大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

松波監督の功罪を考えるならば、もし今のチームで西野なら、という風に考えてみよう

2012-11-29 23:09:01 | ガンバ大阪
松波監督の功罪について他のブログでも検証されていて、かつ毒殺日記さんの方ばかりにその役割ばかりを押し付けたりするのも申し訳ないし(ガンバのスタイルなんていう定義の難しい上このないものについても考えこませてしまった)ここらで自分も書いておくことにします。

その前にサポの間では西野さんへの郷愁を未だに強く持っておられるひとが居るんで検証前に書いておく必要があるのは、もし現有戦力を西野氏に率いさせたらどうなっていたか、というのを仮定した場合、そんなにいいサッカーにはなっていないんじゃないかっていうこと。

多分、前線の組み合わせはレアンパウの舶来2トップでこの二人に如何に点を取らせるかというところから逆算したチームづくりをしていただろう。となると、ポゼッションを基調としつつも、去年のようなカウンターを織りまぜてというスタイルになっていたかもしれない。守備に関して言うと、今の正信よりは整備は出来ているかもしれない。まあ、勝負はカウンターで決めるんだから、リトリートしてブロックを形成するということもやっていたかもしれない。その場合に必要なのは汗かきタイプの選手で、武井なんかは未だに2列目で起用されていたかもしれない。

その一方でやはりベテラン頼みは続いていただろうし、選手起用も特定の選手に偏っていたかもしれない。実はまあ、正信は割といろんな選手にチャンスを与えているわけです。横谷やジョンヤはそうしたチャンスをモノにしたとは言い難いんだけども、途中までは重宝されていた。

まあ、全体的にはもう少し順位を押し上げていたのかもしれないんだけども、ただそこで今と比べると得るもの失うものは見えて来ているかな、という気はする。

今のサッカーってグノやアドなんかに頼っていた去年に比べるとカウンターの精度というのは落ちてはいる。その辺はコンセプトの違いかもしれない。ガンバはもっとカウンターは得意だったはず、という自分の周りから聞こえてくる声もそうした点を指摘していると言えるだろう。

ただ、レアンが前回いた時に比べると今のサッカーにはすごくフィットしているという現状を考えると、やはりそれは西野時代の09年の前半のような戦術レアンになっていた時よりは、パスを繋ぐ戦術の熟成というのが計られているからじゃないかという気がしないでもない。勿論、家長の存在も忘れてはならないだろう。スペインから戻ってきて、スペイン語が話せるようになってからはレアンとはプライベートでも一緒に買物を楽しむくらい打ち解けられる存在が身近にいることも大きい(今でも物足りなさはあるが、以前の家長を知っているものからすれば、前よりは走る意識は上がっていることも付け加えておこう。これはそのことに気づくまでスタメン起用しなかった正信のお陰とも言えるが)。けど、根本的にはサッカーのコンセプトの問題にも行き着くんじゃないかって思うわけです。

まあ、こういう風に書くと、今年の状態だったらば西野のやり方の方が良かったんじゃないかっていう声が上がるかもしれない。ただ、そこそこの結果を出しながらも、これがパスを繋ぎ倒すガンバスタイルなのかっていうと正直微妙だったし、西野時代の末期なんかはそうした西野流に対する閉塞感というのも漂っていたっけ?

その意味では、確かに今の状態って苦しいどころか土曜の結果で今後のガンバの運命が左右されるというところではあるんだけども、正信が決していわゆる残留仕様なサッカー(これも定義が難しいが、リトリートしてブロックを作って、カウンターで点を獲りに行くみたいな)を選択していない、というのは勿論それをやるために必要な人材がいない(特に後ろの方に)という問題もさることながら、それ以上に彼自身の志の問題というのが大きいかと。つまり、彼自身は何かをガンバに残そうという風に考えていたかもしれない。そして監督としての経験不足並びに前任者の負の遺産の引継ぎといったハンデを抱えながら、色々と試行錯誤を繰り返した挙句、最後は殴り合いしかない、という境地に辿りつけたということなのだろう。そうやって開き直ってからの彼の采配は良くなった。ターニングポイントがアウェーの仙台戦だったというわけです。

まあ、残留仕様にシフトしなかったという点については色んな批判があるかもしれない。ただ、残留出来るか出来ないかというのは実は短期的な問題であって、目先の残留を選んだとしても、それが将来的に上に行けるという保証はないだろうし、そうした形で勝ち取った残留後遺症といったものがサッカーのスタイルに染み付いてしまうと、それを取り除くというのは結構大変なものかもしれない。まあ、これについては何が正しいということをここで断言するつもりはないんだけども、将来的になことを考えると目先のことを取るのがいいか悪いかなんてことは誰にも判らないことじゃないだろうか?個人的には今は評価されていないし、結果はなかなか出なかったけども、後になってみれば、正信がやろうとしていたことはこういうことだったのかと理解出来るようになるし、評価出来るようになる日が来るかもしれない。彼が残留仕様にしなかったことがいずれ生きてくるだろうとは思うわけです。

その意味で、良くも悪くも我々が今応援しているのは「ガンバ大阪」だということだけどもね。

Z旗なんかは立てなくてもいい

2012-11-27 07:55:20 | ガンバ大阪
泣いても笑ってもラスト1試合ってことになるわけなんだけども、多分ウチらとは立場が違うっていうこともあるんだけども、お隣とか神戸方面とかからはなみなみならぬ決意っていうのが伝わってくるんですが、もし前節でウチが神戸を抜いていたら違う心境にはなっていたかもしれない。早い話、自分たちでどうにかなる部分とならない部分というのを解っているからだというのもある。

また、降格したからといってもそんなに草刈り場にはならない、ってことを自分なりに読みきっているというのもあるかもしれない。それは恐らくベテランの高給揃い中心のチームと若くて年俸の低めの選手が多いというチームとの違いというのもあるかもしれない。まあ、選手が出ていく部分にはどうにもならないところはウチにだってあるんだけども、選手を残せるかどうかというのには一にも二にもカネというのがあるから、そんなにジタバタしなさんな、とは言いたいけどもね。

ただ、その前に最後やることは残っているんだから、そこに集中し、あとは大阪と神戸の結果待ちたい。そこへ向けて徐々にテンション上げていこうとは思っているから、なぜかこのエントリ書いている時には落ち着いた気持ちでいられるわけです。それは、降格したら選手たちはどうなるという不安にかられる前に、自分なりに色々と調べて勉強して、これなら大丈夫だと結論に辿りつけたのが大きい。その意味では、常にアンテナを張り巡らせることは必要だとは思う。

そして、こういう時だからこそ、東郷元帥の訓令なんかは持ち出さなくてもよろしいw 自分としてはたかだかスポーツに対してそこまで大げさにやらなくてもいいんじゃないかって思うわけw だからZ旗なんかは本来必要ないわけよ。

だからまあ、折角なんだから崖っぷちを楽しんでやろう。なに、落ちたとしても、男塾の富樫源次みたいに下から風が吹いてくるからw

なるほど、大きく出たな

2012-11-25 22:04:35 | ガンバ大阪
デイリーとサンスポだっけ。シーズン終了後に全選手と契約更改の交渉を行うと報じていたのは。まあ、チーム解体の危機というのは、今回ガンバが選手に対してやろうとしていることの趣旨を考えると的が外れているかな、というのが現時点での感想。てか、どこかガンバに対する冷やかしが入っているだろうな。

複数年契約で契約期間中にも契約を行うのか、というのは意外に感じるかもしれないけども、クラブからしてみれば複数年契約にはリスクが伴うんで、年俸に関しては、大幅ダウンは難しいけども、その年の成績に応じて見なおしていき、パフォーマンスによっては微増、微減という余地を残していくものだろう。

一番判りやすい例が今年インテルと契約を延長した長友のケースで、数年先まで契約を伸ばしたけども、每年年俸は交渉出来るらしい。まあ、インテルにしてみればサイドバックのポジションは手薄なんで、よそからの強奪防止目的で長期契約で縛った上で、更に年俸を見直せる余地が出てくるというメリットはある。この辺実にモラ爺は抜け目ないですなあ。

逆に言えば、こういうシステムというのはクラブの方が契約で拘束出来る分、契約期間中の年俸見直しというのは、基本的にはクラブが優位に立っていると言えるのではないか?まあ、サッカーの世界では、NBAでやっているみたいな、よそに強奪されないようにするというPoison pill(毒薬)と呼ばれる、契約最終年に近づく程に徐々に年俸が上がっていくような、選手強奪を防ぐ複数年契約の仕組み(かつてのメロや最近のジェレミー・リンの契約がそれに当たる)はなかなかないんだろうけども、長友との契約だって、インテルにしてみれば充分なPoison pillに当たるのかもしれない。

そう考えると、今でもサッカーの世界での契約においては、まだまだクラブの方が立場が強くて、旧来の移籍金撤廃というのはクラブにとっては収入ダウンや選手のプロテクトが難しくなったんだけども、見方を変えるとようやく選手らも対等にモノを言えるようになったとも言えるのだろう。契約期間中は年俸等の諸条件を含めて拘束を受けるからこそ、契約切れになったら違約金なしで出ていくというのが選手に残された抵抗手段だったりもする。まあ、これはあくまでも選手側の言い分なんだけども・・・

で、今回のガンバのケースなんだけども、恐らく残留・降格に関わらず、契約期間中の選手らには厳冬更改が待っていることだろう。この成績だったら当然そうなるだろうね。これに対して、選手の側が対抗する手段としては、どこそこからオファーがあることを匂わせるということなんだろうけども、ウチで払っている高年俸を負担出来るクラブが国内にあるかというとこれは疑問。あと、30代のベテラン選手に声を掛けるところがあるかという話。

仮にどこかのクラブが、ウチが面倒みますから、と言った途端、金銭的にはその選手を負担出来たとしても、今度はそのクラブが強奪した選手らを基準にして他の選手の年俸を上げないと、彼らの不満が続出してしまう、っていうことにもなりかねない。つまり、移籍っていうのは今のクラブと結んでいる、年俸を含めた契約の譲渡っていう考えが解りやすいだろう。

だからまあ、これから牽制球オファーみたいな話は色々と出てくるかもしれないが、食いつけるもんなら食いついてみろや、毒に当たっても知らんからなっていう風にガンバのフロントは思っているわけです。これがまさにガンバ流 Poison Pillって、決まった?w 仮にそれでも出ていかれたらしゃあないけども、違約金は残してくれるし、その選手に払っていた人件費は浮くという保険は残る。

逆に、20台の選手で、年俸も高くないという選手には本当に食いつかれる可能性があるんで、そこら辺には逆に契約切れなら好条件での再契約とか、契約期間中でも延長の話を持ちかけたりする必要はあるだろう。その為の年俸見直しっていうのをやろうとしているんだろうな、ともとれるし、リスクヘッジはきちんと出来ているな、というのが今回の深読み。だからまあ、一連の記事を読むと、今回は大きく出たな、というのが率直な感想ではある。

J聯賽第33輪 大阪鋼巴2-2FC東京

2012-11-25 10:56:29 | ガンバ大阪
試合後のセレモニーにおいて正信に対するブーイングや辞めろコールが出たことに対して、この場でこういうことを言うな、とか彼もある意味被害者やったんや、という擁護コメントがスタンドで出たわけなんだけども、多分正信に対しては言いたいことはある人は多い。

実際、この試合においても、選手交代については議論の余地があるだろう。交代の負の側面に関しては、毒殺日記さんが触れておられるので割愛するけども、正の部分について言えば、秋に替えて勇人を入れたことで攻撃が活性化し、2点目の起点となるレアンへの楔パスを入れたことだろう。フタの交代にしても阿部を入れたことで運動量は取り戻せている。しかし、3人めの家長=>パウの交代が微妙だったかもしれないが、意図としては前線からのチェイシングをさせようとしたらプレスバックしない家長では不満があったということかもしれない。だから交代させられる家長にだって足りない部分があったのは確かなんだけども、それ以上にパウが消えていたというのが誤算、というかあそこでパウに頼らざるを得ない今のFW陣の層の薄さが正信的には問題だったかもしれない。

ただ、問題はこの場でこれを言うことなのかっていうことだろう。自分たちは正信に対して盲信するつもりはないからというのならば、本当はもっと前に監督を替えるタイミングがあったわけで、その時にもっと声を上げていればなんだけども。ただ、それでもその時期には悩みどころではあっただろうな。

個人的には、仙台戦に敗れてからは、加地さんの途中交代というアクシデントがあった広島戦(秋の有給もなにげに痛かった)を除いては、正信は彼なりに攻撃を活性化させる交代はやっていた。その意味で、失点は多いけども得点も多いという今のサッカーを良くも悪くも彼はやっているとも言えるかもしれない。正信を批判してきたけども、この点については認めている。いいところはいいと言い、悪いところは悪いといのならば、この試合でのガヤのセーブがなければ負けていたわけだからガヤについてもっと褒めてあげたらいいだろう。

今朝になって日刊で出ていたのが長谷川健太さんですか。確か去年の今頃に彼に期待していたことを書いていたっけ?この人の清水時代の選手交代もバランスを意識してリスクヘッジをしつつ前がかりになるということを意識したものだったと思う。例を上げれば、健太の清水での最後の試合となった天皇杯決勝の鹿島との試合なんていうのがそれに当たるわけ。市川なんかを投入したというのは決して清水で最後となる彼への温情とかではなく、サイドからの攻め上がりとか、意外性のあるミドルとか(いい時の市川はそういう武器を持っていた)、あるいは後ろの誰かを前に上げるとかいうものを意図したものだったかもしれない。その意味で健太も正信と似たところはあった。

ただ、健太の場合は守備練習というのには時間を割いてはいたらしい。試合前日にはセットプレーからの守備というのを確認していたというし、そうした練習は逆に攻撃の時にも役には立つものではあるけども。健太招聘というのは、そうした守備の部分でのバランスを意識したものかもしれないが、それはガンバ生え抜きのコーチ陣よりは外部から招聘した方がいいという判断かもしれない。まあ、どうせなら去年のオフに健太と話出来ていればだけどもね。

だからまあ、このことから伺えるのは、結局今季途中で正信を解任出来なかったのは、金銭的な理由というのが大きかったんだろう、ということなんですな。2年目の違約金よりは、むしろ今年の監督に掛ける人件費の問題。それは、確かにセホロペで使いきったということもあるだろうし、夏の補強というのが監督人事に影響を及ぼした点もあるだろう。

これと似たような事例がNBAのレイカーズで、大型補強したもののプレシーズンゲーム全敗で、開幕から勝てない状況が続いたら、ついにシーズン開幕早々で、HCのマイク・ブラウンを解任した。ただ、フィル・ジャクソン待望論が出たにも関わらず、後任が結局マイク・ダントーニに落ち着いたのは結局はジャクソンを呼ぶとなった場合の年俸の問題(ダントーニの倍以上の1千万ドルだと言われていた)にピッペン入閣という条件が今のレイカーズには過大だったと言われている。

まあ、NBAの場合近年サラリーキャップが骨抜きになっているような状態の中で、選手総年俸だけで1億ドルで、ラグジュアリータックスだけでも3千万ドル近く払っているという状況となると、流石に前と同じ条件でジャクソンを再度招聘するのは難しかったかな、と個人的には思いますね。

ここから学べる教訓というのは、レイカーズにしても、ガンバにしても使えるカネは全然違うけども、限られた予算の中から、選手への人件費とチーム首脳陣の人件費のバランスをどう考えるかってことですかね。

ところで、今のNBAは追いかけていくには充分面白いとは思います。追いかけている人にとってはいつまでマイケル・ジョーダンやねん、というくらいにw レブロンやコービーは言うに及ばずだが、その他にもデュラント、ウエストブルック、C・ポール、ローズといった能力の高い選手らが揃っている。ただ、そうした人気が日本では一部のマニアだけのものにとどまっているんよね・・・

ACLでの中国の出場枠は4つになるかも、という話

2012-11-22 07:03:46 | 中国サッカー
来年のACL出場枠に関して、去年の今頃も中国が枠を減らされるかもしれない、という懸念から中国足協が必死になってクアラルンプールまで乗り込んで阻止しようと裏工作をしていたけども結局3.5枠になっという報道(その結果、プレーオフに廻されそうになった遼寧の辞退ということになった)があった。

今年なんだけども、中国メディアの報道によれば、中韓が自動4枠への回帰濃厚とのこと。中国の場合何を評価されたのかイマイチ判りにくいんだけども、メディアの仕事出来る場所なんかが改善されたというのが表向きな評価だけども、本音を言えば中国が出続けることが商売的には一番いいというところじゃないか?まあ、一応えこ贔屓には出来ないという建前はあるんだろうし、会長代行に中国人を送り込んでいたこともあれば尚更だろうし。

というのも、韓国の4枠返り咲きにしても、技術面での評価が大きいと言われているが、これは蔚山のACL評価や韓国のU-19の優勝といったものにも関わって来てのことだが、それも救済措置を正当化している側面があるかもしれない。であれば、2部降格のないリーグのところに4枠与える理由が見当たらない(それで軍隊チームを2部に落としたのはある意味4枠復活の為の生け贄みたいなものだっただろうか?)。

では、どこが自動枠を失いそうなのかと言うと、一つにはタイとウズベキスタンだと言われている。タイの場合確かにスタジアムはアレかもしれない。自分が遠征で行った時のナショナルスタジアムと来たら、地元の人が試合の無い時に自由に出入りして犬の散歩したりスタンドで遊んだりしていたという跡がアリアリやったもんね・・・まあ、そういうおおらかなところがタイらしいし、そういうところでやってこそACLなんだが。で、今回の評価というのが、13年から15年までの枠に関わって来るとも言われている。てことは、去年やったことというのは、結構色んな波紋を読んだということだろうね。

日本の場合は、AFCのチェック項目ではほぼ満点評価ということだから、日本の4枠は動かないんじゃないか?ただ、将来のことはどうなるかは判らないんだけども、どこかでケチをつけられないように、ACLでの結果を出すためにもそろそろバックアップ体制を考えた方がいい。例えば日程のあり方とか、ベスメン規定とかは充分議論の余地はあるんだけども。まあ、今の状況見ていると、どうせ変わらないでしょってJFAはタカをくくっているのかもしれない。けど、将来的に例えば他国のリーグ運営レベルが上がっていくと(まあ、これはまだまだ先の話だが)、日本だって安泰かどうかは判らない。欧州CLと違い、成績だけで判断というものではなくアジアの場合もっと複雑ではあるけども、技術面での評価というところが、A代表以外の成績(実はこれが一番評価されるものだけども)では心ともない。もし、日本は3+1になるかもしれない。で、リーグ3位のチームはプレーオフからですってなればオフなんかあまり取れずにプレーオフ突入ということも考えられる。

その意味ではJFAはどこか大事なことをひた隠しにしているように思えるんだが、これはまあ、ACLの件に限ったことではないだろうし。彼らは自分たちの利権というのは死んでも守るくせに他に都合の悪いところはJクラブに押し付けたりもするんよね。

J聯賽第32輪 清水鼓動1-3大阪鋼巴

2012-11-18 10:14:15 | ガンバ大阪
大雨の中での応援ということもあり、あまり試合を振り返れないんですが、気候を計算に入れられるこちらの柔軟性と、どんな気候でも自分らのサッカーをやる相手の硬直性というのが明暗を分けたとも言える。別にこれは清水のことを腐してるわけではなく、ゴトピ監督の指導の下でナビスコ決勝まで行ったのは素晴らしいと思う反面、相手には対策を取られやすいという側面もある。もしかして、天皇杯でもう一度当たるかもしれないけども、その時は今回とは状況は違っているかもしれない。まあ、今の時点で天皇杯のことなんか考えられないが、自分としては絶えずACLで戦うんだという気持ちは持っていますよ。

まあ、そのゴトピ監督はコイントスに負けたことを云々しておられましたな。それに、素人のサポやブロガーではなくて、プロの監督としてウチのGKが弱いと言及したのは、エルゴラにコメント出していたこの人が初めてやなかったかな?もっとも、相手の監督のいう立場というのも考えないといけないんだけどもな...

まあ、そんなガヤガヤでも、この試合では雨の試合という事を考慮しても、バックパスの処理や、オフサイドだったとはいえ、相手のクロスからのヘディングにも腕一本で弾いていたから言う事ないんじゃないかと。てか、本当に大事なのはでふとの連携ではあったから、終盤戦に来て、漸く前からファーストディフェンスができる様になり、後ろもラインが押し上げられてコンパクトに出来るようになったわけですが。

コイントスで勝ってから、明神が反対側のエンドを選択し、前半風上に立つことで、清水の高いラインに対してのシンプルに裏にボールを出す形を狙っていた。勿論何度もオフサイドを取られたけども、一度は相手の裏を取るチャンスは出てくる。先制点もそうした形から生まれたものとも言える。

清水に完全に崩されたという場面はなく、失点のPK取られたプレーも見にくかったけども、岩下へイエローまで出すかね?まあ、それで最後はソータを試運転したという事なんだろうけども。それで、ラインは下げ気味で裏のスペースを消しつつ守ればソータの空中戦での跳ね返し力が生きて来るわけですな。

ただ、懸念された加地さんの居ない右サイドの守備にしても、今回は相手のサイド二枚に対して、こちらも二枚で対応は出来ていた。まあ、柏に比べると清水のクロスの精度がアレだったのには助けられたけども。

だからまあ、ここで無理して次節加地さん出す必要ないんじゃね?と、思ったりもするんですね。出したはいいけども、また試合中にケガされたりしたら、そこであたふたしてしまうわけやし。ただ、スクランブル要員でのベンチ入りはありかもしれないが、頭から行くのはどうかな?と、思うわけですよ。内部事情はようわからんけども、加地さんが出ると言って聞かないと状態ではないかと思うんですが、そこは無理するな、と自重を促すように正信が言えないんでしょうしね。まあ、加地さんはベテランだから、それなりに仕上げてくるとは思うんですが、それだけに心配ではありますね。

最後に残留争いについてだが、自分の中では7月くらいに一度降格を覚悟したということもあって、正直よくここまで持ちこたえたという気持ちが強い。最後どうなるかは分からないけども、せっかくのがけっぷちをいっそのこと楽しんでしまおう、っていう気持ちかな。だから、選手達も我々サポにしても何もビビることなく、開き直っていこうというのがいい結果を生みそうな気がする。

本日の清水遠征

2012-11-17 08:16:46 | ガンバ大阪
いよいよ残留争いの大一番ということで、現地にサポートしに行ってきます。ヤットとコンちゃんは中2日かあ・・・疲れ云々ならむしろ後になって蓄積されてきそうな気はするけども。コンちゃんが出るのはしゃあないんかな・・・代表戦でもあの飛び出した時の対応で、マヤなんかがカバーさせられるのを見ると危なっかしい気はするけども、願わくばそうした問題が出てこないようにバイタルをしっかり閉じて欲しいもの。

清水は新潟戦でのゲームプラン通りだと立ち上がりからプレスを掛けて主導権を握って来ることにななる。そこを上手くしのいで落ち着くことが出来れば、というところですね。ウチの右サイドというよりは大前が仕掛けてくる(ウチから見て)左サイドの方が気になるか。そうするとサイドで藤春が引き寄せられて、中央でコンちゃんが相手せざるを得ないところがどうよ、って話なんだけども。

ただ、清水って相手どうこうよりも自分たちのサッカーをやるという方向性で来ているわけだから、そこでがっぷりと組ませてくれればというところですかね。

環境を変えることで復調したラフィーニャ~ACL決勝を見て

2012-11-11 17:48:38 | ACL/A3
蔚山現代に移籍したラフィーニャがあちらで活躍しているというので、一体彼がどんなサッカーの条件の元で調子を取り戻したのか一度蔚山の試合を見てみたいと思っていた。それが昨日のACL決勝の試合だったわけなんだけども、彼が生きる形が一体どういうものなのかを、ガンバ時代と比較してみると以下のものが見えてくる:

1.戦術や使われ方の問題

蔚山の基本はフラットな4-4-2で攻撃時にSHが上がり、4-2-4の形となり、縦へ圧力を掛け、相手のDFとは1対1の勝負になる。この縦に、裏に仕掛けられるというところでラフィーはすごくハマっていた。ガンバ時代において、特に今季の前半は、グノが抜けた後ということもあってか、慣れない空中戦での競り合いで、手グセの悪さでファウルまで取られてしまうような状態であった。こっちでは、汗臭い仕事は基本グノが全てやってくれるんで、裏のスペースで勝負することに専念することが出来る。逆にこのやり方だと、家長なんかは中盤で動きを止めてしまうと見なされるんで(タメを造る発想が蔚山にはない)、出番無くなるのはしゃーないかと。

これはリーグのスタイルということもあるのだろうけども、日本よりは韓国の方がワイドに陣形を構えるせいか、どん詰まり感がなく、スペースと時間を使うことが出来るようになっている。欧州で言えば、イタリアではガチガチのマークと戦術的対応で居場所がなくなりつつあった選手がイングランドへ行ってから居場所を見つけるという事例(ヴィエイラやバロテッリみたいな)によく似ているかもしれない。だから、あるリーグで選手がフィットしなかったからと行って他国のリーグで成功したからといって、一概に成功した方のリーグがレベルが低いというふうには一概に言えないだろう。第一家長は蔚山で出番を徐々に失っていたのだから。

そして、ガンバにおいても相方がパウリーニョでレフティ2トップの相性の悪さというのも確かにありました。

2.コンディションの問題

ガンバ時代の2年目は、やはりチーム全体がコンディション不足ということもあり、かつ彼個人も腰回りに肉がついていたような感じか、動きにキレがなくなっていた。こうなると、一瞬のキレで抜け出す動きがなくなり悪循環にハマっていった。蔚山来てからの方がフィジカルがよくなってはいる。

3.審判の問題

前半終了間際に倒されてファウル貰った際には相手選手が審判に文句言っていたけども、リプレーで見ると確かにボールには行っているタックルではあった。こういうのが最近のJでは流す警告にはあるんよね・・・よくJの審判はコンタクトに厳しくてACLでは緩いと言われるけども、それはACLにおいて、よく吹く審判と、全く吹かない審判とに分かれていて、後者と当たった際にその印象が強く残るというもので、ラフィー見ているとACLでの方がよくファウルを吹いて貰っていた。

ただ、後半に完勝モードの中で、完璧なシミュレーションで流石にイエロー貰っていたけども、そうやって簡単に倒れたりするところがJの審判らの心証を段々悪くしていったが為に、最後の方では全然吹いてもらえなくなったのかもしれない。

4.相手に知られているか、という問題

Kリーグには来たばかり、でACLというのは基本データが無い者同士で対戦するものであるから、彼が右足が使えないという事実はまだバレていないのかもしれないw

以上のように見てみると、チームの編成、戦術、そして使われ方においてガンバ時代の最後の半年は恵まれてはいなかったけども、彼個人がキレを失っていたことと、倒れすぎで審判の心証を悪くしていたというのはマイナスではあった。

ただ、その分環境を変えることによって成功したのなら、彼にとっては良い移籍であったと言える。そしてガンバも選手の能力の引き出し方というものについても考えさせられた一件であったとも言える。

その意味で、最近1トップでレアンに負担がかかりすぎていたのが気になっていたんよね。まあ、こないだの柏戦では、藤ヶ谷がゴールキックを家長目掛けて蹴っていたのを見て、少しレアンへの負担を減らそうとしているのかとは思ったけども。負担が軽減されればレアンはまだまだ点が取れる選手ではあるんだけどもね。

今更ながら柏戦雑感、そして西野監督解任の件について

2012-11-10 10:58:25 | ガンバ大阪
柏戦を串カツ屋でテレビ観戦してからは体調が思わしくなく、ようやく元に戻りつつあるタイミングでのブログ更新。その間に西野さんが神戸の監督を解任されるという急展開もあるんで、それも絡めて書いてみます。

柏についてなんだけども、なりふり構わず点取にいったというのが最後の最後で功を奏したということろか。隣に席に座っていた人は後半途中でトイレに行ってしまわれたんだけども。正信のコメントからすれば後半頭のの2枚替えは縦への圧力を強めることで、相手のラインを下げさせるという狙いだったんだろうが、その分中盤スカスカになって、こんなサッカーガンバじゃないやい、っていう展開ではあったね。同じフリーで抜けだしたとしても(オフサイドかと思っていたら藤春が残っていた)ネットは決めきれなかったけども、レアンはきっちり決めたという決定力が明暗を分けたと言えるかもしれない。

同点ゴールの起点となったコンちゃんはハンドだったんだけども・・・実は同点ゴールのアシストの場面までの自分の彼に対する点数は良くなかった。失点場面2つとっても、コンちゃんが例によって飛び出した後からサイド展開された形でやられている。つまり、飛び出した後に、最初の失点は飛び出した後に工藤をしっかりつかまえきれずに競り負けているし、その後も藤春がコンちゃんが飛び出した穴を藤春が絞ってカバーしたが為に大外の工藤をフリーにしてしまっている。つまり、失点の遠因になってしまっているわけ。Jスポでの元川のエッちゃんのコラム読んだけども、どうも本人はそういう自覚はないわけですな・・・まあ、コンちゃんは元々そういう人だから、今回はアシストを決めたところをよしとしなければいけないわけですかね・・・

ただ、この問題をずっと正信が放置しているというのもどうかとは思うんだけども。アンタもプロの監督なんやから、そこを狙われているんならきちんとケアする形で使わないといけないんでないかい?

まあ、それを完璧にやると却って攻撃力が落ちるという形にもなるんだろうなあ。確かにザックジャパンって守備はしっかり出来ているんだけども、攻撃でポジションチェンジを認めていない。攻撃の選手からは不満が漏れているという報道が一部であるというのはそこで自由にやらせてもらえずに制約が大きいからだろう。その辺ウチは攻撃中心にやっているから後ろの選手に負担が行くのはしゃあないとしても、後ろから穴開けるというのが誤算ではあっただろう。

ところで、話替わって、神戸が西野監督解任した件についてだけども。

やはり、自分がやりたかったことと、選手の適性とのすり合わせには相当時間がかかっていたようには思える。とはいえ、夏に対戦した時には小川君に放り込む形から攻撃を始めていたことが多かったけども、あれは監督の指示というよりも、後ろにいる選手が選択したものだっただろうか?ガンバ時代の西野氏を知っていれば、あの人がそんな指示を出すとは思えないわけだし。

となると、後ろから繋げられる人材が必要だということで、それで和道を起用したりしたんだけども、清水やガンバの頃と違い、フィルター役のボランチ不在ということで、CBへの負担がモロにかかってくる。結局そうなると神戸では対人系のCBで跳ね返すことが現実的な選択になるんだけども、そうすると今度彼らはつながずに簡単に大きくクリアしてしまう。

この連鎖を断ち切る為には、まずはフィルター役のボランチを連れてくる必要があるということでアンデルソン連れてきたんだけども、結局彼最終的に登録はされたんだっけ?でも、使われていないということは西野氏の目から見て、自分が求めていたタイプとは違っていたということだったのかもしれないが・・・明神なんかは引っ張りたがっていただろうなあ・・・夏の対戦の後に確か今季もう対戦がないから和道を引き取らせて欲しいって書いたっけ?あの時に神戸に対して和道とコンちゃんのトレードを申し出ていれば、二人の年俸の差額分は神戸が引き受けたとしても、双方メリットはあったんじゃないかって思うわけ。西野さんだったら、恐らくコンちゃんに対して、お前はボランチがやっぱり合っている、って説得出来たかもしれないからだが、正信にはそれは無理やったな。

あ、それで西野氏のガンバ復帰の可能性はあるかって?

今までの話を総合すると、可能性は低かったと言える。社長が西野氏にアドバイザー就任を要請していたのは、恐らく新体制に対して不安を感じていたからじゃないかという風にも考えられるわけ。アドバイザー料が一流企業の取締役云々って説明したのはクラブとしてそうした肩書きの人に出せる金額の限度として説明したわけで、足りなければ、その他評論や講演の仕事で本人が稼ぐのも容認するという姿勢だったんでしょう(これはFC琉球のトルシエに対するスタンスとよく似ている)。例えば日本代表の試合のゲスト解説に西野朗(ガンバ大阪アドバイザー)とかいう肩書きで出てくれれば美味しいな、と。

けど、そういうオファーを西野氏が固辞したということは、やっぱり辞めさせ方から行って当然の結論だったかもしれない。そら、そうやろな。

ただ、それは今までの状況から言えることで、これからどうなるかは判らない。というのも恐らくこれは神戸の問題に関わることなんだけども、再来年まで残る違約金は、最終的にはクラブと西野氏との話し合いになり、お金は神戸の三木谷会長のポケットマネーから出るにしても、クラブ首脳としては、違約金の圧縮を目論んでいるんじゃないかってこと。そりゃ、三木谷さんのお金だからって湯水の如く使えるわけではないだろうから。

早い話、西野氏が早い時期に他クラブの監督になる形に持っていこうということ。まあ、NBAにおけるアムネスティ条項のような年俸二重取りみたいなものが許されるっていうものではないんだとしたら、他のクラブと再契約すればその分違約金はストップにはなる。もしくは他クラブとの年俸プラス違約金の一部という形で貰うことが出来れば税金はなんとか払えるということになる。

そういう形を狙って、代理人なんかを使って色んなところへ売り込みを掛けるんだろうけども、第一のターゲットがウチなのかもしれない。それでもウチとなると感情的なしこりっていうのがまだまだネックなんだろうし、第一西野氏にとっては再来年まで悠々自適出来るわけよね。だから焦ってウチの方に飛びつくっていう理由はあまりない。ただ、神戸にはあるw そして西野氏自身、あまり休まずに現場に早く戻りたいという欲求はある。そこのせめぎあいですな。

小見さん退任

2012-11-03 11:06:07 | サッカー全般
と聞いて、ウチに来てくれないかな、とふと思ったりもしたが・・・ヴェルディ人脈があって(実はヴェルディのサッカーってウチのと共通項は多い)、ブラジルから優秀な外国人選手を連れてきた(多分代理人ルートというやつだろうけども)。この辺はウチにないものを持っておられるんだろうと思うからなんだけども。社長が上皇様に頼りきっているうちは難しいというのは判っていながらついそう思ってしまったんですわ。

上皇様がなぜロペスにしたのかなんだけども、今となって好意的に解釈すれば、多分彼はブラジルからのルート開拓という目的を持っていたんだろうけども(それで連れてきたのはエドさんですが、ごめんなさい祭りはあるんですかね?)、肝心な戦術やスタイルの乖離というのを全く頭に入れていなかったということと、ライセンス問題で引っかかってしまったということ。そして自分が「責任」取るついでに打開策として提示した案がまたアレだったというのが現状です。

柏のフロントのここ数年の仕事ぶりを振り返ってみると、一番大きなミス、と言えばフランサと石さんの処遇を誤ったということなんだろう。ただ、08年に石さんが退任した当時は難しい判断を強いられていたんだろうとは思う。石さんは運動量や守備意識の問題で、プレッシングサッカーやる上でフランサが却って足かせだったんで、最後の方では使うにしても後半の限られた時間だけに留めていたんだけども、当時フランサに1億払っていた柏にしてみれば、観客動員のことも考えて、やはりテクニックのあるフランサを使って欲しかったのかもしれない。石さんが柏の監督を退任した真相というのは藪の中なんだけども、あの時の状況を考えると、柏のフロントはフランサ中心のチーム作りというのを志向していたとも考えられる。

高い年俸払っているから使わにゃソンソン、っていう考えは今そういう選手を持っているんでよく解りますw だったら、1億円貰っている選手なんかもっとイベントやコラボに引っ張り出せよ、って思うけども・・・

もっとも、柏の場合石さんの後任として、J監督未経験の人物にいきなり2年契約で任せたというのが一番の失敗だったかもしれない。なんかこの人今年も昇格の切り札として、川勝さんの後にヴェルディで監督やっているんだけども、却ってプレーオフ圏外へ後退してしまったような。あ、そう言えばウチのコーチでもありましたよねorz