ACLで戦っている柏のリーグ戦延期問題は対戦相手である新潟にまで迷惑をかけそうだったかな?新潟サポさんのブログを徘徊している限り、延期に反対されておられたのは、その話が直前になって出たからだという論調ではある。確かに、遠征する選手やサポーターの足や交通費宿泊費といった問題も当然出てくる。勿論最終的に要求を却下したのはJリーグなんだけども、そこでもチケット、テレビ中継或いはTOTOといった様々の問題が絡んで来ていたのは想像に難くない。だからまあ、恐らく想像するにはJリーグだって変更の可能性を模索してみたんだけども、時間的な問題が間に合わなかったということも言えるだろう。
結局、遅きに失したんだけども、一ヶ月前に自らケツまくっておきながら復帰して、今頃になって変更を言い出す柏のネルシーニョ監督にだってこうした状況を招いた責任の一端はあるんじゃないだろうか?
それでも相手の広州恒大が延期してるのに、という比較の話は出てくるかもしれない。イランや韓国の内情について筆者はそんなに詳しくはないが、中国の話ならば、筆者はある程度色々と中国メディアやネットでの情報は検索出来るし、更にネットに出ない話として中国人のネットワークで色々と話しは聞けるんで、中国との比較ということで書いてみたい。
新潟サポさんがおっしゃるように、本来他国で出来て日本でなんで出来ないのかという検証って本来メディアがやるべきことなんだけども、メディアが出来ない(或いはやろうとしない)理由の一つには語学力の問題というのもあるかな・・・そしてもう一つは、全体的に日程変更に応じないJリーグに対してけしからん、という空気もあるということだろう。つまり、他国との比較する以前に、Jリーグ批判の尻馬に乗る方が楽ではありますね。この点についてはJリーグ側の身から出たサビという側面もあるんだけどもw だからといって、なんでもかんでもリーグを批判しとけばOKというものでもないんじゃないだろうか?
で、本題に入りましょう。なんで中国で日程変更が可能だったかというと、大きく分けると、
1.中国足協がトップダウンで決められる
2.変更を受け入れたクラブは表向き指示だが、これには訳がある
3.広州恒大は日程変更を呑ませた代償として、クラブ内に抱える代表選手らに負担を大きくしている
というところが大きいと思われる。
1についてなんだけども、広州恒大の日程変更要求って、先月も土曜開催のところを金曜開催に前倒ししたわけなんだが、なんと今週においても、ミッドウィークに行われるはずだった、日本の天皇杯にあたる足協杯準決勝の試合を延期させてるばかりか、週末ホームにおいて行われる、岡ちゃん率いる杭州緑城とのリーグ戦にしても、試合日を日曜から土曜に変更しているんですな・・・こんな条件を岡ちゃんが到底呑むとは考えにくいんだけども、そこには変更を決定する側の政治力というのがモノを言っているように感じる。で、新潟サポさんのもう一つの疑問である、変更はいつ頃決定されたのかということなんだけども、複数の中国メディアの情報を時系列で整理すると、報道で変更の話が出たのは9月中旬頃だった。こういうことを直前でも平気で変更出来るのは、さすが中国と言わざるを得ないw
2についてだが、本来アウェーであるならば岡ちゃんのところは慌てて遠征の飛行機やホテルの予約のし直しや、そこで発生する費用の問題とかは出てくるんだろうし、本来なら先週末に行うはずだった遼寧宏運にしても運営の費用の問題は当然出てくる。多分想像なんだけども、過去歴代の中超クラブがACLの日程変更を要求しても認められなかったけども、今回それが遠たというのは、恐らく裏でこっそり損失補てんしているんじゃないかっていう可能性を考えてしまうのは筆者だけだろうか?基本的に中超のクラブはオーナー企業が名前を付けることが認められる代わりに、損失はその企業が被るというところは日本のプロ野球に似ているんだけども、かの国の場合は入場料収入なんて何のあてにもならない。大体招待券がいろんなところにバラまかれ、それが更にがダフ屋に横流しされている、ということも日程変更が日本より難しくない背景としてあることも付け加えておきたい。
更に遼寧の場合には打算があって、リーグ戦振替日がなんと10月15日と、国足がアジアカップ予選でインドネシアアウェーで試合する同日にあたる。この日は恐らく、広州恒大の大半の選手がゴッソリ代表に持っていかれるはめになるんで、戦力ダウンは避けられない(ただ、反則助っ人は残っているんで、広州恒大にしてみれば代表組抜きでもやれるだろうという読みはあるが)。ただ、遼寧はこの日を提案し、広州はその条件を呑んだということだから、遼寧にしてみれば、代表で選手が抜けて戦力がダウンした時が勝てるチャンスと思っていたのかもしれない。それが、変更に応じた側の打算と見ていいかもしれない。
そして足協杯の準決勝で対戦するはずだった北京国安にしても、広州恒大が決勝進出した場合には準決勝のホーム&アウェーの日程が、11月23日並びに27日にずれ込む。まあ、これは足協管轄の試合なんだけども、北京国安にしてみれば、少なくともクソ寒い11月下旬の北京で一試合やれるというのがアドバンテージになるということなんですな。彼らがACL出るのであれば、その一枠であるカップ戦を優位に戦いたい思惑は北京には当然あることでしょう。まあ、その分決勝はなんと12月にずれ込むんだが、北京が勝ち進んだら、試合観に行く人たちも12月に北京で1試合ってホンマ大変ですわ。
こうやって書いてみて、改めて日本では同じことは無理とまでは行かないにしても、日程変更の為には様々なプロセスを経る必要があることを改めて思い知らされてしまう。
勿論、中国には中国の、日本には日本なりの良さというのがあるということは両国で生活したことのある筆者も勿論解っているから一概にどちらがいいとか悪いとかをここで論じるつもりはない。
ただ、中国よりは日本社会って融通が効きづらいところはあるにしても、決められた一定の秩序の元に管理されて物事が進んでいく日本社会に暮らすのは、ある意味便利で楽ではあるというのが実感としてあるわけ。それは多かれ少なかれ日本社会で暮らしている私達はそうした便利さを享受しているわけでしょう。融通が効きやすい社会というのはとかく行き当たりばったりになりやすいところがあって、普段の生活の中で反射神経を研ぎ澄まさないと生きていけないわけです。恐らくそれは中国だけでなく、韓国にもそういう部分っていうのはあるんじゃないかって思うわけ。韓国語にあるケンチャナヨなんていう言葉だって、あれは言ってみれば、細かいこと気にすんなとも取れるわけだしw
だからまあ、一方で秩序の取れた日本社会の便利さを享受しながら、他方でもっと融通をきかせろと言うのは本来相反するわけですな。どうしても日程を変えたいというのならば前から解っていたけども、もっと前から議論すべきことだし。でも、冒頭にも書いていたが、こういう混乱を招いた一因(全部責任押し付けてるわけじゃないよ)は柏のネルシーニョ監督にもあるんじゃないかって思うんですね。多分彼が日程変更を要求し出したのは、他国のリーグの日程変更問題や、遠征帰りの選手のコンディションを見て、こりゃマズいと現場の監督として気づいたからだとはいえ。
結局、遅きに失したんだけども、一ヶ月前に自らケツまくっておきながら復帰して、今頃になって変更を言い出す柏のネルシーニョ監督にだってこうした状況を招いた責任の一端はあるんじゃないだろうか?
それでも相手の広州恒大が延期してるのに、という比較の話は出てくるかもしれない。イランや韓国の内情について筆者はそんなに詳しくはないが、中国の話ならば、筆者はある程度色々と中国メディアやネットでの情報は検索出来るし、更にネットに出ない話として中国人のネットワークで色々と話しは聞けるんで、中国との比較ということで書いてみたい。
新潟サポさんがおっしゃるように、本来他国で出来て日本でなんで出来ないのかという検証って本来メディアがやるべきことなんだけども、メディアが出来ない(或いはやろうとしない)理由の一つには語学力の問題というのもあるかな・・・そしてもう一つは、全体的に日程変更に応じないJリーグに対してけしからん、という空気もあるということだろう。つまり、他国との比較する以前に、Jリーグ批判の尻馬に乗る方が楽ではありますね。この点についてはJリーグ側の身から出たサビという側面もあるんだけどもw だからといって、なんでもかんでもリーグを批判しとけばOKというものでもないんじゃないだろうか?
で、本題に入りましょう。なんで中国で日程変更が可能だったかというと、大きく分けると、
1.中国足協がトップダウンで決められる
2.変更を受け入れたクラブは表向き指示だが、これには訳がある
3.広州恒大は日程変更を呑ませた代償として、クラブ内に抱える代表選手らに負担を大きくしている
というところが大きいと思われる。
1についてなんだけども、広州恒大の日程変更要求って、先月も土曜開催のところを金曜開催に前倒ししたわけなんだが、なんと今週においても、ミッドウィークに行われるはずだった、日本の天皇杯にあたる足協杯準決勝の試合を延期させてるばかりか、週末ホームにおいて行われる、岡ちゃん率いる杭州緑城とのリーグ戦にしても、試合日を日曜から土曜に変更しているんですな・・・こんな条件を岡ちゃんが到底呑むとは考えにくいんだけども、そこには変更を決定する側の政治力というのがモノを言っているように感じる。で、新潟サポさんのもう一つの疑問である、変更はいつ頃決定されたのかということなんだけども、複数の中国メディアの情報を時系列で整理すると、報道で変更の話が出たのは9月中旬頃だった。こういうことを直前でも平気で変更出来るのは、さすが中国と言わざるを得ないw
2についてだが、本来アウェーであるならば岡ちゃんのところは慌てて遠征の飛行機やホテルの予約のし直しや、そこで発生する費用の問題とかは出てくるんだろうし、本来なら先週末に行うはずだった遼寧宏運にしても運営の費用の問題は当然出てくる。多分想像なんだけども、過去歴代の中超クラブがACLの日程変更を要求しても認められなかったけども、今回それが遠たというのは、恐らく裏でこっそり損失補てんしているんじゃないかっていう可能性を考えてしまうのは筆者だけだろうか?基本的に中超のクラブはオーナー企業が名前を付けることが認められる代わりに、損失はその企業が被るというところは日本のプロ野球に似ているんだけども、かの国の場合は入場料収入なんて何のあてにもならない。大体招待券がいろんなところにバラまかれ、それが更にがダフ屋に横流しされている、ということも日程変更が日本より難しくない背景としてあることも付け加えておきたい。
更に遼寧の場合には打算があって、リーグ戦振替日がなんと10月15日と、国足がアジアカップ予選でインドネシアアウェーで試合する同日にあたる。この日は恐らく、広州恒大の大半の選手がゴッソリ代表に持っていかれるはめになるんで、戦力ダウンは避けられない(ただ、反則助っ人は残っているんで、広州恒大にしてみれば代表組抜きでもやれるだろうという読みはあるが)。ただ、遼寧はこの日を提案し、広州はその条件を呑んだということだから、遼寧にしてみれば、代表で選手が抜けて戦力がダウンした時が勝てるチャンスと思っていたのかもしれない。それが、変更に応じた側の打算と見ていいかもしれない。
そして足協杯の準決勝で対戦するはずだった北京国安にしても、広州恒大が決勝進出した場合には準決勝のホーム&アウェーの日程が、11月23日並びに27日にずれ込む。まあ、これは足協管轄の試合なんだけども、北京国安にしてみれば、少なくともクソ寒い11月下旬の北京で一試合やれるというのがアドバンテージになるということなんですな。彼らがACL出るのであれば、その一枠であるカップ戦を優位に戦いたい思惑は北京には当然あることでしょう。まあ、その分決勝はなんと12月にずれ込むんだが、北京が勝ち進んだら、試合観に行く人たちも12月に北京で1試合ってホンマ大変ですわ。
こうやって書いてみて、改めて日本では同じことは無理とまでは行かないにしても、日程変更の為には様々なプロセスを経る必要があることを改めて思い知らされてしまう。
勿論、中国には中国の、日本には日本なりの良さというのがあるということは両国で生活したことのある筆者も勿論解っているから一概にどちらがいいとか悪いとかをここで論じるつもりはない。
ただ、中国よりは日本社会って融通が効きづらいところはあるにしても、決められた一定の秩序の元に管理されて物事が進んでいく日本社会に暮らすのは、ある意味便利で楽ではあるというのが実感としてあるわけ。それは多かれ少なかれ日本社会で暮らしている私達はそうした便利さを享受しているわけでしょう。融通が効きやすい社会というのはとかく行き当たりばったりになりやすいところがあって、普段の生活の中で反射神経を研ぎ澄まさないと生きていけないわけです。恐らくそれは中国だけでなく、韓国にもそういう部分っていうのはあるんじゃないかって思うわけ。韓国語にあるケンチャナヨなんていう言葉だって、あれは言ってみれば、細かいこと気にすんなとも取れるわけだしw
だからまあ、一方で秩序の取れた日本社会の便利さを享受しながら、他方でもっと融通をきかせろと言うのは本来相反するわけですな。どうしても日程を変えたいというのならば前から解っていたけども、もっと前から議論すべきことだし。でも、冒頭にも書いていたが、こういう混乱を招いた一因(全部責任押し付けてるわけじゃないよ)は柏のネルシーニョ監督にもあるんじゃないかって思うんですね。多分彼が日程変更を要求し出したのは、他国のリーグの日程変更問題や、遠征帰りの選手のコンディションを見て、こりゃマズいと現場の監督として気づいたからだとはいえ。