大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

徳島戦で感じたこと~フタがマクヘイル化したってことw

2013-10-30 07:44:18 | ガンバ大阪
富山戦から継続している宇佐美システムは、前線での流動性を持たせるという意味合いがあるのは承知しているけども、その一方で、ポジションチェンジを盛んに行うほど、ボールロストしてからファーストディフェンスに入る時のポジションが崩れてしまうという相反する課題も出てくる。そこに対してどのように考えているのかに注目して現地でも応援していたんだけども、概ね攻撃から守備に切り替わる時も、目の前にいる相手につくことによって、完全ではないけどもしっかりやっているのを見て、監督のマネージメントには感心してしまった。失点を下げるのは簡単なんだけども、それをやればやるほど皮肉なことに攻撃が落ちるという実例はい今まで多く観ていたけども・・・

だからまあ、その守から攻への切り替えがしっかりしていた分、徳島が狙っていたであろうカウンターをさしてやらせなかったわけだし、後半失点した後でも大体ゲームコントロールは出来ていたし、ポゼッションはほとんどこっちが握っていたんじゃないか?唯一気になったのは大森のガス欠で右で持てなくなり、守備でも効かなくなった時にドゥグラスや鈴木達也にドリブルで第一次防衛線を突破されたんだけども、そこはスライドとカバーで対応は出来ていたからね。PKが仮に決められていたとしても、かなり高い確率で勝ちきれていたんじゃないか?

失点場面なんだけども、中を固めるというウチの守備陣系に対して、徳島の鈴木達也がタッチライン沿いにまで張っていたんだけども、加地さんがあそこで食いつくとそれはそれで相手にとっては中を狙われやすくなるということではあるんよね・・・まあ、しいて挙げれば、マークを外されやすい大輝の悪い部分が出たんだけども、彼はこの試合で恩返し弾を決めているし、ラインコントロールもしっかりしているし、持ち上がるビルドアップも出来るところがコンちゃんとも違うところ。そこに不満を感じて彼を使わないんなら、低いラインでの専守防衛を覚悟しないといけなくなるんだけども。

結局のところ大輝が一対一で競り負けるような場面というのが数試合に一度くらいの割合で起こりうるのは仕方ないと割り切り、リーグ戦ではそこに目をつむってでも、ラインコントロール等のその他の部分において彼を活かすってことを考えればいいのかな、って思ったりもする。特に岩下の復帰時期がはっきりしない現状においては。これはまあ、バルサにおいて自陣のビルドアップにおいてGKバルテスが年に1,2回やらかす確率があったとしても、それ以上に点を取れるんであればそれは折り込み済のコストと割り切る発想ににているが、それと比べると少し確率は高いかなw ま、いずれにしてもこれはツネの時もそうだったけども、一対一でやられるリスクがあったとしてもその他のメリットを活かすという発想で健太監督も使っているのは確かだろう。それは西野君にも言えることだが、ビルドアップに課題はあるとしても対人の強さが後ろには必要なら少々欠点に目を瞑ってでも健太監督は彼を使い続けようとしている。

ただ、そのように割り切れるんであれば、去年の終盤も正信は右に岩下左に丹羽というCBの並びでコンちゃんをボランチに使えば良かったんじゃないかって思うけどもね・・・その辺彼はまだ監督として経験がなかったのか・・・

あと、触れておきたいのは、フタのスーパーサブ。今まで終盤までフタが体力的に持たずに下がってしまうのが痛かったんだけども、終盤に彼が居るのは心強い。今までフタが途中から出てきてもあまりゲームに馴染めていなかったことが多かったんだけども、ここでの彼は自分の役割を自覚してきたのだろうか?筆者は、今のフタを見て、レジー・ルイス、ゲビン・ギャンブルやスラムダンクコンテスト優勝のディー・ブラウンといった若手でスタートさせて、それまでスタメンだったケビン・マクヘイルを6人目の選手(元々シックスマンだったが)として途中からベテランで締める形を取った、91年のボストン・セルティックスを思い出したんだけどもw ちなみに、マクヘイルって、かのチャールズ・バークリーが一番手ごわい選手と認めたパワー・フォワードだったけどもね・・・

話が脱線して申し訳ないがw,フタが出る前に体力的に厳しいせいか秋が下がってビルドアップを助けられずに、相手のプレスに対して(とはいえ、その後2トップはすぐ疲弊してこちらは鯔の周りにもボールを入れやすくなったんだが)蹴ってしまう状況が続いていた中でフタが中盤で落ち着けられたのは大きかったかなと。

健太監督の修正の方向性について

2013-10-15 08:05:02 | ガンバ大阪
毒殺日記さんに久々に応えてあげましょうか。ご自身が感じておられることと人の感想っていうのは必ずしも一致するものではないし、むしろブロガーやっていたら本当に人の意見って様々だな、と痛感させられる。まあ、今勝てていない状況で昇格へ向けての生みの苦しみってヤツを味わっているところの中で、あんまりいい評論を見かけないのかもしれないが。あとは、個々のブロガーさんらのスタイルってやつですかね。決していいチーム状態というのではないけども、チームに対して期待する気持ちは皆変わらないでしょう。ただ、愛するが故に自分は辛口の評論をするんだというスタンスでいる人も居たり、その場の感情っていうものに基いて書いたりするという人もいるわけで(そういう人ってブログで負の勘定ぶちまけた後は気分スッキリしてその後は気持ちが切り替わっていることが多いように思える。ただ、書いたものは残る以上、読み手の側は重たい気持ちにさせられることもあるんだろうけどもw)、誰が正しいと判断するのは難しい。正確に言えば皆それぞれ部分的に正しくて、いろんな考えを複合して出来る集団知っていうものが大切なのかもしれないけども。だからこそ、自分はその集団知の中で、少し冷静な意見かつ、人とは少し違う見方というのを提供しているんだっていうことは意識しているわけです。自分は悪いところだけ摘出する外科医ではないんだ、という気持ちも持ってはいます。そして勿論、自分の意見は人と違っていて当たり前だということは解っているし、人の意見に多少ネガりが入っていても、その著者さんの芸風っていうやつが

さて、コールリーダーさんが言われるようにいろんなものを犠牲にして、天皇杯で熊谷まで参戦した者として感想を言うなら、健太監督は攻撃については選手任せだが、守備に関しては厳しくチェックするという清水サポさんのフォロワーさん通りにはやっているようには思える。それが今回球際に激しく行くというところにも現れているし、あとリスタートの守備においてもきちんとボールの前に立って遅らせることで栃木戦のようなスカタンはなくなった(って書く辺り情けない話やけど、当たり前のことは出来ていなかったわけですわ)。まあ、栃木の場合には外国人の決定力にやられたというのはあったけどもね。

大宮について言うと、皮肉なことに外国人居ない昨日の大宮の方が却ってチームにはなっていた、と考えるのは筆者だけだろうか?確かに外国人が居ない事であちらは決定力が下がっていたのは否めないが、その他守備などを含めると、外国人いない方がオーガナイズされてるな、とすら思えた訳です。さいたまダービーなんかは開始10分で数的不利になるという状況を強いられたとはいえ、あの時前から行きたい外国人2トップと後ろで守りたい最終ラインとの距離が完全に間延びしていたのに比べたら、今回の方が大宮の中盤の距離感は修正されていたし、あとこっちのポゼッションの時に人数をかけて守る大宮らしさ?が出ていた。

で、守備から修正するという健太監督のベクトルからすると、栃木戦から2トップの一角にロチャではなく川西を先発起用となった時から、健太監督は役割を整理し出して来たなと思えた(栃木戦での宇佐美のゴールは川西がディフェンス二人引き連れて裏抜けの動きを見せたのが効いていたわけで、要は宇佐美に如何に点を取らせるかですな)。最近ロチャの古巣であるステアウア・ブカレストがCLでチェルシーとホームでの試合を見る機会があったんだけども、攻守の切り替えというか、ボールを失ってからのファーストディフェンスは結構しっかりとやっていたのを見て、これじゃあ今のロチャではステアウアで出番はないわ、と納得。まあ、日本へ来る時点で結構訳ありだったと言えばそれまでなんだけども、オーナーに嫌われていた、という話は本人にとっても悪くはなかった話かもしれない。だって、サッカー的な理由で干されたというわけではないし。もっとも、一人の人間がわけもなく嫌ったりするわけではなく、相応の理由があると言われればそれまでなんだが…

ただ、点が入らない試合を見せられると、やはりロチャ使えっていう声が現地でも上がっていたのも事実。ただ、ここまで見ていると守備に気を使っているのはわかる。問題は攻撃で、やはり健太監督って選手にフリーハンド渡すんだけども、そういうタイプの人のチームって、大佐が率いていた頃の大分もそうだったけど、攻撃がノッキングを起こしやすいんよね・・・まあ、今のチームって宇佐美や秋には決めるところでは決めて貰うっていう前提条件なんだろうけども。

それでも、チームが今の自動昇格圏に居られるのは、夏仕様にマイナーチェンジした健太監督のマネージメントのお陰ではあるとは思うわけ。そこが京都の大木さんとは違うんだけども、どちらがいいのかっていうのは最終的な成績で判断するしかないってことよね。

うーん、ショーキがなあ・・・

2013-10-03 07:20:55 | ガンバ大阪
愛媛戦からすでに4日たったけども、試合のことについては他の人達が散々触れておられるので、自分の方では簡単に。3バックのチームと先月はずっと対戦したんだけども、その割には相手の3バック(というか守備時には5バック)でDFが5人並んでいる状況で、いかに崩すかという認識があまり共有されていなかったというか・・・前半14分に宇佐美が左サイドでつぶれる形を作ってその裏に藤春が走りこむとか、或いはその後右サイドで、ロチャと加地さんと阿部ちゃんが連携とって加地さんが裏に出しかけた場面とかいうくらいしか意図を持った崩しの形が見られなかった。前半阿部ちゃんなんかは相手DFのブロックの間に位置していたり、或いは後半最初の頃に藤春が前のスペースを空けていたりしたところなんかには、相手を一端食いつかせておいてから裏のスペースに出してやろう、っていう意思は感じるんだけど、肝心なパスがまるで来ない・・・コンちゃんにしても藤春が見えていない。

で、それで業を煮やした健太さんが動くんだけども、なんで最初の交代カードがショーキだったか、ということなんだな・・・でもそれはむしろなぜパウ(途中で負傷したとはいえ、翌日のSULでは出ていたらしいが)よりもショーキが優先的にベンチに入ったかという理由の答えかもしれない。

ショーキって実は対3バック対策の秘密兵器だったから、ということぐらいしか考えられないわけ。確かにショーキって3バックの脇のスペースに走りこむのが上手かったんで、チームの中にそうした動き出しが出来る選手って以外と少ない。だからまあ、その攻略方を落としこむ上でショーキを使おうってことだったんだろうけども、彼を入れる前からすでに両サイドスペースがなくなってたんですけどもね・・・まあ、使うんなら相手が前掛かりになってきた後半頭から、ってことなんだけども、その時は守備が怖かったんかね?

まあ、確かにショーキの場合DFにまで寄せられないところが問題なわけで、次の栃木相手だと最終ラインからトップの方にクサビを当ててくるプレーもあるんで、使うのは余計怖いw (あの、一応ショーキをフォローするんじゃなかったの?w)

まあ、そうでなければ鯔に入るコースは一応ケアはしてくれるんだけども(実は彼が出ている
場面では後ろのバックラインが連動していないんで、彼だけが寄せるのは問題ありなんだけども、印象面では損している)、コース切りつつ寄せていく守備が出来ないからショーキは出番失っているんだろうけども・・・彼より得点感覚落ちる選手が試合に出る為にやっている守備っていうものをもう少し見てほしいんよね・・・確かにショーキって使われ方が良くないけども、もっと使ってもらうには何かが足りない。その何かを埋められるかどうかは本人の問題ではあるわけですがね。

いや、このままやとホンマもったいないと思うんですよ。このまま彼を燻らせておくには。けど、他のチームに出したりしたら今よりもフィニッシュに絡む機会が下がる上に、彼の苦手なハードワークなんかを求められたりしますからね(この意味では川西なんかの方がまだ欲しいと考えるJ2の監督はいるかもしれないが)。だからまあ、ぜひウチで開花してほしいと思うんだけども、その為には本人の意識改革というのが、って結局そこに行き着くわけですかw