大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽第13輪 大阪鋼巴 1-2 中村憲剛(川崎前鋒)

2011-05-30 07:19:46 | ガンバ大阪
ケンゴの2ゴールについては藤ヶ谷はノーチャンス。最後点を取りに行って前がかりになったところのカウンターから加地がフリーキックを与えていたところは攻めに行った結果であるから仕方がない。こちらのチャンスらしいチャンスと言えば前半の宇佐美のクロスをアドが頭で合わせられなかった場面と後半終了間際のこれまた宇佐美からのクロスなんだけども、アドはやはり少ないチャンスでもモノに出来るタイプではないからなあ・・・ヘディングもあまり上手くはない。バレーと同じようにシュートを多く打つ中で得点を量産するタイプという気はするんやけども、この日はあまり彼がボールを触れる機会が少なかった。最後のケンゴのFKが決まらなければ引き分けでも御の字とは思っていたけどもね・・・まあ、川崎にジュニーニョが居たら途中でもやられていたという場面はあったけどもね。

ただ、チームとしての戦い方ははっきりさせた方がいいとは思った。ラインを上げるのか下げるのか。カウンターで行くのかポゼッションを貫くのかという点については。今までは智のラインコントロールで中盤をコンパクトに保ってそこで奪って攻撃に繋げられていたけども、この試合ではラインは低め。いや、智が居ないなら無理に上げなくてもいいとは思っているし(同じことをやろうとして和道は上手くいっていないのだから)川崎の一発カウンターを警戒していたのならば低いラインでよく持ちこたえていたとは思う。

けれども、前で攻撃的にやりたいとする前線との意見の不一致というのかな・・・前は前に残ってしまっているから後ろとの距離が空いてしまい、川崎の前プレに引っかかると逆襲を食らいやすかった。まあ、勝ちに行ってグノを下げてしまうと右サイドで加地のスピードの衰えっぷりがモロにさらされてしまったし、ショーキまで入れると更に前線での守備意識が低くなるんだけどもね・・・最後に横谷を勇人に替えた意図というのは何だろう。後ろの選手を入れることで誰か(この場合多分ヤットだったのだろう)を一列上げることを狙ったものかもしれない。それで前線の選手で替えられるのが勇人だったのだろうが、むしろ自分としてはショーキの消えっぷりが気になっていた。まあ、1年前には寸止め2トップをやっていたカントクだからその真逆の裏抜け2トップをやってしまってもおかしくないけども、やはり2トップは、「一高一快」の原則に則って欲しいもの。そういう意味ではショーキよりはショータを使えないかな、と思うし、カウンター狙いならば後ろから長いフィードを出せるフタが居ないとダメなんじゃないかと思うんだけども、前半でお役御免だったからな・・・どこかチグハグ感が拭いきれていなかった。

まあ、そこら辺は中断期間を挟んで一度整理する必要はあるように思える。ウチの場合一番掛けているのがポストに当てられるFWということなんだけども、補強は7月の登録ウインドーが開かないと出来ないし、アドの行方も気になるところ。彼がPKキッカーをヤットから奪うことでPKを決めて得点ランキングの上位に顔を出すのは決して悪くはないが中東に目をつけられる動きを加速させているような気がw そうなったらその資金を元手にラファなんとかさんとかエジなんとかさんにオファー掛けるのは悪くないんだが、今年の移籍の締切りが確か8月半ばまでというのが短い気がする。あ、それよりも、ルーカスに現役復帰してもらった方が手っ取り早いかw

ただ、その後のメンツがどう変わっていくにせよ、戦い方を一度整理した方がいいんじゃないかということを改めて思い知らされたのが昨日の一戦だったとは思いますね。

上田滋夢「泥臭いのが実は一番格好いい。メッシも泥臭いですよ」

2011-05-29 12:03:22 | サッカー全般
土曜日はガンバの試合がなく、昼のスケジュールを開けていたのは西京極へ京都と東京の試合を観に行く為だったんだけども、あいにくの雨なので、ガンバの試合と違って現地まで行く気になれず、家で他の試合をテレビ観戦。TBSチャンネルで浦和と新潟の試合を観ていたけども、確かに浦和は4-4-2にして前半はよくなったけども、肝心のエジミウソンと他の選手の距離感というところまでが修正されておらず、エジミウソンがサイドでサポートを受けられない場面が見受けられた。ペトロが現実路線にシフトしたんだけども、この距離感をもう少し縮める必要はあるかな、という気はする。試合観ている内に何とか7月の埼スタに行けないかと思案したりするんだけども、ビジター席を何とかしなければならないな。

あと、西京極のゲームもKBSの録画放送で見ていた。その中でハーフタイムの時間に解説の上田滋夢氏が、「実は泥臭いのが一番かっこいいんですよ。メッシも泥臭いですよ」と言っていたわけです。

ジムさんが言う、メッシの泥臭い部分というのは何を指しているのかははっきりしない。私的な解釈で言えば、1つにはクラブワールドカップで決勝で、胸で押し込んだゴールが挙げられるだろうけども、メッシのゴールの中では例外的な点の入り方だったのではないか?

となると、メッシの泥臭い部分というのはどこかと言うと、今朝未明のCL決勝で見せた、前線での献身的なプレスのことを指しているのかもしれない。ボールが相手に奪われてもすぐ切り替えて相手にプレスをかける為に、漫遊は前にボールをなかなか運べず、殆どハーフコートマッチの様相を呈していたのだけども、その中でもメッシはすぐに前プレに行っているわけよね。

まあ、泥臭さという意味では、自陣の深い位置に戻るルーニーの方がもっと泥臭いかもしれないけどもね・・・

さて、今日は雨の中での試合か。川崎の立ち上がりのラッシュをかわせて後半勝負に持って行けるか、ですね。

ダービーから切り替え(ついでにセレッソのスタイルのACLでの相性についての考察も)

2011-05-28 09:34:23 | ACL/A3
昨夜スカイA+で朝までインテルを見ていたんだけども、こういうこだわり企画というのを朝までぶっ通しでやる制作スタッフのパワーというのは凄いなw マルコ西田が自身のお宝で知り合いのミラニスタから貰ったというインテルユニを出してきたんだけども、なんと背中にLOSERという名前入りで2-4というスコアまでが入っとるw こういう洒落っ気をセレッソもやってくれたらガンバサポとしてはネタで買うかもしれんけども・・・まあ、双方が煽り自粛路線で行っているからそこは無理か。あと、個人的には入場料つり上げてくれてもOKだから今度のダービーはキンチョウでやって欲しいんですがね・・・

まあ、ダービーで勝つのと負けるのとでは天と地程の差があるんだけども、負けた時こそどんな振る舞いをするか、そこから敗北を受け入れてどう立ち直るのか、どう切り替えていくのかが改めて問われるんだと思ったから、試合の翌日からは早速某所へ行ってセレサポの方々には祝辞を述べさせて頂き、ついでに試合についての感想をあーだこーだと話し込んで来ました。改めて、負けた試合でも色々と考えさせらえるところがあるのがサッカーの奥深さだな、と再認識したわけです。例えば失点した場面でも藤ヶ谷のスローから始まっているけども、あの場面で自分はガヤが目の前にいるフタに渡してしまう気持ちが判る。今までのように長く蹴っても競り合えるポイントがない(唯一グノが丸橋に高さで勝てたのだが、もう下がってしまっていた)。そこへ目の前のスペースが広がっていて、フタとヤットならば繋げられると踏んだのかもしれない。まあ、誤算があるとしたらヤットが相手のプレスでボールロストしたことと、その後右サイドで2対1の状況で、ガヤがクロスも想定していたところをニアで抜かれたところだが、これをガヤだけの責任に負わすのは酷だろうな、と思っている。これはあくまでもその一例だが、他にも色々と考えさせらえるポイントが当日の話の中では出てきたものだった。

震災が日本経済に及ぼす影響が大きく、社会人やっていたらどの業界でも多かれ少なかれダメージが出ているだろうし、各自に業務上の負担とかプレッシャーは相当大きくなっているのは想像に難くない。そんな中でも酒を片手に好きなサッカーについてああでもないこうでもないと話しできるのは、たとえ負けたとしても、ささやかな幸せを実感出来るわけです。

あと、その日は、名古屋や鹿島までもが敗退して、日本勢で生き残ったのはセレッソということになったのもまた盛り上がる一因ではあったんだけども。なんか名古屋や鹿島のオーソドックスなスタイルというのだと、状態が悪ければACLではフツーに力負けしてしまうのかな、と漠然と考えたりもしたりもする。

その意味でセレッソは、かつてのガンバがそうであったように、アジアで通用する要素を備えているのかもしれない。今の時点で上手くは言えないんだけども、相手を本来のスタイルから引き離すようなものというのかな。前線が流動的に動いて相手に捕まえさせないスタイルというのはカウンターへの弱さはあるものの、ハマればとてつもない爆発力を秘めているわけです。注目すべきはACLの中韓アウェーでは負けたけどもホームでは全勝しているということ。まあ、ホームでの全北戦は相手がメンバーを落としてきたというのもあったんだけども、それを差し引いても勝っている。その意味では、鹿島なんかが何年掛かっても手に入れられないものをもしかしたらセレッソは既に持っているのかもしれないんだけども。勿論これはまだ仮説の段階に過ぎないわけで、今後彼らのリーグやACLでの戦いを通して検証が必要なのは言うまでもない。

ただ、リーグでなかなか勝てずに連続引き分け記録を伸ばしているところから、研究されているかされていないかがACLとリーグでの差じゃないかと筆者は前にも書いた。でも、それを言うのは簡単なんだけども、そういうのが当て嵌まるというのは彼らのスタイルがアジアで戦う上で有効であるという前提条件がないと成り立たないのも確かだろう。それは、2,3年前のガンバなんかがそうだったように(つか、今でもガンバだってそうしたDNAは持っているわけなんだけども)。実はこの手の話をしたら、歴代のACL組の中でガンバサポが一番饒舌であったりもするわけなんだけども。その意味ではフリーランスのライターの鼎談形式によるACL本というのは、首都圏の鹿島・浦和・川崎の担当ということもあってか、どこか一面的な気がするのが筆者だけだろうか?ガンバがACLを制覇した時のやり方は例外だと言うけども、筆者からすれば、浦和のようなスタイルで制覇するというのもある意味例外的だと思うんだけどもね。

そう考えると、彼らが今後ACLでどう戦っていくか、そしてその戦い方を通して何が解ってくるのかというのを、長年ACLウォッチングを続けて来た者としては興味深いところですがね。といったところで、ダービーの件はこれでおしまいにして切り替え切り替え。

2011 亞冠16強賽大阪得比 大阪鋼巴 0-1 大阪櫻花

2011-05-25 00:18:57 | ガンバ大阪
万博より帰宅。試合後には必ず立ち寄って飲んで帰る場所にも寄っていない。一滴すら飲んでいない。というのも、現実逃避するよりは今の負けた現実を見据えて試合を振り返り、ブログを更新して、気持ちを切り替えるべきだと考えたから。第一ヤケ酒なんていう飲み方をしたらそれこそ酒に対して失礼なわけだし。どうせ飲むんなら勝利の美酒に酔いたいわなあ。

あちらが中三日でこちらが中二日ということの差については何ともいえない。聞くところによると、メルボルンが1位抜けということを想定した場合にフライトの関係で土曜日に開催するとスケジュールが合わないので一日早めたとらしいから。まあ、そんなこと言い出したらウチらもインドネシアへ行く確立がゼロではなかったんだがw まあ、営業的には当然金曜よりは土曜に試合やりたいだろう。ただ、中何日であれ、こちらの方が運動量が後半になると落ちてしまう問題はここ2試合ぐらい顕著に現れて来ていることだし、ベテランの主力があちこちに怪我を抱え(明神なんかも怪我のせいかミスが目立った)、こんな肝心な試合でも智が不在でビルドアップに影響を及ぼす(内田はよくやっていたが、前半は彼の所にゴールキックを飛ばされ、ビルドアップ時に武井に渡してしまう形でリズムが作れなかった)というのが痛かった。結局連戦を戦う上では、ラウンド16を戦う上では直前の試合でもターンオーバーを視野にいれておかないと肝心なところで力を発揮できないというくらい症状は深刻だもんなあ。

まあ、そんな中でカントクは色々とやりくりしていたのは、途中後半でアドを左に開かせて右サイドバックの高橋大輔に睨みを効かさせたりはし、その後点を取りに行こうと宇佐美とアドの2トップにしたところから伺えるんだけども、これが裏目というか、左サイドで武井を誰もフォロー出来ず、結果的に高橋がオーバーラップして2対1の数的優位を作られて失点。失点となったシュートでは確かに藤ヶ谷がニアを開けていたけども、彼がその場面クロスをケアしていたことと、それまでに彼が再三のセーブで救ってくれたことを考えるとあれだけで責めるのも酷だろうな。後半セレッソは小松が入ってからサイドに流れる彼の所にボールが流れてポイントを作るようになってしまってからは苦しくなったんだけども、そうなった分だけ中盤のスペースが空くわけだからそれを使いたいところだったけども、ボールを運ぼうにも結構前からプレスに来られるし、失点場面もヤットのところを狙われていたわけだし。そこら辺はクルピのギャンブルがうまくいき、こちらのが失敗して自爆という感じだったか。

責められるべきかどうか対象になるもう一つのものがカントクの消極的な選手交代采配かもしれない。選手の消耗が激しい状態で延長を意識していたが故に交代が遅れたというものだが、これは判らないではない。ただ、そうならば2トップにしてリスクを冒すという布陣変更との整合性が取れなくなるんだけども、まあ、それもこれも含めて彼なりにギリギリのところでリスクマネジメントを考えた上で、かつ2トップという形で、サイドへの守備の踏ん張りがきかなくなったとしてもゴールを狙うという選択をした上で散ったところがガンバらしいのかもしれない。

こうして今年のガンバのACLも終了したわけなんだが、まあ、こういう負け方をすると、やはり来年も戻って来ないと気が済まなくなるわね。だからこそACLというのは止められないわけなんだけども。勝てなかったことは、特に相手が相手だけに他のガンバサポ同様悔しいのは筆者とて同じだけども、あまり感情の起伏を顕にしないのは、その昔フランスで5カ国対抗のラグビーを観戦した後にフランスに大敗したアイルランドから来たファンらとの会話が原点にあるからだ。試合前と同様に彼らとパブで顔を合わせて話し始めたのだが、その時、ガッカリしてますか?と尋ねたら、一人の男性がこう言った。

"Disappointed is miserable"

この言葉の意味は、ガッカリした、と言うと惨めじゃないか、という風に解釈しているんだけども。確かに負けたことは残念だけども、そこでのネガティブな気持ちをいつまでも引きずっていてもしょうがないよ、というアイリッシュの気丈な振る舞いにこそ、スポーツの観戦で必要なものであるように思えた。

日付変わって決戦当日

2011-05-24 00:29:50 | ガンバ大阪
智の負傷がオフィシャルで発表されていたので、三味線という可能性はなくなりましたな・・・まあ、当日出てきたらホンマにアジジなんやけどもねw でもまあ、セレッソ相手に隠しておく理由なんかはないわけだし。

それよりも、相手の方はクリスマスツリー型をやろうとしているらしい。これはガンバ相手にボールを支配されることと、最近カウンターでやられがちなんでアンカー一枚置こうという発想だとは思うのだが、これってチェルシーやインテルがCLで失敗したシステムなんよねえ・・・基本的にはサイドのアタッカーを捨てようというわけだから、多分宇佐美や勇人がサイドで仕掛けても一対一でやらせておいて中を固めて置こうというものだろう。まあ、その一対一で勝てればセレッソだって数的優位で守ろうとするんで、引き剥がしたところでPA付近のニアサイドに走りこめないなか、と思ったりもする。そう考えると、立ち上がりでの宇佐美の切れ味というのがゲームを大きく左右してくるかもしれない。

ガンバからすれば智が居ないのは痛いんだけども、ACLアウェーの時のように居ない時に同じようにラインを上げる必要はないかとは思う。つか、お互いボールを持てれば結構回せると思うんですよ。だからラインを無理に押し上げる必要はないかと思うわけ。攻撃では、相手のフォメが後ろに偏重する分、ビルドアップは比較的回し易い。時折前の選手が単発で突っかかって来ることはあるかもしれないけども、それは軽くいなして開いた中盤のスペースを使えばいいんじゃないかと。本来4-3-2-1ならばバンなんかを前に持ってきてラインの駆け引きをさせる(つか、このフォメなら前に早いアタッカーがいないと行けない)んだが、クルピってあんまりそうした使い方をして来ないのが今までのところ助かっているんだけども。

まあ、ということで、しっかりと勝って更なる高い舞台で戦い続けよう。その為の本日のダービーです。

J聯賽第12輪 大阪鋼巴 2-1 新瀉天鵝

2011-05-22 11:37:33 | ガンバ大阪
交代で下がる時の智の戻り方を見る限りでは、臭うな、という気はしたけどもw まあ、痛めていたから交代させたのには間違いないんだろうけども・・・

試合のターニングポイントは、フタがロペスとヘディングで競り合った際に流血したというところ。フタがいれば前半の内に追加点は取れたんじゃないかという気はしたけども(その代わり失点していたリスクもあったが)、ただ、勇人が入ったことで結果的には勇人が左右のトップの位置に顔を出すプレスをやってくれていた為、割とゲームはコントロールは出来ていた。実はラウンド16のセレッソ対策となった場合には2トップにして、相手が攻撃時にダブルボランチが上がってしまって2CBをサイドに引っ張り出すのと、相手のビルドアップ時に両ボランチをしっかりケアする必要があると思ったんだけども、基本ガンバって相手に合わせてどうこうというのをあまり考えていない。開幕時もメルボルンが3バックで来るという情報にも関わらず2トップにして、その大勝の流れで開幕ダービーを迎えたのが上手く行ったということなわけだから、今度は1トップとなった時にどうするかな、と思ったのだが、勇人なりグノなりをトップ下の位置にいれて前で追いかけるタスクを負わせるのは状況に応じて必要かなとも思ったりもするんだけども。

ただまあ、あんまり相手の対策ばっかりに取られてしまうと、却ってバランスを崩すっていうところがあったのがこの間の浦和や川崎じゃなかったかと思うんで、そこら辺難しいところなんやけどもねえ。

と書いていると昨日試合やっていた相手が新潟であることを忘れそうやねんけどもw、まあ、失点以外にはほぼ危ない場面もなかったでしょ。ただ、気になるのがソータが本来守るゾーンを忘れて人に行ってしまって穴をあける場面が2,3見受けられたんだけどもね・・・失点場面でも明神はソータが本来の位置で処理してくれると思っていたけども、ソータが少し前へ出過ぎたのでそのギャップをミシェウに突かれたというところで、セレッソはシャドーが引くことでソータを食いつかせようと狙っているんじゃないかって思うわけです。

まあ、セレッソのことは大体解っているんで、大事なのはガンバがきちんとベストな状態で迎えられるか、というところが焦点ですかね。

知己知彼 百戦不殆 - ラウンド16に向けてセレッソを分析してみる

2011-05-19 00:06:19 | サッカー全般
己を知り、敵を知れば百戦危うからず。

24日のダービーを迎えるに当たって相手の分析とこちらの対策について書いてみようと思う。ガンバサポとセレサポとの違いというのを一点見つけるとすれば、ガンバサポは程度の差こそあれ、セレッソの試合を割とよく見ているけれども、セレサポは基本ガンバについては殆ど興味がないというところだろう。ということで、今回は、俺らはこんだけお前らのことをよく見ているんやぞ、というところを書いておこうと思うわけw

私自身の今年のセレッソに対する見方であるが、現時点でリーグ未勝利ではあるけども、依然として力のあるチームであることには変りないというものだ。あちらのACLグループリーグの最終戦の後、とある中国サッカーに関するブログ(日本人が書いたものだが)で、中超の優勝チームがJ1の下位に沈んでいるチームに惨敗した不甲斐なさを嘆いていた下りを見つけたんだけども、ちょっとその認識には違和感を求めた。確かにセレッソは今季リーグでは勝てていないものの、それはACLとの連戦の中での疲労があるというこもある。また、ACLではリーグと違っていてあまり対戦相手への研究が進んでいないからこそ地力の差というのが出る(故にセレッソも勝てる)ものだという認識がそのブログ主の方には欠落していないだろうか?第一その山東だって今季リーグ戦では苦戦しているわけなんだし、それゆえにイバンコビッチ監督が辞任(事実上解任ではあったらしいが)したのではなかったか?

相手に研究されているか否か?これが先週の山東戦と浦和戦との出来を分けたポイントであったかもしれない。山東戦を観戦すべく長居へ行く途中の御堂筋線の中で考えていたのは、ドローでも突破OKという状況で迎える試合において、セレッソのクルピ監督が、これまでは1点を追いかけるような状況で使うオプションでしかなかった小松を先発起用に踏み切った理由はなんだったのかということだった。多分、引き分けでOKだとは考えるな、あくまでも勝ちを狙いに行くぞ、というメッセージを先発メンバーに込めたものではなかったかな、という気がした。

ただ、このやり方はもろ刃の剣でもあるわけで、同じ意味合いでデンマーク相手に2ボランチでスタートした岡田ジャパンみたいに、立ち上がりから中盤が薄いところを突かれたら危ないな、と予想はしてみたがそれも杞憂に終わった(まあ、ガンバサポが心配することではないんだけどもねw)。山東が監督が替わったお陰で、前監督がやっていたように、前から行くようなやり方を取らずに引き気味でブロックを作る守り方であり、しかもセレッソの両ボランチにプレッシャーを掛けないやり方を見て、ああこれでセレッソの負けは少なくともないな、ということを最初の10分で確信してしまったのだった(同じ引くにしても、名古屋と対戦した杭州緑城は、FWが自陣に下がってボランチにボールが入るところをしっかりケアしていたのとは対照的だった)。ちなみに、山東戦は2トップと言われるけども、信頼のおけるセレサポ系のアナリスト2人は1トップという見立てをしていた。まあ、見た人によって2トップと1トップというのは見方が異なるけども、1トップであってもシャドーの流動的な動きでピンパォンや乾がトップの位置に張り出す場面を捉えたら2トップという風にも見える。4231というのが左右非対称の2トップと言われる所以であるんだけども。

これに対して、先週末の浦和は4-1-2-3というシステムを取って来たのは、ペトロがやりたいオランダサッカーの基本形ではあるんだけども、とりわけセレッソの4-2-3-1の陣形の対になる形で、しかも丸塩と柏木をセレッソの両ボランチにぶつけるというものだった(ただ、その代償として、一旦ボールを運ばれるとアンカーの啓太の左右のスペースを使われるというものだが)。つまり、ACLに比べたら明らかにリーグで対戦する相手の方がしっかりと研究してきているとも言えるわけです。

浦和戦で小松を頭から使うべきではなかったか、という声も勿論あるかもしれないけども、多分クルピ的には、彼を頭から使うというのは中盤でのバランスを崩すというのを嫌っているからではないかな、という気がする。それ故、敢えて山東戦においてだけ、クルピ的にはリスキーではあるけども小松を頭から使ったのは、何かと慎重になりそうな中で敢えてチームに攻撃のスイッチを入れようとした彼なりのマネジメントだったのだろうと考えるわけです。そう考えてみると、彼がそういう選択をしてしまう程、サッカーにおいてドローでもOKというシチュエーションは、ガンバも何度か経験しているけども、やはり最も難しいものの一つなんだということを思い起こさせるんですね。

で、一旦ここで切ります。次回はそのセレッソに対するガンバの側の戦術について書いてみます。

J聯賽第11輪 大阪鋼巴 3-2 福岡黄蜂

2011-05-16 06:04:35 | ガンバ大阪
リーグ戦が2節も飛んでもうてたから、昨日の試合が11節ということを危うく忘れるところやったw

試合前にスタメンを3人入れ替えるという話を聞いた時には、ガンバが連敗ストッパーになりそうな予感がしたw 福岡まではサッカーというよりは、「いい旅夢気分」で終わってしまうような気がしたw まあでも、ターンオーバーってどこかでやらなければならないのなら、豪州行った帰りに、豪雨の中で天津と試合した後のリーグ戦で相手は福岡という状況でしかなかったんだろうと自分を納得させたりもしたけども。ただ、入れ替えは判るにしてもアドとショーキという裏抜け2トップというのはあまり相性良くないなとは思ったけどもね。2トップと1トップはそれぞれ良さがあるけども、前後半でそれが出たように思える。1トップで中盤を厚くして出足よく飛び出して来る福岡に対して前半は受けに廻る展開が多かった。攻撃においても2トップが裏に抜け出したがるタイプだと中盤の距離が空いてしまうようにも見受けられたけども、アドは2トップの方がいいフィニッシュの形に持って行けるのは確かで、宇佐美とのワンツーの抜け出しや、フタからのスルーパスでPK貰えたのもショーキが前にいてもう一人のCBを見てくれていたからではある。ただ、ショーキはあのヘディングのチャンスではきちんと叩きつけて欲しかったし、ヘディングが課題ならばもっと練習はしなければいけないんじゃないかと。

後半からは、そのショーキと、守備の軽さが目立った藤春を下げて、勇人と明神を投入。これで4-2-3-1にして中盤を厚くなるわけだけども、効用はそれだけではなく、ショーキが下がり、武井が守備専門で上がらなくなったことで、宇佐美が左サイドを使えるようになったというのが大きい。あと、見た目ではヤットがトップ下の位置で、フタがボランチに下がったように見えたんだが、確かに単純にカウンター狙うんなら、低い位置からフタに長いフィードを出させた方がより効果的ではあるんだけどもね。

サイドバックが攻撃に絡むのがガンバのサッカーだけども、そうなると宇佐美ののプレーエリアを阻害するかもしれないというのが悩ましいところではあるけども、後半は奪ってからのミドルカウンターが炸裂する。宇佐美のドリブルからのシュートはゴラッソ。試合後のインタビューでのカントクにアピール出来た云々のカントクとはザックではなく自軍のカントクなんだろうけども。3点目のゴールは宇佐美のシュートを神山がポロリとやってくれたお陰ではあるんだけども、ガンバのジュニア出身の神山はあれ厳しかったかな・・・DFに当たっていたからイヤなバウンドだったんだけどもね。それでもその後アドの決定機を2回防いだんだから、彼のミスばかりを責めるのは酷かもしれない。

ただ、4-2-3-1にしたことで、アドが2CBを背負うようになってフィニッシュでの場面で負担が大きくのしかかったというのが負の側面なんだけども、勝ち越しゴールだってアドがDFを引きつけていたお陰ということも忘れてはならないだろう。

福岡について言えばケレン味のないサッカーだったと言っていい。裏返せばそれ故に先制されても、裏にスペースがある分こちらも逆転出来たというところがあるわけなんだけども、やはりストーク・シティみたいに10人で守るというところまでは難しいのかな・・・そういうドン引きというのが許されないのが福岡の土壌なのかもしれないけども(ソフトバンクにしても、打ち勝つ野球というのを今までやってきたように)。多分、口には出していないけども、福岡は目先の残留とかいうよりは、長い時間を掛けてでも福岡の攻撃的なスタイルというのを構築しようと考えているんじゃあないかというように思える。別にこれは残留を諦めてるとかいう意味ではないんだけども・・・あ、英也のゴールはナイスゴールでした。

福岡戦の朝、博多より

2011-05-15 09:06:04 | ガンバ大阪
福岡には前日より入って、昼はヤフードームで杉内の15奪三振(これが今季初勝利だったらしいが、今まで未勝利だったのが信じられないくらい)の力投を堪能し、夜は夜で仲間内と博多グルメを堪能しました。途中で仲間と離れてスポーツバーにも寄ってFAカップ決勝の試合も少し見たけども、ストークは敗れはしたものの、己の実力をよく判っていたからこそここまで勝ち上がって来たとも言えるような戦い方だった。

決勝でもシティの攻撃時には前にFW一人残して全員がエリアの内側で守るような守備意識の徹底振りは、勿論シティとの地力の差を判った上での対策なのかもしれない。より見事なのはこういう戦い方であってもサポーターはきちんと支持してくれているということだろう。ストークは3年前からロングスローでアーセナルを粉砕した時から注目してといるんだけども、こんなサッカー見ていてオモンナイわ、と言われるようだと続けるのは難しいわけだし。

今日対戦する福岡だって、本来こういうストークみたいな割り切った戦い方に徹してこられると非常に嫌な相手ではあるけども、アビサポさんらの観戦記事を読むと、割とラインを高くして中盤をコンパクトにして戦っているようなんですね。まあ、こういう戦い方を選択するのはひとえに九州の土地柄のせいなのかもしれないが・・・確かにホームの試合で相手を迎えて引いて守るなんてサッカーやったらブーイングものかもしれないから、そうした事情はわかるにしても、逆に言えばアウェーならもっと割り切った戦い方ができるとは思うんだけどもね。それをよくわかっていたのがかつての大分であり、だからこそ大分とガンバの対戦成績が外弁慶だった。

そうなると、福岡がある程度前に出てくるということはガンバにとっては歓迎なのかもしれない。まあ、この間の広島との試合みたいに開始早々の失点から相手に引かれてしまうという後手を踏むパターンをやらかさなければ、相手の裏のスペースにアドを走らせることができるんじゃあないかと見ています。後は福岡がガンバのウィークポイントであるガンバの左サイドの守備をどれだけ突いてこれるか、あるいは城後あたりが裏に一発抜け出る速さがあるかどうかがポイントだとは思うけども。


亞冠小組賽最後一輪 大阪鋼巴 2-0 天津泰達

2011-05-12 07:22:22 | ガンバ大阪
自分が万博で観戦した中では昨日の雨が一番強かったんだけども、そんな中でも試合が出来たのは、日頃から万博のピッチを管理して下さったスタッフの皆さんのお陰。帰宅してから中国ネットを徘徊していると、スタジアムはショボくてこんなとこでACLをやるのかという声もありながらも(やかましいんじゃ、ボケw)、あれだけ雨が振りながら試合が続けられるピッチの管理具合は見事だという指摘もあって改めてなるほどと思った次第。確かにあれだけの雨が中国で降ると06年の大連アウェイみたいな形になってしまうからねえ・・・

試合の方は天津が最初から引き分けでOKみたいな戦い方をしてきて(これは前にアリー・ハーンが言っていたようにアウェイでは引き分けを狙うというゲームプランに基づくものだった)、こちらがほぼワンサイド。あちらが攻めるにしても、右サイドでダーバオがスンヨンと空中戦で競ろうとするが、スンヨンは高さを考えると外せないとカントクが言うわけだから、本当は地上戦で、ダーバオがスンヨンとのバスケで言うアイソレーションを仕掛けられた方がイヤではあったんだけどもね(リーグの山形戦みたいに。あの時はグノがスンヨンをケアしてダブルチーム行くことで、宮本卓也のマークをおろそかにしたけども、まだまだスンヨンに信用をおいてないんだろうな)。ただ、そこまでやって来ないのがACLなわけで、それでスンヨンの左サイドバックというのはACLにおいてはなんとか成り立っている。

だから、後は引いた相手に点を入れるだけ、という中だったんだけども、相手のGKが当たっていたこともあって、なかなか入らず、均衡を破ったのはヤットのFK。なんでも相手はハンドの判定に不満だったようだけども、試合開始からずっと時間稼ぎしていて審判の心証を害していたんだろうな。だから、相手は自分らが倒されてもガンバにはカードどころかファウルも取ってくれなかったところで食ってかかってイエローをもらい、ラウンド16は退場のGKも含めて相当主力を欠くことになるんだけども。

これで、次はセレッソとのダービーになるわけで、ACLでダービーをやれるなんていう話は2年前、というか去年の今頃そんな話をしても誰も信じてくれなかったに違いないが、この大舞台でもう一度ダービーを戦える喜びをかみしめ、勝ってもう一度頂点まで目指したい。