ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第695号 忙中閑ありの五稜郭散策

2012年01月23日 | 旧跡、史跡
ミケが入院していた病院は五稜郭の近く。
18日は好天気に恵まれ、気温も上昇。
昼食の食器を下げてから、近くを散策することにした。

病院から100mほど離れた所に位置する五稜郭タワー。
函館観光客入り込み数のバロメーターになっている。
青い空、白い雲、白いタワーが美しい。

 

道立函館美術館正面に立つウエルカム像。
力強さを感じさせる堂々たる作品だ。

 

タワー周辺の桜の木々。
シーズンには、最も桜見物の宴で賑わうスポット。
今は美しい花を咲かせるためのエネルギーを蓄え中。

 

二の橋の欄干越しにお堀を望む。
結氷し雪が積もっている。
小学生の頃、ここは天然のスケートリンク。
”雪スケート”と呼ばれていたのを履いていた。
スケート本体を長靴にゴムバンドで固定するもの。
バンドは弱くて、よく切れ困ったものだった。

 

雪をかぶった奉行所。
郭内に住めれたのはお奉行と家族。
お女中に用務員くらい。
与力や足軽などは郭外の官舎住まい。
急病人が出ると函館山麓の病院から医師が駆けつけた。
夜間や雨雪日には難儀したらしい。

 

 防寒対策を施したものの、やはり昔風の建物。
「寒い!」の苦情に改善を余儀なくされた。
それでも「寒かった!」の声は聞こえる。

それと、今回復元したのは管理部門。
お奉行の公宅部分とお白州部分は見送られ、広さ三分の一にとどまっている。
これらの部分の復元も急いで欲しいものだ。

 

奉行所前の広場にある”枝垂れざくら”。
秩父宮妃殿下のお手植えになるもの。
それなのに雪の集積場とは・・・。
礼を知らない作業方法だ。

 

桜の剪定中。
毎年行われているこの作業。
1600本すべてを、梯子をかけ人力で剪定。
足場が不安定だから、大変だ。
この努力があってこそ、美しい花を咲かせてくれるのだ。

 

この石垣から箱館戦争時の不発弾が見つかった。
郭内には見隠塁と呼ばれる防御石垣が3箇所ある。
これは、奉行所裏の物。
平成になってから、この石垣の積み替え工事が行われた際に出土。
幸い信管はなく大事に至らず、自衛隊の手で処分された。

弾は、明治政府軍の旗艦・甲鉄からのもの。
フランスで建造され、アメリカ南北戦争で使われた中古艦。
函館港から発射された。

 

六花亭五稜郭店に入る。
ミケと同室の方へのお土産購入と休憩のため入店。
大きなガラス窓から見える五稜郭はまるで墨絵の世界。
春の桜の見事な紅の世界とは対照的。
でも、どちらも大額におさまっている名画に違いない。

 

店内にある軽食喫茶コーナー。席は25ほど。
コーヒーだけなら無料で飲み放題。
お客様へのサービスが徹底されていて、とても嬉しい。

 

二杯頂いて、病院へと向かった。
傍についている時の暇な時間を見つけての、気分転換となるひとときだった。


ミカエル


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2 コメント

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いかが過ごされてますか? (楊貴妃(笑))
2012-01-24 18:54:56
予定通り退院されていたら久しぶりのご自宅でくつろいでおられますでしょうね、ミケ様。

くしゃみされていましたが大丈夫ですか?

腕のたこやき?は小さくなりましたか?
私はまだ青あざが残ったままです。これを見るたびに入院生活が思い出されます。

薬のせいかやはり過食ぎみで、なんでも食べたい!!とにかく食べたい!!

退院後のすき焼きも、次の日の朝食のパン食もとっても美味しかった(笑)

・・・気をつけなければ・・・
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少しずつ家事を (ミケ)
2012-01-25 11:17:20
楊貴妃さん、おはようございます。
言うまでもなく「我が家が一番」を噛み締めている日々ですが心配して下さったご近所の皆さん始め「絆」を改めて感じた入院でした。

若き楊貴妃さんも体調に気をつけて!
頑張りすぎないよう注意してね!!
皆さんとお茶できる日が早く訪れますように願って、今日はこの辺で。
有難うございました。

ミケ
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