大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽第13輪 川崎前鋒(正面)1-1大宮松鼠

2007-05-30 07:59:48 | ガンバ大阪
フクアリ遠征の翌日は日曜開催のJ1の試合をマッタリ見ようと決めていた。首都圏での試合となると、等々力か埼スタということになるのだが、ここは等々力を選択。まあ、埼スタは超満員だろうし、浦和の試合は基本的に浦和のサポ以外しかお金を払って見るものじゃないだろうからというのがその理由ではあるのだが。

蘇我駅からサポ仲間と共に横浜へ移動し、「招福門」で昼を食べた後に武蔵小杉駅まで東横線で移動。等々力へ行くのも一昨年の優勝決定メモリアル試合以来久しぶりだが、前回は新丸子駅から歩いた為(アウェーのゴール裏ならこちらの方が近いかもしれない)、小杉の駅からバスに乗るのは初めてであったが、ホームとアウェーのサポがかなり乗り込んでいた。

スタジアムへ到着してから私たちはホームのゴール裏の方に席を取る。ご存知の通り川崎のコアサポは他のスタジアムと違ってゴールの真後ろには陣取っていないため、この辺りはマッタリゾーンである。といっても回りは水色のユニを着た人たちばかりだったんだけどね。席を仲間に見てもらっている間に、等々力のホーム側を散策してみたのだが、これがなかなか面白い。

売り場では、マイカップ持参の客には50円値引きで売っていたし、勝サンドというネーミングの食べ物(まあ、食べ物自体は普通ですけどね)もあり、いろいろな特産物も売ってある。さらにメインスタンド側に足を伸ばしてみると、ガンダムのフィギュアが並べられている。確かシャアザクだったっけ?他にも三国志の登場人物をモチーフにしたガンダムも見かけられる。さらに、横では子供たちが列をなしているので何かなと思って目をやると、レーシングカーで競争するゲームをやっているではないか。まあ、バンダイがスポンサーであるからこういうことができるんだろうけども、こういう企画は非常に面白いと思う。子供の頃にガンプラに熱中した子連れの人たちを見事に狙い撃ちして家族で楽しめる雰囲気にしているのだから。

その隣ではホットドッグが売られていて自由にトッピングできたのえ、キャベツとチリソースを仕込み、ビールも買って試合開始を待つ。試合開始前には、ケガから回復したフランシスマールの紹介や、チョンテセが北朝鮮代表選出の知らせがアナウンスされていた。選手が入場してくると、エンドが変わっていた。どうやら大宮が反対側を選択したらしいがこれがどうでるか。

試合自体はジュニーニョが出場停止、谷口が負傷、関塚監督がベンチ入りできない状態にも関わらず川崎が大橋を起点に攻撃を作っていく。まあ、開始5分の時点で今日の大宮は勝てんわ、と思ったんだけども川崎もジュニーニョを欠いているせいか、ドリブル突破のアクセントがなく、どちらかと言えば森や左サイドに入っている黒津のクロスからチャンスが生まれるものの得点には至らず。大宮はといえば、吉原が右サイドに位置しているのだけども、彼の本領はそんなところでは生きないから、チーム事情とはいえ、見ていてうら悲しくなってくる。

後半、やっと川崎が目覚めて先制点を奪う。すると大宮はエニウトンを下げて2トップにし、吉原をトップの位置に上げて裏を取ろうとするのだが、あと一歩でボールに届かなかったり、オフサイドに掛ったりといった具合でなかなか崩せない。終盤大宮は左サイドバック田中を下げて、DFを一人減らして最後の攻勢を掛けてきた。右サイドを起点に最後バックヘッドがファーポストに当たって同点ゴール。今日の最低限の仕事を果たしてくれてご苦労様でした。

川崎はジュニーニョが不在だったことがやはり大きかったが、ベンチの采配次第では拾えた試合だったかもしれない。もし、セッキーがこの試合も指揮を執っていたなら、交代も以下のようになっていたかもしれない:

1.大橋を途中で下げなかった
2.不調の我那覇をもっと早くからチョンテセに代えて、前線からのプレスを効かせていた
3.綻びかけていた左サイドのケアに、井川を投入していた

実は、ロスタイムの失点場面は左サイドバックに入っていた伊藤が目測誤っていたところを突かれたものだった。3バックだとサイドを狙われやすいから4バックを少しづつ試していっているのだけども、懸案は左のサイドバックか。ただ、それもフランシスマールや村上が戻って来たら何とか解決できる問題だろう。もっとも、井川だってもう少し使っていいと思うけどね。

試合は全体的にマッタリしすぎていた感じだったが、それでも川崎の強さというのは垣間見ることができたとは思う。基本的にはジュニーニョのチームだが、不当な判定から彼を守るべく審判に抗議した関塚監督はそれが一番よく判っている。この一件でむしろチームの結束が高まったとなると、川崎は今後浦和以上に厄介な存在かもしれない。

今回の観戦は、普段の参戦では見ることのできない、ホーム側の様子を見ることができた点でも有意義なものとなった。8月にも私は来る。ただし、今度はガンバのサポとして川崎を倒しに、アウェーゴール裏に陣取るから、川崎の諸君覚悟しといてくれ!

J聯賽第13輪 大阪鋼巴2-1千葉杰夫

2007-05-27 06:45:18 | ガンバ大阪
このフクアリへ行くのをとても楽しみにしていた。しかし、蘇我駅まで行くのになんと遠いことか。空港からバスに乗ろうとして時間を調べたが、蘇我に着くのに2時間近くかかり、しかも到着が試合開始直前になってしまう。そこで私は電車で行くことにした。モノレールで浜松町に出るとそこからJR東京まで行き、東京駅から京葉線に乗り換える。しかし、京葉線のホームまで行くのが遠い。地下へ潜ってそこから歩くこと数百メートル。東京駅ってこんなに広かったっけ?しかし、快速に
乗ることができたので、夕方6時頃蘇我駅に到着。羽田からだと正味1時間半というところか。

ホテルにチェックインして一旦荷物を部屋に置いてからフクアリへ行く。会場に着く頃にはもう選手紹介が始まっていて、当然アウェーチームの選手の紹介にはお約束のブーイング。ホームチームの選手紹介には、アナウンサーが選手の苗字を言うとサポが下の名前をコールするといった具合に、場内一体型の雰囲気が造られていた。そんな中でホームチームの選手のコールに対してアウェーゴール裏からブーイングが浴びせられたのが入場前に外でも判った。そう、その相手とは去年までセレッソというチームにいた元弱い方の下村東美。やっと、アウェーゴール裏の入り口までたどり着き、歌万仲間の隣に席を取る。ちょっとお腹を空かしていたので、ビールとタコスを買ってキックオフに備える。しかし、このタコスはうまいなあ。いよいよ試合開始。

千葉とやるときはいつも苦しめられる。直接対決を通してだと、どうしてこのチームが残留争いをする順位にしかいられないかと訝ってしまうくらいだ。この試合もそうだった。FWがマンマークされ、中盤でのプレスも結構きつい。クサビにボールを入れてもなかなかボールが収まらない。相手にボールを取られるとサイドに振られ、ボール側に人を置いて防いだと思いきや、手薄になった中盤に戻されてたちまち逆サイドに振られる。この試合でも先月のナビスコでの対戦時と同じ攻め方をされ、後半の交代枠のうち、青木と安田を下げざるを得なくなってしまった。事実前半先制された場面はサイドでに数的不利をカバーしようとして逆サイドに振られたところを最後中央で新居をフリーにしたところで生まれたものだった。

先制されてから千葉が引き気味になり(1トップに変わって少し楽になった)、中盤である程度ボールを持てるようになり、徐々にペースを戻して行く。この試合で序盤から積極的にミドルを打っていったから得点するとしたら中盤の選手だろうな、と思っていたら、明神が羽生からボールをカットして同点ゴール。だが、この試合はここからが死闘を迎える。千葉も勝ち越し点を取ろうと攻撃カードを切ってきたが、水野が下がったことで右サイドに脅威が半減し、巻が下がったことにより前線からの追い込みがなくなった。まあ、それでも千葉はシジをなんとか前にサイドに引っ張り出して中を使おうとはしていたのだが、やっぱり巻の代わりに入った黒部が決めきれなかったのが痛かったんじゃないだろうか。まあ、巻がそのまま残っていても点が取れたとは思えないのだが、代わりに入った黒部があれじゃねえ。このままでは、彼は1年ごとにチームを変える放浪癖男になってしまうんじゃなかろうか。

千葉がチャンスをモノにできなかったら今度は流れがガンバに来る。終了直前に二川がこれまた元弱い方の下村からファウルを貰ってFKを得て、遠藤がサイドネットに突き刺さる芸術的なシュートを決めた!この試合の遠藤は決してベストの出来とはいえず、下村のマークにも苦しんだとは思うが最後の最後にきっちり仕事をやってのけるのは流石である。

試合後、サポ仲間と「天府記」で食事をした。試合の半券があればドリンク1杯はサービスになり、味もなかなか美味しい。ああいう勝ち方の後の料理と酒はやはり格別だった。来年も来れるだろうか?ウチとあれだけの試合をした千葉だったら絶対来年も来れるよな。

フクアリ遠征が最初で最後になってしまうかもしれない件

2007-05-25 07:27:48 | ガンバ大阪
土曜日にはナビスコで同じグループだった千葉との対戦。千葉は水曜日のナビ広島戦では主力が負傷・累積警告で出場停止だった選手たちが週末の試合に向けて復帰して来るらしいが、キッチリと悪あがきを受け止めてやりますか。J1残留という最後の望みを断ち切る試合で首位と降格争いの力の差を見せつけて、「ガンバに負けるのはしょうないな」と相手に思わせてJ2へ行ってもらいましょう。

電子チケットぴあで残席状況を見ているとアウェーゴール裏の席は△が付いている。まだ席には若干の余裕があるので、フクアリへ行くかどうか迷っておられる方は是非とも行かれることをお勧めします。

なぜなら、来年千葉へ遠征できる保証は今のところないからである。私も今回の遠征が初めてで生フクアリを楽しみにしているが、どうやらこれが最初で最後になってしまうかもしれないな、と思うことがある。

さあ、当日のアウェーゴル裏席を蒼黒で埋め尽くしたろうやんけ!

J聯盟杯小組賽 最後1輪 大阪鋼巴4-2神戸輸家船

2007-05-24 12:13:26 | ガンバ大阪
普通にやって、実力通りに神戸を下した試合。まあ、FKの壁が割れたことによる失点は、地元神戸で必死に応援している皆さんへのプレゼントです。もっと本気出せばもっと点差をつけることが可能だったけども、土曜日にリーグ戦もあるこちらとしては、ちょっと余力を残して相手にも花を持たせてやる勝ち方で十分。他会場の結果次第で1位通過といっても、広島が1-0でリードしていたのはベンチも知っていたことだから、終了間際なんか余裕で中盤でボールを廻してから前線でキープできた。

この試合で唯一自分の心残りは先制ゴールが見られなかったこと。スタジアムの奥の入場口まで歩いているところで、大歓声が起こったから、ゴールが決まったことは何となく想像できた。入場すると皆バレーのチャントを歌っている。ああ、これはバレーが決めたのかと思っていたのだが、後で訊くと実はマグノだったというオチだった。大阪市内から定時退社したとしても、このスタジアムにたどり着くにはやっぱり時間がかかる。電車に乗り継ぐ待ち時間が結構長いわけです。

試合はというと、もしこの間のリーグ戦でマグノの退場がなければこうなっていただろう、という内容をそのままガンバが見せてくれた、と言えばいいだろうか。高いラインの押し上げで神戸の乾坤一擲(のつもり)のカウンターをオフサイドで遮断し続けていたし、ポゼッションでも相手を圧倒。唯一神戸が活路を見出そうとしたサイド攻撃も右サイドは青木が対処し、左サイドも後半30分過ぎから入江を入れてガッチリと固めた。まあ、勝ったから敢えて言わせてもらうが、今日の主審はファウルを流し気味だった。バレーがペナルティエリアで倒されたシーンで、彼がダイビングをやるとでも思っているのか?彼はファウルされても強引にシュートに持っていくタイプなんだから、その彼が倒れるというのは余程のファウルをされて倒された、と考えてPK取るのが妥当じゃないかと思うのだが。これじゃ大分戦での奥谷とあまり変わらんやないか。

神戸のクロスやシュートを見ていると、なるほどこのチームがリーグ戦一桁の順位につけているのかが理解できるくらい、芸術的に外してくれる。まあ、これは相手を退場に追い込むような策略のせいで数的優位に陥っていたラッキーがあったのだろうけども、今後はこういうのがなくなれば、更に調子を上げて順位も落ち着くところに落ち着くと思われます。

もし降格圏内にさしかかったらどうするって?まあ、その時はホーム最終戦で去年の京都と同様に介錯をさせて頂きますから安心して落ちて下さい。あ、その時にはガンバの優勝というオマケも見ることができるから、神戸サポの皆さんも是非近場のアウェーに我々と同様足を運んで欲しいものですな。

そうそう、試合終盤から携帯で経過を確認していたが、千葉が広島に負けたとのことで、今回は2位通過。土曜日はその千葉と対戦することになるのだが、迷っている人は是非ともフクアリに足を運ぶことをお勧めします。なぜかって?

なぜなら、今の千葉の調子から言えば来年も我々がフクアリへ行ける保証なんていうのはないからなんだけど。


ACL GL最終節展望

2007-05-21 23:56:12 | ACL/A3
水曜日のACL最終節の展望について触れておこう。昨年は全北現代が、引き分けでも突破可能という状態であった大連実徳相手に3-1と逆転勝利を収めてグループリーグ突破を決めたのだが、今年はどんなドラマが待ち受けているのか?多分本命視されたチームが勝ち進みそうな気がするのだけども・・・

1.グループF 浦和vsシドニーFC

前節のペシク・ケディリ戦では引き分けた浦和であるが、シドニーがホームで上海と引き分けた為に、最終節を引き分け以上で突破できるという有利な状況で迎えることができるようになった。試合を直接見ていないからなんともいえないのだけども、オーストラリア勢というのは3月の時より調子が落ちているのではないだろうか。3月は他のクラブがシーズン始まったばかりなのに、シーズンを終えたばかりの調子を維持していたのだが、5月になるとシドニーがホームで上海と引き分け、アデレードがアウェーとはいえ山東魯能と引き分けている。連戦が無い為疲れはたまってはいないだろうけども、試合から遠ざかり、本来シーズンオフなのにACLのせいで拘束されている選手たちのコンディションやモチベーションが3月よりも上がっているとは考えにくい。

唯一気がかりな点は、シドニーの選手は技術はともかくガタイが大きいということでパワープレーを仕掛けてくるということと、引き分けでもOKという状態故にどこかで浦和が受けに廻ってしまうこともありうることぐらいか。まあ、どんな試合でも勝つ為にプレーするのだということが確認できればその辺問題はないんだろうけども。

予想-GL突破がかかる故に浦和にとってはプレッシャーのかかる難しい試合だとは思うが、互いのコンディションやホームでの利を考えると、勝つかどうかは別にして浦和は負けない、と見る。従ってこの組は浦和の突破で決まり。

2.グループG 城南一和vs山東魯能

前節済南でのアデレード戦で勝てば突破が決まるはずだった山東であるが、アデレードと引き分けたことによって突破は最終節の韓国アウェーに持ち越されてしまった。最終戦は1点差負けでも総得失点差で城南を上回って突破が確定するのであるが、GK李蕾蕾(リ・レイレイ)と点取り屋FW李金羽(リ・ジンユ)を出場停止で書き、MF王永珀が負傷、ブルガリア人助っ人バシンが出場停止という苦しい台所事情で最終節を迎えることになる。直前のリーグ戦を延期して最終節に望むというところが唯一有利な材料なのだろうが、ホームで逆転を狙う城南相手に受けに廻る展開になるとやられてしまう可能性がある。

予想-確かに山東の台所事情はラクではない。しかし、山東なら、昨年リードしてから主力をバタバタと下げて逆転された大連や退場王が文字通り退場してしまった上海とは同じ轍を踏まないような気がするし、このチームは総合力からして大連や上海よりも上。従って1点差負けはありうるかもしれないが、最終的には山東が勝ち上がると見る。

今週の中超-首位山東がACLに向けて天津戦を延期

2007-05-20 23:00:42 | 中国サッカー
中超は気がついてみると本命の山東魯能が首位に立っている。このまま独走してしまいそうな可能性もなくはない。本拠地済南で彼らが負けるというのは考えにくいし(ちょうど埼スタの浦和や万博のガンバと同様である)、もし彼らが負けるとすれば、

1.上海アウェー(昨季2敗、今年も合併チームに1敗)
2.春先の灼熱アウェー(デーゲームであるが、南方の暑い都市、例えば武漢などのアウェー)
3.春先もしくは秋口の寒冷地アウェー

の3つであるとシーズンが始まる前に考えていた。既に、1と2は実証済み(2は、武漢で16時キックオフの試合だった)。残る3だが11月11日の最終節に北京国安との対戦が残っている。まあ、済南も北京もそんなに気候が大きく違うとは思えないけども北に位置している分北京の方がやっぱり寒い。ただ、それ以外に山東が負けるカードがあまりないようなので、最終節を待たずに山東が優勝を決めてしまう可能性もあるから3はあまり影響はなさそうだ。それが山東独走の根拠である。

その山東であるが、ACLのグループリーグ最終節でアウェーの城南一和(ソンナムイルファ)戦で2点差以上で負けなければ勝ち抜けが決まる。そして今週の天津泰達戦が山東の意向によって延期されたのであった。ACLがあると判っていたのに試合を組んでおきながら、この期に及んで延期って・・・まあ、ACLを考慮してもともと金曜日に行われる試合だったらしいのだが、山東のホームということもあって延期しやすかったのかもしれない。

日本では恐らくACLの前のリーグ戦といってもクラブにとって営業上どうしても欠かせないから一概に比較はできない。だが、忘れてはならないのは、ACLを勝ち抜く上では国内リーグの都合やライバル関係などを言っている場合ではない。中国を代表して山東魯能がACLに出ている以上は山東を何としても勝たせなければならない。そうした国家代表意識がかの国の足球関係者らを支配しているからこそ今回のような試合延期が可能になっているのである。

何故こういうことを書くのかと言えば、ACLにおいて日本と中国との間における意識の差というのを指摘し、どのような相手と日本のクラブは戦うのかということを明確にしたかったからである。日本では、今年のACLで浦和や川崎というのは一クラブとして中韓のチームと対戦するものとされているが、中国では、ACLに参加する山東や上海は中国を代表するものという風にとらえられており、上海対浦和というのは、中国対日本の代理戦争に他ならないのである。勿論、日本人にも中国人と同じ意識を共有しろと言うつもりはない。ないけれども、その背景を知ってもらいたかったからである(日本人がボーダレス感覚でいても中国人や韓国人が国を背負っているという違いが見て取れるのは何もサッカーに限った話ではないかもしれない)。

だからだろうか。国を挙げてACLを勝ちに来ようとする(それでも勝てないクラブもあるから中国サッカーは深刻なんだが)中国に対抗するには、自分なりにACLにコミットしていかないとこの先日本のクラブが勝ち抜けるかどうか判らない、という危機感があったからだ。そこで、私はガンバが出場しないまでもACLを見続けることにし、JBアンテナ経由でやって来る赤い人たち向けには直接対決の前にACL関連のエントリを書いたのだった。

別に自分は浦和を積極的に応援しているわけでもないし、そんな立場でもないが(実は今回、ガンバサポの中で浦和を応援できる人ってあまりいない。川崎なら応援できるという人はいるのは知っている。まあ、その気持ち判らんではないけども)、中国に対抗するには国内での分裂をまずは避けようと思っていたし(相手の背景を判っていたらなおさらだろう)、それに浦和との対戦相手を応援するっていうことは結局自分の天に向かってツバを吐いているということじゃないのかと思っていた。自分の応援するクラブは去年その浦和の後塵を拝していたのであるから。

ただ、やっぱり自分はガンバサポであるから、23日は神戸輸家船との試合を見に行くことにする。ライバルの流儀で浦和にエールを送るとしたらこんな具合か:

「シドニー如きに負けたら日本の恥やとワロたるぞ!お前らは国内でもっと厳しい相手(判ってますね?)と試合していたんやからGL突破なんて訳ないやろ。」

J聯賽第12輪 大阪鋼巴2-1柏太陽神(雷索爾)

2007-05-20 11:07:52 | ガンバ大阪
柏の前節での大分戦でのフランサのゴールを見て、彼らに失点するパターンがあるとすれば、中盤でボールを奪われてから素早く縦に出されるような展開だろうと考えていた。その意味では、前半終了間際の失点というのは想定内ではあったと言えるだろう。後半はラインが下がり、ガンバ自陣左サイドに縦ポンで出されて相手にチャンスを作られてもしっかりと対応できていたし、明神が足に当ててゴール前を横切る展開意外に危ないといえる場面はなかった。こうしてしまうと柏は点は取れないだろうと思っていたし、実際2点取った時点でもう負ける気はしなかった。

フランサに対してしっかりとチェックに行って彼にボールを集めないようにすれば、柏は他のチームと同様サイドに活路を見出すしかない。前節の浦和戦を研究していたのか、左サイドから菅沼を生かそうとしたが、青木がよく頑張っていたためそこからはなかなか崩せない。すると今度はターゲットを体調不良だった左サイドバック安田に変更して来た。やはりSBから間近で見ていると安田は動きが鈍いし、ボールに対する飛び出しも遅い。前半は何とか踏ん張れたものの後半はベンチに引っ込んだ。ナビスコ神戸戦は出場はかなり厳しいだろう。

攻撃に関しては、この日マグノとバレーが先発。二人のコンビがなかなかかみ合わないように思えていたが、先制点はマグノのスルーパスに反応したバレーが決めたものであったように、二人の連携で結果を出して共存が不可能ではないことを照明した。マグノも別に調子は悪くないんだから、あとは彼がバレーと一緒に同じ試合でゴールを決めてくれるだけか。あと播戸。この日もよくやっていたし、倒された場面でイエローは確かに酷だったとは思う。けど同じ場面でバレーならシュートに持っていったのだがから、やっぱり体制を崩されてもシュートに持っていって欲しかった。前半柏の選手も倒されてもPKを取られなかったのだし、松村主審が全体的に流す傾向にあったから笛をあてにしてはならないだろう。

ベンチに関してだが、香港帰りの家長を休ませ、入江を後半途中で使えたのが収穫。まあ、試合終了間際に前田を準備させていたのだが、柏に負傷者が多く出て中断時間が長かったので(ホントに皆さんよく倒れていました。南クンを含めて柏の皆さんホントに球際に強いですね)、長めに取られるロスタイムに対応する為のものだったのだろうか?私も見ていてもう少しロスタイムをとるだろうな、と思っていたら藤ヶ谷がパントキックした時点であっさりと試合終了の笛が吹かれたのだった。

大黒を獲ろうとする大宮にこれだけは言っておく

2007-05-17 07:51:40 | ガンバ大阪
出遅れたけども言っておこう。

大黒は既にガンバが手放した選手である以上、大宮にだってやりたいことをやる権利がある。大黒が試合に出ることに拘って日本に戻るなら大宮も彼にとっては選択肢の一つだ(今のガンバじゃ出番はないだろうし)。

ただ、大宮が何かを変えないといけないとするなら、それは補強ではなくて、今の守備偏重のサッカーじゃないかと思う。監督を今年わざわざ代えたのはもっと攻撃的サッカーを目指す為ではなかったのか?それなら別に前任者でも良かったんではないかい?だってあの人は今札幌で単に「昇格する為だけのサッカー」をやって確実に勝ち点を積み上げていらっしゃるわけですし。

余談ではあるが、前節弱い方の大阪と対戦して1-0で勝ったそうだが、都並・西村解任騒動で揺れるあのチーム相手に1点だけとってあとは流してしまうんだから恐れ入ります。かつてのダービーで6点も7点も取ってしまうような大人気ないことをしたウチにはそんな余裕がありませんでしたからね。

まあ、弱い方のことはさておき、大宮については開幕戦で対戦した時の記憶しかないのだけども、今の彼らを見ていると負けないサッカーというのが先にありきで、あわよくば残留争いをしているライバルが落ちてくれればいい、という風に考えているように思える。確かに今のチーム事情を反映しているのは判るのだけども、こういう戦術では今年残留できても結局来年は同じことの繰り返しになるんじゃなかろうか。それは三浦チャンが現在指揮を執っている札幌もそうだろう。前任者のままで上に上がれたらJ1でもそこそこやれたと思うのだが、今の守備偏向戦術では上に上がれても、1年で逆戻りというパターンだな。

結局何が言いたいかといえば、大黒を獲るに当たって同時に変えないといけないのは、今の戦術であるということ。リスクを冒してでも勝ち点3を取りに行くという姿勢がなければ大黒は宝の持ち腐れになるし、第一今の現状を打破することにはならないだろう。もし今の守備偏向戦術を変えないというのなら、ワシントンみたいに自分ひとりで何とかしてしまうタイプのFWを連れてくるのが一番だと思うけどね。いわば、さいたまのお隣さんがやっておられる路線の踏襲ですね。

「そんなことは上位にいるチームのサポに言われたかねえんだよ」とJBアンテナ経由で見に来られた大宮サポの方は思っておられるに違いない。そう言われるのは私は百も承知の上で敢えて言わせて頂いている。もし自分が大宮サポであったら、一番歯がゆく感じるのは、今の消極的な姿勢じゃないかと思うからである。

残留(昇格)だけの為に小さくまとまらない、それが結局チームの成績を押し上げるいう逆説を実行しているのが、次節に当たる柏だと思うのだが。その意味で週末はできれば両者いい状態で、雨が降らないピッチで対戦できたら面白いな、と楽しみにしている。

國家比 J聯賽第11輪 大阪鋼巴1-1浦和紅宝石

2007-05-14 02:01:21 | ガンバ大阪
アウェー遠征の楽しみの一つとして現地でその土地の雰囲気を味わうことがある。今回埼スタへ行くにあたって、敢えて南北線には乗らず、京浜東北線で浦和駅で降りたのもその為だった。浦和駅自体はなんだかこじんまりした感じで、大阪で例えるならさしずめ南千里か桃山台かといったような雰囲気だ。雑誌にも取り上げられた「かめ福」で五目チャーシューメンを食べたが、大きなどんぶりに具だくさんなのが良かった。

食後にスタジアム行きのバスに乗り、バスの最後尾の席でご一緒した浦和サポとひとしきり、審判問題やお互いのチーム状態、そして少し他チームのことも話こんだりした。意外だったのは、赤サポもジャスティスを嫌っているということ。他サポから見ればあのオッサンの笛は埼スタにおいてだけは浦和寄りかと思っていたのだが、やっぱりホームのサポからも嫌われているというのは本当のようだ。まあ、自分だって他の試合ならともかく(ガンバはジャスティスとの相性は悪くない)埼スタでの試合だけはヤツと当たるのはイヤだと思っていたからこの点は話が合った。ただ、今回の試合のレフェリーが西村とはねえ・・・

試合の方はガンバが概ね力を出せていたとは思うのだが、やはり浦和はホームへ戻って来るとアウェーなどとは比べ物にならない程の集中力を見せてくる。インドネシアではピッチがあの状態だから走ることも、パスを廻すこともままならなかったけども、こちらでは大観衆の声援を受けてか、前から積極的にプレスをかけてくるし、サイドチェンジで相馬にボールを預けると1対1を仕掛けて来る。実は来る途中でもバスの中から、10キロ以上走行するサイクリスト、マイカー族、それに浦和美園近辺のマンション(まだ何もないあの場所にマンション買うのはよっぽどレッズが好きなんでしょう)から出てくる赤い人たちを見たのだが、ああいう人たちの姿を見ると浦和のホームでの強さには納得してしまう。彼らによって浦和は支えられているのか、と。国立なんかとはやっぱり全然違うわ。

まあ、それでもシュート数はあちらが上回りながら、(正確に数字は出せていないが)枠内シュートの数で言えばこちらの方が上回ったんじゃないだろうか(ちなみに中国のサッカー記事のスタッツでは枠内シュートの数というのも出しているんだけどね)。ただ、それでも終盤になれば、こちらの青木、安田が、あちらでは相馬、ネネがリタイアしてしまう程、両者共に疲労困憊モードになってしまったようで。

浦和の攻撃に関してだが、正直やられるとしたらサイドからのクロスにワシントンが合わせるというパターンだと思っていたし、彼なら数少ないチャンスでも1点は決めるだろうと思っていた。このチーム相手に無失点で勝つというのはそう容易ではない。ただ、今の浦和では2点目は取れないとは思っていたけどね。だからこそ、ウチにとって後半決定的なチャンスが2回あり、いずれもポストに阻まれたのは痛かった。1失点は仕方なかったから2得点できるかが勝利のカギだと思っていたが、浦和もサイドを捨てて3バックで中を固めていたから簡単にはゴールをこじ開けさせてくれなかった。

この試合の審判について言っておくと、西村が後半PKをワシントンに与えたのは、前半のゴール取り消しに対する帳尻合わせっぽいものだったかもしれない。大体彼は鹿島戦の時の退場処分においても帳尻合わせをした前科がある。前半のワシントンのオフサイドだが、浦和の選手が蹴ったボールがガンバの選手にたまたま跳ね返って、オフサイドのポジションにいたワシントンの方に出たらルール上はオフサイドである(ただ、パスという風に解釈されたらオフサイドではなくなる。この辺は前にも指摘したが、W杯のスイス-韓国戦でのスイスの2点目のゴールの状況と似ているところであるのだが・・・)。この辺は自分はビデオで確認していないのだがどうなんだろう?

今回埼スタでは勝ちたかったが、赤サポに対してはガンバの強さを見せることができたという意味では収穫だっただろうか。だから赤い皆さんよ、ACLのシドニー戦ではくれぐれも負けないで下さいよ。負けてしまったら、我々の立場が亡くなってしまいますからねw

A3で済南遠征する人たちへ

2007-05-13 07:26:49 | ACL/A3
直接対決ということもあって当ブログを見に来られている赤サポの皆さんの為にA3が開催される済南のことについて書いておくつもりだったんだけども、予定を変更して前回のエントリを書いた為に試合当日になってしまった。一応去年山東魯能の中超優勝の瞬間を見届けた経験を踏まえて書かせて頂きます。

まあ、ACLで既に上海へ行かれた方々は、中国へ行く際になすべきことや気をつけることというのは大体判っておられるとは思うので、それを踏まえて上海と異なる点がある。大きく分けると、以下の点が挙げられる:

1.日本からの直行便がない
2.市内に地下鉄が通っていない
3.今回の大会は同じスタジアムで1日2試合行われる(従って、席割り上、完全に日本人向けということで隔離されるかどうか判らない)

といったところか。

まず、1であるが、山東省の省都済南へ行くには、

・北京もしくは上海でトランジット(ただ、復路の北京行きは済南からは朝8時出発だった)
・空路もしくは陸路で青島(下関からフェリーがあったっけ?)入りしてそこから陸路で済南へ移動
・韓国経由で韓国の航空会社を使って済南入り

という方法がある。青島と済南は山東の中だから世界地図を一見すると近いように思えるのだが、実は長距離バスで移動すると5時間くらいかかるところである。まあ、お金はないけど体力に自身ある人は2番目の方法でやってみたら安上がりだろうけど。ちなみに青島から済南までのバスの運賃は110元(1700円程度)である。

韓国経由という手段だが、地方から参戦される方なら北京や上海までの直行便がなくても、ソウルまでの便なら住んでおられるところに近い空港から飛んでいるかもしれない。あるいは、マイルを使いたいと考えておられる方なら、中国まで飛ぶよりも韓国まで飛ぶ方が使うマイルが少ない(もっともそこから済南までは実費ですがね)。そうした人たちにとってはこの方法も選択肢に入ってくるのではないだろうか。中国で疲れたなら、復路韓国でストップオーバーしてリハビリするということもできるだろうしw

2であるが、上海の時のように地下鉄があって、スタジアムが地下鉄の駅に隣接しているわけではない。従って、市内を走るバス(乗車の際に運転手の横にある運賃箱に1元を入れればどこでも乗れる)で、「省体育中心」というバス停で下車するのがいい。ただ、バスの乗り方に戸惑うくらいならいっそのことホテルからタクシーで行くのがいいだろう。市内からならスタジアムまでどこから乗っても大抵は10元(1600円)程度であると思われる。

ただ、距離が稼げないせいなのか、流しタクシーを捕まえようとすると乗車拒否する運ちゃんがいるわけです。筆者は去年の山東魯能の優勝決定試合を見ようとして町でタクシーを拾おうとして2回ほど拒否されて、3回目でやっと乗せてくれました。まあ、宿泊しているホテルに常駐しているタクシーが一番確実かなと思う。中国は物価が日本に比べたら安いわけだから、バスが乗り継ぎがあってややこしいというなら、こういう時こそお金を使って行くというのが正解のような気がする(ただ、現地人ってそういう日中の物価の違いが判らないから、ぼったくりでなければ日本人にはあまりお金のかかる方法というのは勧めないわけです。お金を使った方がいいという場合は行かれる方が自分で判断されるといいでしょう)。

試合後ホテルに戻る際には、スタジアムの近辺というのはかなり混雑するから、筆者は、通りを横切ってから車の進行方向(中国は右側通行)を歩いて行き、ホテルで客待ちしているタクシーを拾って帰ったが、ここでもなかなか自分の宿泊しているホテルまで行きたがらない運ちゃんがチラホラいた。

3についてだが、全く読めない。今年のACLでは入場の際には全くノーチェックであったという現地情報を私は聞いている。済南は一昨年のACLや去年のリーグ優勝決定試合ではかなり厳格な荷物検査や空港並のボディーチェックが行われた。まあ、今年は日中関係は割と雪解けムードになって来ているからそこらへんは緩くなっているのか?ただ、上海でこうだったから他の都市でもそうだとは中国の場合はなかなか言い切れないので、座席情報には注意した方がいいだろう。

あと、現地の観光名所だが、趵突泉(水が吹き出る温泉がある。といっても入るのではなく見るものだが)、大明湖(ボートをのんびり漕げる)、千仏山(晴れている日は黄河が見渡せる)といったところがあるけど、中国のいろんな名所へ行った者からすると、お暇ならどうぞ、という程度かな。

ただ、時間が許すなら泰山へ登ってみるのもいいかもしれない。去年も行きたかったのだが、登山にマル1日を要するということで断念してしまった。毎年山東魯能が必勝祈願をしに行く名所である。ただ、行かれる方は何か着込んで行って下さい。上へ登る程気温が下がっていくそうなので。