大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

今更ながら代表組によるポンジュースドバドバの試合について

2013-05-31 06:53:34 | ガンバ大阪
気がついたらもう明日栃木戦ですか。昨日代表の試合があったんですなあ・・・とひとごとみたいなこと言いますがw この時期に3-4-3試したっていうのが予選相手に対する目眩ましなんだとしたら、結果は豪州戦で見せるしかないんだけども・・・

あ、そうそう代表組二人によるポンジュースドバドバ祭りねw

最初の失点場面というのは、こちらのビルドアップの形が裏目に出たということかな。最後に加藤にシュートされた時点では、西野君が横の河原を気にしてはいたので、防げるとしたら、コンちゃんしかいなくて、もう少し寄せられたらと思ってたんだけども、両センターバックが高い位置を取り、ヤットが中央に降りて来て両サイドバックが高い位置どりをしていた形ゆえのものだった。これは真ん中の3人で相手の1トップ2シャドーを見て、両サイドど相手の両ウイングバックを引きつけておいてから、そのウイングバックの裏を狙おうとしたもの。これで前半は左サイドの裏をついた場面は散見されたわけだが、そういう形でビルドアップしようとした矢先に愛媛のに手鼻を挫かれたわけ。

勿論愛媛だって、相手が自分達のフォメに対して対策を立てていたのを指をくわえていたわけではない。ビルドアップでこちらがサイドバックに入れようとすると、ウイングバックが食いつこうとせず、シャドーの一角が下がり、仮にウイングバックが行かざるを得なくても、シャドーか鯔がその裏のスベースをカバーしようという約束事が出来る。前半なんかは真ん中のエリアはスベースを埋められて出しどころがなく、それでサイドの裏へのロングボールに頼らざるを得なくなった。

だからまあ、この試合では愛媛の陣形が中で人数掛ける形であったので中盤にボールが入らず、またあちらも攻撃時には3421から4123というJ2版広島という形であったため、ワイドに広く構えてサイドチェンジで攻め込んで来ていたので、前半はサイドの攻防とも言えただろう。

で、後半になって、それ迄彼なりに頑張ってたんだけども、ディフェンスに囲まれた中で、強引にシュート打つ形で、あまりスベース無い中での生きていなかったパウから後半頭に思いきって家長に交代。これでボールの納めどころが出来たのは、他のブロガーの皆さんも言われている事なんだけども、そこに一つ付け加えるとしたら、家長のお陰で西野君も思いっきり家長目掛けてロングフィード出せるようになり、ここ最近狙われていたプレスから解放されるようになったというところか。

結果として、前半以上に流動性が生まれ、中のスペースも使えるようにはなり、レアンも降りて来て収めるようになってビルドアップを助けられるようにはなった。まあ、パウが下がった事でレアンへのサポートが減ったのはちょっと気の毒ではあったけどもね...彼がそこに味方が居るものだと思って出した所に居なかったというのがそれを物語ってたかな。

余談になるが、家長にしても秋にしてもJ2では反則レベルとも言えるんだが、彼等が残留を決意してくれたのは、裏返せば彼らに対して何らかの好条件を提示していたのかもしれない、という気がするわけよね...セレッソなんかと比べるとよくわかるんだけども、あちらのクルピ監督には前回選手がすぐ海外に流出してしまうことに不満があったために辞められた教訓を生かして、クルピ監督の機嫌を損なわないようにある程度選手の引き留めることが髭の敏腕強化部長さんには求められてる(まあ、それってクラブの方針や体力考えると限界はあるけども)。これに対して、ウチなんかだと例えば家長に対しては半年でも居てくれたらええよ、そこで海外からのオファーとかがあったら考えたら、とか、或いは秋に対しても海外オファーなんかが来たら考えてあげるよ、代表に招集されたら行ってもいいよ、とかいうニンジンをぶら下げたのかは定かではないw 

ただ、年齢的にも、契約切れの状態の選手なら間違いなく他所に狙われた選手に対して引き留める条件を提示して引き留められたのは、何らかの条件は提示しているのかもしれないけども。それが、金銭面でのインセンティブなのか(確かに誰だって自分から敢えて生活のレベルを下げる人っていないとは思う)、はたまた他の条件なのかは分からんけど、何かしらそういうものがあったんじゃないかって思うんよね。閑話休題。

ゴールを奪ったのは結果的にはセットプレーで代表組のゴールではあるんだけども、後半だけの内容ならこの結果は妥当なものだったのではないだろうか?

あ、結局ポンジュースドバドバの件は端折ってもうたorz てか、現地で目の前でゴールを見られたんやから、それ以上何も言葉は必要はないでしょうね・・・

この試合の結果で首位ですか。あんまり実感がわかないけど、だからこそ敢えて試合後にゴル裏で首位になったぞの移動チャントをやったのかは定かではない。

今度は栃木戦ですか。長崎との試合なんかは互いに前プレ合戦でゴールを奪い合った試合をちょこっとだけ見た後だから言うんだけども、あちらのパウリーニョがいないとはいえ、手負いの相手程怖いものはないな。代表組が抜けて鯔の問題があるというのもあるけど、だからまあ、あんまり首位にいる実感が今は湧かないんだけど。

簡単に振り返るつもりが結構書いてしまった群馬戦の感想

2013-05-23 07:25:26 | ガンバ大阪
失点場面は西野君のミスで、ゴールでなかったらあわやPK+一発レッドだったという状況を考えると、失点だけですんでよかったんだけども、その前から彼のところにプレスかけられていたところを考えると、あそこは相手から見たら足元の技術のあるガンバの中では比較的狙いどころという風に考えられていたところではあるんよね・・・一応こちらが勝ち越すまでは群馬もある程度狙い通りに、前からプレスに行って、攻撃ではサイドを使い、こちらに中の人数をかけさせる形でこちらの攻守の切り替えを遅らせる形はできていた。

まあ、それを見事に打ち破ったのが、この試合で最高のパフォーマンスを見せてくれた秋なんだけども。レアンとのコンビネーションでゴールを挙げたプレーなんかは決して独りよがりではないことを証明した。つか、その前にシュートいったプレーにしても中でレアンに対するディフェンスのマークが集中していたからなんだけども、解説していた関西サッカーの大御所さんはそこんとこ見ていたのかな・・・これは群馬がこの試合にとったシステムなんかとの愛称なんだけども、相手選手同士の中でスペースを見つけることがこの試合ではたやすかった。まあ、その意味で京都みたいに狭いスペースに押し込んでしまうやり方ってある意味苦手ではあるんだろうけど、ワイドに広げてくる陣形だと結構おいしいスペースを見つけてしまう(もっともサイドチェンジで降られるとお手上げだが)。

交代要員についていうと、川西に関しては見守らないといけないのかな、という気はする。もう少し使い続けたら徐々に良さを出してくれるポストプレーの片鱗はある。てか、この試合での彼の動きを見て、もしこれがショーキだったら、もっとみんな色々と野次を飛ばしているんじゃないか、って思ったんだけども。ま、ショーキへの野次って、裏返せば皆ショーキへの期待が大きいんだろうな・・・

相手の群馬について少しふれると、平繁へのロングボールとかセットプレーでのこちらのゾーン守備対策として少し離れたポジションをとるとか言ったところに、なんとかこちらから数少ないチャンスをモノにするという意図は見えていた。ただ、前からプレスに行ったのは京都戦から継続しているスタイルで、その前の、ボラが最終ラインに吸収されそうなくらい引いた形でスタートしたヴェルディ戦とは違う。

下位チーム相手でも、引きこもって数少ないセットプレーのチャンス(西村主審がファウルをとらなければ思惑通りだった)をものにしようとした岐阜なんかよりは、志の高さというのは評価したいとは思う。まあ、この試合こちらからすれば西野君以外へのプレスなんかは、却って食いついてくれていて、ヤットもパスコースを見つけやすかったとは思うんだけど。ただ、そうやって食らいついていく気持ちはこちらからは感じていた。気持ちを感じるかどうかは人それぞれだけども、監督がそうやって気持ちに責任転嫁するっていうのは違うと思うぞ、秋葉さんよ。

精神論っていうのはラモスもそうなんだけども、説明不足であったら誤解を招きやすいんよね・・・たぶんプロの監督としては色々と言いたいこともあるんだし、前半から選手交代し、ファンを一列上げて変則4バックにしたところで、必死にあがいていたのはわかるんだけども、それを自分から台無しにしていたのが試合後のコメントじゃないだろうか?

J乙聯賽第14輪 福岡黄蜂 2-3 大阪鋼巴

2013-05-16 06:35:40 | ガンバ大阪
前日入りして、土曜の夜はべアスタで鳥栖と新潟の試合をアビサポの知人と一緒に観戦した後、博多のホテルにチェックインしてから夜は夜でBJリーグのプレーオフをこれまた、旧知のアビサポさんらと観戦した。

島根のパーカーは、福岡にも在籍していただけに、パーカーダービーとも言えるんだけども、これがまた壮絶な死闘を繰り広げてくれたんですわ。2Qでパーカーの空中遊泳目撃しただけで、翌日の試合そっちのけで福岡まで来たかいがあったと思ったけどもw 正にレブロンかコービーのプレーを生で見たって、いう感覚やもんね。なんでこんなレベルの選手がここに居るのかって思ってしまうくらい。

けれども、試合自体は福岡が2-3ゾーンでパーカーには簡単には打たせずに、ロースコア気味でゲームをしっかりコントロールしていた。島根もパーカーだけでなく、ガードのフリーマンのような身体能力の高い選手がいたから、福岡は手こずったけども、後半は福岡のターンとも言えたわけで、4Q終盤によく追いついて、延長で振り切り、翌日も勝ち有明に行くんですが、なんとその相手が沖縄を決定戦で破った京都、っていうからホンマにプレーオフって解らんもんやね。

けれども、今回遠征のメインであった、サッカーの福岡戦も、バスケに負けないくらい面白い試合で、最後の最後まで盛り上げてしまう、これぞ、Theガンバな試合を久しぶりに堪能しましたw なんていうか、やっぱりガンバはこうでないと、っていう言いたくなる自分がここにいるわけw まあ、それは福岡のスタイルのお陰でもあるんだけども。

まあ、今回は福岡が最初から前プレ仕掛けてくるのは折り込み済みであったから、その裏をつく形で点は取れていたのが大きかった。つまり、相手が相手だけに狙っていた形が出来たし、それは福岡の側から見ても同じことが言えるんじゃないだろうか?

多分健太監督はスカウティングによって福岡の戦略を読んでいたせいか、裏にレアンを走らせる形を取っていたんだけども、それを可能にしたのは、ビルドアップ時に福岡の前プレを引き受けておいたガンバのバックライン並びに鯔の確かな技術。その事は、録画でしっかり確認はした。

他に録画で確認出来たのは、久々に先発したパウが如何にに効いていたかということ。試合開始は2トップでレアンと組んでいたんだけども、彼が実に献身的な働きを見せていて、ビルドアップ時に中盤に下がって助けたかと思うと、守備時では最終ラインの位置にまで戻って来てたりもして、レアンに前に張らせるべく、負担を引き受けてくれていた。もっとも、レアンが全くサボってたわけではないわけで、2点目のゴールなんかは、彼と秋とがキッチリ追い込んでコースを限定しておいてから相手のパスミスを誘っていたご褒美だったという事も付け加えておこう。

まあ、そのパウが居なくなると、潤滑油がなくなった分だけ相手に押し込まれるようになったわけで。前半なんか、ヤットやフタが前線に上がったタイミングではポジションを入れ替えて、キッチリ彼らが上がったポジションを埋めていた。こういう彼の気のきいたプレーでの貢献を評価したいと思う。まるでバルサ時代のエトーを思わせるようではあったんだけどもな...余談になるけども、バルサはエトーと引き換えにイブラを手に入れた時には、その代償として、サイドが出来るエトーのユーティリティを失ったわけ。

ただ、彼と交代で入った阿部にはもう少しそういう流動的な部分があっても良かったんだとは思うけどもね。いずれにしても、基本的な形を崩さない限りにおいては、前の選手にはフリーハンドを残しているのが健太監督の考えとも言えるかもしれない。となると、裏返せば出てくる選手の能力やその日の出来に左右されやすいという側面がある。この辺は後述するけども、誰が出ても同じ形が出来る方向性を目指す福岡とは異なる。

失点場面だけども、3-0とリードした時点でこちらがセーフティに行こうとしたことと、あと福岡のオズマールが入ってからガンバの最終ラインが裏に引っ張られていた事から始まり、更にあちらがワイドに広く構える形を作り始めていたので、こちらが右サイドに人数かけている時に、福岡の左サイドバックの堤のエリアにプレスのポイントを持って行こうとしたため、裏をケアしていたバックラインとの間のバイタルエリアが少し緩くなっていたのが原因。2失点目なんかは西野君の股を通す技ありのシュートだったんだけども、石津にあそこしかないというミドルを決められたのもそういう状況だったわけ。

まあ、そこで最後にに大魔神じゃなかった 大明神を投入してバイタルをケアしてボールを取れるようになると、秋と家長とで鹿島る事が出来て無事逃げ切れた。やれやれ。

対戦相手の福岡について思うことがあるとしたら、彼らが貫いたプレッシングスタイルは、ある意味特定の傑出した個人を持たないチーム事情と福岡の土地柄に合わせたスタイルだと言えるかもしれない。

ただ、あの戦い方だと、フィニッシュにたどり着く前に体力使い切るという問題もあるわけで(シュート数はほぼ同じでも枠内シュートの数では明暗が分かれた)。となると、ああいうサッカーというのは、点を取るのはFWでなくてもいいと言う事にもなる。この試合で、中盤の石津がミドルで2点挙げたのはある意味象徴的ではある訳で、知人のアビサポさんによると、彼は元々思い切りのいいミドルを持っていたらしい。

まあ、その福岡と真逆とは言わない迄も、別の方法論を選択したのが、試合後に空港のうどん屋で、アビサポさんの好意で彼のタブレットで見せて貰ったヴェルディー神戸戦における、ヴェルディのヤス監督だった。神戸相手に耐えて耐えて最後にワンチャンスで高原が決めたんだけども、この時の為に体力を温存しておいたと高原は言っていたのだが、逆に彼は守備の時には休む事を監督は許していたのだろう。

つまり、点を取れる選手というのがサッカーでは貴重な存在だとしたら、彼がフィニッシュで点を取れる体力を温存しておく為にその他の選手がハードワークするという事を多くの日本人が中々受け入れられないように思えるわけよね...この発想は、速い話、点を取る才能を持った選手に対してその他大勢が奉仕する、っていうものであるから、全員が同じようにハードワークするっていうところに日本人の美徳があるのだとしたら、こういう発想はなかなか受け入れられやすいようには思えるんだけども。

まあ、福岡には高原のような傑出した点取り屋が居ないからこそ今のスタイルで行くんだろうけど。ただ、去年オズマールが点を取って居ながらも、今の監督を連れて来たということは、実はオズマールも点を取っていただけでチームには合っていないという意味で、構想から外れていたという事なのか? 売ろうと思えば、去年のオフの時点が売りどきではあったんだろうとは思うのだが、ブラジル人の場合選手の保有権に関しては色々と複雑ではあるからなあ・・・

この時期に神戸戦を敢えて録画を見ながら振り返って見る

2013-05-10 06:58:10 | ガンバ大阪
こないだの神戸戦を改めて録画を見直したら、色々と見えて来るものがある試合ではあった。現場にいて、試合の後だとどうしても感情的になりがちなのは仕方なく、それはツイッターにもよく表れる傾向ではあるんだけども、ブロガーとしてまとまった文章書くとなるとそれだけではアカンとは思う。まあ、勿論ウェブ日記という位置づけなら自分の感情のままに書いてもいいんだけども、もしそうだとするならば、私自身はリンクリストからは外れて、ひっそりと展開するかもしれないが、やはり人に読まれているものだということを考えたりもする(特に試合の後だと相手のサポからも読まれている)。

ということで神戸戦を自分なりに振り返ってみましょう。現場では、今日のピッチは引っ掛かりやすいとは思っていたが、もし神戸がパスを通りにくい形を意図していたならば試合前に水をまくことはあり得なかっただろうし(まあ、気温が高めである分すぐ乾いたかもしれないが)、逆にリーガでバルサ対策を取る相手チームみたいにピッチに水をまかない選択もあったがそういうわけでもない。審判にしても、此方からは随分不満が多かったんだけども、ガンバ側は審判に吹かれることが不満だった(それでも終了間際ヤットのスライディングにはヒヤっとさせられた。ボールに行こうが行くまいが、ああいう体制では割りと取られやすいけども)けども、神戸からしたら吹いてくれないことに不満があったんだろうな・・・

先制されるまでは割と上手くゲームを進められてはいた。この試合は多分ガンバ対策なんだろうけど、俺とDO君だけの英雄クンがヤットにマンマーク気味で付いていた分だけ、現地で見ている限りでも、ああ食い付いて来てくれてるな、よっしゃよっしゃと思いながら見ていた。実際こちらの方もそれは想定内であったせいか、前半の途中から、真ん中のヤットにはボールを入れずに、左右の二列目からは家長と秋が降りて来て、最終ラインからの楔のパスを受ける形で空いた中盤のスペースを使い出していた。

ただ、こうした動きを察したのか、後半開始から先手安達Jr.九段が動いて来たわけ。前半なんかは前からプレスに来ていたんだけども、後半の開始からは最終ラインへのプレスを捨てて、中盤に入った所に網を張って奪ったら素早くカウンターを企図したもの。ここで恐らく二列目に入って来る所のサイドでボールを奪ってやろうとして、前半の感覚でドリブルした家長がに突っ掛かって来た。ここで運悪いことにこちらは、少々前がかりになっていて、ヤットも内田も共に上がっていたわけよね...カウンター食らった時には数的不利に陥ってたし、シュートも確かディフェンスに当たってたんだっけ?そうした不運はあったけども。

この時間帯辺りから、ガンバも神戸の修正を察したのかもしれないけども、本来左サイドに居るはずの秋が右サイドに寄って家長や加地さんとの連携に絡む形で崩しを狙ってた。これは監督の指示と言うよりは秋個人の判断によるものではないかと思うんですが。つまり、これは攻撃については具体的な指示を健太監督は出さないというのならば、裏返せばある程度自由にやっていいよ、ということなんですかね?

録画で見直した上で言うなら、前半ヤットを経由しない形でビルドアップする時の家長は決して悪くはなかったんだけ。けども、現地では手厳しく言われていたのは、恐らく最初の失点の起点となった辺りの印象が強いのだろう。交代された理由をその語のプレーで判断するとなると、足下でボールを受ける彼の悪癖なんだろう(その後健太監督が個人的に家長を呼んで話をしたという報道を読むと、やはりあのプレーにはおかんむりだったということだろう)。

ただ、ショーキに替えたのは多分スペースに走り込む動きで相手のディフェンスをかき乱したかったのかもしれないが、そのベクトルで考えるのなら最初の交代ではフタに替えるのがベターだったかもしれない。どうしてもショーキを入れるのならばレアンとの交代なんだけども、それをやらなかったのは、さらにボールの収まりどころが無くなる所を恐れた為なのかもしれないが、結果的には最初の交代での後手長谷川九段の悪手が目立ってしまうんよね。それが最後まで尾を引いてしまった感じ。

次以降なんだけども、健太監督は練習試合で結果を出したら使う傾向にあるというのならば、翌日の奈良クラブとの練習試合で得点した川西が次は使われる可能性があるということか。せっかく岐阜戦でショーキは結果出したのにね・・・

今までのチームづくりからすると、個人的には、ジグソーパズルの最後の一片をはめ込んでの完成図を見るまでは、3位か4位ぐらいまでは許容範囲ではあるんだけども(そうした見方はあくまでも補強が前提だが)、そうなると金が一番の問題かな。

多分、フロントにしてみればレアンのレンタル延長もしくは買取にお金を残しておきたくて、その分は若手の育成という方向でやっていきたいと考えているのだろう。レアル・マドリーみたいな資金力があればカンテラを遊ばせておいてもいいんだろうけども(ただ、将来的に育成が必要になるというオプションを彼らは捨てていないんじゃないかと思うのは、カンテラの充実にも手を打っているからなんだが)、そこまで資金力がないなら基本は育成で足りない部分に対して一点ドカンと金使うという方向性は判る。

問題はレアン自身が彼への負担が大きすぎるとはいえ、彼のパフォーマンスややっているサッカーの位置づけからして、チームとしてそこまでやるべきものなのか、ってことなんだけども。願わくば佐藤が早めに復帰してどうなるか、というところを見てみたいもんだが。

GWを利用したサッカー考察~磐田の監督退任について、甲府戦やトリノデルビーを見ながら考える

2013-05-05 10:45:54 | サッカー全般
GWといってもガンバの試合以外に特に出かけるという気にもならず、本日午前中は家でまったり過ごしています。まあ、この時期どこへ行っても人で一杯というのもあるし、あと月二ぐらいのペースで遠征していたというのもあるからなんだけども。

GWの人の多さを見るにつけて、休暇の分散というのがやっぱり必要なんじゃないかって思うんだけども、その発想から生まれたのが地域ごとに休暇をズラすっていう程度のもんですからな・・・あれは元サッカークラブ社長だった人のアイデアだっけ?となると、結局は各自が如何に有給を上手く消化していくっていうところしか解決策はないのか・・・まあ、そうは言っても日本の会社ってなかなか休み取れないっていう悩みがあるから、大型連休なんかを設けて一律休みにしているんだろうけども。

話がズレてしまったけども、磐田の監督解任の件ね。GWは用事がある以外引きこもりなんで、今回のブログのテーマを書くべく、こないだのトリノデルビー並びに磐田と甲府の試合を録画でざっと観戦致しました。

去年磐田が前半躍進していた時には、森下仁志監督の下での練習量の多さというのが運動量が落ちない為に最後まで走りきれている為、好調の秘密とされていたっけ(Footでもそういう取り上げられ方だった)?それがまあ、後半失速したというからサッカーは判らないものだ。

本来どんなやり方を取るにしても、一長一短はあるわけであって、昨年前半好調だったのは、
練習量の多さにあるんだとしたら、後半失速したのは練習量による疲労の蓄積、とも言えなくはない。勿論、練習量の因果関係というのは簡単に測れるものではないというのは承知の上なんだけども、多少なりとも関連性があるのなら、そうした見方も有りうるかもしれない。

ただ、問題は去年の後半の勝てない時期を見て、モリゲさんがどのようにチームを分析していたのかだったかもしれない。それが今季の今の状態に結びついているのかもしれない。

というのも、ユーベやアズーリにおける3-1-4-2システムはピルロを活かすシステムであると同時に、4バックゾーンに対する対策(特に4-2-3-1に対してはかみ合わせはピッタリだが)という形として生まれたものではある。モリゲさんが、ピルロみたいなアンカー不在という中において何故これを導入したのか、というと、結局去年の後半の内容を見て、まともに組み合ったら勝てないんで、マッチアップ上でズラしていくことを考えたんじゃないだろうか?

ただ、実際システムの運用ぶりを見ていると、開幕戦で名古屋が後半台所事情によって止むを得ず4バックに替えた時には4バック対策だから機能したんだけども、その後は結局対策されてしまっている状態になってしまった。ユーベなんかと比べてると引き出しの少なさ、というか相手の対策レベルが違っていた。

トリノデルビーなんかではトリノはFWがプレスバックしてまでピルロを徹底マークしにきても、ユーベは3バックから1.5列目のマルキージオに対してクサビのパスを入れる形という二の矢を用意していた。これはボグバやビダルといったインサイドハーフがサイドへズレる形でディフェンスを引きつけて真ん中のパスコースを造っくれているからこそ可能ではあるわけなんだけども。あと、フィードを供給する側のパス技術と、ボールを収める側の技術とフィジカルというのも前提条件ではあるけども。

これに対して、磐田は湘南戦から2ボランチにはしているものの、3バックからのクサビのパスを入れようにも甲府にはきちんとスライドして対応されていた。これは守りのコンセプトの違いなんだけども、ユーベのシステムでサイドは基本真ん中のスペースを造る為の囮にしか過ぎないわけで、そこへディフェンスを引きつければ中が空くという運用が出来る。けれども、日本ではサイドを捨てても中を固めるっていう守り(それが出来てしまうのはサイドからのクロスの精度や中央での高さの有無も関係あるんだけども)をされてしまう。従ってこのシステムでは元々捨て駒の位置づけである駒野にはなかなかボールは入らない、入っても1対2の数的不利である、という悪条件が重なってしまっている。

だからまあ、モリゲさんって自分の見立てを見誤ったことを引きずってしまったんじゃないかっていう気はするんですね。去年の終盤に勝ててない時期の磐田の試合観ていても、これは最終節結構手強いな、というような内容ではあったわけ(で、実際やられて降格したけども)。ただ、その勝てていないのがコンディションの問題なのか、単純に力負けしていたからなのかを充分に判別出来ていなかったのかもしれない。

で、実際の処方箋をどうするのか、って考えた場合、去年までのやり方に戻す、っていうのも一つの方法だろう。これは、新しいやり方で戸惑っている選手たちには、長年やり慣れたやり方に戻し、役割をきちんと明確化することによって、迷宮に迷い込んでる選手たちには光を照らすことになるかもしれない。実際トッテナムなんかは、ファンデからハリー・レドナップに替えた時に、レドナップはシンプルな戦術で選手の役割を明確化することで盛り返した。

ただ、レドナップ方式で巻き返す前提となると、選手の能力に依存する部分がより大きくなるのは間違いない。スパーズにおけるレドナップは、就任したシーズンの冬の移籍市場ではかつての教え子らに声をかけて自分のやりたい形にチームを改造することに成功した。まあ、レドナップは彼への年俸だけでなく、選手への投資も必要になってくるやり方を貫こうとするから、彼がスパーズの監督を退任した遠因というのは、金の掛かるやり方に対して経営陣がどこかで見切りをつけたかった、というところじゃないだろうか?それで後任のAVBに対しては選手の育成が出来る監督ということで連れてきた、という風に取れるわけで。

逆にレドナップが失敗したというのが今季のQPRだったというわけ。シーズン前に大型補強したけども、成績が上がらずに途中でレドナップを連れてきた。けど、彼のやり方で行くには選手の能力が足りない(元々戦術に幅がある監督ではないからここが重要になる)。それで、レドナップはシーズン途中でチソンから主将の座を剥奪し、冬の移籍市場での大改造を目論んだけども、そんなに大した補強は出来なかったのは、金の問題が大きかったかもしれない。まあ、トニーのおっちゃん(大阪弁では親しみを込めた言い方であって、オッサンと言うと、誰がオッサンやねん、とツッコミが入るw)は小金は持っているけども所詮LCCのCEOであったということですわ。

えっと、話を元に戻すと、磐田の後任監督候補に西野氏の名前が挙がっている、ということは実現の可能性は別にして、今までのヤヤコシイやり方を改めれば、選手の能力は決して低くはないんだから、まだ充分に巻き返せる、という風にあそこのフロントが認識しているからかもしれない。もしそうだとしたらその見立ては強ち間違いではない。ただ、あの人を連れてくるということは夏場の補強もセットで考えないといけないんだけどもね。つまり、選手の能力を引き上げる形で結果を出せる人だとは思うけども、そのやり方だと補強が前提になってくるわけよね。大宮のベル爺にしても、仙台との違いは機能する電柱を連れて来れたかの違いだったし(決して今の大宮なら誰が監督でも勝てる、という意味で言うてはいないので念のため)。

だからまあ、西野さん連れてきたら万事うまくいく、とどこかのチームみたいなことを考えて居るようだと、それこそどこかのチームみたいになってしまうんだけどもw まあ、あの人に決まるかどうかは、要はお金の問題にはなるだろうけども。条件面で折り合いがつかずに他の人にするにしても、フロントが見立てた処方箋通りにやれるかがカギでしょうね。

ショーキにジャンピング土下座、は膝を痛めるからやらんかったけどw

2013-05-04 11:44:31 | ガンバ大阪
気持ちはそんなところかなw

いやね、ショーキが出てきた時にには正直どうなるのかと思ったわけよ。レアンが曲がりなりにも果たしていた前での収め役が居なくなって、セカンドボールを徐々に岐阜に拾われ出していたから、ゴール決めるまでは決していい交代ではなく、意味があるとしたら、レアンに次の神戸戦に向けて休ませて、かつ無理にゲガのリスクを負わせない、という程度のものだと思っていたんだけども。まさか、本当にやってくれるとは・・・まあ、ゴール決めた後に後出しジャンケンよろしく、俺はずっと信じとったぞ、というと嘘つき認定されるから正直に言うただけですけどもねw

改めて2点目のゴールシーンを録画で見直してみると、リスタートから岡崎がワンタッチでショーキにはたき、ショーキが一旦キープしてからサイドに渡して(実況が既に交代していた阿部と間違えていた)、二人がダイアゴナルランで走りこんでいたのがやっぱり効いていたかな(川西にもこういう動きが欲しいけども)。それをきちん解っていたフタがアウトフロントキックで絶妙なクロスをファーサイドに出して、岡崎が折り返したところに、ショーキが走りこんで来たんだけども、最初ショーキは全力で走っておらずに、岡崎が折り返した辺りからスピードを上げて走りこんで来たんだから、岐阜のディフェンスも対応しようがなかったわけ。

それまで、こちらが撒き餌さ巻いても、先制点の場面でデズモンドが食いついた以外は決して食いつかずに、最少失点でワンチャンスに掛けるというゲームプランだった岐阜でもさすがにあの場面はどうしようもなかったな。

この一連の動きを見ていると、やっぱりショーキは点を取る能力っていうのを持ってるよなあ、と思わずには居られなくなる。

試合に出ようと思ったら、本当はもっとプレーの幅を広げた方がいいのかもしれないけども、彼を見ていると苦手なことにまで手を出そうとはしないわけで、自分はこれで勝負する、っていう気概を持っているようには思える。だからまあ、この試合なんかでもショーキが出てからは、もっと前に当たりにいけ、っていう怒声が周りから結構聞こえて来たりする。

個人的にはショーキの守備意識っていうのは世界レベルで見渡せば普通だとは思うし、てかあれ以上に守備をサボるけども点が取れるFWってゴマンといるわけ。それに比べるとショーキのポジショニングというのは一応最終ラインから中盤に対して出すパスコースは一応ケアしているわけで、インザーギだって大体あんなもんやったし、レアンだってエースの特権であるせいか、休んでいるな、っていうところもある。

でもまあ、ショーキに対しては結構皆さん厳しいですね~

でもそれは裏返せば、皆さん本当は彼に対して物凄く期待が大きいからであって、手厳しい言葉は彼への期待の裏返しともとれるわけで。

一時期ショーキに対しては、このままだとレアンの控えという位置を超えるのは難しいから、レアンとの契約を延長出来たらという条件付きだけども、夏以降ショーキの処遇を考えてあげたらどうかと考えたこともあった(実はまあ、健太監督は、今のチームに電柱を加えたら陥穽だよ、というチーム作りをしてフロントにメッセージ付きのキラーパスを出しているのだが、現有戦力でやって欲しいフロントはいい顔していないかもしれない)。けども、他のチーム行けばある意味ウチ以上に走ることを求められるわけで、かつチャンスの回数も減る、ということになるだろうから、それはもっと厳しいだろうな、とも思ったりもする。

となると、ウチで使い続けるという方がまだいいんじゃないかって、昨日の試合後に思うようにもなった。つまり、彼はビジャがスペイン代表だからこそ点が取れるみたいに、ウチの中盤から出される良質なパスからだからこそ点が取れるということ。

ただ、ウチで使い続けるとはいっても、前提条件があって、それは

1.今のままだと試合時間を伸ばすのは難しいんで基本ワンポイントでの投入
2.だからまあ、年俸もそれなりに低く抑えさせてもらいます
3.運動量に関しては他の選手が死ぬほど走れ(実はこれ、世界的にほとんどのチームがエースには守備負担を軽減する為にやっていることではある)
4.後ろの守備組織はしっかりね

というところか。4に関してだけども、相手が終盤2トップ気味にしてきても後ろで一人余らせる形は出来ていたし、コンちゃんがCBに戻った時に心配だった、彼が飛び出した時の穴にしても全体でカバー(但しヤットの位置が下るという問題はあるにしても)する約束事はだいぶ出来て来た。課題はカウンターでの押上げで以前のように突き放すカウンターができるかですな。

今更ながら鳥取戦を振り返るー前節の彼らの京都戦とも比較しながら。あとACLについても少し

2013-05-02 06:31:40 | ガンバ大阪
知り合いから試合前に、ベンチ外の選手とのハイタッチ会の券を譲って貰ったんで、パウリーニョとは握手してきたけども、ホンマにええ人ですね。この人は不思議な魅力があって、ウチのサッカーに合ってるかと言えば、微妙なんだけども、出て居ない時にはこの人の待望論は出て来る。勿論彼が出ていてどうにかなるかは別問題なんだけども、それでも待望論が出てくるのは、ピッチでの起きてる事に対する不満の表れであったりもするわけ。

まあ、もしケガしていなければこの人の出番はあったかもしれない。個人的には、少少強引でもフィニッシュに持って行く必要がある、と言う時に使うのがいいかな、と思うわけで(実際途中出場で出ている時はそうした状況であることが多い)、この試合には正にそれが必要だったんじゃないか?

ホームでなかなか勝てない理由がガンバの選手らにも判らないか・・・こういう場合というのは得てして自分たちよりはむしろ相手側の戦い方にあるかもしれない。

鳥取が正直あれだけ引いて来たのは計算外やったなあ...改めて前節の京都との試合をKBSの中継を録画していたので最初の部分を見直して見たけども、相手攻撃時にボランチの位置でボールを廻されている時には、京都が相手だと敵陣のセンターサークル付近まで鳥取のFWが出て来たのに対し、今回は自陣まで久保らが下がって来ているわけ。

つまり、今月に入って得点出来ていない状態て、かつ前節京都に惨敗した結果が、鳥取にとってのいい意味での危機感となって、今回いい方向に向かわせたと言う事になったのだろう。加えて、こちらが前回富山にアウェーで4-0と完勝したことで、より恐れられることになったということもある。

ただ、京都の場合は割りと積極的にミドル打っていたわけで、それは精度云々は別にしても相手のDFを前に引っ張り出す効果があったようには思える(最初の横谷のゴールなんかはまさに相手のDFの裏をついたものだったし。余談だけども、横谷はショートパス繋ぐよりは、スペースあるところに自分でゴリゴリ行く方が合っているのかもしれないが)。

これに対してガンバはというと・・・闇雲なミドルよりは確率の高いシュートを選択しようとする傾向にはある(勿論闇雲にミドル打つと相手を助けてしまう側面もあるんで、どちらがいいとは一概には言えないだろうけども)。だからまあ、こんな状況だからパウが居ても何とかなったとまでは思わないけども、この試合では多少強引でもシュートに持っていくのも必要かとは思ったりもしたわけ。

あと、大輝について触れておくと、相手が悪かったかも。どちらかと言うと岐阜の杉本みたいな相手と対峙する方が良かったかもしれないけども、久保と正対した時のミスマッチを突かれてしまい、久保と空中戦で競り合うことを余儀なくされた。まさか、健太監督がこのタイミングで大輝を使って、「ホレ見てみい。あいつやっぱりアカンかったやんか」なんていう感想を此方側に抱かせる為に使ったとは考えにくいが(ただ、相手監督の立場に立てばそういうことも有りうるとはある程度予測出来たんじゃないか?)、西野君のコンディションの悪さが伝わって来ない中で使う理由を明かさないというのが気になる。ターンオーバーというのなら、後ろだけでなく、前の構成にも部分的な入れ替えというのがあってしかるべきだし。まあ、その辺ここで替えた意味合いというのは、今後の選手起用のベクトルで判るものだと思っておこう。

気がつけば明日はもう岐阜戦か?前節の山形相手に5バックという情報もあるんだけども、彼らはJ2残留を掛けて必死ですからね。こちらも必死さを見せて欲しいものではあります。

話は変わるんだけども、つくづくJリーグって戦術的に奥深いリーグだって思わされるわけ。今年J2で戦って見てより一層それが感じられた。Jリーグが近隣諸国のリーグと比べてどうなのかを再認識する為に、每年夏には中国へ行って中超の試合なんかも生観戦するんだけども、あちらでの試合でそこまで感じることはない。てか、あちらでは個の能力の強さというのが(特に前線の選手)求められるという傾向にある。これはイタリアとイングランドとのスタイルの相違っていうやつに似ているのかもしれない。

CLでイタリア勢が勝てていないからといって、イングランドやブンデスの選手がイタリアへ移籍したからといって、簡単にフィット出来るとは限らないわけで、寧ろ戦術的にはイタリアの方が突き詰められた部分が多いわけでしょう?3-1-4-2なんていうのはユーベやアズーリなんかがピルロシステムとして使っているけども、戦術的な変化や駆け引きというのはイタリアにはあったりするわけで。逆にイタリアで居場所がなくなった選手がイングランドへ行って居場所を見つけるというようなケースがある(最近で言えばバロテッリがその典型)。これはイタリアよりはイングランドの方がワイドに陣形を構える分スペースが活用出来たりする為だけども(もっとも、イングランドでは個の能力がないとそうしたケースが当て嵌まるとは限らないのだが)。

その意味でJリーグにとって残念なのはACLの結果かな。まあ、ACLというのはTOEICやTOEFLのようなもんで、仕事や留学の上でその人が英語がどの程度出来るか、ということを示す客観的な証明というのかな。勿論、実際に試験でのスコアが高いことが必ずしもその人の英語の運用能力に比例するとも限らないんだけども、そのスコアを上げないことには社内での昇進がおぼつかない、なんていうことになりかねないわけ。それと同じようにJリーグは東南アジアでのマーケティングを色々とやりだしているけども、そのためにはJクラブがACLで結果を出さないことには話にならないわけで。

昨日の浦和とムアントン・ユナイテッドの試合では、ムアントン・ユナイテッドのサポが仙台や浦和のチャントを歌っているところからすると、Jリーグがアジアで受け入れられているという意味では喜ばしいことなんだけども、そうした流れを更に押し広げるにはTOECで900点以上、じゃなくて、ACLでの結果が必要だということにはなるわけですな。

だからこそ、アウェー遠征の補助が今年から出場クラブに支給されるということになったのだろうけども・・・あ、どこかのクラブのことをディスってるわけではないですよw

つまり、自分が言いたいのは、何の為にACLを勝ち抜く必要があるのかということと、勝ち抜けなかったら一体誰がどんな不都合を受けるのか、ということを考える必要があるということ。広島だけでなく、仙台にしても広島よりはよくやったとはいえ、TGの選手起用を見ていると、本音はリーグの方が大事だって言う風にも思えたんよね(決してACLを手抜きしていたという意味で書いてるつもりはないですが)。

だからまあ、親の心子知らずって言うのは簡単なんだけども、根本的には先ほど述べた部分が突き詰められていないのが問題なんじゃないかって思う。そこを理解せずして、Jリーグはもっと危機感持てという人たちって居るんだけども、ACLで勝てないからといってそういう人たちにとってそれがどんな不都合をもたらすのか、っていうのを考えて見ると、誰もまともな危機感は持ち得ていないのが現状なのかもしれないが。