大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

ACL 1次リーグ最終節展望 -いろいろあったが、それでも試合はやってくる

2008-05-21 06:57:37 | ACL/A3
本来ならもっとスッキリした気分で迎えたかったが、先週末の騒動の余波をモロに受ける形となった。オフィシャルから発表があり、該当するグループへの正式な処分が決まるまでは謹慎処分が打ち出された。応援がいつもとは違った雰囲気になることには違いないが、それでも今日行われるのはガンバの試合ということであるには変わりない。その中で最終節についてコメントしていきたいと思う。

1.グループG ガンバvs全南ドラゴンズ

これは完全な消化試合となってしまっている。既に突破を決めているからこそ遠藤と安田を代表合宿に送り込むことが出来たが、もし最終節にまでもつれると、2人は代表には出さなかったが、水本をU-23代表に取られた状態で迎えていたかもしれない。思えば、チョンブリ戦で、開始早々ネイ・ファビアーノにもし決められてその後ドン引きされて0-1で敗れていれば、最終節は勝たないといけないプレッシャーで迎えていただろう。終盤逃げ切りに入る上で水本がいない中で迎えるというのは大変厳しかったと思われる。

だからこそ、この試合消化試合で迎えられたのだから、これを有効に生かしたいとは思う。メンバー的には決勝トーナメントで累積をリセットすべく、ルーカス・橋本・山口は休みに入るのは確実。更に浦和戦での試合の疲労を考えると、明神や加地・二川を休ませることもあり得る。と、書いていてもフタを開けてみると加地や二川がベンチ入りということも、カントクの考えからしてありうるかもしれないw

そう考えると、4バックで、佐々木・中澤・福元・下平という顔ぶれも十分考えられるだろう。中盤の底に倉田・武井という並びもあり得る。まあ、このように書くと有料のサテ試合という感じになってしまうんだろうな・・・

一方の全南であるが、情報は少ないけどもこちらも若手主体ということも考えられる。というのも、Kリーグの日程は25日で一旦中断期間に入るからで、アウェーでの消化試合となるとこちらも選手の入れ替えはあり得るかもしれない。

となると、お互い消化試合には違いないが、控え選手が自らの実力をアピールする場ということになるだろう。そこでの出来が、中断中に行くインチョン行きや、後半戦への出場に繋がっていくと考えられる。

そこで我々サポであるが、いつもとは違った形の応援になったとしても、気持ちだけは熱く行こう、と思う。ちなみにこの試合、東京からも他サポさんが駆けつけて下さいます。

2.グループF ナムディンvs鹿島

ガンバより勝ち抜きやすいグループに入ったと当初考えられていた鹿島。最初の2試合では好調なスタートを切ったのだが、北京国安との試合ではスコア・勝敗ともイーブンであったため、突破の行方は得失点差勝負にまで持ち越されることになった。といってもこれは突破が決まるタイミングが送れただけであって、ほとんど問題はないだろう。主力をケガで欠いた(チアゴもあの鹿島戦の後戦線離脱か?)北京が最後の試合で25-0などで勝つとは到底考えにくい。しかも、北京の最終戦は日本時間の夜6時キックオフであるため、鹿島はハーフタイム中で北京の結果を確認して後半臨める。まあ、北京も最終節でやらかすことはないだろうけども。

むしろ北京の試合よりも、鹿島が最後とりこぼさずに勝つ、ということの方がこのグループの結果を左右するかもしれない。それはピッチの中よりもむしろ外でのことである。この時期の飲酒運転発覚というのは非常に残念ではあったものの、当事者らが届け出たことと、クラブが彼らを遠征メンバーから外して帰国させたことで一応引き締めは行った。これがチーム全体でまとまりが生まれたのであれば何も心配することはないのだが。

結果予想:今回は別に何点差でもいいから鹿島は勝つ。

3.グループE 長春vsアデレード

今回逆転の可能性が残されているグループがここだが、四川大震災の影響で、本来の試合日である21日が全国的な追悼日とされているため、キックオフが翌日に延期。しかし、試合開始が平日というにも関わらず、長春の気候を考慮してか、昼間の3時半キックオフなんて一体どんな気候やねんw 5月末とはいえ、まだまだ冷え込むんだろうなあ・・・丁度日本で言えば網走や旭川あたりでサッカーをやっている感覚なのか?

実はACLのグループステージにおいて、長春と同じ組に入って、3月頃に試合をやるのが最大の罰ゲームだと思っていた。中国のホームゲームとなると今回長春が勝って逆転というのも大いに考えられるところ。で、ノックアウトステージになると、9月、10月に長春でやるアウェーというのは正に寒さとの戦いにもなるからこれは厄介だ。ホームで2点差以上の勝利が彼ら相手には必須条件となるかもしれない。
ただ、安田にケリいれたあのGK相手に大量点取って涙目にしてやりたいという気持ちは少しありますが、その代償が極寒アウェーかよ。

勝敗予想:中国でやる試合だからこそ、今回逆転もありうるかな、と思って長春の勝ちを予想するのだけども・・・


J乙聯賽 第14輪 濱FC 2-1 福岡黄蜂

2008-05-20 00:59:45 | サッカー全般
埼スタ参戦の夜は一泊した後、翌日は考えていた、横浜FCの試合観戦に三ツ沢を訪れた。去年もFutre氏を尋ねてご一緒させていただいたけども、あの時は国立開催であったため、FCの本来のホームである三ツ沢(ネーミングライツの企業には申し訳ないけれども、こちらの方がシックリくるものですから)を今回訪れるのを実は楽しみにしていたのであった。

三ツ沢の感想ですが、楽しい空間だったと思いますね。前日の埼スタとは全く違う(どちらが良くてどちらが悪いというつもりはなく)、まったりした雰囲気なんだけども、個人的にこの雰囲気は嫌いではない。天気のいい日曜日、暑くもなく寒くもない、絶好のサッカー日和において、このスタジアムのメインスタンドのホームベンチ近くの最前列に座ってサッカーを見るというのが、埼スタとはまた違った感じで有意義な体験となった。

雰囲気もさることながら、ベンチやピッチとの近さがまたいい。ベンチには都波監督が目の前に座り、立ち上がっては選手に指示を送っている。その指示に聞き入るのはあのキングカズ。対戦相手のベンチにはリティが立っている。彼らを間近で見るだけで、一人のミーハーなサッカーファンに立ち返ってしまうw 対戦相手の福岡には監督だけでなく、中島やジャンボこと大久保など、かつて在籍していた選手がいるということで、ホームのサポの皆さんも中島に声援を送っておられる方もいた。あと、福岡の黒部が羞恥心のつるの剛士にソックリだという指摘には一同大爆笑だったよw

つまり、この場に来て自分が思ったのは、皆それぞれにサッカーを楽しんでいる、ということだ。カウンターでアンデルソンに預ける横浜と、左サイドに中島を走らせて起点を作り、サイドからクロスを入れてジャンボに合わせようとする福岡との試合内容はいかにもJ2なレベルでしかないだろう。ただ、そうした中で毎試合ホームに足を運んでおられる人たちというのは、もっとポジティブだし、その気持ちがなければサッカーをこの場で楽しめない。マンUの試合をテレビで見ていたら、何も考えなくてもC・ロナウドが観客を楽しませる為の仕事を全てやってのける。だが、J2での試合を楽しもうと思えば、ホームチームを勝たせようとサポートする熱い気持ちもさることながら、それ以上に自分で見所を見つけないといけないだろう。要は視点を替えてみればこの場において十分サッカーを楽しめる、ということなのである。

カズについてであるが、アンデルソンが挙げた先制点となるスルーパスを出したのはお見事だったとは思う。ただ、欲を言えば、福岡の3バックのサイドを突く形で彼が突破するところをもう少し見たかったけども。前にも書いたが今のサイド全盛のサッカーにおいて、全盛期のカズを持って来たら面白いとは書いた。勿論それは仮定の話ではないのだけども、今J2のレベルでもサイドを広く使う戦術で、かつ時間限定であれば十分この人はやれるのだが(その意味では去年の最終戦で、浦和の阿部が疲れて対応が遅れたとはいえ、その片鱗を見せて決勝ゴールをアシストした)。

と、ここまで書くと、リティがシドニーFCの監督時代何故彼を欲しがっていたのかが判るような気がした。CWCの興行目的というのはあったにせよ、要はサイドアタッカーとしてのカズを買っていたのかな、と今になって思うけども。

一方の福岡であるが、アビサポがリティ解任を求めている理由が、この試合を見て何となく判った(多分横浜のサポも判っているとは思うけど)。サイド攻撃から電柱にクロスを上げる戦術は確かに単調である。ただ、なまじっか監督が世界的に有名な人で、ライト層にはアピールする存在であり、かつ日本語も判る人だからツッコミにくいんだよなあ・・・埼スタの試合後に職場のレッズサポから、「ワタシ、リティが好きだから解任しないようにって福岡サポの人に言っといて」って言われたんですよ。そのことをアビサポの知人に伝えると、「じゃあ、その人には一度でいいからウチの試合を見て欲しいですね」という答えが返ってきたわけですが。

またオージーらが日本の審判の判定基準に合わせられていない。彼らが極めて、「フィジカル」なプレーを得意とするのは、ガンバがACLアウェーでメルボルンと対戦した際に、接触プレーでガシガシやられたからよく判る。けど、ルダンが進路妨害で2枚目のイエローをもらって退場になったあたりはなあ・・・まあ、本人にしてみればフツーにプレーしていたつもりなんだろうけども、なんでこの程度のプレーで退場になるんだとばかりに、日本の判定基準に戸惑っている感じがした。

その審判であれば、この日の主審が池田であることが試合前からスタンドの中では囁かれていた。私はこの審判のことはあまりよく知らないので、判定に注目していた。後ろからのチャージにはキッチリ取っていてそれに関してはあまり基準にブレはない。もっとも、最近は流す傾向にあるJの中ではやや神経質すぎるかもしれない。

けど、ファウルを取る基準がしっかりしているからまだいいかな、と思っていたら、前日の岡田のスローイン同様、CKとGKの判定を間違えてスタンドからブーイングを受けたりしていた。やれやれ、そのうちJ1に上がって笛を吹くんだろうけども、鍋島や佐藤みたいな感じの審判がまた一人増えるんだろうなあ、と思うと心配のタネがまた一つ増えたよ。

試合後にはFutreさんご夫妻とは別れ、地下鉄の駅まで行こうと思ったが行き方が思い出せなくて、付近にいるサポさんに尋ねると、ちょうどそこまで行かれる方がいらっしゃったので、横浜FCのこととガンバのことをお互い話しながら道中ご一緒させて頂いた。来年はJ1でもう一度ここへ来たいと思ってますよ。

J聯賽 第13輪 大阪鋼巴 3-2 浦和紅寶石

2008-05-18 07:54:10 | ガンバ大阪
「岡野、スマンな」と思ったのは、試合後のサポ同士のイザコザがあった時に、途中出場した相手の岡野が我々の陣取るゴル裏の手前まで来て、なだめる仕草をした時だった。選手の手を煩わせるようなことをやったらイカンよなあ、とは思う。

騒動については他のところでいろいろと書かれているから、その経緯は割愛するので、ここでは自分の意見について書く。最初にモノを投げたのはこちらの方である。勿論、その後モノを投げ合いになったり、なぜか南の緩衝地帯からではなく、その反対側のメインとの緩衝地帯から赤いユニの男が柵を乗り越えて入ってこようとしたのだから、お互い様ということもある。けども、先に手を出した責任は認めざるを得ないだろう。まあ、だからといって、関係のない一般客までもが軟禁状態に合うのが妥当であるとは思わないが。

また、試合後にピッチ中央付近でガンバの選手らが円陣を組んで、安田のいう試合勝利後恒例の「ワニナレナニワ(回文)」をやり出したことが、試合後選手同士で小競り合いが発生させた。あれはアウェーの大分戦でも同じことをやっていた。まあ、人んちであれをやるのだから、ブーイングは当然浴びるだろう。

その後闘莉王や都築がそれに対してカチンと来て突っかかって来るのはやりすぎであったかもしれない、とガンバサポとしては確かにそう思う。

ただ、それでも今後アレを人んちでもやるの?とは思うね。もちろんガンバの選手たちにはやりたいことをやる権利というのがある。ただ、やるのであれば、それによっていろんな波紋が起こりうるのは覚悟しなければならないだろうし、今後万博で対戦相手に同じことをやられる可能性があるということは受け入れなければならない。

試合後の方の記憶が、試合の記憶よりもよく頭の中に残っているのだけどもw、試合のことについても書いておこう。今回の試合を総括すると、試合展開なら、どっちが浦和でどっちがガンバか判らないものだったと言える。ガンバが、遠藤と安田の状態が万全でなくベンチスタートとなり、左サイドバックに下平を起用し、ボランチに橋本と明神の組み合わせということになれば、これはアウェーということもあって、守備から入っていくなということは、試合前からある程度想定はできた。実際開始早々から押し込まれていたが、それを凌いでチャンスを作り出し、前半CKを一度はクリアされたものの再度クロスを上げて中澤が合わせて先制。

実は、浦和の最終ラインは、自分が見てきた中では一番ラインを高く押し上げてコンパクトに纏め上げているけれども(裏へ出そうとしてもオフサイドを取られてしまう、いつもとは真逆のパターン)、3バック3人に高さがないのが弱点だと思っていたのでそこを突くことができれば1点はセットプレーから生まれるだろうと思っていたところで中澤が決めることができたのだが、あの時高さ云々よりもむしろ中澤をフリーにしていたからなのか。

その後暫くして浦和にまたもや押し込まれ、特に下平のいる左サイドを狙われたりしたものだが、そこを凌ぎ、カウンターで長いボールをバレーに出したところで問題のシーン。こちらからでは判りにくかったが、要は阿部はボールに触れていなかったということなのだろう。ただ、走れないジャスティスには完全に死角だったのか?まあ、それならバクスタ側の副審に確認すべきだったのだけども、そこでバレーがすぐさまスローインでボールを入れてリスタートして二川が繋ぎ、雅人のゴールが決まった。多分バレーがスローインせず他の選手に任せようとすると、そこで浦和の選手らにアピールする間を与えていたかもしれない。

実は試合後知人のレッズサポに会う約束があって、試合後の騒動の件ですっかり待たせてしまった。夜9時過ぎに都内某所でようやく落ち合えて、食事したのだが、その際彼らが口にしたのはやはり審判のこと。「内容は悪くなかったけど、結局審判に負けてしまった」という彼の言葉は、負け惜しみと捉えるのは簡単だが、そう相手に言わせてしまうくらいの試合しか今回のガンバは出来なかった。こういう試合の後は、勝利という結果に満足しつつも内容的にはもっと高いものを目指していくという気持ち-言い古された言い方で言えば、勝って兜の緒を締めよ-が必要だろう。我々は決してどんな内容でもいいから勝ちきるのが大事だ、という考えでいるわけではないのだから。

ただ、今まで浦和が他のチームに対してやっていた先行逃げ切りというパターンを逆にやられると、押し込んでもあと1点が届かなかったのが皮肉なものだった。これはガンバがカウンターを得意とするチームと対戦する際にイレギュラーではあるが、先制してしまうと相手にボールを持たせてリトリートして彼らの得意な形を封じてしまう戦術がハマったと言える。まあ、それが遠藤・安田の欠場によって可能になったというのも、これまた皮肉な話。浦和にはセットプレー以外での失点は抑えたが、それでもイヤな形だったのは、右サイドで加地がボールを奪われてから素早くカウンターを仕掛けられたところだった。

また、後半中澤の対応が甘くエジミウソンにどフリーの場面を造られたがシュートミスで救われた。エジミウソンはこちらから見ても動きにキレがあるようには見えなかった。確かにポストではよくボールを収められる選手ではあるんだけども、前を向いた時の怖さがあまり感じなかった。個人的にはセットプレーの2失点のうち、1失点目が残念だった。梅崎が蹴るFKの場面で、私の側から壁をもう1枚置いておけ、という声が飛んでいたんだけども、実際壁の横をシュートが抜けていたことを考えるとその「コーチング」通りにしておいた方がよかったかもw

守備ラインの長所と短所は既に書いた通りである。高さやフィジカル面での(堤がバレーに対するマークで疲弊していた、と件のレッズサポは言っていたが)という課題があるが、坪井が戻って来ると改善されるだろう。ベンチ入りするところまで回復したものの、まだフィジカルが戻っていないらしいけども。阿部ボランチで、闘莉王を最終ラインに戻すという選択はあるけども、ラインが下がる恐れがあるため、エンゲルスはやらないだろう。中断明けにポンテが戻って来ることで、ゲームの組み立てをある程度彼に任せられる為、ボランチの組み合わせを再構築することができるかもしれない。

我々も今回勝つことができたが、それはポンテ抜きの浦和であったということに過ぎない。このチームは秋以降ACLやCWCとかいうものを見据えて前半戦はいろいろな布陣を試し、連戦に耐えうるべく控え選手の底上げというのを行っている。高原とエジミウソンの2トップですか。まあ、ウチのカントクだってバレーとルーカスという組み合わせをようやってるから、能力のある2人を並べて何とか目を覚まさせようと辛抱強く起用しているエンゲルスの気持ちは判らないでもない。

埼スタ決戦 “ナショナルダービー”を前に

2008-05-16 06:57:51 | ガンバ大阪
さて、前半戦の大一番ともいうべき、埼スタへの浦和戦へ我らが青黒戦士を後押しすべく大阪から参戦する。

この当ブログでは昨年のACLの試合を中心に浦和についていろいろと書いてきた。ACLでの浦和に関しては日本を代表するクラブとして、純粋に応援していたが、ライバル心を忘れたわけではない。むしろ常に、

「浦和を倒したい」

と思っていたものだ。敵を倒す為には敵のことをよく知る必要があると思っていたからこそ浦和の試合を見てきた。明日はその意味では自分にとってこの1年間続けてきたことの集大成でもある。今の順位はACLと並行したということがあったにせよ、確かに思い描いていた位置ではない。けれども、ここ2,3年Jを盛り上げてきたクラブの片割れとして意地を見せたい。ナショナルダービーという言葉で形容されたことのあるカードや、その独特の雰囲気に現在の順位なんてものは関係ない。

明日我々は埼玉の地に赴く。そして、絶対に食ってやる!何を?

天天香の皇帝豆腐を。

(誰も突っ込んでくれへんのに、どっかでボケを入れたくなるのが大阪人の悲しい性やなあ。。)

あえて釣られてみますか

2008-05-15 14:57:10 | ガンバ大阪
スポニチに載っていた、名古屋が水本獲得に動く、という件。

名古屋では、吉田とバヤリッツァがスタメンで、バックアップに三木が控えているのに、水本を獲る必要性があるのだろうか?これって楢崎がいるのにわざわざ藤ヶ谷を獲りに行くようなものだろう。つまり、控えに西村という、控えにしておくには勿体無いGKがいながら敢えて控えのGKを獲りに行くみたいなものである。記事を書いた記者が、反町のコメントをヒントに膨らませて書いているとしか思えんな。

それにしても、三木ってそんなにダメか?まあ、彼は3バックのリベロが適任なんだろうけども、ナビの神戸戦で吉田と組んでいたのを見たけどそんなに悪くなかったけどな。だから、今の名古屋のCBの選手層を考えると、水本が試合の出場機会を求めて出る先が名古屋というのなら、それは難しい判断じゃないかと思う。

まあ、それでも北京五輪に出たいということで水本が移籍を志願し、引き取るところがあるのなら、満額で買って頂戴。その金があればホンマに山本某の尻叩いて補強に動かせるわけだから。

P.S. 水本の件以上に気になるのが、遠藤OA枠での招集。もしOA枠で召集するなら中盤と前線の選手だと思っていたけども、ありえない話でもない。けど、またイチからチーム作りをしないといけない問題も出てくると思うけどな。

何で海外で勝てて、国内で勝てないのか?と訝る人たちは

2008-05-13 07:24:46 | ガンバ大阪
ACLで対戦した相手と国内リーグで対戦した相手との力量の違いというのを判っていないんだろうなあ、と思ったわけ。スポニチの記事によると、先のマリノス戦の後にそういった内容の罵声がスタンドから飛んだらしい。

前にも書いたようにサッカーの試合における出来というのは自チームの状態だけでなく、相手によっても変化するということである。そう考えた場合、対戦相手の実力ということでなら、ACLで対戦した、全南・メルボルン・チョンブリらと、最近Jで対戦した神戸・大宮・名古屋・そして横浜Mといったチームとの実力差というのを比較してみれば、「海外で勝てて、国内で勝てなかった理由」というのが自ずと判ってくるだろう。

海外アウェーの厳しさというのを差し引いても、ACLよりむしろ国内リーグの方が厳しいということは、日本勢がACLのグループリーグを一度も勝ち抜けていなかった、06年の頃から一貫して私が主張してきた。故に、移動や宿泊などにおいて十分なアウェー対策が出来ていれば、日本の上位クラブ-浦和でなくても、ガンバ、川崎、そしてあと1試合残しているもののほぼ突破を手中に収めた鹿島-なら十分グループステージは勝ち抜けるということを証明できたのではないだろうか。

まあ、こう書くとチョンブリFCは結構強かったとか、タイのサッカーレベルも徐々に上がって来ている、と言われるかもしれないので、タイのサッカーについて少し書いておこう。確かにチョンブリは自分が見立てたよりも実力があったということは認めるけども、彼らの取った戦術というのは言わば徹底した弱者の戦術であったにすぎない。ただ、実力が劣りながらも、組織的サッカーができれば強い相手にもそこそこやれるのがサッカーであり、そうした戦術を比較的熟成しやすいのは、代表チームよりも一緒に練習する期間が長い単独チームであると言える。そしてそうした戦術の仕上がり部分において、外国人助っ人を使うことができるのも単独チームの強みではある。

ならば、チョンブリを通してタイのサッカーレベルを推し量れるかと言えば、答えはYESであり、NOではある。それは、同じACLに出場したクルンタイバンクが鹿島に大差で敗れていたことと、タイ・プレミアリーグではチョンブリが無敗で独走している現実を踏まえると、タイで突出しているのはチョンブリ1チームであるということであり、全体的な底上げに繋がっていない。これは欧州に例えるならば、欧州CLのホームでレアルを破り、国内では無敵のリヨンの所属するフランスのリーグ・アンに置き換えられるかもしれない。チャンピオンチームは強いことがそのままその国の実力レベルに置き換えられないということが、今のタイのサッカーに言えるかもしれない。

従って、来季から改変されるACLの出場枠であるが、タイからは1チームというのが妥当なところかもしれない。ただ、チョンブリの現在の国内リーグの実績からすれば、来季も出てくる可能性は十分にあるし、その際も日本のチームを苦しめる可能性はあるから結構曲者ではあるけども、全く勝ちきれない相手というのでもない。こういう風に物事をもう少し複眼的に考察していけば、本質が見えてくるものである。

J聯賽 第12輪 大阪鋼巴 2-2 濱水手

2008-05-12 05:14:49 | ガンバ大阪
勝てる試合だった、という悔しさはある(それはこれだけでなく、どの試合でも思っているが)。と同時に、中澤(ボンバーじゃなくて、ウチの聡太君)のミスをロニーにかっさらわれて決められていたら負けていたという場面を思うとあそこは助かった、負けなくてよかったという思いもある。試合後の感想というのはそういう複雑な気持ちが混ざっていた。

それでも、ACLのタイ遠征からその日の深夜便で帰って来て、3日休養を当てたのであるから(マリサポはこれ聞くと何と贅沢な、と思うかもしれない)、疲れがあるとはいいながらもまだ動けた方だとは思う。ACLの疲労に関して一つ自分の見解を書いておく。他の人たちが、コップの水を飲んで半分しか残ってない、という風に言うなら、私は、いやまだ半分残ってるやんけ、という風に言う。

そう考えると、立ち上がりはまだ動けていたし、むしろ連戦の中で中盤の連動性は一番良かった。ただ、だからこそ後半足が止まるという落とし穴が待っていたのかもしれない。そうなるとコップの水を飲み干してしまう前に、前半はペース配分を抑えておく必要があるだろうし、全体的な運動量に陰りが出た時に選手交代で手を打っていく必要があったかもしれない。

ルーカスのここしか、ないという値千金のゴールで2-1でリードを奪った時点で水本を投入して中央の守備を厚くするという選択はあったとは思う。ここで躊躇していたのは、水本を準備していて(遠目からにはガンバの選手が3人くらいベンチ裏でアップしていたように映ったが)投入する準備を進めている間に追いつかれたのか、それとも、既に交代枠2人を使い、3人目を投入して万が一追いつかれた場合の攻撃カードが切れなくなるのを恐れていたからなのか・・・ただ、後者が理由であるなら、攻撃カードとして播戸投入で前線をかき回すか、倉田を投入して中盤を厚くするという選択がないといけなかったのであるけどもね。

けれども、根本的な原因を探っていくと、勝ちきれなかった原因はやはり大宮戦と同様の玉突き布陣というところに行き着くかもしれない。名古屋戦で明神を、チョンブリ戦では遠藤をベンチから外したのであれば、誰をどこで使うかはハッキリするのであるけども、皆が揃ってしまうと適材適所の配置が出来なくなってしまう問題というのは今に始まったことではない。ないけれども、いい加減カントクには気づいて欲しいんだけどもね。実際、試合の後半でヤットは2列目のポジションでプレーしていながら、シュートではなくパスを選択する場面もあり、終盤2度の決定機でシュートをふかしてしまっている。まあ、そこで寺田不在というのを痛感するわけですが、彼はケガしているのか?

マリノスについてなんだけども、試合前に自らの選択で、前半風上に立つエンド変更を申し入れていたが、実際始まってみるとパスをつないで来るプレーを選択していた。まあ、中盤で寄せが速くて、運動量が(ガンバと比べて相対的ではあるが)終盤でも落ちなかったのはお見事で、去年からのプレッシングの遺産というのは生きているような気がする。

ただ、風上を選択したのなら、タメてタメて、DFラインの裏に一発放り込んで坂田を走らせるという展開が一番ガンバにとってイヤな戦術だったと思うのであるが・・・まあ、大島にポストプレーをやらせてロニーを飛び込ませるというのが今のマリノスの攻撃の核なんだろうな。大島が後半消えていたせいか、そこで坂田を投入してきたのだが、ガンバのDFラインが下がり気味のところでの坂田はあまり怖くはなかった。入れるなら、後半の頭あたりから入って来られてウラを取られて行く方がイヤだったのだが。

それでも後半右から左サイドにポジションを帰ると山瀬功治というのは、明神が見ていたにも関わらず次第に抑えが効かなくなって来た。2点目の同点ゴールは山瀬のドリブルを止め切れなかったところから始まっているし、中澤(しつこいようだけどもボンバーじゃない方)のマークの受け渡し方の問題もあったにせよ、相手の守備陣系を崩すというドリブルの一義的な目的を果たしていたのだから、やっぱり坂田と並んでガンバにとっては脅威ではあった。最初の失点はロニーが自ら打ったこぼれダマに反応していたのだから見事としか言いようがない。

そしてマリノスの守備であるけども、中澤(今度はボンバーの方)の壁はやはり厚かった。この人がスゴイのは頭だけでなく、足元の方もであるが、そこら辺が同姓の誰かさんとは大違いやなw そして二川のシュートを2度に渡って防いだエノテツは神、としか言いようがない。桑原監督も、坂田の投入タイミングは遅かったけども、ウチの下平相手に田中隼磨を当てて同点ゴールを引き出した。下平にとっては厳しかったかもしれないけども、北京五輪でミチが抜けることを考えると、彼も実戦で使える目処をつけておかないといけない。その意味で隼磨サンには鍛えてもらいましたよ。

で、ACLのグループ突破を決めたタイミングでもあるので、この場を借りて申し上げておきたいのは、かつてマリノスがACLでの苦労と経験が受け継がれて来たからこそ、今回ガンバは決めることが出来たということです。その点には素直に感謝したいと思います。Jリーグから補助金を貰い、移動の負担も軽減して貰ったり、ACLの試合後のリーグ戦は日曜に組んで貰ったりと・・・マリノスが闘っていた時よりも遥かに恵まれている。だから、我々は苦しくても言い訳はしないし、この苦しいトンネルを潜り抜けた先に一寸の光が見えて来ることを信じている。

この日の試合は、大阪府の少年サッカー大会の開会式の為、開会式の後にバクスタは少年サッカーの子供と引率者らによって埋め尽くされた。今のガンバの集客力を考えると何もそこまでサービスせんでもええやないかと思うし、むしろ有料入場者数を集める機会を逸しているとすら思う。実際通路の売店なんて子供らでごったがえしていて、モノを買える雰囲気じゃなかった。子供らへの感想ですか?まあ、ブギーマンの歌に出てくる歌詞にこういうのがありましたな:

子はかすが~い~ ブリブリ元気
罪の無い笑顔~ ふりまき

そう、まさにこういう感じですわw 相手が子供であるからしてスンゴく突っ込みにくかったですね。開会式の時にガンバスが止まって選手が降りてくると子供らはピッチでエラい人の挨拶そっちのけで、ピョンピョン跳ねながらガンバの選手たちを見入っていたわけです。メインイベント自体は面白い試合やっていたとは思うのであるが、ちゃんと見てくれてたかな?試合そっちのけでゲーム弄くっていた子ばっかりだったと思うけどもね(子供って90分集中が続かない生き物だから仕方ない点もあるけど)。この中から将来プロサッカー選手とまでは行かなくとも、サッカーを理解した観客というのが一人でも多く出てきて貰うのが僕の願いなんですが。でも、連休もしくは連休明けの時期にやるホームゲームでこういう招待やるんなら、来年以降この時期だけ海外に脱出していた方がいいかな、とは思ったよ。

J聯賽 第12輪 川崎前鋒 0-1 浦和紅寶石 大宮松鼠 1-2 札幌孔薩多爾  

2008-05-11 00:31:31 | サッカー全般
ガンバの試合がなかったので2試合見た。自分が見て興味深かった点について簡単に書いておくと、

まず、TBSチャンネルにて川崎vs浦和戦。前半から中盤で早い寄せがあり、そこから早い球出しでお互い3バックの両サイドを突く緊迫した展開。自分が注目していたのは、ボランチに入っていた闘莉王。これはもう浦和にとって奇策とは言えなくなって来ているものだろう。

というのも今年の浦和は去年と比べると編成上、後ろ(DF)は人が残り、FW・サイドアタッカーについては補強している。しかし唯一補強していなかったポジションは長谷部の抜けたボランチである。今思えば長谷部が持っていた展開力・突破力というのは結構効いていた。こう書くと、展開力といえば阿部がいる、と言われるかもしれないけども、その阿部を敢えてリベロにおいて闘莉王を中盤に置くというのは、一つには、闘莉王がリベロだと(自分が攻め上がる関係で)ラインを下げてしまう傾向にあるからだと思われる。阿部の方がビルドアップが出来るだけでなく、ラインの押し上げもできるようになる。そこで、闘莉王のポジションを上げることによって、彼が持つフィード能力・フィジカルの強さや、最終ラインの位置に戻って頭でクリアできる高さ(今の最終ラインは坪井が居ない分高さがない)を行かせるポジションということでエンゲルス監督はボランチに抜擢しているのだろうと推測する。今年の浦和が去年と違うのは、監督が選手を適材適所に配していることと、交代枠もフルに使って控え選手にもチャンスを与えてチーム内を活性化していることに尽きる。

先日の鹿島遠征の後に、都内でレッズサポの人と食事しながら話していたのだが、去年は勝つにしても負けるにしても、交代枠を使わない、あるいは交代が遅いということに対して皆フラストレーションを抱いていたけども、今年はそれがないというのが大きいと彼は話していた(ちなみにこの人高校時代クラマーの薫陶を受けていた人です)。

決勝ゴールとなるPKを誘う場面でも、その闘莉王から高原への見事なフィードがきっかけとなっていたのだから、ある意味エンゲルスによる闘莉王システムが効を奏していると言える。PKの判定?うーん、井川がタックルを仕掛けたのはエリア外だが、引っかかったのは内側か?

解説の金田さんはボールに行っていたというくらいだから、むしろ井川の足がボールに行っていたか否かということの方が重要なのかもしれない(付記:まあ、ボールに仮にタッチしていたとしても、井川がその後足を上げてしまったところに高原がエリア内で引っかかったところをPKととるかダイブととるかは審判の判断だが)。どちらかと言えば、その後の川崎のゴールをオフサイドと判定された場面の方が誤審だったかもしれない。ポスト際に山田が残っていたからであるからだ。まあ、それだけでもって審判が全てにおいて浦和寄りだと断言するつもりはない。全体的にはファウルを流し気味かと思いきやあの場面PKを取ったりした、吉田主審の基準のない笛に両チームが振り回された感がある。

一方の川崎は、審判の泣かされた感があったものの、先制されてから浦和を押し込んでいった。これだとまるで去年の浦和の勝ち試合の再現VTRを見ているようであったが(今年はもう少し浦和は攻撃的になっている)、そこまで追い込んだ川崎の強さは相当なものだ。あそこまで徹底して守られると、なかなか点は取れない。だからあのオフサイドに取られた場面は惜しまれるのだろうが・・・

川崎-浦和戦が終わると、J Sports Plusにて大宮vs札幌戦を見た。早い時間帯で大宮のオウンゴールで札幌が先制したのは札幌にとってラッキーだったけれども、前線からアグレッシブにチェックに行っていた姿勢はよかった。その後大宮の攻撃を8枚ブロックで受けることになる。大宮であるが、以前のガンバとの試合後のエントリで、このようなことを私は書いた:

(引用開始)
今後ある課題をクリアーすればいいところまで行くかもしれない。それは何かって?1年前には考えもつかなかったことかもしれないが、今度は大宮と対戦する相手が大宮相手に引いて守る戦術で挑戦して来ることが近いうちに起こりうる、ということでこれを如何に打ち破るか、である。まあ、そうした相手の挑戦を受けられるのも強くなったチームが享受できる特権ではあるのだが。
(引用終わり)

早ッ!もうこんな時期に札幌の挑戦を受けることになるとは。しかも去年自分たちがやっていたことを相手にやられる時がこんなに早く来るとは・・・

ただ、札幌もただ単に引いて守るだけではなく、ボールを大宮が下げると前からプレスに行ってコースを消しに行き、ボールを奪うとカウンターでダヴィを前線に走らせる。引き気味ではあるけども、防戦一辺倒という感じでもない。だから同点にされたものの、最後にはCKの折り返しをダヴィが押し込んで決勝ゴールを奪ったのであった。追いついた時点でイケル、と思ってあの雨の中応援していた大宮サポには辛い展開だっただろうなあ・・・それでも内容はそんなに悪くは無かったのだとは思う。けど、これをテレビでのインタビューで三浦チャンに言われるとすんごく悔しいだろうけども。

タイ遠征あれこれ(前編)

2008-05-10 08:27:57 | Weblog
今回ACLでタイへ初めて行ったのだが、サッカーだけでなく、旅の方もそれなりに有意義なものだったので、そのあたり幾つか挙げてみたいと思います。

1.飛行機

今回はJALのWEB悟空の運賃で行った。マイルの換算率というのも考えてのものだったが、比較的安かったのが、5月5日晩出発便の7日深夜帰国便というもの。JALはANAに比べるとマイルを多く貯めているわけではないけども、今回の往復便で、国内線往復分は確保した。札幌遠征が週末に変更になれば使えるんだけども、平日となると夏休みをACL用にとってあるのでやや厳しい。まあ、それでも2万マイルを超えれば来年中国へ行く分には使えるようにはなるだろう。

2.両替

これは現地空港でイミグレを抜けたところに両替所があった。到着したのは夜の10時半過ぎであったにも関わらず開いているので(年中無休の24時間オープン)、両替はそこでやる方がレートがいいとは思っていたので日本ではチェンジせず。ちなみに両替所というのは市内の到る所にあった記憶があるけども、旅行者は空港で替えておけば十分でしょう。

3.タクシー

「地球の歩き方」では、空港のタクシー乗り場は1階となっていたが、現在は到着ロビーの2階に移転している。タクシー乗り場には順番待ちするのだが、その前にリムジンサービスの客引きみたいな人物が怪しげな日本語で話しかけて来る。まあ、この手の輩についていくと後でボラれるというのは中国でも経験していたから無視しておいたのだけども。

タクシー乗り場では係員に行きたい場所を訊かれて答えると、それを係員がメモして運転手に渡してくれる。これで行きたい場所まで行ってくれるのであるが、道中タクシーの運ちゃんはかなりスピードを出していたように思う。で、道中「マネー、マネー」とか言うもんやから、要は高速代出せということですか?きけば65バーツだというから相棒が50と20バーツ紙幣を一枚ずつ渡すと、返ってきたのは40バーツの領収書・・・あれ??

この時はぼったくり?かと思ったらしばらくしてまた料金所有り。今度はちゃんと25バーツの領収書と5バーツが返ってきたのであった・・・

3.ホテル

今回利用したのはチャイナタウンホテル(中国酒店)。従業員が中国語が話せるということなのでここを選んだのであるが、まあホテルのランクとしては日本の安いビジネスホテルよりやや広いというもの。とはいえ、歯磨きは備え付けでなかったためにフロントに頼まないと持ってきてくれなかったし、インターネットを部屋でやろうと思えば1部屋1日につき150バーツ取られる。

4.現地の観光ツアー

2日目は終日フリーであるため予め申し込んでいた、現地の個人向け日本語観光ツアー『パンダバス』のアユタヤ(クルーズ付き)に参加。集合時間が朝7時20分と早かった為、指定の場所のホテルには朝食を取らずにタクシーで向かい、時間が余っていたのでそこで朝食を取ってから、ツアーバスに乗り込む。黄色いバスであるため、遠くから見てもすぐに判るのが特徴。アユタヤに着いてからバンバイン宮殿を廻って行ったら・・・何とそこで青黒の人たちに遭遇していたのだけども、あの人たちはどうやってここに来たのか?

宮殿の感想はというと、タイ国王も悪趣味やな、とw なんかね、西洋コンプレックス丸出しの建物が多かったわけよ。やれ、ロシア風の国王休憩場所だとか、英国風の王妃と子供用休憩所とかね。庶民の税金を搾取して造ったものが、タイのアイデンティティがゼロの宮殿とは参ったよ。そう考えると日本の江戸時代の鎖国という政策は、良し悪しは別にして、ある意味日本独自の文化を根付かせていたんだなあと、この宮殿を見て改めて思った。

その後宮殿から寺院めぐりをした後に、ツアーのメインイベントである、象さんの背中に乗りました(ハイ、そこのアナタ、キモイとか言わない)。本来象に乗るのは100バーツだけども、100バーツ更に払えば時間延長できてエサ代にもなるらしいので、200バーツで申し込んだが・・・ツアー料金の中に入ってなかったんかい!こういう客のことをいわゆるカモと世間一般では呼んでいるんだろうなあ。

象に乗った感想であるが、見晴らしは悪くないけども、結構揺れる揺れる。いや、別に過剰積載が原因ではないよw 確かに最初相棒と2人で乗ろうとしたけども別々に乗れと言われていたから問題ないっしょ。戻ってくると写真を撮られていたので、記念に買っておいた。

なお、この時に私と相棒が同じガンバのエナメルバッグを持っていたので、ツアーに参加していたカップルから旅の目的を訊かれて、ガンバの試合で来たと応えると納得していた様子だった。

ちなみに、このカップルとは、船上クルーズでの昼食においても同じテーブルでご一緒させて頂きました。聞けば代表の試合はよく見ているらしい(女の子曰く、彼女の弟はドイツW杯を見に行ったらしい)。フツーのサッカーファンではあるのだけども、こういう人たちがもう少しJリーグの試合にも関心を持ってくれたらな・・・とは思いますね(ただ、それが赤い某チームになってしまう確率は低くないんですが)。

ああ、そうそう。昼食はね、バンコク市内に戻るまで船で移動したんですが、船の中バイキング方式だったわけです。味ですか?カレーはやっぱり辛かったですね。同席したカップルの女の子の方は食べられなかったんですよ。

食事の後デッキに上がってみたが、これははっきり言ってサウナでしたな。暑くなければ、気持ちいいとは思うんですがね。ちなみに隣にいた老夫婦は、日差しを避ける為だったとは思うけども、長袖だった・・・

そんなこんなでバンコク市内に戻って、その後ガイドさんからどこで車から下ろして貰いたいかと聞かれたので、ムエタイの試合を見に行こうと思っていたから「ルンビニ」と答えた。会場に着くと、しっかりとガイドさんの連携が取れていましたね。一人2000バーツ払ってリングサイドまで案内してもらいました。

ムエタイのルールはK-1とはかなり異なる。両腕を互いに組み合っても膝蹴りを繰り出してする場面は会場を盛り上げる。試合自体は5ラウンド制で、1ラウンド3分に2分間の休憩を挟むところがK-1とは違うところである。また、第1ラウンドは互いに様子見でラウンドを重ねるごとに攻撃が激しくなっていく。と同時に観客も段々と熱くなっていく。面白かったのが自分たちの隣の立ち見ゾーンにいた、選手のサポーターと思しき人々。攻撃が決まる度に湧き上がっていく。ムエタイはなかなか面白い。と同時に互いに膝蹴りを繰り出すというところからすると、いささかショー的な要素も入っているかなと思ったが、その分見る側を楽しませてくれる。

ちなみに、なぜムエタイを見ようと思い立ったのかと言うと、現地で盛り上がっているスポーツを何か一つ見ておきたいと思ったからである。それによって現地の人たちに何が人気があるかというのが見えてくる。MLBのボストン・レッドソックスのGMが開幕戦で日本へ来た際に、バスケのJBLを観戦したらしいが、こうして他の競技をたまに観戦することも、サッカーを見つめなおす意味においても重要じゃないかと思う。

ところでムエタイ観戦でのオマケであるが、ドリンクを買いに行ったところ、通路で、普段万博やアウェーのゴル裏でよく見かける人に出くわしたのでした。

あまりにも長いので今回はこの辺で。

亞冠小組賽 第5輪 大阪鋼巴(提前出線) 2-0 春武里

2008-05-09 06:33:19 | ガンバ大阪
残り1試合を残しての勝ち抜け決定、という望んだ結果を手にした。試合前に現地入りしてみると、タイのアウェーという洗礼を中国などとは違った形で受けた。まず、チケットの販売。メインの屋根つきは200バーツで、屋根のない席は100バーツの値段で夕方4時から発売ということだったが、なんと1時間遅い時間に発売に変えられていた。更に我々が入場してから、バクスタからゴル裏へと向かうクルバのあたりに席を取ると、セキュリティからAFCの指示でバクスタの方に移れと指示された。我々はガンバのフロントの指示に従ったまでだから確認してくれ、と言われても向こうは動けの一点張り。これはテレビ映りをよくする為の措置らしい。かように、折角決めたルールでさえもその時の気分や状況であっさりと変わってしまうのがタイという国柄なのか。AFCがどうこうというのも方便な気がするね。AFCがそんなことを指示するか、普通?

だから、ホームとアウェーのサポとの間には、中国アウェーで体験したような隔離だとか、公安警察による厳戒態勢というのは一切なし。ホームのサポが我々のエリアにまで入ってきて、撮影したりしていてもお咎めなし。まあ、我々も別に危険は一切感じなかったから大目に見ていたんだけども。

現地は確かに暑かった。これはこの時期に日本から乗り込んだら誰だってそう感じるものだが、8月の日本みたいにやたらと汗が吹き出るというわけでもない。実際、試合が近づくに連れて、現地での体感温度は下がって行ったので、これならやれるんじゃないか、という感じがしていた(まあ、それでもガンバの選手たちは前半は省エネモードだったんだけども)。ただ、遠藤が試合前のアップで一人別メで黙々と走っていた姿を見たのだが、ケガというよりもどちらかと言えば体のどこかに違和感があったからあえて無理はさせないということなんだろうな、と思っていたが(実際太ももに張りがあったらしいが)、万が一のことを考えてベンチ入りすらさせないというところに不安は感じたりもした。

それでも試合自体も改めて振り返ってみると、いろんなことがあったけども、終わってみれば順当な勝利だったということが言えるのではないだろうか。勿論、開始そうそう、クリアボールが相手に当たってネイ・ファビアーノに抜け出された時は危なかったのだけども、本当に相手にとって決定的とも言える場面というのはこれぐらいで、あとはカウンターでチャンスを造られてもさしてガンバに脅威を与えるという程でもなかったと思う(中澤が競り負けていたのは相変わらずでしたが)。それでもなかなか突き放せなかったのは、前半FKで二川からのボールに山口が合わせて先制したのであるが、「ファウル」によって取り消されたホーム寄りの判定に尽きる(この審判の神経質な笛を利用してチョンブリはよくコケてFKを貰っていたのだが)。あれはVTRを見直しても、ファウルではないように思える。山口と相手GKの間にDFが1枚いるのだから接触があったようには見えない。まあ、ここで審判に抗議したルーカスが1枚イエローを貰ったんだけども、ルーカスにしてみたら言わずにはいられなかったのだろう。

そのイエローのせいか、前半の終わりごろにルーカスが相手を削った場面で、彼が倒れたのであるが、どちらかと言えばイエローを貰って退場になるのを防ぐ為に自分から痛いフリをした芝居だったように見えたのだが。まあ、この辺はさすがに上手いですねw この日は後半バレーがシュートを外し続けたのとは別に、加地とのFC東京ホットラインで2点目の値千金となるゴールを決めたルッコン様様でした。

後半は相手のプレスが徐々に弱まってきたこともあるのと、ガンバが前半温存していたスタミナを後半使い出したことによって、一歩の出だしがよくなり、ゲームを支配していく。先制ゴールのクロスを上げたミチはお見事。この日も相変わらず守備での対応に忙しかったけども、筆者はミチに関しては守備に目をつぶってでも攻撃参加で決定的なクロスを1試合に数本上げてくれればいいと思っているから、この日は彼の仕事を果たしたと言える。バレーについては・・・いつも通りでしたけどねw でも、ガンバの中でどうしてもバレーと播戸ってトラップの大きさが目立ってしまうんやなあ。この辺生え抜きの選手でFWが台頭して欲しいもんですがまだまだ時間はかかるでしょうね。

チョンブリはバレーに入ったボールを奪ってはカウンターを仕掛けて来た(特に安田の受け持つ左サイドへ)のは上手かったとは思う。ネイ・ファビアーノはJに来て見たら面白いかもしれない。ただ、対戦相手として良かったというのと、実際来て貰って見て戦力としてフィットするかは別問題ではあるのだけども(その意味で06年甲府と対戦した時に見たバレーや、セレッソ相手に得点した草津時代のカレカなんかはまさにそうであるのだけども)。だから、カウンター主体のJ2のチームなら面白いんだけども、タイの国内リーグで彼はどのくらい貰っているのだろう?まあ、日本ほどではないだろうけども、タイの物価水準と合わせて考えなければ、条件のいい日本に誘われても帰って生活費の面で割高になるかもしれないし・・・ここら辺は日本へ行く上で難しい判断ではあるけども。

かくして残り1試合を消化試合にしたまま突破を決めたのであるが、気になるのが最後の消化試合。消化試合だからこそガンバ好きな人には集まってもらいたいとは思う。普段とは全く別の意味ではあるけども、普段使われない選手を見る絶好のチャンスではあるから。

恐らく最終節のホーム全南戦での選手起用に当たっては、

・代表組はリーグ浦和戦後に即召集される(遠藤・加地は当確か)
・負傷選手には無理をさせない
・既に1枚警告を受けた選手(ルーカス・橋本・山口)を休ませる。ノックアウトラウンドには、累積そのものは持ち越さないが、最終節でトータル2枚なれば準々決勝の1stレグで出場停止を消化することになるため。

といったところがベースになってくると思われる。当然僕も万博には駆けつける予定です。