大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第13輪 大阪鋼巴 3-2 浦和紅寶石

2008-05-18 07:54:10 | ガンバ大阪
「岡野、スマンな」と思ったのは、試合後のサポ同士のイザコザがあった時に、途中出場した相手の岡野が我々の陣取るゴル裏の手前まで来て、なだめる仕草をした時だった。選手の手を煩わせるようなことをやったらイカンよなあ、とは思う。

騒動については他のところでいろいろと書かれているから、その経緯は割愛するので、ここでは自分の意見について書く。最初にモノを投げたのはこちらの方である。勿論、その後モノを投げ合いになったり、なぜか南の緩衝地帯からではなく、その反対側のメインとの緩衝地帯から赤いユニの男が柵を乗り越えて入ってこようとしたのだから、お互い様ということもある。けども、先に手を出した責任は認めざるを得ないだろう。まあ、だからといって、関係のない一般客までもが軟禁状態に合うのが妥当であるとは思わないが。

また、試合後にピッチ中央付近でガンバの選手らが円陣を組んで、安田のいう試合勝利後恒例の「ワニナレナニワ(回文)」をやり出したことが、試合後選手同士で小競り合いが発生させた。あれはアウェーの大分戦でも同じことをやっていた。まあ、人んちであれをやるのだから、ブーイングは当然浴びるだろう。

その後闘莉王や都築がそれに対してカチンと来て突っかかって来るのはやりすぎであったかもしれない、とガンバサポとしては確かにそう思う。

ただ、それでも今後アレを人んちでもやるの?とは思うね。もちろんガンバの選手たちにはやりたいことをやる権利というのがある。ただ、やるのであれば、それによっていろんな波紋が起こりうるのは覚悟しなければならないだろうし、今後万博で対戦相手に同じことをやられる可能性があるということは受け入れなければならない。

試合後の方の記憶が、試合の記憶よりもよく頭の中に残っているのだけどもw、試合のことについても書いておこう。今回の試合を総括すると、試合展開なら、どっちが浦和でどっちがガンバか判らないものだったと言える。ガンバが、遠藤と安田の状態が万全でなくベンチスタートとなり、左サイドバックに下平を起用し、ボランチに橋本と明神の組み合わせということになれば、これはアウェーということもあって、守備から入っていくなということは、試合前からある程度想定はできた。実際開始早々から押し込まれていたが、それを凌いでチャンスを作り出し、前半CKを一度はクリアされたものの再度クロスを上げて中澤が合わせて先制。

実は、浦和の最終ラインは、自分が見てきた中では一番ラインを高く押し上げてコンパクトに纏め上げているけれども(裏へ出そうとしてもオフサイドを取られてしまう、いつもとは真逆のパターン)、3バック3人に高さがないのが弱点だと思っていたのでそこを突くことができれば1点はセットプレーから生まれるだろうと思っていたところで中澤が決めることができたのだが、あの時高さ云々よりもむしろ中澤をフリーにしていたからなのか。

その後暫くして浦和にまたもや押し込まれ、特に下平のいる左サイドを狙われたりしたものだが、そこを凌ぎ、カウンターで長いボールをバレーに出したところで問題のシーン。こちらからでは判りにくかったが、要は阿部はボールに触れていなかったということなのだろう。ただ、走れないジャスティスには完全に死角だったのか?まあ、それならバクスタ側の副審に確認すべきだったのだけども、そこでバレーがすぐさまスローインでボールを入れてリスタートして二川が繋ぎ、雅人のゴールが決まった。多分バレーがスローインせず他の選手に任せようとすると、そこで浦和の選手らにアピールする間を与えていたかもしれない。

実は試合後知人のレッズサポに会う約束があって、試合後の騒動の件ですっかり待たせてしまった。夜9時過ぎに都内某所でようやく落ち合えて、食事したのだが、その際彼らが口にしたのはやはり審判のこと。「内容は悪くなかったけど、結局審判に負けてしまった」という彼の言葉は、負け惜しみと捉えるのは簡単だが、そう相手に言わせてしまうくらいの試合しか今回のガンバは出来なかった。こういう試合の後は、勝利という結果に満足しつつも内容的にはもっと高いものを目指していくという気持ち-言い古された言い方で言えば、勝って兜の緒を締めよ-が必要だろう。我々は決してどんな内容でもいいから勝ちきるのが大事だ、という考えでいるわけではないのだから。

ただ、今まで浦和が他のチームに対してやっていた先行逃げ切りというパターンを逆にやられると、押し込んでもあと1点が届かなかったのが皮肉なものだった。これはガンバがカウンターを得意とするチームと対戦する際にイレギュラーではあるが、先制してしまうと相手にボールを持たせてリトリートして彼らの得意な形を封じてしまう戦術がハマったと言える。まあ、それが遠藤・安田の欠場によって可能になったというのも、これまた皮肉な話。浦和にはセットプレー以外での失点は抑えたが、それでもイヤな形だったのは、右サイドで加地がボールを奪われてから素早くカウンターを仕掛けられたところだった。

また、後半中澤の対応が甘くエジミウソンにどフリーの場面を造られたがシュートミスで救われた。エジミウソンはこちらから見ても動きにキレがあるようには見えなかった。確かにポストではよくボールを収められる選手ではあるんだけども、前を向いた時の怖さがあまり感じなかった。個人的にはセットプレーの2失点のうち、1失点目が残念だった。梅崎が蹴るFKの場面で、私の側から壁をもう1枚置いておけ、という声が飛んでいたんだけども、実際壁の横をシュートが抜けていたことを考えるとその「コーチング」通りにしておいた方がよかったかもw

守備ラインの長所と短所は既に書いた通りである。高さやフィジカル面での(堤がバレーに対するマークで疲弊していた、と件のレッズサポは言っていたが)という課題があるが、坪井が戻って来ると改善されるだろう。ベンチ入りするところまで回復したものの、まだフィジカルが戻っていないらしいけども。阿部ボランチで、闘莉王を最終ラインに戻すという選択はあるけども、ラインが下がる恐れがあるため、エンゲルスはやらないだろう。中断明けにポンテが戻って来ることで、ゲームの組み立てをある程度彼に任せられる為、ボランチの組み合わせを再構築することができるかもしれない。

我々も今回勝つことができたが、それはポンテ抜きの浦和であったということに過ぎない。このチームは秋以降ACLやCWCとかいうものを見据えて前半戦はいろいろな布陣を試し、連戦に耐えうるべく控え選手の底上げというのを行っている。高原とエジミウソンの2トップですか。まあ、ウチのカントクだってバレーとルーカスという組み合わせをようやってるから、能力のある2人を並べて何とか目を覚まさせようと辛抱強く起用しているエンゲルスの気持ちは判らないでもない。