ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第671号 ローマ時代の水道橋?

2011年10月21日 | 建物
9日の日曜日、温泉ホテル・恵風に出かけた。
その途中、汐首岬(本州との最短地)からこのような
橋梁が、国道から見受けられる。
実にダイナミックな光景、これは、鉄道のアーチ橋梁なのだ。

 

 

大正13年当時、軍部は津軽海峡の防衛上、戸井要塞の築造を計画した。
その軍事物資の輸送手段として、旧国鉄戸井線を策定。
昭和12年に工事を開始した。

その後太平洋戦争が勃発。
資材不足から、昭和19年の完成を目指していた鉄道建設が、
昭和18年に中断。目的地まで2.8㎞を残したままで・・・。
その後、再開されることなく、風雨に姿をさらしている。
山肌の急傾斜地に建設され、レールの路盤にあたるであったこの橋梁。
美しさに、しばし見とれてしまった。

起点は、現・JR五稜郭駅。
湯の川を経由し、全長29.2kmの計画だった。

いよいよ物資不足になってきて、橋の構造材である鉄筋の替わりに、
竹を使ったという報道もあった。

この線路用地は、その後、殆どが道路用地として自治体に払い下げられた。
サイクリング道路というのもある。
平和な世の中になって、「良かった!」と心から思う。


ミカエル


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2 コメント

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Unknown (サタク)
2011-10-31 23:53:38
7年前、転勤で2年ほど函館に居住しました。
恵山のつつじ見学に通った時、目にたのを懐かしく思い出しました。
函館には太平洋戦争をリアルに伝える史跡が
残ってますね。
函館山を縦走(笑)した時、津軽海峡に照準を合わせる砲台に「ぞっ」としました。
ズドンーンと気が滅入ったのを思い起こします。
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サタクさんへ (ミカエル)
2011-11-01 16:49:37
こんばんは!
ご存知のとおり幕末から昭和まで函館は要塞や砲台がたくさん。
函館山展望台も要塞の上にあり、基礎部分はドーム状の室になっております。

函館山要塞は日本一の規模でした。
子供の頃、洞窟探検をしましたが、今ではその殆どが閉鎖されております。

新幹線を迎えるにあたり、町はホテルブーム。
でも、人口減少は寂しいかぎりです。

コメント、有難うございました。 ミカエル

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