大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

金沢での山形戦~守り方を修正した相手との難しい戦いか?

2010-07-31 21:58:55 | ガンバ大阪
明日は年に一度の金沢開催の試合となるわけで、日帰り参戦します。あの「お父さん」とトクトク切符使ってサンダーバードで往復することになるんで、片道の単価は特急券込で3750円。18切符で時間かけていくのよりはちょっと一声かけて早く移動して現地で美味しいもの食べるつもりなんですが、旅の相方が相方だけにね・・・だからこの二日間はシッカリ休肝日にして体調整えましたがw 試合が終わったらタクシー乗り場までダッシュし、サンダーバードの最終に間に合わせなければなりません。

(付記- 只今サンダーバードで移動中だが、あのオヤジとの意思の疎通が取れてなかったため、仕方なく当日切符を買う羽目になってもうた。とほほだが、あの人あてにしたらあかんなあ)

相手の山形なんだけども、セレッソ相手に0-3で負けたことはこの際おいておこう。あの試合では識者の分析によると、前から行くのか後ろで囲むのかといったボールの奪いどころがあまりはっきりしていなかったということらしいけども・・・ただ、前節の川崎の試合を早送りしながら見た(最近偵察に時間をかけていられないもんで)限りでは、低い位置でブロックを作って守り、セットプレーに得点機を見出すというような印象ではあったから、そこら辺守備に関しては自分たちの実力と相手との力関係を冷静に分析した上での、コバやんならではの修正だったと言えるだろう。中断前はもっとサイドを広く使い、高い位置からプレスかけるというやり方を目指してたとは思うんだけどもね。だからまあ、川崎系の某ブロガーがなかなか攻めてこない山形の戦い方にイライラしていたらしいんだけども、川崎だってそれを言うなら・・・ヤメとこ。

そう考えると、恐らく明日の試合も相手に入り方は川崎戦のそれを踏襲するような感じだろうか?となれば、ちょっと難しい試合の入り方にはなるかもしれないから、この間の神戸との試合みたいに先制して相手に主導権を渡さない戦いというのが求められるだろう。そうやって相手が前へ出てこざるを得ない状況っていうのを造りだせるか?

ガンバについて言えばグノには点取らせてあげたいとは思いますね。なんか磐田がグノが居なくなってから前遼にマークが集中して彼の得点が止まっているみたいなんだけども。グノがマークを引きつけてスペースを造っているのは認めている。あとは、本人の存在意義の為に点取らせてあげたいわな。

なぜ京都では水谷ではなく平井だったのか、という話

2010-07-31 09:02:11 | サッカー全般
エルゴラ関西版でW平井のインタブーが載っていた。関西版を売っていこうと思えば何時までもガンバ一辺倒(他の関西3クラブのサポからすれば面白くはなかっただろうけども)というわけには行かないんでバランスを取った紙面づくりをしたということでしょうね。だからメインはショーキなんだけども次のページめくったら京都の平井直人だったということなんだけども。

しかし、サンガの方の平井って結構長くやっている印象があって、4年前のJ1の時もこの人が正GKじゃなかったっけ?ここ2年ぐらいは正GKのポジションを水谷に奪われていたけどもリーグ戦中断期間のナビスコでは水谷をベンチに追いやってスタメン張っていた。ただ、この間万博で彼を見ていた時には足元が覚束ない印象がしていたんで、水谷が何でこの人より劣っているんだろうと思ったんだけども。

勿論、GKが起用される理由というのは何もその人個人の能力というもので全て決まるわけではなく、DFとの連携とかコーチングとかいうものも関係して来るわけでね。でなきゃ、相澤がセレッソでなぜ定着せずに川崎戻ったのかが説明つかなくなってしまう。3年前相澤がセレッソに貸し出された時に長居で何度か彼を見たときには、反応は藤ヶ谷みたいに鋭かった記憶があるんだけども、コーチングにおいて物足りなかったということなのか?まあ、本当にいいGKというのは目立ったセーブが少ないという風には言われているのだが。

だからGKを起用する基準というのはチームの監督の判断基準次第ということになるのかもしれない。例えば浦和で都築ではなくギシがここのところ出ていたのは彼が細かいコーチングをすることとポジショニングの良さというところをフィンケは見ていたからなのか(その分反応やキックでは都築が上回るのだが)?余談になるがギシって結構細かい正確の持ち主らしくて、普段の私生活でもコーヒー豆にこだわりを持っていたり、文明の利器に疎い野人に代わって温泉の予約を入れるところでもそうした細かさを遺憾なく発揮している(もっともこれは野人がネタで話してるだけなんだけどもw)。

あ、話が随分脱線してしまいましたね・・・

だからサンガの平井にしても、単体の能力というよりはDFとの連携とかいう部分で使われていたのかなという気はする。実際京都はナビスコにおいては最後梶山がゴール決めなければ決勝トーナメント進出に行ってたわけで、もし行けていれば今頃チーム状態はちょっと変わったものになっていたかもしれないのだが・・・

そうなると気になるのが一方の水谷ですけどもね。リーグ戦再開以降、ベンチにも入っていないという状況は、怪我しているのかと勘ぐったりもするのだが、怪我なら怪我できちんとクラブが情報を流すべきだと思うのだが、それをサンガからも本人からのブログからもその話は一切ない。

これがもしガンバでこういう状況が発生すると、また始まったのかと皆さん思うでしょうねw 何がって? カントクがどうこうじゃなくって、ペナ子が仕事サボってるなってw

まあ、水谷の場合には情報流す程の大きな怪我ではなかった。ただ、コンディションを確認すべく先週水曜に城陽では練習試合に出ていたというところかもしれないな。実は某所で水谷が出れていない理由はなんなのかという話題で盛り上がった、ただそれだけなんですがねw

でもまあ、こんなこと書いたりするのは、西京極は来年も行けるようであって欲しいからなんですがね。え、お前は何処へでも行くやろって?いや、そうじゃなくてホームみたいな場所が一つなくなるのが寂しいってこと。だって、「勝て勝て勝て勝て」のダンマクが出とったやんw

J聯賽第15輪 大阪鋼巴 3-1 神戸勝利船

2010-07-30 07:14:05 | ガンバ大阪
前回のエントリにおいて、神戸の安達サンがウチの社長に電話してきているのは、何か裏の目的を隠しているからじゃないかということは書いた。やたらと仕切りたがるのが大好きなあの人が、最近プレミアリーグ構想を打ち出しているという話を聞くと、多分自身の構想において何かとガンバを取り込んでおきたいという目論見があるのかもしれない・・・そうやって評価して頂くのは大変光栄であり、ウチとの試合においてはチケットの値上げを行い、平日のホムスタという大阪市内からは大変行きにくい中で1万6千人も動員できる阪神ダービー(あちらにとってはガンバとやる試合こそが「ダービー」なのかもしれないが)として価値を高めて頂いたのには一応感謝いたしましょう。

ただ、安達サンご自身が壮大な構想をお持ちであるのは理解出来るとしても、その前に足元をしっかりと見つめ直して頂くのが先じゃないでしょうかね?特にしょうもないイエローが多いと苦言を呈していた某選手に関しては・・・え、とっくに説教したからこそその成果がW杯でも出たって?これは失礼しました。

さて、試合を振り返ってみると、試合開始からガンバの両CBの間にボールを入れてそこに大久保を走らせるという狙いがあるのは、試合前のいじってきたスタメンを見ると想定内ではあった。

だからまあ、素人がスタメンを見てある程度ゲームプランを想像出来るということは、プロである対戦相手ならどこをケアすべきかというのは解りきっているわけでね。案の定そこはしっかりケアしていたけども、それでもDF3人を引き連れてシュートまでもって行く大久保は敵ながらさすがとしか言いようがないんだけども、この形ではこの人の良さってあまり生きないだろうなあ。どちらかと言えばこの人の特性はファーストストライカーよりはセカンドトップなんだから、都倉が潰れたところのスペースを大久保が狙う、という形がより彼を活かす手法だとは思ったけども。その意味では、策士策に溺れる采配をみうみうがとってしまったかな・・・

まあ、そうやってソータと和道で相手の裏のスペースを消すと、神戸は次の選択肢としてサイドに広く展開するんだけども、逆にそれは攻撃において縦への速さがなくなってしまい、ガンバとしては中を固め、右サイドから切り替えして左足でのクロスとかいうどこかで見たような光景についても、十分対応出来たわけだし。

逆にガンバの攻撃においては神戸が選手間のポジションを広げすぎた分、その間のスペースにガンバの選手たちがどんどん入り込んではボールを回して、DFの間にも飛び出して行ける形を造ることができたわけで。だからまあ、みうみうが目指していた欧州のモダンな戦術っていうやつが却って裏目に出た形ではあるんよね(あれは個人能力やフィジカルが飛び抜けていることが前提となる)。

だからこの間のマリノスみたいに中を固めて守られる方がどちらかと言えば攻めにくいんではあったけども、今回は神戸のスタイルに助けられたという感じではありますね。次金沢で対戦する山形だって中断明けからは4-3-3をベースとするチームではあるけども、広げたスペースの間を如何に使っていけるかが鍵を握って来るだろう。

ゼ・カルロス退団は単なる補強の失敗という問題ではないという件

2010-07-28 07:29:49 | Weblog
ゼ・カルロスは結局退団ということになったんだけども、単にこれは弱化部の失策という問題にとどまらず、現場と編成の意識の乖離を放置し続けている(というか丸投げしている)社長の問題にまで行き着くのかな、と思うんだけども。

サポミには行っていなかった(というか俺が行くとヤヤコシイでしょw)けど、行った人たちからの話を聞くと、社長は「強化部」の給料を上げ、更には神戸の古狸、じゃなかった安達副会長から色々電話で来られるということを得意げに喋ってしまうあたりは、流石にカナモリにサッカークラブの社長として何かを期待することはもうできなくなったな、とは思った。

確かにサポミで身内の悪口を言うことは出来ないまでも、社長という立場からクラブ内部の矛盾というのを見ぬいていてそこに悩んでいるんじゃないかという風に思っていた(バスケットで言えばレラカムイの水澤オーナーはその矛盾とずっと戦って来られた)んだけども、あの発言聞くと、「強化部」を信頼しているというよりは完全に丸投げしているようにも取れる。だって、もし強化策に対して不信感いだいているんだったら、浦和の藤口元社長みたいに修三を強化のラインから外すぐらいのことは考えつくわけだからね。

また、安達のじっちゃんが電話して来るというのは、別にガンバのノウハウを聞き出そうというのはあくまでもポーズで、実は本当は裏の目的があるのを隠しているんじゃないかという気がしてならないんだけどもね。それがなんなのかというのは電話する本人のみぞ知るというところなんだけども、多分頻繁に連絡を取り合うことで、自分の側にガンバを抱き込んでおきたいんじゃないかということしか思いつかない。今年から始まったステップアップリーグだって、安達のじっちゃんが音頭とっているようだから、そこら辺何か関係してくるのかもしれない。

そう考えるとウチの社長って海千山千の神戸の社長に比べると、まだまだサッカークラブの社長としてはうぶだとは思う。まあ、彼の場合、スタジアム建設というのが大きなミッションであって、チームのことについては手が回らない状態だということが伺えるんだけども、それはそれでちょっと危うくないか、と思うところがありますね。まあ、ある程度お金が使えれば日本の他のクラブから外国人を連れてくるというのと、ユース上がりの若手が少し出番が与えられているってところでかろうじて持っているという感じかな。

さて、今日は安達さんの話が出た神戸との試合か。大阪市内から定時退社して向かったとしても試合始まった後に現地到着だろうな・・・

ガンバTVの後のサッカー番組

2010-07-27 07:23:13 | 中国サッカー
ガンバTVの後に同じチャンネルで放送されている(といっても深夜2時20分あたりからであるけども)サッカー番組「フットボール・ムンディアル」も、最近ガンバTVと同様に録画して見始めたんだけども、世界、とりわけアフリカや東南アジア、中南米などの国のサッカー事情を分かりやすく伝えてくれて面白い。

その番組で河南建業のことについて取り上げられたのは2週前。その時は「美人過ぎるクラブ社長(まあ、この形容はちょっとオーバー、と言ったら失礼かな。中国の女性にはよくある顔ですw)」が出ていたけども、彼女当初はサッカーがあまり好きではなくて、河南建業不動産で仕事していて、クラブ社長に任命されてからサッカーを見始めたらしい。

で、昨夜の放送も今朝見終わりましたが、河南建業のエース、エマヌエル・オリサデベのインタビューもなかなか興味深かった。まあ、取材クルーは河南へ赴いてまとめ撮りしたんだろうけども。

その中で、02年日韓大会ではホテルや練習場の施設最悪だった(決して日本のことを言っているのではありませんw)とか、チーム状態も悪かったという告白から、未だにギリシャに家を持っていて、今回は家族もギリシャに置いてきて中国に来ているとか。アフリカ、ヨーロッパと渡り歩いて、アジアに単身赴任するのはなかなか大変だとは思うけども彼は中国がキャリア最後と決めて来ているらしい。

その意味では、やはりACLで対戦したかったなあ、と改めて残念に思うんですね。確か河南アウェーの前に靭帯の怪我から復帰して直前のリーグ戦に出場したんだけども、ガンバとの試合は完全に消化試合だからあちらもメンバー入れ替えていたわけです。でも、河南も調子を取り戻してACL圏内まで来ているわけだから、現役引退までにこの人をもう一度ACLで見られるかもしれない。

J聯賽第14輪 大阪鋼巴 0-1 濱水手

2010-07-25 22:02:28 | ガンバ大阪
試合が終わった後にあいさつに来たガンバイレブンを見るやブーイングが飛び出したのは負けた試合ではよくある光景。まあ、その中でミチに対してやたらディスっていた人がいたんだけども。確かに失点になるミスをしたのは確かだけども、彼は彼なりに一生懸命に局面を打開しようとした結果じゃないかな、とも思ったりもする。というのも最後ミチがボール持った時には今まであったように彼の近くで味方がサポートして必ずビルドアップの為の三角形が形成されていたけども、あの場面ではそれがなかったわけだからね。となると味方を探してももらいに来る選手が居ないんなら、後は藤ヶ谷に戻してロングキックしてもらうしかなかっただろうし。

まあ、あの場面彼の視野、というかピッチの選手ってそんなに広く見渡せたわけではないだろうから、彼は前を向いた途端に自分で行こうと思ったんだろう。そこで坂田が取りに来たというのもあまり見えて居なかったのは問題かもしれない。なんていうか、ラグビーで言うところの、ラインが一人余った時に敢えて真ん中突っ込んで行く選手にどこか似ていたな。

むしろ、あの決勝ゴールの場面では相手の天野が本当によくあそこまで走っていたということを褒めるべきかもしれない。試合前のスタメン発表においてカズシがSBを入れ替えて来たのは(前節不調だった田中裕介もスタメンから外した)、守備を優先してきて、ガンバには守ってカウンターというかつてよくやられたスタイルで挑んで来るかと勘違いしていたくらいだ。事実試合開始早々は裏に放り込んで来たんだけども、これは今思えばガンバの高いラインを下げさせて中盤で繋ぐ為の布石だったんだろうなあ。おまけに当の天野自身が試合中に何度も積極的に上がって来ていたわけであるから本当にお見それしました。

試合に負けたことは確かに悔しいんだけども、長いシーズンを乗り切るには、先のことを心配してネガるよりは、今のあるがままを受け入れていくことかと。まあ、これは帰りの新幹線で降りた新大阪の駅で買った本に書かれていたことなんだけども。とはいっても、別に結果に対して無頓着になるべきだと言うわけではない。こういう態度は結果を出す為に最善を尽くし、結果に対して関心を持つことでもある。その上で結果が思うようにならない時というのはあるがままの現実を受け入れるしかないだろう。

もっと言えば、日産スタジアムで風が吹かない為に体感温度が高かったのは確かだけども、それを私たちにはどうすることもできないわけですw 暑い天気に関しては季節が替わって涼しくなるのを待つしかないし、その間はそれなりの過ごし方を考えるしかないだろう。

で、何が言いたいかと言うと、「こうであって欲しい」と要求ばかりするよりは、あるがままを受け入れて行くことが、生きていく上でのプレッシャーや不安というのが軽減されるようになるということ。確かに今は調子悪いというよりは弱いかもしれないし、セレッソより下の順位に甘んじていることに我慢ならないという気持ちも判らないではないんだけどもw、それは過去の輝かしい実績、というのを基準にした固定観念ではあるかもしれない。そうした固定観念を外してしまえば、そんなに悩む程でもないし、先のことはなるようにしかならない、と思えて来るでしょうね。

といった形で調子の出ない時こそ当ブログって癒しを提供しているんですよw まあ、一年のどこかで選手たちのコンディションが上がり、宇佐美やショーキが本領を発揮し出し、グノも中盤からのパスに合わせられるっていう時期がその内来るんじゃないですかね。

俊輔を敵として迎える感覚

2010-07-24 07:50:52 | ガンバ大阪
タイトルに書いたように、久しぶり、というかもうあまりにも長すぎて、敵として見ていた時期が殆ど記憶になく、殆ど初めてと言って良いくらいかな。それまで海外でプレーしていた彼が日本代表の試合で凱旋してくる時には当然味方として見ていたわけだから。

そうすると、敵として俊輔を見ると多分今までとは違った感覚で、この人の凄さというのを捉えられるかもしれない。そう思ってこの間の広島戦を見たのだけども・・・

なんかボール貰う位置が低いなあ、と感じたし、中に入りすぎるとも思った。まあこの辺この間の試合でのポンテにどこか似たところがあるかと(余談ではあるが、サカマガに書いてある、後半ポンテがサイドに張っていたのがダメだったんではなく中に入りすぎて、右サイドを平川一人に任せてしまうようになったのが浦和にとってダメだったんじゃないかと思っているのだが)。まあ、それでも山瀬のお兄ちゃんに繰り出したスルーパスを見ると、何かとショートパスの繋ぎが多くなったマリノスの中では、危険なところに縦パスを入れられる選手ではあるし、きちっとマークにつかないとやられるぞ、と思わせてしまうところはさすがである。

今のマリノスは前にも書いたけどもショートパス志向が強いように思えて、小野裕二の抜擢もその流れの中でだろう。そうなると狩野や坂田の出番が少ないか・・・縦に出る速さというのがあってこそ相手が裏を意識して中盤のスペースが出来てくるというのは寿人擁する広島がこの間教えてくれたとは思うんですがね・・・まあ、それゆえに今のマリノスのスタイルならガンバも戦えるというか、パスサッカーの勝負では負けるわけにはいかない、という気になりますね。

その意味では今回のマリノスとの対戦というのは当事者のサポ以外にも興味深い試合になるとは思うんで、今回は横浜に参戦してきます。

日本化し過ぎたルーカスの負傷についての考察

2010-07-21 18:55:55 | ガンバ大阪
ルーカスの骨折は結局前半に阿部ちゃん(この間のエントリでポンテって書いてましたね、スミマセン)とのスライディングで右足をぶつけた時に起こしたものであったか。そうであるなら、今年に入ってからスライディングで2回怪我しているということになるわけですね。しかも今回は2回目で全治8週間と来たからこれはやはり痛い。そうなると、チームのエースに対しての扱いというのを考えないと行けないのかとも思ったりもする。

スライディングの弊害については昨今のサッカー本では色々と指摘されている。例のイタリア人監督本は言うまでもないが、その他にもマリーニョ氏が著したマリーシアに関する著作においても指摘されていることだ。その弊害について簡単に言うと、

1.リスクの増大(失敗した時に後ろにスペースを開けてしまいピンチを招く)
2.怪我のリスクあり(繰り返し行うと足を痛めやすくなる)

といったところではあるのだが。そう考えると、危機管理という側面からすれば少なくとも2の理由においてエースの怪我というのを極力減らすための方策を考えないと行けないというのが、世界から見た理屈ではあるんだけどもね。

ただ、その理屈だけで割り切れないのが日本の現状であることも筆者は理解している。ブラジル人でありながら、スライディングを試合中に何度も仕掛け、一度スライディングが原因で怪我したにも掛からわらずこの間の浦和戦でも果敢にスライディングを仕掛けたルーカスはある意味ブラジル人らしからぬ献身性を持ちあわせているとも言えるかもしれない。実は彼がガンバのみならず、東京時代を含めて日本で長くプレーを続けて来られたのは、五輪にも出場したセレソンとかいうプライドを妙に振りかざすこともせず、日本のサッカーに同化してしまったところにあるのではないだろうか?

マリーニョ氏が書いたようにスライディングをなるべくやらないのがいいということは、ブラジル人のルーカスが判らないはずはない。けれどもスライディングをやるというのは、彼もチームの一員として献身的に守備をするという姿勢であり、それはFWであっても数的優位を保つという意味で下がって献身的に守備することを求める日本サッカーで生きていく上で身につけたものであるとも言えるし、スライディングタックルという見た目に激しい守備というのを受け入れてしまう日本の土壌にマッチしたものだとも言える。そう考えると、確かアウグス党首だったかが言ってたと思うのだけども、例のイタリア人監督本に書かれた、後ろで引いて守る文化というのが日本の土壌とは相容れないだろうという指摘は判らないではないんよね・・・

だからまあ、2回もスライディングが原因で怪我してしまったルーカスを私自身責めるつもりはないし、むしろ今まで本当によく頑張ってくれたと感謝したい気持ちが強い。ただ、これからはそんなルーカスだからこそ、次戻って来る時にはもう同じ形で離脱する場面をもう見たくはないし、一分でも長くピッチに立っていて欲しいと思う為に、東京サポのコール氏から教えて頂いたルーカスの取説をもう一度ここでおさらいしておこう。彼には、ああしろこうしろというよりも何でも献身的にやりすぎるきらいがあるため、これだけはするなということを言えば、頭のいい彼はピタっとやめてしまうというもの。であれば、今回その取説に従えば、

もう試合中にスライディングはするな

と、言いたいんだけどもね。スライディングしなくて例え相手ボールになったとしても、その分相手につめるとか、コースを切ってディレイさせるとかやってくれるだけで十分だと思うのだが・・・ただ、9番であっても献身的にプレスに行けというのがカントクの教えである分、それはないだろうなと思うし、それをひとりだけやらなかった時の全体の影響というのを考えるとそういう訳には行かないんだろうな・・・ちなみにカントクって今ショーキのことも得点すること以外での貢献が少ないとか言っているのが気になるところではあるんだけどもね。傍から見ると、ゴールを挙げているんだから別にええやん、って思っているんだけどもそういう訳には行かないのがガンバのサッカーというか日本の現状ではある。だからこそルーカスの怪我につながったスライディングについては複雑な気持ちになってしまうのである。

中超経由でJリーグ入りした助っ人

2010-07-20 07:14:04 | 中国サッカー
Jリーグに関連する中国サッカーにまつわるニュースと言えば、北京国安に所属していたヴァウド選手(中国では、奥托と書いてアオトゥオと呼ばれていた。だからACLではオットーという表記も見かけたのだが)が湘南に入ったということかな。

実は彼、昨年は13ゴール挙げて北京の中超制覇に貢献したんだけども、今季の公式戦での得点はACLでの川崎戦のみでリーグ戦では無得点。そのパフォーマンスに北京が見切りをつけて、中国メディアの報道によると、契約を「破棄」したらしい。

その表現が何を意味するのかはまだハッキリはしていない。というのも、契約満了に伴う退団なのか、違約金を払っての契約解除か、はたまた千葉の巻みたいに来季の契約はないよと通告されたのか・・・もう少し調べてみる必要はあるけども、確かなのは湘南は移籍金払って獲得したって感じでもないんじゃないかってこと。

この話を聞いた時に、湘南への「転会」すなわち移籍の決め手となったのは、

・北京から契約解除された状態で移籍金が掛からなかった
・中国でプレー経験あるため、ブラジルからいきなり連れてくるよりは適応しやすい
・能力はACLの川崎戦でチェック済み。北京にはグリフィスなど外国人選手にはいい選手がいる。

というところにあったかもしれない。加えて長身と来れば、反町さんって結構電柱タイプが好きそうやしね・・・

では、何故今季不調だったのかを私なりに考えてみると、北京がディフェンディングチャンピオン故に相手のマークが厳しくなったところに関係しているのかもしれない。北京のスタイルは縦に早い堅守速攻タイプではあり、それ故ACLでは前がかりに来た川崎相手にハマったとは言えるのだが、国内リーグでは逆に相手に引いて守られてしまい、ヴァウドも裏に抜ける持ち味を出せなくなっていたのではないだろうか?

そうすると、彼は長身を生かしたヘディングよりはむしろ裏に抜け出て決めるというところに持ち味があるのかもしれない。そこを湘南が生かせるかが残留争いの鍵になるような気がする。

まあ、今季リーグ戦で無得点、ってところが気になるところではあるけども、中超経由でJに来るというケースが今後続いて行くかどうかは彼に掛かっているわけで、そこら辺見守って行きたいですね。

J聯賽第13輪 大阪鋼巴 3-2 浦和紅寶石

2010-07-19 11:40:12 | ガンバ大阪
サポって本当に愚かな生き物よのう・・・俺も含めてだけど、という話。

ミッドウィークの試合の低調な試合を見せられて、本当にどうなるものかと思っていたら、浦和相手にいきなりこの展開、この結果ですからね。サポなんて止めてしまったらどんだけ楽になるかと今まで何度と考えたけどお、これだからガンバサポはやめられないし、これからもどんどん生活の資金をガンバに投入するぞ(って何考えてんねんw)。幸か不幸か(何でそういう言い方をするw)、この試合を初めて見に来たという人なんかは絶対ハマるわな。特にいつもSB席で見ておられる年配のご夫妻の娘さんには一言、

ガンバ劇場へようこそ

と言っておきます。

試合の方を振り返ると、水曜の試合から一転した内容になったのは、ヤットの復帰によって両サイドの押上や攻撃意識の高まりはあったんだけども、相手が以前よりスタイル転換した浦和であったということが大きい。京都は残留を意識していて相手の良さを消すということに主眼を置いていた戦い方で(だから5バックなんて布陣を守備時にしいた)あったのに対し、浦和は自分たちのスタイルでガンガン来てくれていたからこそ、却ってガンバも持ち味が出せたのではないか。その意味では、ガンバvs浦和というのは今現在においても、純粋にサッカーの面白さが詰まっているという意味においても日本一のコンテンツであると言えるかもしれない。

相手の浦和について言えば、敗れはしたけども立ち上がりの展開を見ていて前からきっちりプレスかけて、明神のところに入ったらパスコースをふさいだ上で奪っていたところを見るときっちりとチームにはなってはいた。この試合は、となりの暢久くんには厄日ではあったけど、失点に絡んだ場面と退場を除けば、フィンケがCBに起用した意図をくんでよくやっていた。浦和がビルドアップの時に3バックみたいな開きかたをしていて暢久のところからクサビのパスがよく出たりしたのはボールの運びをスムーズにする為であるのと、陣形を変えて相手のマークを捕まえにくくする為なのだろう。その他再三クロスやスルーパスをカットしたりヘディングでもきっちり競り合ったりするところにこの人の非凡さが現れていたんだけどもな・・・

だからこそ、試合の流れに水を差してしまったという意味で残念だったのは審判の笛とも言えるかもしれない。ルーカスと暢久に対する退場のコールを見れば、この試合の佐藤主審は後ろからのタックルというものについて厳格に取る基準というのがあったかもしれない。ただまあ、W杯決勝でのウェブ主審だったらもう少し我慢してゲームコントロールしていただろうけどもね。ウェブ主審のように一発レッドを出さなければもう少し11人同士で面白い試合を見られたとは思うけれども。

ルーカスの場合は前半ポンテに対してお互いスライディングに行った場面が伏線になっていたか?この人ブラジル人らしからぬスライディングが多いんだけども。あれは怪我を多発するし、場合によってはカードをもらいやすいからやらなくていいプレーではあったんだけども・・・ただこの人はある意味半分日本人と評されるほど自らのプレースタイルを日本化させたからこそ日本で長くプレー出来ているのが現実なんよね。そこら辺は痛し痒しではあるけども・・・

暢久がグノに行ったタックルも後ろとはいえボールに言っていたというところからすれば、敵ながら少し辛い気がしたけども、あれはルーカスに対する一発レッドへの帳尻合わせだっただろうか。ただ、それによって阿部ちゃんが同点に追いついた後に暢久のポジションに入ったことで中盤のマークがズレ、グノが相手のCBを引きつけて出来たスペースに最後ヤットが走りこんで決勝ゴールを決めたんだが、その時の展開を興奮のあまり覚えていなかったw

これで役者が揃って次はどれくらい内容と結果を上積みできるかですね。次はマリノスが相手か。カズシになってテクニカル志向になった相手ならやれる可能性はあるかもしれない。どちらかと言えばコーキチのような相手によって対策を立ててくるやり方の方がやりにくさを感じてたけれどもね。俊輔が出てくるんなら相手にとって不足はありません。ミチにはガンガン仕掛けてもらいましょう。

今後考えないといけないのは前線とルーカスの配置。この試合の開始当初の宇佐美とショーキだと前線の運動量や収まりの悪さを考えると、ルーカスと宇佐美のポジションを入れ替えるべきかなと思っていた。特にショーキってどちらかと言えばビジャみたいな待ちのタイプの選手で、ガンバの中盤だからこそ点取れる状態であるから、あまり彼に守備意識とかポストプレーというのを求められないだろうと思っているわけですね。

おまけに前半ショーキと宇佐美のポジションが被っていたことを考えると、この二人は縦に並べるか、同点ゴールのように宇佐美が右に流れるかにしたら良かったかと思っていた。次節はルーカスが出場停止でフタが戻って来るか。そうなると宇佐美が左ワイドで、ショーキが2トップの左。そしてグノが先発で右という感じになるかな・・・これでフタが先発復帰とかになれば、ハッシーの扱いが微妙になるかな。

いや、ハッシーは前半推進力や展開を見せてくれたけども、後半キープして欲しいところでキープ出来ていなかったりするから、2列目での適正はあまりないかなと思ってるんだけども、今セントラルMFとしての居場所はなかなかないか。そうなると、4-3-1-2でフタをトップ下でリケルメのごとく扱い、疲れたら宇佐美投入とかは・・・いえ、単なる思いつきですw

いずれにしても、前線でどんな組み合わせをやって来るかが楽しみにはなって来たのは間違いないところである。