大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

中超でリーグ戦の日程変更が日本より容易な理由

2013-09-27 00:24:11 | 中国サッカー
ACLで戦っている柏のリーグ戦延期問題は対戦相手である新潟にまで迷惑をかけそうだったかな?新潟サポさんのブログを徘徊している限り、延期に反対されておられたのは、その話が直前になって出たからだという論調ではある。確かに、遠征する選手やサポーターの足や交通費宿泊費といった問題も当然出てくる。勿論最終的に要求を却下したのはJリーグなんだけども、そこでもチケット、テレビ中継或いはTOTOといった様々の問題が絡んで来ていたのは想像に難くない。だからまあ、恐らく想像するにはJリーグだって変更の可能性を模索してみたんだけども、時間的な問題が間に合わなかったということも言えるだろう。

結局、遅きに失したんだけども、一ヶ月前に自らケツまくっておきながら復帰して、今頃になって変更を言い出す柏のネルシーニョ監督にだってこうした状況を招いた責任の一端はあるんじゃないだろうか?

それでも相手の広州恒大が延期してるのに、という比較の話は出てくるかもしれない。イランや韓国の内情について筆者はそんなに詳しくはないが、中国の話ならば、筆者はある程度色々と中国メディアやネットでの情報は検索出来るし、更にネットに出ない話として中国人のネットワークで色々と話しは聞けるんで、中国との比較ということで書いてみたい。

新潟サポさんがおっしゃるように、本来他国で出来て日本でなんで出来ないのかという検証って本来メディアがやるべきことなんだけども、メディアが出来ない(或いはやろうとしない)理由の一つには語学力の問題というのもあるかな・・・そしてもう一つは、全体的に日程変更に応じないJリーグに対してけしからん、という空気もあるということだろう。つまり、他国との比較する以前に、Jリーグ批判の尻馬に乗る方が楽ではありますね。この点についてはJリーグ側の身から出たサビという側面もあるんだけどもw だからといって、なんでもかんでもリーグを批判しとけばOKというものでもないんじゃないだろうか?

で、本題に入りましょう。なんで中国で日程変更が可能だったかというと、大きく分けると、

1.中国足協がトップダウンで決められる
2.変更を受け入れたクラブは表向き指示だが、これには訳がある
3.広州恒大は日程変更を呑ませた代償として、クラブ内に抱える代表選手らに負担を大きくしている

というところが大きいと思われる。

1についてなんだけども、広州恒大の日程変更要求って、先月も土曜開催のところを金曜開催に前倒ししたわけなんだが、なんと今週においても、ミッドウィークに行われるはずだった、日本の天皇杯にあたる足協杯準決勝の試合を延期させてるばかりか、週末ホームにおいて行われる、岡ちゃん率いる杭州緑城とのリーグ戦にしても、試合日を日曜から土曜に変更しているんですな・・・こんな条件を岡ちゃんが到底呑むとは考えにくいんだけども、そこには変更を決定する側の政治力というのがモノを言っているように感じる。で、新潟サポさんのもう一つの疑問である、変更はいつ頃決定されたのかということなんだけども、複数の中国メディアの情報を時系列で整理すると、報道で変更の話が出たのは9月中旬頃だった。こういうことを直前でも平気で変更出来るのは、さすが中国と言わざるを得ないw

2についてだが、本来アウェーであるならば岡ちゃんのところは慌てて遠征の飛行機やホテルの予約のし直しや、そこで発生する費用の問題とかは出てくるんだろうし、本来なら先週末に行うはずだった遼寧宏運にしても運営の費用の問題は当然出てくる。多分想像なんだけども、過去歴代の中超クラブがACLの日程変更を要求しても認められなかったけども、今回それが遠たというのは、恐らく裏でこっそり損失補てんしているんじゃないかっていう可能性を考えてしまうのは筆者だけだろうか?基本的に中超のクラブはオーナー企業が名前を付けることが認められる代わりに、損失はその企業が被るというところは日本のプロ野球に似ているんだけども、かの国の場合は入場料収入なんて何のあてにもならない。大体招待券がいろんなところにバラまかれ、それが更にがダフ屋に横流しされている、ということも日程変更が日本より難しくない背景としてあることも付け加えておきたい。

更に遼寧の場合には打算があって、リーグ戦振替日がなんと10月15日と、国足がアジアカップ予選でインドネシアアウェーで試合する同日にあたる。この日は恐らく、広州恒大の大半の選手がゴッソリ代表に持っていかれるはめになるんで、戦力ダウンは避けられない(ただ、反則助っ人は残っているんで、広州恒大にしてみれば代表組抜きでもやれるだろうという読みはあるが)。ただ、遼寧はこの日を提案し、広州はその条件を呑んだということだから、遼寧にしてみれば、代表で選手が抜けて戦力がダウンした時が勝てるチャンスと思っていたのかもしれない。それが、変更に応じた側の打算と見ていいかもしれない。

そして足協杯の準決勝で対戦するはずだった北京国安にしても、広州恒大が決勝進出した場合には準決勝のホーム&アウェーの日程が、11月23日並びに27日にずれ込む。まあ、これは足協管轄の試合なんだけども、北京国安にしてみれば、少なくともクソ寒い11月下旬の北京で一試合やれるというのがアドバンテージになるということなんですな。彼らがACL出るのであれば、その一枠であるカップ戦を優位に戦いたい思惑は北京には当然あることでしょう。まあ、その分決勝はなんと12月にずれ込むんだが、北京が勝ち進んだら、試合観に行く人たちも12月に北京で1試合ってホンマ大変ですわ。

こうやって書いてみて、改めて日本では同じことは無理とまでは行かないにしても、日程変更の為には様々なプロセスを経る必要があることを改めて思い知らされてしまう。

勿論、中国には中国の、日本には日本なりの良さというのがあるということは両国で生活したことのある筆者も勿論解っているから一概にどちらがいいとか悪いとかをここで論じるつもりはない。

ただ、中国よりは日本社会って融通が効きづらいところはあるにしても、決められた一定の秩序の元に管理されて物事が進んでいく日本社会に暮らすのは、ある意味便利で楽ではあるというのが実感としてあるわけ。それは多かれ少なかれ日本社会で暮らしている私達はそうした便利さを享受しているわけでしょう。融通が効きやすい社会というのはとかく行き当たりばったりになりやすいところがあって、普段の生活の中で反射神経を研ぎ澄まさないと生きていけないわけです。恐らくそれは中国だけでなく、韓国にもそういう部分っていうのはあるんじゃないかって思うわけ。韓国語にあるケンチャナヨなんていう言葉だって、あれは言ってみれば、細かいこと気にすんなとも取れるわけだしw 

だからまあ、一方で秩序の取れた日本社会の便利さを享受しながら、他方でもっと融通をきかせろと言うのは本来相反するわけですな。どうしても日程を変えたいというのならば前から解っていたけども、もっと前から議論すべきことだし。でも、冒頭にも書いていたが、こういう混乱を招いた一因(全部責任押し付けてるわけじゃないよ)は柏のネルシーニョ監督にもあるんじゃないかって思うんですね。多分彼が日程変更を要求し出したのは、他国のリーグの日程変更問題や、遠征帰りの選手のコンディションを見て、こりゃマズいと現場の監督として気づいたからだとはいえ。

J乙聯賽第34輪 松本山雅 2-2 大阪鋼巴

2013-09-23 23:02:38 | ガンバ大阪
前回のエントリでもセットプレー対策がカギだということは書いておいた。実際対策の後は伺えていた。水戸なんかとでは、ロチャの代わりに入っていた9番のポジションである川西はファーサイドに居たけども、今回はロチャをニアに置いていた。更に、ショートコーナーで近寄る相手選手には阿部ちゃんに追いかけさせていたんだけども、これは前節の岡山相手に船山が得点したトリックプレイを見てのことだろう。にも関わらず決められたのは、ソリさんの方が更にその上を言行っていたということかもしれないが。

というのも、2失点に共通してるのは、何れも藤ヶ谷の前にあらかじめ人に近寄られているということなんよね。最初の失点では、前節ゴールを決めてる船山が藤ヶ谷の前に入ってスクリーンをかけているし、キッカーにしても岡山戦と同じ位置でのコーナーでも、前回は左足のインスイングで蹴っていたが、今回は右足のアウトスイングで蹴ってきていた。藤ヶ谷の前に入られるというのは今までもなかったわけではないけども、それならそれで邪魔させないように誰かが見ておく必要はあったし、そういうイザコザなら、佐藤主審には北九州戦と同様に相手のファウルを誘う手が有効だったが…もっとも、北九州戦でも佐藤主審って藤ヶ谷のところにファウルの後駆け寄って話しかけてたから、そう何度も同じ手が使えるとも限らないんだが。

2失点目は、確かに目測を誤ってクリアしきれなかった藤ヶ谷のミスではあるんだけども、中に入る選手には無頓着すぎるし、更にはロングスローに気を取られてこぼれ球に詰めていた相手の犬飼を誰も見ていなかった守備陣にも問題はあるわね。別に藤ヶ谷のせいではないと言うつもりはないが、そこだけ責めるというのは問題の本質を見誤ることにはなるかもしれない。今季はセットプレーからの失点は少なく安心出来るものだと思っていたが、この点は再度確認しておいた方がいい、というレッスンがこの試合だったと言える。山雅が今の順位にいられるのも、監督の力というのが大きい。

ところで、選手交代の件だけども、現地では川西の交代相手がロチャではなく、宇佐美だったのには驚きの声が上がっていた。健太的にはウサロチャのユニットこそが得点力があり、代えるとしたらそのうちどちらか良くない方という観点に横浜戦の後から変わっているのかもしれない。それに加えて、川西にはボックスにとどまるロチャ(まあ、そのポジショニングのお陰で2点取れたんだが)という惑星の周辺を動き廻る衛星という役割を期待したのかもしれないが。確かに川西はアクセント付けていたし、宇佐美はキレを欠いていたのは事実だが、前線での流動性を書いてしまったな、という感は否めなかった。TMで秋が出場したらしいから、次はゲーム終盤からでも出られるのなら、だいぶ助かるんだけども。

最後に、スタジアムの雰囲気は最高に良かった事を付け加えておきたい。お互いが応援において出し切ったと言えるかもしれない。あと、リプレイで確認したけども、白井選手が着地した時にロチャはあれはないよな…全治六週間か。1日も早い復帰を祈ってます。

松本遠征を前に、現行シーズン制度のマネジメントについて考察する

2013-09-22 07:42:22 | サッカー全般
松本遠征の前日に名古屋寄って、昼間はハンドボールの試合を、夜は瑞穂で名古屋と東京の試合を観戦。名古屋で一泊して、今朝松本までの移動の電車の中で記事を書いてます。

昨夜の名古屋と東京の差を分けたのは運動量だった。裏返せば、夏調子の良かった名古屋はここへ来て走れる相手に苦しむようになったが、東京は涼しくなるにつれて、運動量をベースにハードワーク出来るようになったのが大きいかと。

まあ、第三者として大体東京の試合見てると、彼らが手も足も出ないっていうゲームは今まで記憶にはないんですよw てか、4月にユアスタで見た仙台戦なんかは前半は完全に東京のゲームやったし。まあ、前半自分らのミスで玉田にプレゼントした決定機を権田はよくセーブしましたわ。あれ決まってたら、東京にとっては非常に残念な試合になっていた気がするw

昨夜の試合は、夏仕様から秋仕様への切り替えというのがどのチームにとっても春秋制というカレンダーにおいて重要になってくるということを改めて考えさせられたのだった。

ウチでも健太監督がウサロチャにこれからは守備を求めるということを示唆していたけども、裏返せば気候に応じて運動量や戦術を微調整していくマネジメントがどのクラブにも必要だということなのだろう。逆に大宮なんかは、外から見ていると、夏場でも同じ運動量を求める指揮官と、それは無料ですっていう選手との間の確執が大きくなって行ったよう思える。だからまあ、この件は一概にどちらが悪いとは言い切れないのは、現行シーズン制度におけるマネジメントが必要なるからで、ベル爺ばかりに同情もしてられないのだけども。

実を言うと、折角豊富な運動量をベースにした、いいサッカーやってるのに、夏場の運動量低下でサッカーも質が低下するんなら、夏を休みにするカレンダーにしてしまおう、と考えた人物がかつて日本サッカー界には居ました。それがまあ、犬飼元JFA会長なんだけども…

つまり、あの人の提案していた秋春制の中身っていうのは、1、2月の寒い時期だけ、雪国クラブはアウェイでガマンしてくれ、ということだったんだが、それは日程の消化という観点から考えると、2ヶ月休んでいたんじゃあ、とても消化仕切れないし、真夏の暑い時期にまで開幕を前倒ししないといけない、という懸念があの人の中にはあったのかもしれない(ナビスコの23歳以下の大会の変更案も、育成を隠れ蓑にして、要は如何に試合数を減らすかという観点から氏は提案していたんだろうけども)。あとは、いいサッカー見られるんやから、見る側がガマンせい、という話なんですわ、あの人に言わせれば。

勿論犬飼案は、雪国クラブに限らず、学校の夏休み期間の営業機会や、集客が見込みにくい冬場に試合を余儀無くされるという意味において多くのクラブからの反発を招いてしまうという危うさはあったし、筆者からしても、氏の考えは賛成とまではいかなくても一応理解は出来るんだが、言葉足らずなところは否めなかった。

ただまあ、仮に秋春に変えたとしても、8月の暑い時期に試合は避けられないとかいう話を聞くと、本来の目的達成の為の手段に過ぎなかったシーズン変更が目的化しているという感は否めない訳ですな…目的という点のみ比べたら、今のJFA首脳よりは犬飼氏の方が志は高かったのは確かだ。

おっと話は随分それてしまった。今日の試合は秋仕様にどれだけチューンアップしているかは見ものですな。それは勿論相手にも言えることだけども。あと、前節の岡山相手に点をとったみたいな、ゾーンで守ってくる相手へのセットプレーでのトリックというのも反さんは考えているかもしれないし、当然それは健太監督も想定済みでしょう。そこら辺監督同志の駆け引きも見ものやね。

J乙聯賽第33輪 大阪鋼巴 5-0 水戸葵花

2013-09-16 23:27:26 | ガンバ大阪
この試合のターニングポイントは、阿部ちゃんがキックフェイントから決めた2点目ミドル。ちょうどディフェンスの選手がブラインドなってくれていたんで、水戸ちゃんのGK本間ちゃんにはコースを予測しづらかっただろう。けど、そういうのをもし見越して狙ったんだとしたら阿部ちゃんのシュートセンスって非凡ではありますけどもね…

で、そのゴールが健太監督は加地さん=>星原に次ぐ交代カードとして、ロチャから川西にスイッチする決断を早めたと言えるかもしれない。この交代によって、川西が攻守において実に柳沢的な働きをしてくれたのがその後のゲームを決する事となったわけ。前線からの守備においても、鯔に入るコースを消しつつ、相手の最終ラインにしっかりとプレスをかける事が出来たし、セットプレーの守備でもファーサイドの深い位置まで戻ってしっかりとタスクを果たし、カウンターに繋げる。そして攻撃においては、中盤まで下がってポストプレーを果たす。なんか往年のヤナギを揶揄していた繋ぎ沢、って言葉を思い出すけども、川西なんか正にそんな感じ。いや、褒めてるんですけどもね。

いやあ、今迄何で川西が使われなかったのか監督を問い詰めたい気分ですよw
ホンマに点取る以外タスクをしっかり果たしてましたからね。逆に言えば、点を取るという部分で物足りなかったからこそ、今迄不遇だったかもしれんし。健太監督の考えからすると、FWは点が取れる選手という基準に基づいていたものと推察される。だからこそ皆が散々文句言うてたショーキなんかはずっと使われていたんでしょうね。もしかしたら、この試合での実は川西は得点期待されていたというよりも、リードを奪ってから崩れないようにゲームをしっかりとコントロールするという文脈で投入されたのかもしれない。ゴール挙げたのは嬉しい誤算だったかのしれんけど。

そう考えると、この試合もウサロチャでスタートしたのは、得点力に期待していたから。そして、彼らに守備意識を持たせておき、彼らなりに守備を開始できるエリアまでプレス開始する位置を下げておいて、守備をさせる。ロチャなんかも一回プレスバックしてボールを奪う場面があったけども。まあ、ラインは理想はもうちょい高いけども、きちんとコンパクトネスは保つ。そして、水戸ちゃんの師匠らが割と低めの位置でプレスを開始する時にはしっかりと師匠との距離を保ちつつ押し上げる。勿論相手のFKの時にはゾーン一線でラインを押し上げておいて相手を牽制しているところは流石大輝といったところ。こういう形で前節の課題が修正されたわけです。

まあ、あのライン設定で行くなら、ボール奪う位置はやや下がるんだから、そこはバルサ相手にやってのけたセビージャみたいに、ロングカウンターの運用も視野に入れて(ロチャはしばし裏に抜けたい動きだししていたが)やっても良かったんだが。けど、それがなかったものの、徐々に中盤が空き出した中でポゼッションで相手を疲弊させておきながら、最初にセットプレーとミドルで2点奪えたのが良かったかな。

先制ゴールなんかはニアに立っていた宇佐美にピンポイントでヤットが蹴り込んだ時点で勝負ありなんだけども、それまでの二回のCKでアウトスイングで外に逃げるボールとショートコーナーを見せておき、そしてその次に宇佐美が相手ディフェンスの手前に立つ形で、本間ちゃんには見方ディフェンスがバスケットでいうスクリーンを掛けた形で届かないようにしていた。その先制ゴールのCKを呼んだのは阿部ちゃんの積極的なミドルだったことも付け加えておこう。

話を川西に戻すと、川西を使う前提条件としては、周りが点を取れているという状況かな。この点今の所ガンバでは、守備意識が向上した宇佐美は相変わらず変態ぶりを発揮してるし、中盤でも得点力は高い。この試合なんかは正に川西がハマる条件は揃っていたということだろう。

あえて気になるとしたら、コンちゃんと藤春の連携部分かな。藤春はだいぶポジショニングを煩く言われたんだろうけど、コンちゃんへカバーを意識するあまり、ラインコントロールしたい所に藤春が下がる所がある。まあ、コンちゃんの飛び出した穴が怖いからコンちゃんには飛び出しを封印させているのかもしれんけど、なんか中途半端な感じはするな。そのあたりを縦に抜けられたり、或いはセビージャのコンパクトな中央4枚を、ダニアウへの一発サイドチェンジで崩したバルサみたいに大外を使われるのが何気に嫌なんだけども、次節で対戦する反町さんはどう対策立てるだろうか?

ポストシーズン制度考察

2013-09-14 22:52:52 | サッカー全般
2シーズン制に反対の横断幕が今日のJ1の様々なスタジアムで出ているけども、Jリーグからしてみれば、大事なのは2シーズン制というよりは、ポストシーズンゲームの方で、2シーズン制は手段に過ぎないのだろう。実際、ポストシーズンゲームの導入を決めるに当たり、報道によると2ステージ制の他にももう一つ、上位4チームによるプレーオフという案も出されたみたいだし。

個人的にはサッカーで北米的ポストシーズンという制度自体は、他の手法でもって北米でのポストシーズンゲーム導入の目的を果たせているという理由から基本的には不要というスタンスだが、どうしても北米の4大スポーツで行われている形を真似したいんなら、もう一つの提案である上位チームでのプレーオフ制度の方が良かったと思う。出来れば8チームぐらい参加ってことにすればもっと盛り上がるでw

まあ、流石にそれはサッカー的ではないとして却下されたんだろうな。

今回の導入に当たり、北米の4大スポーツを引き合いに出す人がいるんだけども、そもそもなんで北米でああした制度が有るのかを正確に理解している人たちは少ないんじゃないだろうか?その目的の一つには消化試合を極力減らすというのがあるからなんだが。

北米の4大スポーツにおいて、消化試合があると何で問題なのかと言うと、オラがチームがコケてしまって、上に行く望みがなくなると、ファンはその競技のシーズン終盤頃に開幕した他の競技にサッサと乗り換えてしまうからですわ。

とりわけMLBなんかはその問題に対して凄く敏感なわけでして。地区優勝やワイルドカードの枠が決まった時点で、その順位に関係ない試合は打ち切ってしまうことがあるのも、順位が確定した後に客の入らないガラガラな試合を続ける意味がないという、経済的合理性という観点に基づいているからなわけです。だからまあ、MLBはワイルドカード枠の拡大という手法で消化試合を減らそうとしてるわけ。ちなみに、NPBのCSについてもいろんな批判があるけども結局あれも同じ方向性で導入されたものだと筆者は認識している。だからこそ、CSにおける上位チームのアドバンテージをどうするかが課題ではありますけどもね...

で、結局消化試合という問題からポストシーズンのプレーオフが導入されていたというあちらの背景を考えると、サッカーでは逆にそうした制度を導入する必要はなかったと考えられていたように思えるわけです。

というのも、サッカーのリーグ戦では、ボトムズには、降格という危機が忍び寄る。上位チームや中の上のグループに対しては、優勝が厳しくなっても、欧州ならばCL出場の可能性があり、そこに手が届かなくても、ヨーロッパリーグもある。下部リーグにおいては、欧州カップ戦の出場はなくとも、プレーオフ制度で、昇格争いを盛り上げようとしている(その意味で、今季の大分の成績だけでもって昇格プレーオフ制度を否定するのはお門違いなわけでして)。

だからまあ、こうして見てみると、CLもヨーロッパリーグも昇格プレーオフにしても、勿論それらの本チャンは大事なんだけども、同時にその資格を手にするまでの過程を盛り上げるという副産物を産み出しているわけ。その意味で、北米でのポストシーズンにしても、サッカーにおけるこれらの仕掛けにしても、方法論こそ違えど根底の発想は実は同じなわけです。シーズンの順位争いを如何に最後まで盛り上げるか、という点においては。

その観点で考えると、今回のJリーグの改革には問題が潜んでいる。

一つにはACLの出場権の扱い。従来の制度だと、3位以内までに入れればACLという目標が上位チームチームには目標があった。象徴的だったのが10年のシーズンで、名古屋が残り3試合残してリーグ優勝した後も最後までACLの出場権争いで盛り上がったし、そのことを金子センセイも絶賛してなかったっけ?新制度だと、JFAがどう決めるのかは解らないけど、恐らくはポストシーズンゲームでの成績に基づくわけか。ただ、それだと少なくとも年間一位のチームには出場権が付与されそうなので、そこがせめてもの救いなんだけども、従来とは異なり、各ステージで優勝争いに絡んでこないとACL出場の目標には届かなくなるかもしれんし。つまり、ACL出場をリーグ戦終盤の盛り上げにはあまり使えなくなるということですわ。

もう一つには、プレーオフ開催によって確かにその分については潤うんだけども、それがシーズン順位決定争いをどのように活性化させるか、という点が見えてこない事だ。筆者にしてみれば、この点が見えて来れば、本来は賛成ではないものの条件付きで賛成は出来る。だからこそ、冒頭でも申し上げたように、どうしてもやりたいのなら、1シーズンやって年間の上位チームでプレーオフの方がまだいいんじゃないかって書いたのもそのためですがね。2ステージ制度では、前後期優勝や降格が絡んでくる以外は消化試合が増えるわけだし。

そして観客数にしても、平日開催が増えることで平均観客動員も怪しくなるかもしれんしね。確かに、新しい仕掛けによってそれを見に来るという層は出てくるかもしれないが、それは裏返せば北米と同様にポストシーズンだけを見ればOKという、固定化されたライト層を生み出すかもしれない。2年前のバンクーバーなんかその典型で、スタンレーカップファイナルの間に街中で便乗騒ぎしてた連中なんかが、普段からカナックス観てるとはとても思えんし(あいつらは往年の名選手だったリンデンやブレを覚えてるか?)。お陰で地元の日加商工会議所が在留邦人向けの様々なイベントを延期せざるをえなくなったし。

ホンマ、今のところポストシーズン行うことで儲かると試算されている金だけですね。まあ、Jリーグからの試算が出されて、それがどこまで信憑性があるかは別にして、反対してたら分配金減るぞ、なんて説得(恫喝?)されたら、反対意見もへったくれもないもんね。その意味では、各クラブの社長さんには同情するんだけども、ポストシーズンという制度を如何にシーズンのじゅん活性化に繋げるか、という考えは、Jリーグにも社長さんらにも出てこんかったかな…

天皇杯は今後のリーグ戦試金石になり得たか?

2013-09-11 23:58:02 | ガンバ大阪
BS劇場のご期待に添えられず申し訳ないw けど、次は必ず期待に応えて見せますんで、NHKさん中継御願いします。

試合の方はというと、ロチャが頭で決めた2点目のゴールなんかは、相手のDFの外側でロチャが待っていたから決められた。そのロチャとの交代前で下がったショーキなんかは、交代前に藤春のクロスに対してゴール中央のエリアに入っていたんで合わず。このコントラストは確か強烈やった。

けど、ショーキの場合、相手のウイングバックが上がっている陣形においては、3バック攻略のイロハのイである、3バックの脇のスペースに抜ける動きだし繰り返していたんで、これはこれでありなんだろう。

まあ、流石にメスタージャでバルサがやったみたに、セスクーメッシのホットライン一発でバレンシアに前プレを諦めさせたようなカッコいいもんではなかったけども、ショーキの動き出しが結果的には相手を5バックに押し込めることに繋がったと言えよう。

ただ、そのショーキに替えてロチャが入ったことで、宇佐美とは役割やプレーエリアでの分担が明確になったこととは記しておきたい。2点目なんかはロチャが右サイドでの攻撃に顔を出してパスを繋ぎ、相手のDFを右サイドに寄せておいてから左サイドへ展開し、宇佐美には1対1で仕掛けられるように仕向けたところであのクロスにズドンやったもんね。3点目はカウンターで宇佐美がドリブルえ持ち上がってから、ロチャが待っていた所にヒールでキチンと落としている。やはりこの二人は息がピッタリ合っているわけですわ。

今月は奇しくも同じ陣形の相手との対戦が続くんだけども、ショーキを頭で使って、相手のウイングバックを下げさせておいて、ポゼッションで押し込み、後半ロチャで仕留めるのはありなんだけども、健太監督がそこまで踏ん切り付くかどうかですな。攻撃考えるとファーストチョイスやはりウサロチャか。となると終盤の前線での運動量はヤットと秋が揃えば担保出来るか。そろそろ秋が戻りそうだけどもどの時点で行けるかな?

ちなみに、健太監督がミスが多いと言っていたのは、名指しこそしていないけども、中盤でパスミスした阿部ちゃんと決定機外したショーキの事を恐らく言っているのだろう。けどもこの二人はなんやかんや言いながらも使われ続けているわけで、この二人がベンチ入りし続けているのも裏返せば監督の期待の現れなんやね。

あ、もう今日は天皇杯か

2013-09-08 10:20:29 | ガンバ大阪
ようやく長崎との一戦を録画で見ることが出来て、感想をと思ったけども、じっくり振り返られるもんでもなく、今日は天皇杯なんですな。

長崎戦について一応触れておくと、最初の15分だけを見ると、一応こちらも守備時には相手の対策を施していた。相手は3421から攻撃時には433に変形するのは偵察済み。ということは、こちらも相手が攻撃時に6枚で来たら必ず数的同数かそれより一人余らせる形を作る。

問題はこちらの攻撃であって、ちょっとこういう相手に対してマトモに行きすぎたようには思えた。こういう相手に対する外し方というのは一応健太監督は持っているわけで、そのうちの一つが、相手が攻撃から守備へ切り替わる際に両サイドの脇の裏が狙い目だったわけだが、アウェイでの対戦でしょーきに狙わせたようなことはやらず。まあ、ロチャを裏に走らせるような事はしたけども、其れが彼にとって得意な形というわけではなかった。まあ、ショーキは今の所この試合限定でスタメンという信頼を得る所までは至ってなかったけど、相手を仕留める為の適材を生かすまで健太監督も踏ん切りがつかなかったわけか。

だからまあ、守備で一応ブロックは作れていたけども、低い位置から一気に飛ばすわけでもなく、普通に繋ごうとして相手のプレス網に引っかかる事が多かった。

ところで、失点場面というので振り返ると、気になるのは、1点目よりは2点目だったか。内田がボールを奪われてからすぐ位置的フタチャレンジに行ってかわされていることと、大外を藤春が見ていなかったことがクロス上げられていた事が問題だった。ここで気になる事は、藤春のポジショニング。彼が大外を捨てて中に絞る形でコンちゃんカバーをしていたのは、実はあそこはコンちゃんが前でチャレンジする前提だったのだろうか?

まあ、もしそうなら、健太監督なりにコンちゃんが上がる時のカバーを徹底させたということなんだが、それならコンちゃん前に出る守備して欲しかったけどもあそこは出られなかったということか。けど、今のウチの守備ってどちらかと言えばタッチラインという偉大なDFと連携して外側に追いやり、クロスは中で跳ね返すという前提で守っているわけで。コンちゃんの奪取力を活かすんなら、寧ろサイドでは縦を切って中でコンちゃんが奪い易いポイントまで追い込むべきなんじゃないのかね?となると、今のコンちゃんのCB起用は寧ろ消去法でしかないんだろうけども。

ちなみにクロスで加地さんが後ろのマークを見失うって今に始まった事ではないし。この試合勝つとしたらパウリーニョに対して後ろからのチャージには開幕戦の時と同様にキチンとPK取って貰えたらってとこぐらいだったsだろう。ガンバってあまりこういうので意見書とかを出さないチーム体質なんよね。まあ、出したら出したでリーグから余計心証を悪くするというリスク有るけどもw

ま、リーグ戦については今はまだ慌てる時期ではないんで、今日の天皇杯でどんだけ控え組がアピール出来てるか見てみよう。

接受不了(ジエ ショウ ブ リャオ)

2013-09-01 12:35:23 | 中国サッカー
0ー3という完敗の試合後、挨拶にきた北京八喜のジエ ショウ ブ リャオ というコールがバクスタのど真ん中に陣取っていた、ホームの北京八喜のサポが浴びせていたが、結果にも内容にも納得いかねえ、ってところでしょうな。このエントリーは天津北京までの移動の新幹線中で書いてます。

国安がアウエーだったこともあり、日本から一日早く北京入りしている友人に誘われて、中国の2部のカテゴリーにいる、北京八喜と哈爾濱毅騰の試合を見に行きました。朝陽体育場という、北京市の中心から東の方の郊外にあるスタジアムだったんだけども、そこでは、親会社がアイスクリーム売っている会社だけに、来場者全員にアイスキャンデープレゼントというサービスっぷり。といっても、別にスタで何かを売っているわけではなかったんで、最近のJ2クラブのグルメの充実っぷりに比べると物足りない、てか中国のスタジアムのそんなもの期待してもしょうがないんやけどもねw

試合の方は、現在2位につけているハルビンに比べると、細かい部分での差は出た。最終ラインに足下がないことがバレると前プレをかけられてしまうアタフタっぷり。一方のハルビンは、10番のリカルドというコロンビアの選手が3点目を演出した、ディフェンスを引きつけるドリブルが印象的だったが、それ以外の2点もサイド攻撃からのクロスは、試合前の練習でのイメージ通り。ちゃんとサイドから抉って点を取るという理想的な展開だった。

ところで、ハルビンと言えば、真夏以外春秋とずっとアウエーで試合してるんですな。まあ、これはやる前からその条件を呑んだからこそ出来る日程とも言える。だから地元のサポは夏以外はアウェー行くか、テレビでしか試合は見れないけど、中国人って週末には結構皆テレビで試合見ている事を考えると、親会社はテレビを通じた宣伝や営業戦略を持っているということか。現在2位ということだから、このまま2位以内なら自動昇格なんだけども、昇格すると日程どうなるんだろうね…まあ、こういう最北端のクラブが存在するから、秋春制(中国語では、跨年制と言う。この制度でも夏に試合することになるからこっちの方がしっくり来るか)っていうのは中国ではできないわけで。

だから、秋春のするのが賛成か反対かは別にして、日本が変えても中韓は変えない可能性があるということは覚えておいた方がいいかもしれない。まあ、昨今の議論ってそもそも中韓はともかく、日本としてどうするか、という議論になるから関係ないか…ただ、中韓組んで何か東アジアで試合や大会を行う上では、シーズンのねじれは想定した組方にはなるだろう。

ところで、このハルビンがもしACLに出てきたら、って考えると恐ろしいですね…少なくとも3試合は向こうのホームでやることを考えてると、開幕から3連続アウェーというのは考えにくいから、3月末には何処かが試合しないといけない。

実は3月末のハルビンは札幌よりは若干気温が高く、雪は札幌よりは降らない、という話筆者は聞いている。けど、札幌みたいにドームなんて気の利いたものなんかはない。まあ、それでもピッチの状態がアレだし、春先は誰も見にこないからこそ、ハルビンは春先にはアウェーの試合を突っ込んでるわけだが。

ハルビンがACLに出てくる可能性は今のところは今のところ低いが、将来的にないとも言い切れない。まあ、でももし3月末に試合をやるとなったらどうするかって?まあ、そんな時限ってウチが行かされる可能性は多いにあるw だって今までシリアだの、ネシアだの、オーストラリアだのと散々遠いところ行かされたわけだしw

なんか、兄やんが奇しくも茨木にある水餃子屋さんのことについてコメントしてきたなw 同じハルビンということで、最後は巧くまとまった?