいと思うんですね。
ブーイングとか罵声とかいうのはサッカーの国際試合のうちの一部だということでリミッターギリギリまでの許容範囲かもしれないけれども、そこから派生する暴力というのをきちっとせき止めないといけないし、その為にガンバサポも川崎サポも現地の物価レベルで言えば法外な値段のチケ代(ガンバの場合はチケ代が川崎の倍で、その他にも送迎代として140元ボラれたのだった)を払ったのではなかったか。あれは安全確保の為に用心棒代だと思えばかろうじて納得はするけども、それならそれできちんと公安は仕事をして欲しいものである。
まあ、こういうことがあると、そら、中国なんかにわざわざサッカーの応援なんかに行く人は韓国に比べたら少ないわな、と納得してしまいますわ。事実、2位通過が決まってから、速攻で韓国行きの便を抑えたというサポ仲間も少なくないみたいやし。
ただ、個人的には韓国アウェーってあんまり面白みを感じないんですがね。まあ、こう書くと韓国大好きな人に叱られるかもしれないんだけども、行って試合観て焼肉食べてというようなお決まりのパターンしか残っていないし、中国に比べると伝統的な観光資源がやっぱり乏しい。それは多分自分が韓国語が出来ない上に、韓国好きな人がハマっている深みというのを理解していないだけかもしれない。ただ、それだけではなく、試合自体もあまり韓国相手に10年前の日韓戦のような緊張感が薄れてしまっているんですな。だから次の城南はおとなしくテレビ観戦で、アズーリででも見ておきます・・・と書いたけども、要は休みが取れなくて行けない言い訳をしているだけなんですがねw
そこんとこ行くと、韓国アウェーで失われた緊張感が中国アウェーにはまだ残っているわけです。最近サッカーにおける日中の様々な軋轢とかを見ると、お互いやっと本音をぶつけ合うような時代になったということの象徴のように思えてならないわけです。そうしてお互いが相手ときちんと向き合えるようになって行くんじゃないか。それを我々はACLの中国アウェーでやっているし、だから代表であれ、クラブであれ、自分は中国で試合があるとなれば行きたがるわけです。
実は昨夜、北京での試合が終わった後にゴンティの近くのホテルに戻る道中で、向かい側で食べ物屋が並んでいるのに気づいたので、昼に北京ダック食べてから何も腹に入れてなかったので、食べて帰るかと思い、いろんな店の中で四川料理の麺類を出している屋台の店を見つけたので、そこで坦々麺を頼んだ。「辛いの食べれる?」とおかみさんが訊いてきたんで、大丈夫と答えて坦々麺にビールを流し込んでいると自分の座っている卓に地元のサポ二人組がやって来て、相席でいいかと聞いてきたから、「行(シン)」とOKの返事を返しておいた。そうすると彼らも同じものを頼んでいたんですな・・・こっちで食べる坦々麺はやっぱり辛さがキツイけども、昨日の夜は例年に比べるとまだまだ寒かったので(例年だとこの時期ジモティーは半袖に衣替えし始める)、やっぱりこういうので汗をかくのが良かった。
その後相席の二人組が少しサッカー談義をしているんで、話しを割って入るチャンスを少し伺っていると、大通りの車が「国安是冠軍(グオアンシゴワンジュン」というコールのリズムでクラクションを鳴らしていたんで、私は、国安がチャンピオンって鳴らしてますね、と水を向けてからトークがスタート。向かって右側の男性が、「君はどこの人」と訊いてきたから、日本人だと答えると、やっぱりそうか。最初君の言葉を聞いて中国人(北京人って自分らのなまり以外を認めていないわけ)とちゃうな、と思ったわと言うんですな・・・確かに発音に関しては中国人(特に北京人)に近づけるように努力はしたけども、ここ首都北京ではやっぱり話し方でよそ者だと判るわけですな。これは、他所から来た人が大阪弁をしゃべっていて、関西以外の人からは立派に大阪弁しゃべっているように聞こえていても、大阪人からしたら緒戦似非大阪弁にしか過ぎないという捉え方に温度差があるのに似ている(こういう温度差を解っていないのが、新井一二三氏であるが)。
ということで、ここでは日本人ということをカミングアウトしてもメイウェンティー(没問題)だと判断した私は、「実は日本人でガンバサポなんだけども、おめでとう。次にガンバとやれなかったのは残念だけども」と前置きして、「この試合を観るに当たって自分は北京国安のマフラーを巻いて、一言も日本語を話さなかったら誰も日本人とは判らないだろうと思ったんだよ」と真面目に言うと、右側の男性は「メイシャール(没事)」と中国北方の人間が大丈夫だよ、という言葉で答えてくれたけども、こっちからすれば全然大丈夫やないっちゅーねん。
その後もよもやま話をしたかな。大阪からは北京経由で鄭州まで行ったとか、ホテルはすぐそこだとか。或いは中国語はどこで学んだのかと左側の男性に訊かれて基本的には日本で、北京出身の先生に習ったというと、右側の男性がその後、この間フランス人とも話したら、ちょっとなまっているな、と思ったんで何処で習ったのか効いたら遼寧だって言うんだよ、なんて言うわけよ。あ、ちょっと中国語の判らない読者の皆さんからすればついて行きにくい話の方向に脱線しすぎたかな。そうやってすっかり打ち解けて、左側の男性からタバコそ勧められたけども、吸わないんでと丁重にお断りしました。
しかしまあ、こういう人たちだってきっと試合中には、川崎の選手たちに、「シャービー」という、日本語には敢えて訳したくないような言葉を叫んでいたんだろうな、とは思いますよ(だからメイシャールじゃないと言う事なんだが)。何が言いたいのかというと、日本人には面と向かっては、結構良い人やん、というおじさんたちになれる彼らが試合中になると日本を罵倒するような言葉を平気で吐き続ける、という二面性を持っているもんだということです。サッカーでの日中対決を見れば中国人ってトンデモない連中に思えるけども、実際にはフツーの人間で、そういう彼らがサッカーの国際試合においては群集心理も手伝ってああいう感じになってしまうんだろうな、とその夜地元のサポと話しながら思ったわけです。
だからこそ、そうしたことを前提にして、言うべきことを言って行くのがいいんじゃないかと思うんですね。例えば、航海体育場を離れる際にガンバサポのバスに対して居残っていた河南サポが外からバシバシ棒のようなもので叩いていたとか、或いはゴンティで川崎が前日練習している際に何者かにバスで落書きされていたなんていうのは、ハッキリ言って警備の問題ではある(試合の翌朝散歩していて判ったのだが、スタジアムの外は生活道路となっており、自転車や車が近道としてよく出入するし、一般人もフツーに入ってこれる)。こういうことについてはきちんと抗議した方がいいと思うんですね。
ブーイングとか罵声とかいうのはサッカーの国際試合のうちの一部だということでリミッターギリギリまでの許容範囲かもしれないけれども、そこから派生する暴力というのをきちっとせき止めないといけないし、その為にガンバサポも川崎サポも現地の物価レベルで言えば法外な値段のチケ代(ガンバの場合はチケ代が川崎の倍で、その他にも送迎代として140元ボラれたのだった)を払ったのではなかったか。あれは安全確保の為に用心棒代だと思えばかろうじて納得はするけども、それならそれできちんと公安は仕事をして欲しいものである。
まあ、こういうことがあると、そら、中国なんかにわざわざサッカーの応援なんかに行く人は韓国に比べたら少ないわな、と納得してしまいますわ。事実、2位通過が決まってから、速攻で韓国行きの便を抑えたというサポ仲間も少なくないみたいやし。
ただ、個人的には韓国アウェーってあんまり面白みを感じないんですがね。まあ、こう書くと韓国大好きな人に叱られるかもしれないんだけども、行って試合観て焼肉食べてというようなお決まりのパターンしか残っていないし、中国に比べると伝統的な観光資源がやっぱり乏しい。それは多分自分が韓国語が出来ない上に、韓国好きな人がハマっている深みというのを理解していないだけかもしれない。ただ、それだけではなく、試合自体もあまり韓国相手に10年前の日韓戦のような緊張感が薄れてしまっているんですな。だから次の城南はおとなしくテレビ観戦で、アズーリででも見ておきます・・・と書いたけども、要は休みが取れなくて行けない言い訳をしているだけなんですがねw
そこんとこ行くと、韓国アウェーで失われた緊張感が中国アウェーにはまだ残っているわけです。最近サッカーにおける日中の様々な軋轢とかを見ると、お互いやっと本音をぶつけ合うような時代になったということの象徴のように思えてならないわけです。そうしてお互いが相手ときちんと向き合えるようになって行くんじゃないか。それを我々はACLの中国アウェーでやっているし、だから代表であれ、クラブであれ、自分は中国で試合があるとなれば行きたがるわけです。