大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

カメルーンの試合を見て思ったこと

2010-05-30 07:35:41 | サッカー全般
エトオ不在だと…格下相手にまたドロー(スポーツニッポン) - goo ニュース

(引用開始)
【W杯親善試合 カメルーン1―1スロバキア】エトオ不在のカメルーン代表はFIFAランク38位の格下スロバキアと対戦し、1―1で引き分けた。エトオら主力4、5人が欠場し、前半6分にDFラインを崩されて失点した。

 それでも左サイドアタッカーのMFエマナがトップ下でゲームを組み立て、後半38分にMFエノが左クロスを押し込んでドロー。ルグエン監督は「フィジカルの強い相手によくやった」と納得の表情で、W杯欠場を示唆したエトオについても「これから何とかする。次の2週間で解決するだろう」と話した。
(引用終り)

この試合を某所でテレビ観戦していたのだけども、この時期にしてはまずますなんでしょう。怪我人を出さないということと、本番に向けてコンディションを上げていく状態だからこの試合でのカメルーンが本番で出てくるとは考えない方がいい。ただ、最初の失点場面はドリブルで裏に突っ掛けられてDFラインが下がったところを戻されてミドルでズドン、という形だったけども、ああいうシュートをきっちり枠に飛ばせればって、日本はなかなかそれが難しいんよね・・・

圧巻だったのは後半の同点ゴールの場面で、スロバキアにしてみればマークのズレはあったにしても、GKが飛び出して来る直前にバランス崩しながら持っていったあの身体能力の高さは反則ですな。この試合は恐らくカメルーンにしてみればデンマークを想定していたんだけども、逆に言えば彼らの身体能力を持ってすれば日本なんかアウトオブ眼中なんでしょうな。本来ならそこにつけ込むチャンス・・・とは言い切れないのが日本代表なんですが。

気になる江藤についてだが、W杯の観戦記で江藤、なんて書くことがあるのだろうか?ロジェ・ミラに言われたことを気にして離脱をほのめかしているらしい。まあ、といっても江藤が居る居ないにも関わらずカメルーンの選手たちの身体能力というのはやっぱり驚異で、ボールを奪ったら少ないタッチで一気に前に持っていける力はある。後半は先制したスロバキアが引いて来たのは引いて守る日本相手の練習みたいなものだったかな。ただ、同点ゴールの場面以外はそんなに相手から見たら危ない場面というのは作られてないわけですがね。

では、今の日本に付け入るスキがあるかと言えばなんだけども、あったとしてもそれに付け入るだけの力量が不足しているというのが現状だ。韓国戦見ても、全体のフィジカルコンディションが上がって来ていない中で、日本得意の前からのプレスだとか、SBも攻撃に参加する分厚い攻撃だとかいう形は作れていない。フィジカルに関しては本番から逆算して仕上げていっていると言うが、チームの中核を担う選手たちのコンディションが上がって来ないのが気になる。

ヤットなんかはガンバサポとして彼の一番いい時を知っているだけに今の彼は残念ながら本調子とはまだ言い難い。中盤の底からガッと上がって来て橋本や二川からのパス交換から得点に絡むという一番いい時の彼を見ていると、日本代表は彼を持て余しているように思える。本田は守備をしないと公言しているけども、果たしてそれでいいのだろうか?それが岡田ジャパンのサッカーだと胸を張れるのか?個人的にはチームのエースには必要以上の守備タスクを課すことはないとは思うけども、日本が戦う相手というのはFWも守備に参加して、前からプレスをかけることによって初めて個の能力差を補えるものではなかったのか?つまり、本田が守備しないということを容認するようなチームづくりを目指していたのだろうか?

そして一番気になるのが俊輔。所属クラブの監督からは休んだ方がいいと言われながらも試合に出続けたツケというのが今ここに来ているという感じなんだが、彼の場合、彼個人の意思とかいうよりも、クラブにおいても代表においても営業的に出場が求められていた、という側面があったのかな・・・今正に求められるのは、本田か俊輔のどちらかをトップ下に据えてどちらかを外すという決断かもしれない。この間の「本田システム」で行けば、サイドには縦に飛び出せるアタッカーを置く方が合うようには思えたし、現に俊輔よりは大久保の方が合っていたわけですから。そうなると松井大輔なんかにもチャンスはあるだろうし、香川か石川のどちらかをメンバーには入れたかったかな・・・

あの、一応ワタクシこれでもガンバサポなんですがねw 本当に今代表に必要なのは加地さんとショーキです、と付け加えておくことを忘れていませんがw 二川クンはやっぱり自己PRが足りなかったかな・・・

本番前にまたまた迷走か・・・

2010-05-28 07:28:25 | サッカー全般
スイス合宿の日本代表、守備的布陣をテスト(読売新聞) - goo ニュース

(引用開始)
 【ザースフェー(スイス)=込山駿】サッカーのW杯南アフリカ大会に向けてスイスで合宿中の日本代表は27日、本田(CSKAモスクワ)を1トップのFWに入れて、ボランチに3人を並べる守備的な布陣を紅白戦でテストした。

 午前中の練習では、ピッチの4分の1を使った10分ハーフの紅白戦が行われた。主力組に入った本田は前半が右MFで、後半は最前線に張り、ポストプレーでの力強さも見せた。「周りの選手に前を向いてプレーさせたり、振り向いて自分でシュートを打ちたい」と、FWでの狙いを語った。

 中盤は、底の位置に阿部(浦和)が入り、その前に長谷部(ウォルフスブルク)と遠藤(G大阪)が並んだ。岡田監督によると「強力な2トップの相手に対応するための形」という。

 前日まで故障で別調整だったMF中村俊(横浜M)とDF闘莉王(名古屋)も全体練習に復帰。闘莉王は主力組でプレー。ケガが治り切っていない中村俊は後半だけ控え組に加わり、「左足首(のけが)と一緒に体調も上げていきたい」と話した。
(引用終り)

やれやれ、今までやったこともないシステムにようやく着手し出したんだけども、本番までに殆ど時間がないのがねえ・・・なんか前回も急にアルゼンチン対策で3バック導入したけども、ものの15分でそのプランが崩壊したことをまた踏襲するのか、思ったわけよ。

今回監督を交代させることなく、岡田監督で行く意味がもしあるとしたら、この4年間取り組んで来たことの集大成をぶつけてみるということだと思っていたわけです。結局岡田監督の頭の中ではマトモなサッカーをやろうとしても結局世界とは個の能力差で負けてしまうから、それを補う為のサッカーなわけでしょう?だったら、本来なら今までやって来たことの総仕上げをやっとかないと行けないんだけども、今更こういうことを言ってもなあ・・・

日本代表のサッカーって過去の歴史を紐解いても、継続性というのを意識した監督人事ではなく、監督が代わる度にやってることが変わってきたのだけども、逆に言えば、どのようなサッカースタイルで行くべきかをずーっと模索し、実験してきたとも言えるわけです。前回のドイツ大会ではジーコを据えてブラジル流でやろうとしたんだけども、あれに意義を見出すのなら、ブラジル流でどこまで行けるか、黄金世代のピークの時に試したということなんだけどもね。

結局、やってみないと判らない、という方法論を実験してきたというのが日本代表の歴史であるわけですね。今の代表についても、今からならもっと守備から入る布陣にすべきだとトルシエみたいに3バック論を言う人がいれば(だからこの人どこからも監督のお声が掛からないんだが)、杉山某のように逆に攻撃的な布陣でワイドに展開して云々という人もいる。もっとも杉山って言う人はある意味、格下の戦術に嫌気がさしている世間一般に向けてのガス抜きみたいな存在なんだろうけども・・・

まあ、トルシエに関しては日韓大会でもう既に試してしまい、協会も彼に対して相当なアレルギーがあるだろうから、流石にそのやり方を踏襲することはないだろうな、とは思う。そうすると次は欧州本流のサッカーこそがモダンとばかりに実験することになる可能性はある。犬飼-原のラインというのは多分次の任期でも続けることになるだろうから、彼らなら正にそういうことを考えていそうですけどもね。ギドとかペケルマンとかいう名前を挙げて来るあたりは、日本化路線の否定に他ならないんだけども、問題は上のエライさんたちは自分たちの思いつきでバシっと方針打ち出すのはいいけどもあとは全部丸投げというパターンになりそうなことですw 

日韓戦についていろいろと

2010-05-24 23:49:01 | サッカー全般
日韓戦は外弁慶の傾向があって、ホームでやると裏のスペース管理が出来ていればボンバーを中心に持ちこたえられるけども、裏を突かれると弱いということか。最後に勝ったのが、韓国での東アジア選手権だけども、皮肉なことに、あの試合は韓国にシュートを倍以上打たれていたけどもDFラインが下がって守っていたのが却って失点を許さなかったわけだから。

ただ、個々の選手起用を見ていると、ヤット・俊輔・それに本田をどう共存させるかを岡田監督は悩んでいる、というかこの期に及んでまだ悩んでいるのかと思ったりもしたけどもね。ある意味本田の出現によってヤットや俊輔と一緒に並べると守備や運動量が却って落ちてしまっているかもな、とも思ったりもした。韓国だって後半運動量が落ちたんだけども、それでも点を取れないというのはねえ。やっぱり、ヤットの起用に関しては彼をどこで生かすか迷っているように見受けられるんだな。

もし、この試合闘莉王が怪我でなければ、ボランチは今野と長谷部という組み合わせで行ったかもしれない。となるとヤットと長谷部じゃふたりとも前に出たがる懸念があったのだが、それは2年前から指摘されていたことだけどもね。アジア予選では相手の力量というのを見て出来たけども本大会仕様に考えているということか。となるとヤットを2列目の方に上げて、俊輔以外にも起点を作るということを考えているのかもしれないが、本田を王様に据えるなら、むしろ両サイドは縦に出るアタッカータイプが良いのかもしれない。だからその意味では、大久保との組み合わせというのが合っているのかなという気はした。そこら辺、本大会では誰を中心に据えるかという点について覚悟を示さないといけないんだろうな、とは思うけども、この試合でのことを糧にして今後選手起用を見直すということをしていかないと、本当に日韓戦自体やった意味がなくなるだろう。

ところで、なんでこの時期に日韓戦をやるのかという声は日本だけでなく韓国からも上がっているの。で、私なりに、その理由を考えてみた。もしかするとサッカー以外の政財界の方から、日韓の交流の為にここは一つサッカーで上手くやってよ、と声をかけられたんじゃないかという可能性はあるかもしれない。それは丁度06年にもU-21の「3カ国対抗戦」というのが実現したのと経緯が似ている。あの時は今よりもちょっと近隣諸国との関係がギスギスしていた時だからサッカーで交流してくれという「財界からの要請」があったと記憶している。ただ、その3カ国対抗といっても、ラグビーのトライネーションズのように優勝を争うものでもない。あくまでも、日本が中韓と試合をする為に組まれたものであることは、あの時中韓戦が組まれていいなかったことからも明らかである。つまりあれも日本からの一方的な要請によるものが大きかったのだろう。で、その成果はと言うと、中村北斗がその後のサッカー人生を左右する大怪我を負い、福岡がJ2に降格したという現実のみだったという。あ、大仏みたいと言われた平山クンのゴール後のパフォーマンスもありましたっけ?

どうもね、政財界の方には、「東アジア共同体」というものを本気で実現させようと考えている、頭の中がお花畑みたいな人間というのが居るらしくて、現に今週号の週刊現代においても金融コンサルタントとかいう肩書の人物が、日韓の経済統合が実現して人とモノが自由に行き来できれば、1億8千万の巨大市場が誕生するなんてことをぶちあげているんですな。その市場の3分の2は日本なんですけども、頭の方は大丈夫ですか?

結局こういうことを言う人間って実は中国とか韓国とかの人や文化とかいうものには全く関心がなく、あるのは経済における合理的なシステムのみ。日本が東アジアで一緒にやろうとイニシアティブを取り出すと却って過去の歴史の経緯から言って、相手側に警戒されるとかいうことを考えたことがない。NHKハングル講座の講師だった小倉紀蔵センセイの言葉を借りれば、「東アジア知らずの東アジアびいき」の人たちによって、こうした幻想が生み出され、あちこちでその枠組に向けての試みがなされようとしている。そのしわ寄せが今回の日韓戦という形で来ているというのは論理が飛躍し過ぎるだろうか?

ラリー・バード - NBAスーパースターのビデオ(だったと思う)より

2010-05-23 17:30:12 | Weblog
Larry Bird


ボストンセルティックスが3連勝でファイナル進出に王手をかけたということで、そのセルティックス最高の選手についてのビデオをようつべから拝借。これって確かNBAスーパースターとかいうビデオの映像そのものじゃないか?このVHSは持っていましたけどもね。

自分がラリー・バードをリアルタイムで見ることができたのは、選手生活の晩年である最後の2年間のみ。ずっと背中の痛みに悩まされて欠場したり、出場してもプレイング・タイムが限定されたものであった。それまでは活字メディアなどでバードの活躍が伝えられて、見てみたいと思っていた(丁度ジャンルカ・富樫氏がどこかの媒体で彼を取り上げていたっけ)。そんな彼をようやく見ることができたのが90-91シーズンでのホームでのシカゴ・ブルズ戦。延長2回にももつれる試合(最初の延長でジョーダンがブザービート決めたかに見えたが、認められなかった)で大活躍を見せた。その後ペイサーズとのプレーオフでは満身創痍ながらも活躍してみせたのはこの動画を見れば判る通り。翌年は最後のシーズンとなりながらもポートランドとの延長2試合の試合は、燃えつきる寸前のろうそくの火の如く輝きを放っていた。

正直バードを最初に見た時は、大体多くの人と同じ印象で、モッサリしたオッサンやなあ、というものだったけども、バスケットの技術はシュートやフェイク、それにパスの技術はピカイチ。ジョーダンと違って、他のスポーツをやっていたらという想像はあまり考えられず正にバスケットの為だけにプレーできた選手、というのがバードだった。

衰えや怪我と戦った晩年の方が全盛期よりも印象が強いのは単に彼のプレーを見ることができた時期というものではないような気がする。だってその時は正にマイケル・ジョーダンが絶頂期であったんだけども、あえてバードを選んだのはその怪我や衰えに対して必死に戦っていた姿に心打たれたからだったんじゃないかと今改めて思いますね。

2010BJ季後賽 大阪七福神 84-65 琉球黄金王

2010-05-22 21:45:15 | Weblog
ガンバのない週末が暫く続くことになるんだけども、今週末はバスケットのBJリーグがファイナル4ということでテレビ観戦。

試合はというと、去年の準決勝敗退の屈辱を晴らした、という言い方が正に当てはまるような、大阪の完勝劇に終わった。沖縄の高速バスケット対策ということで、終始ハーフコートオフェンスの展開に持ち込んでゲームをコントロールし、守ってはまずマッチアップゾーンで入って立ち上がり主導権を握り、沖縄が最初のタイムアウトを取った後になんとその後そのタイムアウトを逆手に取って完全な2-3のゾーンディフェンスにスイッチするという用意周到ぶり。沖縄は結局この大阪のゾーンに対して、ペネトレイトでファウルをもらう以外に具体的なオフェンスのパターンに乏しく、逆に大阪にリードを広げられる展開となった。

まあ、沖縄も最後の方で開き直ってフルコートプレスに行ったりしてこれが結構良かったから、それを3Qの最初から、ずっとではなくても、自軍のフリースローの後なんかにやっていれば、ズルズル点差を広げられることはなかったかもしれないだけにちょっと残念な気がしたんだけどもね。

大阪にとっては今年は雪辱を期して臨んだシーズンであると同時に、レギュラーシーズンではチーム作りを模索することを余儀なくされた、転換期であったということが言えるかもしれない。これだけゾーンが板についた大阪というのも、スリーピート時代には考えられなかったことだ。それだけ対戦相手の研究が進んだということで、大阪もそれに対抗せざるを得ない状況に追い込まれたということだろう。

そして、チームの編成を見ても、去年ファウルトラブルでリン・ワシントンをファウルアウトさせてしまった反省で、今年はチームのDEPTH(層の厚さ)も良くなった。試合に出ていないけども、OSG時代中村さんの秘蔵っ子だった陳海抹(チェン・ハイモー)とも契約をも住んでいたし、フロントラインにもリンのバックアップを入れている。おかげでリンはこの試合の後半途中セーフティリードも手伝ってたっぷり休めたし、それでコートに戻るとワンオンワンや3ポイントをキッチり決めるんだから、相手からしたら本当にイヤになるわな。

この大阪エヴェッサを見ていて思うことはというと・・・大阪人からすると、地元に巨人が居るという感覚を初めて覚えるわけですね。阪神にしてもガンバにしてもそれなりの地位と強さを兼ね備えたチームになったけども、彼らにしても「王朝」という時代を迎えたことが一度もない。大阪人ってどこか完璧過ぎるものに感情移入出来なかったし、阪神もガンバも不確定な強さ故に、それらを愛する人たちは入れ込むことが出来たとは思うんですね。決勝は明日だけども、明日勝てば再びシカゴ・ブルズみたいな王朝というのを迎える可能性はあるけども、エヴェッサのブースター以外の大阪人としてはそういうチームに対してどう応対していくのかが判らないというところかもしれない。東京生まれなんだけども、その日巨人と対戦するチームこそが、わが応援チームとなる人(いわゆるアンチ巨人ファン)という人の気持ちが少しずつ解ってきた気がする。

そういうわけで、自分が滋賀までレイクスを見に行ったりするのは、仙石さん繋がりというのは勿論あるけども、フリースロー成功率が40%なんていうプロとしてあり得ない数字にもあるんだけどもね。確かに滋賀って個々の選手レベルでは大阪には見劣りするけども、ハマればセミファイナルの第1戦みたいないい勝負やってくれるわけです。まあ、だから完璧過ぎるよりもスキがあった方が、自分には入れ込み易いという話なんですが。

明日の決勝は浜松か。和雄さんは今一番ノッてるからねw シュート決まるとベンチの選手たちとハイタッチを決めるわけだしw 御歳69歳って言うけども本当に若いわ、この人。NBA解説で「そうそう、ナイスパス!」とアイザイア・トーマスが出したバウンドパスとかを褒めてたのを見て我々の世代はバスケットの面白さに目覚めていったわけですが。まあ、浜松の3ポイントを、恐らく観戦していた大阪の天日ヘッドがどう対策を講ずるかですな。沖縄になくて浜松にある武器は正にそれですから。

反町さんのコメントにあえて釣られてみる・・・ガンバの外国人補強という件について

2010-05-18 07:10:49 | ガンバ大阪
J's goalより、湘南・反町監督のインタビューの一部を抜粋します。

(引用開始)
「ガンバは外国籍選手4人のうち1人しか出てない状況で、もっと質の高い選手を揃えるような話も聞いてますし、すると余計に差が出てしまう。我々はコレクティブにやってきてはいますが、最後のところの、1対1でスッとかわして決められるような選手がいないのは現実なので、最後の詰めのトレーニングを含めてやっていかないと、同じ結果になるのではないかとは正直感じています」
(引用終り)

うーん。こういう話をどこで仕入れたんだろうな、と思うけども、現場で監督やっていたら確かに誰それがどこそこに行くかもしれない、というような噂はやっぱりいろいろ入って来るのでしょう。

だからこそ、まず言わせて頂きますが、他のチームの編成情報を漏らすなんてことはやっぱり仁義に反するんじゃないの、反町さんよ?普通は噂は耳に入ってきてもそれを敢えて外部のメディアに対しては漏らさないようにする、という暗黙のルールがあるんじゃないかと思えるんですがね。

まあ、折角ですからここで敢えてこのネタに釣られてみましょうかね。彼がこの話を漏らした背景としては2つのパターンが考えられる:

1.ガンバ関係者と立ち話した中でそのような動きがあるように感じられた
2.中断明けを睨んで湘南が外国人を獲得に動いたところ、そのターゲットの選手にガンバも触手を伸ばしていた

というところか。1であるならば、今回の話はあくまでも噂レベルでしかないんだけども、もし2であるなら、反町監督のコメントからすれば、とっくにガンバに油揚げをさらわれていったというところかもしれない。

ここで2であることを仮定して話を進めて行こう。湘南スレを覗いてみると、元鹿島のアレックス・ミネイロなんていう名前が出ているけども、この人は2年前にバレーが中東移籍後に後釜としてガンバが狙っていた選手だっけ?本人も後に専門誌のインタビューでオファーがあったことは認めたけども、その時はシーズン中に日本へ行きたくはなく、行くのならシーズン頭からだとか言っていたな。

ただ、あの時と比べてだんだんと年をとって来ている分、最後に日本でもう一花咲かせようと考えていたら、そこへ日本で経験のある選手が計算しやすいということで日本のクラブがオファーを出しているということは考えられるかもしれない。

で、冒頭の反町監督のコメントからすると、ガンバは一度オファーを出した選手であるからもう一度ラブコールを送っていたということが考えられるかもしれないな。確かに条件面での勝負になれば、湘南には申し訳ないけども、待遇やチームの戦力、中盤のサポートなどでガンバの方が上回るだろうけども。

ちなみに湘南について言うと、先の試合では確かにピッチを広く使ってコレクティブなサッカーをやろうとしてそれはある程度出来てたけども、同時にそうしたサッカーがスペースが空く以上、個人の能力の弱さがモロに出やすいという側面もあるわけですがね。だからこそ強力な外国人が欲しいというところだけども、それなら周りのコンビネーションで生きるアレックス・ミネイロよりもむしろ豪州あたりからケネディみたいなCFWを取ってくる方がいいんじゃないかと。このチームは目先の残留よりもむしろ長い目で見たスタイルの構築を目指しているのだろうか?

話をガンバに戻そう。確かに、今から外国人を補強するにしても、

・外部からの加入はゼ・カルロスの例からしてリスクがある
・Jでプレーする外国人も今の時点では動きにくい
・ダヴィに手を出すとは考えにくい

というところから、残りはJで実績のあるブラジルでプレーする外国人ということになってくるだろう。ただ、個人的には2年前ならともかく、今の時点で彼が来るのも微妙やな、とは思いますね。鹿島でプレーしていたのは4年前であって、以前と違ってJリーグのスピードに付いて行けるかどうかは連れて来ないと判らないし(ただ、フタや宇佐美が長いシーズンフル稼働できるか不安があるため、2列目のバックアップとしては計算できるかもしれないが)、何よりも今はショーキが育って行くのを見守りたいという気持ちがある。

にも関わらず外国人を取りに行くというのは、一つにはカントクのリクエストがあるんだろうと考えられるわけです。確かにショーキが居てくれれれば、というのが前半戦だったと思うんだけども、同時にそういう時こそ前線の方に計算できる外国人が居てくれれればという思いがあったんだろうね。個人的はそういう時でも大塚や宇佐美を使い続けたらいいんじゃないかと思うけども、カントクには育成よりも勝負にこだわりたい気持ちが優っているのだろう。

実はカントクがガンバで監督業を続けているのも、自分がやりたいことを一番具現化出来るチームがガンバだと考えている節があって、だからこそ大阪に単身赴任で留まっていられるんじゃないかと推測出来るわけです。クラブとしてはそろそろ世代交代をと考えていても、当の本人はそういう仕事の為に我慢を強いられたくはないと思っているんじゃないかな・・・ここにもまあ、現場と編成との意識の乖離というのが見られると思うんですがね。
外国人補強というイシューをとっても今のガンバの問題点が浮き彫りになってしまうわけですが。

ま、今回は現時点で限られた情報の中でいろいろと考えてみただけで、そのうちこのエントリを覆すような情報も入ってくるかもしれませんがね・・・

J聯賽第12輪 大阪鋼巴 3-1 湘南比馬, BJ季後賽 大阪七福星 78-68 滋賀湖星

2010-05-17 05:58:22 | ガンバ大阪
今季前半戦を振り返って、レバとタラを口にしたくなる場面を一つ挙げるとしたら、大宮戦でもしショーキが肉離れしなかったら、ということに尽きるんじゃないかと思う。ショーキが離脱してからカントクは3バックを選択したのは、前線での決定力が十分ではないと感じたからなんだろう。まあ、それでも全体のバランス考えれば4バック続けても良かったとは思うんだけどもね。

そしてあの怪我がなかったら代表もひょっとしたら、と思ったんだけども、今からでも遅くはないから考えてみない、代表監督サンw 

開始早々は湘南がアグレッシブに来ていたのを受けてしまう形で始まり、サイドチェンジでピッチを広く使われた攻撃に悩まされた。特に加地のところでの阿部のマッチアップのところは相手から見たら、先制点を見て狙いどころと思われていたのだろうが、再三そこを狙われていて、それがPKを招いた。まあ、リプレーで見た限りでは完全にシミュだし、引っ掛けたとしてもそれはエリアの外だっただろうよ・・・まあ、坂本がキックフェイントが上手くいかずに外したのには助けられたが、本来これはなかったものではあるから、神様は我々を見捨てていなかったということ。

攻撃では、ルーカスをトップの位置に上げてポストプレーを敵陣に深い位置で出来るようになってからリズムが変わり、ショーキのゴールを演出。まあ、同点ゴールはシュートは打たないと入らない、という見本でしたな。

ところで、左サイドの使い方なんだけども、ミチが縦に切れ込む場面は前半少なく、後半はマシにはなったけども、バランスを考えると、左サイドは宇佐美とショーキが縦に並ぶ関係なら割と共存できると考えたんだけども。つまり、宇佐美の良さってタッチライン沿いに張っていて、そこからグイグイ切れ込むプレーではあるわけで、そうなると彼のプレーエリアの確保と、守備への負担の軽減という観点からすれば、左SBはあまり上がらない方がいいんじゃないかという感じはする。まあ、相手が湘南レベルだから綻びがでなかったんだけどもね。だから、中盤左ワイドで宇佐美にトップにショーキという組み合わせがベターなんだし、この試合でもルーカスと宇佐美の位置を入れ替えたのが良かったと言える。

そうすると、前線のポスト役にはルーカスがはまるんだけども、個人的にはその役割を大塚に担わせても面白いかな、と。実際2点リードした後にルーコン=>大塚という交代があったのは、大塚がそのピースの中でどれだけ出来るか(相手セットプレーでの残念、そこは○○という役割も含めて)試されているんでしょう。

湘南について言うと、松本をスタメンGKに起用したのは当たった。3失点は彼の責任ではないどころか、ガンバのシュートに対して正面に入るポジショニングが光っていた。反町サンもガンバ相手だとシュートを打たれることをある程度想定していたんだろうとは思うけども。前半飛ばし過ぎたツケが後半廻った、といってもガンバが相手を疲れさせるべくボール回しが徐々に効いていたということです。まあ、前半の同点ゴールと湘南坂本のPK失敗というのがターニングポイントではあったけども、全般的には実力差が出た試合と言えるでしょう。

今回は心斎橋アズーリで観戦して、不敗神話継続中となりました。昼間はBJリーグのプレーオフを神戸で見てきたけども(つまり仙石さんがMCやっているチームをハシゴしてきたということ)、前日のブザービーターの劇的な展開とは違って、全てにおいて大塚が滋賀を圧倒したのだった。個の能力さ、ゾーンオフェンスの完成度(大阪の時計回りオフェンスなんて教科書通りのゾーン攻略法やたったし)にフリースローの成功率(前半の滋賀の数字は公表するのが恥ずかしいw)においてそれが顕著に現れた。やっぱり去年の悔しさというのを持続して、このホームコートアドバンテージを得てからも、福岡ではなく滋賀とやろうということでレギュラーシーズン最後まで勝ち続け、関西対決を実現させた上で興行的に盛り上がり(滋賀のブースターも大勢来ていた)も結果もきちんと得てしまったのは流石です。あと、相棒クンとも上海餃子や黒潮ラーメンに、神戸牛コロッケといったグルメもしっかり堪能しましたしw

今日は生ガンバはムリな代わりにBJリーグプレーオフへ

2010-05-16 09:10:10 | Weblog
BJリーグプレーオフを見に神戸まで行きます。大阪人なんやけども、滋賀を応援するっていうのは・・・兵庫や京都在住なのにガンバ応援する人たちみたいな心境ですね。

大阪が嫌いというわけじゃないんやけども、今このチームには巨人臭が漂っているw 琉球の木村GMをして、勝つためにはなんだってやるという体質になって過去痛い目に合っているらしいからね。個々の選手を見ても、昨日ブザービーターやられた将軍というのはBJリーグでは反則やしね。

まあ、そういう強力な個を擁したチームに対してどこまでやれるかというのを滋賀に見せて欲しいんですわ。昨日はロースコアで4Q途中までは滋賀が7点リードしていたけども、フリースローがなあ・・・

ガンバの方はアズーリで観戦します。まあ、それをやれば負けることはないっしょw ただまあ、今日も3バックで行くんならマジでカントクには代表監督にでも行って欲しいわなw

2010亞冠16強賽 大阪鋼巴 0-3 城南一和

2010-05-13 06:36:04 | ガンバ大阪
昨日は昼前に帰国し、午後から仕事していたのでブログを書くのが遅くなったけど、鹿島まで負けて日本勢は全滅か・・・ACL限定ではあるけども、ガンバを応援して下さった他サポの皆さんには本当に申し訳ありませんでした。当事者としてこういう事態になったことに責任を感じている。単に1国際大会の結果だけでもって一国のリーグのレベルが云々ということを言い出す輩がまた出てくるかもしれない。

本当は筆者だってそういう物言いって好きではないんだけども、ACLって、リーグを代表して行く以上はそのリーグのレベルが決して低くはないという客観的に印象付ける側面があるわけで、試合前に城南一和のシン・テヨン監督が言っていたようなことになってしまったのが悔しい。まあ、リベンジするまでの一年間は、K>Jだと言ってしまえるのは勝者の権利なわけだから。それに対しては、リベンジするまでは臥薪嘗胆。

試合の方はというと、最初の失点はPKではなかったということで明神が猛烈に抗議していたし、試合後の会見でもカントクが珍しく審判の判定について不満を口にしていた。ボールに行っていながらPK取られたということで思い出すのは、90年イタリアW杯での決勝の試合での決勝点となったPKの判定か。あの試合の後にマラドーナが悔し泣きしていたのだが、今回の明神だって似たような心境だっただろう。

筆者は物事の原因と責任を認識する上で、全て自分たちのせいだということで責任を背負こむ必要はないと考える。なぜなら物事が発生した原因というのは自分の中の内的要因と、自分以外の外的要因が重なった上で起こりうることが多いからだ。今回のレフェリーの件は外的要因に当たる。だからまあ、敗因を審判のせいにするコメントというのは自分は決して好きではないけども、そうしたコメントを出す人たちって-欧州でも特にそうだが-、自分たちのせいではないということへのアピールなのかとは思ったりもすることはある。本当はそれだけが原因ではないということを自分たちが一番良く判っているにも関わらず。審判への判定に不満や怒りを表すのは一種の確信犯で、サッカーでの戦いが何もピッチに限ったことではないということを物語っているのかもしれない。これは、日本人にはなかなか理解しにくいメンタリティかもしれないが。

それでも、筆者はそうした外的要因を認識しながらもそれが全てであったと言うつもりはないし、内的要因もあるのだから、発生原因については部分的な責任も自覚する必要があるということなんだけども。では、PKを招いた内的要因に光を当ててみると、改めてガンバは後半勝つためにリスクを冒すという姿勢を貫いた結果であったと言う事が判るかもしれない。カウンターでサイドチェンジをされた際には、ミチが上がっていた為に智が引っ張り出されていたのだけども、こういう攻められ方は前半はなかった。5バックで守っていたからサイドを使われ、両サイドが下がり更にはセカンドボールを拾われ、という最悪な状態だったけども、後半4バックにして、ショーキを入れて、ミチを左サイドバックにしてという形での4-2-3-1にしてからガンバがリズムを取り戻し出した。

ただ、帰国便のフライトで読んだ、チェルシーのアンチェロッティ監督が最新の著書の中で語っていたように、ポゼッションが取れるようになると、確かにゲームを自分たちのリズムで進められるようになる反面、守備でのバランスが崩れることが多くなるのも確かだろう。カントクは最近5バックをやっているのは、従来やってきたサッカーで点が取れなくなっているということをよく判っているからなんだけども、5バックならば試合開始早々の時間で点を取っておかないといけないんだよなあ・・・

結局少ない人数で点をとるにも強力なアタッカーすら居ないし、後ろで跳ね返せる強力なDFも居ない。ましてピルロや中村憲剛のような速射砲タイプも居ない。だからこそ、点を取りに行くと決めたからにはリスクは大きいけども本来の形に戻すしかないということになったのだろう。強いて配置の面での問題点を指摘するなら、宇佐美とショーキとミチとで左サイドのプレーエリアが被るような形になってしまったかもしれないのだけども。どっちかと言えば和道を左サイドに回して、攻撃での左サイドは宇佐美に全権を与えるという形が良かったかもしれないが。ちなみに宇佐美の良さを生かせるのは個人的には大塚だと思うんだけども、彼は柳沢あたりのプレーを見て勉強して欲しいですね。

話を戻すと、前半の5バックに皆が文句つけるんだったら、後半のリスクを冒す姿勢には文句を言うべきではないとは思うわけで、そうした姿勢を貫いたガンバを自分は誇りに思うし今後も追いかけていきたい。ガンバは結局どこまで行っても、俺たちにはこれしかないというスタイルを貫くしかないんだろうな・・・

今回の遠征だけども、1泊2日の弾丸遠征には、マイルを使わずともLCCのチェジュ航空で安く行けることが解りました。まあ、帰りの韓国からの便の方が韓国人旅行客で一杯だったけども、これによって日本と韓国の距離が一段と縮まったかな。サッカー以外でも一度韓国を旅行して、遠征の時には見れなかった韓国をじっくり見たいと思ったりもしたけどもね。城南はミョンドンから地下鉄で1時間はかかる。ミョンドンあたりから少し歩いて3号線に乗る方がブンタン線への乗り換えは1回で済んだんだけども、途中乗り換え駅での通路の脇で売っていたワッフルはめっさ旨かったわ。

今季のガンバを占う決戦当日朝より

2010-05-11 06:32:53 | ガンバ大阪
今日明日とACLで韓国に遠征する関係で、日曜日は休日出勤し、昨日も夜遅くまで残業していたためにブログを更新する間もなかった。荷造りを終え、出発前に少し時間が出来たので書きたいと思います。

その前にW杯代表メンバーが選出されました。改めましてヤットおめでとう!彼の場合には前から当確ではあったけども、選ばれたということでいい精神状態で今日の試合臨めるようになれば勝機はあるとは思いますね。川口の選出?うーん、第3GKって殆ど出番はないんだけども、あったとしてイタリア大会のゴイコチェアみたいになるかどうか。ただまあ、本当に乗っている時のヨシカツってそのように確変してしまう可能性はなくはないんだけども。日韓大会では控えだったけども、そこではムードメーカーっていうタイプではなかったとは思うんだが。日本人としては4大会連続で代表入した唯一の選手ということになりますね。

あと、FWに長身枠で矢野しか入らなかったのは前からのプレスが必要な時であって、パワープレーするとなればボンバーと闘莉王を上げるということで決まっているのだろう。その為に後ろで守れる選手として岩政が呼ばれたという風には考えられるかもしれない。まあ、岡田ジャパンのコンセプト自体がほぼバンザイアタックの様相を呈しているだけに、上手くいけば1勝1敗1分けで1次リーグ突破は僅かながらあるかもしれないが、ヘタすれば3連敗というものになるかもしれない。つまりイチかバチかに賭けているんだろうね。

前回と比べて良い点を挙げるとすれば、少なくともドイツにおいて選手同士がバラバラになるというような事態は避けられるというところか。あの時日本料理店に中田英寿が選手らを集めて、日の丸に寄せ書きを呼びかけたけども、何人かの選手らはサインしなかった(そしてそのことをテレビでは伝えていなかった)ということがあったからね。

話を今日の決戦に戻すと、城南一和は今日お年寄りと小学生を無料招待するらしい。ということはそれなりに客は入るということか。あちらはなぜか先週末に試合をやっているようだが、前の2試合のメンバーを見ると選手を入れ替えながら起用している。ただ、モリナやファブリシオのような主力は少し疲れがあるかもしれないが、そんなことで今のガンバにプラスになるかは?かもしれない。厳しい戦いは予想されるが、不思議なことに、アウェーである分余計な気負いというのが去年に比べてないんですね。それがガンバの選手たちにあればそれなりに期待出来るかもしれないが・・・

ということで、これから行ってきます!