大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

札幌にて

2013-03-30 19:06:34 | 中国サッカー
前日より札幌入りして市内のネカフェに潜伏中です。

とりあえず、今は4月末までは見守ろうとは思っている。健太監督には編成にタッチさせてくれなかったという点で同情すべき点はある。けれども、あえてフィジカルを追い込まないコンディショニングであるならば、徐々にでも上がっていかないといけないわけだが。その辺りに関しては監督の判断責任というのも問われてくる部分だ。でもまあ、本来就任要請する際にもここらへんはしっかりと話し合って欲しかったんだけども・・・

札幌の試合は前節の福岡戦見たけども、基本前から追いかけては来る。最近対戦した中で前プレがあまりなかった守り方は千葉くらいだったということを考えると、どうなるんだろうか。

あ、後半の最初辺りに前俊が下がって受けて、宮澤が追い越していくような動き出し見ると、今のウチに足りない部分ってまさにこういうプレーだよな、って思えた。まあ、前俊が持っている技術というか、タッチの細かさとか見ていてもわかるけども、彼のところにボールが入れば納めてくれるからこそ、信じて上がっていけるんだろうけども。川西なんかに前俊なみのうまさは求めないけども、戦術的な動きというのをもう少し深めてくれたら、って思うんよね。

だからまあ、いろんな試合を見るということは、素人のサポやファンにとっても自分の目を肥やす為にも必要なんだけども、それ以上にサッカー選手にとっても必要なんじゃないかって思うわけです。この成績だと全く説得力ないかもしれないけどもw 清水のゴトピ監督もゲーム勘を養うためには選手は試合を見ることも大事だとは言うてはったし。

そう考えると、旅人が現役時代、人の試合を見ようとは思わない、って言っていたけども、今思えばそれはちょっとカッコつけて言っているようには思えるわけね。多分、彼はサッカー選手の仕事として、他チームの試合を見たり分析したり、というのを人生において膨大な試合を見てきたんだろうとは思うけども、仕事とは別にプライベートな個人的趣味として見よう、という気にはならなかったということなのかもしれない。つまり、旅人はサッカーは自分にとって仕事だと言っていたこともあったけども、それだけ自分の仕事に精力を傾けてきて、引退するときにはそうしたものを全て失ってしまったということなのだろう。

そんな彼でも唯一ジダンだけは見たいというか金払って見て見たい、という選手だったという表現でジダンに対して最高級の賛辞を送っていたんだろうけども・・・で、最近は見ない理由を、見ると自分も出たくなるから、って言ってたんだっけ?それはYESでもありNOでもあるかもしれないな。

J乙聯賽第5輪 大阪鋼巴 1-1 千葉傑夫

2013-03-28 07:56:04 | ガンバ大阪
健太監督になってから、色々と功罪を語ることは出来るとは思うが、功の部分について触れておきたい。

その一つに、藤ケ谷が復調したということ。これは、守備の戦術と関係はあるかもしれない。相手のポゼッション時にはFW迄が自陣まで下がり、低めの位置でブロックを形成する。まあ、これでもって、前座で試合していた少年サッカーのコーチの方が、ガンバは守備的になったという風に言っておられたらしいが。

今の守備組織を解釈すれば、今は守備の土台を固めておいて、そこから発展的にラインを微調整していくという考えを健太監督は持っているのかもしれない。筆者はこれを仙台方式と密かに呼んでいるわけ。つまり、2年前までの仙台のように手堅く後ろでブロックを造るやり方で土台を築いてから、発展的にラインコントロール出来る上本を入れてラインの押上げる形にしていったということなんだけども。まあ、その発展的段階において、GKの人材を求めていくのが現実的なのかもしれない。まあ、今のウチの守り方を見ただけでも、一緒にするな、って仙台の皆さんに怒られそうですが、方向性としてはそうなんじゃないかってことでw

というのも、このオフにGKの補強に動いたことはフロントも認めていたことなんだけども、後ろの選手は基本守りやすさを考えるという原則に基づけば、今のガンバに来たいと考える選手が居なかったのが現実なわけ。そうなると、今居る選手でやりくりして守備を構築していくという選択しか健太監督にはなかった。

いずれにしても、今は低いラインでのブロック基本型で、そこからロングカウンターを狙うと言うのを、ヤット不在時の戦い方として意図していた。まあ、プランとしては悪くはない。このやり方だと後ろに高さは必要なんで西野君はこれからも出続けるだろうし、コンちゃんはボール奪う役割を求める為に今後は鯔かな、と思ったりもする。

ただ、問題はこのやり方だとボールの奪う位置の問題がある。恐らく中に楔が入った所で明神武井の二人で挟んで、時には両センターバック、どちらかと言うと岩下が前に出る形で奪おうとしていたんだけども、その奪取力がイマイチで、先制された場面も、武井のボールロストがあったとはいえ、明神と挟み込んでいた割にはジャイールにアッサリ突破を許していた。

もう一つは、プレスの連動性。この試合では相手のGKの岡本の足下がイマイチと言う事もあってか、岡本にまで前プレに行ったら、バックラインの押し上げが不十分になる。この辺は、プレスの開始位置とバックラインの高さは調整が必要だろう。

そして、奪ってからの攻守の切り替えの問題。奪う位置は基本低い。その分、中盤でボールを受けてビルドアップを助ける円滑油としての役割を果たす選手が必要にはなる。レアンの持ち味を出させるには2トップがいいということは誰もが解ってるんだけども、熊本戦の後半で純然たる9番の川西が入るとレアンが下がり気味でボールを受ける形にはなる。まあ、この二人の適性を考えるとそうなってしまうんだけども。だからまあ、ここでメッシの例を引き合いに出すまでもなく、前から下がって中盤でビルドアップに参画出来る偽9番が必要を痛感させられる。ここらへんは、佐藤待ちということなんだけども、彼が戻ってくるのが夏ごろとなると、そこまで待っていられるだろうか?

川西なんかはもう少し、自分が試合に出るには何が必要かということを考え、今試合に出ている選手らを見て、自分には何が足りないか、或いは彼らと差別化を図る為にはどの部分で勝負するかを考えて実行したらもっと出番は増えると思うんだけども・・・でも、そんなこと言い出すとショーキなんかは自分の得意のところだけで勝負して他は捨てる、という風に割り切るヤツもいるからなw 

従って、消去法現実的にその偽9番に近いことが出来るのが秋なんだということだろう。実際秋とレアンが近い位置でプレーすると二人の連携はいい。まあ、藤春を活かすことを考えると秋は左のサイドに置いて阿部をトップにするのがいいのかもしれないが、そうすると今度は秋の運動量がフルに持たないという去年と同様の問題も出てくる。今の秋の生かし方を見ると、正信がやっていたことにも一応理はあったということは理解出来るかもしれないんだけども・・・

移籍市場が間もなく閉じるけども、今誰も連れてこれないとなると、川西がどこまで意識改革出来るかというところに活路を見出すしかないのかなという気がする。

ところで、千葉についてだけども、あちらはラインが下がり気味だというのが、智が仕切るチームにしては以外な感じがするんだけども、あれはあれであちらの守備の約束事と関係しているんだろう。カウンター対策という部分もあるかもしれない。なんでも、去年ん智が出ている時には2失点以上した試合はなかったというから、考えてみればガンバのアゲアゲのラインの中で守るには誰が来ても負担が大きかったということなのだろう。

そう考えると、ある程度の守備を構築できれば、ビッグセーバー復活というのも判る気はするけども。

熊本から戻って~現状の課題についての認識

2013-03-20 23:35:43 | ガンバ大阪
試合が終わってから、スタジアムよりタクシーでサポ仲間と一緒に乗り合わせて空港まで行き、その日の晩の便で帰阪。今は帰りのバスの中でスマホに文章を打ち込んだ文章をupします。録画を見直すのは明日以降になるんですが、簡単に振り返ってみます。

試合前に熊本が442で来るという予想からして、これならレアンと秋を近くでプレーさせるという形にすれば、レアンは生きるし、システムを噛み合わせれば個人の能力が上回れるんじゃないかと思っていたし、実際にそうなった。

ただ、ハーフタイムを終えて、後半の頭から熊本がキタジを投入した後、中盤でのボールの狩り所が設定され、こちらの最終ラインに前プレ掛けてから、中盤で回収されるやり方に苦しめられた。そして、キタジの所でボールがキッチリ収まるのは流石ですなあ・・・まあ、それでもアンラッキーな失点が無ければ逃げ切れたのかもしれないけども、結果的には引き分け。まあ、今のチームの状態ではコツコツ勝ち点拾って行く事に意味があるのかもしれない。つまり、悪いなら悪いなりの戦い方をするというか。

最近気になるのはフィジカルトレをやらなかった事でフィジカルがあまり上がらず後半足が止まる傾向にある事だがこれをどう捉えるかだろう。

開幕前に健太監督が言っていたのは、他のチームのようなフィジカルトレ(特に岡山みたいに、選手が生き延びたい、とまで漏らしたような鬼キャンプもあったようだが)をやって開幕の時期にピークを持って行くとその後落ちるけども、J1のような中断期間がない為にそういうことはやらない、というものだった。つまり、敢えてコンディションのメリハリが出ないような形ー100から60のような振れ幅が大きいものではなくー常時80ぐらいのコンディションを保つということなのだろう。

まあ、そういう考えならば、相対的なものだが、こちらが少しコンディションが上がり、相手の方がこれから落ちてくるという状態でやっとイコールコンディションになるという読みがあるのかもしれないが。そうなると4,5月でどのくらい出来るかを見守ってみたいと思う。で、もしそれで一向に調子が上がらなかったらって?まあ、それは別の機会に書くこととしますwまあ、前にも書いたようにサンズにおいてニックスのメソッドを導入しているやり方については引っかかる点はあるけども、今は見守って行きますw

ただ、逆にコンディション面での課題を認識すると、

1.相手のチームのフィジカルコンディションは今の時期は上回っている
2.フィジカルコンディションが自身のプレースタイルに影響される明神の調子が一向に上がらないこと。それを踏まえた上で鯔をどうするか?

という2点をどうクリアして行くか?

鯔については、センターバックに西野君を起用することによって、コンちゃんを一列上げるという事は今後も続けるかもしれない。ただ、ヤットもコンちゃんも代表で抜けて居る時はこの試合での武井と明神のバランスの悪さが目についてしまう(特に武井のパスミスについては)。となると、ここは岡崎や内田なんかを入れて展開力を上げたい所ではあるけども・・・

健太監督のマネージメントについては、今の所は、怒ってますというよりは見守りましょうという所ですかね。一応この試合ではフタを終盤に置いておきたいという考えでベンチスタートさせ、後半川西と同時に投入したがこれは良かったし、川西を久しぶりに見たけどもレアンの相方としてのポストプレーも良かった。

基本的に自分はレアンに点を取らせるという意味での2トップは賛成なんだけども、今日の試合なんかでレアンが下がってビルドアップに参画するというような状態を見ると、本来レアンを前目に持ってきて、場合によっては相方のFWが下がって繋ぎを助けるという形はもう少し突き詰めて欲しいとは思う。まあ、本来秋にはこういう役割が期待されているっていうことなんだろうけども。この点川西とかショーキとかはもう少しプレーの幅を広げて欲しいし、それが出来ればもっと出番は増えるわけなんだし。

あと、今日の試合で3人目のカードを切らなかったのは、もし切るとしたら家長=>パウで、FWというよりは、二列目の起用かもしれないけど、一応この試合では彼を出さなくてもシュート迄には持って行けていた。前の試合では後半全くシュートを打てなかったからこそ起用され、パウは強引でもシュートを打ったという事だろう。まあ、ちょっとパウは扱いにくいところがあるわけだけども。

J甲聯賽第3輪 大阪鋼巴 0-0 横濱FC

2013-03-18 07:42:53 | ガンバ大阪
今のところチームの調子がいいとはお世辞にも言えない。けれども、健太監督のチームが毎年スロースターターで、徐々に調子を上げていくものであるならば、シーズン序盤は低調なのを受け入れた上でガンバを楽しむくらいの気持がないとやっていけない、という気にはさせられる。野球の話なんだが、ソフトバンクと巨人でプレーして、引退後にヤンキースのマイナーチームにコーチ留学した大道典嘉さんなんかは、例え調子が悪くても、「オーミチ、トゥモロー、トゥモロー」と監督に言われた話を思い出してしまう。

幸いにも、ガンバには美味G横丁なんかがあるわけで、試合前や試合後にもサポの憩いの場は用意されておられる(久しぶりに万博に来られた横浜FCサポのfutreさんもグルメを堪能されたと思いますが)。現地に駆け付けたんならそんなんでワイワイ楽しくやりながら(ACLの話題になると誰かさんはホンマ生き生きするなw)、チームの調子が上向くのを待つしかないのかなと。

勿論、この試合の結果や内容について怒っている人たちはいるのは判るんだけども、ただネガティブな感情にまかせてしまうと、折角スタまで足を運んでいるんだから、貴重な時間を豊かに過ごすことは出来ないんじゃないか、って思うし、この試合だってフラットな視点でじっくり見ていくと色々と見どころはあったんじゃないかって思う。それだけサッカーって面白いものだということを発見させてくれるし、J2だからこそ気付かされることもある。

今の問題って根本的にはフロントのチームの編成に問題がある、ということは解っている人は解っているとは思うわけです。足りないのは後ろだけでなく前の人材(特に1トップタイプで、相手のジャンボみたいな選手)であることも明白ではある。

まあ、フロントの誤算があるとしたらJ2ってフロントやガンバサポが考えている以上に前よりよくなっているということと、そしてよく走るリーグだということだろう。前半のパス廻ししていけば後半相手がバテるのを待つということが出来ていない(まあ、夏場になれば事情が変わって来るのだろうが)。それはまあ、J2のチームがおしなべてよく走るということもあるし、ガンバの選手たちが前半から攻守の切り替えで長い距離を走らされているというのもある。去年の後半だけの成績を見て、この戦力を残せれば、っていうところで考えていたところに甘さが出たかもしれないな。

本来なら、春の市場が閉じるまでに何かしら動いた方がいいんだけども、補強は夏まで待つ必要があるのならば、その中で健太監督が自分のやりたい形に近づけるように持っていくためのやりくりは容認しないといけないのかな、という気はするし、実は彼の用兵というのはフロントに対して補強が必要なメッセージも含まれている。

それがこの試合の用兵にも見てとれて、秋のトップ下というのはレアンとは4-4-1-1のような形で守備時には2トップで相手の2CBを見るような形にしつつ、秋には更にシステムのかみ合わせ上マッチアップする横浜のアンカー松下を見るという仕事までさせて、松下から出るフィードをチェックさせていた。ただ、それは裏返せばレアンを孤立させるような形を招いてしまうこともあるんで、そこは彼には申し訳ない気持ちではいるけども、健太監督は戦術上の理由で敢えてレアン頼みにはしていない(というか逆に監督はレアンに物足りなさを感じているんだろうが、レアンも逆に自分にサポートのなさを不満に思っているかもしれない)。

ところで、西野君のスタメン起用の意図については、

1.代表組2人が抜けることを想定
2.相手のジャンボ対策
3.コンちゃんを鯔に持っていく構想

というところか。まあ、確かに初スタメンで時々落ち着きはなく、時には彼にボールを当てさせて回収させるというやり方を相手に取られていたことはあったものの、まずまずの出来だったのではないか?我慢は我慢でも、こういう新戦力を試してみるというのを見せてくれたら、こちらもそれなりに楽しみがあるというものだろう。監督は攻撃力を買ったというコメントをしているけども、恐らくそれで報道陣にけむを巻くもので、実際の本音は他の所にあるような気がするけども、そうやって意図を隠すのも監督の能力の一つかもしれないが。今回の起用が今後のことを睨んでなのか、或いは単純にジャンボ対策だったのかは今後西野君が起用されるかどうかでハッキリしてくるかもしれない。

まあ、相手云々ってやっていると自分たちの持ち味も消してしまうっていう陥穽に入りやすいのはよくある話ではあるんだけども、失点を減らすという目的で持って望んでいるんなら、今のベクトルは理解は出来る。ただ、そうなるとFWが足りないっていう新たな問題が出てくるんだけども・・・

横浜戦を前に

2013-03-17 07:53:34 | ガンバ大阪
前節の徳島とのホーム開幕戦を録画で流し見た程度ではあるけども、その中で今日対戦する相手との相性とかを含めて書いてみます。まあ、チンが言っていたみたいに、ガンバがJ2の戦いに慣れていない時にやりたい、という願いが叶ったようなんで、ここは一つ要注意な相手として見ておきましょう。

横浜FCは、4141でアンカーに草津から移籍した松下を立てて、恐らくこちらが完全に握って居る時にはブロック守備において松下が余る形になる。それでボール奪うとワイドに広く展開する形はとり、チンはインサイドハーフナとしてサイド攻撃に絡んだり、1トップのジャンボが落としたボールに絡んで来たりする。

こういう相手はどうなのかと言うと、あちらがワイドに広く構えている時には、相手選手の間のスペースを上手く使うことは出来る。ただ、横浜FCもこちらの対策として、ジャンボにロングボール入れて起点を作る形をどこまでやって来るかなんだけども、多少はいつもより増やすかもしれない。

あと、彼等はセットプレーを入念に練習している。ということでならば、こちらがゾーンで守る分だけ、ジャンボなんかには誰が付くのかが曖昧になるどころは注意しないといけないか。多分高さで上回れる所に上げて来るのは間違いないだろうから。そこら辺は健太監督もジャンボの高さを要注意のポイントに挙げているから一応対戦相手のスカウティングはしている、って当たり前かw

これに対してこちらの打つ手はというと、サイドの守備が大事になる分だけ加地さんの復帰が待たれる。そして、マッチアップ上で松下がフリーになりやすいのならば、こちらは4231で噛み合わせるのか、或は2トップのどちらかが降りて来て松下を見るのかを明確にする必要はある。

そうなると、折角前節でショーキは2点取ってるんだけども、戦術的な理由で彼がスタメンが外れるもいうのはあり得る話ではある。ショーキのオフ・ザ・ボールへの動き出しというのが相手のDFラインを前後左右に引っ張りだした分だけ真ん中のスペースが使いやすくはなるんだけども、いかんせん守備やビルドアップでの貢献度が低い。彼が試合で出番を得るには、もう少し自分のプレーの幅を広げることを意識しないといけないんだけども。

まあ、いずれにしても健太監督の用兵次第では、相手に応じたやり方なのか、それとも自分達のやり方を貫こうとするのかの方向性は見えて来るだろうけどもね。

結局今のところ馬なりなのか?~長崎遠征から戻ってきて

2013-03-11 00:23:17 | ガンバ大阪
今の状態がいいとは勿論思ってはいないけども、岩下はケガから戻ってきたばかりということや、季節の変わり目のせいか体調不良で欠場した選手がいる中で、前半だけで3点とってしまっているというのは、チームとしての地力はあるということだろう。決してよくはないんだけども、J2の中下位相手には後半押し込まれたとは言え貫禄勝ちしてしまっている。開幕戦見事なサッカーした京都が今節は山瀬のお兄ちゃんが途中退場したからとはいえ、緑相手に無得点だったということを考えると、なんだかんだ言って点が取れてしまっているわけですな、ウチなんかは。

あと、健太監督が率いていた清水って、最後の1年を除いては、決して春先の出だしはあまり良くはなかった。どちらかと言うとシーズン中盤辺りからグングンと調子を上げて来るというイメージが強い。ということは、敢えて開幕においてコンディションをピークには持っていかずに、今は無理せずに先頭集団の中にいて、先に走るところを風よけ代わりにしておこうということかもしれないが。だからまあ、私なんかは、最初からムチ入れっぱなしというよりは、馬なりなんじゃないか、って思っているわけですよ。調子が出ていない中では個の力はJ2では最強なんだからそれで勝ち点を拾っていって、徐々に連携やコンディションを高めていくというのでいいんじゃないかって。

開幕2試合で健太監督を見てきて思うのは、この人は相手のサッカーを見た上で、相手の形の外し方を知っている、ということだった。それが毎回上手くいくかどうかは別だけども・・・開幕で京都に対してだけども、大木さんとは清水と甲府での対戦経験もあることから、大木さんの狭いスペースを使うサッカーに対しては広げるというのが効果的で、その為にサイドを替えたりロングカウンターで裏を狙うのが効果的だと考えていた。実際それが一番上手く行ったのが、06年に日本平で4-0と甲府をカウンターで粉砕した試合だろう。逆に大木さんにハメられたのが07年5月のスコアレスドローの試合で、この時は当時清水の2トップだったジェジンとフェルに対してボールが全く収まらなかったと健太監督は嘆いている。

実際、今日の試合なんかでも相手が3バックと見るや、今残っているメンツの中からショーキをスタメン抜擢して、攻守の切替時においてショーキを3バックの脇に走らせるのがいいと判断してそれをやらせていたのを見て、相手の急所をつく着眼点はさすがだとは思った(もっとも、それが逆に自分たちの持ち味を消すことになるかもしれないのだが)。

ただ、その観点からすると、気になるのは自軍の選手の特徴をまだ掴みきれていないということなんだけども・・・後半最初にフタを下げて、ヤットを一列上げたのは、ショーキが下に降りてきて、バルサにおけるメッシのようなビルドアップを助けるようなことがないことへの不満を、ヤットのトップ下で改善しようとしたのは判るし、実際そうしてから暫くの間はショーキも前を向いてボールを貰えるようになっていたのが良かったとは思う。

しかし、その一方で明神と武井の鯔の組み合わせがビルドアップを悪くしたどころか相手のプレスの狙いどころにさせてしまったということは見逃せない。現地で見ていたら、試合後勝ったにも関わらずゴル裏から名指しされていた阿部がやや独りよがり気味にミドルを闇雲に打っていたのを見ると、武井は鯔ではなく阿部に替えて右の2列目で使って、サイドの守備のテコ入れをした方が良かったように思えたりもしたんだが。選手の特徴については、実好コーチがもう少し選手の特徴を監督に伝えた方がいいとは思うんだけども。

あと気になるのは、前節の3失点目もそうだったが、今回の失点もコンちゃんが左サイドにしゃしゃり出てくるところで後ろに穴を空けている。まあ、これは他の選手にカバーを求めるんだけども、健太監督は解説者時代に指摘した問題があまり改善されていないのはどういうことだろうか?解っていても、ディテールを詰めるには結局コーチ陣の問題なのか?だとしたらフロントからの押し付けコーチ陣というのが問題なんだけども・・・

まあ、個人的には他に代役がいないという理由程度で藤春を使いつづけるんだとしたら、コンちゃんのセンターバックというのはリスクが大きすぎるだろうとは思っているわけだけども。

開幕戦を終えて

2013-03-03 23:43:43 | ガンバ大阪
細かいことは録画見直しながら振り返って行くとして、まずは開幕戦万博で見た大雑把な感想を言うならば、まだまだシーズンは長いということ。その中で京都から結果的には2ポイント奪ったというのが後々になって効いてくるかもしれないということ。元々京都って降格した年も西京極の試合では前半はプレッシングでウチを苦しめたから、ああいう形がハマればウチに対して相性の良さを発揮する。もっとも、プレッシングで運動量使うと最後の決定機の精度とトレードオフになるのはよくある話。

そんな京都でも、3年前にウチとやった時の良さがその後維持出来なかったということを考えると、今日の試合では内容的には負けていたのは認めるけども、その後これを維持し続けられるかは判らない。そんな時にこの試合引き分けれたのは大きいと捉えておくことにしよう。

結局、私自身物事には正と負の両面があるという風には捉えている。それはガンバにだって言えることで、ガンバが守備を改善しようと意欲していることは、相手セットプレー時において全員が戻り、CKの守備ではゾーンで守るようになったところにも顕著に出ている。ただ、しのいでからは素早く速いカウンターは志向しているものの、前に一人も残していない分攻撃の起点が下がっているのは否めない。まあ、この辺前に三人残していたセホロペとは対極にあるんだけども、少なくとも守備を改善する意識は見て取れる。

ただ、皮肉なことに、今までと違う守備のやり方(特にコンちゃんには飛び出しを自重させてカバーリングに主眼を置く)というのが上手く浸透しないまま失点してしまっているという傾向にあるんじゃないかっていう気がしてならない。

そしてその守備の改善の代償、と言ってはなんだが、ビルドアップにおける味方同士の距離感とか、サイドのビルドアップ力というのはあまり見て取れなくなったし、昨年まであったサイドでユニットを組んだ攻撃も鳴りを潜めるようになった。また、守備においてもサイドで追い込んで奪うことは意図しているものの、皮肉なことに繋げられるチームだと食いついたところをいなされるという風に感じた。まあ、これが京都よりも繋げられないチームならもっとプレス&カウンターがハマる可能性があるのかもしれないけども・・・

ただ、健太監督のサッカーを志向するには、今までショートパスの繋ぎから、サイドチェンジやロングカウンターを多用することになるんだけども、そこの完成度はイマイチ、というかそうしたサッカーやる為のチーム仕様にはなっていない。これは、編成において監督がタッチせずに、フロントが押し付けた戦力でやらないといけないことにも原因があるし、そこについては監督には同情するが、それでも今の選手にあったやり方を構築する引き出しがこの監督にはないのだろうか、って思えたりもする。

まあ、でもそういう形になんでなったのかと言えば、昨シーズンにあまりにも失点が多すぎたんで、組織的な守備を植え付けられる監督にしなきゃねっていうのも理由としては考えられるわけです。何で今の形になるのか、っていうのはその前からの問題を解決する為っていう理由が一番よく考えられるわけ。

まあ、開幕前に書いたエントリになぞらえると、元々我々はサンズだったのに、ニックスのような方法論を持ち込んでしまっていないか、という疑念が湧くんだけども、今は監督の修正力をもう少し見てみたい。


2013年のJ開幕に向けて

2013-03-02 11:06:06 | サッカー全般
気がつくともう今季のJ開幕か。こないだのACLで浦和がホテルを強制変更余儀なくされた件について、日中双方の活字を読み比べた上で色々と書いても良かったんだけども、多分浦和の方にだって機密を保持しておきたいことや、情報戦で優位に立ちたい思惑とかがあったのならば、そっとしておいた方がいいんじゃないかって思えてきた(詳しく書いている暇だってないしw)。

例えばホテルの選定一つとっても、通常は相手クラブが用意するホテル(今回広州恒大が当初予定していたホテルもアクセスやランクは申し分ないものだったが)をキャンセルして自分らで予約する場合、スタジアムに渋滞巻き込まれないようにするとか、シェフに厨房を使わせてくれるかとか、練習場に近いかとか、更には練習場の外から偵察されないように機密を保てるかとかいった点も考慮しながら、いくつかある候補から選んでは、相手クラブに対して通知しては難癖つけられてといった経緯を経たけども、プランBを用意していたのでそこに落ち着いたとも考えられるからだ。

まあ、日本のスポ新に出ていない話が中国メディアには出ていたり、逆に日本で報道されていたことがあちらで一部翻訳されて出ていたけども、公安の管轄外への移動という点が割愛されていたり(当然のことながら、あちらでは公権力に対する批判が出来ない)ということもある。その意味では、ACLにおいてはピッチ外でも激しい火花が散っていたというのは間違いないんだが、ここで一つ一つの記事を拾って紹介していくのは割愛致します。

さて、開幕戦なんだけども、京スポで横谷がサンガユニ来て、超簡単なサインしているのには違和感は覚えたんだけども、明日の試合には契約上出てこれない。京都の場合、監督が大木さんだから、相手に応じてやり方を変えてくるということはあまりないんだけども、ガンバだから引いてくる(引いて来たらヤットは好き放題出来る)という相手よりは前からプレスを掛けて来るというところに難しさはあるか。今月の試合では、開幕の京都と、24日の千葉戦が最初の山場だとは見ているけども、その2つはいずれもホームゲームなんだし、両方とも3ポイント奪うのは大きい。

なお、今季について言うと、ケーブルテレビの視聴環境しかない自分としては、J2での対戦相手を事前偵察が充分に出来ない。出来る相手としたら3節の横浜FC辺りにはなるかもしれないんだけども、ガンバに限らずサッカー全般、あるいは時折他競技のことについて思うことを書き続けていきますんで、今季も宜しくお願いいたします。