大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

ACL入門講座(3)- ACLの為に国内日程を調整すべきか?

2006-11-30 07:24:23 | ACL/A3
えー、昨日のエントリでは1日の訪問者数が過去最多となりました。これはひとえに対戦相手の偵察に来てくださった浦和サポの皆さんのみならず、川崎サポさんのお陰でございます。改めてACLへの皆さんの関心の高さを伺えました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

前回のエントリにコメントされた方へのレスにも書いておいたことについてもう少し補足しておきたいと思います。

自分の記憶が確かなら川淵氏は過去にAFCからその年元旦の天皇杯覇者の出場を要請されていたにも関わらず、「準備期間が短すぎる」といって前年度の覇者を出場させた。では、今回の発言は明らかに自家撞着ではないかと思われるが、あれから考えたのは、恐らく発言の一番の目的は天皇杯枠の保存だろうということだ。

というのも、これまで川淵氏がマスコミを前にして行う言動の裏には何かしらの意図が隠されていたように伺えるからであり、今回も何かしら意図があると考えたからである。

例えば、今年に入ってから、W杯の日本の試合が終わって帰国してからの会見でオシムと口走ったのは一見失言のように見えて実は責任追及を逃れる為だったということは多くの人が指摘している通りだが、その他にもCWCに既に引退した中田英寿氏を出場させたいという発言にしても、彼が本気で中田氏を出場させられると考えていたよりも大会に向けての話題づくりを考えてマスコミを目の前に発言したと、捉えるべきかもしれない。

従って、今回の発言は一見自己矛盾ではあるが、それでも一貫している点を挙げれば、協会枠とも言うべき天皇杯覇者の出場に拘っているという点だろう。ヴェルディの出場を強引に押したのも、ヴェルディがACLで戦えたかと言えば?だったが、むしろ降格によってヴェルディが出場を剥奪されて、浦和が代わりに出場する(但しその年の天皇杯覇者ではなく、リーグ2位の繰上げで。従ってこの通りになれば2年連続で浦和が出ることになるのだが)ことでリーグから2チーム出ることになるのを阻止したかったからなのだろう(まあ、この時は川淵氏の言い分に理があったという理由は前回書いた。発言の意図がどうであれ)。

本題からだいぶそれてしまったが、今回は兼ねてから多くの人に指摘されている天皇杯覇者が1年待たされてしまう点について言及しよう。これについては1年経ってチーム力が落ちてしまうという問題点もあるし、逆に浦和のように1年かけて準備できるというメリットもある。一方、その年元旦に優勝したチームを出す場合には、準備期間が短いという弱点もあれば、その年天皇杯を制したチーム力が残っている、というメリットもある。

いずれも一長一短なのだが、ここで考えたいのは天皇杯を含む現行の国内シーズンの日程を、果たしてACLの為に変えるべきか、ということである。

例えば、来季からACLに参戦する豪州のクラブはどうだろう?かの国のシーズンは南半球が北半球の正反対の季節の関係上、8月にシーズンが開幕し、2月にレギュラーシーズンが終了。プレーオフを経て総合優勝が決まるのが3月になる。従ってそのシーズンの覇者はACLの登録や出場準備に間に合わせることができない為に、その前のシーズンの覇者が出場することになる。つまり、本来W杯予選を比較的容易に勝ち抜きたい願望のみでアジアに入ってしまった豪州だが、皮肉にもこういうところで代償を支払わされるのである。優勝チームが1年待たされた上でオフシーズンにACLを戦わざるをえないという形であるが。

かと言って、豪州がACLの日程に合わせるかのように国内リーグのシーズンを変えてしまう訳ではない。国内リーグはあくまでも国内で最も試合を行うに適切な時期(気候のみならず、ラグビーなどの人気スポーツと重ならない)を関係者らが協議して選んだことが伺えるからである。

ついでに、最近日本でも識者の間で議論されているシーズンの秋開幕について述べておくと、ACLとリンクした場合、秋開幕で翌年5月か6月にリーグ覇者が決まる為にこれまた豪州と同様ACLに出られるようになるのは翌年の3月からとなる。勿論秋開幕におけるメリットは、欧州主要国に併せられる為に移籍がスムーズに行われやすいことと、高温多湿の真夏日での試合を避けられるということである。だからACLは別にしても移行してもいいのではないかという声も当然あることだろう。だとすれば、国内の日程はACLに併せて行うものではないということになってしまう。

話を天皇杯覇者が1年待たされることに戻せば、様々な問題があるものの現行の日程からすれば仕方がないかもしれない。天皇杯は元旦に決勝が行われる伝統的な権威ある大会だからACLの為だけにわざわざ日程は動かしがたいというのなら、別にそれはそれでいいとは思う。

だから私は、もし天皇杯の日程を変えないというのなら、その代わりに日程的にはナビスコの覇者にACL出場権を与える方がいいとは思っていたが(理由は以前述べた通り)、ここでも川淵という絶対的なカベが立ちはだかっているのが難点である。何せこの人は目先の利益や自己の利権保全については非常に目鼻が利き、その為にはいろいろな知恵を張り巡らせるのだから。

ACL入門講座(2) -川淵発言を考える

2006-11-29 06:51:50 | ACL/A3
ACL入門講座として中国アウェー体験やホームで浦和が力を出す条件だとかを書こうと思ったら、トンでもないニュースが飛び込んで来た:

サッカー:浦和優勝の場合、来年の天皇杯覇者をACLに 
 日本サッカー協会の川淵三郎会長は28日、今季リーグ戦で浦和が優勝した場合、07年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)には、浦和と、来年元日に決まる天皇杯の覇者を出場させたい意向を明らかにした。浦和は今年の天皇杯チャンピオン。Jリーグ側は、浦和が優勝した場合、リーグ戦2位のクラブを出場させる方針を示しており、来月の日本協会理事会で話し合う。

毎日新聞 2006年11月28日 19時48分


こういうやり方は正直言ってズルいと思うんだわな。シーズンが始まる前にこの約束事を決めておくのならまだ判るけど、今頃になってこんな話を持ち出して来るとは・・・

ここで一つ出場資格条件について確認しておこう。中超について書いたエントリでも再三再四書いてきたことだが、

1.リーグ優勝チーム
2.カップ戦覇者(CHAMPION OF NATIONAL KNOCK-OUT COMPETITION)
3.1.2が同じ場合にはリーグ2位クラブ(RUNNER-UP CLUM IN THE NATIONAL LEAGUE)

とされている。で、来年の場合浦和が既にカップ戦王者として出場を決めている訳であるから、もし川淵会長のプランを実行に移すならばシーズン前に決めておかないといけないだろう。

何より気になるのが、かつて川淵氏はAFCよりその年の元旦の天皇杯覇者を出すように要請されていたにも関わらず、準備期間が足りないという理由から頑なに前年度の覇者を出場させることに拘っていた。もし、今回の提案通りに改定するならば今回の論理的矛盾をどう説明するのだろう。

そして、あまり考えたくはないのだが、浦和が今度の天皇杯で連覇する可能性だってある。その場合、結局リーグ2位のクラブが繰り上げ出場なんていうややこしい事態だって考えられる。

その意味では、今度の理事会で紛糾するのは目に見えているだろう。一つ気がかりなのは、ACLの出場クラブのエントリーする窓口は、リーグではなく協会であるという点で、川淵氏の独断専行で進んでしまう可能性があることだ。ヴェルディ出場を強引に押したのはこの人だし。

ただ、ヴェルディの場合には私は川淵氏を支持していた。というのも、カップ戦覇者と規定されている中で、天皇杯覇者に一度資格を与えているならば、極端に言えば降格クラブのみならず、JFLや地域リーグ、大学のチームが優勝する可能性がゼロとは言えない。その中でヴェルディが優勝し、翌年ACLに出ると決まっているならば、その中で降格クラブであっても出場させるのが筋であるからだ(降格しては出場資格を失う、というウィキペディアの記述は誤解を招いている。AFCの規定ではそんなことは書いていないのに)。

今回の川淵発言をいい方に解釈するならば、天皇杯覇者のACL出場について議論する際にその年の覇者をACL出場させるにはまだまだ問題が多いので、理事会で議論したけどやっぱり1年待ってもらうしかありませんでしたという言い訳を用意する為にこんな発言をしたともとれる。だとしたら、この人ある意味策士なんだが(まあ、大体策に溺れることが多いようで・・・)

やっぱり気になるのは、AFCからACL改革を任されているこの人が独断専行してしまう可能性があるということである。今回彼一人の暴走を許してはならないと考えるから敢えてブログで取り上げてみました。

付記:このエントリを挙げてから気づいたが、川淵発言のトバッチリを受けるのはガンバや川崎だけではないだろう。浦和だって天皇杯を獲得しても再来年のACL出場権は得られなくなってしまうのであるから。だから私はガンバや川崎のみならず、浦和にとっても今回の発言は由々しき問題であると考えている。

天皇杯の覇者とACL出場の関係で言えば、1年間開いていることの弊害は勿論私も承知している。ただ、今回は、準備期間が短いと考えていた人がいきなりこのような発言をしたことが問題だと考えている。

なお、天皇杯覇者が1年待たなければいけないことの問題については別途論じたいと思う。

レッズサポが揃ったところで始めますか、ACL入門講座(1)

2006-11-28 07:26:30 | ACL/A3
えー、JBアンテナ経由で敵前視察をしておられる赤サポの皆さんも多いと思われます。もちろん、お互い最終戦のことしか頭にない状態でしょうが、この機会を利用してACLを今年経験したサポとして何回かに分けてレクチャーしていきたいと思いますので、どうぞ宜しく。

私はいつもグーグルからある特定のキーワードを含む中国語記事をメール配信してもらっているが、それは「大阪鋼巴」である。

で、いつものように配信記事を眺めていると、ACLの来年の出場国別の枠が並んでいた。概要は、

1.今年優勝の全北現代は翌年準々決勝から出場
2.あとは、7つのグループで各4チーム振り分け
3.その中で東アジア枠は12しかない。日中韓豪&インドネシアから各2つでタイとベトナムは1つずつ。つまりオーストラリアから2チーム出ることによってタイとベトナムが削られたことになる。

まあ、西アジアが16あるというのも一見不可解な振り分け方に見えるが、これはAFC内における政治的な力関係、代表チームの実績(東アジアは日本と韓国だけが突出している)、そして更に過去のACL(前身のアジアチャンピョンズカップにまで遡る)が関わっている。

結局こうした西高東低の勢力図が反映されて、東アジアは3つのグループしか割り当てられていない。各グループで一つぐらいは相対的に弱いクラブがあるだけで、残る3つで日中韓豪のクラブがひしめく可能性が出てきた。こりゃ、今年以上の死のグループだわな。

ただ、オーストラリアは、その記事によると来年の3月にシーズンが終了する関係で、そのシーズンの覇者がACLに出場するには登録上間に合わず、代わりに前年度の覇者が出場ということになる。で、聞けば豪州ではプレーオフ制のがあり、そこで昨年度覇者のシドニーFCがまず一枠で出場権を手にしている。そして、かの国にはカップ戦が存在しない為、レギュラーシーズン1位のアデレードが出場権を得ると記事には書かれている。

ちなみに、AFCの規定において、リーグ・カップの覇者が同一である場合には、リーグ2位のチームに出場権があるとされているが、プレーオフ制が導入されている国での「リーグ2位」というのに明確な定義はされていない。ただ、豪州で、レギュラーシーズンとプレーオフの覇者が同じ場合には、プレーオフ準優勝のチームが繰上げで出場権を得ることになる。

豪州は確かに代表チームとしてはW杯で目覚しい力をつけてきたが、クラブとしての実力は未知数だろう。去年東京でカズを引き連れて来たシドニーFCの実力を見て頂いたら大体どの程度かは判るのではないか。おまけに、彼らはシーズンを終えた後に貴重なオフを割いてACLに臨まないといけないという罰ゲーム状態。もっとも国内の日程が終了している分だけACLに集中できるというメリットはあるのだが。


大阪鋼巴 3-2 京都不死鳥

2006-11-27 07:20:52 | ガンバ大阪
まず、前回のエントリにて、JBアンテナ経由で御覧になられた京都サポの皆さんがいらっしゃったらこの場を借りて申し上げておきます。試合前にはああいう表現で煽りを入れてみました。試合前には煽るけども終わってからは互いに健闘を称えあうというのが自分のスタイル。だからこそ、昨日の万博劇場を盛り上げてくれた京都の健闘を称えたいと思います。

この試合は苦しい展開だった。リスタートからパウリーニョに抜け出されて先制される立ち上がり。京都で一番警戒すべき相手だった選手にまず決められてしまった。それでも前半この場面を除けば京都はタテへの放り込みと雨天を利用した浮き球を拾うことしかなかった為にさして脅威は感じなかった。だから、前半終了間際にマグノが同点にしたところから、後半は逆転どころかもう少し点を取れるという淡い期待を抱いていた。

そして後半4バックに変更して攻勢に出てマグノが左サイドから一番得意なポジションでパスを受けてDFを交わしてミドルシュート。これで逆転し後は一気呵成の攻撃、と思いきや決定的なチャンスをモノにできない。すると後のない京都が攻撃的な選手を投入し、空いた中盤や上がりっぱなしの右サイドを突いて反撃に出てきた。ここでなら追いつかれていてもおかしくはなかったのだが、そこで決められなかったのが今の順位を物語っているのだろうか?2失点目は自分が見た限りでは京都がボールを奪った瞬間ファウルに見えた。この試合は何故か先日の鹿島戦に続いて片山主審であるが、同じ人が1ヶ月で2回も笛を吹くなんていうのは、まあ特に決まりはないとは言え何か奇異に感じた。私が昨日の予想審判として考えていたジャスティスは等々力でスンゴいことをやらかしたらしいから何とも言えないのだが、だからといって片山はないやろ。

しかし、この試合だけは審判で負ける訳にもいかない。ガンバが攻勢に転じるもゴールに見放され、もはやこれで万事休すと思いきや、ロスタイムにマグノのヘディングが決まって勝ち越し!正直言って私はこの瞬間の記憶が完全に飛んでいた。後で周りにいた人たちも、どのような形で得点したかを覚えていないという。それぐらい皆無我夢中であったということだ。ともあれ、最終戦への切符を手にすることができた。

雨紫さんには悪いが、前回に続いて京都の介錯を務めさせて頂きます

2006-11-25 07:50:14 | ガンバ大阪
我々にはわずかな可能性となった他力本願を成就するには明日勝たねばならないことには話しにならない。だが、逆転優勝がどうこう言う前にウチが明日やらなければならないミッションは、「目の前の敵を叩き潰す」ということだということを確認しておこう。何しろ前回京都が降格した時と同じ場所で引導を渡す役割りを果たさなければならなくなったのだから。

まあ、別に京都に対しては弱い方の大阪に対してのように特別な感情があるわけではないし、西京極行きの電車ジャックが来年出来なくなるのは寂しいが、本当に京都には強くなって頂くには、まず来年J2からやり直して頂くのが適切ではないかと愚考いたします。ハッキリ言いまして今の戦力でJ1を一年間戦うにはあまりにも脆弱でした。このままJ1とJ2を行き来するだけのチームで終わらない為にも、J2で揉まれて強くなってから戻って来て下さい。その時まで待っていますから。

ただ、明日対戦する京都に対して敬意を払える部分があるとすれば、超攻撃的布陣で来るということであり、3トップもありうるということだろう。

大歓迎です。この間の福岡なんか、中盤を厚くして終始カウンター狙いしかして来なかったもんね。いいですよ、キッチリ最後の悪あがきを受けてあげましょう。こちらとしても浦和との得失点差を埋める為にも大量点が必要ですからね。まあ、ウチが勝てなかった福岡に今年2勝しているのが京都なんだが・・・

何でこんなにムキになってしまうのかと思われている方もいるだろうが、元はと言えば京都サポの雨紫氏のブログのエントリを見たからなのである(いちいちリンクを貼るのもアホらしいので、興味のある方はJBアンテナ経由でどうぞ)。自分たちが残留の為に最後の望みをかけて頑張る、というのなら判るのだが、浦和に11月中に優勝を決めてもらいたいと書いておられたから自分も黙っていられなくなった訳です。もちろん、勝ちたい願望を氏独自のレトリックで言い回されたのは十分承知しているが、それならこちらもこちらの言い方で勝ちたい願望を表現させて貰うということ。

試合終了間際には、「蛍の光」の大合唱になるのだが、卒業式以来歌っていないから歌詞を覚えておりません(笑)。ただ、ホンモノの蛍の光というのは紫色だそうですな。

福岡黄蜂 1-1 大阪鋼巴

2006-11-24 01:16:17 | 中国サッカー
今年は、雨に弱いなんて言われていたガンバであるが、雨と試合運びとの間に直接的な因果関係を見出すのは難しい。もちろん全く影響が出ないと言うわけではないが試合の内容から言ってお天道様に助けて貰わないと勝てないというところではなかったと思う。

むしろ、開始早々余りにも簡単に得点したところからリズムが狂いやすかったということは今年数試合あった。ゼロックス杯、アウェー大分戦に鹿島戦。この日の福岡相手にも、簡単に点が取れてしまったからこちらもあっけなく同点に追いつかれてしまったのだろう。失点場面を帰宅して見直してみると、松代がはじいたところのこぼれ球を詰められたのだが、その前に右サイドからクロスを上げられていて、布部につぶれ役の仕事をさせられたのだから、失点の原因は単に松代のミスという訳でもなく、DF全体の問題だった。

それでも1点が想定内としても一旦狂った歯車を立て直して攻撃を仕掛けていくのは難しかった。前半は何でこんなに福岡が前から積極的にプレスをかけていくのか、ペースを考えているのかと思うくらい飛ばして来た。それが後半になっても続いたのだから、この試合にかける福岡の気迫は見事だったといえる。そういう展開の中で決定的なチャンスは、ディフェンスの裏に抜け出したマグノの2回にわたるドフリーシュートと後半終了間際に家長が上げたクロスに中山が合わせたヘディングだったが何れもゴールを揺らすことができなかった。ただ、そうした場面も前がかりに出た相手に対するカウンター攻撃でしかなく、引いた相手に対して有効な攻めができなかったのは、最初の得点でリズムがおかしくなったということなのか?

ガンバのディフェンスも後半高い位置でボールを取られすぎてピンチを招くことがしばしあった。まあ、それでも布部がFWを務めるような台所事情だからこそ失点場面以外に決定的なピンチに至らなかったのだが。

この試合でシジクレイが通算4枚目となるイエローを貰い、次節は出場停止。3バックで守るのなら実好が代わりに入るだろうし、4バックなら山口をセンターに廻して入江が左サイドバックに入るだろう。どっちで来るかって?さあ、こればかりは凡人のワタクシにははっきり言って読めません。

歐冠賽快報 凱特爾人 1-0 曼聯

2006-11-22 06:49:11 | サッカー全般
早寝早起きして、ネットで見ていたのが欧州CLセルティック対マン・U戦。この試合の展開は野球で言えば0-0の投手戦において強打者の一振りで決まった試合と言えるだろう。

前半はまるでどちらのホームでやっているのか判らないくらい、ボールをマンUに支配されてしまったセルティック。全く得点の匂いがしない。もし後半点が取れるとすれば、俊輔のFK一発だろうと考えていたら、81分にその機会が訪れた。オールド・トラフォードのデジャビュがその場で再現されるかのような芸術的FKがネットを揺らす!この日の俊輔は前半左サイド、後半右サイドへ流れてプレーしたがお世辞にもゴール以外の場面でファンタジスタとは言えなかった。事実ゴールを決めた直後には自身がキープしていたボールを取られてあわや同点かという場面を招いている。幸いサハがオフサイドと勘違いしてプレーを切らしてしまったが、実は最後に彼がボールを貰った場面ではオフサイドではなくプレー続行中であったのだ。

だが、この試合の俊輔の仕事は緊迫した試合にケリをつけるFKを蹴りこむことだから彼は十分仕事をしたと言える。その危ない場面の後、俊輔は交代で退き、結局虎の子の1点をセルティックが守り切ってプレミア首位のマンUをホームで破る金星を挙げたのだった。

大阪鋼巴 1-0 千葉市原 (一歩違えば1-4?)

2006-11-19 22:33:43 | ガンバ大阪
内容はともかく勝つことが大事だった。そうとしかいいようのない、内容に乏しい試合だった。今はなりふり構っていられない。勝つことで浦和に食らいついていくしかない。今は怪我人で離脱者がいるのと橋本が出場停止だったことを考えると苦戦は必死だった。

そこでカントクが選択したのは4バックにしてダイアモンド型の中盤。鹿島戦後に次はどうするとサポ仲間で話していたら、「1ボランチでいったらええやん」とみんなは口を揃えていたが、まさか本当にやってくるとは思わなかった(笑)。てっきり二川あたりをボランチに下げるのかと思っていたがそうした予想を見事に裏切って驚きを与えてくれる我らが西野監督。ありがとう、あなたは日本一のエンタ派監督です。

従って前半は前田がFKからの決定機を外したあたりからはイヤな感じがして、公判は1点勝負になることを予想していた。マグノの芸術的シュートで先制したもののその後またもや前田が決定機を外す。これが決まっていれば逆にイケイケの一方的な展開になったかもしれない。その後ジェフが左サイドを基点にしてチャンスをつくり始める。ガンバも不調の前田を下げたのは判るにしてもなんと投入されたのが入江。これで完全に守りに入り、5バックとなってしまった。

すると千葉もストヤノフが上がり出して左サイドから必殺のクロスを上げるものの、ヨーダ、じゃなかった要田がヘディングを叩きつけてシュートがバーを越えてしまう。この場面で巻だったら逆に決められていたかもしれないが、この日先発した彼には全く仕事をさせなかった。代表戦での疲れもあったかもしれないが、後半彼が下がってしまって頭で点がとれなくなってしまったのは皮肉だ。

まあ、この交代はあくまでも結果論でしかないのだが、逆に言えば決定的な場面でこれまで幾度となく外し続けたからこそ千葉はナビスコ杯決勝以外でずっと負け続けているのかもしれない。

この日は千葉の決定力のなさに助けられた。次の福岡戦では、播戸はまだ出られないだろうが、橋本が戻って来れば本来の3-5-2に戻して戦える。しかし、その後家長がアジア大会でU-21代表で招集される。

そのような中で左サイドを務めるのが恐らく二川だろうが、トップ下を務めるはずのフェルは本日もベンチ入りせずに試合前のスタジアムの外でファンと握手している姿を見かけた。代わりにはルーカスがベンチ入りしていたが、今日のような状況では恐らく出番はない。安田もそうだが多分彼はケガ人が出たときの保険でしかないだろう。となると依然としてやりくりが大変なのは変わらない。

中国足協杯決勝 山東魯能 2-0 大連実徳

2006-11-18 22:55:01 | 中国サッカー
先ほど試合を見終えたが、実力では山東有利という前評判通り、2-0で山東魯能が勝ってリーグと共に2冠達成を果たした。これにより、リーグ2位の上海申花が昨年と同様に繰り上げ出場が決まる。

前半の大連を見ていると4バックなのに完全に両サイドが前節の鹿島以上にスカスカだった。サイドへの守りが出来ていない為に左からリコフにクロスを上げられ、流れたところを右サイドに詰めていた李金羽(リ・ジンユ)に決められて山東に先制された場面なんかは正にこの日の大連の守備を象徴するかのようだった。最終ラインがフラットに並ぶ見た目わかり易いラインが機能せず、山東にサイドチェンジのパスを通させてしまっていた。これでもう大連に追いつける力はないだろうと見ていた。

後半からやっと大連が攻勢に転じたものの、人数をかけて守る山東に攻撃の芽を摘み取られ、雛捷(ゾウ・ジエ)が持ち前のタテへの抜け出しを見せるも決定的なチャンスすら見せられない。逆に後半、判定に抗議したパンテリッチが主審を摑んで退場処分を受けた後に、CKから山東に2点目を献上して万事休す。去年とはうって代わって今年の大連の元気のなさを象徴しているような試合内容だったと言えばよいか。

実はこの試合雨が降っていたのだが、大雨というほどでもなく、ピッチコンディションは悪くはない。長沙というところはよく代表の試合に使われたりするのだが、そんなにピッチが良いのだろうか?まあACLでここを使うことはないのだけども。

ちなみに上海というのはホンマに水はけが悪い。上海申花のホームの虹口での試合を見たら水溜りが出来ていて、そこにパスが出るとボールが止まってしまうような信じられない展開に絶句したことがある。まあ、来年は浦東へ移るのだが、ピッチは大丈夫だろうね?