ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第200号 さらば五稜郭分館~博物館分館涙の閉館

2007年12月01日 | 教育施設

昨日の11月30日、”市立函館博物館五稜郭分館”が閉館となりました。 

開館は昭和30年、私は小学生でした。
前年に北洋漁業の再開を記念して開催された”北洋博覧会”の”観光館”を転用。
以来52年間にわたって、五稜郭築城と箱館戦争の史料を主展示、ここでどんな事があったのかを教えてくれました。
(写真をクリックすると拡大できます。)
 
分館は函館観光の名所・五稜郭公園内にありますから、来函された方なら入館はできなくても建物、大砲、当時の箱館奉行所玄関はご覧になっている筈、想い出として残っているのではないかと思います。
近くでは、その奉行所の復元工事が3年後の完成目指して真っ盛り。
復元範囲が、分館敷地にも及ぶために解体されることになります。

 
毎年、夏季に開催された特別展は欠かさず観覧、興味深い展示物に時が経つのを忘れてしまいました。
なかでも、期待が大きかったのは新撰組関連展。
毎回、毎回、入館受付を済ませ、史料と対面したときの胸の高まりは、生涯忘れることはないでしょう。
東京や大阪の友人が、わざわざ新撰組目当てに来函、一緒に観覧して夜遅くまで語り合ったことも懐かしく楽しい想い出。
 
最終日の16時半から閉館式が行われ、関係者の手でがっちりと”施錠”され、分館は幕末から維新にかけての史料館の役目を終えました。

収蔵史料は函館山麓の本館に移され、来春から常設展示される予定。
全国の分館ファンの皆様、本館は旧幕府脱走軍(榎本軍)の共同墓地”碧血碑”の近く。
お参りの帰りに立ち寄れば、懐かしい史料と再会できます。

しかし、五稜郭築造と箱館戦争関連史料は、五稜郭内にあってこそ実感がわき意義があるもの。
新奉行所に、多くの史料が早く展示されるよう願います。
分館の皆様、長い間有難うございました。そしてご苦労様でした。

                   ミカエル 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
先ほどはありがとうございます ()
2007-12-02 22:41:07
ミカエル様はじめまして静です



先ほどはブログに来てくださってありがとうございます



やっぱり昔分館があるところに建物があったのですね



分館がなくなるのは寂しいですよね



私も小学校の頃は五稜郭に来たら中は見なくても外から分館を必ず見ていたので

本当に残念な気持ちでいっぱいです



また私のブログに来てください!

それでは
返信する
建物ありました。 (ミカエル)
2007-12-03 13:54:44
静さん、こんにちは!
ようこそマイブログへ。
仰るとおりに建物が2棟ありました。
現存する兵糧庫寄りに板張りの倉庫、そしてその隣に土蔵造りの倉庫があり、どちらも復元する計画です。

昔は茶店が2軒ありましたね。
夏、赤い毛氈を敷いた縁台に腰掛け、藤棚が作る木陰で氷水を食べたのを思い出します。
これらも解体されてしまい、想い出はどんどん消え去り寂しを感じます。ミカエル
返信する

コメントを投稿